「…あんな素敵なお医者さんと26歳で結婚するなんて。私だって、フライト後の疲れた体にムチ打ってお食事会いってるのにな」 モヤモヤを全部吐露するなんてできな...
実家から東京に戻ってからというもの、私を悩ませるのは異常なまでの食欲と睡魔だった。 日曜のお昼に、新居から近い『アンティキ・サポーリ』で、次から次へと出される...
昌幸さんに出会ったのは、西麻布の交差点にほど近い『アンティキ・サポーリ』で開催された食事会だった。 食事会と言っても、よくある男女の出会いを求め...
実可子に出会ったのは、西麻布交差点近くの『アンティキ・サポーリ』で知り合いが開催した食事会だった。 食事会と言うよりも、皆で楽しく飲む会、と言っ...
「あのさぁ、由利。変なこと言ってもいいかな?」 授業のない週の土曜日。咲良は、由利と広尾の『アンティキ・サポーリ』に来ていた。 前菜の盛り...
イタリア人がもっとも信頼しているという格付誌『ガンベロロッソ』で、2000年より連続して最高評価を受けているレストラン『アンティキ・サポーリ』。イタリア国...
厳選された旬の食材を使用した、お造り、蒸し物、揚げ物など、素材の旨みを存分に味わえるメニューを提供する『ご馳走 たか波』。 こちらでは、築地仲卸「嘉徳」でキャリア30年を越える目利きが毎日選りすぐる活魚・鮮魚がいただける。...
「正木進一郎です」 『ご馳走 たか波』の個室で彼に出会った時、千晶の胸は無条件に高鳴った。 あずが紹介してくれた36歳独身男性は、爽やかで長身で、いわゆるイケメンだったのだ。 「立花千晶です。今日はよろしくお願いします」 涼ちゃんと付き合い始めてからは出会いの場と疎遠な生活を送っていたため、およそ2年のブランクがある。 妙に緊張してしまい、杓子定規な固い挨拶をしてしまった。 「ちょっと先輩、...
今夜は、5月にオープンしたばかりの西麻布の『ご馳走 たか波』に来ている。...
店名:ご馳走 たか波 住所:港区西麻布 3-13-14 LA・RES 西麻布 B1F 電話:03-5413-6686 営業時間: 【昼の営業】 11:30~15:00(L.O.14:30)※日曜~土曜まで営業 【夜の営業】 〈月曜~金曜〉17:00~23:00(フード L.O.22:00/ドリンク L.O.22:30) 〈土曜・日曜〉17:00~22:00(フード L.O.21:00/ドリンク ...
日頃からグルメライフを満喫している東カレ倶楽部メンバーのインスタを、もっと素敵にパワーアップするための大人の"インスタ夏期講座”を、8/22(木)に開催しました。 会場は、スペインの3つ星シェフ監修のレストラン『エネコ東京』。撮影のコツを真剣に楽しく学んだ後、遊び心に富んだ絶品料理を撮影し、そしてしっかりと味わう。 そんな『インスタブラッシュアップ夏期講座』の様子をご紹介しましょう。 今回の講座には、経営者やドクター...
そして男の本当の腕の見せ所でもあるのが、ラウンド後の店選びだ。 一体、どんなお店をチョイスすると喜んでくれるのだろうか? 「ゴルフ後に行きたいのは、西麻布の『ENEKO Tokyo』。エントランスの森のような感じが、ゴルフの延長みたいな感じで素敵だなぁと思うんです」 食事まで行くと、ほぼ丸一日、一緒に過ごすことになるゴルフ。 その分、良い所を見せられるチャンスは、溢れている。...
パスタのようだが、メニュー名は「バスク風キノコ」。 エリンギを細切りにしてオリーブオイルで煮込み、パスタ風に仕上げた一品だ。サイドにあるボール状のものは、卵黄の天ぷら。 これを割って黄身を“パスタ”に絡めれば、カルボナーラのような味わいに変化する。 それをピンセットでくるくる巻いていただくといった趣向だ。 こんな調子で『ENEKO Tokyo』の料理は、最初から最後まで未知との遭遇の連続...
住所:港区西麻布3-16-28 TOKI-ON 西麻布 営業時間:12:00~(L.O.14:00)/18:00~(L.O.20:00) 定休日:不定休 席数:40席 TEL:03-3475-4122...
ピレネー山脈を挟み、フランスとスペインの両国にまたがるバスク地方。この辺りは古くから独自の言語と文化を持つバスク人が住む特殊な文化圏。 この小さな街、バスクが美食街道と呼ばれるのは4軒ものミシュランの三ツ星レストランがサンセバスチャンを中心とする“スペインバスク”から輩出されていからだ。 そのひとつが、ビルバオ郊外にある『アスルメンディ』。最年少でミシュランの三ツ星を獲得したエネコ・アチャ・アスルメ...
店名:ENEKO Tokyo(エネコ東京) 住所:港区西麻布3-16-28 TOKI-ON 西麻布 営業時間: ランチ:12:00~15:00(L.O.14:00) ディナー:18:00~22:30(L.O.20:00) 定休日:年末年始(土曜・日曜・祝日は要問合せ) HP:https://eneko.tokyo/ 【予約・問い合わせ先】 TEL:03-3475-4122 URL:http...
数日後、ユウスケから、ワインが美味しく飲めるお店に二人で食事に行かないかと、誘いがあった。 —通い始めたばかりのワインスクールで、早速、ハイスペ・イケメンと仲良くなれるなんて、ラッキーだわ! ユウスケが予約をしてくれたのは、広尾にある『ボン ピナール』だ。以前ワイン好きの友人から勧められたこともあり、特にブルゴーニュワインが豊富に揃っている店だと聞いていた。瑠璃子は、店のチョイスにも大満足だった。 はじめはた...
美女が愛するのは癒しと満足度!場所は旧テレ朝通りを進み中国大使館の少し手前のビル地下1階。 ソムリエのご主人が厳選した圧巻のブルゴーニュワインのラインナップと奥様シェフの温かみのある料理…夫婦ならではの温もりと優しさを目当てに毎夜常連たちが吸い寄せられるワインバーだ。 コースは豊富なメニューから前菜2品とメイン1品、メインの後にはチーズ、デザート、〆ご飯から選べてボリュームもしっかりあるから男性も確実に満たされる。...
いつもより大分早めに店を出た麗子は、何となく家で自炊をする気になれず、足を伸ばして『ボン ピナール』に入った。...
CPの高いワインを目当てに、毎夜常連たちが吸い寄せられるワインバー。カウンターにはワインが並び、ひと通りのワインを経験した手練れが馥郁たる空間で身を酔わせる。 そんなワインラバーの最高のバックアップが、厨房の奥の聡子シェフが作り出す料理の数々。彼女自ら富士宮は豚博士がいるという「富士農場サービス」へ出向き、半頭買いしているというLYB豚で作ったシャルキュトリーはここでしか味わえない。 〆のカレーにL...
CPの高いワインを目当てに、毎夜常連たちが吸い寄せられるワインバー。カウンターにはワインが並び、ひと通りのワインを経験した手練れが馥郁たる空間で身を酔わせる。 そんなワインラバーの最高のバックアップが、この店の料理の数々。富士宮は豚博士がいるという「富士農場サービス」へ出向き、半頭買いしているというLYB豚で作ったシャルキュトリーはここでしか味わえない。 〆のカレーにLYBソーセージをのっけてもらえ...
店名:丸山珈琲 西麻布店 住所: 港区西麻布 3-13-3 営業時間:9:00~21:00 電話番号:03-6804-5040 HP:http://www.maruyamacoffee.com/ blog/shop/nishiazabu/...
軽井沢発祥のスペシャルティコーヒー専門店。 「コーヒーの種類が多くて落ち着いているので、よく作業や商談をしに来ます」(丸山さん)...
翌日、美里は部屋でノートパソコンを睨むように見つめていた。 朝4時からずっとディスプレイを見続けていたせいで、土曜のお昼だというのに酷い肩こりと目の渇きだ。 -受験勉強、もっと大変だったはずだけどなぁ・・・ さすがに高校生の時からは衰えているのかな、などと考え苦笑いする。 しかし、朝から集中した甲斐はあった。 美里は啓太の電話番号を鳴らした。 「-もしもし。」 「啓太、...
私の人生は、ドラマなしには語れない。 常にドラマチックな人生を送り、周囲をゴシップで沸かせてきた由香。 32歳バツイチにも関わらず、童顔の可愛い顔と自由奔放な振る舞いで、「モテ女」や「悪女」の異名を欲しいままにしている。 港区の男たちを手玉に取るのも、朝飯前。 「SATCみたいに、都会のお洒落や仕事を楽しみたい。素敵なメンズと、劇的に恋に落ちたい」 そんな戯言を口にする由香の秘密は...
「丸山珈琲」と「Minimal」に共通している特徴は、山地に出向いて豆を直接買い付け、素材の品質にこだわる「スペシャルティコーヒー」、「スペシャルティカカオ」であること。 農産物であることから、季節によって豆の旬があるチョコレートとコーヒー。「Coffee with Chocolate Set by Minimal&丸山珈琲」が発売されるまで、産地と豆の選定から両者のプロフェッショナルたちによって、6ヶ月...
「恋愛と結婚は別物」と割り切って結婚したさとみは、夫と一緒に居ることを望む程の情熱も覚悟もなかった。「夫じゃないとダメ」という強い気持ちは芽生えず、あっさりと離婚することになった。 潤は「そうなんだ」と何度も言いながら、さとみの話を聞いた後「三次会には行くの?行かないなら、ちょっとお茶でも行かない?」と聞いてくる。さとみは「そうね、たぶん大丈夫」とだけ言って、化粧室へ向かった。 会場に戻り菜々子...
通なら必ず耳にしたことがあるだろう日本一のコーヒー店、『丸山珈琲』。その理由は、豆屋としての確固たる実力にある。同社が認めた豆だけを厳選しながらも、世界各地から集めたその数なんと30種類以上。まさにコーヒー豆の宝石箱なのだ。 これを日本で2台しかない抽出マシン「 スチームパンク」で淹れることで、その風味を余すところなく楽しめるのが2013年12月にオープンした西麻布店。もちろん抽出方法は選択可能。...
通なら必ず耳にしたことがあるだろう日本一のコーヒー店、『丸山珈琲』。 その理由は、豆屋としての確固たる実力にある。同社が認めた豆だけを厳選しながらも、世界各地から集めたその数なんと30種類以上。まさにコーヒー豆の宝石箱なのだ。 これを日本ではまだ数少ない抽出マシン「スチームパンク」で淹れることで、その風味を余すところなく楽しめるのが西麻布店。もちろん抽出方法は選択可能。 世界有数のトップバリス...
ひよこ豆のコロッケ(ファラフェル)を丸く成形。従来のものよりさらにファラフェルのホクホク感、香ばしさが楽しめるピタサンドに進化。...
打ちっ放しの後は、一度車を置きに帰ってから、囲炉裏が印象的な、『然(sabi)』に再集合することになった。ディナーのため、健太が先に店の予約を済ませておいてくれたのだ。 美味しい料理と共に、会話も弾む。...
美波との初デートは、ゴルフの打ちっ放しに行った後、一度車を置いてから夜ご飯へ行くというプランにした。 車で迎えに行くと、褒め上手な美波は乗り込むやいなや僕の愛車を褒めてくれる。 「健太さんって、素敵な車に乗っているんですね!」 昨年買ったばかりの新車で、自分の中でちょっと背伸びをしたものの、前から乗りたかった高級外車だ。 「そう?ありがとう。ちょっと頑張ったけど、やっぱり男も30歳になる前に良い車くらい...
ゆう君が指定してきたお店『然(sabi)』は、ゆう君らしいセレクトだった。ちょっと艶やかさもありつつ、でも囲炉裏があって落ち着く店内。 魚介のブイヤベースを囲炉裏で食べられたり、出てくる料理もしっかり楽しめた。...
久しぶりの再会にふさわしい店はどこだろうかと散々考えた挙句、広尾にある『然(sabi)』にした。 この店なら雰囲気も良く、カウンター席の目の前にある囲炉裏で料理を楽しみながら、ゆっくりと会話ができる。 いきなり個室よりも、オープンに会話を楽しめつつも、且つそこまで席数が多くない、半個室のような店が最適だと思った。...
広尾から徒歩10分程の静かな場所に佇む『sabi』は、イタリアンをベースにした本格的な創作料理が味わえる。 木目を基調とした落ち着いた雰囲気の店内には、カウンター12席、テーブル4席のほか、個室を完備しているからデートはもちろん、接待利用も可能だ。 この店の注目はなんと言っても、カウンターの目の前の囲炉裏。この囲炉裏を使っていただくのは、ヨーロッパの技法をベースにイタリアンの要素を取り入れた「創作囲...
外食となるとフレンチやイタリアン、中華料理を選ぶことが多いという、テレビでもおなじみの料理研究家の土井善晴さん。が、ちょっとお酒が飲みたいというときに出かけて行くというのが、西麻布の『魚料理 田はら』だ。 「気安く、家庭的な雰囲気がいい。仕事でよく行くテレビ局の近くなので、帰りに寄ることも多いです」 親の代から続く鮮魚店を営んでいた田原和雄さんがこの店を開いたのは1992年。魚は目利きも扱いもプロゆえ、シンプルな料理も...
指定された元麻布のイタリアン『アルヴェアーレ』は、杏子も以前からお気に入りの店だった。 おまかせコース6,500円はとにかく高コスパであったし、25時ラストオーダーというのも多忙なバリキャリ女には有難い。 杏子は週一で通っている針治療を済ませ、集合時間より少し遅れて店に到着した。...
【今週の港区おじさん】 名前:貫太 年齢:45歳 職業:投資家 好きな店:『西麻布 鮨 真』『アルヴェアーレ』 好きなタイプ:ビジネスセンスがある女性...
とある金曜日の夜のこと。 「やっぱり可愛い子の友達って可愛いんだな。真子ちゃんに頼んで良かったよ。」 元麻布にあるイタリアンレストラン『アルヴェアーレ』の個室。真子の正面に座る亮平がご満悦、といった表情で真子を褒めた。 「当然よ。私の友達、可愛い子しかいないの。」 ふふん、と上から目線で答えて見せたが、真子の心はチクリと痛む。 32歳、外資コンサル勤務の亮平とは、2か月ほど前に...
「第1位に選んだのは、元麻布のイタリアン『アルヴェアーレ』。この店が2016年では一番心と胃袋に響きました! 決め手は何といっても、トータルバランスの良さ。思いもつかないような斬新な素材の組み合わせや味付けにも毎回感動してしまいます」 この時期コースで提供しているパスタは、牡蠣と最小限の油で香ばしく焼いたささがきゴボウの手打ちのタリオリーニ。ゴボウの下に忍ばせた荒つぶしの黒胡椒とコリアンダーシードの落ち葉...
自他共に認めるグルマンモデル、高垣麗子さんは、イタリアンが大好き! そんな高垣さんがご贔屓にしている3店をご紹介。秋食材を彩り豊かに盛りつけた極上イタリアンをご賞味あれ!...
①コスパ・安定感 、②ユニークな料理 、③空間・クオリティと女子会レストラン選びには3者3様のこだわりマウンティングポイントがあるようだ。 絵理:『ヒロソフィー』の山田宏巳氏が最近恵比寿にオープンした『トラットリア・ヒロイズム』、知ってる?ワインが仕入れ値とほぼ変わらなくて破格らしいの!コースは2種類あるみたいだけど6,500円のスタンダードが秀逸みたい。 理沙・麻奈・由美:えっ?知らなかった。...
デザートも食べれるなら全種類盛り合わせで!コース+飲み物 8,500円程度かと。 『幸せ三昧』 も時々利用します。あとは、『アルヴェアーレ』。6,500円のコースでおなかいっぱいになります。ワインも数種類グラスで試せるのがよいですね。...
「おう高野、お前土曜の夜『キッサコ』居ただろ?」 月曜朝の8時、オフィス内のカフェでコーヒーを注文していると、楓は後ろから先輩に話しかけられた。 「あれ、先輩もいらしてたんですか?1杯だけ寄りましたけど、気付きませんでした、声かけてくださいよ」 「いや、高野が珍しくばっちり化粧してるからデートかなと思って。邪魔しちゃ悪いと思ってさ」 高野楓、24歳。 東京大学を卒業後、新卒で世界最大手の外資系証券...
華やかな香りを特徴としながらも、追加熟成により大人好みの奥深さも兼ね備える「グレンモーレンジィ」は、二軒目でゆっくり楽しみたいお酒でもある。 そんな時にぴったりなのが、広尾のバーラウンジ『こうもと』だ。閑静な住宅街にひっそり佇む一軒家の外観は、まさに隠れ家といった趣。 蕎麦割烹として食通に知られる店であるが、実は3階はバーラウンジとなっている。3階専用の入り口もあるので、そちらを使えばよりお忍び感が増すもの。...
優愛が34歳、芙美子が39歳のときに再会してから、互いの人生は激変した。優愛はフリーのPRとなった芙美子のマネジメントを請け負い、ビジネスパートナーとなったのだ。 芙美子はもともと素晴らしい能力と人格の持ち主だ。 優愛は尊敬する彼女の力になりたいと心から思っていたし、実際にそれは成功した。PRの仕事は次々と舞い込み、何より美しく聡明な芙美子はメディアに続々と取り上げられ、その効果は絶大だった。 40代には見えぬ自...
パートナーである男性は、美容院やエステサロンを都内に数店舗持つ、経営者。 名前は聡と言って、性格は陽気だが真面目で情熱的な男だ。年は芙美子と同じで離婚歴があり、子供はいない。 離婚理由は前妻が浮気して家を出て行った、ということではあるが、それが本当かは分からない。若い頃と違い、過去をアレコレ考えて突き止めようとするのは、骨が折れるだけだ。 出会いは、優愛が「取引先の人と飲んでいるから、来ないか...
帰り際にサラリと蕎麦を。それを、こんなに贅沢な空間で、というのは西麻布ならでは。 外苑西通りの広尾と西麻布の間、一本入り込んだ路地裏に佇む『こうもと』は、もともと会員制だったお店で、今もその隠れ家な雰囲気は健在。 1階はカウンターとテーブル、2階は個室となっており、3階はバーラウンジという設え。上品で豪勢、かつ秘密めいた空間はこの街特有のもの。...
場所は広尾学園の近所。だが確かに発見しにくい場所にその店はあった。 重厚な鉄の扉を開けると、そこには和の趣がたっぷりの池を擁した入口。中には端正な木のカウンターと、ウッドを基調にしたモダンな和邸宅といった空間が広がる。 2003年に「パーティや観劇後に、ドレスアップした姿で違和感なく過ごせる洗練されたお店がないから」と女性オーナーがオープンしたこの店は、頑なにメディアへの露出を避けて来た。もちろん現...
料理のクライマックスには、皆が必ず注文する「葱そば」3階のワインバー『Y’in』が別店舗として営業中。入口は別で、営業は深夜2時まで。食事は『こうもと』より出前することも可能だ。グランヴァンからカジュアルワインまで銘柄も豊富に揃えている...
「サトコさん、本日ご案内する物件の住所は、港区南麻布になります」 「駅からはどれくらいですか?」 「徒歩7分、キッチン3帖、洋室17帖の1Kで約42平米、8階建ての3階、管理費込みで14万5,000円の、築15年の物件です」 機械的な口調で早口に言われた。 「サトコさん、広尾のイメージはありますか?」 「やっぱり高級住宅地ですね。大使館が多いから国際色豊かっていう印象です。あと...
「最初はクライアントに連れてきてもらいました。完全紹介制のため、知り合いがいないと入れないお店で。」 しかし紹介制のレストランは都内にたくさんある。その中でも、三回目のデートの舞台として『こうもと』を選んだ理由とは? 「典型的な港区女子の麻里奈は、都内の有名店はほぼ網羅しているはずです。ただ、この店は紹介制なのでさほど知られていない。麻里奈でも未だ行っていない店だと自信がありました。」 翔...
場所は広尾学園の近所。だが確かに発見しにくい場所に『こうもと』はある。重厚な鉄の扉を開けると、そこには和の趣がたっぷりの池を擁した入口。中には端正な木のカウンターと、ウッドを基調にしたモダンな和邸宅といった空間が広がる。 「パーティや観劇後に、ドレスアップした姿で違和感なく過ごせる洗練されたお店がないから」と女性オーナーがオープンしたこの店は、頑なにメディアへの露出を避けて来てもちろん現在も紹介制だ。...
室内に漂う、凛としつつも温もりのある空気感は無駄な装飾を削ぎ落とした成果か。あるいは店主・中田昇氏の穏やかな人柄ゆえか。 座ればすぐに根の生えてしまいそうな居心地の良い椅子があって、目の前には奥行きも十分なカウンター。マンションの1室にあって完全紹介制。1日1回転の料理屋である。 開店は2009年。故郷の富山で10年間、フレンチレストランを営み、本国での修業経験もある中田氏が、ふと思ったのだ。...
—直哉さんに紹介いただいた若月社長の講演会、すごく参考になりました。起業って一筋縄でいくものじゃないけど、女性が可能性を広げて自己実現できる社会を目指すためにも、もう一息頑張ります!ー さらに画面をスクロールしていると、私が一番嫌いな女のメールに辿り着く。 この聡美という女は、おそらく私と同年代の30歳少し手前の女だが、どうやら人材系の会社を立ち上げたばかりの女社長のようだ。 最近のメールを見る限り、直哉は自...
「いやぁ、弱ったな。そんな怖い顔しないでください。“デート”って言っても、時々食事に行くくらいですよ」 譲治は眉をハの字に下げ、少し困ったように声を上擦らせる。 「別に変なことはしません。もちろん相手の女性だって、僕のことをただの“おじさん”としか見てみませんから」...
<今週の麻布十番住人> 名前:桃子 年齢:35歳 出身:仙台 職業:専業主婦(結婚8年目) 趣味:愛犬とお昼寝 好きな店:エクアトゥール 昼間の麻布十番を歩いていると、30〜40代と思しき綺麗な女たちがやたらと目につく。 デニムにシンプルなカットソーというラフな格好をしているが、細部に目を向けてみれば、一目でブランド物とは分からないが上質そうな鞄を持ち、指にはダイヤがきらりと...
一流の仕事につき、高い年収を稼ぐ東京の男たち。 世の中の大半の女性が結婚を夢見る、いわゆる“アッパー層”と呼ばれる人種である。 しかしその中でも、ハイスペであるが故に決定的に“残念な欠点”を持つ男、というのが存在するのだ。 元彼を35歳の美女・恭子にとられて傷心中の瑠璃子は、彼を忘れるためにハイスペ男との出会いを積極的に繰り返すが、なぜか残念男たちを次々引き寄せてしまう。 瑠璃子が出会う...
移転オープンを経て、支持率を高めているフレンチレストラン。シェフとマダムのふたりで営むため、予約はメールのみ。 シェフの料理は食材の組み合わせも緻密かつ繊細で、的確な火入れ、多様なソースで食べ手を惹きつける。...
◆ アキと二人きりで会うようになって、3ヶ月が過ぎようとしていた。すっかり一緒にいる時間が長くなり、気がつけば半同棲状態だ。 圭介には全く会っていない。アキも会っていないようだった。『エクアトゥール』のディナー中に、酔っ払ったアキが仔羊の肉を食べながら、“もう普通には戻れない”と何度も繰り返し言っていたのが可愛くて、よく覚えている。...
男なら誰にでも、忘れられない女がいる。 美しく、強く、狡猾な女、「エリカ」。 潤にとって忘れられない女は、彼女以外の誰でもない。 フリーライターとして地味な仕事をする潤と、その美貌ゆえに、煌びやかな生活を送るエリカ。彼女に強い想いを寄せる潤だが、当然ながら、まるで相手にされない。 彼女が狙うのは、自分の価値をさらに高められるような、ハイステータスの金持ちばかりだった。 にもかかわら...
埼玉県出身のユリ、27歳。大手損害保険会社でエリア総合職として勤務。強い自立心を持った彼女が、彼氏と同棲していた港区を抜け出し、代々木上原という地で、迷い、葛藤しながら自分らしさを取り戻す。 代々木上原での生活を始め徐々に自分らしさを取り戻すユリだったが、将来への不安は尽きない。転職サイトに登録したり、会社の先輩・綾子に相談して強烈なダメ出しをされたり、何とか打開策を見つけようとする。 そんなとき、...
【予約はメール限定】 店はマンションの1室。エレベータを上がれば、ごく普通のドアが。到着するとマダムかつオーナーである川島弘子さんが、丁寧に入室を促してくれる。 シェフ・小野慶之氏は青山『ラ・マージュ』でシェフを任された後、渡仏。パリ・リヨン駅そばの『オ・ルベル』で2年間、シェフを務め、彼の地で高い評価を得た。驚くほど繊細かつ丁寧に必要な作業と味を重ねた料理が、その手から生み出される。 「他店の取...
麻奈:『レフェルヴェソンス』いいよね。オープンすぐに行ってから何度か行ってる。お料理はエンターテイメント性もあるけど、ごまかしがない感じ。スペシャリテの『定点』はやっぱりいつ食べても凄いなって感動する。空間はスタイリッシュでスタッフも程良い距離感のサービスが現代的なんだけど、サーヴはどこかクラシカルなんだよね。告白されたり、プロポーズされたら、落ちない子いないでしょ。 絵理の心の声:(さすが麻奈・・・...
移転オープンを経て、支持率をさらに高めているフレンチレストラン。同店の予約はメールのみで受け付ける。 それはなぜか。シェフとマダムのふたりで営むため「今できるベストを提供したい」が故の最善の策。電話より確実にコンタクトでき、店側からのリコンファームもしやすく、苦手な食材や履歴も検索しやすい分、きめ細かなサービスが担保される。 シェフが集中して向かう料理は食材の組み合わせも緻密かつ繊細で、的確なキュイ...
東京に住んでいる女性のライフスタイルを細かく分類して、消費行動や収入、嗜好などに基づき「●●女子」とカテゴライズした特集を見かけるたびに、そうじゃないのに・・・と歯がゆい気持ちになります。 実際の東京の女性の生態系はもっと華麗な進化を遂げているのです。 女性の趣味趣向は、居を構えたエリアに如実に現れ、よく行くレストラン、出没場所で形成、強化されていきます。 東京のライフスタイルを紹介して15年の東京カ...
ー佳菜子さんほどの女性をもてなす男性は大変そうですね。男性とのデートのときに注目しているポイントはありますか?ー 佳菜子:まずはお店のチョイスですね。お料理が美味しいことは外せませんが、他にはアクセスのしやすさ、雰囲気の良さも重要です。 あとは、会話力!色んな話題をふってもちゃんと返してくれて、新しい発見をもたらしてくれるかどうかは非常に重要です。打てば響く会話ができる人かどうかですね。職業柄、どう...
「ねぇ、今から会えない?晴人に相談があるんだけど…」 泉さんとのデートの後、濱野舞から電話があり、僕は彼女のいる麻布十番へと向かっていた。 濱野とは、学生の頃インターン先で出会い、3ヶ月だけ付き合った仲だ。 けれど、起業に向けて熱中し始めた僕は、忙しい日々に追われ、徐々にすれ違いが多くなり、結局友人関係に戻った。 「晴人—、来てくれたんだー」 「呼び出しておいて…。しかも何?もう結構飲んでんの?」...
そんなことをすっかり忘れていた4ヶ月前のある日。仲の良かった友人の誕生日会をしようと、5人でグランドハイアットの一室を借りて、ちょっとしたパーティーをしていた。 朝方、眠れなかった私は、朝食までに少し散歩をしようと、けやき坂を歩いていた。そこで偶然、亮介さんが六本木のマンションから、ジョギングウェアを着て出て来たのを目撃した。 ーあれは間違いなく亮介さんだ。日本に帰ってたんだ…。その上六本木に住んでるなんて。こんな...
麻布十番の住宅街に潜む一軒のBAR。扉を開けると、石壁と太い梁のある天井の静謐な空間が広がる。 こちらでは、フレッシュフルーツのカクテルをはじめ、コニャック、アルマニャックなどのフルーツを使った蒸留酒を楽しめる。オールド・ヴィンテージのコレクションも充実。心落ち着く空気に心癒される。...
浩介からプロポーズを受けた数日後、追い討ちをかけるようにFacebookのタイムラインに啓一の結婚式の様子があがってきた。相手は、関西の財閥系企業の娘。 ―なんで、こんなタイミングで。 自分の下に戻ってくるかもしれない。という淡い期待が完全に消し去られたことに意気消沈せずにはいられなかった。 環境はいつしか人をも変えてしまう。「あのまま2人東京で就職できていれば」という想いは、8年経った今も有...
麻布十番の住宅街に潜む一軒家の扉を開けると、石壁と太い梁のある天井が目に入る。その静謐な空間が『バー ラ ユロット』だ。 フレッシュフルーツのカクテルも見逃せないが、コニャック、アルマニャック、マールなど、フルーツを使った蒸留酒、それもオールド・ヴィンテージのコレクションも目を見張るものがある。「食事の後に飲む一杯こそ、最も大切にしたい」という。...
さあ、夜風に身を任せつつ、次へ行こう。まるでパリの街角にあるような石畳のパティオを通り抜け、大黒坂、暗闇坂、狸坂を上り下りる。教会を過ぎて角を曲がり、ポツンと明かりが灯る扉の前へ。 二軒目はモダンから趣向を変えて、グッとクラシックに。店主、川瀬彰由氏が「廃墟となった教会」をイメージしたという『バー ラ・ユロット』である。 店内は飛騨高山の古民家からとった梁が頭上に渡り、19世紀後半のヴィクトリアンの家具など...
都内でも指折りの人気と知名度を誇る日本料理店。総料理長の野﨑洋光氏による、素材の持ち味を存分に堪能できる優しい味わいが多くのファンを虜にしている。 料理は、おまかせコース一本(¥16,200)。季節の食材をふんだんに取り入れた9品で構成され、内容は随時替わる。...
獺祭(だっさい)で知られる旭酒造の桜井博志社長は、大事な方をお連れする店の条件として「何より、美味しいということが大前提です」ときっぱり。「まずは味が大事で、それから相手によって立地や雰囲気などを勘案してお店を決めます」 確かに、あの獺祭を造っている桜井さんが連れて行ってくれるのだから美味しい店に違いないと、同行者の期待はふくらむだろう。そして桜井さんは、「和食屋さんなら獺祭がないと困りますね(笑)」と続けた。 「ご一...
いつものことだが、妹の美鈴は1時間も前からずっと我が家の洗面台を占領し、やたらとめかしこんでいる。どうやら、新しく出会った男性と食事に行くようだ。 洗面台を覗けば、美鈴は下着姿で鏡の中の自分と真剣に向かい合ってアイラインを引いていた。ヒップは小さくキュッと引き締まり、その下にほっそりとした長い脚が続く。レースのショーツは彼女の身体を包装のリボンのように飾っている。 私も、27歳のときはこんな風で...
お気に入りの和食店として『霞町 すゑとみ』に続いて紹介してくれたのは、広尾の人気店『分とく山』。野崎洋光料理長とは同郷(福島県)で、共通するものがあるという。「東日本大震災後の復興支援でもご一緒させてもらったんだけど、野崎氏の熱い想いとエネルギッシュな活動は本当に素晴らしいですよ。」と語る。 「インパクトはありつつ、素材を知り尽くした野崎さんならではの自然の美味しさと日本の旬を感じさせる素晴らしい料理。そ...
知り合ってすぐに、私たちはデートをすることになった。もちろん、初デートでの会話は恋愛の話になる。 「麻紀子ちゃんのタイプって、どんな人?」 翔にそう聞かれ、しばらく考えてしまった。 というのも前の彼と別れ、“次に付き合う人は結婚かな”と意識し始めてから、自分でもタイプがよく分からなくなっていたからだ。 前の彼とは正反対の人にすべき?それとも、良い旦那さんになりそうな人・・・? とりあえず、これまで...
麻紀子と出会った食事会の翌日、僕は彼女を食事へ誘った。するとすぐに返事が来て、僕たちは初デートをすることになった。 「麻紀子ちゃんのタイプって、どんな人?」 まずは、お決まりの質問だ。 「う〜ん。最近自分でもよくわからないんだけど、優しくてスマートな人かな。身長は高い方が好きかも。顔はどちらかというと塩顔が好きかなぁ」 「え?本当?そしたら僕、けっこう当てはまっているってこと?」 僕は身長も高いし...
超予約困難店の姉妹店。 それだけで無条件に惹かれるものだが、実際に行ってみて嬉しいギャップを感じられたらクセになってしまう。 その理想形に合致するのが、フレンチの名店『エクアトゥール』の姉妹店である『K+』。 業態はイタリアンだが、ちょっと普通じゃない。 行けば分かる洒落っ気ある雰囲気は、グルメ美女がハマるのも納得だ。...
直哉には、目下お気に入りの女が二人いる。 でき上がった夕飯をダイニングテーブルに並べるついでに、私はそこにポルシェの鍵と共に並んでいた彼のスマホを手に取った。直哉はシャワーの真っ最中だ。 電話番号の下4ケタを入力すると、呆気なくロックが解除された。 夫は、自分の妻がこういった下衆な行為をしないと信じきっていると同時に、私への警戒心がまるで薄いのだ。そうなるように、私自身が日頃から敢えてそう...
元麻布、気鋭の料理人、小野喜之シェフが腕を振る美食家垂涎のフランス料理店『エクアトゥール』。この予約の取れない人気店が、夏の3ヵ月間だけイタリア料理店に変身していたのをご存知だろうか。 その名も『カゲロウ』。まさに陽炎のようなこのレストランが、この秋、遂に全貌を明らかにした。10月1日、西麻布にオープンした『カゲロウプリュス』がそれだ。 「フランス料理は、素材を幾つも組み合わせて味を重ねていく料...