亮介が予約してくれたのは、麻布十番にある『クチーナ ヒラタ』だった。 「こちら、私の友達の彩香です」 紹介された彩香はなかなかの美人で、亮介の嫁にグ...
「こちら、私の友達の彩香です」 食事会の当日。 私と佳菜子夫妻、そして拓海は麻布十番にある『クチーナ ヒラタ』のテーブル席で向かい合って座っていた。...
人は、“麻布十番”という街にどんなイメージを持つだろうか? 港区民が住まうセレブタウン。都内屈指の名店が集まるグルメの街。それとも、庶民的で気取らな...
智美が「そうそう、それ」と言いながら、麻里子のスマホを覗き込んでくる。 小さく音を出すと、イントロの音楽が流れスマホ画面には赤ちゃんが映った。 ...
もし夏バテでも、この店のカッペリーニならするすると入ってしまう。麻布十番で30年近く愛されるイタリアンの名店『クチーナ ヒラタ』。 現在は町田武十(...
約束の日、待ち合わせ場所に指定されたのは麻布十番の『クチーナヒラタ』。 敦子は何度か来たことがある店だったため、久しぶりに会うスタッフに挨拶しな...
今夜のデート先は、お決まりですか? 大好きなあの人の笑顔が見たい!しかし…。 「どこに行ったらいいのだろう?」 「何をしたら喜んでくれる?」...
人間、本当にショックな出来事があると、記憶が飛ぶようだ。 その夜。杏子はふと気づくと、白ワインを片手に、『クチーナ ヒラタ』にて、知樹に熱心に口...
「初回は絶対に外さない、誰もが知っている大定番で攻めます」 まだ相手のことをそこまでよく知らないうちは、何を食べても美味しいことが明確な、定番の...
埼玉県出身のユリ、27歳。大手損害保険会社でエリア総合職として勤務。強い自立心を持った彼女が、彼氏と同棲していた港区を抜け出し、代々木上原という地で、迷い...
「私最近、彼氏ができたんですけど、彼の結婚願望がすごいんですよ。育休とって子育てしたいとか言ってって。今時っぽいですよね(笑)」 そう優子が話出...
昼はプリフィクスコースが4種類、夜はアラカルトを自由に組み合わせて楽しむ気軽なスタイルの『クチーナヒラタ』。 シェフの町田氏は、仕事の厳しさ、調理の...
もし夏バテでも、この店のカッペリーニならするすると入ってしまう。麻布十番で30年近く愛されるイタリアンの名店『クチーナ ヒラタ』。現在は町田武十(たけじゅ...
先代の薫陶を受けた町田武十氏が麻布十番で23年の歴史を誇る名店の味を守る。今回のパスタのように素材の持ち味と食感を活かしつつも一体感ある仕上がりにするため...
新宿の大手百貨店の新システム構築案件を受注し、先方の社長への御礼会食も実施した。これからチームを組成してプロジェクトに入る。私は全体を統轄する事業部長とし...
陽子が愚痴りたそうだったので、2人で軽く夕飯を食べて帰ることにし、『オルソ』に立ち寄った。 「私もすでに結婚している友達何人かいますけど、あそこまで露骨に...
仕事が終わり、麗子に指定された麻布十番の『オルソ』に向かった。この店は地下にワインセラーが併設されており、ワイン好きな麗子とたまに来る店だ。...
新宿の名店『オステリア ヴィンチェロ』の齋藤シェフの監修のもと、南イタリアのマンマの味を予算6,000円から気軽に楽しめる穴場的な店。フードメニューは勿論...
暮れかけた夕日を背に、昨日のコンサート成功も兼ねて乾杯する二人。仕事終わりの夏のビールは、どうしてこんなに美味いのだ。 ◆ 「で?どうなのよ阿部さん...
今回、美紗子ちゃんのリクエストにぴったりと叶った店がここ、『エル ブランシュ』。 雰囲気は、パリ16区のブローニュの森のそばに立つアパルトマンの一室、そんな静...
小川智寛シェフはかつて、フランス各地で3年間の修業を積んだ実力派。特に素材にはこだわり、野菜はシェフの故郷・福井の契約農家から届く無農薬野菜が主。魚、肉も...
くつろぎのあるカウンターで、アットホームに美味しい料理を食べたいなら『ル ポトローズ』へ。ここに来たなら、ふたりの好みや食べたい量を伝えておすすめをオーダーしてみよう。 「カウンターは即興性やお店からのサプライズが受けられる場所」と言う本間シェフがふたりにぴったりの料理を提供。自然と居心地のよいデートが実現できるだろう。...
店名の『ル ポトローズ』は“秘めごと”や“ずっと胸に描いていた夢”をあらわす仏語。フランス料理ひと筋の本間寛シェフが、2011年にオープンさせたこの店のテーマは“日常的に通えるフレンチ”だ。 ベーシックでクラシカルな料理がシェフの持ち味だが「日本人であるというアイデンティティがあるからこそ和食材も使う」と言う。 多くのレストランには“特等席”が存在するが、この店では、カーテンで仕切られて半個室となる厨房横のテーブル席が...
麻布十番商店街の西端にあるフレンチレストラン。ひとりでも、デートでもと、使い勝手の良さが魅力。 夜景を望む絶好のロケーションで、フレンチ一筋のベテラン本間シェフが手がけるクラシックなフレンチを味わおう。...
誰かの“マイレストランでありたい”。この店にはそんな気持ちが流れている。「お客さんはもっとわがままで良い」と語る本間寛シェフ。要望を伝えれば、ワインのセレクトや料理の取り分けなど、2人の空間が一層盛り上がるよう絶妙なサポートをしてくれる。 その際は、是非六本木ヒルズの夜景が望める窓際の特等席を。空間、サービス、そして料理。上等であり、心安らぐ。初デートの場として後に語り継ぐのであれば、こんな店が望ましい。...
麻布十番商店街の西端にあるフレンチレストラン。ひとりでも、デートでもと、使い勝手の良さが魅力。 夜景を望む絶好のロケーションで、フレンチ一筋のベテラン本間シェフが手がけるクラシックなフレンチを味わおう。 月曜からこんな店で美味しいものが味わえたら、贅沢な気分で1週間をスタートできるはずだ。...
店名の『ル ポトローズ』は“秘めごと”や“ずっと胸に描いていた夢”をあらわす仏語。フランス料理ひと筋の本間寛シェフが、2011年、麻布十番にオープンさせたこの店のテーマは“日常的に通えるフレンチ”だ。 ベーシックでクラシカルな料理がシェフの持ち味だが「日本人であるというアイデンティティがあるからこそ和食材も使う」と言う。 多くのレストランには“特等席”が存在するが、この店では、カーテンで仕切られて半...
「翔太って、本当に最低な男ね」 棘のある言葉とは裏腹に楽しそうにニヤリと微笑んだのは、麻布十番の『ALLIE』で落ち合った由利子です。...
<今週の麻布十番住人> 名前:麻里奈 年齢:27歳 出身:埼玉 職業:PR会社勤務 ステータス:独身 趣味:ワークアウト 好きな店:『ヴィア ブリアンツァ』 『ALLIE』のカウンター席に現れた麻里奈は、“都心の最前線の女”をそのまま体現するような外見をしていた。 スリムな身体に、目鼻立ちが品よく整った綺麗な顔。肌は艶々と輝いているし、シックなミニワンピから伸びる形の良い脚に思わず目を奪われて...
そのドヤ顔...いや、得意気な表情は、まるで小学生の男子がプラモデルを自慢するような幼さがあり、やはり何となく憎めない。 29歳、外資系メーカーで活躍するマーケター、そして、この甘いマスク。 要するに彼は今、この熾烈極める東京恋愛市場に於いても、向かうところほぼ敵ナシ状態なのである。多少調子に乗るのも致し方ない。 「まぁ...そうですね。今彼女はいませんけど、デートする子には困ってないかな...
―優樹くん、まだあの人と連絡とってたんだ...。 自宅に戻った麻里は、つい先ほどの衝撃的な場面が頭から離れず、一人胸を痛めていた。 しかし、自分だって人のことをとやかく言える立場でない。麻里こそ、昨晩は和也と一線を超えるところだったのだ。 今年も残すところあと少し。クリスマスも目前と迫っているというのに、この皮肉な状況に、麻里はほとんど心が折れかけている。 ―優樹くんと年内婚約なんて...
朝5時、恵は眠いながらも早起きし、顔を洗って薄化粧をする。ジョギングをするのですぐに取れてしまうが、それでもすっぴんという訳にはいかない。 たまに会う亮介という男は、六本木に住んでいて、IT系の会社に勤めていると言っていた。 彼の後ろを走っていた時、タオルを拾って渡したことをきっかけに、色々と話すようになったのだ。 港区には美男美女が溢れているが、亮介には、見た目以上に人を惹きつける何かが...
翌日の金曜日、あゆみは桜井と麻布十番の『アリエ』 に来ていた。 「桜井くん、成人式以来かしら?もう10年以上経つけど本当に変わってないわね」 「あゆみは綺麗になったよな~。すっかり東京の女って感じがする」 「あら、ありがとう。もう東京に出てきて10年以上になるから、確かにもう東京の女ではあるわね」 そう言って、桜井と目を合わせて笑い合った。 桜井とあゆみは、中学の同級生だ。中...
目に美しく華やかで、味わい深く、食後感は軽やか。食べ慣れた大人が望む理想のフレンチを作ってくれる原島忠士シェフは、「日本人の心にささり、リラックスして楽しんでもらえるフランス料理」を目指し、秋は秋刀魚、冬はフグなど、誰にとっても馴染み深い旬の食材を生かすことに心を砕く。 たとえば秋刀魚は塩で締めてミキュイにし、トラフグはフリットやロティにするといった具合で、どの料理も脂分控えめで滋味深く、野菜もたっぷり。...
グルメな友人に「最近一番美味しかった店教えて」と聞いて、変ってきた答えがこの『アリエ』。麻布十番に最近できた店で、ミシュラン一つ星フレンチ『ランベリー』から独立したシェフとソムリエが2人でやっているらしい。 シェフがフグ調理師免許を持っていて和の食材も扱うそうだ。そのフグのフリットがびっくりするほど美味しかったと言うのだ。 コースはお任せで10,000円、アラカルトもある。ワインも白なら6〜7,00...
Q3.金融の仕事を選んだ理由は? アメフトの先輩がウォールストリートにある証券会社で働いていて。その彼に「お前は日本語もしゃべれるし、いいんじゃない」と。それで、「一度会社に遊びにくれば」って誘ってくれたんです。 トレーディングフロアを見学したときに、彼らが何をやっているかはさっぱりわからなかったけど、なんか楽しそうだなって。 あと、両親が経営していたレストランもウォール街に勤める人が多く住むエリアにありまし...
2015年秋にオープンしたこちらのお店は、“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”がコンセプト。 「鴨胸肉のポワレ ペリグーソース」など王道ビストロメニューはもちろんだが「〆にパスタが食べたい」という欲望もかなえられる。トリュフが香る名物のスフレオムレツは必ず注文したい一品。ナチュラルなものから国産、ハイレンジまでそろったワインもお楽しみだ。...
2015年秋にオープンした『ビストロチック』は、“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”がコンセプト。 「鴨胸肉のポワレ ペリグーソース」など王道ビストロメニューはもちろんだが「〆にパスタが食べたい」という欲望もかなえられる。 トリュフが香る名物のスフレオムレツは必ず注文したい一品。...
「明日は我が身ね...。30歳でハイスぺ男と破局なんて、恐ろしすぎる...」 一連の話を説明すると、戦友・みゆきは手のひらで口を覆い、震え声で言った。 今夜は東麻布の『ビストロチック』に集合している。“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”がコンセプトの店内は、肩肘張らずともオシャレな、普段使いにピッタリの店である。...
静かな東麻布エリアに、ピンクのネオンが鮮やかに輝く『ビストロチック』。 コンセプトは、“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”だ。...
忙しく、まともな昼にありつけなかった麗子は、空腹に誘われるまま『ビストロチック』で遅めのディナーをとることにした。...
夏になると無性に食べたくなるものの一つである、肉。焼肉デートの定番「焼肉KINTAN」では、夏の新メニューを販売開始! 希少な部位を贅沢に使用した「プラチナタンとサーロインのユッケ ハーフ&ハーフ」や、濃厚なデミグラスソースが堪らない「こくうま牛タンシチュー」など、魅力的なメニューが揃う。 今回は、そんな夏の新メニュー6品をご紹介しよう。サーロインのユッケに、香りや味わいの異なる2種のチーズ“ミモレット”と“パルミジャ...
肉質、雰囲気、サービスと三拍子揃った〝東京焼肉〞の筆頭格といえばご存じ『KINTAN』。ワインやサイドメニューも豊富に揃えており、デートでもお食事会でも「絶対にスベらない焼肉店」として、すっかりおなじみの存在だ。 現在は都心を中心に15店舗を展開しているが、遊び慣れた大人が集う街とあって『麻布十番焼肉 KINTAN』には俄然、ラグジュアリーな雰囲気が漂う。メインダイニングのほかに個室が5つ。 +3,000円の室料で、こ...
店舗ごとに異なるコンセプトで楽しませてくれる『焼肉KINTAN』。麻布十番店は、ジャズメンの絵が象徴的な空間。モダンな雰囲気のインテリアもいい感じだ。 メニューは、“KINTAN”といえば、な名物メニューから、麻布十番店限定も多数。 「トリュフロース」は、柔らかい食感の赤身の希少部位に、サマートリュフをふんだんに使用した、コントラストも美しい極上のとろけるロース。 トリュフを赤身肉で包み、片面...
店舗ごとに異なるコンセプトで楽しませてくれる『焼肉KINTAN』。7店舗目となる、6月にオープンした麻布十番店は、ジャズメンの絵が象徴的な空間。モダンな雰囲気のインテリアもいい感じだ。 また、テイストの異なる個室が5つあり、中にはテラス付きの部屋まであるから、シチュエーションに合わせて使い分けられる。メニューは、“KINTAN”といえば、な名物メニューから、麻布十番店限定も多数。訪れる楽しみが増している。...
編集部、船山です。またしても、美女とデート。ありがたや……。今回のお相手は「世界の果てまでイッテQ!」の"出川ガール"としてお馴染み、ViVi専属モデルでタレントの谷 まりあさん。「美しすぎる」と話題沸騰の現役早大生モデルの彼女、実はかなりの肉食系だという噂をキャッチ。早速、デートにこぎつけた。 待ち合わせ場所に現れた、谷 まりあさん。何とも彫り深く、美形なそのお顔に見とれていると、「よろしくお願いします...
柔らかい食感の赤身の希少部位に、サマートリュフをふんだんに使用した、コントラストも美しい極上のとろけるロース。 トリュフを赤身肉で包み、片面炙り焼きでいただくことによって、香りと食感のマリアージュを心ゆくまで堪能できる。...
前職では大手テレビ局の通販番組制作部で、演出や商品開発を担当。ヒット商品を生み出すも、母の死を機に健康について考えるようになり、トレーナーの道に進むことを決意。 「予防医学や栄養学を伝えて、日本の健康寿命を伸ばしていきたい」と意気込む。 フリーで活動し4年、現在は南麻布の高級会員制ジム・恵比寿のジムで働く。ジムには経営者や有名人の方がたくさん来るので、様々な価値観に触れることができるのが楽しい。 結婚は「年齢は気...
フレンチというと白いクロスが敷かれたテーブル席が多数派だが、初期デートとなると距離が詰めづらい。そこで推すのがシェフズテーブルのフレンチ『釜津田』。 隠れ家的な入り口から続く階段は、ポップアートに彩られた空間。そしてデートを好転させるのは、オーナーシェフ・釜津田 健氏がこだわったカウンターだ。調理場とカウンターをフラットにし、ライブ感を高めたという。さらに奥行きもあるのでふたりの会話に浸ることもできる。 「我が家に招く...
この店をオープンするにあたって、シェフの釜津田 健さんが最もこだわったのは食材。 海の幸、山の幸が豊かで、以前から注目していた能登半島に赴き、生産者に直接会って見極めてきた食材の数々が、この店のメニューを支えている。 鶏肉よりずっと旨みが強い七面鳥、無農薬のコシヒカリ、味の濃い有機野菜などがそろう。...
この店をオープンするにあたって、シェフの釜津田 健さんが最もこだわったのは食材。 海の幸、山の幸が豊かで、以前から注目していた能登半島に赴き、生産者に直接会って見極めてきた食材の数々が、この店のメニューを支えている。鶏肉よりずっと旨みが強い七面鳥、無農薬のコシヒカリ、味の濃い有機野菜などがそろう。...
牡蠣を食べるならば、オイスターバーや牡蠣小屋と連想する人も多いかもしれないが、『麻布楸』はそういったお店ではない。 あくまでも牡蠣料理専門店として、普段はなかなか食べる事ができない牡蠣料理を楽しんで欲しいと、オーナー早川拓視氏が『麻布楸』をオープン。 そんな早川氏が自ら選び抜く牡蠣を使用し、作られる料理はどれも独創的で、お酒の進む品ばかり。 「前菜6種と日本各地からの真牡蠣食べ比べコース」(3,980円 ※主菜、...
牡蠣を食べるならば、オイスターバーや牡蠣小屋と連想する人も多いかもしれないが、『麻布楸』はそういったお店ではない。 あくまでも牡蠣料理専門店として、普段はなかなか食べる事ができない牡蠣料理を楽しんで欲しいと、オーナー早川拓視氏が『麻布楸』をオープン。銀座でも『銀座楸』を経営している。 そんな早川氏が自ら選び抜く牡蠣を使用し、作られる料理はどれも独創的で、お酒の進む品ばかり。「前菜6種と日本各地からの真牡蠣食べ比べコース...
しんと冷えた空気に瞬く星空。 仕事終わりの帰り道、亮介の心は重く沈んでいた。 「里緒はどうしているんだろうか?」 先日、前の会社を退職した理由を聞いた時の里緒の態度が、かすり傷のようにヒリヒリと心に残って消えない。 亮介の想像では、「そんなの嘘よ」と、呆れ気味に言うと思っていた。 しかし実際には、少し取り乱したかのように怒り、そのまま立ち去ってしまったのだ。 ー里緒が不倫なんて、するはずがな...
「今日は楽しかったです。ごちそうさまでした。」 2軒目行く?と言いかけた鈴木先生の言葉を遮って礼を述べると、美咲と真千子は逃げるようにその場を離れ、タクシーに乗り込んだ。 「…真千子、飲みなおそう。」 「そうね…あ、だめだわ、私もう現金ないんだった。」 「大丈夫、さっきの10万円がある。」 そして2人は、美咲の自宅近くにある『ミクソロジー バー ソース2102』に向かった。...
目印は狸穴坂下にある司法書士事務所の看板。 実はこちら、バーオーナーである関口氏の祖父が使っていた事務所を改装した“ハイクオリティカジュアルバー”。...
目印は狸穴坂下にある司法書士事務所の看板。実はこちら、バーオーナーである関口氏の祖父が使っていた事務所を改装した隠れ家バー。 ウリは旬の果物や野菜で作るミクソロジーカクテルと、特注焙煎した豆を使ったアイリッシュコーヒーのカクテル。 「コーヒーはフルーツ以上に鮮度や香りがデリケート」とチーフバーテンダーの大渕氏。繊細な技術でミクソロジーの醍醐味を味わえる。...
「で?本日の一番人気はどなただったの?」 皆を見送った後、ルナは健太と二人で『プレゴ』でお茶をしながらプチ反省会を開く。 「男性陣の一番人気は麻里ちゃんかな。でも小林さんは美緒ちゃんもいいって言っていたけど」 自己紹介の後、美緒は小林に狙いを定め、妙にボディタッチしながらずっと彼の隣をキープしていた。 他己紹介は、その女性の本性が露骨に出る。 きちんと相手を立てた紹介ができる人は、人としても魅力的...
「お笑い芸人じゃあるまいし、今更そんなニューヨークに行って挑戦とかウケるね。」 俊平が隣で笑っている。 たしかに、私も同じことを思った。それに今でも、夢に描くようなお城住まいではなくても、まぁまぁ良い暮らしはできているはずだ。 年上の嫌な彼氏・リュウジと別れた後も、彼に紹介してもらったWEBエディターの仕事は続けており、どちらかというと順調だと聞いた。 何故このタイミングで、急に真理亜はそんなことを言い...
何度か会食を重ねた仕事相手であれば、たまには想定外のおもてなしで意表をつくのもアリ。新鮮で記憶に残るひとときを演出してくれるレストランが麻布十番にある『ザ・シェフズ・テーブル』だ。 アメリカ南部出身のソーハンさんが作るのは、チリやアルゼンチン、ペルーなどで親しまれている南米料理。フレンチベースだが、フュージョンではなく、その国々で食べられている味を再現することをモットーとしている。 ここ最近、日本でも南米料理ブームが巻...
何度かデートを重ねた相手であれば、たまには想定外のおもてなしで意表をつくのもアリ。新鮮で記憶に残るひとときを演出してくれるレストランが麻布十番にある『ザ・シェフズ・テーブル』だ。 ゲストもスタッフも外国人率が高めで、営業中は店に英語が飛び交うことも多い。ひとたび足を踏み入れれば、パートナーはまるで外国へバカンスに来たかのような錯覚すら覚えるだろう。 同店のシェフ、アメリカ南部出身のソーハンさんが作るのは、チリやアルゼン...
やはりこの立地と雰囲気は大人のカップルに好まれる。バレンタインは全席カップルだったとか!もちろん、この店の魅力はそれだけではない。 「中南米の料理なら、なんでも!」というウルグアイ出身の料理長シルバナさんが手掛けるメニューは、私たちにとってはなじみの薄いものが多いが、一口食べればその優しい味わいに病みつきになる。...
一の橋から麻布十番商店街に入ってすぐ。小さなビルの5階にひっそりとオープンしたのが昨年暮れのこと。こぢんまりとした部屋の奥にはオープンキッチンがあり、最大14人掛けの大きなテーブルがひとつだけ。ウッディな床にイタリア製の布が貼られた壁。クラシカルな内装はまるで避暑地にある別荘のよう。このシェフズ・テーブルは完全予約制、ご相席なし、を原則としている。つまり、予約をすれば必ず貸し切り状態で食事ができるというわけであ...
他人にとってどうでもいいような、他愛もないことだった。だけど私は、あの時「人生が終わった」のだ。 『そんなことで就活やめたの!?』 『学歴捨てて家事手伝い!?』 当時の私を知っている人たちは、「そんなことくらいで?」と驚いていた。 だけど…私にとって…耐えられない出来事だった。他人に理解されなくとも…。 あの日、あの時、あの場所にいなければ…私はきっと、働けていただろう。ごく当たり前のように…愚痴を言...
いまや、世界中で関心を集める和食。そのエッセンスは、料理、お酒、お皿、そして精神にも表れる。多様化する和食の新たなプレゼンテーションに迫る。...
「もう次に会うのは、年明けの恒例行事か〜」 大学時代からの親友・知恵とともに、忘年会と称して集まった『麻布 川上庵』。 この1年がどれだけ早く過ぎ去ったかをしみじみと語り尽くした後で、まどかは独り言のように呟いた。 “恒例行事”というのは、伊勢神宮参拝のことである。 ふたりはここ3年ほど毎年、年明けに伊勢神宮を訪れ良縁祈願しているのだ。 縁結びの神社やパワースポットは、はるばる伊勢まで訪れなくても...
今回の行きつけツアーは、木梨さんが遊び仲間やスタッフとよく蕎麦を食べにくるというコチラの店から始まった。 「ここんちのクルミだれせいろはびっくりするほどまろやかで絶品。俺が注文するのはコレか鴨南そばの二択。週に1回は口にしないと落ち着かないね」。...
とある水曜の夜、麻布十番の『川上庵』で絵美里は39歳の会社経営者、修二とテーブル越しに向かい合って座っている。今宵は20時より絵美里と修二を含む計8人の飲み会が開催されていたが、二次会が終わり、24時を回ったところで残ったのは二人だけになった。 「3次会に、カンパーイ! 遅くまでお付き合いいただいちゃって、すみません。」 「いえいえ、こちらこそ。」 絵美里は一次会での「結婚していないからっ...
その日は残り少ない同期の松田がベンチャー企業への転職を決めたというので、軽く蕎麦でも食べて帰ろうと会社帰りに麻布十番の『川上庵』に寄りました。 彼の転職への意気込みや熱意は強いようでしたが、話しているうち、2年付き合い結婚を考えていた彼女に転職を反対され別れることになったと、酔いに任せてかなり愚痴をこぼして始めました。 「女なんてどうせ金なんだよ。」 確かに先輩や上司でも、転職やクビになっ...
綾乃のプライベートアカウントのInstagramを見せてもらったが、一緒に写っている友達は現在テレビなどで活躍している芸能人や有名モデルも多い。結婚後はそんな友人たちと、知人がプロデューサーをしているアパレルブランドの展示会へ行ったり、ホテルでランチをしたりと日々相当豪華な暮らしをしていることがInstagramから垣間見られる。 「友達も、みんな華やかな子ばかり。私のような元グラビア系は、3パターンに分かれています。 ...
芸能人も秘かに通う『マンシーズ東京』。ファシリティ完備の個室は2階に。重厚な階段を上り、室内に入れば大人に相応しいラグジュアリーな設えが現れる。 漂う空気は上質。選ばれたVIPしか入れない雰囲気で満ちているから、ここが愛されるのだ。...
ソファーやトイレ、ベッドなどを備えたラグジュアリーなカラオケルーム。1階はイタリアンレストランになっている。「ラグジュアリーな空間だけで十分盛り上がれる“大人の遊び場”的な店です。が、ソファもベッドも大きいので、よく食べよく飲んだ後は、気付いたらみんな眠りに落ちてました(笑)」...
「剛、2軒目の店押さえといて。」 「はい、分かりました!」 翔吾さんとの食事会、終盤に差しかかった頃いつもの指示が入る。 僕は調子の良い返事をしたものの、2軒目を探そうと電話をかける手が止まる。 —今日のメンバーは、カラオケ歓迎派か?それとも拒否派だろうか... 港区民の2軒目=カラオケ、正確に言うとカラオケ付きの会員制の怪しげなバーだと思われがちだが、実際に全てがそう...
「あ、もしもし?今からマンシーズ来れない?」 麻布十番『マンシーズ トウキョウ』の廊下で、博人は忙しなく電話をかけている。 高級スーツに、第二ボタンまで開けたドレスシャツ。真っ白のシャツは、赤ワインで少し汚れてしまった。 「今日は役員のバースデーだから、マリみたいな可愛い子に来てほしいんだよね」 名前を変えて同じセリフをもう10回ほど繰り返したところで、ようやく美女2人が現れた。胸も...
十番だが、気持ち的には六本木。カフェ&リストランテのフロア奥には、全10室のラグジュアリーなカラオケルームを完備。 モダンでエレガントな部屋はどれも上質な心地よさで、リストランテから届く和洋折衷の料理も申し分ナシ。エキサイティングな夜の切り札に持っておくべき一軒。 【Karaoke data】 料金の目安:1時間 ¥12,000(30分延長ごとに¥5,000) 予約方法:電話または来店対応可 ...
「お疲れ様。乾杯」 かすみと城之内は、カラン、とグラスを鳴らし合う。 「ここには、来たことある?」 城之内の問いに、かすみはいいえ、とかぶりを振る。 本当はこの『1967』には、以前にも慶應出身のドクターとのお食事会で訪れたことがあった。 慶應や慈恵医大に勤めるドクターは病院の立地上、六本木・麻布付近で飲むことが多い。 よく連れて行かれるのは、ここ『1967』や前回のお食...
おふたりは、30代前半で慈恵医大の内科医でした。 大学病院は、月給はさほど高くありません。30代だと額面は35万円くらいです。非常勤アルバイトでの収入を足して、手取り50万円くらいでしょうか。 でもそこに勤めるのは、若いうちに臨床経験をたくさん積みたいとか、研究をしっかりやりたいという、意識の高い方が多いんです。 さらに、内科医というのも、私たちの興味を強く惹きました。 ドクターの中...
「じゃあ、行こうか」 そう言って幸夫は、自然に腰に手をまわしてきた。やはり今日は幸夫も、一晩あゆみと一緒に過ごそうと思っているらしい。 数年前に知り会って以来まだ経験したことのない、幸夫との一夜。あゆみにとっても、今夜はちょうど良いタイミングであった。あの男に会うまでは……。 偶然春馬に会い、気になる言葉を言われたせいで、あゆみの気分はそれどころではなくなってしまった。 ―ダメ、気に...
直哉は中央区在住の公認会計士だ。事務所は千代田区の飯田橋にあり、自宅は中央区の月島。それにも関わらず、直哉はほぼ毎晩港区にいる。 仕事終わりでそのまま港区へ向かうため、夜もスーツを着用している。しかし決して小粋なストライプスーツなどではなく、黒かグレーの無難なスーツだ。このあたりに、公認会計士らしさが垣間見れるだろう。 (港区界隈、特に西麻布界隈では良い意味でも悪い意味でも、このスーツ姿は少々目...
東京で30代前半のバツイチ女性は、モテる。 とにかくモテて、モテすぎる。 30代前半に限れば、結婚経験のない女性よりもバツイチ女性の方がモテるといっても過言ではないらしい。 計らずともバツイチとなり、落ち込んでいたあゆみ(32歳)だったが、離婚の先には薔薇色のバツイチ生活が待っていた!? 離婚後、急増した男性からの食事の誘い。不思議に思っていると、同じくバツイチの松岡から「バツイチ女性は...
「え?聡、玲子と一緒なの?」 土曜日の22時のTSUTAYA TOKYO ROPPONGIのスタバ。夜はまだここからとでも言うように、店内は人と熱気で溢れ返っている。 ユリは周囲の騒音に負けないように、そして最悪の事態を想定して泣かないように、必死に声を振り絞る。 カラオケ店にいたのか、聡の電話越しに聞こえてくる声は大分騒がしい。 「ごめん。今『マンシーズ』にいる。30分で行くから。...
私のこと、馬鹿な女だって思いますか? 透くんに対して犯してしまった失態を、皆が心の中でどう思ってるかくらい分かりますよ。でも女には、頭では分かっていても自分を止められないときが、少なからず絶対にあるんです。 ◆ 『マンシーズ東京』や『白金 金舌』のカラオケ付きの隠し部屋で飲み会をセッティングする外銀の人たちなんて、私たちを素人のホステスみたいに思ってる。彼らは平気で独身を偽るし、好きだとか...
麻布十番という街を語る上で欠かせない名店である『ピッコログランデ』。 グルメな芸能人のファンも多く、なかには「マイ・キッチン」と呼び、連日連夜顔を出すファンもいるほど。 今回は冬期限定の名物「バーニャカウダ」の美味しさとともに、『ピッコログランデ』という店のもつ求心力に迫りたい。料理ひとつひとつの美味しさから、味わった人は一様に「ここ美味しいのよ」と身近な人を連れて来たくなる。だからこそ、常連客が友人を連れて訪れ、また...
「この店に来たら絶対に頼むのが、しらすのガーリックオイル フォカッチャ添え。このシンプルさがいいんです!これからの時季なら、煮込み野菜の冬限定バーニャカウダも楽しみ! 女性と行くと喜ばれるので、デートにもおすすめですよ♥」(高垣さん)...
「いい炭火をおこすのが美味しさの秘訣」という店長の宮原秀行さん。良質な備長炭で焼き上げる焼鳥は、水分と旨みを逃さない火入れが絶妙だ。 使用しているのは柔らかくてクセがないという銘柄鶏の「甲斐信玄鶏」。朝挽きのものだけを使うので鮮度もいい。焼き鳥のほか「レバーの燻製とクリームチーズのカナッペ」などおつまみも豊富とあって、いつも地元客で賑わいを見せる人気店だ。...
南麻布から東麻布に移転した人気店。富士の名水で育った「甲州甲斐信玄鳥」にこだわる。 料理長が、数多くの種類を食べ比べた結果、程好い歯応えと旨みに惚れ込んだ銘柄鶏で、刺身にも最適。 「ささ身」(¥250)は、紹介している梅じそのほか、サビ、焼き味噌の3種類から選ぶことができる。...
東麻布の裏路地にひっそりと佇む隠れ家『ヒヨク之トリ』もまた、予約必須の人気焼き鳥店だ。 高級感のある外観にガラスの扉、店内は目の前で焼かれる焼き鳥を見ながら楽しめるカウンターとゆったりとしたテーブル席、そして小上がりまで完備。コンセプトは、「本物の串焼き料理」。 串打ちは熟練の職人が手作業で行い、土佐備長炭で丁寧に焼き上げた串焼きにこだわっている。...
東麻布の裏路地にひっそりと佇む隠れ家『ヒヨク之トリ』もまた、予約必須の人気焼き鳥店だ。 高級感のある外観にガラスの扉、店内は目の前で焼かれる焼き鳥を見ながら楽しめるカウンターとゆったりとしたテーブル席、そして小上がりまで完備されていてる。コンセプトは、「本物の串焼き料理」。串打ちは熟練の職人が手作業で行い、土佐備長炭で丁寧に焼き上げた串焼きにこだわっている。...
◆ —急で申し訳ないですが、相談に乗っていただきたいことがあります。近いうちに仕事の後、お時間いただけませんか? 葵は、初めて寛にフェイスブックでメッセージを送った。寛はすぐにスケジュールの都合をつけ、店も予約してくれた。 葵は六本木一丁目の会社から歩き、外苑東通りから狸穴町の坂を下った先の、住宅街にある『ヒヨク之トリ』に先に入った。 「実は私、田中愛子さんと面識があるんです。」 ...
2013年、南麻布から移転してきた『ヒヨク之トリ』。甲斐信玄鶏を用いた絶品の焼き鳥はそのままに、テーブル席を拡充し、さらなるファンを獲得している。 全19種類もの焼き鳥が揃うが、まずは焼き鳥コースで神髄を味わいつつ、徐々にレアなメニューに挑戦するのがおすすめ。...
ミラノっ子に愛されるジェラート老舗専門店。「ビスコッティ」は、幼い頃に食べたビスケットアイスを彷彿させるような懐かしいテイストだ。 店内で丁寧に手作りしている全10種類のジェラートを、塩味の効いたビスケットでサンドしている。周囲のトッピングが食感のアクセントに。...
~ミラノっ子を魅了する話題店が初上陸~ イタリアはミラノにある、老舗ジェラート店。日本の旗艦店は麻布十番商店街にあり、海外初出店。毎朝8時から手作りされるジェラートは、ふんわりとした舌触りでまさに出来立て! 食後のお楽しみに、ぜひテイクアウトを。...
日本酒とイタリアンのペアリング第一人者『赤星とくまがい』の姉妹店としてオープンした『SAKE TERIA RED BEAR』。全国の希少な日本酒を様々な料理とのペアリングを楽しめる。 真っ赤な壁が印象的な店内は、カウンター、テーブル席1つという小さな空間だ。...
「はじめまして、宮田賢治です」 土曜、19時。 彼は約束していた『麻布 美の』に、時間ぴったりに現れた。...
「まさに痛恨のひと言、ですね。」 東麻布の閑静な住宅街に佇む和食『麻布 美の』のカウンター席。隣に座る後輩の麻里子は、涼子の話を一通り聞き終えた後そう呟き、目をつぶり身震いするようなしぐさをした。 涼子が洋輔と偶然再会した日から3日が経つ。 私生活を仕事に持ち込むわけにはいかないから、涼子自身は普段となんら変わりなく仕事をこなしていたつもりだった。 しかし実際は、誰の目から見ても明らかなほど落ち込んでい...
新橋にある姉妹店で有名な“3,800円コース(税別)”をこちらでも提供しようというというのが、このコースが提供される理由。もちろん、その料理に一切の手抜きなし。長年の付き合いで信頼関係を築いている築地の仲卸から厳選した食材を仕入れている。 「高級店デビューの前に、鮨の魅力を知ってもらう入口として使ってほしい」と鮨を握る宗川さんは語るが、気軽に鮨が味わえて、このボリュームなので、ハレの日だけでなく普段使いで...
新橋で14年愛されてきた和食『美の』が、満を持して姉妹店をオープン。東麻布の閑静な一角という立地にもそそられるが、充実の料理とその価格に驚かされる。前菜、刺身、焼きもの、スープ、揚げもの、茶碗蒸し、土鍋ご飯という、ご覧の通りの季節感溢れる内容で税込み4,104円。 お値打ちの理由を尋ねると、「私自身がお酒好きで、しっかり食べて飲んで6,000円くらいだと嬉しいなと思うんですよね」と微笑む店主の佐川美雄氏。...