陽子が愚痴りたそうだったので、2人で軽く夕飯を食べて帰ることにし、『オルソ』に立ち寄った。 「私もすでに結婚している友達何人かいますけど、あそこまで露骨に...
仕事が終わり、麗子に指定された麻布十番の『オルソ』に向かった。この店は地下にワインセラーが併設されており、ワイン好きな麗子とたまに来る店だ。...
新宿の名店『オステリア ヴィンチェロ』の齋藤シェフの監修のもと、南イタリアのマンマの味を予算6,000円から気軽に楽しめる穴場的な店。フードメニューは勿論...
他人にとってどうでもいいような、他愛もないことだった。だけど私は、あの時「人生が終わった」のだ。 『そんなことで就活やめたの!?』 『学歴捨てて家事手伝...
いまや、世界中で関心を集める和食。そのエッセンスは、料理、お酒、お皿、そして精神にも表れる。多様化する和食の新たなプレゼンテーションに迫る。...
Q3.金融の仕事を選んだ理由は? アメフトの先輩がウォールストリートにある証券会社で働いていて。その彼に「お前は日本語もしゃべれるし、いいんじゃない」と。それで、「一度会社に遊びにくれば」って誘ってくれたんです。 トレーディングフロアを見学したときに、彼らが何をやっているかはさっぱりわからなかったけど、なんか楽しそうだなって。 あと、両親が経営していたレストランもウォール街に勤める人が多く住むエリアにありまし...
2015年秋にオープンしたこちらのお店は、“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”がコンセプト。 「鴨胸肉のポワレ ペリグーソース」など王道ビストロメニューはもちろんだが「〆にパスタが食べたい」という欲望もかなえられる。トリュフが香る名物のスフレオムレツは必ず注文したい一品。ナチュラルなものから国産、ハイレンジまでそろったワインもお楽しみだ。...
2015年秋にオープンした『ビストロチック』は、“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”がコンセプト。 「鴨胸肉のポワレ ペリグーソース」など王道ビストロメニューはもちろんだが「〆にパスタが食べたい」という欲望もかなえられる。 トリュフが香る名物のスフレオムレツは必ず注文したい一品。...
「明日は我が身ね...。30歳でハイスぺ男と破局なんて、恐ろしすぎる...」 一連の話を説明すると、戦友・みゆきは手のひらで口を覆い、震え声で言った。 今夜は東麻布の『ビストロチック』に集合している。“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”がコンセプトの店内は、肩肘張らずともオシャレな、普段使いにピッタリの店である。...
静かな東麻布エリアに、ピンクのネオンが鮮やかに輝く『ビストロチック』。 コンセプトは、“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”だ。...
忙しく、まともな昼にありつけなかった麗子は、空腹に誘われるまま『ビストロチック』で遅めのディナーをとることにした。...
肉質、雰囲気、サービスと三拍子揃った〝東京焼肉〞の筆頭格といえばご存じ『KINTAN』。ワインやサイドメニューも豊富に揃えており、デートでもお食事会でも「絶対にスベらない焼肉店」として、すっかりおなじみの存在だ。 現在は都心を中心に15店舗を展開しているが、遊び慣れた大人が集う街とあって『麻布十番焼肉 KINTAN』には俄然、ラグジュアリーな雰囲気が漂う。メインダイニングのほかに個室が5つ。 +3,000円の室料で、こ...
店舗ごとに異なるコンセプトで楽しませてくれる『焼肉KINTAN』。麻布十番店は、ジャズメンの絵が象徴的な空間。モダンな雰囲気のインテリアもいい感じだ。 メニューは、“KINTAN”といえば、な名物メニューから、麻布十番店限定も多数。 「トリュフロース」は、柔らかい食感の赤身の希少部位に、サマートリュフをふんだんに使用した、コントラストも美しい極上のとろけるロース。 トリュフを赤身肉で包み、片面炙り焼きでいただくこ...
店舗ごとに異なるコンセプトで楽しませてくれる『焼肉KINTAN』。7店舗目となる、6月にオープンした麻布十番店は、ジャズメンの絵が象徴的な空間。モダンな雰囲気のインテリアもいい感じだ。 また、テイストの異なる個室が5つあり、中にはテラス付きの部屋まであるから、シチュエーションに合わせて使い分けられる。メニューは、“KINTAN”といえば、な名物メニューから、麻布十番店限定も多数。訪れる楽しみが増している。...
編集部、船山です。またしても、美女とデート。ありがたや……。今回のお相手は「世界の果てまでイッテQ!」の"出川ガール"としてお馴染み、ViVi専属モデルでタレントの谷 まりあさん。「美しすぎる」と話題沸騰の現役早大生モデルの彼女、実はかなりの肉食系だという噂をキャッチ。早速、デートにこぎつけた。 待ち合わせ場所に現れた、谷 まりあさん。何とも彫り深く、美形なそのお顔に見とれていると、「よろしくお願いします...
柔らかい食感の赤身の希少部位に、サマートリュフをふんだんに使用した、コントラストも美しい極上のとろけるロース。 トリュフを赤身肉で包み、片面炙り焼きでいただくことによって、香りと食感のマリアージュを心ゆくまで堪能できる。...
朝子はいてもたってもいられず、今井亜沙子のここ最近の取引を調べ始める。 知りたいような知りたくない様な複雑な気持ちだったが、調べる手を止める事は出来なかった。 ひと通り調べ終えて、朝子はため息をつく。 ーこの1ヶ月の亜沙子の大口取引のほとんどが、私の前任からのお客さんで決めた数字だったんだ…。 亜沙子に対して一瞬怒りがこみ上げてきたが、それはお門違いだと我に返った。 後任が来る前に、前任の顧客を今...
多数のメディアでも紹介され、著名人や食通も通う麻布十番の名店『十番右京』。その魅力は、箸を休める暇がないほど贅沢で、美しい料理の数々である。 まず紹介したいのは「海の卵かけごはん」だ。食べるのを躊躇してしまいそうなほどの美しさはまさに「宝石」。うに、イクラ、上品に盛られたキャビアという3種の魚卵を贅沢に使用している。 「卵の下に特製のタレがかかっているので、卵を潰し、よく混ぜて召し上がってください」とおすすめの食べ方を...
数種類の前菜を食べ終える頃には魚料理が出来上がり、それが終わる頃には肉料理が完成した。 皆、口々に褒め称えていたが、特に感動した様子だったのは、公平だ。 「知樹くん、本当に…本当に美味しいよ!それに、久しぶりに家庭の味を思い出して、心まで温かくなったよ…。料理ができる男って最高にカッコイイなあ。良かったら僕にも今度、料理を教えてもらえないかな。僕も明日香に作ってあげたいんだよ」 興奮する公...
鳥居坂下近くの和食店。居酒屋以上割烹未満といった使い勝手のよさが嬉しい。「トリュフやウニ、キャビアといった高級食材をふんだんに使いながらもリーズナブルに提供してくれるので、肩に力を入れることなく、食事と会話が楽しめる。よりカジュアルに楽しみたいときはテラス席もオススメです」...
「十番にある右京とまた雰囲気が違って、面白いですね!」 店内を物珍しそうにキョロキョロと見渡す陽菜。 「本当だよね。でも、十番店の名物料理は、恵比寿店でも楽しめるみたいだよ。」 話題が弾む店、というのは有難い。 初デートで沈黙が続くほど怖いことはない。店を切り口に会話が弾むと、その後の会話も続けやすくなる。 そこからお互いに、色々と話し始めた。仕事のこと、休日の過ごし方、家族構...
多数のメディアでも紹介され、著名人や食通も通う麻布十番の名店『十番右京』。その魅力は、箸を休める暇がないほど贅沢で、美しい料理の数々である。 まず紹介したいのは「海の卵かけごはん」だ。食べるのを躊躇してしまいそうなほどの美しさはまさに「宝石」。うに、イクラ、上品に盛られたキャビアという3種の魚卵を贅沢に使用している。 「卵の下に特製のタレがかかっているので、卵を潰し、よく混ぜて召し上がってください」...
完全なる肩透かしを食らい、口惜しさで一杯になりながらも、江森は甲斐甲斐しく『十番右京』へまゆこを連れて行った。 ここは人気店だが、少し遅めであれば席が空いていることもある。 まゆこはよく飲みよく食べた。そして本来の強気さを取り戻し、二人はすっかりいつもの調子で、とりとめのない話で盛り上がった。 江森から不完全燃焼感は消えなかったが、深夜3時近くまで飲み明かし、まゆこと別れた後は、心はなぜか...
麻布十番でもトップの人気を誇る実力派酒場。食事メニュー約100種類、和酒250種と、何回行っても飽きさせないので、ここに来たことがある女性でもテンションは上がる。 個室はないが、極端に騒がしくない限り6人くらいのグループでも落ち着いて話すことができる。さらに「宝石箱出してくれる?」と言えばでる裏メニューは戦闘能力の高い女子に響く一品だ。 他にもお酒をミニサイズでも提供してくれるなど、女性にやさしい心...
「美穂ちゃん、誕生日に何かしたいことある?」 優一と同時進行で進めていた、外科医で38歳の達也が優しく微笑んでいる。優一が面倒になって以来、この達也と会う機会が増えていた。 「えー達也さんと過ごせるなら何でも嬉しいです。」 そう言いながら、マリエのようなセリフを言っていることに自分でも驚く。一体、いつからこんなことを言うようになったのだろうか... 「そんな嬉しいこと言ってくれると張...
小腹も満たしながら、酒が飲みたいという人におすすめなのが「イクラ/うに/キャビア おちょこ丼 3個セット」。注目したいのはキャビア丼。 ただキャビアをのせているだけではなく、キャビアの塩気に合うよう海苔が混ぜ込まれており、磯の香りが喉を通る頃にふわりと抜けていく。 岡田氏のこだわりは、塩イクラを使用するところ。醤油漬けのイクラよりもねっとりとした味わいが、お酒のあてにもなるイクラ丼と言えるだろう。...
三井さんの気持ちを突き動かすのは、世の中の常識や旧態依然として今の時代には最適でないシステムを疑い、それを変えていこうとする人だという。 「僕は弊社の経営陣、特に自分と歳も近いCOOをとても尊敬しています。夢やビジョンだけを無責任に語るようなタイプの経営者ではなく、簡単には実現できないけれど、実現すればとても価値のあることを社員に伝え、それをかたちにできる人。 こんなに尊敬できる人のもとで仕事を...
美味しいものを食べ込んだうるさ方の舌をも満足させる料理と、圧倒的な日本酒のラインナップ。となれば人気店なのは必然で、秋山さんもお気に入りの1軒だ。 オーナー・岡田右京氏とも懇意にしているということで、魚卵好きの具義さんのために岡田さんが考案した裏メニューは、その名も「宝石箱」。高級食材を惜しみなく使った究極の丼だ。...
出会いから1ヶ月ほど経ったある日、麻布十番の『右京』に誘われた。東京でのナイトライフを満喫している彼は麻布十番が大好きで、商店街からすぐ近くの七面坂沿いのマンションに最近引っ越したらしい。 彼は関西人らしくよく喋った。自分の生い立ちから仕事の話まで、テンポよく飽きさせない話術はさすがだった。茶髪でやや長髪の髪型は東京出身の洗練された男性と比べると垢抜けないが、そんな風貌もお調子者の彼のキャラクターにぴ...
「Dating(デーティング)」という英単語をご存知だろうか。 海外、特に米国の若い男女の間でよく使用される言葉だ。正式な恋人関係ではなく、カジュアルにデートやそれ以上の行為を楽しむ。いわば「検討期間中」が「デーティング期間」にあたり、米国では文化として成り立っている。 そこから真剣交際、結婚に発展することも少なくはないが、そこであっさり離れてもお互いに責任は負わない 。彼氏がいる訳ではないので、複...
麻布十番でもトップの人気を誇る実力派酒場。食事メニュー約100種類、和酒250種と、何回行っても飽きない豊富なラインアップも常連が多い理由。 「個室はないんですが、その日のお客さんが極端に騒がしくない限り、6人くらいのグループでも落ち着いて話せます。名物のトリュフたまごかけご飯やフォアグラ丼がおすすめです!」(大村さん)。 酒をミニサイズでも提供してくれるなど、女性にやさしい心遣いも人気の理由だそう。...
「まぁまぁ。」と同僚になだめられながら、さっきまで一緒にいた合コンの女の子たちが、早々に一件目で帰ってしまった件について、終電までグチグチと話していた。 ―俺はもう少しここで飲んでいくか…― 同僚と別れた後も、カウンターで一人飲み続けることにした。一人で飲む事自体は彼にとって珍しいことではない。だが、転勤から2週間と少し、右も左もわからないまま仕事では初受注を達成し、今日の合コンを終え、内心、静かに...
亮介が予約してくれたのは、麻布十番にある『クチーナ ヒラタ』だった。 「こちら、私の友達の彩香です」 紹介された彩香はなかなかの美人で、亮介の嫁にグ...
「こちら、私の友達の彩香です」 食事会の当日。 私と佳菜子夫妻、そして拓海は麻布十番にある『クチーナ ヒラタ』のテーブル席で向かい合って座っていた。...
人は、“麻布十番”という街にどんなイメージを持つだろうか? 港区民が住まうセレブタウン。都内屈指の名店が集まるグルメの街。それとも、庶民的で気取らな...
智美が「そうそう、それ」と言いながら、麻里子のスマホを覗き込んでくる。 小さく音を出すと、イントロの音楽が流れスマホ画面には赤ちゃんが映った。 ...
もし夏バテでも、この店のカッペリーニならするすると入ってしまう。麻布十番で30年近く愛されるイタリアンの名店『クチーナ ヒラタ』。 現在は町田武十(...
約束の日、待ち合わせ場所に指定されたのは麻布十番の『クチーナヒラタ』。 敦子は何度か来たことがある店だったため、久しぶりに会うスタッフに挨拶しな...
今夜のデート先は、お決まりですか? 大好きなあの人の笑顔が見たい!しかし…。 「どこに行ったらいいのだろう?」 「何をしたら喜んでくれる?」...
人間、本当にショックな出来事があると、記憶が飛ぶようだ。 その夜。杏子はふと気づくと、白ワインを片手に、『クチーナ ヒラタ』にて、知樹に熱心に口...
「初回は絶対に外さない、誰もが知っている大定番で攻めます」 まだ相手のことをそこまでよく知らないうちは、何を食べても美味しいことが明確な、定番の...
埼玉県出身のユリ、27歳。大手損害保険会社でエリア総合職として勤務。強い自立心を持った彼女が、彼氏と同棲していた港区を抜け出し、代々木上原という地で、迷い...
「私最近、彼氏ができたんですけど、彼の結婚願望がすごいんですよ。育休とって子育てしたいとか言ってって。今時っぽいですよね(笑)」 そう優子が話出...
昼はプリフィクスコースが4種類、夜はアラカルトを自由に組み合わせて楽しむ気軽なスタイルの『クチーナヒラタ』。 シェフの町田氏は、仕事の厳しさ、調理の...
もし夏バテでも、この店のカッペリーニならするすると入ってしまう。麻布十番で30年近く愛されるイタリアンの名店『クチーナ ヒラタ』。現在は町田武十(たけじゅ...
先代の薫陶を受けた町田武十氏が麻布十番で23年の歴史を誇る名店の味を守る。今回のパスタのように素材の持ち味と食感を活かしつつも一体感ある仕上がりにするため...
新宿の大手百貨店の新システム構築案件を受注し、先方の社長への御礼会食も実施した。これからチームを組成してプロジェクトに入る。私は全体を統轄する事業部長とし...
暮れかけた夕日を背に、昨日のコンサート成功も兼ねて乾杯する二人。仕事終わりの夏のビールは、どうしてこんなに美味いのだ。 ◆ 「で?どうなのよ阿部さん...
今回、美紗子ちゃんのリクエストにぴったりと叶った店がここ、『エル ブランシュ』。 雰囲気は、パリ16区のブローニュの森のそばに立つアパルトマンの一室、そんな静...
小川智寛シェフはかつて、フランス各地で3年間の修業を積んだ実力派。特に素材にはこだわり、野菜はシェフの故郷・福井の契約農家から届く無農薬野菜が主。魚、肉も...
麻布十番にある、和食料理『暗闇坂 宮下』のカウンター席で、気づけば、本日2合目となる日本酒が既に空いていた。 「美佳さん、何かあったんですか・・・?」 ...
「そうそう、今日は千里も来るよ」 懐かしい面々が集った『炭火シュラスコ Gostoso』で、幹事役の女子が珍しい名を挙げた。 「おー!すっげー久しぶりじゃない!?」 「え、千里来るの?俄然、テンション上がったわ」 わっと盛り上がる男たち。そして、そのわかりやすい反応に苦笑いする女性陣。僕はそんな皆の様子を、少し離れた場所からぼんやり眺めていた。 尾瀬...いや、結婚して小宮千里になったのか。小宮千里は...
「杏、見てよ。これ…俺が最近仲良くしてる女。可愛いだろ〜」 久々に飲もうと誘われ待ち合わせた『炭火シュラスコ Gostoso』で、大学時代の同級生・健太が「右の子ね」と言い添え無邪気にカメラロールを見せてきた。 「…若っ!!」 覗き込んだスマホ画面を一目見て、私は思わず叫ぶ。 女友達とともにホテルでアフタヌーンティーをしている写真なのだが、その肌ツヤと透明感は20代前半にしか見えない。 「この子、...
食通の間でも定評のあるシュラスコ専門店。この店のこだわりは炭火を使用すること。炭火の遠赤外線効果で、ジューシーかつ香ばしい焼き上がりに。肉はブラックアンガス牛とオーストラリア牛の2種を使用。 イチボ、ランプ、シンタマなど希少部位の他、チキンや豚肩ロースなど9種以上も用意されたシュラスコは、肉ごとに付けタレや岩塩を使い分け、最適な味付けをしているのも食べ飽きない秘密だ。...
はい、もちろんお菓子の名前ではありません。フランス・アルザス地方発祥の煮込み料理のこと。 ザウアークラウトと同様の意味で使われることもあるが、料理としてはザウアークラウトをソーセージやベーコン、豚のすね肉などとともに煮て、ゆでたジャガイモをつけ合わせた、フランス東部アルザス地方の料理。 ビールがとまらなくなること請け合いの逸品である。...
5年間、パリの星付きレストランで修業をした須藤亮祐シェフのビストロ料理が味わえる。 肉々しい郷土料理をはじめ、扱いにくい内臓系も「丁寧」が身上。魚や野菜もいいがパワーと緻密さが同居する肉料理でコースを楽しもう。...
「ここ、私のモデルのお友達がみんな通ってるんですよね。」 2回目に来店し、麗子を指名したカナは自分の友達だと言って、今活躍中のモデルやタレントなど、この店に通ってくれている客の名前を挙げた。 大半は麗子が担当している客だが、彼らからカナの話が出たことは一度もない。 どうやらカナの、一方的な片思いのようだ。 カナは、「モデルのみんなと同じ」セラピスト・麗子の元に通っていることで、自分も...
熾烈を極める東京婚活市場。 その中で「結婚したいのに結婚できない」と嘆く女には、いくつかの共通点がある。 ある行動により自分の市場価値を無駄に下げる女、逆に実態なく価値を上げ過ぎて機会損失している女……。 これまで、24時の誘いに乗る女、〆のラーメンに行く女、花嫁修業する女、港区女子、2番手の女、理想は父親、イケメン好き、などの事例を紹介してきた。 今回は、とにかくいつ会っても完璧、な結...
生粋のパリジャンであるフローラン・ダバディ氏が足繁く通う麻布十番の『ビストロコティディアン』。 須藤亮祐シェフが作る骨太なビストロ料理のなかでも、とくに豚肉を使ったメニューがお気に入りで、「フロマージュ・ド・テット ラビゴットソース(豚の頭のカリカリ焼き)」は、あれば必ずオーダーするのだとか。...
『ビストロ・コティディアン』で供されるのは、ビストロ料理に間違いないが、クオリティは高級店に匹敵すると言っていいだろう。須藤亮祐シェフは5年間、パリの星付きレストランで修業をした人物。「ビストロの醍醐味を味わってもらいたいので、素材そのものをシンプルに、素直に『旨い!』と思えるものを安く食べてもらいたいと思っていますが、プロセスはグランメゾンでやることと変わりませんね(笑)」。 肉々しい郷土料理をはじめ、扱い...
フランス各地の定番郷土料理を、そのままのスタイルで提供するビストロ。フランスの星付きレストランを渡り歩いた須藤亮祐シェフの技が活きている。...
恵比寿『ル・ビストロ』で須藤亮祐氏がシェフを務めた当時、別のフレンチで働く北野勝也氏は、その味に心惹かれ足繁く通った。 その後、須藤氏が自店を開くにあたり、縁あってふたりは共に働くことに。それが現店である。 須藤氏はガストロノミーに憧れて渡仏するも、パリの日常に溶け込み、愛されるビストロを体感して、自身の方向性を決めた。 「長い日々を経て残る定番には、それだけの理由と意味がある」と須藤氏。フランス各地の定...
完全会員制の『東京アメリカンクラブ』にあるステーキハウス。 アメリカの肉事情に精通したエグゼクティブスタッフが揃い、入手困難なブランド牛の仕入れも可能に。インターナショナルな雰囲気を楽しもう。...
完全会員制の『東京アメリカンクラブ』にあるステーキハウス。 アメリカの肉事情に精通したエグゼクティブスタッフが揃い、入手困難なブランド牛の仕入れも可能に。インターナショナルな雰囲気を楽しもう。 Y「とても貴重でボリューミィなお肉のステーキを素敵な空間のなかで食べられるレストラン。ワインセラーも迫力満点です。」...
完全会員制の東京アメリカンクラブにあるステーキハウス。アメリカの肉事情に精通するエグゼクティブスタッフが揃い、入手困難なブランド牛の仕入れを実現している。そのひとつが、米国でも1.5%しか出回らないサーティファイド・アンガスビーフ(CAB)のリブアイだ。 火入れは温度・時間ともに徹底的に管理して細心の注意を払っている。温度計で肉芯を45~47℃に保ち、グリル後オーブンで200オンスなら20~30分。塊で焼...
創設より80年の歴史を刻む会員制クラブ「東京アメリカンクラブ」。ここに、初めて一般に開放したレストランがある。マレーシアのペトロナス・ツインタワーなどを手がけたペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツによる壮麗な新施設の3階に足を踏み入れると、洗練された上質な空間が広がる。 ここで供されるのは、生産者より直送の新鮮な素材を駆使した独創的なアメリカ料理。 ぜひ味わいたいのは、アメリカで生育する牛肉の中でも、高品質な...
「翔太って、本当に最低な男ね」 棘のある言葉とは裏腹に楽しそうにニヤリと微笑んだのは、麻布十番の『ALLIE』で落ち合った由利子です。...
<今週の麻布十番住人> 名前:麻里奈 年齢:27歳 出身:埼玉 職業:PR会社勤務 ステータス:独身 趣味:ワークアウト 好きな店:『ヴィア ブリアンツァ』 『ALLIE』のカウンター席に現れた麻里奈は、“都心の最前線の女”をそのまま体現するような外見をしていた。 スリムな身体に、目鼻立ちが品よく整った綺麗な顔。肌は艶々と輝いているし、シックなミニワンピから伸びる形の良い脚に思わず目を奪われて...
そのドヤ顔...いや、得意気な表情は、まるで小学生の男子がプラモデルを自慢するような幼さがあり、やはり何となく憎めない。 29歳、外資系メーカーで活躍するマーケター、そして、この甘いマスク。 要するに彼は今、この熾烈極める東京恋愛市場に於いても、向かうところほぼ敵ナシ状態なのである。多少調子に乗るのも致し方ない。 「まぁ...そうですね。今彼女はいませんけど、デートする子には困ってないかな...
―優樹くん、まだあの人と連絡とってたんだ...。 自宅に戻った麻里は、つい先ほどの衝撃的な場面が頭から離れず、一人胸を痛めていた。 しかし、自分だって人のことをとやかく言える立場でない。麻里こそ、昨晩は和也と一線を超えるところだったのだ。 今年も残すところあと少し。クリスマスも目前と迫っているというのに、この皮肉な状況に、麻里はほとんど心が折れかけている。 ―優樹くんと年内婚約なんて...
朝5時、恵は眠いながらも早起きし、顔を洗って薄化粧をする。ジョギングをするのですぐに取れてしまうが、それでもすっぴんという訳にはいかない。 たまに会う亮介という男は、六本木に住んでいて、IT系の会社に勤めていると言っていた。 彼の後ろを走っていた時、タオルを拾って渡したことをきっかけに、色々と話すようになったのだ。 港区には美男美女が溢れているが、亮介には、見た目以上に人を惹きつける何かが...
翌日の金曜日、あゆみは桜井と麻布十番の『アリエ』 に来ていた。 「桜井くん、成人式以来かしら?もう10年以上経つけど本当に変わってないわね」 「あゆみは綺麗になったよな~。すっかり東京の女って感じがする」 「あら、ありがとう。もう東京に出てきて10年以上になるから、確かにもう東京の女ではあるわね」 そう言って、桜井と目を合わせて笑い合った。 桜井とあゆみは、中学の同級生だ。中...
目に美しく華やかで、味わい深く、食後感は軽やか。食べ慣れた大人が望む理想のフレンチを作ってくれる原島忠士シェフは、「日本人の心にささり、リラックスして楽しんでもらえるフランス料理」を目指し、秋は秋刀魚、冬はフグなど、誰にとっても馴染み深い旬の食材を生かすことに心を砕く。 たとえば秋刀魚は塩で締めてミキュイにし、トラフグはフリットやロティにするといった具合で、どの料理も脂分控えめで滋味深く、野菜もたっぷり。...
グルメな友人に「最近一番美味しかった店教えて」と聞いて、変ってきた答えがこの『アリエ』。麻布十番に最近できた店で、ミシュラン一つ星フレンチ『ランベリー』から独立したシェフとソムリエが2人でやっているらしい。 シェフがフグ調理師免許を持っていて和の食材も扱うそうだ。そのフグのフリットがびっくりするほど美味しかったと言うのだ。 コースはお任せで10,000円、アラカルトもある。ワインも白なら6〜7,00...
<今週の麻布十番住人> 名前:アキラ 年齢:29歳 出身:横浜 職業:外資系メーカーのマーケター ステータス:独身 趣味:レストラン開拓 好きな店:『SAVOY』 高層レストランの少ない麻布十番で人気の『ヒルトップカシータ』の最上階のルーフトップテラスに現れたアキラは、少々ギラついたファッションに身を包んでいた。 芸能人が愛用する某ストリートブランドのパーカーに、高価そうなダメージジーンズ、そして...
高層レストランの少ない麻布十番で人気の夜景スポット『ヒルトップカシータ』。エントランスに入ると、まず飛び込んでくるのは開放感のあるガーデンプール。もちろん泳いだり出来るわけじゃないがビル内にあるプールが非日常感をさっそく演出する。 さらに書斎のようなホームダイニングが続き、いよいよ最上階にはルーフトップテラスがある。...
だが、しかし。 「俺、本当に麻里ちゃんのことが......」 この“......”の続きを聞くことは、なかなか出来なかった。 麻里が優樹を促すように温かな笑みをたたえ、辛抱強く彼の言葉を静かに待っていても、なかなか決定的な一言を口にしないのだ。 「麻里ちゃん、本当に俺......」 しかし優樹は、何度も“その一言”を口にしたそうな気配を見せる。 ―きっと、一度目のデートで...
大学は別々になってしまったが、2人の仲に大きな変化はなかった。海外旅行やバイトに明け暮れていたら、あっという間に就職活動が始まった。 リーマンショック後の就活は苦戦したが、2人とも無事に内定が出た。絵理奈は大手人材会社、哲也は中堅の電機メーカー。彼の最終面接の結果が出たときは一緒にいた。大手町のスタバで鳴ったiPhone。電話を切った瞬間、ハイタッチして喜んだ。 就職したてに迎えた誕生日、麻布十...
「この眺め、最高じゃないですか?やっぱ東京タワーが見えるのはいいよなぁ。」 先ほどからこの麻布十番の『ヒルトップ カシータ』の景色を褒めまくっている広樹は、奈々より1つ年下の商社マンだ。ジャニーズ系の可愛い顔をしていて、本人もそれを十分に分かっている。この年代の商社マンにありがちなギラギラ感たっぷりで、まるで自分を中心に世界が回っているのかとも言わんばかりの自信で溢れている男だ。 そして何が気に...
豊富な法律知識を武器に、緻密なロジックを組み立て相手を論破していく弁護士は、女性を口説くときも理論派なのだろうか。素朴な疑問を口にすると、彼はいつもの人懐っこい笑顔を浮かべた。 「好きな女の子ができたら、デートにガンガン誘う。論理的に口説くかって、いったい弁護士を何だと思ってるの(笑)。まあ、口説くっていうか、どうやって好きになってもらうかは一生懸命考えてるよ。俺の場合、見た目がちょっとチャラそうに見...
江戸時代の面影を残す国際文化会館のカフェ 急な鳥居坂沿いに立つ『国際文化会館』。国内外からの学術研究者や知識人など、会員利用者向けのラウンジだが、一般利用も可。坂の途中にあるので、店内は1階ながら、素晴らしい緑の庭園が広がる。 幕末は武家屋敷、明治以降は初代外務大臣、井上馨かおる、三菱財閥の岩崎小こ やた彌太の邸宅があった場所。池や木々、石を設えた格式ある日本庭園は、京都の庭師が今も手入れを引き継ぎ、美しい姿を残す。...
鮨屋のようなカウンターに松の盆栽。麻布十番でも『中目黒 いぐち』らしさは健在だ。 柔らかさと味のバランスが秀逸な大山鶏のもも正肉を使った「ねぎま」(基本コース¥4,800からの1串)は、火の入れ方がすべてを決める。 ウバメガシの備長炭を使用し、絶妙な返しを重ねて丁寧に焼き上げていく。...
今年9月、串揚げと天ぷらがメインの4号店目『中目黒いぐち 上ル』を恵比寿にオープンしたことでも話題の『中目黒 いぐち』。中目黒はピンチョススタイルの焼鳥、2号店の恵比寿ではスポイトに入った調味料で味の変化を楽しませる焼肉など、ユニークなメニューが評判だ。 こちらはその3号店目にあたり、黒を基調とした空間はしっとりと艶っぽく“デートで肉”なシチュエーションにぴたりとハマる。 冬の看板メニューは、炭火で焼いた鶏と旬の野菜、...
気軽に美味しい&お酒が進むB級グルメといえば焼き鳥!デート向けの艶系焼き鳥店の先駆けとして確固たる地位を築いているのが『中目黒 いぐち』だ。 ピンチョススタイルの独特のプレゼンテーションで楽しめるが、今では焼き鳥の他、スポイトに入った調味料で味の変化を楽しませる焼肉、串揚げ、天麩羅など多彩なバリエーションで魅了する看板もドアサインも全くない隠れ家グループだ。...
いま、まさに“飛ぶ鳥を落とす勢い”の人気を誇る『中目黒 いぐち』の3号店目が美食の街、麻布十番にオープンした。 中目黒はピンチョススタイルの焼鳥、2号店の恵比寿ではスポイトに入った調味料で味の変化を楽しませる焼肉など、ユニークなメニューが評判だ。 黒を基調とした空間はしっとりと艶っぽく“デートで肉”なシチュエーションにぴたりとハマる。新店の冬の看板メニューとして、登場したのが、炭火で焼いた鶏と旬の...