東京カレンダー | グルメ・レストラン、ライフスタイル情報
日本料理『龍吟』出身の店主が手掛ける一軒。日常の喧騒を忘れられる、南青山の隠れ家
目の前でシャカシャカと音を立て、鰹節が削られる。「どうぞ」と削り立てのふわふわを、笑顔で差し出す店主の坂本慎吾さん。 口に含めば、柔らかい口溶けにまず驚き、口いっぱいに広がる強い旨みと香りにまた驚く。 静かに湯気を立てる鍋に入れれば、店中に出汁の優しい香りが充満。体ごと包まれる、この感覚も初体験だ。...
『伯雲』の店主の坂本慎吾さんは、日本料理歴19年で『龍吟』に10年在籍し、後半は料理長を任されていた。『龍吟』時代では『炎水』の伊藤さんの兄弟子にあたる。 一番大事なのは削りたてであるとしつつ「カウンターでひくからこそ香りが空間にまわる」と話す。 実際、間近で鰹節が削られると、嗅ぐというより香りを体感するといった瞬間を得て、昆布出汁に削り節が落とされると柔らかな芳香に包まれる。 仕上がりの理想は、鰹節の味が染...
この日供されたのは、春の訪れを感じさせる「蛤と筍しんじょうのお椀」。レアに火入れした蛤の甘さが際立つ。 お椀は、ゲストの目の前で鰹節を削り、出汁をとるところから始まる。鹿児島県指宿の本枯節を、雑味が出ないように、ごくごく薄く削りだす。 作業が始まると部屋いっぱいにいい香りが立ち上り、料理への期待は高まるばかり。...
「港区」。東京でもっとも艶やかであり、食のトレンド発信地と言っても過言ではない。まさに1年を締めくくる年末の華やかなデートにふさわしいエリアといえるだろう。 ...
ハイセンスな和空間で、大人の焼き鳥デートを!希少な「高坂鶏」を堪能し尽せる店
研ぎ澄まされた料理はもちろんのこと、小さな道具ひとつにも心地良い刺激を受ける店が港区には点在する。 ここ『焼鳥 篠原』もまさにそう。...
港区といえばデート焼き鳥の激戦区だが、今年1月開業の『焼鳥 篠原』はすでに頭一つ抜けている。 まず立地はコアな港区といえ、星条旗通りの中間地点と隠れ家感たっぷり。 扉を開けると樹齢2千年の檜のカウンターと大理石による艶やかな空間が広がり、さっそくふたりの高揚のスイッチが入る。...
星条旗通りに面した店の扉を開けると、焼き台を中心にL字型カウンターが配された大人な雰囲気の店内。 ここでは焼き物11串に一品料理を14品盛りこんだコースを提供しているが、その“一品料理”に心を掴まれる客が頻発しているとか。 それは10種以上のハーブや旬の洋野菜に、ベゴニアなど色鮮やかなエディブルフラワーがあしらわれたリース型のサラダだ。 桐箱に入った状態でゲストに見せてから、スタッフが小皿...
「焼き鳥には目がないんです!」と言う弘中さんをお連れしたのは、西麻布の星条旗通り沿いに、今年2月にオープンした『焼鳥 篠原』。 希少な神戸高坂鶏を使い、割烹スタイルで楽しめると話題の一軒だ。 聞きなじみのない銘柄だが、それもそのはず。『わさ』や『カンテサンス』などで使われる超希少な品種で、東日本の焼き鳥店でこの鶏を扱うのはここだけだという。...
希少な高坂鶏がいただけると話題の新店『焼鳥 篠原』。 薄暗く、ムードのある店内が印象的で、黒壁がスタイリッシュな雰囲気を演出する。ひのきのカウンターに作家の器が並び、美意識がうかがえる。 食材だけでなく、器や調度品も必ず作家に会ってから入手するというこだわりよう。 艶やかな雰囲気とサプライズな味わいは、デート焼き鳥の真打ち登場だ。...
和牛を突き詰めたシェフの逸品に唸る!臨場感溢れるパフォーマンスも魅力の肉割烹
L字カウンターの延長にあるのは大きなまな板。和牛を知り尽くす岡田賢一郎さんが、そこで松阪牛に刃を入れる。 「今は艶がないけど、空気に触れると真っ赤になりますよ。その食べごろを見ていただきたい」と、自ら実況中継。数秒後、岡田さんの言葉どおり、肉は美しい赤みを帯びる。 次にリズミカルに刻む作業は、包丁による瞬間熟成。まるでアリーナ席で見る和牛ショーなのだ。...
『肉割烹 岡田前』という店名は、店主の岡田賢一郎シェフが前職で「岡田前で」とシェフの目の前の席をリクエストされたことから付けられた。 満を持して2020年に開いた自身の店では、選び抜いた極上の和牛をスペイン製の釜を使い、客の目の前で炭火焼きにする。 そして、カウンター席がコの字なので全席もれなく臨場感あり。 店名にひっかけて、シャレを効かせたのがバス停を模した看板。降車したら、一番最初に撮影すべきスポットだ。...
カウンターとキッチンの隔たりを少なくしたことで、岡田シェフのショーのような躍動感あふれる仕事が間近に見られる。 肉を愛する思いは日に日に増し、「もはや肉の“ファン”ですね(笑)」と岡田シェフ。 選りすぐりの牛肉をゲストの目の前で手切りを、肉を極めた職人の技で魅せる。...
今回、お連れしたのは、麻布十番商店街にオープンして間もない『肉割烹 岡田前』。 肉のスペシャリストとして知られる岡田賢一郎さんの集大成とも呼べるこの店は、極上の黒毛和牛と、引き出しの多い岡田さんの知恵を掛け合わせた逸品をコース仕立てで提供する店である。 「毎号、素敵なお店が紹介されているので、今日はとても楽しみにしてきました。 気合いを入れてごはんを抜いてきたぐらい(笑)」と語る彼女の前に...
炊きたての土鍋ご飯で頂く「キャビアのせユッケご飯」はスペシャリテのひとつ。 その日、最も適した部位を使用するので、日によって異なるユッケが出てくるというのもお楽しみだ。 この日の部位はトモサンカク。 上質なキャビアが、これでもかと盛られ、あたたかいご飯に和牛の脂が溶け出して三位一体となる絶品丼だ。『岡田前』の主役である、ステーキ。この日は近江牛サーロイン。 肉厚にカットし、丁寧な火入れで...
目にも楽しいお洒落で美味しい料理。渋谷の裏通りに佇む隠れ家ビストロ
温かな灯りが窓からこぼれる路地裏の一角は明らかに、街の喧騒と無縁の落ち着いたオーラで満ちている。 レコードプレイヤーから流れる音楽は優しく、仄暗い癒やし空間を求め、今宵も男女が集う。...
宇田川町の路地裏にひっそり佇む隠れ家ビストロ。 「カジュアルにちょっと気の利いた料理を」というコンセプトのもと10年続く店は、フレンチを食べ慣れた人にも多く愛されている。店内は木を多用した温かな空間。 ビオワインも豊富に揃い、じろうさんも「飲みやすくて美味しい」とグラスを傾けていた。...
おつまみの中でも、女性人気が高いフライドポテト。 宇田川町の裏通りにひっそりと佇む隠れ家的ビストロでは、ちょっと珍しい「フライドポテト ミモレットチーズとクミン」¥756が食べられる。 180℃でカラッと揚げたポテトにチーズとクミンシードをふりかける。 シンプルな工程だが、本場フランスで修行経験を積んだシェフにかかると香り高いひと皿に。 自慢のビオワインやクラフトビールともマッチ。高感度...
数あるあんバターコッペの中でも、理想的なビジュアルで提供されるのが『ビストロ ロジウラ』の「あんバターリコッタチーズサンド」。 ブレックファスト&ブランチで味わえる愛らしすぎる人気の逸品の魅力に迫った!2011年に「カジュアルにちょっと気の利いた料理を」というコンセプトで誕生した『ビストロ ロジウラ』。代々木八幡の人気店『PATH』の姉妹店だ。 渋谷に居ることを忘れさせてくれる佇まいと、料理の美味し...
「賑わう」、それはその店が絶大なる人気を誇っている証拠に他ならない。 コロナも落ち着きをみせ、東京の夜がにわかに活気づく今、また「賑わう店」へ向かいたい。 ...
海の幸が堪能できるビストロ!店内の空気感が心地良く、リラックスして料理を味わえる
テキパキと流れるように動く料理人の躍動感、あふれ出す熱気がオープンキッチンから直に伝わってくる。 カウンターに鎮座する巨大なまぐろの頭も、この店では見慣れた光景。 それまで、あまり注目されてこなかったフランスの魚介料理にスポットライトを当てた先駆的なビストロが『Äta』だ。...
扉を開けた途端、目に飛び込んでくる大きなまぐろの頭。まるでフィッシュマーケットに来たような楽しい雰囲気を醸し出す。 魚介に特化したフレンチというスタイルはオープンから9年経ってもぶれていない。 まぐろの脳天の肉をレタス包みにしたこの店のスペシャリテは白ワインとの相性抜群だ。...
多ジャンルの豊富なメニューが魅力。深夜の西麻布で妥協なしの美味しい一品を
軒先のテーブルは、もともとウェイティングスペースとして使っていた席。近隣の店の予約をとっている常連が早く西麻布に着いた時に、ここで1杯飲むこともあるという。 入口の扉は閉められるが、スタッフがときどき様子を見に来てくれる。 店内はコース前提でアラカルトは22時以降だが、テラスでは最初からアラカルトの注文が可能。しかも、アぺ使いや2軒目利用もOKなのだ。 厳選されたフランスワインをそろえる同店で注視すべきは、グ...
『K+』は港区の人々が絶大な信頼を置くフレンチ『エクアトゥール』の姉妹店であり、港区の夜の食欲を満たすイタリアンだ。 通常時の早い時間はコースだが、21時を過ぎるとアラカルトも可となり、その際カウンターに座れば、この食材のプレゼンを体験できる。 オーダーの仕方はゲスト次第で、おまかせコース仕立てからスイーツとワインだけ、食材から「こんなもの作って」という、わがままもあり(忙しい時はご遠慮を)。 その自由度の高...
ここで、まず圧倒されるのは、その種類と内容。イタリアンの枠を飛び越えた自由闊達なメニューが、実に魅力的なのだ。 例えば、オマール海老のフリット。カダイフを巻いて揚げ、添えたソースはアメリケーヌとまるでフレンチのような凝りようだが、構成はエビフライそのもの。さらにカレーやハンバーグ等の王道の洋食メニューまでバラエティ豊かだ。 イタリアンの定番のパスタにしても燻製風味のカルボナーラや肉感たっぷりのミ...
この2年間、我々は「夜景」とは縁遠い生活を送ったと言っても過言ではない。 ようやく、元の生活を取り戻しつつある今年の夏こそ、開放的な気分をさらに後押ししてくれ...
肉を知り尽くした職人が作る、上質な黒毛和牛を使った肉割烹店
若くして、屠畜から精肉卸、畜産にまで携わった『西麻布 おにく玲』代表の斎藤 玲さん。 その知識を生かし、但馬牛の最高峰「但馬玄」をはじめとする和牛を扱うが、肉割烹の枠にはまらぬひねりの効いた料理が評判だ。 和食店さながらの落ち着いた店内は、全席に携帯充電用のコンセント付きという嬉しい気遣いも。 トレードマークはエントランスに置かれた布袋様の石像で、真正面から撮影するとカワイイ!...
「季節の野菜の土鍋炊き込みご飯」は、トウモロコシの「ゴールドラッシュ」を使用。 「サステナブル和牛 熟」のランプのユッケをのせ、芳醇なオシェトラキャビアとともに。...
融点が低くとろけるようなサシの入った最上級のサーロインは、昆布出汁でわずかに色が変わるくらいのしゃぶしゃぶ仕立てに。しっとり艷やかな質感が食欲をかきたてる。 ブランド和牛のルーツ「但馬牛」の中でも、特別な肥育環境で育った「但馬玄」は、月に2~3頭しか出荷されないプレミア和牛。...
レストランは、「ただ料理を食べる場所」ではなく、「大人の男女が繰り広げるドラマの舞台」だと、東京カレンダーは常に訴えてきた。 「味はもちろんのこと、見映えもい...
3人の実力派シェフが表現する、「四川料理+香港点心」という新スタイルの中華
李白と描かれた皿に置かれたのは、筆。 なんとこれが、『中國菜 李白』のシグネチャーディッシュだという。 店名の由来でもある盛唐時代の詩人・李白の筆をイメージし、本物の筆の柄に、筆鋒に見立てたカレーパイを取りつけているのだ。 型破りなひと皿は「記憶に残る料理を」というオーナー・佐藤 剛さんの気持ちから。 ピリ辛のソースを合わせればパイの旨みは引き立ち、続く料理への期待を一層高ぶらせる。コース(10,000...
まずコースの最初に登場するのは、なんと筆をかたどったシグネチャーディッシュ。 白い毛の部分が、カレー風味のじゃがいも餡を包んだパイになっている。...
和食の真髄に触れる体験を。削りたての鰹節で引く「出汁」にこだわる、日本料理店
日が沈むと目黒川の裏手を東西に貫く目黒学院前の細道に、出迎えのハイヤーが横付けされる。その光景は、まるで港区。 道路に面した個室からのぞく椅子の脚だけが、ここが飲食店であることを匂わす。 肩肘張らないこなれた店が多い中目黒において、『炎水』はむしろ異色の存在ともいうべき超高級和食店だ。...
店主の伊藤龍亮さんは『龍吟』に9年半勤め、後半は副料理長として焼き場を任されていた。独立すると昨年12月に『炎水』をオープン。 「料理人が一番美味しいと思った瞬間のお出汁を味わっていただきたい」と、語る。つまり一番美味しいお出汁とは、伊藤さんの味見と同じ状態の一番出汁のことだ。 せっかくカウンターで鰹節を削った出汁を通常のように濾してしまっては、フィルターで失われる香りがあると思ったそう。 そこで、鍋からお玉...
最初の醍醐味は、ひと組ごとに目の前で鰹節を削って一番出汁をとるプレゼンテーション。 「削りたてが最高到達点。削りたてにしかない香りを提供したい」と話す伊藤さん。 出汁に使うのは鹿児島県指宿市産の本枯節。 鰹節は非常に切れ味の鋭いカンナで削るため、横幅が広くツルツルした断面となる。それが香り豊かな出汁の秘訣なのだ。岐阜のお米「初霜」を土釜で炊き、ホタルイカとふき、若豆をのせた〆のご飯。 釜...
かつては「ファッションの街」と言われ、いまだに脈々と引き継がれる、絶対的なお洒落イメージ。 といっても、港区的な“ギラギラ感”はなく、あくまでも地に足がついた...
魚を豪快に使った個性的な酒肴に出合える、北海道発のスタイリッシュな酒場
北海道の人気店が、昨年4月に東京進出。オーナーは物件を探している際、地元民に「ここはデートの観光地」と言われて中目黒に決心したという。 それが、この『まぐろとさば。中目黒』だ。 街の雰囲気も、30代以上というターゲットにピッタリ。大人の客層に合わせ、酒場だけれど少しシックに。珍しいほど長いカウンター席を設けた。...
札幌に本店を構える、まぐろとさばをさまざまな調理法で提供する居酒屋。 大きな変形コの字型カウンターは、隣席との間隔が広くデート向きだ。 都内では滅多に味わえない生さばや漬けさばに、本まぐろのレアカツ、本さばを使った黒トリュフの炙りさば寿司など、食指をそそるメニューが満載。 ザンギやラムなど北海道らしいおつまみも顔を覗かせる。...
中目黒の鉄板焼きフレンチは、気取らぬ贅沢にちょうどいい
鉄板焼きといえば、高級感漂う空間で厳かに楽しむのがデフォルト。しかし、中目黒ならそんな鉄板焼きですらカジュアルに楽しめる。 上目黒3丁目という住宅街の一角に潜む『ブロックス』は、中目黒で10年営む人気店だ。 恵比寿のフレンチ『オーギャマンドトキオ』の系列というだけあって、「とうもろこしのムースと生雲丹添え」や「フランス産フォアグラミニバーガー」など、同店のスペシャリテももれなく登場。...
恵比寿『オー・ギャマン・ド・トキオ』の3号店。 扉を開けると、ウェスタン調のL字カウンターに囲まれたオープンキッチンがお目見え。 調理のライブ感や話上手なスタッフと会話を楽しみながら、ギャマンらしい遊び心を散りばめた鉄板焼きを満喫できる。 他店には出回らない、鹿児島「蓮子牛」を目の前で焼き上げてくれる贅沢さや、隠れ家的な立地も大人好み。...
白金の人気店『AU GAMIN DE TOKIO』を営む木下威征シェフがオープンさせた3号店。磨き抜かれた鉄板から供されるはフレンチでも鉄板焼きでもない"木下料理"。「大人が遊べる場所を」との思いから内装はウエスタン調。木の温もりが何とも落ち着く。 複数店舗を展開するにあたり、いい牛を1頭買いできるようになったと生産者とタッグを組み、熟成肉にも力を入れる。その熟成肉を使ったハンバーグステーキは、深い旨みが...
最後に「お肉が少々苦手な私ですが、このお店のお肉はどれを頼んでも美味しく食べられます」と水口さんがおすすめしてくれたのがこちら。 熟成させた国産ジャージー牛を、鉄板で焼き上げてくれるライブ感いっぱいのお店だ。 旨みが凝縮された赤身ロースは、塩こしょうだけでシンプルに味わえるほか、相談すると、さっぱりしたぽん酢ベースをはじめ、濃厚タイプまで好みに応じていろいろなソースを提案してくれる。...
本格フレンチのフルコースを一つの御膳に集約!“フレンチ定食”を提案する店
フレンチのフルコースと同等の体験を、ひとりで楽しむ。そんなわがままが叶うのが“Monoーbis”だ。 フレンチの名店『MONOLITH』のセカンドラインとして誕生した『ふれんち御膳Monoーbis』は、従来のフランス料理のコースと日本の「定食」を融合させた“フレンチ御膳”を提案。 ハンバーグ・ロッシーニや鮭のミ・キュイ塩焼きなど、定食風にアレンジした品々に心が沸き立つが、最強布陣の中でもオススメは、「ぶいやべーす御...
表参道のフレンチ『モノリス』の姉妹店『ふれんち御膳Mono-bis』では、“フレンチ定食”を提案。 「ハンバーグ・ロッシーニ御膳」4,500円の主役は、トリュフが香るフレンチの定番ロッシーニ。最中のカナッペなど、趣向を凝らした副菜がその脇を固める!...
表参道のフレンチ『Monolith(モノリス)』が、目と鼻の先に“フレンチ定食”を提案する姉妹店『ふれんち御膳Mono-bis』をオープン。 メニューには、「ハンバーグ・ロッシーニ」や「鮭のミキュイ」、「低温調理の豚生姜焼き」など、フレンチお馴染みの料理や技法と、定食屋の定番メニューを掛け合わせたメインディッシュが名を連ねる。 メインの脇を固める副菜は、最中のカナッペやパテ・ド・カンパーニュの春...
こんなご時世だから、レストランに向かう意義を誰しもが再確認した。「それなりの料理」「おざなりな接客」「中途半端な価格」、そんな店には今まで以上に、行く理由がなくなっ...
和に捉われないユニークなメニューで人気の居酒屋。「白子のチーズリゾット」は必食
長く酒場不毛地帯であった代官山に、新風が吹いたのは約3年前。 八幡通り沿いのビル2階に『オ山ノ活惚レ』がオープンするや、大人が普段使いするのにちょうどいい店として、瞬く間に予約困難店に。 「名物 刺身五種盛り」をはじめ、SNSで話題を呼んだ「白子チーズリゾット」など、酒呑みにはたまらない、酒場メニューが楽しめるのがここの魅力。 ファンの多い「お山のギョーザ」もまた、店の人気を牽引する名物だ。...
渋谷の住宅街で連日満席になる魚が美味しい居酒屋『活惚れ』の姉妹店。 グラスで飲めるナチュラルワインと、和に留まらないひとひねりしたメニューが人気。 とくにほぼ全員がオーダーするという「白子のチーズリゾット」は必食。 次々と仕上げられるフォトジェニックな料理を眺められるスタイリッシュなカウンターは、ライブ感を楽しむ特等席といえる。...
牛タンと釜炊きごはんを思う存分楽しめる、恵比寿の定食屋。種類豊富な小鉢も絶品
東京に“旨い厚切りタン”と“釜炊きの白米”という、究極の組み合わせがそろう店は、探してもそう見つからない。 その両者を心ゆくままに味わうことのできる、ありそうでなかった店が昨夏、恵比寿に誕生。『釜元たん米衛』は、グルメ界隈で話題を呼んでいる。...
絶品牛タンをおかずに、京都の老舗米屋『八代目儀兵衛』の釡炊きごはんを味わえる『釜元たん米衛』が、恵比寿の駅近くにオープン。 熟成肉の先駆け『熟成和牛焼肉エイジング・ビーフ』が手掛けた店とあって、肉質もお墨付きだ。 牛タンはカウンター前の焼き台で食べ頃の状態に火入れし、ごはんは注文が入ってから炊き上げ、出来立ての美味しさを徹底。 カウンターで、調理の音や香りを楽しみながら待つライブ感もいい。...
鮨屋も顔負けの新鮮な魚介類と高級食材を存分に使った、築地の贅沢イタリアン
人生初の白子のパスタをトリュフとともに堪能した髙橋さん。 あまりの美味しさと店の居心地のよさに打ち解け、〝甘えん坊〞と〝大人〞の間で葛藤する本音を吐露してくれた。 その舞台となった、地の利を活かした〝魚河岸イタリアン〞は、今年食通たちの注目を集めた新店だ。 店のスペシャリテであり、名刺代わりのひと皿ともいえる「やま幸のマグロとキャビアのタルタル」も絶品だ。 パルミジャーノでコーティングした自家製のブリオッシ...
生地はデュラムセモリナ粉に卵と塩、オリーブオイルといたってシンプルだ。 パスタマシンを目の前にセットしたらSHOWの始まり。大きく伸びた瞬間に上がる歓声はいつもの光景。...
カウンター中央には、カリスマまぐろ仲卸しの『やま幸』から仕入れた天然本まぐろが出番を待ち、隣接する焼台では、対馬のブランドノドグロ〝紅瞳〞が備長炭にかざされている。 そして、目の前に置かれた生うには、市場でも一、ニを争うほどの高値がつく「まるひろの生うに」等々。 鮨屋も顔負けの魚介類が次々と舌を楽しませるこの店が、いま築地で話題の『baban』。4月に場外にオープンしたばかりのイタリア料理店だ。...
カウンターの席に座る。眼前でシェフが躍動し、視覚、嗅覚、聴覚が刺激される。そしてサーブされるできたての美味なる料理。 最終的には、味覚が刺激され、傍らにいる“...
1組限定のカウンターは非日常感たっぷり!デザイナーズホテルに潜む、劇場型フレンチ
「新しい体験はいくつになってもワクワクします」という村上さんが、美女とともに訪れたのは、モダンな空間が海外の最先端レストランを彷彿とさせる日本橋馬喰町のフレンチレストラン『nôl』。 シェフを務める野田達也さんは、パリで日本人初の二ツ星を獲得した、元『Passage 53』の佐藤伸一シェフに師事し、2年前に帰国。 今、もっとも注目を集める若手料理人のひとりだ。...
ひと皿目は、野田シェフの幼少期の思い出である「糠漬け」を軸にしたシグネチャーディッシュ。 皮に丁寧な細工を施し両面に焼き目をつけたなすを、いちじくの葉で包んでロースト。 そこにきゅうり、パプリカなどの糠漬けをサルサ仕立てにして添えている。 いちじくの香りを纏ったなすの甘みに驚き、糠の上品な酸味にほっこり! 自家製唐辛子調味料で作った白い泡が味わいのアクセントに。 食感の異なる2種の調理法でごぼうをパス...
2021年はすべての価値観が、劇的に変化した年。 それを柔軟に受け入れ、フィットし、さらには、逆境をものともせずに前を向く、そんな姿勢が求められたこと。 ...
幻の銘柄豚を使用する「とんかつ」に悶絶!高級食材を使った洋食メニューも見逃せない
ラグジュアリーなレストランもいいが、料理界の巨匠と呼ばれる名シェフの料理を堪能するのもまた贅沢。 『紀尾井町 とんかつ・洋食ひとみ』は、とんかつ界のレジェンド・日向准一さんが40余年にわたる料理人人生の集大成として開いた一軒だ。 東京會舘系のレストランで基礎を学び、和食からフレンチまで数々の店で研鑽を積み、とんかつの名店・銀座『かつかみ』の初代料理長を勤めた日向さん。 同店では日向さんが惚れ込んだ銘柄豚「長右...
『銀座かつかみ』で、コース仕立てのとんかつを打ち出した日向準一さんの新店『紀尾井町 とんかつ・洋食ひとみ』。 「稀少部位のとんかつ」3,900円には、幻の銘柄豚・長右衛門豚をチョイス。高級食材を用いた洋食メニューも充実しているのが特徴だ。...
自慢のとんかつには、1週間にわずか3頭しか出荷されない茨城・岩瀬牧場の長右衛門豚を使用。 「梅山豚とデュロック種、バークシャー種を掛け合わせた四元豚で、品のある甘みが特徴」とは日向さん。 絶妙な揚げの技術でそのポテンシャルを最大限に引き出していて、表面にうっすら滲み出る肉汁が美味しさの証だ。 部位は日替わりとなり、この日は外ももと内ももの間のシキンボウ。しっかりとした歯応えで口の中に豊かな...
好奇心を掻き立てる圧巻の料理。心華やぐコンテンポラリーフレンチ
銀座の路地裏のビルの上、という密やかな立地にありながら、圧倒的な料理と目を見張るコレクションの銘醸ワインで、熱狂的なファンを持つ『ル・シーニュ』。 3万800円からのおまかせコースは、エスプリに満ちた料理名でも楽しませると評判だが、定番として常に記されているのが「銀座」と「黒雪」。 この2品は、それぞれ「キャビアと黒トリュフの魅力を最大限に増幅させること」にフォーカスし、シェフの上野宗士さんが思索の末に編み出したス...
卓上に置かれたメニューは、「銀座」「赤一色」など、珍しいタイトルがズラリ。 何が食べられるのか、ワクワクする。 料理を食べて命名の由来がわかると思わずニヤリとしたり、感心したり。...
キャビアの味わいを引き立てるのは、銀箔の下から顔を出すなめらかなクリーム。 キャビアの余韻がキレイに引き延ばせるよう、濃厚な脂肪分40%のジャージー牛の生クリームを使用している。 クリームとキャビアを一緒に口に運べば、くちどけ軽やかな旨みが舌の上を駆け抜けていく。卓上に置かれたメニューにも注目。「222.4メートル上昇」や「彼女は二十歳を迎えました」、「名前はまだない」など、「どんな料理なのかしら?...
都内有数の美食の街、銀座。 2019年12月、5丁目の裏通りに建つビルの6階にオープンしたのは、外観とは裏腹のムードに溢れるコンテンポラリーフレンチだ。...
前号となる月刊誌12月号では激動の東京レストランシーンを“総選挙”に見立て、リアルに行きたい話題のレストランを多数掲載した。 ただ、それだけでは、東京のレスト...
『青空』出身の職人が腕を振るう鮨店。西麻布の裏通りという佇まいがデートに最適
大将・三井 祥さんのスマートな佇まいが美しい「赤身」の握りは、出自を明確に物語っている。 三井さんは『青空』で8年半にわたって研鑽を積んだ若き精鋭。その後、この場所にあって今は近くに移転した日本料理店『豪龍久保』でも経験を重ねた。 そして今年、この『鮨 祥』にて、念願の独立を果たした。 米酢は師匠と同じ「白菊」で、ほど良い酸味がありキレのある味わい。シャリと一体化した仕上がりに継承された技術が窺い知れる。 ...
吟味した素材をふんだんに使い、卓越した料理と器選びのセンスで、開店するや瞬く間に名を上げた日本料理店『豪龍久保』。 店主の久保 豪さんは今年6月、さらなるステップアップを、と同じ西麻布内で移転。そして跡地に開いたのが『鮨 祥』だ。 付け場を任されたのは、鮨激戦区である銀座で人気を博する『青空』で、8年以上の修業を積んだ三井 祥さん。 「この環境に身を置いたことで、産地と直接交流してこれまで使っていなかった食材...
シェフの家に招かれたような温もりのある空間が心地良い、日本橋の隠れ家イタリアン
名物の「前菜盛り合わせ」は「食べ方に性格が出ます」とシェフ。 「どれから食べる?」とふたりで盛り上がり、食べた後の「どれが好きだった?」までがセット。1人前 1,980円。...