ウチヒラ、チマキ、ハネシタ、クリ、サーロイン。ザッと挙げただけでも、これだけの部位が登場する、驚きのコースがある。それがこの店の誇る「神戸牛づくしコース」。その名の通り、先付から食事まで、全8品揃う料理のすべてに必ず和牛が使われていて、調理法も多彩。焼肉や鉄板焼では語れない、旨さと食感の違いに感動さえ覚えるコースだ。 料理長の斎藤充彦氏は言う。 「ローストビーフを作るならソトヒラが一番美味しい。肉質はしっかりしているんですが肉...
赤坂サカス近くにある、小体な和食割烹店。夜は旬の魚を中心にしたおまかせのコースで、狙い目は昼の丼。 「好きなのはイワシ丼。ほかにも穴子丼などがあって、ここのランチが楽しみで午前中の仕事を頑張れます。いつも混むので、13時を過ぎた遅めの時間に行っています」(34歳・博報堂)...
【今週の港区おじさん】 名前:真一 年齢:46歳 職業:イベント関連会社経営 好きな店:『龍吟』『菊乃井』 好きなタイプ:透明感のある強気な子...
「ここは京都?」と思わず目を疑ってしまうような佇まい。それもそのはず、ここ「赤坂菊乃井」は、1912年(大正元年)に創業、104年続く京都・東山の老舗料亭「菊乃井」の支店なのだから。 その名店のすべてを受け継ぐこの店のオープンは2004年9月であるが、ずっと昔からそこにあったような存在感はさすがである。...
和食といえば絶対に外せないのが、高垣さんの大好きな白米。 「お米をメインに食べたいときは、赤坂の『蔓』へ。1万円で10品くらいのコースはコストパフォーマンスも高く、何より〆に出てくるごはんが絶品!一品一品丁寧に作られた京料理を、あまり気負わずにいただけるところも好き」 浅めのお茶碗に一文字によそられたごはんは、より美味しく感じることができるのだとか。予約の取れない人気京割烹『詠月』の姉妹店ということもあり、店内で感じる...
あまりにごはんが進むことから“ごはん泥棒”の異名をもつ“カンジャンケジャン”。新鮮な生のワタリガニを醤油ダレに漬け込み熟成させた高級料理で、冬はメスがお腹に卵を多く...
「おー、久しぶりだな」 ネイビーのスーツに、トムフォードの黒縁メガネ。 『春秋 溜池山王』に、まったく悪びれもせず10分遅れて現れたこの男は、青木祐...
「ただいま」 「お帰り。遅かったね。誰とご飯食べてたの?」 家に着くと、渉君が珍しくそんなことを聞いてきた。 「高校の友だち」 それだけ言って、...
そして今夜、清水が案内してくれた店は、赤坂にある『中国料理たけくま』だった。本格的な中華料理がリーズナブルに楽しめるので、たまに来るという。 麻婆豆腐を食...
刺激は十分だが、しかし辛すぎない、その中道を行くバランス感覚がお見事。卵を多めに使用したコシの強いちぢれ麺にスープが絡み、口の中で辛さとゴマのクリーミさがマッチする...
疲れた…と感じるとなんとなく欲しくなるのが酸味である。酸味と旨みをトロみあるスープに濃縮し封じ込めた酸辣湯麺は、スキだらけで汗をかきつつズルルっとすするの...
会合の舞台は赤坂にある『炭火割烹 白坂』にした。...
裏赤坂の『白坂』。遊び心伝わる店名もさることながら、まず、その佇まいに心を奪われる。白砂利と石畳、控えめな灯りに導かれ、冠木門を通り、真っ白な暖簾をくぐって店内へ。 席に座れば、大きな窓の外に慎ましく趣ある日本庭園が広がる。腕を振るうのは、井伊秀樹氏。世界のベストレストラン50で上位に名を連ねるシドニーの『Tetsuya’s』で副料理長を務め、その後、ニューヨークで国連大使の専属公邸料理人として活躍してきた人物だ。...
東京の韓国料理店の草分け的存在として知られる『草の家』。焼肉の〆に多くの常連がオーダーするのが、自家製手打冷麺だ。 〝純韓国料理〞にこだわるとあって、麺も咸興から仕入れるサツマイモの粉を使用。茹であがった麺は冷水にさらし、よく揉むことでプチッと小気味のよい食感に仕上げる。 牛すじや香味野菜を5時間かけて煮込むスープには韓国料理に使われる香木や唐辛子の種を加えて深みのある味わいに。涼感あふれる本場の味に心が満たされる。...
今夜は、彼氏の優太と食事の約束をしていた。 赤坂にある『ラ・スコリエーラ』は、二人が付き合う前から通うお気に入りのお店だ。 以前は毎回素敵なお店を調べて予約をしてくれていた優太だが、付き合って1年が経った今では、美貴がすっかりお店の決定権を握っている。 乾杯を終えると、優太がワイングラスを置きながら、話を始めた。 「今月、同期2人が本部に異動になったんだけどさ。話を聞くとそんなに営業成績も良くないのに上司に...
漁船の船長がオーナーを務める店ゆえ、目利きは確かで、仕入れる魚介の鮮度は抜群。それらを使ってシェフの宇賀神圭太氏も、シチリアなどで培い、東京に持ち帰った強い信念で南イタリアの魚介料理を、現地と全く変わらない味とスタイルで供している。もちろんパスタに関しても「南イタリアにないものは作らない」ときっぱり。骨太な心意気が頼もしい。...
南イタリアといえば、思い描くのは紺碧の海。そして魚介料理の宝庫である。ここはそんな南イタリアの海岸地方の料理ひと筋。その徹底ぶりは、メニューに肉料理をいっさい置かないというほどだ。例えば、トリッパというメニューも実は「マグロの胃袋」という徹底ぶり、そしてこれが美味。 オーナーの服部優希さんは漁船を所有する現役漁師。目利きの服部さんが選んだ魚を、シェフが南イタリアのスピリットを最大限に伝える料理に仕立てる。この...
お食事会は、赤坂の『キッチャーノ』で始まった。香り豊かな赤身肉が評判のステーキ店だということで、史子の心は早くも踊る。...
「スペシャリータ・ディ・カルネ(=肉のスペシャリスト)」を謳い、生ハムの盛り合わせから始まる肉尽くしのコースを供するこちらの看板料理は、メインのドライエイジングビーフ。熟成庫には国内外のさまざまな銘柄牛の塊肉が並ぶが、常連の間で人気急上昇中なのが今年メニューに仲間入りしたバザス牛だ。...
見よ!この美しい肉の断面を! 「今回の肉は22日熟成の褐牛。産地は十勝にある池田町で冬は穀物とか、ワインの産地ですから葡萄の搾りカスを食べ、夏になると放牧されて牧草を食べる。広い土地で、のびのび健康的に育っています。だから性格も穏やか。僕が近づくと牛の方から寄ってきますよ。出産から屠畜まで牧場で行うからトレーサビリティもしっかりしてる。」落ち着いた語り口のシェフ・山縣類氏だが肉に関して話し始めると止まらな...
テーブルから見えるように設えられた熟成庫には、産地や熟成期間の異なる肉塊がずらりと並び、さながら“お肉ミュージアム”。 マイナーだが味のある銘柄牛からメジャーな黒毛和牛やUSプライムまで、多種の牛肉がドライエイジングされている。2015年、新たに仕入れ始めたのが“フランスの神戸牛”ともささやかれている「バザス牛」。 程よい霜降り具合と繊細な繊維がもたらす柔らかさと味わい深さが持ち味に、肉好きの相手も...
テーブルから見えるように設えられた熟成庫には、産地や熟成期間の異なる肉塊がずらりと並び、さながら“お肉ミュージアム”。その“館長”とでも言うべきシェフ・山縣 類氏。 北海道産の褐毛和牛「いけだ牛」や、稲わらで育った島根産の黒毛和牛「たちすずか」といった、大々的に知れ渡ってはいないが味のある銘柄牛からメジャーな黒毛和牛やUSプライムまで、ドライエイジングさせる手腕が素晴らしい氏が、新たに仕入れ始めたのが“フ...
落ち着いた語り口のシェフ・山縣類氏だが肉に関して話し始めると止まらなくなる。 「今日ので22日熟成の褐牛。産地は十勝にある池田町で冬は穀物とか、ワインの産地ですから葡萄の搾りカスを食べ、夏になると放牧されて牧草を食べる。広い土地で、のびのび健康的に育っています。だから性格も穏やか。僕が近づくと牛の方から寄ってきますよ。出産から屠畜まで牧場で行うからトレーサビリティもしっかりしてる。何よりダメージの少ない状...
いつも賑わう赤坂サカスを1本奥に入った、閑静な赤坂・円通寺通り。そんな大人が集う場所にひっそり佇むのが『鉄板焼 さとう』。 半地下の入り口をくぐると、木材やレンガを使った趣のある内装に、鉄板を囲うカウンター。その向こうでは気さくなシェフの華麗な手捌きが楽しめる。...
雰囲気のある白い門と竹の回廊を通り抜けるとお店の入り口がある。 扉を開けると店内は調度品も含めノスタルジックな落ち着いた佇まいにほっとする。 このお店は赤坂の路地裏に存在している隠れ家的な本格中国料理のお店。都内有名店で腕を振るってきた料理長と中国人厨士が旬の食材を用いて腕をふるう味わいは格別で、名物の北京ダックにフカヒレ姿煮込み、大きな海老を用いた海老チリはもちろんだが、料理長が考案したオリジナリティ溢れるメニューも...
昼はバリバリ仕事をこなす赤坂のサラリーマンの諸君、負けられない仕事がある日はパワフルに焼肉ランチはいかがだろうか? 赤坂駅より徒歩3分、地下への階段を下るとその先にあるのが、『赤坂焼肉 KINTAN』。 厳選した黒毛和牛を、シャンデリアや古材がアンティークな雰囲気を醸し出す大人の空間で楽しめる。...
高志は付き合っている頃から、いつも私にダメ出しをする男だった。 「美鈴は甘やかされ過ぎている」「世の中ナメてる」「もっと自立しろ」「自分の意志がない」「トロい」 伊藤英明似の長身イケメンである高志は自慢の彼氏だったが、私は何かにつけて怒られてばかりだった。別れた原因も、私が生理痛で会社を休んだときに「体調管理も仕事のうちだ」などと言われ、大喧嘩に発展したからだった。 高志はいざと言うときは頼りになる男らしい性...