東京カレンダー | グルメ・レストラン、ライフスタイル情報
麻布十番に移転した、無国籍料理を出す名酒場。壁に飾られたアートにもセンスが光る
スマホで場所を検索しても迷ってしまう、隠れ家と呼ぶに相応しい密やかな佇まい。 扉を開けると◯◯風や△△系とは括れない、異世界に迷い込んだような怪しく素敵な空間が現れ、ディナーの序章から胸が高まる。...
港区きってのレストラン激戦区、麻布十番に今年4月、白金高輪から移転したのが『酒肆ガランス』だ。 かねてより感性の鋭い大人が集う店として定評があったが、新天地はぐっとグラマラスに。 真紅のカーテンや優美なデザインの椅子が印象的な店内は、マニアも舌を巻くプリアンプや“蓄音機のロールスロイス”と称されるアンティークの「ビクトローラ クレデンザ」が並び、音楽に造詣が深い店主・星野哲也さん独自の世界観に満ちている。...
高感度な大人が夜な夜な集う酒場として人気を集めた『酒肆ガランス』が、白金高輪から麻布十番に移転。 新天地は道路から奥まった建物にあり、密やかさがさらにアップ。そして、扉の向こうには、ぐっと照明を絞った瀟洒な空間が。 マニア垂涎のオーディオや壁を飾るアートなど、店主・星野哲也さんの愛するものが散りばめられた店内は、時間の経過を忘れさせる独特の雰囲気だ。 そして、酒肆(しゅし)=「酒を並べる」...
「代理店マンの重要な仕事は、人に会うことだ」と教えてくれた先輩は、お世辞抜きにカッコイイ人だった。 少しでも近づきたかったから、先輩にくっついて、20代はほぼ毎晩、六本木や西麻布へと繰り出してきた。 人が人を呼ぶ港区では、面白いことに数珠つなぎで輪が広がっていく。 中でも白金は、様々なジャンルで活躍するクリエイターたちと出会った場所で、彼らとの出会いが、自分を大きく変えた。 件の先輩はと...
料理とともに味わうアルコールも、ワインのみならず希少な日本酒・焼酎、ウイスキーなど充実のラインナップだ。 多岐なジャンルの料理を提供しながらも、ひとつひとつの料理はどれもレベルが高いから安心してほしい。“こんな店、はじめて!”とツウの彼女も喜んでくれるに違いない。...
はじめの一皿にふさわしい、店のいち押し“紹興酒漬けシリーズ”からは、牡蠣をセレクトして欲しい。濃厚な牡蠣が紹興酒を纏い、心地よく喉を通り抜ける最後の一瞬まで、芳醇な香りを放つ。彼女には牡蠣の香りを邪魔しない、ドライな食前酒をオーダーしよう。きっと彼女も「今夜は違うな」と感じ取るに違いない。 酒肆とは“酒を売る店”という意味。その名の通り、和洋問わず酒の種類が豊富で、耳慣れない酒の名前もメニューを埋める。 ...
酒肆(しゅし)という居酒屋の意味をもつ言葉を店名に掲げた、この店の餃子はとにかく個性的!「専門店には敵わないから、ほかにないオリジナルな餃子をと考えました。こだわりは、パリパリの食感です」と店主・星野哲也氏は話す。 わずか4mmの厚さの「ガランス式焼き餃子」は、皮はパートブリック(小麦粉が原料の薄いクレープ状の皮のこと)、タレは煮詰めたシェリービネガーがベースというジャンルレスぶり。だが、食べると意外や「...
店主の星野哲也さんが「今日はこんなものもあるんです」とふたりの前に運んできた大皿の中には、がめ煮が。 「がめ煮の語源は“どろがめ煮”、すなわちスッポンと根菜を指していたそうで、原型に忠実にスッポン肉で作ってみました」とのこと。 「それはぜひ頂いてみたいね!」と、さっそく注文。セラーを覗いて選んだ、島根・加茂福酒造の「裏死神」なるレアな日本酒をお供に、舌鼓を打つご両名。 「これは飲み手を欺くスト...
たとえば、オランダの大航海時代から伝わる「バルケンブリー」なる豚肉と臓物のパテ、「擬黒多刺蟻」という滋養に富む蟻とアマランサス入りのグリッシーニ、皿の中には一切の具材やハーブが見当たらずパスタしかないのに、なぜかアサリの味がするスパゲッティゴーストなどなど。 加えて、季節の黒板メニューには、壱岐の漁師から直送される新鮮な魚や、上海蟹の身をすっかり取り出してパートブリックで巻いた春巻き風の一品なんてものが登...
「賑わう」、それはその店が絶大なる人気を誇っている証拠に他ならない。 コロナも落ち着きをみせ、東京の夜がにわかに活気づく今、また「賑わう店」へ向かいたい。 ...
陽気に仲間と乾杯するなら、白金のシチリアで!
好きな時間にふらりと立ち寄れて、その日の気分で食べたいものをアラカルトで食べたいだけ選ぶ。もちろん、堅苦しい時間制限などはなし。 夕暮れから夜更けまで、ひとりでワイン片手に前菜数種をつまんでパスタで〆るも良し、デートで前菜からメインまでひと通りをシェアするも良し。 さて、今日は何を食べようかと、ズラリと並んだメニューを前にあれこれ悩む。 そんな忘れかけていたレストランの楽しみ方を、今改めて思い起こさせてくれる...
「ロッツォ」とはイタリア語で、荒々しく飾り気のない様を意味する。ここで供される料理はまさに、そんなダイレクトな味わい。 こちらでぜひ頼みたいひと皿が「カポナータ」だ。イタリア現地でも店の個性がよく表れるといわれるカポナータは、甘み、酸味、塩気がしっかりと感じられ、つい後を引く美味しさに仕上がっている。 こうなると、その土地ならではの酒が恋しくなるところ。...
サービスの阿部 努氏と、シェフの中村嘉倫氏は、渋谷2丁目『ドンチッチョ』で出会い、一緒に独立。 シチリア修業で磨いた料理と、目の肥えた常連客に鍛えられたサービスがタッグを組んで、たちまち白金で名を轟かせて早8年になる。 産地から取り寄せる新鮮な魚介類をシチリアの伝統料理に仕上げ、飾らない軽妙なサービスで提供するのだから、客足が途切れないのは必然。 「一回転目が落ち着いた21時半〜22時頃から、...
店があるのは明治通りの四の橋交差点付近。昔ながらの面影を残す商店街の一角で直球勝負のシチリア料理を提供する、そんな意外性に満ちた一軒である。 本場シチリア料理を、これまたシチリア産を中心に揃える充実のワインと一緒に味わいたい。...
「ロッツォ」とはイタリア語で、荒々しく飾り気のない様を意味する。ここで供される料理はまさに、そんなダイレクトな味わい。まずひと皿目は、現地でも店の個性がよく表れるといわれるカポナータから。甘み、酸味、塩気がしっかりと感じられ、つい後を引く。こうなると、その土地ならではの酒が恋しくなるところ。 ワインは、シチリア産だけで120~130種類がスタンバイ。東西で大きく気候が異なるため、その味わいの幅も面白い。サ...
「初めて出合ったイタリア料理がシチリアの料理。あまりに奥深く、シチリア料理以外に目がいかなかった」と中村シェフ。その後は本場を見ようとシチリアに渡り、パレルモの店で約3年働いた。 だから料理は直球のシチリア郷土料理。「イワシとういきょうのスパゲットーニ」、「マグロのタリアータ」など定番がメニューに並ぶ。 スペシャルと推すのは「パネッレと茄子のカポナータ」。シンプルなシチリア料理の中でもとりわけ地味に...
フレンチの人気店請負人が、白金台で見せる新境地
日中はセレクトショップの買い物客で賑わうが、緑が一段と濃度を増し、闇と溶け合う日没後。『LIKE』は昼とは異なる大人びた夜の顔をのぞかせる。 店を仕切るのは、『ビストロ ロジウラ』や『PATH』を瞬く間に人気店に押し上げた立役者、原 太一シェフから託された成島亮太さん。 長年、自身が経験を積んだ中華をベースに、原さんの下で学んだフレンチのエッセンスを融合させ、独自のスタイルを確立。デートはもちろん、最近では“町中華...
優雅な空気が漂うプラチナ通り沿い。建物全体に緑が配され、入店前からお洒落さを確信する。 『LIKE』が提供するのはフレンチと中華をベースにしながら、国籍に縛られず、美味しいを追求した料理たちだ。 そしてその独創性あふれる料理に合わせるワインはナチュラルワインのみでストックは200本以上という多さ。 旨みや香りが穏やかで軽快な飲み口のナチュラルワインだからこそ、個性あふれる料理が相手でも、ぴたりと寄り添う。...
美味しい食事がとれるリビングのような感覚で、働く大人の格好のサードプレイスとなっているのだ。 気になる方は是非、足を運んでみていただきたい。...
この2年間、我々は「夜景」とは縁遠い生活を送ったと言っても過言ではない。 ようやく、元の生活を取り戻しつつある今年の夏こそ、開放的な気分をさらに後押ししてくれ...
ホテルの地下に潜む秘密のBAR。贅沢個室が特別な夜を演出
大切な人たちと素敵な時間を過ごしたら、このまま帰るのはなんだかもったいないと思う夜がある。そんな時、ホテルのバーほど間違いない場所はない。 とりわけ、港区界隈にいたら、「シェラトン都ホテル東京」の『M BAR』へ向かう。 白金という閑静な立地は高揚した気分のクールダウンにちょうど良く、ホテルの広大な敷地の奥深くにあるゆえ、隠れ家感も満載。しっとり、心ゆくまでお酒に身を委ねられる。 〆に飲むのはマティーニかギム...
9月某日。白金にある「シェラトン都ホテル」に中村さんを迎えた。 着替えを終え、『M BAR』に入ってくる。その瞬間も動じることなく、飄々とした様子だ。 撮影がスタートすると、開口一番「どんな感じに動いたらいいか、指示出してください」と、意表を突くひと言。...
智弘に指定されたのは『M BAR』の個室だった。 部屋に入ると、朝の帯番組を担当する男性アナウンサーに似ている、親しみやすいが端正な顔立ちの男が出迎えてくれた。 しかし、才色兼備と崇められる妻との馴れ初めを聞こうとすると、何やら神妙な面持ちで語り始めたー。 ◆ 妻の真央とは仕事を通じて知り合いました。 真央は、クライアントの広告宣伝の担当者で。歴史ある一部上場企業に勤めていて、...
街場のバーとは違って、ビジネスにもプライベートにも使える個室が用意されているのが、ホテルのバーの魅力。 なかでも都心にありながら、緑の杜に佇む『シェラトン都ホテル東京』には、その在り様がすでに隠れ家のようであるにもかかわらず、さらに人目を忍ぶことができる究極の個室が存在する。...
緑豊かな白金台の高台に佇む『シェラトン都ホテル東京』。その地下にあるこちらのバーは、隠れ家の雰囲気を漂わす紳士のための社交場だ。 竹や和紙を使い、日本の伝統美を取り入れた設えは心地の良い緊張感を漂わす。重厚なL字カウンターや抑えた照明も、適度に背筋を伸ばしつつ酒を愉しむ演出には丁度良い。一定の格式の中で味わう寛ぎの時間。紳士には時としてそんなバーが必要である。正統派のバーの引き出しとして押さえておく価値は...
クローズドな空間で会話が弾むカウンター、プライベート感覚あふれるリビングルーム、革張りのソファでくつろげるシガーラウンジ、CDプレイヤーで好みの曲をBGMにできる個室……。異なる雰囲気が魅力のロケーションに、ホテルのもてなしが調和する。 銘柄によりまったく違う個性を発見できるウイスキーのごとく、一緒に訪れる相手や気分でそれぞれの違いを楽しみたい。...
「カウンターが主体で、シェフが気さく」「客層もよく、同じ価値観を共有できる雰囲気」「アラカルトで頼めてコスパもいい」。 大人はそんな店に足繁く通う。コロナを経...
熟成鮨に悶絶必須!深夜の広尾で絶品鮨を提供する名店
圧巻の品数と豊富な日本酒、そしてリーズナブルさで予約1年待ちとも言われる『鮨 心白』さん。 食事はゆっくりとりたい欧州気質なので、4時間近い鮨の宴は至福でしかない。 海苔の形状も芸術的な数の子は目を引いたひと品。味もさることながら、見目麗しきお料理の連打に心も潤います。...
店主の石田大樹氏自ら、常に各地の食材を探し求め、丁寧な仕込みと機敏な技でもてなす。巷の鮨屋とは一線を画するエンターテインメント性の高さに魅了されること必至。超予約困難店のプレミアシートにエスコートされて喜ばない女子なんていない!...
産地直送の旬魚に手業を凝らした正統派の鮨と、本格的な料理の二本立て。それもコース¥8,800という待望の新店が2014年12月に誕生した。 店主・石田大樹氏は『青山えさき』を皮切りに、恵比寿『幸せ三昧』、中目黒の日本酒専門店『酒人あぎ』で料理長を務めた若き実力派。 「お客様との会話を大切にした店を」と、白木のカウンターに立つさらしの仕事を志したという。まずは先付、刺身に焼き物、天ぷら、小鍋につまみを...
オープン1年を待たずして、“熟成鮨”の名店と言われるが、その魅力は、絶妙な温度管理で熟成をかける技術力のみならず、店主・石田大樹さんが現地を訪れ、生産者の熱意溢れるものを仕入れていること。それが客を惹きつけるのだろう。 たとえば米は、宮城県の木村正明さんが育てる「かぐや姫」を。これはササニシキの突然変異で、通常よりも長い時間をかけて成熟するためアッサリとしており、主張しすぎないうま味があるという。...
レストランは、「ただ料理を食べる場所」ではなく、「大人の男女が繰り広げるドラマの舞台」だと、東京カレンダーは常に訴えてきた。 「味はもちろんのこと、見映えもい...
少量多皿な構成で魅了!和の精神と中華のテクニックが融合した進化形料理
まるで大皿に咲く大輪の花のような美しさ、そして思わず息を呑む迫力。 皿の上に置かれているのは、豚バラ肉と茄子のみと潔いが、各々が交互に整然と並ぶその様は、まさに“機能美”と呼ぶにふさわしい。 『茶禅華』の川田智也シェフ曰く「口にした時の食感を考えて厚さは1mm。茄子の飾り切りも硬い皮を食べやすくするため」だそうで、調理過程すべてに味わいを鑑みての理由があり、そこから生まれる必然的な美しさなのだ。 コース(33...
例えば鮮度やサイズへの留意はもちろん、「姿蒸し」の“蒸す”という行為ひとつにも深慮。 蒸す際に、卵と足の身の部分に火が均一に入るよう蟹の足に蓮の葉を巻く。そうすることでパサパサになりがちな身の味までをも最大限に引き出す。 ひとつの甲羅に、オス・メス双方の身と味噌、そして卵や白子を詰めて提供する際も、ベストなバランスで味わえるように日々配合を微調整するきめ細やかさ。...
かつては武家屋敷が立ち並び、現在はドイツやフランスなどの大使館が点在。そんな南麻布の閑静な住宅街に、「食通」と「港区女子」から支持を集める中国料理店がある。今年2月にオープンした『茶禅華』だ。 もともと大使館員の住まいだった一軒家を改装して作ったという店内はグレーを基調とし、それが、ところどころに配されている李朝の調度品や景徳鎮の器などと相まって、独特のオーラを纏っている。 「ドラマティックですよね...
ここ1~2年、食の世界で最も面白い動きを見せている料理のジャンルは? といえば、それはまさしく中華料理だろう。マニアックな地方郷土料理や少数民族料理に目を向ける料理人もいれば、フレンチよろしく少量多皿料理の新しいスタイルで勝負をかける店、そして、伝統料理を踏襲しつつも独自のアレンジを加味、現代人の嗜好に合わせたモダンな料理に昇華させている実力派シェフなどなどまさに百花繚乱! 30代の中華料理人たちの活躍ぶ...
どの料理も大満足のボリューム。色とりどりの美しい極上和食
白金の裏通り、間借りの和食店として知る人ぞ知る人気店が移転。この1月、晴れて一国一城の主となった。...
その後、八寸、海老真薯のお椀と続いてお刺身はなめろう。 魚介を味噌や生姜、ネギなどと共に叩き混ぜた房総地方の漁師料理で、鳥田さんが千葉でアルバイトをしていた際、鮮度の良い魚でなければ味わえないその美味しさに感動したのだとか。 それゆえ「年間を通して刺身には旬魚のなめろうを出していくつもり」だそうだ。 炊き合わせの後に登場する土鍋の炊き込みごはんも盛り上がること必至だが、圧巻は「デザート八寸」と称するデザート盛...
こんなご時世だから、レストランに向かう意義を誰しもが再確認した。「それなりの料理」「おざなりな接客」「中途半端な価格」、そんな店には今まで以上に、行く理由がなくなっ...
本場フレンチの味を継承。目黒通り沿いに構える、コスパ抜群の店
白金と目黒の中間、自然教育園の向かいにある『クロデグルメ』。 隠れ家のような店内は全12席で、シェフの川﨑康志さんがひとりで切り盛りする小さなビストロだ。...
鮮烈なスパイスを感じる火鍋体験!〆は麻辣スープを活かした担々麺で決まり
フカヒレ清湯スープは、干し貝柱を戻し、鶏ガラを弱火で煮込んで金華ハムの旨みを抽出。フカヒレを入れて仕上げる。 白湯スープは、鶏ガラを強火で炊いて油分を乳化させた濃厚かつ甘いスープで、干しエビやクコの実も入る。 麻辣スープもベースは鶏ガラ。甘草や草果、陳皮、ナツメグなど、複雑味を醸す各種香辛料が入る。 ◆ “3色スープ”でバラエティを謳う火鍋店も増えている昨今だが、ここまで手間をかけている店はそうない。 ...
麻辣スープは四川の成都産の唐辛子と青花椒、紅花椒が鮮烈なスパイスのハーモニーを放つ。 麻辣の気持ちいい痺れを感じたら、白湯が中和に一役買う。半日鶏ガラを炊いたスープは白濁した色のとおり、こっくりマイルドで、クセになる。 そして8種類のきのこによるスープは、きのこの旨みが詰まり、滋養強壮を感じる味わいだ。 スープ3種で薬膳が20種類以上使われているので、汗をかきながらもじんわりと力みなぎる一品だ。...
ここのところ、とにかく寒い。一年のうち最低気温を記録するのも、この時期が多いという。 そんな時、心の底から食べたいと思うのは「鍋」と「おでん」。 シンプ...
都内屈指の濃厚な水炊きが味わえる人気店。酒飲みが喜ぶおつまみも充実
田町駅から歩くこと7分。周りに店はなく、こんなところに?と不安になる立地ながら、客が絶えないというから驚きだ。 こちらは、和食店『器楽亭』で裏メニューだった水炊きを楽しめる一軒。 多くの人を魅了する『水炊き鼓次郎』の水炊きは、まず10時間以上かけて取る出汁が命。強火で炊き続ける鍋を見守り、2日がかりになることもある。 「真面目に作ること以外に秘訣も秘密もありません」と店長の藤岡誠治さん。素材の力を引き出す、そ...
「ポテトサラダ」(500円)。見た目は普通のポテトサラダであるが、不思議なほどクセになる美味しさを秘めている。試行錯誤の末のここにしかない逸品だ!「酔っぱらい海老」(700円)。生海老の殻をむいて、紹興酒ベースのタレに一晩漬け込んで提供。お酒との相性抜群の一皿だ...
白金を代表する大人フレンチ。シェフ独自の感性が光る、アートのような一皿を楽しめる
プラチナ通りと目黒通りがぶつかる、少し手前の一角。ここは星付きレストランがひしめく界隈でも、とびきりの美食エリアである。 そんな場所に今年4月、開業10周年の節目にと、ほど近くから移転リニューアルを果たしたのがフレンチレストラン『アルシミスト』だ。 前店舗からは、内装も広さも華麗に一新。よりグランメゾンとしての風格を備えた、邸宅レストランへと変貌を遂げた。 当然ながら厨房も大きくなり、冷蔵庫の容量はなんと8倍...
メインディッシュはフランス・ロゼール産仔羊の鞍下肉(ロースの下)を真空で低温調理した一皿。 ソースは仔羊の出汁に木の芽のオイルと柚子を合わせたもので、炒めたきゅうりととうもろこしを添えている。 仔羊の脂と香りのアクセントが絶妙にマッチ!...
おまかせコース(¥12,000)の全12品はどれもカラフルで、配置のバランスも個性的。シェフにこだわりを尋ねると、「多皿構成のため一皿のポーションが小さいのですが、小皿ばかり使っていては面白くないので、大皿を空間として見せるようにしています」と教えてくれた。 シンメトリーを重視しないスタイルは、パリの『ル・シャトーブリアン』の影響だとか。写真のリードヴォーのソテーは、そばにオレンジジュースを煮つめたものと...
想像力と創造力――。料理人にとって必要なのは、どちらだろうか。答えは、おそらく、どちらも、だ。想像を形にするには、それなりの経験や知識が要されるが、今年の7月に白金にオープンした『アルシミスト』の山本健一シェフは、独自の感性を皿に描くことができる若手料理人として、近い将来、脚光を浴びる存在となるだろう。 大阪の専門学校を卒業後、京都のフレンチレストランへ。フレンチをやる以上、フランスに行くことは自然の流れと考...
2021年はすべての価値観が、劇的に変化した年。 それを柔軟に受け入れ、フィットし、さらには、逆境をものともせずに前を向く、そんな姿勢が求められたこと。 ...
白金、隠れ家、しゃぶしゃぶという大人が喜ぶ三拍子が揃う店
白トリュフの名産地といえば、イタリア・ピエモンテ州。ことに、アルバ近郊で採れる白トリュフは極上品とされる。 白金の一角に、そんな最高峰の白トリュフを絶品のすき焼きにかけていただく名店がある。 黒毛和牛のしゃぶしゃぶ・すき焼きの専門店『今福』だ。...
ステーキとハンバーグの『ミート矢澤』、焼肉の『焼肉稲田』、ハンバーガーの『ブラッカウズ』など、極上の肉料理店の代名詞の「ヤザワミート」グループ。 数多ある店舗の中でも、最高のグレードを誇るのが、“日本の肉鍋”代表格である、すき焼きとしゃぶしゃぶを主役に据えた『今福』だ。“肉のテーマパーク”を標榜し、厳選した黒毛和牛のみを扱う。...
タクシーが店の前で停まると、そこは静かな住宅街。そんな意外なロケーションのなか、白い暖簾を掲げる店が、目的の『今福』である。 ここへ誘う際には「白金にしゃぶしゃぶ食べに行こう」と言うのが正解。なぜなら少しだけサプライズを演出できるから。...
前号となる月刊誌12月号では激動の東京レストランシーンを“総選挙”に見立て、リアルに行きたい話題のレストランを多数掲載した。 ただ、それだけでは、東京のレスト...
口の中に広がる贅沢な幸福感。丁寧で繊細な職人技が光る、広尾の極上鮨
南麻布で創業12年を迎えた『鮨心』は、大将・中村導昌さんの素材を慈しむ心が共感を呼ぶ鮨店だ。 2号店や話題店のプロデュースも手がける大将が提唱する“育成鮨”とは、魚の生まれ育った環境を尊重し、特性に応じた的確な仕事を施すこと。 愛するがゆえに、扱う魚はすべて「あの子」「この子」と呼び習わす。 こうした愛から生まれた理念で、魚体個々のポテンシャルを十二分に引き出している。 今の時期なら、筋子がいい。北海道...
大きめの具材が模様を形づくるように配された、華やかなバラちらし。イクラや赤身の色合いを引き立てているのは、霜降りの大トロという豪華さ。 ほかにコハダなど季節の具材もたっぷり入った夢の競演だ。酢は控えめなので具の新鮮さを楽しもう。(5,000円)...
「これぐらいの値段で食べられたらいいな、と自分が思う価格設定にしています。だから、うちでは2人で5万以下が基本」 こうキッパリ話すのは、広尾『鮨心』の大将・中村導昌さん。 その言葉通り、つまみ9品、握り12貫で1万8,700円の良心価格。しかも、鮨に一切の妥協はない。 毎朝、豊洲に足を運び、自ら納得した魚介だけを、信頼する仲卸から仕入れる。...
いつの間にか季節はすっかり秋。この時期しか味わえない旬の味覚のひとつが、旨味たっぷりの“すじこ”。 ほぐしたいくらもいいけれど、旬の魚卵をより贅沢に味わうなら、ぜひ訪れて欲しいのが広尾の人気店『鮨 心』だ。 究極の握り“育成寿司”など、ここでしか味わえない唯一無二の握りを堪能しよう。4貫ほど握りを味わった後、大将から手渡しで供されるのは「鰻の磯辺巻き」。これを楽しみに足を運ぶ常連も多いという。 ...
「あなたの手帳を素敵な予定で埋めたい」そんな想いとともに2001年10月に産声を上げた東京カレンダー。大人の素敵な予定といえばディナーということで、それ以来20年間...
厳選した部位を多種類食べられる贅沢さ!白金にあるセレブ焼肉
サーロインの刺しを限りなくレアに炙った、人気の一品。 溶ける脂と卵黄ダレの味わいに、思わず目を瞑る。1貫 1,100円。 ◆ 都内焼肉店の新鮮な生肉刺しを、14品一気にご紹介した。つけダレが工夫されていたり、他の具材と合わせて食べたりなど、進化が止まらない生肉メニュー。 ぜひ一度、堪能してみてほしい! ▶このほか:したたるほどにタレがからんだ、西麻布の人気焼肉!白米を注文せずにはいられない!...
ここでは、霜降り系と赤身系の高級部位をいろいろと取り揃えるが、店主・金 津大さんの推すメニューが「上ロース」。 日によって、部位は替わるが、しっとり柔らかい部位と、赤身の美味しさを味わう部位の2種を常時用意。 そして、この日の2種類のうちで、特にロースらしさを感じられるのが「トウガラシ」だ。 「赤身の美味しさを伝えたいので、ウチではA5の雌にこだわっています。本当に上質な肉の魅力はロースを食べて初めてわかる」。...
炙っているので“じゃない”がつく、ユニークな一品。 赤身の多彩な部位をミックスしている。軽く炙って、甘めのタレと卵黄に絡めていただく。1,200円。 ◆ ユッケこそ、お店らしさがでる最高のメニューではないだろうか。 焼肉のサイドメニューにしていては、惜しいユッケたち。次回、焼肉店に訪れる際は個性的なユッケを目当てにしてみては。 ▶このほか:都内の人気店がすべてわかる冷麺カタ...
他にはない昆布、煮干し、マグロ節で作る和風な一杯。 ツルッとした盛岡冷麺を使い、そぼろで肉のコク、柴漬けで酸味を加え、ひと味違うさっぱり感を演出。1,050円。...
扱う肉は最高級の黒毛和牛A5の雌牛のみ。塊肉をレアに焼き上げた「特選フィレ丼」は、肉々しさとやわらかな肉質を堪能できる逸品。 タレにはガーリックバターを加えてパンチを出す。後半で温泉卵を絡めれば、極上のTKGが完成。...
彼を筆頭に、プライベートも絶好調と思われるノリに乗った3人で残業メシだという。 「仕事中は基本的に出前とか仕出し弁当が多いから。焼肉に1日2軒は羨ましい(笑)」と言うのは報道番組のディレクターを務める藤ヶ谷 剛さんだ。 「ワールドカップのときの食事はほぼカップ麺だった(笑)」と話す江頭賢治さんは、スポーツ番組を担当。 現在は、それぞれ違うジャンルの番組制作に携わるが、営業部配属時代は苦楽を...
美味しい肉を少しずついろいろ食べたい―。 そんな焼肉セレブに評判の店が、『和牛焼肉KIM』だ。...
特選和牛の質の高さが売りの一店。 「普段はタレ派の私でも、『KIM』のお肉は塩でいただくのが好きです。いろんな部位を少量ずつ食べられる“ちょっといいコース”が魅力。場所柄、焼肉屋さんのワイワイ感はないのでデートにもぴったり」...
“デート焼肉”にうってつけ!上質な厚切り肉で、肉食女子の胃袋をガッチリ掴もう
濃厚な旨みが特徴の北海道十勝産の牛のモモを使用。 パックで提供し、ネギと卵黄が入ったタレと自ら混ぜる形式でいただく。1,760円。...
お店で人気の「タンシタ煮込み」がのったお得な一杯。 牛や鶏ガラの動物系と、煮干や昆布の魚介系をミックスしたダブルスープが濃厚な味わい。1,200円。...
“港区焼肉”の元祖でありながら、いまなお人気は衰え知らず。 今年、白金で26年目を迎える『きらく亭』の名物といえば、SNSでも「美しすぎる」と評判の「ネギタン塩」だ。 店主の小寺吹雄さんは、東京の焼肉業界の変遷を40年以上も見つめてきた大ベテラン。 ホルモン好きがこぞって通う目黒『闇市倶楽部』などのプロデュースにも携わったとあって、内臓の扱いには同業者も舌を巻く。 輸入牛の冷凍タンが...
初めてのサシ飯に焼肉はナシ?いいえ、それが大アリなのだ。“肉食女子”なんてワードもすっかり耳慣れ、美味しい肉への探求心は、今や女性の方が強いほど。 広尾で焼肉ならぜひ『きらく亭』を抑えてほしい。お肉に目がない彼女だけど、焼肉はちょっとカジュアルすぎる?そんな悩みを解決してくれる『きらく亭』は、“デート焼肉”にぴったりのシックな店だ。 この店のウリは何と言っても、網の上で“立つ”肉!惜しげも無く厚切り...
ハイセンスな空間に白金美女が艶やかに集う。肉料理が絶品なお洒落ダイニング
イチョウ並木が美しい白金プラチナ通りは都心で一、二を争う優雅さが漂うが、『ザ テンダーハウス ダイニング』のテラスはこの通りに面する。 贅沢な南米の別荘を思わせる開放感で、アロエなど豊かに茂る植栽も亜熱帯の雰囲気。...
白金プラチナ通りを行き交う人々の足が止まる。 芸能人など見慣れているであろう、この街の人でも無視できないほど、ひと際オーラを放つ美女ふたり。女優の夏菜さんとタレントの朝日奈央さんだ。 あることをきっかけに急速に仲良くなったという彼女たち。それは、人気テレビ番組での大食い企画でのこと。 「1年半ほど前に、ふたりで2.2キロのスタミナ焼肉丼を食べるという企画にドッキリで挑戦することになって。あれで一気に絆が深まっ...
大人な会だから肉で攻めるのは王道だ。 「熊本県産あか牛ロース」140g¥5,500。赤ワインソースは軽やかな仕上がり。ゲランドの塩も添えられている。 ジューシーな塊にかぶりつけば、否応なしに、盛り上がる。...
ジューーーーーッと、コテを押しつけられた肉から白い煙が上がり、香ばしい匂いがする。このステーキがペアリングディナーのメインとなる一品だ。 刻印されているのは、南米・アンデス山脈山麓で造られるアルゼンチンのプレミアムワイン「テラザス」オリジナルの焼きゴテ印。“The BEEF Wine”の異名をもつ「テラザス」とのペアリングを楽しむために用意された肉だ。アンデス山脈の標高の高い場所で造られるワイン、南米料理...
また、夏がやってくる。亜熱帯と化した東京の夜を生き抜くために、大人にとって「ビール」は必要不可欠な存在。 レストラン、そしてお酒を取り巻く環境が目まぐるしく変...
気負わず行くのが格好いい、水辺テラスの王道ブルワリー
【Beer Data】 T.Y.HARBOR BREWERY ペールエール(S) … 550円~ ウィートエール(S) … 550円~ アンバーエール(S) … 550円~ etc....
今の東京のブルワリーレストラン(醸造所併設のレストラン)ブームの火付け役ともいえる、天王洲の超人気店『T.Y.HARBOR』。 カクテルグラスに引っ掛けたエビは、その名の通りジャンボサイズ!コリアンダーが隠し味の柚子胡椒ソースをつけながら、プリプリの食感とエビの旨みをこたわりのビールとともに堪能したい。...
醸造所を併設したブルワリーレストラン『T.Y. HARBOR』。 目新しさはないものの、新しいものが次々にオープンする東京のレストランにおいて、多くのラブコールを集める魅力溢れるリバーサイドレストラン。 東京唯一のロケーションを誇る運河沿いに建つレストランで、倉庫をリノベーションした天井の高い開放感溢れる店内と水辺のテラス席は日本にいることを忘れさせる。オススメは何といっても敷地内で職人が造るクラフ...
バーカウンターは2013年に改装。高い天井と開放的な空間に居心地の良さを感じられる贅沢な空間...
運河一面にデッキウォークの建設予定が立っている今夏に先駆けいち早く一大リニューアルを成し終えたのが、テラスで知られた創業18年のアメリカンダイナーである『T.Y. ハーバー』。 そのもっとも大きな変更点は、店内が一望できる2階席の増設と、中央写真の大きな窓。これまでは白壁だった手前の2面がぶち抜かれ、出入り可能なウインドウドアに。これによりどの席からも気持ち良く運河が望めるようになったのは嬉しい限り。 ...
大阪で予約困難な人気店の味を白金で。色鮮やかな絶品イタリアンに舌鼓
〝美食通り〞として知られる、白金・北里大学通りに、昨夏オープンした気鋭のイタリアン『HEIJU+』。 今回、花澤さんが〝港区女子に憧れている……〞という噂を耳にし、港区で話題のお店にお連れした。 同店は、大阪で名を馳せながらも、東京に進出。その理由を、オーナーシェフの吉野平十氏はこう話す。 「世界中の人と出会えるチャンスがあって、スピード感が格段に違うから」 オープンから約10ヶ月。噂を聞きつけた食通た...
予約困難なイタリアンとして大阪で名を馳せていた『HEIJU+』が白金に移転オープン。 シンプルだが、素材の味を最大限に引き出す料理ですでに話題。 上質なカウンター席は、座ると驚きの心地よさだった。...
大阪時代からの人気メニューが、美しい菜園風の一皿「野菜料理」。 太白胡麻油や赤味噌を使ったバーニャカウダ風ソースと、自家製フォカッチャのパウダーの上に、20種以上の野菜を美しく盛り付けている。 供されたときに「こんな量食べられるの?」と驚くほどのボリューム感だが、新鮮な野菜が瑞々しく食感が楽しい。 それぞれの味わいの違いに驚かされつつ、最後のひと口まで飽きずにペロリと食べられてしまう。コースの...
先行きがまだまだ不透明な今、それでも前を向いてポジティブに活躍している人々がいる。 そんな2021年上半期に巷の話題をさらった「著名人たち」を、これまた話題を...
「フカヒレ三昧コース」が大人気!美と健康に嬉しい滋味深い、薬膳料理を楽しめる店
空間も料理も、大人の女性に刺さる条件がそろい踏みの『食文化サロン 白金劉安』。 全室個室で、たった3部屋という特別感。 大人な街・白金にある一軒家でお籠り、という究極のプライベート時間を叶えてくれる。 窓際には、幅50cmを超えるフカヒレが飾られており、店内に漂う薬膳の香りも相まって、気分を盛り上げてくれるだろう。...
コースの〆で登場する「プラチナ麻婆豆腐」。 四川系料理の辛さを想像するが、同店のそれは唐辛子と花山椒を控えめに使用。 下には素朴な味わいの七穀米が敷かれ、麻婆豆腐とは豆腐を慈しむ料理なのだと知らされる。...
オイスター風味のさらりとした餡の中から麺を探り出すと、絡みつくのは大量の美のエキス、コラーゲン。迫力のあるフカヒレの姿煮に加え、細かく刻まれた7種計100gほど。一皿で、これだけの多種多量のコラーゲンを使用する料理は、なかなかお目にかかれない。 嬉しいのは女子だけに非ず。コラーゲンは骨や腱を頑丈にする素でもあるわけだから、運動不足の猛烈ビジネスマンの健康にも一役買ってくれるというわけ。...
現代社会における食生活改善のために、漢方医学の視点から日本の医学界・栄養学界との連携による「食と医学」に 関する研究の発展に努め、国民の食文化の振興と健康保持増進に寄与すべく2004年から「淑女に美肌・紳士に活力」 をモットーに臨床中医学の裏付けに基づいた漢方食養湯とフカヒレ料理を中心にした料理を提供し続ける『白金劉安』。 同店のおすすめは黄金に輝く巨大フカヒレが鎮座した「白金フカヒレ姿煮(背ビレ)の七穀...
大人で、 静かで、 知る人ぞ知る、 そんなレストランが 「隠れ家」だ。路地裏を入り、ひっそりと現れる「隠れ家」にワクワクした経験は誰しもあるだろう。 そんなお...
「小田原産黒鮑の抹茶リゾット」はお茶漬けがイメージ。 鰹出汁とアワビの蒸し汁でリゾットを炊き、鮑の肝ソースを塩辛代わりに。 さらにスッポンの出汁をきかせた松の葉昆布を散らして仕上げに抹茶パウダーで飾っている。 一見まとまりを欠くような食材の組み合わせだが、不思議なくらいバランスが取れている。...