銀座『うち山』、赤坂『津やま』を経て独立した店主の山西和文氏。コースには先付けから〆ものまで少量ずつ10品以上が並び、多彩な味を楽しませてくれる。 きんぴらや...
銀座『うち山』、赤坂『津やま』を経て独立した山西和文氏。そこに加わるのはきんぴらごぼうなどの家庭料理。好対照に地味で素朴だが、出しを煮含ませた大根の味わいは日本料理...
中央通り銀座7丁目、ビル最上階にある『銀座四季庵』。東京タワーや眼下に広がる夜景を満喫できるプライベート空間で山陰の味覚が味わえる。日本有数の漁獲量を誇る鳥取県境港から空輸される旬の鮮魚や大山どりなど、四季折々の山陰の海の幸、山の幸を贅沢に使った会席料理が提供される。 代表の松谷勇也氏は子どもの頃から親しんできた境港の鮮魚のおいしさを東京の人にも味わって欲しいと山陰7店に続き銀座に店を構えた。季節の会席料理は12,500円か...
江戸時代から続く米屋が「本当に美味しい米を食べてほしい」と料亭を開店。京都祇園の本店は2時間半の行列ができるほど。 できのよい田んぼの米だけを選りすぐった最高級米を10釜体制で炊き、どの時間帯に来ても炊き立て10分以内に食べられる。あんかけ親子丼は、ごはんと丼の具を別々に提供。 初めて食べるときは、ツヤと白さが際立った見た目と粒の立った美味しさに驚く。具をかけても、あんがごはんをうまく包みこみ、それぞれが絶妙に融合。ご...
~最高級のお米を最大限に美味しく提供~ 江戸時代から続く米屋が「本当に美味しい米を食べてほしい」と料亭を開店。京都祇園の本店は2 時間半の行列ができるほど。 できのよい田んぼの米だけを選りすぐった最高級米を10釜体制で炊き、どの時間帯に来ても炊き立て10分以内に食べられる。あんかけ親子丼は、ごはんと丼の具を別々に提供。初めて食べるときは、ツヤと白さが際立った見た目と粒の立った美味しさに驚く。具をかけても、あんがごはんを...
艶々熱々の銀シャリが登場し美女の箸はノンストップに! 炊きあがった土鍋ごはんのふたが開けられると、柴本 幸さんの大きな目はさらに見開かれることに。釜のなかで艶々に立つ銀シャリを見て「本当にキレイ!」と感激した様子で、口に含むのを待ちきれない様子だ。 今回柴本さんが訪れたのは、『銀座米料亭 八代目儀兵衛』。五ツ星お米マイスターの八代目儀兵衛氏が京都にもつ店の銀座店で、昼はごはんのお代わりが自由な定食、...
和食×ワインを愉しむならこの店。京都『新山』などで研鑽を積んだ、店主・吉澤定久氏は、実力派として注目される料理人。巧みな食材使いが際立つが、味わいはあくまでも優しく、料理は染み通るような滋味にあふれている。だからこそ繊細な日本ワインが合うと見抜いていたのだ。 レギュラーで揃えているのは勝沼醸造や小布施ワイナリーなど。どちらもワイン造りに独自の哲学を持つひとクセありのワイナリーだ。ゆるぎない信念を持つ料理人ならではのチョイスである。...
店で扱うワインは最初から日本のものと決めていたという。京都で修業した吉澤定久さんは、実力派として注目される若手料理人。巧みな食材使いが際立つが、味わいはあくまでも優しく、料理は染み通るような滋味にあふれている。だからこそ繊細な日本ワインが合うと見抜いていたのだ。 レギュラーで揃えているのは勝沼醸造や小布施ワイナリーなど。どちらもワイン造りに独自の哲学を持つひとクセありのワイナリーだ。ゆるぎない信念を持つ料理人ならではのチョイスである。...
京都『新山』などで研鑽を積んだ、店主・吉澤定久氏。高知県産の魚介に築地の旬野菜を軸にコースを仕立て、自然の風景さえも皿上に再現してみせる。...
「形から入り、形を抜ける」。 古くから日本の芸能、芸事で言われ続けてきたこの言葉は、日本料理にも当てはまるに違いない。高みに自らを置き、先達の仕事をくり返し見て、倣い、技術を身につける。その先にある心得を得るためにまた、くり返す。 今年8月末、昭和通り向こうの銀座の路地裏に『一二岐』を構えた吉澤定久氏は、栃木県出身。寿司屋を営む実家を手伝い、日本料理人となることを夢見た。修業するなら本場でと、19歳で上洛。...
国の天然記念物に指定されており、年に2~3頭しか出回らないという「見島牛(みしまうし)」と、こちらも希少である「見蘭牛(けんらんぎゅう)」がいただけるという嬉しいお知らせ♪肉ラヴァーを嬉しい驚きにつつんでしまったお店は、厳選した旬の食材と日本各地の希少な地酒を揃える、銀座の日本料理『小熊』である。 『小熊』では、これら2種の肉を焼き物で提供している!どちらも入荷量に限りがあるため、とにかく急いで!予約すれば確約だ、このチャン...
主人の小岩浩高氏は、新橋の老舗京料理店で修業の後、独立し、六本木で『割烹 小いわ』を営んでいた実力派。食通から絶大な信頼を寄せられている。 全国から厳選した最高級の食材を使った料理は、繊細でありながら、力強さが感じられる。その秘密は、素材の持ち味を最大限引き出す熟成にある。熟成の期間は食材によって異なるが、旨味の極みを的確にとらえ、提供する。熟成魚のお造りは、これまで経験したことのない奥深い味わいだ。...
皿の上に現れたるは、美しい秋の景色。誰もがうっとり見とれてしまうに違いないこのひと皿がいただけるのが、今年7月、10年店を構えた麻十番から銀座へと移転オープンした和食店『杉もと』だ。 旬の美味しい食材をこれでもかと盛り込まれた料理は、その日の仕入れによって内容が決まるおまかせコースでいただこう。2万円と、1万3千円のおまかせコースがある。内容は旬によって変わるのでお問い合わせを。 たとえばこちらの前菜なら、11月から市...
香り高い磨き胡麻をゆっくりと芯まで煎り、吉野葛と合わせてじっくり練りこみ、中までトロトロになるように焼き上げている。 銀座を代表する和食店の名物が、湯煎するだけで自宅でも手軽に味わえるのは嬉しい限りだ。3個箱入り¥1,944。...
銀座から世界へ誇る日本料理の名店『銀座 小十』。パリにも出店を果たし、「和食」を世界の文化へと押し上げている立役者だ。 極上素材と確かな技術が織り成す美味は、シンプルに真正面から食材の良さを引き出した品ばかり。 そんな『銀座 小十』の店主・奥田透氏は、29歳で独立してからヱビスビール一筋。もちろん自身が飲むのもヱビスビールのみというほどのヱビス党。 彼がヱビスを愛する理由の裏には、計算し尽くされた料理に通じる想い...
次第に寒さが深まってきて、食材は自ら旨味を蓄え、多彩な調理法により豊かに味わえる時期、まさに美食の秋がやってきた。 繊細な味わいを持つ和食にはヱビスビールが最高のお供となる。個としても旨味があるのだが、出すぎずに引き立てて食材に寄り添う、その佇まいが数々の食通に愛されてきた。 銀座から世界へ誇る日本料理の名店『銀座 小十』の絶品和食に合わせ、その美味しさの理由を探ってみよう。そのお話を伺ったのはビアソムリエの森本智子さ...
結婚前は無我夢中で気がついていなかったが、結婚後に諸々気がつき始めたことがある。 まず、家は想像以上に狭い。 テレビや雑誌で見ていたような大豪邸に住める訳ではなく、夫婦の住まいは白金高輪と恵比寿の中間くらいにある1LDKのマンションで、購入時の価格は約9,000万弱。 そして毎年の所得税、約800万に住民税や固定資産税などがかかってくるため、支払う税金が高い。 大好きなグランド ハイ...
◆ 「翔太〜アキがさ、俺のことlikeみたいで。」 久々に圭介から美味い飯でも食べようと誘われたと思ったら、まさかの自慢話だった。せっかく予約が取れた『銀座 小十』の美味しい料理が台無しだ。...
日本料理界の頂と呼ぶ美食家も多い『銀座 小十』。その所以をひも解くと、店主・奥田透氏の徹底したこだわりが浮き彫りになる。それはあらゆる料理の軸となる、素材との対話。 N「落ち着いて話をしたいときに行きたいお店。こういう場所で、旬の素材や器の話ができる人ってステキです。」...
国内外で活躍する『銀座小十』の主人・奥田 透さん。食材を熟知し、日本の“走り、旬、名残り”を器に盛り付ける。 「『ローラン・ペリエ ロゼ』は、実にシャープでエレガント。シンプルに素材感を最大限に引き出す和食との相性のよさは言うまでもありません。例えば、甲殻類をはじめ、甘鯛や鰆、のどぐろにも合いますね。小柱や桜海老のかき揚げや、柿の種の衣をまとった河豚の唐揚げには、このシュワシュワの喉越しがたまりません」と...
これぞ切り札。銀座が誇る日本料理の名店。2012年6月、ソニー通りから並木通りのビル内に店舗を移し、新たなるスタートを切った『銀座 小十』。 オープン以来、おまかせコースで勝負し続ける。日本料理の名手・奥田透氏が最高の食材を用いて生み出す美味で、三ツ星の同伴を楽しもう。...
多くの食通を虜にする小十の料理の魅力は日本の旬を鮮やかに表現することにある。夏の味覚の代表は天然の大鰻で、店主の奥田透さんは「鰻は大きくなるほど味が乗って美味しい」と1kgを超える大物しか扱わない。 蒸さずに炭火でじんわり火を入れ、皮目はカリッと身はふっくらに焼き上げてる。味わいは脂を十分に滲ませるがけしてくどくなくむしろ清らか。天然のため時には入荷がないこともあるが、10月頃までは楽しめるという。...
「お客様にとって特別な存在でいたい、そのためには最上級のおもてなしをすること。それがこの店で私がやるべき仕事です」。店主である奥田透氏は自らの信条をかく語る。 名だたる有名店が居並ぶ群雄割拠の銀座にあって、格別の評価を受けている『銀座小十』。その名声に決して胡座をかくことなく、さらなる高みを目指す奥田氏の真摯な姿勢。それが最上級の存在たらしめる大きな理由だ。...
パリにも支店を出す、日本を代表する料理人、奥田透氏。 彼の手掛けるここ『小十』にいつか足を運びたいと思っているなら、絶対に秋をおすすめする。松茸、かます、鰻と、極上の旬が味わえるからだ。 「料理は、炭で焼いて素材自身の味と香りを包ませることこそ最上」と言う奥田氏の、執念にも似た食材へのアプローチが、この料理に凝縮する。 天然にこだわった大鰻は一度は味わってほしい弾力と旨味を携える。対照的に、淡...
「お客様にとって特別な存在でいたい、そのためには最上級のおもてなしをすること。それがこの店で私がやるべき仕事です」。店主である奥田透氏は自らの信条をかく語る。 名だたる有名店が居並ぶ群雄割拠の銀座にあって、格別の評価を受けている『銀座小十』。その名声に決して胡座をかくことなく、さらなる高みを目指す奥田氏の真摯な姿勢。それが最上級の存在たらしめる大きな理由だ。 氏が生み出す懐石の“スペシャリテ”は、日本文化が...
「9年やればあらかたは見えてくる。だからといってくり返しに流されるのは、いやだったんです」33歳で構えた銀座8丁目の店を出て、この6月、奥田透氏は『小十』を5丁目へと移転させた。 前店では上客も三ツ星も手に入れた。現状維持の意義も知った。だが、奥田氏はよくも悪くも「まとまってきた自分」に問いかける。「このままで、いいの?」と。40を過ぎて、体力も少々落ちた。あんなに大事にしてきた食器たちに、距離感を感じ始めた...
3店共通のメイン素材、大うなぎ。「料理は、炭で焼いて素材自身の味と香りを包ませることこそ最上」と言う奥田氏の、執念にも似た食材へのアプローチが、ここに凝縮する。対照的に、淡泊なかますには松茸の香りと食感を包み込み、そのポテンシャルを最大化する。...
オープン以来、おまかせのコースで勝負し続け、ミシュランでは3年連続で三ツ星を獲得するなど、名実共に名店の仲間入りを果たした『銀座小十』。魚介類や野菜など、産地直送の食材が持つ滋味を活かした料理の数々は、日本の四季をひと皿で体現。極上素材と確かな技術が織り成す美味は、ひとつひとつ理に適った品ばかりだ。「食に厳しい場所で腕を試したかった」という主人・奥田透氏の強い想いは、銀座の地で着実に大輪の花を咲かせた。...
「・・もしもし。」 「あぁ、レミちゃん?久しぶり。何か色々大変そうだけど...大丈夫かなと思って。」 いつも変わらぬ優しい航平さんの声に、私は思わず涙腺が緩む。 「何とかやってます。航平さんは、お元気ですか?」 「うん、元気だよ。昔から幸一郎は女癖が悪くて...。迷惑かけちゃってごめんね。」 謝るのは、航平さんではない。本来ならば、あの二股野郎・幸一郎が謝るべきはずなのに、彼からは何の連絡もないの...
銀座で今、最もホットな美食エリアといえば、東銀座界隈。観光地化しつつある銀座の華やかな中央通りに比べれば、幾分庶民的とはいえ、グッと落ち着きのある街並みが続く。 それもそのはずで、この東銀座から築地にかけてはもともと料亭街。今も『東京吉兆』、『金田中』などの老舗料亭が往時の面影を留めている。その名残、というわけでもないだろうが、本格派の割烹料理店が集約しているのもこの辺りだ。 『井雪』、『あさみ』、『ぎんざ 山路』とい...
歌舞伎座の裏手の静かな路地に面した暖簾をくぐると、どこか懐かしい和の空気に包まれる。 名店『銀座うち山』出身の工藤淳也氏が修業先の看板料理「焼き胡麻豆腐」と「鯛茶漬け」を受け継ぎ、2011年に暖簾分けにより開いた『徳うち山』は、気取らぬ雰囲気が魅力的な名割烹だ。 しつらえも料理も一見、正統派だが、味わいは昔ながらの和食よりもインパクトが強く、素材の旨みを凝縮させた力強さがある。というのは、「現代人は...
銀座の日本料理店で『徳うち山』と聞けば、ご存知『うち山』の暖簾分け。あちらが茶味溢れるわびさび空間であるのに対して、こちらは少々カジュアル版。『うち山』の流れを汲みつつ、オリジナリティを取り込んだやや「くずし」スタイル。 例えば、熱々の百合根コロッケの上に、冷たい生ウニを乗せるた逸品は、生ウニの海の香りとプニュッとした食感が、そのままでソースとしての役割も果たしており美味だ。鱧の焼霜では鱧を炙った焼き目の...
銀座の日本料理店で『徳うち山』と聞けば、ご存知『うち山』の暖簾分け。あちらが茶味溢れるわびさび空間であるのに対して、こちらは少々カジュアル版。向こうのカウンターが王道の檜を使っているのに対し、こちらはアフリカ産ブビンガ。 日本には「真行草」という格式の段階を表す言葉がある。それに倣っていえば、こちらは割烹における「行」の店だ。 料理も同様。『うち山』の流れを汲みつつ、やや「くずし」スタイル。ドイツの和食店...
ミシュランでも星を取る割烹『銀座 うち山』ののれん分け店。『うち山』で有名だった鯛茶漬けランチは、その味を踏襲し、こちらでも昼の名物に。お茶漬に使用する鯛は夜の懐石用と同じもの。当日仕入れたプリプリの身にカシューナッツや胡桃も使い、2週間寝かせた自家製の胡麻ダレをたっぷり掛けて提供する。「刺身にも使える鮮魚をあえてお茶漬にするのがこの昼膳の贅沢なところ」と、素材を惜しまない姿勢が食通に愛される理由だ。...
私たちは、東京にいる限り夢を見ている。 貧しい少女にガラスの靴を差し出す王子様が現れたように、いつかは幸せになれると。 だが必ず、自分が何者でもないと気づかされる時が来る。 神戸から上京し、港区女子へと変貌を遂げる真理亜と、その生き様を見つめる彩乃。 彼女たちが描く理想像は、現実なのか、それとも幻なのか... ずいぶん冷え込むようになった、表参道の並木通り。 私はショーウインドーの前で、かれこれ10...
「裏アカ?それはみんな持ってる物なの?」 「ヤダァ〜剛さん、裏アカ知らないんですか?」 きゃっきゃと笑う真美を見て、素直に知らない、と言うと真美は続けて教えてくれた。 「Instagramの通常アカウントは、誰でも見ることができるし、最近ではビジネスライクな物になっているんです。自分ブランディングの場だから、本当のプライベートは載せられないじゃないですか。」 最近ようやくInstagramの投稿を開始し...
男性から食事に誘われたら、必ずこう答える女がいる。 「メニューによります」 男をレストラン偏差値で査定する、高飛車美女ひな子が、中途半端なレストランに赴くことは決してない。 彼女に選ばれし男たちは、高飛車に肥えた彼女の舌を唸らせるべく、東京中の美食をめぐり、試行錯誤を繰り返す。 最近は強気な商社マン・慎太郎との『銀座しのはら』での告白に動揺したが、ひな子は初恋の男・裕太と赴いた『ト...
「ねぇ、僕と付き合ってよ。後悔はさせないから」 慎太郎は、揺るぎない自信を瞳に滲ませながら、まっすぐにひな子を見つめる。 『銀座しのはら』の料理に夢中で、これまでほとんど彼の顔を直視していなかったが、キリっとした眉に少し濃いめの整った顔立ちは、歌舞伎役者を思わせるような鋭さがある。 ―あ...よく見ると、わりとキレイな顔...。 慎太郎はたかが2つ年上のサラリーマンということで、何と...
「あ、ひな子さん、イイ感じの男性がいるの...?」 俊介が遠慮がちに聞く。 「あのね、彼は港区おじ......」 「あら、マッスーとデートだなんて素敵!俊介さん、彼は昔からひな子のことが大好きな知人なの。じゃあ、無理に慎太郎さんとは出かけない方が良さそうね。あっ、私たち、そろそろ行かないと」 慶子はさすが女子アナと言わんばかりのアドリブでその場を取り繕い、瞬く間にひな子の元を去った。 ...
吾郎の大学のOBである誠一は、IT業界のちょっとした有名人だ。 学生時代に起業して成功を収め、今では吾郎も把握できないほど様々な事業に手を伸ばしている。簡単に言えば、30代にして相当の大金持ちだ。 吾郎は何故だか彼に気に入られ、時おり贅沢な食事を奢ってもらっている。 「いやぁ、俺の第二の人生が、とうとう始まったね。爽快だよ」 『銀座しのはら』にて、ツキノワグマ鍋の肉を美味そうに口に放...
都心から何時間もかかる地方の不便な立地でありながら、東京をはじめ、全国各地の食通やプロの料理人たちがこぞって予約する名店が各地に存在する。滋賀県湖南市、最寄り駅から2キロの場所に在った『日本料理しのはら』もそんな一軒だ。 その有名店が、今秋、銀座二丁目に移転を果たした。シンプルな印象の店内だが、天井に栃の木、棚に赤杉、カウンターに檜を贅沢に使用。麻の葉をモチーフにした立体感ある壁も特徴的だ。...
~道場氏直伝のやわらかローストビーフ~ 道場六三郎氏の料理を楽しめるこちら。夜のコースでも人気の「ローストビーフ丼(¥3,000)」は、適度にサシが入った和牛を湯煎でじっくりと火を通すため、口に入れた瞬間にとろけていく。甘辛の味付けと、肉をめくったときの小さなサプライズも楽しい。...
漆塗りの広々としたカウンターに座ると、調理人の手元がすべて見て取れる。次の皿には何が供されるのか、おのずと期待が高まる。 そしてまるで舞台のように浮かび上がる厨房の中心に、竈がどっしりと構える。窯元から譲り受けたという煉瓦で作った竈では、焼き物や煮物、蒸し物などが豊かな香りを放ちつつ仕上げられ、その光景を見ているだけでも気持ちがほっこり満たされる。 京都『草喰なかひがし』の中東久雄さんを師と仰ぐ店主の阿部さん。 ...
懐石料理店のランチ限定メニュー(シーズンによりメニュー変更あり)。かつお出汁の風味が効いた濃いめのタレに、ジューシーな鶏もも肉と絶妙の火加減でとろふわに仕上げられた卵。 シンプルなメニューだからこそ、素材のよさとていねいな技が光る。...
超一流の技が真剣勝負で相見える時、歴史が動く…。 そんな奇跡の瞬間を、この夏あなたは銀座で目の当りにするかもしれない。 舞台は、銀座の日本料理の名店「銀座奥田」。日本料理のデザートの新しい可能性を探るため、銀座「ESqUISSE」のシェフ・パティシエ成田一世が、「銀座奥田」で“和”デザートに一石を投じる! 特別なコースが味わえる期間は、8/3(月)~29(土)までの24日のみだ。...
あの『小十』の奥田透氏が、『鮨かくとう』に続いて構えたこの店、実はランチのカウンター中央には、奥田氏自らが立つ。何しろ、店名が『奥田』。逃げも隠れもしない。『小十』は『奥田』のライバルであり、『奥田』は『小十』の好敵手。それが理想の関係であるとか。 料理はコースのみ。牛肉を使った「ご馳走」もウリのひとつ。例えば、赤酢を効かせた寿司飯に、すきやき風にさっと煮た牛肉と、割下でつけ焼きにした松茸を散らした豪華ちらし。例えば、旨みを逃さ...
世界中のグルマンが、銀座の片隅にある小さな店の、わずか6席のプラチナシートを目がけてやって来る。奥に個室もあるが、やはり奥田透氏が目の前で調理するカウンター席こそ、プラチナを冠するに相応しい。ミシュラン三ツ星に輝き続ける銀座『小十』は、いつも満席である。 その奥田氏が、『鮨かくとう』に続き、大きなトライアルをスタートさせた。今度は地下に広がる奥田ワールドだ。カウンター8席。それに、掘り炬燵スタイルの個室とテー...
ランチを多数用意するのは実力を知っていただくため。何しろ自慢のメニューが多いもので」と店主の水野正樹氏は語る。36歳と若手だが、銀座の老舗で研鑽を積み、都内の料亭では7年間も料理長を務めた実力派だ。 彼の店には平日限定のランチが6種、他に会席のコースが3種もある。米沢牛のヒレ肉炭火焼ステーキや銀鱈の西京焼き定食など数ある名物の中でも、イチオシは平日限定ミニ会席。前菜からデザートまで5品が登場するこの昼膳は、夜の会席同様1品1品が...