白金高輪駅から徒歩すぐに佇む『小滝野』。控えめな看板の灯りとは裏腹に、店内で提供される料理の実力は、肉好きも唸るほど。そんな同店の名物は「牛タンしゃぶ」だ。 女性を誘う時にも「牛タンしゃぶを食べに行こうよ」と誘えば、「牛タンって焼き肉じゃないの?」という反応とともに、いい返事が期待できるはず。...
牛タンといえば焼肉!ネギと一緒に焼いてレモン!と思っているあなた、まだタンの真髄をわかっていない。 タンの本当の美味しさを味わうならば、白金の名店『小滝野』を訪れて欲しい。ここならタンを生、焼き、しゃぶしゃぶという三方向から存分に味わうことができるのだ。 この店に足を運ばずして「タン好き」を語ってほしくないほどの名店はこちら!...
和牛の牛タンが希少だという話を聞いて久しい。もはや庶民が口にしづらい高級食材になりつつあるが、福岡に本店を構えるこの店では、九州牛を直のルートで仕入れるため、タンのしゃぶしゃぶをいつでも気軽に、しかもリーズナブルに味わうことができる。 仕入れたタンを晒し布で包み、約5℃の冷蔵庫で2週間ほど熟成させると、肉の旨みが倍増する。「舌に吸い付くようなねっとりとした食感も、旨みがのった証拠」と店長が言う。...
起業して5年。会社を軌道に乗せることだけを考えてがむしゃらに働いてきたおかげで、結婚を決めたときには40歳が目前に迫っていた。 妻となった女性は、外資系金融で働く帰国子女。 白金に住むことを選んだのは、「静かで品のある街並みが心地いい」と、彼女が強く希望したから。 晩婚同士だったこともあり、駅上のタワーマンションを買う頭金には困らなかった。自分的には、部屋から眺める東京タワーの美しさも決め手だったけど。 ...
閑静な白金エリアにポツンと明るい賑わいを見せる店、ここが『TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)』だ。 入口から一歩足を踏み入れれば、まるでそこは本場イタリアにいるかのような雰囲気が広がる。 それもそのはず、薪窯や内装、照明など、日本にいながらにしてナポリを堪能できるよう店内の雰囲気までナポリを追求しているというこだわり。...
最初に出会ったのは、留衣の方だった。 食事会で出会った留衣は黒髪が印象的な美人で、ゆったりとした話口調が色っぽい。そんな彼女に、僕はとても興味を持った。 聞けば彼女は、白金高輪に住んでいるという。帰りの方向が同じという口実で、一緒のタクシーに乗り込んだ。 「白金高輪で好きなお店とかある?この界隈、隠れ家的なお店が多くていいよね」 「そうなんですよ。『タランテッラ ダ ルイジ』とか『茶...
大毅さんとは、食事会で知り合った。 幹事の男性を上手に盛り上げながら、女性陣に対してもこまめに気を配ってくれる大毅さんが、とても印象的だった。 「留衣ちゃんの家、白金高輪なの?僕の家は目黒だから、一緒に乗っていく? 」 帰る方向が同じ大毅さんにタクシーで送ってもらえることになり、私たちはさっそく車内で連絡先を交換する。 「白金高輪で好きなお店とかある?この界隈、隠れ家的なお店が多くて...
そんな中、僕たちは二回目のデートをすることになった。 美優の家が白金高輪だと言っていたので、今回は彼女の家に近い『TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)』を予約した。...
2回目のデートは、白金にある『TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)』になった。...
本場南イタリアのナポリを堪能したければ、ここを押さえておけば間違いない。閑静な白金エリアにひときわ目立つ明るい建物、ここが『TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)』。 入口から一歩足を踏み入れれば、まるでそこは本場イタリアにいるかのような雰囲気が広がる。 それもそのはず、薪窯や内装、照明など、日本にいながらにしてナポリを堪能できるよう店内の雰囲気までナポリを追求していると...
彼が選んだお店は白金高輪の『タランテッラ ダ ルイジ』。たまに上司も連れて行く、お気に入りのイタリアンとのこと。沙羅は行ったことのない店に心躍った。 当日、待ち合わせの5分前に連絡すると、すぐに駅に迎えに来てくれた。 「お店の場所少し分かりにくいんだよね〜」 そう言いながら、スマホを頼りにお店を探す彼。 「もう少し行き慣れてるところにすればいいのに」 不器用さは学生時代から変わ...
真っ直ぐに窯を見詰める真剣な目がある。パーラ(ピッツァを運ぶ柄の長いヘラ)の扱いもお手の物。寺床雄一氏が開いたピッツェリア&トラットリアだ。 「一番原始的かもしれませんが、手作りであることを最もはっきり示せる職人がピッツァイオーロ」。涼しげにこう語るが、気持ちは熱い。寺床氏が師と仰ぐのはナポリで伝統のピッツァを作り続ける7人の男たち。 ナポリで100年以上のピッツェリア『ラ スタリタ』のアントニオ・...
ナポリをはじめ、カンパーニャ、サルデーニャ、ロンバルディアなど、7年にもおよぶ本国での修業を経た寺床雄一氏だからこそ、本場顔負けのピッツァや郷土料理、空気感を伝えることができる。「アングイラウミドプロフーモディアッローロ」は、ペコリーノサルドをかけたウナギのローリエ煮。サルデーニャ島の川沿いの地域で、春から秋にかけて食される逸品だ。...
店主の寺てら床とこ雄一氏はナポリをはじめイタリア各地で7年の修業経験を持ち、料理はもちろん調度やグラスひとつに至るまで本場ナポリを感じさせる。絶妙のタイミングで焼き上げたマリナーラは、生地はもちもち、フレッシュなトマトの酸味が小気味よく鼻に抜ける。...
1.マッケローニ・アッラ・ナポレターナ¥1,600。塊肉を煮込んだトマトソースのラグーがナポリの味 2.モンタナーラ¥500、アンジョレッティ¥800。どちらも生地を揚げてトマトソースなどをのせたピッツェリアならではのフリット前菜 3.プライベートワイン¥6,500。360本限定でトスカーナのワイナリーが造った赤ワイン 4.カーサ・ダンブラ ビアンコレッラ¥5,900。イスキア島を代表するワイナリーの白ワ...
いまも昔も変わらぬ人気を誇る〝業界メシ〞といえば焼肉。 不規則かつエネルギー消費量の多い仕事をこなす業界人にとって、夜遅くまで営業している焼肉店は、パワーチャージに欠かせない存在だ。 白金の『和牛焼肉KIM 白金本店』は、多くの食通業界人から支持を集めていることで知られるが、この日も店奥の個室には食事を楽しむ男性グループがいた。今年で9年目を迎える白金を代表する焼肉店。 ゆったりくつろげる個室があるため、ビジネス...
美味しい肉を少しずついろいろ食べたい―。 そんな焼肉セレブに評判の店が、『和牛焼肉KIM』だ。...
特選和牛の質の高さが売りの一店。 「普段はタレ派の私でも、『KIM』のお肉は塩でいただくのが好きです。いろんな部位を少量ずつ食べられる“ちょっといいコース”が魅力。場所柄、焼肉屋さんのワイワイ感はないのでデートにもぴったり」...
美味しい肉を少しずついろいろ食べたい――――そんな焼肉セレブに評判の店が、『和牛焼肉KIM』だ。人気の和牛コース9000円ではヒレやサーロインを始め、トモサンカクやカメノコなど肉の希少部位が10種余りも登場。部位によって厚さやカッティングの向きを微妙に調整。味付けも塩、タレ、ポン酢と様々に楽しませてくれる。 「最初に刺身や寿司などの生肉で肉の新鮮さを感じて頂き、続いてヒレとサーロインを塩、胡椒のみでシンプルに...
この日、及川さんが声を掛けたのは、天現寺のゴルフアパレル『ナプリィ』で働く岡崎智美さん(40歳/左)と、歯科医師の竹内寿子さん(40歳/手前)。 いずれも白金在住とのことで、ご近所友達として仕事帰りに飲んだり、ゴルフに出かけたりする仲なのだとか。 白金高輪の駅すぐにある『ラ クープ ドール』の個室が今宵の女子会の舞台。もちろん、乾杯はシャンパンで。...
我々東京カレンダーは、常々、「港区」という街を積極的に取り上げてきた。 だが、そんな中でも、六本木や西麻布とは全く異なるオーラを放つエリアがある。それは……白金。 白金といえば、高級住宅街でありながら、かつては陸の孤島と呼ばれ、その実態はベールに包まれている。 そこで月刊誌東京カレンダー12月号では、いわば聖域とすら思えるこの「白金」という街に、あえて切り込んでみる。 聖域ゆえに、選ばれし者のみが集い、...
おまかせコース(¥12,000)の全12品はどれもカラフルで、配置のバランスも個性的。シェフにこだわりを尋ねると、「多皿構成のため一皿のポーションが小さいのですが、小皿ばかり使っていては面白くないので、大皿を空間として見せるようにしています」と教えてくれた。 シンメトリーを重視しないスタイルは、パリの『ル・シャトーブリアン』の影響だとか。写真のリードヴォーのソテーは、そばにオレンジジュースを煮つめたものとディルのオイルをマー...
想像力と創造力――。料理人にとって必要なのは、どちらだろうか。答えは、おそらく、どちらも、だ。想像を形にするには、それなりの経験や知識が要されるが、今年の7月に白金にオープンした『アルシミスト』の山本健一シェフは、独自の感性を皿に描くことができる若手料理人として、近い将来、脚光を浴びる存在となるだろう。 大阪の専門学校を卒業後、京都のフレンチレストランへ。フレンチをやる以上、フランスに行くことは自然の流れと考...
「…つっまんない男」 加藤誠一から届いたドタキャン連絡を一瞥し、私は思わず毒を吐いた。 わざと少し遅れて到着した白金台の『ロッツォシチリア』の前で、すでにタクシーも降りてしまったというのに。 都合がつかなくなってしまったことは、百歩譲って許してもいい。しかしながらその言い訳が気にくわない。 “妻に疑われてて…”だなんて。まったく、一気に白けた気分にさせられた。 そんな言葉、遊び慣れた男なら絶対に口...
“至急、電話ください” その夜、浮かれ足で約束の場所へと向かう僕を現実に引き戻したのは、妻から届いた短いLINEだった。 妻がこうして敬語を使うのは、まず間違いなくヤバイ事態が起きている時だ。 背筋がヒヤリ、と冷たくなる。 できることなら逃げたいが、ここで妻に従わなければますます事態は悪化するだけ。僕は観念し、すぐにコールバックをした。 「あなた、私に嘘ついたわね。衛生士の女の子に確認したら、今日...
「ロッツォ」とはイタリア語で、荒々しく飾り気のない様を意味する。ここで供される料理はまさに、そんなダイレクトな味わい。 まずひと皿目は、現地でも店の個性がよく表れるといわれるカポナータから。甘み、酸味、塩気がしっかりと感じられ、つい後を引く。 こうなると、その土地ならではの酒が恋しくなるところ。...
こうして後日、理奈とともに、彼と彼の友人が待つ白金のイタリアン『ロッツォ シチリア』へと向かった。 理奈の彼も優しそうで素敵な人だが、その友人・マサシはさらに目を引くオーラを放っていて、朗らかでノリもよく、瑠璃子は目を奪われる。 会う前は39歳という年齢が気がかりだったが、こうして会った途端、不安は一瞬にして吹き飛んだ。 理奈から聞かされていたとおり、白いシャツを通してもマサシの美しく鍛え...
店があるのは明治通りの四の橋交差点付近。昔ながらの面影を残す商店街の一角で直球勝負のシチリア料理を提供する、そんな意外性に満ちた一軒である。 本場シチリア料理を、これまたシチリア産を中心に揃える充実のワインと一緒に味わいたい。...
「ロッツォ」とはイタリア語で、荒々しく飾り気のない様を意味する。ここで供される料理はまさに、そんなダイレクトな味わい。まずひと皿目は、現地でも店の個性がよく表れるといわれるカポナータから。甘み、酸味、塩気がしっかりと感じられ、つい後を引く。こうなると、その土地ならではの酒が恋しくなるところ。 ワインは、シチリア産だけで120~130種類がスタンバイ。東西で大きく気候が異なるため、その味わいの幅も面白い。サ...
「明日の事はあまり考えず、今が楽しければ良かった20代前半。29歳になるまでに、誰かリッチで素敵な人と結婚していると信じて疑っていなかった20代後半。それが今、30歳になっちゃって。」 一茂の事があって以来、彼氏は作ってないという七海。 「傷つくのが怖いんです。20代の恋愛は立ち直れる希望があるけど、この歳でまた傷つくのは絶対に嫌。もうこの人が絶対! という確信を得られるまで付き合うのが怖くて…...
「初めて出合ったイタリア料理がシチリアの料理。あまりに奥深く、シチリア料理以外に目がいかなかった」と中村シェフ。その後は本場を見ようとシチリアに渡り、パレルモの店で約3年働いた。 だから料理は直球のシチリア郷土料理。「イワシとういきょうのスパゲットーニ」、「マグロのタリアータ」など定番がメニューに並ぶ。 スペシャルと推すのは「パネッレと茄子のカポナータ」。シンプルなシチリア料理の中でもとりわけ地味に...
今年1月、白金商店街に誕生した寿司割烹。この道30年、京料理出身の横山拓生氏が手掛けるとあって、寿司屋のツマミの粋を超えた6皿前後の料理が実に秀逸。季節の移ろいを感じさせてくれる走り、旬、名残の食材を多用し、上品な器で提供する。 酒と会話と共に料理を楽しんだら、いよいよ寿司へ。西麻布『祇園 いの幸』(現在は閉店)で培った技術を受け継ぎ、関西風で握る。 驚くべきは、この上質さで5,000円という圧巻の価格設定。特別感たっ...
2017年1月、白金商店街に誕生した鮨割烹。この道30年、京料理出身の横山拓生氏が手掛けるとあって、鮨屋のツマミの粋を超えた6皿前後の料理が実に秀逸。季節の移ろいを感じさせてくれる走り、旬、名残の食材を多用し、上品な器で提供する。 酒と会話と共に料理を楽しんだら、いよいよ鮨へ。西麻布『祇園 いの幸』(現在は閉店)で培った技術を受け継ぎ、関西風で握る。驚くべきは、この上質さで¥5,000という圧巻の価格設定。特別感たっぷりな時...
本場、ニューヨークの『エッサベーグル』の製法をもとに、国産の食材にこだわったベーグルを提供するテイクアウト専門店。ラインナップは、「定番のプレーン」や「セサミ」のほかにもさまざまなベーグルがズラリ。 また、モッチリと食べ応えのあるベーグルに、その場で好みの具材を挟んで作るベーグルサンドは、食べ応えも満点だ! 早朝営業も手伝い、店前には朝食を求める人びとが連日列をなしている。...
その翌日、日曜日のことです。 私は、近所の『MARUICHI BAGLE』で買ってきたフルーツベーグルサンドの朝食を、のんびり楽しんでいました。 すると、大学時代の友人からひさしぶりに電話があり、その日の夜のお食事会に誘われたのです。体調不良で来られなくなった別の友人のピンチヒッターとして急遽呼ばれたようでした。 ―早速ご利益…?!まさかね…。 あまりのタイミングの良さに、さっそく期待してしまう単純な自分に...
本場、ニューヨークの『エッサベーグル』の製法をもとに、国産の食材にこだわったベーグルを提供するテイクアウト専門店。ラインナップは、定番のプレーン¥210やセサミ¥230のほかにもさまざまなベーグルがズラリ。 また、モッチリと食べ応えのあるベーグルに、その場で好みの具材を挟んで作るベーグルサンドは、食べ応えも満点!そのアメリカンなサイズ&ボリュームに森さんも「ひと口じゃ食べられないくらいの厚さにビックリ!」...
真の大人とは何か。自らの価値観を持ち、氾濫する情報に惑わされることなく、本物を見極める審美眼を持つことではないか。 レストラン選びも然り。真の大人が、為すべきこと、それは、数多あるグルメ情報に惑されず、自分のスタンスに合った店を選び抜き、そこを行きつけにすることだ。 そんな慧眼を養うなら、ここ『コート ドール』をおいてほかにない。 黒鉄のランタンが灯しだす「COTE D'OR」の文字もどこか風格を湛える、レジェン...
言わずと知れたフレンチの名店『コート ドール』。オープン以来、グランドメニューを飾る至極の逸品として供されているのが「和牛の尻尾の煮込み赤ワインソース」だ。 威風堂々として皿に横たわる肉塊─。 鳶色のソースに覆われ、黒々とした光沢を放つそれは、立ち昇る香気も豊潤にして軽やか。どこか毅然とした佇まいに、有無を言わせぬ迫力と品格を感じさせる。 斉須政雄シェフが28歳の時から作り続けてきた渾身の力を込めたひと皿だ。...
「レストランの総合力という意味では、町場で一番いいレストランだと思う」 北島シェフがそう言いきるのは、この後ご登壇いただく、斉須シェフ率いる『コート・ドール』。 「斉須さんは、テリーヌや鹿のシヴェがすごく上手い。どこか淡いイメージのある味付けなんだけど、肝心なところがビシッと決まっていて、本当に旨い。サービスもしっかりしているし、本当に素晴らしいレストランだと思うよ」...
小石原さんをはじめ、フードライターやソムリエなど、各界の“美味通”たちが真っ先に推薦する、東京の夏を代表するスープ。フランスで12年間料理を作り続けた斉須政雄シェフが、日本人として何ができるか追求して生まれた、唯一無二の味だ。材料は梅干しとたっぷりの紫蘇、そしてトマトの果汁と少しのアボカド。なにげない食材だが、斉須シェフの手にかかれば、梅の鮮烈な酸味と、トマトの瑞々しさ、紫蘇が醸す溢れるほどの清涼感に、胸がいっ...
たった今、出来上がったばかりの翡翠色をしたスープは、まるで息をしているかのようにプクプクと小さな気泡を立て、静かな吐息を漏らしている。ご覧の目にも涼やかなひと皿が、ここ『コート・ドール』の夏を彩るスペシャリテ“大葉シソ・梅干しの冷製スープ”。孤高の料理人・斉須政雄シェフが生み出した珠玉の逸品だ。 青シソと梅干し。この、日本人の心の奥に潜む夏の原風景を彷彿とさせる食材を使いながらも、斉須政雄という料理人のフィル...
¥5,880。言わずと知れたフレンチの名店『コート ドール』のオープン以来、25年間グランドメニューを飾る至極の逸品。これを食べるために訪れるグルマンたちが多いのもうなずける、深奥にして滋味ゆたかな味わいだ。オックステールという庶民的な食材を一流の味に仕上げる。『ヴィヴアロワ』で初めてこの料理に出合った時の感動を今も胸に秘めながら、変わらず作り続ける斎須政雄シェフ。その料理哲学がこのひと皿には潜んでいるようだ。...
自然栽培のコシヒカリと平飼いの自然卵を使用したチャーハンに、ズワイガニをたっぷり使った餡がとろり。 それぞれが美味ながら、2つを口にすることで初めて完成する味わいは、まさに採算度外視の贅沢な一品だ。...
自然栽培のコシヒカリと平飼いの自然卵を使用したチャーハンに、ズワイガニをたっぷり使った餡がとろり。それぞれが美味ながら、2つを口にすることで初めて完成する味わいは、まさに採算度外視の贅沢な一品だ。...
シンプルなチャーハンが好きです。高校生の頃、友達と『一杯のかけそば』のように分け合って食べていた、卵、ネギのシンプルチャーハンに福神漬をモリモリにして食べるのが好き。 時は流れて、現在。 シンプルなチャーハンはそのままに、オフホワイトの卵白餡をかけ、かつ、蟹入りという大人のチャーハンに出会いました。しかも無農薬米、化学調味料も旨み調味料も使わないというこだわり。すぐ胃もたれする大人の脆弱な身体に、優...
お世辞にも決してお洒落とは言えない店構え。ところが、見た目とは裏腹に骨付き肉で作る酢豚やフワフワの蟹あんかけ炒飯なんて必殺メニューがある。目黒の東京都庭園美術館あたりでは地元が誇る街の中華屋さん。 そんな『聚寶園』が道路拡張工事のために、36年の歴史に一旦小休止を入れたのが2008年のこと。それから3年後、再オープンにファンはどれだけ喜んだことか。場所はちょっと離れたけれど、以前と同じく白金エリア。今度は大き...
2015年6月オープンの洋菓子店。名物は、17世紀頃に誕生したとされるフランス・バスク地方発祥の焼き菓子「ガトー・バスク」。 現地の老舗菓子店『ミルモン』で修行を積んだパティシエの戸谷氏が焼き上げる「ガトー・バスク」は、日本とフランスの素材の違いを補うための工夫や、オリジナルの味を超えるための技術が随所に。 焼きたてにこだわり、1日約10回焼き上げを行う。サクッとした歯ごたえのあとにやってくる、フランス産黒さくらんぼを...
朝一の手土産に困ったことがある方に朗報だ。 朝7時から開店している『メゾン・ダーニ シロカネ』。急に手土産が必要になった時に朝一で飛び込める貴重なお店だ。 フランス・ビアリッツにある1872年創業の老舗『ミルモン』で修業を積んだシェフが、 “日本でも本場のガトーバスクを食べてもらいたい”と白金にお店をOPENしたのが『メゾン・ダーニ』だ。スペイン産のアーモンド粉を使ったクッキー生地の中に、フランス産の黒さくらんぼのジャムな...
2015年6月にオープンしたばかりの洋菓子店。名物は、17世紀頃に誕生したとされるフランス・バスク地方発祥の焼き菓子「ガトー・バスク」。 現地の老舗菓子店『ミルモン』で修行を積んだパティシエの戸谷氏が焼き上げるガトー・バスクは、日本とフランスの素材の違いを補うための工夫や、オリジナルの味を超えるための技術が随所に。 焼きたてにこだわり、1日約10回焼き上げを行う。サクッとした歯ごたえのあとにやってく...
探さないとわからないほど控えめな看板。エントランスを入ると、フィラメントのランプに照らされたしっとりとした空間が広がっている。そば職人・山田健人さんが妻の美求さんとスタートさせたこの店は、まさに本当の味を知る大人のための隠れ家。 日本酒を傾けながら、美求さんが手がける滋味溢れる料理をゆるりと楽しんだ後には、健人さんが目の前で名人芸ともいえる美しい所作で打ってくれる、極上のそばを堪能できる。...