牛肉専門店『赤坂 金舌』では2012年夏の牛レバ刺し規制の駆け込み時には、生肉ラバーたちが最後の別れを惜しんでこぞって店に足を運んだという。しかし、そのレバ刺しと並ぶ二大メニューだったユッケはいまだ健在。燦然と輝き、人気を誇っている。 「都内で生肉を扱えるのはまだ十数店舗ですが、幸い当店では規制のレバー以外は扱えます。生食の新商品として開発したウニユッケがイチオシですが、さらにトリュフやキャビアにアレンジも可能ですよ」。では...
豪華なメニューをお値打ち価格で食べることができたら……。なんて夢のような願いを叶えようと、東京カレンダーが人気店に直訴! 7月21日から8月20日までの1ヵ月間にわたり、人気焼肉店、話題のカレー店が東カレ別注の丼&麺をご提供!! 限定かつお得な“ありえへん別注”をお試しあれ! ※こちらのメニューをオーダーするには『東京カレンダー9月号』に付いているクーポンが必要になりますスタイリッシュなインテリアと極上肉で人気の『焼肉 KI...
この夏、牛レバ刺しラバーたちが最後の別れを惜しみ、こぞって店に足を運んだことは記憶に新しい。レバ刺しの名店『赤坂金舌』でも、同様の光景が見られたという。 「6月末の駆け込み需要はすごかったですね。以前は1日40皿程度でしたが、100皿を超える注文が続きましたから。問い合わせも1日500件を超え、電話回線がパンク寸前でした」と、料理長の工藤氏。しかし、そんな人気商品を失い店は大丈夫なのだろうか? 「都内で生肉...
あまりにごはんが進むことから“ごはん泥棒”の異名をもつ“カンジャンケジャン”。新鮮な生のワタリガニを醤油ダレに漬け込み熟成させた高級料理で、冬はメスがお腹に卵を多く...
「おー、久しぶりだな」 ネイビーのスーツに、トムフォードの黒縁メガネ。 『春秋 溜池山王』に、まったく悪びれもせず10分遅れて現れたこの男は、青木祐...
「ただいま」 「お帰り。遅かったね。誰とご飯食べてたの?」 家に着くと、渉君が珍しくそんなことを聞いてきた。 「高校の友だち」 それだけ言って、...
そして今夜、清水が案内してくれた店は、赤坂にある『中国料理たけくま』だった。本格的な中華料理がリーズナブルに楽しめるので、たまに来るという。 麻婆豆腐を食...
刺激は十分だが、しかし辛すぎない、その中道を行くバランス感覚がお見事。卵を多めに使用したコシの強いちぢれ麺にスープが絡み、口の中で辛さとゴマのクリーミさがマッチする...
疲れた…と感じるとなんとなく欲しくなるのが酸味である。酸味と旨みをトロみあるスープに濃縮し封じ込めた酸辣湯麺は、スキだらけで汗をかきつつズルルっとすするの...
会合の舞台は赤坂にある『炭火割烹 白坂』にした。...
裏赤坂の『白坂』。遊び心伝わる店名もさることながら、まず、その佇まいに心を奪われる。白砂利と石畳、控えめな灯りに導かれ、冠木門を通り、真っ白な暖簾をくぐって店内へ。 席に座れば、大きな窓の外に慎ましく趣ある日本庭園が広がる。腕を振るうのは、井伊秀樹氏。世界のベストレストラン50で上位に名を連ねるシドニーの『Tetsuya’s』で副料理長を務め、その後、ニューヨークで国連大使の専属公邸料理人として活躍してきた人物だ。...
今夜は、彼氏の優太と食事の約束をしていた。 赤坂にある『ラ・スコリエーラ』は、二人が付き合う前から通うお気に入りのお店だ。 以前は毎回素敵なお店を調べて予約をしてくれていた優太だが、付き合って1年が経った今では、美貴がすっかりお店の決定権を握っている。 乾杯を終えると、優太がワイングラスを置きながら、話を始めた。 「今月、同期2人が本部に異動になったんだけどさ。話を聞くとそんなに営業成績も良くないのに上司に...
漁船の船長がオーナーを務める店ゆえ、目利きは確かで、仕入れる魚介の鮮度は抜群。それらを使ってシェフの宇賀神圭太氏も、シチリアなどで培い、東京に持ち帰った強い信念で南イタリアの魚介料理を、現地と全く変わらない味とスタイルで供している。もちろんパスタに関しても「南イタリアにないものは作らない」ときっぱり。骨太な心意気が頼もしい。...
南イタリアといえば、思い描くのは紺碧の海。そして魚介料理の宝庫である。ここはそんな南イタリアの海岸地方の料理ひと筋。その徹底ぶりは、メニューに肉料理をいっさい置かないというほどだ。例えば、トリッパというメニューも実は「マグロの胃袋」という徹底ぶり、そしてこれが美味。 オーナーの服部優希さんは漁船を所有する現役漁師。目利きの服部さんが選んだ魚を、シェフが南イタリアのスピリットを最大限に伝える料理に仕立てる。この...
東京の韓国料理店の草分け的存在として知られる『草の家』。焼肉の〆に多くの常連がオーダーするのが、自家製手打冷麺だ。 〝純韓国料理〞にこだわるとあって、麺も咸興から仕入れるサツマイモの粉を使用。茹であがった麺は冷水にさらし、よく揉むことでプチッと小気味のよい食感に仕上げる。 牛すじや香味野菜を5時間かけて煮込むスープには韓国料理に使われる香木や唐辛子の種を加えて深みのある味わいに。涼感あふれる本場の味に心が満たされる。...
細い路地にひっそりと佇む黒い外観、穴場的な雰囲気を醸すフレンチレストラン『Bistro Q (ビストロ キュー)』。こぢんまりとした店内はカウンター席とテーブル席があり、シェフとの距離が非常に近いのが特徴だ。 オープンキッチンだからハンバーグをこねている様子が目に入ってくる。待つこと数十分、お待ちかねのフレンチ風「フォアグラハンバーグ」の登場にワクワクする。 ふっくらとした厚みのある楕円形のハンバーグには、1cm角のし...
今まで紹介した「赤身肉ハンバーグ」や「洋食屋のハンバーグ」などとは一線を画すフレンチ風「フォアグラハンバーグ」。フォアグラがハンバーグになっている時点で期待が高まり、ハンバーグ好きではなくても目を留めてしまいそう。今回はディナーでいただけるハンバーグをご紹介。 細い路地にひっそりと佇む黒い外観は、穴場的な雰囲気を醸し出しています。店内は決して広くはありませんが、カウンター席とテーブル席があり、シェフとの距離が非常に近いのが特...
「このカウンターの中に一度、入っちゃうと出られないし、逃げられないんです」と破顔一笑の山下九氏。人気店『ahill』でフレンチと鉄板焼きの融合という独創的スタイルを具現化。ひとつの道を極めたシェフが、8月に開いた新店は、12坪のビストロだった。 人ひとりがやっと通れるほどの幅しかないキッチンで、嬉々としてフライパンをガスコンロにかけ、炭火で肉を焼き、大きなコンベクションオーブンの温度を調整し、最後はカウンター...
お食事会は、赤坂の『キッチャーノ』で始まった。香り豊かな赤身肉が評判のステーキ店だということで、史子の心は早くも踊る。...
「スペシャリータ・ディ・カルネ(=肉のスペシャリスト)」を謳い、生ハムの盛り合わせから始まる肉尽くしのコースを供するこちらの看板料理は、メインのドライエイジングビーフ。熟成庫には国内外のさまざまな銘柄牛の塊肉が並ぶが、常連の間で人気急上昇中なのが今年メニューに仲間入りしたバザス牛だ。...
見よ!この美しい肉の断面を! 「今回の肉は22日熟成の褐牛。産地は十勝にある池田町で冬は穀物とか、ワインの産地ですから葡萄の搾りカスを食べ、夏になると放牧されて牧草を食べる。広い土地で、のびのび健康的に育っています。だから性格も穏やか。僕が近づくと牛の方から寄ってきますよ。出産から屠畜まで牧場で行うからトレーサビリティもしっかりしてる。」落ち着いた語り口のシェフ・山縣類氏だが肉に関して話し始めると止まらな...
テーブルから見えるように設えられた熟成庫には、産地や熟成期間の異なる肉塊がずらりと並び、さながら“お肉ミュージアム”。 マイナーだが味のある銘柄牛からメジャーな黒毛和牛やUSプライムまで、多種の牛肉がドライエイジングされている。2015年、新たに仕入れ始めたのが“フランスの神戸牛”ともささやかれている「バザス牛」。 程よい霜降り具合と繊細な繊維がもたらす柔らかさと味わい深さが持ち味に、肉好きの相手も...
テーブルから見えるように設えられた熟成庫には、産地や熟成期間の異なる肉塊がずらりと並び、さながら“お肉ミュージアム”。その“館長”とでも言うべきシェフ・山縣 類氏。 北海道産の褐毛和牛「いけだ牛」や、稲わらで育った島根産の黒毛和牛「たちすずか」といった、大々的に知れ渡ってはいないが味のある銘柄牛からメジャーな黒毛和牛やUSプライムまで、ドライエイジングさせる手腕が素晴らしい氏が、新たに仕入れ始めたのが“フ...
落ち着いた語り口のシェフ・山縣類氏だが肉に関して話し始めると止まらなくなる。 「今日ので22日熟成の褐牛。産地は十勝にある池田町で冬は穀物とか、ワインの産地ですから葡萄の搾りカスを食べ、夏になると放牧されて牧草を食べる。広い土地で、のびのび健康的に育っています。だから性格も穏やか。僕が近づくと牛の方から寄ってきますよ。出産から屠畜まで牧場で行うからトレーサビリティもしっかりしてる。何よりダメージの少ない状...
「肉の鮮度、カットの技術が抜きん出ている」とホルモンラバーを虜にする赤坂『かぶん』。厚切りカットのハラミや新鮮なホルモンを存分に堪能したあとのお楽しみは、オーナー肝入のカルまぶし。 にんにくと胡麻油の香りが食欲をそそるカルビに、牛、豚、鶏から取った醤油ベースの出汁をかけて食べればパンチのある美味しさに昇天! “肉試合”のトリにふさわしい最強のスタミナ丼だ。...
しかし結局、ハナは突然「焼肉が食べたくなった」と言い出し、深夜3時まで営業している『炭火焼ホルモン かぶん』にその場で電話した。 「空いてるって」 そう言って目を輝かせるハナのことを、井上は「悪魔だ」と思いながら、それでも文句も言わずについていくのだった。 ◆...
熾烈を極める東京婚活市場。 その中で「結婚したいのに結婚できない」と嘆く女には、いくつかの共通点がある。 ある行動により自分の市場価値を無駄に下げる女、逆に実態なく価値を上げ過ぎて機会損失している女……。 具体的に、24時の誘いに乗る女・亜季、都合のいい女・里子の事例を紹介してきたが、今回登場するのは、港区に生息する「提案してしまう女」。...
炭火焼きホルモンの人気店として知られる『ぐぅ』を立ち上げ時から支えてきた李 久和氏が独立し、赤坂に自身の店を構えたのは2012年5月のこと。テレビ局や制作会社、飲食店などで働く"深夜族"が多いこの街には効率よくスタミナ補給できる焼肉店が軒を連ねるが、あつかうホルモンの質や趣向が凝らされたサイドメニューから見ても『かぶん』は、通好みの存在といえるだろう。 李氏の名刺には"店主"ではなく、"ホルモンマイスター...
「新鮮なホルモンは焼き過ぎないのがコツ」と語るのは店主の李氏。ホルモンは自ら食肉市場に出向き、昔なじみの卸から仕入れた逸品だけをそろえる。食すべき最高のタイミングを見極める、店主の七輪を確認する眼光は鋭い。 【おすすめ料理】 キングオブキムチ ¥1,280...
『かぶん』 華やかな赤坂の表通りから少し入った路地裏に、ひっそりと佇む焼き肉の名店。深夜営業と抜群のコスパで、広告代理店のみならず、テレビ局、外資系企業など「深夜族」の多い赤坂エリアで働くハードワーカーたちの胃袋を支えている。かぶんの定番であるホルモンはもちろん、サイドメニューのキムチ炒飯も絶品。...
八重洲の名店『ぐぅ』を立ちあげた李久和氏による赤坂のホルモン店。ホルモンは自ら食肉市場に出向き、昔なじみの卸から仕入れた逸品揃い。「新鮮なホルモンは焼き過ぎないのがコツ」と語る主人の、七輪を確認する眼光は鋭い。 テレビ局や制作会社、飲食店などで働く"深夜族"が多い赤坂には効率よくスタミナ補給できる焼肉店が軒を連ねるが、あつかうホルモンの質や趣向が凝らされたサイドメニューから見ても『かぶん』は、通好みの存在...
「新鮮なホルモンは焼き過ぎないのがコツ」と語る店主の李氏。ホルモンは自ら食肉市場に出向き、昔なじみの卸から仕入れた逸品ぞろい。最高のタイミングを見極める、店主の七輪を確認する眼光は鋭い。...
八重洲の名店『ぐぅ』を立ちあげた李氏による赤坂の新店。ホルモンは自ら食肉市場に出向き、昔なじみの卸から仕入れた逸品揃い。 「新鮮なホルモンは焼き過ぎないのがコツ」と語る主人の、七輪を確認する眼光は鋭い。 ゲストはマッコリをあおりながら、店主が見極める最高のタイミングを、ただ待つのみなのである。...
モダンチャイニーズの先駆者、脇屋友詞シェフが手がける『トゥーランドット臥龍居』。ここでは白胡麻、辣香、豆乳の3種の担々麺を用意。 なかでも〝辛旨マイルド派〞から人気なのが、白胡麻。豚と鶏を約8時間じっくりと煮てとった濃厚スープに芝麻醤と生姜、にんにく、干しエビなどを加え、香りとコクを出すのがこだわり。8時から営業しているので、朝担々麺でパワーをつけるのもあり!...
「俺、もうダメだ...。本当に、どうしたらいいか分からない...。」 清々しい、週末の昼下がり。 高校時代の友人である春樹は、『トゥーランドット』の名物である酢豚には目もくれず、文字通り、頭を抱えていた。 「あゆみがそんな女だったなんて、俺、まだ信じられないんだ。お前だって、あり得ないと思うだろ...?」 ―“あり得ない”だって? 吾郎は、酢豚に伸ばした箸をピタリと止め、一瞬考える。 口には...
平日朝7時から供される自慢のお粥セット(¥1,300)は、手の込んだ9種の惣菜付き。お粥は3種類(鶏/皮蛋と豚/野菜)から選ぶ事ができるので、その日のコンディションに合わせられるのが嬉しい。上質なスープの凝縮した深い旨みが、起き抜けの身体を優しく目覚めさせてくれる。...
¥1,575。骨ごとぶつ切りにした鶏肉を紹興酒だけで煮込む。八角などのスパイスの香りと鶏のコラーゲンがたっぷりのシンプルなのに、忘れがたい味わい小振りの土鍋を開けると、立ち上るのは紹興酒と八角やショウガ、山椒の香り。じっくり煮込まれた骨付き鶏を口に含むと、今度は肉と酒の深い旨みに陳皮が爽やかなアクセントを加えているのが分かる。 「飾りっ気なしの、伝統的上海料理。これが、今度の僕の道しるべだよ」とほくそ笑むシェ...