東京カレンダー | グルメ・レストラン、ライフスタイル情報
明治の文豪たちが愛したお蕎麦屋さん。週末の昼飲みにも使える、浅草で百数十年続く店
浅草のメインストリートのひとつである雷門通りに百数十年続く老舗『尾張屋』はある。 『尾張屋』といえば、晩年の永井荷風や久保田万太郎など文豪に愛されたことでも有名。 彼らが好んで注文したのは「かしわ南蛮」である。アツアツの蕎麦の上に、豪快に盛りつけられた鶏むね肉とネギというシンプルながらも、間違いない美味しさを放つ同店の人気メニューのひとつである。 老舗で昼から一杯、粋じゃないか。...
……………………………………………………………………… 尾張屋の看板娘“浅草小町”こと田中すみが、もらったラブレターの使い道を晩年に聞かれて ”蕎麦屋の焚きつけに 使っちゃったわ” ……………………………………………………………………… 尾張屋といえば、晩年の永井荷風が毎日通った蕎麦屋として有名だ。いつも13時前の同じ席に陣取り、帽子もコートもとらないまま“かしわ南蛮”を食す。会話は一切なし。気に入らないのかと...