お香の奥ゆかしい香りが漂う小さな玄関を靴を脱いで上がると、廊下の先にこじんまりしたカウンターが現れる。 古い建具や設えには古民家を思わせる雰囲気があるが、艶っ...
「騙されたフリをするのも優しさのうち。」 そう言い切る正義は、化粧品会社を経営しており、周囲に女性も多い。それゆえ、港区女子の扱いも手馴れたものである。 ...
広尾駅から約10分歩いた、明治通り沿いに軒を構える『天現寺小野』。上品なお香の香りが漂うこぢんまりとした店には、店主・小野美勝氏の技に惚れ込んだ美食家たち...
『レギューム』が目指すのは、「ハレの日ではなく普段気軽に使える店」。そこで店内はカウンター中心のスタイルとし、フランスの田舎料理をベースにした気取らぬ家庭料理をアラ...
しつらえは上質、しかし居心地は抜群な店だ。フランスの田舎料理をベースにした気取らぬ家庭料理をアラカルトで楽しめる。 定番の「キャロット・ラペ」や「鴨のコンフィ...
「おしゃれして来てくれた?嬉しいなぁ」 待ち合わせに、一ノ瀬先輩は思いがけず時間より前に来ていた。私の姿を見つけると開口一番そう言って、「綺麗だね」と付け加える。 「素敵なお店を予約していただいたので」 一ノ瀬先輩が指定したのは広尾の『アンビグラム』。おしゃれな人たちのインスタグラムで、私も以前からチェックしていたお店だった。さすがは、モテ男である。 私もそれに応え、お気に入りのワンピースで臨んだ。 ...
暑すぎる夏だからこそ、おしゃれなスパークリングワインを飲んで盛り上がりたい! そんな遊び上手な大人にこそ味わって欲しいのが、話題の泡酒「コンタディ・カスタルディ フランチャコルタ ロゼ」である。 実はこのコンタディ・カスタルディは、先日開催された『東カレバチェラーNIGHT』にて、ボトル100本すべて飲み干されたスパークリングワインである。 今回は、噂のお酒を東カレ読者5名様にプレゼント!応募フォームは、記事の最後でご紹...
まるで肉のオブジェの如きこの迫力! 肉ラバーならずとも思わず息を呑む豪快な一品は、イタリア料理店『アンビグラム』の一押しメニューだ。 同店の代表マネージャーは、あの『ドン・チッチョ』で表の顔を努めた米津真寛氏。ここでは、『ピンキオーリ』などのリストランテ畑を歩いてきた伊沢浩久シェフとタッグを組み、リストランテの繊細さとトラットリアの骨太さを兼ね備えた新たな味とスタイルを目指している。 肉料理も...
ファッション関係者も多く通う人気イタリアンの看板メニューは仔牛のロースト。 「塊でドンと出される仔牛は迫力があって、いつも一緒に来た友人たちが驚きます。そしてナイフを入れるとしっとりと柔らかく、お肉のくさみもまったくない。中心はほのかなピンク色で、お肉の優しい旨みを感じられます。1kgを8名くらいで食べるのもいいですね」...
後日、広尾の『アンビグラム』へ行き、それから月に2〜3回会うようになった。気が楽だったのは、彼は一切恋愛や結婚願望を持っていなかったことだ。一度目の結婚で自分は長期的な恋愛や結婚に向いていないと痛感したそうだ。 だからたくさんの女性とデートをするが、特定の誰かと付き合うこともしないと言い切る彼は、逆に信頼できる気がした。 「50過ぎて、老後のことが心配になったら考えようと思ってるよ」と悪びれることな...
2 ヵ月以内など、予約できる期日が決まっている店が多いなか、こちらは遠くの日程でも予約可能。念のため訪れる1 ヵ月前には、予約の再確認を忘れずに。...
メインダイニングのグリルで焼かれるフィレンツェ風ステーキをはじめ、ダイナミックな料理は1993年創業当時のまま。本場感溢れる空間やサービスも人気の理由だ。 イタリアの風を感じるような開放感のあるこの店は、ワゴンで食材を選べるのも楽しい。...
料理から内装まで徹底的に本場仕込みのイタリアンレストランの定番メニュー。塩で味付けした黒毛和牛を炭火で焼いたビステッカは、肉の旨みを存分に堪能できる。 陽気で気取らない雰囲気は、仕事の打ち上げや仲間との語らいにピッタリ。ザックザックとイタリアンを食べたい時や、みんなで楽しみたい時に大活躍のお店だ。...
料理から内装まで徹底的に本場仕込みのイタリアンレストランの定番メニュー。塩で味付けした黒毛和牛を炭火で焼いたビステッカは、肉の旨みを存分に堪能できる。「主に仕事の打ち上げなどでザックザックとイタリアンを食べたいときに活用する、みんなで楽しめるお店です」...
「接待は、公私混同でいいと思うんです」と福田氏は断言する。365日毎日手抜きのない外食だからこそ、接待においても「1回の接待がつまらないなんて、許せない!世界の人口が70億人なのに一生でご飯を一緒に食べることができる人数は、8,000人くらいしかいない計算になるんですよ。だからこそ、その日接待をする相手には史上最高ハッピーな夜を過ごして欲しいんです。そうなるとやっぱり小手先の気遣いじゃ足りない。恋人との初デート...
このビジュアル。熱々、フワフワでトロ~ッ。 「グリュイエールチーズ入りスフレオムレツ」は卵を角が立つほど泡立てて焼く。...
1回目のデートの照れ隠しにも重宝し、やがては触れ合うスキンシップの一手にも使える。 そう、I型を制する者こそ恋を制すのだ。 I型なら、さりげなく背もたれに手をかけたり可能。わざとワイングラスを女性に近い場所に置くと、取るときに〝ちょい触れ〟なんてこともできる。 女性からすると、あからさまじゃないのが素敵な印象に。...
恵比寿三丁目の交差点からすぐ、広尾駅から徒歩10分の場所にある『アトリエ・ド・アイ』。こちらの店は、シェフ市川知志氏が「シェ・トモ」を銀座に移し、その跡地につくられたビストロだ。 フランスのアトリエをイメージした温かみのある空間でいただけるのは、シェフ太田圭二氏が素材の持ち味を生かしながら作り上げるオリジナリティに溢れたフレンチ。素材の持ち味を活かすため、食材に可能な限り手を加えないという拘りだ。...
夕食は頼樹が予約していた『アトリエ・ド・アイ』へ向かった。 ―今日は頼樹も、いつもよりも楽しそう。 テーブルに案内され、正面に座る頼樹は、いつもよりも笑顔が多くテンションも高い。 これは確実に、今日のイメチェンと水族館の効果だ。 自分がちょっと頑張ったり工夫しただけで、好きな相手にも喜んでもらえるって、なんてハッピーなんだろうと、久美子も嬉しくなった。...
タワーマンション。略して、タワマン。一昔前は、富裕層や成功者が住むイメージが強かったが、今では物件数も増え、裾野が広がってきている。湾岸から赤坂・六本木などの都心まで。様々なエリアにタワマンはあり、エリアによって居住者層も異なるだろう。 2016年の東京でタワマンに住む選択をしている、タワマンラバーたち。彼らはいったい、どのような価値観でどんなライフスタイルを送っているのか。実際に彼らの自宅に伺って、話を...
このビジュアル。熱々、フワフワでトロ~ッ。「グリュイエールチーズ入りスフレオムレツ」は卵を角が立つほど泡立てて焼く。 その手の本家ともいえるのがフランス、モンサンミッシェルの修道院そばにある『ラ・メール・プラール』の巨大オムレツである。世界遺産と並び称される名物料理は記念撮影をして1回食べたら気が済んでしまう。 が、こちらのオムレツはむしろ、食べたが最後、常に頭から離れず、また注文するために店を訪れ...
元アメフト部だった隆文は、がっしりした体型の体育会系男子。テレビ局のディレクターというより、どちらかと言うと営業にいそうなタイプだ。 「お食事会で知り合った隆文はすごく真面目で優しいタイプ。大きい外見と裏腹に、その優しさに会う度に惹かれていきました。」 最初は普通の飲み友達だったのが、半年ほど前から仮氏関係になったという。 「週末は家で映画を観たり、向こうの仕事のリサーチを兼ねて色々出かけたりしています。平日...
「目の前で作ってくださる方と話をしながら食べられるのが好きなんです。作家さんによる食器が並ぶのも美しいし木に囲まれていて落ち着きます。仕事帰りにほっとひと息つけそうです」 料理は小さな料理が10品ほど続く懐石のようなコース、それにアラカルトもあるが、メニュー外でもお客のリクエストに可能な限り応えるのが信条という。 肉料理にトリュフをストップと言うまでかけてくれたりもするし、その日ある素材でお好みパスタを頼むことも可能だ。...
合コンともなれば、二次会のカラオケ、居酒屋を予約しておくデキる男性も多いはず。 ですが、女性からすると、正直"よっぽど楽しくない限り"二次会は面倒です。終電も無くなるし(タクシー代くれるはずもないしね)、お肌のゴールデンタイムを逃すし、アルコールに、タバコの臭いでせっかくの服も台無し。 だったら、いっそのこと、一次会に集中して、全力で盛り上げて。そして、二次会は無し、解散!の方がスマートというも...
フレンチ懐石 白金 白金の隠れ家的フレンチ『オー・ギャマン・ド・トキオ』のオーナー、木下威征シェフが同じビルの地下にオープンし、3周年を迎えた店。 鮨屋のごとき檜のカウンターで出される和食は、ポルチーニ茸をカプチーノ仕立てにして白子と合わせるなど(¥2,100)、洋の流儀が隠し味のように施されている。 「季節の素材を組み合わせの妙で楽しませてくれるのがいい」と大八木氏が語るように、その高い創造...
花千代(フラワーアーティスト) 「興味を覚えて食べてみたら未知の食感!やや土っぽい野菜の特性をからすみの塩気と風味で洗練させてあり、感動しました」...
赤ワインを加えてじっくり煮込まれた和牛ロールキャベツ。口に入れた瞬間に穏やかな風味が広がる。ワイナリー直営のテイスティングルームの一品だけに、ワインとの相性は抜群。「金曜日に仕事を終えた後、時間を気にせずゆっくりワインと食事を満喫しています」...
最初に出会ったのは、留衣の方だった。 食事会で出会った留衣は黒髪が印象的な美人で、ゆったりとした話口調が色っぽい。そんな彼女に、僕はとても興味を持った。 聞けば彼女は、白金高輪に住んでいるという。帰りの方向が同じという口実で、一緒のタクシーに乗り込んだ。 「白金高輪で好きなお店とかある?この界隈、隠れ家的なお店が多くていいよね」 「そうなんですよ。『タランテッラ ダ ルイジ』とか『茶懐石鮨』とか好きかな...
大毅さんとは、食事会で知り合った。 幹事の男性を上手に盛り上げながら、女性陣に対してもこまめに気を配ってくれる大毅さんが、とても印象的だった。 「留衣ちゃんの家、白金高輪なの?僕の家は目黒だから、一緒に乗っていく? 」 帰る方向が同じ大毅さんにタクシーで送ってもらえることになり、私たちはさっそく車内で連絡先を交換する。 「白金高輪で好きなお店とかある?この界隈、隠れ家的なお店が多くていいよね」 「...
そんな中、僕たちは二回目のデートをすることになった。 美優の家が白金高輪だと言っていたので、今回は彼女の家に近い『TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)』を予約した。...
2回目のデートは、白金にある『TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)』になった。...
本場南イタリアのナポリを堪能したければ、ここを押さえておけば間違いない。閑静な白金エリアにひときわ目立つ明るい建物、ここが『TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)』。 入口から一歩足を踏み入れれば、まるでそこは本場イタリアにいるかのような雰囲気が広がる。 それもそのはず、薪窯や内装、照明など、日本にいながらにしてナポリを堪能できるよう店内の雰囲気までナポリを追求していると...
本場南イタリアのナポリを堪能したければ、ここを押さえておけば間違いない。閑静な白金エリアにひときわ目立つ明るい建物、ここが『TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)』。 入口から一歩足を踏み入れれば、まるでそこは本場イタリアにいるかのような雰囲気が広がる。...
彼が選んだお店は白金高輪の『タランテッラ ダ ルイジ』。たまに上司も連れて行く、お気に入りのイタリアンとのこと。沙羅は行ったことのない店に心躍った。 当日、待ち合わせの5分前に連絡すると、すぐに駅に迎えに来てくれた。 「お店の場所少し分かりにくいんだよね〜」 そう言いながら、スマホを頼りにお店を探す彼。 「もう少し行き慣れてるところにすればいいのに」 不器用さは学生時代から変わ...
真っ直ぐに窯を見詰める真剣な目がある。パーラ(ピッツァを運ぶ柄の長いヘラ)の扱いもお手の物。寺床雄一氏が開いたピッツェリア&トラットリアだ。 「一番原始的かもしれませんが、手作りであることを最もはっきり示せる職人がピッツァイオーロ」。涼しげにこう語るが、気持ちは熱い。寺床氏が師と仰ぐのはナポリで伝統のピッツァを作り続ける7人の男たち。 ナポリで100年以上のピッツェリア『ラ スタリタ』のアントニオ・...
ナポリをはじめ、カンパーニャ、サルデーニャ、ロンバルディアなど、7年にもおよぶ本国での修業を経た寺床雄一氏だからこそ、本場顔負けのピッツァや郷土料理、空気感を伝えることができる。「アングイラウミドプロフーモディアッローロ」は、ペコリーノサルドをかけたウナギのローリエ煮。サルデーニャ島の川沿いの地域で、春から秋にかけて食される逸品だ。...
店主の寺てら床とこ雄一氏はナポリをはじめイタリア各地で7年の修業経験を持ち、料理はもちろん調度やグラスひとつに至るまで本場ナポリを感じさせる。絶妙のタイミングで焼き上げたマリナーラは、生地はもちもち、フレッシュなトマトの酸味が小気味よく鼻に抜ける。...
1.マッケローニ・アッラ・ナポレターナ¥1,600。塊肉を煮込んだトマトソースのラグーがナポリの味 2.モンタナーラ¥500、アンジョレッティ¥800。どちらも生地を揚げてトマトソースなどをのせたピッツェリアならではのフリット前菜 3.プライベートワイン¥6,500。360本限定でトスカーナのワイナリーが造った赤ワイン 4.カーサ・ダンブラ ビアンコレッラ¥5,900。イスキア島を代表するワイナリーの白ワ...
今年1月、白金商店街に誕生した寿司割烹。この道30年、京料理出身の横山拓生氏が手掛けるとあって、寿司屋のツマミの粋を超えた6皿前後の料理が実に秀逸。季節の移ろいを感じさせてくれる走り、旬、名残の食材を多用し、上品な器で提供する。 酒と会話と共に料理を楽しんだら、いよいよ寿司へ。西麻布『祇園 いの幸』(現在は閉店)で培った技術を受け継ぎ、関西風で握る。 驚くべきは、この上質さで5,000円という圧巻の価格設定。特別感たっ...
2017年1月、白金商店街に誕生した鮨割烹。この道30年、京料理出身の横山拓生氏が手掛けるとあって、鮨屋のツマミの粋を超えた6皿前後の料理が実に秀逸。季節の移ろいを感じさせてくれる走り、旬、名残の食材を多用し、上品な器で提供する。 酒と会話と共に料理を楽しんだら、いよいよ鮨へ。西麻布『祇園 いの幸』(現在は閉店)で培った技術を受け継ぎ、関西風で握る。驚くべきは、この上質さで¥5,000という圧巻の価格設定。特別感たっぷりな時...
店主の石田大樹氏自ら、常に各地の食材を探し求め、丁寧な仕込みと機敏な技でもてなす。巷の鮨屋とは一線を画するエンターテインメント性の高さに魅了されること必至。超予約困難店のプレミアシートにエスコートされて喜ばない女子なんていない!...
産地直送の旬魚に、手業を凝らした正統派の鮨と、本格的な料理の二本立てが楽しめる『鮨 心白』は2014年12月に誕生。店主・石田大樹氏は、『青山えさき』を皮切りに、恵比寿『幸せ三昧』、中目黒の日本酒専門店『酒人あぎ』で料理長を務めた。 若き実力派のコースを味わえるとあって人気の同店は、「23時最終入店&閉店はゲストが満足するまで」という点も、深夜族を惹きつける魅力♥ まずは先付、刺身に焼き物、天ぷら、小鍋につまみを繰り出...
産地直送の旬魚に手業を凝らした正統派の鮨と、本格的な料理の二本立ての店が2014年12月に誕生した。店主・石田大樹氏は『青山えさき』を皮切りに、恵比寿『幸せ三昧』、中目黒の日本酒専門店『酒人あぎ』で料理長を務めた若き実力派。「お客様との会話を大切にした店を」と、白木のカウンターに立つさらしの仕事を志したという。 まずは先付、刺身に焼き物、天ぷら、小鍋につまみを繰り出しつつ、佳境の握りへ。福井・日向の漁師か...
取引先の人に頼まれて行った食事会。絵理奈の顔がとてもタイプだった。婚約した二人が主役だったので当然かもしれないが、聞き役に徹していて大人しい印象だった。 見た目は明るい感じだったので、その様子が気になった。何か悩み事でもあるのだろうか。昔から困っている女の子を見ると放っておけない習性がある。 もう少し話したいと思い、翌日連絡をした。すると、彼女の方から「飲みたい」という突然の誘い。女性に誘われた...
産地直送の旬魚に手業を凝らした正統派の鮨と、本格的な料理の二本立て。それもコース¥8,800という待望の新店が2014年12月に誕生した。 店主・石田大樹氏は『青山えさき』を皮切りに、恵比寿『幸せ三昧』、中目黒の日本酒専門店『酒人あぎ』で料理長を務めた若き実力派。 「お客様との会話を大切にした店を」と、白木のカウンターに立つさらしの仕事を志したという。まずは先付、刺身に焼き物、天ぷら、小鍋につまみを...
オープン1年を待たずして、“熟成鮨”の名店と言われるが、その魅力は、絶妙な温度管理で熟成をかける技術力のみならず、店主・石田大樹さんが現地を訪れ、生産者の熱意溢れるものを仕入れていること。それが客を惹きつけるのだろう。 たとえば米は、宮城県の木村正明さんが育てる「かぐや姫」を。これはササニシキの突然変異で、通常よりも長い時間をかけて成熟するためアッサリとしており、主張しすぎないうま味があるという。...
「分かりやすいゴージャス感やムードある空間の店が多い港区。けれど、本気で口説きたい相手となら、品があり、料理も一流の店を選びたいので、最高峰リストランテのこちらを選びました」...
「天現寺橋交差点近くの隠れ家レストランです。雰囲気がかしこまっておらず、でも料理や素材がワゴンで運ばれてきて好みに合わせて選べるのが楽しく、相手とも打ち解けられます」...
もう何だかんだで、10年以上も前の話になる。 私がまだ女子大生だった頃、東京...というか特に港区は、確実にバブっていた。ベンチャー社長なんかがメディアを騒がせ、“ITバブル”と言われた時代だ。 あの頃は、誇張ではなく、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」的なテンションを持った男が港区にウヨウヨしていた。 そういった金持ちと女子大生の相性が良いのは、1980年代のバブルの頃から変わらないら...
「ずっと、潤くんが好きだったの。気づいてなかったとは思うけど...。」 瑛太と加奈子と飲むのは、定例会のようになっていた。 ある日、二次会は外資仲間とクラブに行くと言う瑛太と別れ、加奈子と二人になった帰り道で、突然告白されてしまった。 加奈子は大手損害保険会社に勤め、四谷の実家住まいだ。派手ではないが、社会人になり垢抜けたのと、元々育ちが良いことも合わさり、品の良い大人の女へと成長していた...
童心に返ったひとときを楽しんだ2人は、その後いろんなデートをしたようだ。 彼のお気に入りのレストラン『アッピア』や『クチーナ・ヒラタ』でイタリアンを楽しむ大人デートから、コーヒー片手に散歩して、おやつにファーストフードをつまむ“高校生デートのようなデート”まで。 「東京でのお洒落デートも高校生のようなデートも、両方楽しめる。それがツボでした。」 ヒールしかなかった彼女のシュークローゼットに...
俊哉と付き合いだして1年が経ち、当時23歳だった美希はほぼ毎日俊哉に会っていたという。そして俊哉が昔から常連だった『アッピア』に、週3回ペースで通っていた。 「もちろん、自分で支払ったことなんてありません。値段も知らなければ、お店の歴史も知らない。通い過ぎて、“またアッピア?もう飽きたんだけど”と偉そうに言ってました。」 そう話す美希だが、当時財布を持って出かけたことがなかったそうだ。食事は男性...
慶應出身だという伸宏は生粋の東京男子だった。 「『アッピア』でいいかな?それか家から近いし『ばさら』とか?」 どちらも知らなかった。 「そっか、上京したばかりだもんね。東京は美味しいお店で溢れてるから、これから色々と連れて行ってあげるよ」 「すみません、何も知らなくて...」 恥ずかしかった。しかし伸宏はそんなこと気にもしていない様子で、 『アッピア』を予約してくれた。ワゴンで...
世の中には「女は30歳までに結婚しろ」「男性が40歳過ぎて未婚・バツなしだと何かあると疑え」という、シングル・バッシングがまかり通っている。 その呪縛に囚われたように焦る人も多いが、果たしてそれは本当に正しいのだろうか? そんな、あえて“結婚しない”人たちの事情に迫る。 これまでに、仕事が楽しくて結婚しない美奈子、 アラサー女子と付き合うのは重いと言われた紗江、結婚したら鬼嫁に豹変する女性に怯...
大都市・東京と言う舞台を最大限に活かし、目を輝かせながら東京生活を謳歌する人がいる一方で、大都市の黒い波に呑まれて奈落の底に突き落とされる人もいる。 東京生活を生き抜く上で、知っておくべきルール。 武器も持たず、手探り状態で進む人より、先に攻略法を知っている人が得をし、 東京ゲームを制する仕組みになっている。 ステップアップしていくのか、道を踏み外すのか...... 一つの選択が、人生を大き...
「俺はイケメンには勝てない、って小学校6年生くらいのときに気づいたんだよ。そこからはさ、どうすれば女の子が喜んでくれるか必死に考えたよ。」 男の子は小さい時から大変だなぁ。あのときは呑気にそう思っていた。今思うとその努力が涙ぐましい。浩志はきっと、そんなことを考えたこともないのだろう。 結局その日は、レイナも必死に話題を振って、ヘトヘトになって終わった。疲れてしまったので、その日は早々に帰った。...
世間一般的には花形といわれる「年収1,000万円」。 平成26年度の民間給与実態統計調査(出典:年収ラボ)によると、年収1,000万円越えは日本の労働人口の4.1%。30代以下に限定するともっと比率は下がり、40,50代になると徐々に比率は上がるだろう。 年収1,000万円プレイヤーはどのようなライフスタイルを送っているのだろうか。世間が思うような夢の暮らしなのか、それとも……? 取材を通して...
東京都内のハイスペックに属する男女たち。 大都会東京で生き抜く彼らの恋愛感、そして結婚観は、一体どのようなものなのだろうか? 人生を左右すると言っても過言ではない、結婚という制度。特に都会では、そんな結婚に対するハードルが年々高くなっている。 一筋縄ではいかない、現代の婚活。他人から見れば羨ましい限りの人生を送る都会人の、結婚に対する価値観、その裏に潜む闇、リアルな実情を覗きたくはないだろうか...