東京カレンダー | グルメ・レストラン、ライフスタイル情報
鮮烈なスパイスを感じる火鍋体験!〆は麻辣スープを活かした担々麺で決まり
フカヒレ清湯スープは、干し貝柱を戻し、鶏ガラを弱火で煮込んで金華ハムの旨みを抽出。フカヒレを入れて仕上げる。 白湯スープは、鶏ガラを強火で炊いて油分を乳化させた濃厚かつ甘いスープで、干しエビやクコの実も入る。 麻辣スープもベースは鶏ガラ。甘草や草果、陳皮、ナツメグなど、複雑味を醸す各種香辛料が入る。 ◆ “3色スープ”でバラエティを謳う火鍋店も増えている昨今だが、ここまで手間をかけている店はそうない。 ...
麻辣スープは四川の成都産の唐辛子と青花椒、紅花椒が鮮烈なスパイスのハーモニーを放つ。 麻辣の気持ちいい痺れを感じたら、白湯が中和に一役買う。半日鶏ガラを炊いたスープは白濁した色のとおり、こっくりマイルドで、クセになる。 そして8種類のきのこによるスープは、きのこの旨みが詰まり、滋養強壮を感じる味わいだ。 スープ3種で薬膳が20種類以上使われているので、汗をかきながらもじんわりと力みなぎる一品だ。...
ここのところ、とにかく寒い。一年のうち最低気温を記録するのも、この時期が多いという。 そんな時、心の底から食べたいと思うのは「鍋」と「おでん」。 シンプ...
白金、隠れ家、しゃぶしゃぶという大人が喜ぶ三拍子が揃う店
白トリュフの名産地といえば、イタリア・ピエモンテ州。ことに、アルバ近郊で採れる白トリュフは極上品とされる。 白金の一角に、そんな最高峰の白トリュフを絶品のすき焼きにかけていただく名店がある。 黒毛和牛のしゃぶしゃぶ・すき焼きの専門店『今福』だ。...
ステーキとハンバーグの『ミート矢澤』、焼肉の『焼肉稲田』、ハンバーガーの『ブラッカウズ』など、極上の肉料理店の代名詞の「ヤザワミート」グループ。 数多ある店舗の中でも、最高のグレードを誇るのが、“日本の肉鍋”代表格である、すき焼きとしゃぶしゃぶを主役に据えた『今福』だ。“肉のテーマパーク”を標榜し、厳選した黒毛和牛のみを扱う。...
タクシーが店の前で停まると、そこは静かな住宅街。そんな意外なロケーションのなか、白い暖簾を掲げる店が、目的の『今福』である。 ここへ誘う際には「白金にしゃぶしゃぶ食べに行こう」と言うのが正解。なぜなら少しだけサプライズを演出できるから。...
前号となる月刊誌12月号では激動の東京レストランシーンを“総選挙”に見立て、リアルに行きたい話題のレストランを多数掲載した。 ただ、それだけでは、東京のレスト...
厳選した部位を多種類食べられる贅沢さ!白金にあるセレブ焼肉
サーロインの刺しを限りなくレアに炙った、人気の一品。 溶ける脂と卵黄ダレの味わいに、思わず目を瞑る。1貫 1,100円。 ◆ 都内焼肉店の新鮮な生肉刺しを、14品一気にご紹介した。つけダレが工夫されていたり、他の具材と合わせて食べたりなど、進化が止まらない生肉メニュー。 ぜひ一度、堪能してみてほしい! ▶このほか:したたるほどにタレがからんだ、西麻布の人気焼肉!白米を注文せずにはいられない!...
ここでは、霜降り系と赤身系の高級部位をいろいろと取り揃えるが、店主・金 津大さんの推すメニューが「上ロース」。 日によって、部位は替わるが、しっとり柔らかい部位と、赤身の美味しさを味わう部位の2種を常時用意。 そして、この日の2種類のうちで、特にロースらしさを感じられるのが「トウガラシ」だ。 「赤身の美味しさを伝えたいので、ウチではA5の雌にこだわっています。本当に上質な肉の魅力はロースを食べて初めてわかる」。...
炙っているので“じゃない”がつく、ユニークな一品。 赤身の多彩な部位をミックスしている。軽く炙って、甘めのタレと卵黄に絡めていただく。1,200円。 ◆ ユッケこそ、お店らしさがでる最高のメニューではないだろうか。 焼肉のサイドメニューにしていては、惜しいユッケたち。次回、焼肉店に訪れる際は個性的なユッケを目当てにしてみては。 ▶このほか:都内の人気店がすべてわかる冷麺カタ...
他にはない昆布、煮干し、マグロ節で作る和風な一杯。 ツルッとした盛岡冷麺を使い、そぼろで肉のコク、柴漬けで酸味を加え、ひと味違うさっぱり感を演出。1,050円。...
扱う肉は最高級の黒毛和牛A5の雌牛のみ。塊肉をレアに焼き上げた「特選フィレ丼」は、肉々しさとやわらかな肉質を堪能できる逸品。 タレにはガーリックバターを加えてパンチを出す。後半で温泉卵を絡めれば、極上のTKGが完成。...
彼を筆頭に、プライベートも絶好調と思われるノリに乗った3人で残業メシだという。 「仕事中は基本的に出前とか仕出し弁当が多いから。焼肉に1日2軒は羨ましい(笑)」と言うのは報道番組のディレクターを務める藤ヶ谷 剛さんだ。 「ワールドカップのときの食事はほぼカップ麺だった(笑)」と話す江頭賢治さんは、スポーツ番組を担当。 現在は、それぞれ違うジャンルの番組制作に携わるが、営業部配属時代は苦楽を...
美味しい肉を少しずついろいろ食べたい―。 そんな焼肉セレブに評判の店が、『和牛焼肉KIM』だ。...
特選和牛の質の高さが売りの一店。 「普段はタレ派の私でも、『KIM』のお肉は塩でいただくのが好きです。いろんな部位を少量ずつ食べられる“ちょっといいコース”が魅力。場所柄、焼肉屋さんのワイワイ感はないのでデートにもぴったり」...
陽気に仲間と乾杯するなら、白金のシチリアで!
「ロッツォ」とはイタリア語で、荒々しく飾り気のない様を意味する。ここで供される料理はまさに、そんなダイレクトな味わい。 こちらでぜひ頼みたいひと皿が「カポナータ」だ。イタリア現地でも店の個性がよく表れるといわれるカポナータは、甘み、酸味、塩気がしっかりと感じられ、つい後を引く美味しさに仕上がっている。 こうなると、その土地ならではの酒が恋しくなるところ。...
サービスの阿部 努氏と、シェフの中村嘉倫氏は、渋谷2丁目『ドンチッチョ』で出会い、一緒に独立。 シチリア修業で磨いた料理と、目の肥えた常連客に鍛えられたサービスがタッグを組んで、たちまち白金で名を轟かせて早8年になる。 産地から取り寄せる新鮮な魚介類をシチリアの伝統料理に仕上げ、飾らない軽妙なサービスで提供するのだから、客足が途切れないのは必然。 「一回転目が落ち着いた21時半〜22時頃から、当日連絡で飛び込みの...
店があるのは明治通りの四の橋交差点付近。昔ながらの面影を残す商店街の一角で直球勝負のシチリア料理を提供する、そんな意外性に満ちた一軒である。 本場シチリア料理を、これまたシチリア産を中心に揃える充実のワインと一緒に味わいたい。...
「ロッツォ」とはイタリア語で、荒々しく飾り気のない様を意味する。ここで供される料理はまさに、そんなダイレクトな味わい。まずひと皿目は、現地でも店の個性がよく表れるといわれるカポナータから。甘み、酸味、塩気がしっかりと感じられ、つい後を引く。こうなると、その土地ならではの酒が恋しくなるところ。 ワインは、シチリア産だけで120~130種類がスタンバイ。東西で大きく気候が異なるため、その味わいの幅も面白い。サ...
「初めて出合ったイタリア料理がシチリアの料理。あまりに奥深く、シチリア料理以外に目がいかなかった」と中村シェフ。その後は本場を見ようとシチリアに渡り、パレルモの店で約3年働いた。 だから料理は直球のシチリア郷土料理。「イワシとういきょうのスパゲットーニ」、「マグロのタリアータ」など定番がメニューに並ぶ。 スペシャルと推すのは「パネッレと茄子のカポナータ」。シンプルなシチリア料理の中でもとりわけ地味に...
艶やかな男女が、様々なドラマを繰り広げる「レストラン」。 20年目を迎えた月刊誌最新号では、長年のレストラン取材の知見を活かし「今、本当に使えるデート鉄板店」...
白金の地下に、大人を癒す“優しいフレンチ”がある
こんな時だからこそ、普段から好きだった店の味を味わい店の方と顔を合わせることで、お互いが元気づけられるような気がする。白金で人気の『ミネ』なら、優しい味わいのフレンチがあなたの心を穏やかにしてくれるだろう。 【テイクアウトメニュー】《価格は全て税抜》 ✓ミネオリジナル弁当 ¥1,600 ✓ポークカレー弁当 ¥1,000 ✓白身魚のピカタ弁当 ¥1,200 ※お弁当は週替わりのため随時公式サイトをチェック ...
どこかアットホームな雰囲気が漂う白金の商店街。その中ほどに佇むビルの地下に、知る人ぞ知るフレンチがオープンした。...
この店知らずしてタン好きは語れない!生、焼き、しゃぶしゃぶでタンを堪能し尽そう
「名物の牛タンしゃぶしゃぶをお目当てに、定期的に通うお店です。 さっぱりヘルシーですが、出汁がしっかりと深い味わいで、お肉の旨みが引き出されているのを実感。〆の五島うどんも絶品。隠れ家的な雰囲気で、落ち着いて食事ができるのもありがたいですね」 ■店舗概要 住所:港区白金1-14-10 TEL:03-6408-9537...
あっさりとした和風だしに浸ししゃぶしゃぶして味わう牛タン。ここでオススメの食べ方をお教えしよう。 最初の1枚は約5秒浸してシコシコとした食感を、2枚目は10秒浸してもっちり柔らかな口当たりを楽しむのだ。 ほんの数秒でこんなにも味わいが異なることに目からウロコが落ちるはず。タンならではの食感と旨みを堪能したい。 つけだれとして用意される自家製の和風出汁もいい仕事ぶりだ。 佐藤さんが研究の末辿り着いたカツオや薄口醤油...
牛タンといえば焼肉!ネギと一緒に焼いてレモン!と思っているあなた、まだタンの真髄をわかっていない。 タンの本当の美味しさを味わうならば、白金の名店『小滝野』を訪れて欲しい。ここならタンを生、焼き、しゃぶしゃぶという三方向から存分に味わうことができるのだ。 この店に足を運ばずして「タン好き」を語ってほしくないほどの名店はこちら!...
和牛の牛タンが希少だという話を聞いて久しい。もはや庶民が口にしづらい高級食材になりつつあるが、福岡に本店を構えるこの店では、九州牛を直のルートで仕入れるため、タンのしゃぶしゃぶをいつでも気軽に、しかもリーズナブルに味わうことができる。 仕入れたタンを晒し布で包み、約5℃の冷蔵庫で2週間ほど熟成させると、肉の旨みが倍増する。「舌に吸い付くようなねっとりとした食感も、旨みがのった証拠」と店長が言う。...
東京カレンダー最新号は、最旬の「お肉が美味しい店」を大特集! ヘルシー志向な女性からも大人気の「赤身」、人気再燃中の「タレ焼肉」、デートにも使える「お洒落焼鳥...
上質な大人デートにぴったりのフレンチ。目にも楽しい芸術的な逸品に、会話が弾む
ころんとしたフォルムがかわいい、リンゴをリアルに象った冷たいスイーツ。 ビジュアルに息を呑みつつ、甘さ控えめの表面のチョコレートを割ると、厳選した果物を使用したソースと、果肉がたっぷり入った冷たいクリームがトロリととろけ出してくる。...
通りからは、その店が何屋かどうかすら定かではない。しかし店内に入ると、独自の世界観が拡張していく。 奥まで延びるカウンターはイタリアの大理石、マホガニーのアートや扉、シェフが着用するコックコートまですべてが特注というこだわりようだ。そしてそれらが白金らしい上質な雰囲気を醸している。...
白金高輪駅から徒歩で約5分。6月に誕生したのが、今、注目のパティスリー&レストラン『Libre』。 同店には、シェフ田熊一衛氏がパリで習得した3ツ星の技術を惜しみなく注ぎこんだ、見た目も華やかなスイーツが並ぶ。 看板メニューとなるのが、まるで本物のフルーツのような形をした「フリュレ」。...
自粛期間を経て「食」についての価値観が大きく変わった、なんて人も多いだろう。 「おうち」でも〝美味しい時間〞が過ごせることは分かった、でも、何か物足りない……...
日本のフレンチを支えてきた、最重要店は白金にあり
真の大人とは何か。自らの価値観を持ち、氾濫する情報に惑わされることなく、本物を見極める審美眼を持つことではないか。 レストラン選びも然り。真の大人が、為すべきこと、それは、数多あるグルメ情報に惑されず、自分のスタンスに合った店を選び抜き、そこを行きつけにすることだ。 そんな慧眼を養うなら、ここ『コート ドール』をおいてほかにない。 黒鉄のランタンが灯しだす「COTE D'OR」の文字もどこか風格を湛える、レジェン...
言わずと知れたフレンチの名店『コート ドール』。オープン以来、グランドメニューを飾る至極の逸品として供されているのが「和牛の尻尾の煮込み赤ワインソース」だ。 威風堂々として皿に横たわる肉塊─。 鳶色のソースに覆われ、黒々とした光沢を放つそれは、立ち昇る香気も豊潤にして軽やか。どこか毅然とした佇まいに、有無を言わせぬ迫力と品格を感じさせる。 斉須政雄シェフが28歳の時から作り続けてきた渾身の力を込めたひと皿だ。...
斉須シェフもフランス修業時代からの戦友。同じ境遇を経験した2人だからかもしれない。食材や料理に関する考え方、姿勢には共通するものがある。 「料理ってね、常に発見があるんですよ。食材にもいろんな状態があって、同じ料理でも火加減ひとつで味が変わる。常に最高の状態にもっていくことは簡単じゃない。うちのスペシャリテ“仔羊の塩包み蒸し焼き”を作る時は今でもドキドキします。辛いなと思う時もあるけれど、そういう時が伸び...
小石原さんをはじめ、フードライターやソムリエなど、各界の“美味通”たちが真っ先に推薦する、東京の夏を代表するスープ。フランスで12年間料理を作り続けた斉須政雄シェフが、日本人として何ができるか追求して生まれた、唯一無二の味だ。材料は梅干しとたっぷりの紫蘇、そしてトマトの果汁と少しのアボカド。なにげない食材だが、斉須シェフの手にかかれば、梅の鮮烈な酸味と、トマトの瑞々しさ、紫蘇が醸す溢れるほどの清涼感に、胸がいっ...
たった今、出来上がったばかりの翡翠色をしたスープは、まるで息をしているかのようにプクプクと小さな気泡を立て、静かな吐息を漏らしている。ご覧の目にも涼やかなひと皿が、ここ『コート・ドール』の夏を彩るスペシャリテ“大葉シソ・梅干しの冷製スープ”。孤高の料理人・斉須政雄シェフが生み出した珠玉の逸品だ。 青シソと梅干し。この、日本人の心の奥に潜む夏の原風景を彷彿とさせる食材を使いながらも、斉須政雄という料理人のフィル...
¥5,880。言わずと知れたフレンチの名店『コート ドール』のオープン以来、25年間グランドメニューを飾る至極の逸品。これを食べるために訪れるグルマンたちが多いのもうなずける、深奥にして滋味ゆたかな味わいだ。オックステールという庶民的な食材を一流の味に仕上げる。『ヴィヴアロワ』で初めてこの料理に出合った時の感動を今も胸に秘めながら、変わらず作り続ける斎須政雄シェフ。その料理哲学がこのひと皿には潜んでいるようだ。...
一流な大人たちの立ち振る舞いに触れ、自分を磨き上げる。 そのためには、慣れ親しんだテリトリーを脱して、新たなフェーズへ。 ずっと気にはなっていたが、大人...
白金でワンランク上の大人な夜を。使い勝手の良い、小粋な和食居酒屋
残業終わりの22時。 「先輩、サク飯しませんか?」と声を掛けてきたのは入社7年目、隣のチームに所属する29歳の後輩だった。 「サク飯」と言いながらも、その表情は暗い。なんかありそうだな。そう察して、短く「いいよ」と答えて会社を出る。 社内の人間に聞かれたくない話もあるんだろうと思い、丸の内周辺は避けようと考えたら、白金の馴染みの店が頭に浮かんだ。 遅い時間なら空いている可能性も高い。案の定、大将は「どう...
博多から直送される鮮魚を使った豪快な料理に定評のある白金『福わうち』。〆の名物に「肉じゃがカレー」もあることだし、 “魚介+カレーで1万円”なひと皿を考えていただけないだろうか? と店主・三宮昌幸氏に相談したところ、快く考案してくださったのが、コレ。 「肉じゃがカレー」以外に、練り胡麻を使った「精進カレー」もメニューにあるため、それをベースにしつつ、旬の素材である貝をふんだんに使用。味の核となるのはなんといっても「コハク酸」。こ...
ゆったりとした時間が流れる、大人の粋なそば屋
探さないとわからないほど控えめな看板。エントランスを入ると、フィラメントのランプに照らされたしっとりとした空間が広がっている。そば職人・山田健人さんが妻の美求さんとスタートさせたこの店は、まさに本当の味を知る大人のための隠れ家。 日本酒を傾けながら、美求さんが手がける滋味溢れる料理をゆるりと楽しんだ後には、健人さんが目の前で名人芸ともいえる美しい所作で打ってくれる、極上のそばを堪能できる。...
焼肉好きならこの店を外しては語れない!「正真正銘のユッケ」は必食
ユッケの余韻にもひたる暇もなく、待望のとろけ肉の登場だ。 それが「名物 野原焼き」。薄くカットされたサーロインをさっと網であぶり、新潟産の溶き卵にくぐらせいただく。 この溶き卵。質の良い肉汁と甘ダレがしみ込んだ佇まいは、飲んでしまいたいほど…!...
美味しいピザ・イタリアンに溺れる、白金の夜
閑静な白金エリアにポツンと明るい賑わいを見せる店、ここが『TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)』だ。 入口から一歩足を踏み入れれば、まるでそこは本場イタリアにいるかのような雰囲気が広がる。 それもそのはず、薪窯や内装、照明など、日本にいながらにしてナポリを堪能できるよう店内の雰囲気までナポリを追求しているというこだわり。...
真っ直ぐに窯を見詰める真剣な目がある。パーラ(ピッツァを運ぶ柄の長いヘラ)の扱いもお手の物。寺床雄一氏が開いたピッツェリア&トラットリアだ。 「一番原始的かもしれませんが、手作りであることを最もはっきり示せる職人がピッツァイオーロ」。涼しげにこう語るが、気持ちは熱い。寺床氏が師と仰ぐのはナポリで伝統のピッツァを作り続ける7人の男たち。 ナポリで100年以上のピッツェリア『ラ スタリタ』のアントニオ・スタリタ氏や『ピッツ...
ナポリをはじめ、カンパーニャ、サルデーニャ、ロンバルディアなど、7年にもおよぶ本国での修業を経た寺床雄一氏だからこそ、本場顔負けのピッツァや郷土料理、空気感を伝えることができる。「アングイラウミドプロフーモディアッローロ」は、ペコリーノサルドをかけたウナギのローリエ煮。サルデーニャ島の川沿いの地域で、春から秋にかけて食される逸品だ。...
5,000円のコースは、お値段以上の満足感!京料理出身の大将が握る関西風寿司をご賞味あれ
2017年1月、白金商店街に誕生した鮨割烹。この道30年、京料理出身の横山拓生氏が手掛けるとあって、鮨屋のツマミの粋を超えた6皿前後の料理が実に秀逸。季節の移ろいを感じさせてくれる走り、旬、名残の食材を多用し、上品な器で提供する。 酒と会話と共に料理を楽しんだら、いよいよ鮨へ。西麻布『祇園 いの幸』(現在は閉店)で培った技術を受け継ぎ、関西風で握る。驚くべきは、この上質さで¥5,000という圧巻の価格設定。特別感たっぷりな時...
女性から支持されるすっぽん鍋は必食! 麻布の住民に愛され鵜続ける小料理屋
食にうるさい麻布の住民たちから15年以上愛され続けている小料理店。旬の食材はひとつひとつ産地や品種を厳選。 いつ訪れても、「その時期、一番旨いものを食べさせてくれる」と評判だ。なかでも人気なのが「すっぽん鍋」。根の部分を太らせた仙台セリと、炭火で焦げ目をつけた焼き餅、焼きねぎを合わせるのが『あら㐂』流。滋味あふれるすっぽんの上品な味わいが魅力だ。...
お忍び鮨デートにぴったり。マンションの2階にひっそりと構える隠れ家店
マンションの2階にひっそり店を構える、完全予約制の鮨店。生まれも育ちも地元・麻布の主人、鈴木けんじさんが大切にしているのは、昔ながらの江戸前の仕事。 「当たり前のことを、しっかりと。また明日も食べたくなるような味に」をモットーに、毎日築地へ出かけ、自ら見極めた素材を、ていねいな仕事で鮨に仕立てる。旨い鮨を、ゆったりと味わえる居心地のいい店だ。...
麻布十番で差をつける大人の自然派ビストロ
喧騒を離れ落ち着いた雰囲気の中で楽しめるのは、パリと南西部の郷土の味を堀江シェフが再構築したフレンチ。長野県・大島農園の無農薬野菜や長崎を中心とした九州産の魚介など、吟味を重ねて入手した食材は、その味を引き出すため手をかけ過ぎないように調理。 そこに、例えば「キハタのポワレ」はキハタの下に下仁田ねぎ、大根が敷かれ、ソースにゆずを使うなど、「日本の鍋をイメージしています」と遊び心、アイデアをまとわせることも忘れない。そんな全6...
一生通いたいと思える、和食の真髄を感じさせる二ツ星の名店
土鍋の中でつやつやと炊きあがる新米と、愛らしく添えられた銀杏や新イクラを見れば、ここ『晴山』の技術と遊び心がわかる。 10月下旬、通常の新米よりやや遅れて届く熟成米。あえて収穫を遅らせることで、旨みが凝縮されるのだという。この時期は香ばしく焼きあげた秋鮭、新イクラ、銀杏を添えて。土鍋の中で織りなされる秋の味覚の共演は、この時期だけの美味。...
語り口は明朗快活。しかし、ひと度包丁を握れば“実直”のひと言が所作より滲み出る。カウンターで目にする、店主の立ち居振る舞いは実に眩しい。 「料理が美味しいのはもちろんですが、気持ち良く食べていただく空間を作るのも、料理人の大切な仕事。楽しんでいただいてなんぼだと思っています」 山本晴彦氏は岐阜で全国に名を馳せる日本料理店『たか田 八祥』の出身。学んでいたのは東京にある調理師学校だったが、そこで特別講師として来校していた...
野菜山盛りの“タンメン”が名物!白金高輪で地元民に愛され続ける中華料理店
むかし、むかし、僕はある男性ファッション誌の編集部にいました。同じオフィスには女性ファッション誌の編集部もあり、現在は食メインのフリーライターとして活躍中の小寺慶子さんもそこで編集者として働いていました。当時から食べることが大好きだった小寺さんに僕は尋ねました。 「美味しい餃子屋ってどこ?」 すると、小寺さんは迷いもなく「大宝」と即答。その日から僕は『大宝』の餃子が大好物になりました。 『大宝』は創業昭和33年の東京を代...
軽やかな味わいが新しい。本格中華料理とワインにほろ酔い気分
「脇についているセカンドとの会話を小耳に挟むと、また「今の皿出すタイミング、1秒遅いよね」なんて、すごい精巧なんです。それでいて腰が低く、大好きな料理人ですね」 味わいの違いだけではなく、きめ細かな接客姿勢も谷シェフには興味深く映る。 たまには一味違う中華を味わいに、三田まで足を運ぶのもよいだろう。...
■プロフィール せがわあずさ 食に特化したリレーションサービスを提供する株式会社食レコ代表取締役。ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」新宿校の主幹講師も務め、食やワインを通じた豊かなライフスタイルを発信中。 オフィシャルブログ...