東京カレンダー | グルメ・レストラン、ライフスタイル情報
麻布十番に移転した、無国籍料理を出す名酒場。壁に飾られたアートにもセンスが光る
スマホで場所を検索しても迷ってしまう、隠れ家と呼ぶに相応しい密やかな佇まい。 扉を開けると◯◯風や△△系とは括れない、異世界に迷い込んだような怪しく素敵な空間が現れ、ディナーの序章から胸が高まる。...
港区きってのレストラン激戦区、麻布十番に今年4月、白金高輪から移転したのが『酒肆ガランス』だ。 かねてより感性の鋭い大人が集う店として定評があったが、新天地はぐっとグラマラスに。 真紅のカーテンや優美なデザインの椅子が印象的な店内は、マニアも舌を巻くプリアンプや“蓄音機のロールスロイス”と称されるアンティークの「ビクトローラ クレデンザ」が並び、音楽に造詣が深い店主・星野哲也さん独自の世界観に満ちている。...
高感度な大人が夜な夜な集う酒場として人気を集めた『酒肆ガランス』が、白金高輪から麻布十番に移転。 新天地は道路から奥まった建物にあり、密やかさがさらにアップ。そして、扉の向こうには、ぐっと照明を絞った瀟洒な空間が。 マニア垂涎のオーディオや壁を飾るアートなど、店主・星野哲也さんの愛するものが散りばめられた店内は、時間の経過を忘れさせる独特の雰囲気だ。 そして、酒肆(しゅし)=「酒を並べる」...
「代理店マンの重要な仕事は、人に会うことだ」と教えてくれた先輩は、お世辞抜きにカッコイイ人だった。 少しでも近づきたかったから、先輩にくっついて、20代はほぼ毎晩、六本木や西麻布へと繰り出してきた。 人が人を呼ぶ港区では、面白いことに数珠つなぎで輪が広がっていく。 中でも白金は、様々なジャンルで活躍するクリエイターたちと出会った場所で、彼らとの出会いが、自分を大きく変えた。 件の先輩はと...
料理とともに味わうアルコールも、ワインのみならず希少な日本酒・焼酎、ウイスキーなど充実のラインナップだ。 多岐なジャンルの料理を提供しながらも、ひとつひとつの料理はどれもレベルが高いから安心してほしい。“こんな店、はじめて!”とツウの彼女も喜んでくれるに違いない。...
はじめの一皿にふさわしい、店のいち押し“紹興酒漬けシリーズ”からは、牡蠣をセレクトして欲しい。濃厚な牡蠣が紹興酒を纏い、心地よく喉を通り抜ける最後の一瞬まで、芳醇な香りを放つ。彼女には牡蠣の香りを邪魔しない、ドライな食前酒をオーダーしよう。きっと彼女も「今夜は違うな」と感じ取るに違いない。 酒肆とは“酒を売る店”という意味。その名の通り、和洋問わず酒の種類が豊富で、耳慣れない酒の名前もメニューを埋める。 ...
酒肆(しゅし)という居酒屋の意味をもつ言葉を店名に掲げた、この店の餃子はとにかく個性的!「専門店には敵わないから、ほかにないオリジナルな餃子をと考えました。こだわりは、パリパリの食感です」と店主・星野哲也氏は話す。 わずか4mmの厚さの「ガランス式焼き餃子」は、皮はパートブリック(小麦粉が原料の薄いクレープ状の皮のこと)、タレは煮詰めたシェリービネガーがベースというジャンルレスぶり。だが、食べると意外や「...
店主の星野哲也さんが「今日はこんなものもあるんです」とふたりの前に運んできた大皿の中には、がめ煮が。 「がめ煮の語源は“どろがめ煮”、すなわちスッポンと根菜を指していたそうで、原型に忠実にスッポン肉で作ってみました」とのこと。 「それはぜひ頂いてみたいね!」と、さっそく注文。セラーを覗いて選んだ、島根・加茂福酒造の「裏死神」なるレアな日本酒をお供に、舌鼓を打つご両名。 「これは飲み手を欺くスト...
たとえば、オランダの大航海時代から伝わる「バルケンブリー」なる豚肉と臓物のパテ、「擬黒多刺蟻」という滋養に富む蟻とアマランサス入りのグリッシーニ、皿の中には一切の具材やハーブが見当たらずパスタしかないのに、なぜかアサリの味がするスパゲッティゴーストなどなど。 加えて、季節の黒板メニューには、壱岐の漁師から直送される新鮮な魚や、上海蟹の身をすっかり取り出してパートブリックで巻いた春巻き風の一品なんてものが登...
「賑わう」、それはその店が絶大なる人気を誇っている証拠に他ならない。 コロナも落ち着きをみせ、東京の夜がにわかに活気づく今、また「賑わう店」へ向かいたい。 ...