同窓会は、ハイスペ男子の宝庫―?27歳の元派遣OLが、開業医の息子の心を掴んだ夜
悟が3人のグループラインを作った数日後、直弥から個別にLINEが届き、その後お互い忙しい合間を縫って、3回ほど2人で食事に出かけた。 直弥が自分を誘ってくることが不思議でならなかったが、いつも爽やかな笑顔で迎えてくれた。初対面の時から、その屈託のない感じが、どこか正樹を彷彿とさせるので、その笑顔に少しだけ切ない気持ちになる。 「菜々子ちゃんは、東京何年目なんだっけ?」 直弥は2回目の食事で敬語を完全にやめた。...