東京カレンダー | グルメ・レストラン、ライフスタイル情報
表参道に佇む静謐な隠れ家。希少な器で供される本格派の和食に感動する
根津美術館近くのビルの地下。 人目を忍ぶかのような店構えと趣向を凝らした料理で評判を得た『御料理 宮坂』がオープン7年目にして移転。店名も『宮坂』と変え、新たな一歩を踏み出した。 黒で統一したシックな雰囲気の前店に対し、瀟洒なマンションの1階に場所を移した新店は木の風合いを生かした明るく開放的な趣。...
表参道駅から徒歩5分。高級低層マンションに囲まれた一角に『宮坂』は居をかまえる。 南青山らしいスタイリッシュなエリアのど真ん中だが、店内に入れば一転、そこは背筋が伸びるようなしっとりした空間だ。 廊下に設えられた床の間には季節ごとの御軸がかけられ、カウンターの前は蹲のある中庭。 窓の京すだれも漆喰の壁も美しく、本物の和の内装は夜になれば艶やかさを放つと、ふたりに実感させる。 右上から時計回りに、ウニ、白バイ...
供されるお皿は一皿、一皿、料理が目の前に思わず息をのむ。盛りつけの美しさと、その圧倒的な存在感と共に、精妙さを感じさせるのは、京料理を見事に伝承している技術が影響している。 料理は、コースのみのおまかせで、2万2000円〜3万5000円(季節により変動)という内容。素材の旬を大事にし、産地を厳選している姿勢は目を見張る。 お酒はワインと日本酒が主軸。シェフの料理にもっとも寄り添う、こちらも厳選された...
2022年は新たな一歩を踏み出した年。 苦しい時を乗り越え、時代に合わせて進化する強さと柔軟さ、たくましさを持つものこそが輝きを放つ世の中になってきた。 ...
日本料理『龍吟』出身の店主が手掛ける一軒。日常の喧騒を忘れられる、南青山の隠れ家
目の前でシャカシャカと音を立て、鰹節が削られる。「どうぞ」と削り立てのふわふわを、笑顔で差し出す店主の坂本慎吾さん。 口に含めば、柔らかい口溶けにまず驚き、口いっぱいに広がる強い旨みと香りにまた驚く。 静かに湯気を立てる鍋に入れれば、店中に出汁の優しい香りが充満。体ごと包まれる、この感覚も初体験だ。...
『伯雲』の店主の坂本慎吾さんは、日本料理歴19年で『龍吟』に10年在籍し、後半は料理長を任されていた。『龍吟』時代では『炎水』の伊藤さんの兄弟子にあたる。 一番大事なのは削りたてであるとしつつ「カウンターでひくからこそ香りが空間にまわる」と話す。 実際、間近で鰹節が削られると、嗅ぐというより香りを体感するといった瞬間を得て、昆布出汁に削り節が落とされると柔らかな芳香に包まれる。 仕上がりの理想は、鰹節の味が染...
この日供されたのは、春の訪れを感じさせる「蛤と筍しんじょうのお椀」。レアに火入れした蛤の甘さが際立つ。 お椀は、ゲストの目の前で鰹節を削り、出汁をとるところから始まる。鹿児島県指宿の本枯節を、雑味が出ないように、ごくごく薄く削りだす。 作業が始まると部屋いっぱいにいい香りが立ち上り、料理への期待は高まるばかり。...
「港区」。東京でもっとも艶やかであり、食のトレンド発信地と言っても過言ではない。まさに1年を締めくくる年末の華やかなデートにふさわしいエリアといえるだろう。 ...
鮨から鉄板まで見事なバリエーションの新和食。広尾に佇む、ラ・ボンバンスの2号店
地下に位置するこの店は目立たないため通り過ぎてしまうかもしれないが、この店の料理は見過ごすことはできない。 厨房に立つ弟子たちが“巣立つ”という意味もかけている店名だけに、若手によるエネルギッシュで独創的な料理が提供される。 ことに自由な発想で繰り広げる八寸は、和食に根ざしながらもフレンチの前菜のように華やかだ。中華料理では王道のフカヒレなどの高級食材も取り入れ、そこに和食らしいアイデアを添えている。 「料理...
「よろしくお願いします!」 アクティブな印象をより引き立てるジャンプスーツ姿で、〝颯爽と〞という形容がぴったりな空気を纏って撮影現場に現れた米倉涼子さん。言わずと知れた、当代きっての人気女優だ。 女優生活20周年を迎えた昨年には、ミュージカル『CHICAGO』の3度目となるブロードウェイ公演を成し遂げるなど、ますます輝きを増しているのはご存じの通り。 撮影場所は、米倉さんがこよなく愛するレストラン『Sudachi...
西麻布の名店『ラボンバンス』の流れを汲み、2014年のオープン以来、好調な人気を維持し続ける和食の新鋭。 コース料理の数々はもとより、〆を飾る月替わりの炊き込みごはんにも店主・岡元信氏のこだわりが光る。米は新潟産の「コシイブキ」。レア気味に仕上げた金目鯛に、香り高いトリュフと濃厚なウニのマッチング。 そのままでも十分過ぎるほど美味だが、卵黄ソースを回しかければより一体感が増し、恍惚となる味わいに。し...
日赤通りの地下にひっそりと誕生したのは、ミシュランの星を7年連続で獲得している『ラ・ボンバンス』の岡元信氏が手掛けたセカンド店。だがしかし、よくある2号店とは、ひと味もふた味も違う。 岡元氏のもとで修業を重ねた弟子が腕を振るう舞台となる店舗でありながら、価格は『ラ・ボンバンス』より1000円高い。...
大人で、 静かで、 知る人ぞ知る、 そんなレストランが 「隠れ家」だ。路地裏を入り、ひっそりと現れる「隠れ家」にワクワクした経験は誰しもあるだろう。 そんなお...
豊洲市場から仕入れる新鮮な旬の魚を堪能。長く地元民に愛される小料理屋
刺身で食べられるほど新鮮な生のカジキマグロを、約1日漬け込んで旨味を高めた逸品。 じっくりと焼き上げられた上品な脂と味噌の甘みが重なり、身はコク深くとろける舌触りに。...
「何、食べに行く?」「和がいいかも!」 そんな会話が、大人になるにつれ増えていくような気がする。歳を重ねると「和食」の素晴らしさに改めて気付く。 しっと...
鮮度抜群、伊豆直送の地魚を青山で堪能できる店!ランチからデートまで使い勝手抜群
ランチメニューの一番人気。炭火でじっくりと焼き上げたサバは皮がパリパリと香ばしく、身はふっくら。 日替わりの小鉢から大根おろしに至るまで、職人技が光る洗練された味わい。...
『南青山 やんも』を訪れたならば、やはり炭火焼の魚は外せない。 備長炭で焼き上げる魚は、皮はパリッと、中はふっくらとしていて、どれも絶品。 今回は、初夏から梅雨時にかけて旬を迎える「いさき塩焼」をオーダー。この時期のいさきは、脂がのっていて、身にハリがあり、真鯛にも匹敵する美味しさと言われるほどだとか。...
青山のデザイナーズビルに構える隠れ家和食店。提供10分前に打つこだわり蕎麦に舌鼓
隠れ家といえば、小径沿いに立っているのが通例だ。 しかし『いち太』の入る建物は、外苑西通りを曲がった道からさらに敷地内のアプローチを経た所に立地。そんなロケーションは、店主の佐藤太一さんが独立の際に自ら見つけたとか。...
青山で和の風情を独占するなら、全室個室の隠れ家和食へ
ロケーションは低層の建物が並ぶ南青山のひっそりとした小径。 『青山 仁』の所在地に着くと、木造の黒壁に何の店なのかも分かりづらい看板が申し訳程度に添えられている。...
「季節の素材そのものを活かし、シンプルに仕立てます」とは店主の富井賢洋氏。正統派の日本料理店ならではの気品と、風格を備える炊き込みごはんだ。 主役の米は石川県産コシヒカリ「加賀米」をメインに、わずかにもち米を混ぜ、もっちりとした食感をもたらす。それを引き立てるのは、鱧の出汁。伊賀焼の土鍋から噴き出る香り高い蒸気に悶絶すること必至。 食べたい衝動に駆られつつ待つこと数分、極め付きは豪快に流し込む旬のイクラだ。プチプチと弾...
青山の静かな一角。ゆっくりと扉を開け、婉麗な香の薫りに導かれるように細い通路を進むと、奥には5席のカウンターが。予約状況にもよるが、3名からこの空間を個室として独占できるという。席に着くと、目線の高さに、玉砂利が敷き詰められた坪庭の眺めが飛び込んでくる。和の空間を存分に感じながらも、座敷ではなく椅子という配慮も、外国人にとっては嬉しいポイントだろう。 店主の富井賢洋氏は、『銀座うち山』などで研鑽を積み、2...
夜な夜な賑わう美食のアンダーグラウンド
南青山・骨董通り沿いの「小原流会館」の地下1階は各国料理が揃うひそかな美食空間。ここに2010年10月にオープンした、『居酒屋 東京十月』。 純和風の内装を活かしてリノベーションされた店内は、黒と朱色で彩られた、まさに大人の隠れ家。カウンター以外にも、お座敷あり掘りごたつありで、密会に最適だろう。...
旬の国産素材を活かしたメニューが、こだわりの空間、器によく映える。蝦夷鹿ロースト 発酵バターとマデラ酒。季節などによりメニューは異なる。写真は一例アルゼンチン産のワインが豊富、というのも楽しい...
リアル・フリートは、家電ブランド“amadana”をはじめ、新しいモノづくりのオープンプラットフォームを展開している企業だ。同社の熊本浩志社長の“勝負店”選びが面白い。 「大事な話がある時は、ゲンのいい店に行きます。不思議なことに、ややこしい話がすんなり決まるラッキーな店というのがあるんですね」 熊本さんが特に重要な話を決める時に使うのが、東京十月というワインバー。とりわけアルゼンチンワインの品揃え...
親 和と反発。どちらに恋は生まれやすいだろうか。穏和と激情、どちらに惹かれるかで、軍配の上げ方は変わる。むしろ確率論より踏み絵かもしれない。新と旧、和と洋、柔と剛。対比され、時に対立するふたつが併存する。 『居酒屋 東京十月』はそんな場だ。 暖簾をくぐれば、店中に欅。節のない柱、釘に頼らない純日本建築。30数年、しゃぶしゃぶ店として時を刻んだ場所に、壁の朱色が新しい命を与えた。音楽はない。中央に鎮座する漆黒...
表参道での“和食ランチ”にもおすすめ!普段使いから接待まで、使い勝手も抜群
表参道のど真ん中という好立地にして、情緒溢れる落ち着いた雰囲気で、東京にいることを忘れてしまいそうな雰囲気の『ふくい、望洋樓 青山店』。それもそのはず、その内装は福井にあった築100年以上の古民家を移築したもので、青山の街並みとのギャップにまた驚く。 ここで頂くのはもちろん、福井の郷土料理の数々。毎朝市場から仕入れる、日本海で水揚げされる魚介類や最上級肉質の「若狭牛」、そして「越前おろしそば」。最高級の素材を使ったランチは、...