無数の飲食店が軒を連ねるコリドー街で、うっかり見逃してしまいそうな看板だけを頼りに2階へ。狭い階段を上ると、喧騒を忘れる上品な空間が広がる。個室も完備し、接待にもデートにももってこいだ。 焼き鳥の名店『鳥よし』の主人が3~4年前から構想していた新業態で、その名の通り、割烹の上質な料理に炭を使った調理をふんだんに取り入れている。 開放感あふれるカウンター内の厨房には立派な焼き台が鎮座し、その様子もまたごちそうだ。...
サラリーマンの聖地・新橋の路地裏に潜む『さかな地鶏 舞浜』は、40年前からご主人の叔母が座敷のみの割烹料理を営み、平成10年、居酒屋にリニューアルした魚の名店だ。 開店前から行列を覚悟するランチは、千円均一で焼魚か煮魚を選ぶというシンプルさも潔くて好感が持てる。...
魚好きであれば誰もが知っているボリューム満点、味満点の新橋の人気店。何度行っても「銀ダラの煮付け」が売り切れているので、再チャレンジを繰り返し、全ての定食を食べてきました。 人気の銀ダラはもちろん美味しいけれど、こちらの鮭やメダイの焼き魚も印象に残る味わいです。魚というより、肉と呼びたくなるようなその肉汁あふれるジューシィな身に、お米が止まらなくなります。「ごはんは半分で結構です」なんて遠慮したら後悔したのが初回訪問。 ...
サラリーマンの聖地・新橋の路地裏に潜む『さかな地鶏 舞浜』は、40年前からご主人の叔母が座敷のみの割烹料理を営み、平成10年、居酒屋にリニューアルした魚の名店だ。 グルメな雄飛さんはどんな時にこちらへ?「新橋近辺で思いっきり魚を食べたい気分の時に伺うのが定番です。開店前から行列を覚悟するランチは、千円均一で焼魚か煮魚を選ぶというシンプルさも潔くて好感が持てます。」 さっぱりしたい時は焼魚、こってり味...
この店を知っているだけで、ちょっとした優越感を味わえる。銀座8丁目のビル2Fにある『みな美』だ。手間暇、時間と愛情をかけて作る女将の家庭料理が自慢の店。 素材の持ち味を生かした煮魚やおひたし、ジューシーな牡蠣フライに締めの和風オムライスまで。派手ではないが、ごまかしのない家庭料理は郷愁そそられる味わい。 あんまり疲れた顔で愚痴っていると女将にピシッと活を入れられるような、そんな人柄も人気で、常連客が足を運ぶ店だ。...
思わず「ただいま」と扉を開けたくなるような、アットホームな和食店。そう感じるのは、店の雰囲気はもちろん、身体を気遣うような優しい料理の味わいから。 おまかせのコースは、ごはんがセットになった9品とおつまみ8品の2種類が基本。銀座らしからぬ値段設定に感謝。 土鍋で炊き上げるごはんは、季節ごとにアレンジを効かせた浅利、蟹、松茸などが登場し、それを目当てに訪れる常連も多い。...
この店を知っているだけで、ちょっとした優越感を味わえる。銀座8丁目のビル2Fにある『みな美』だ。手間暇、時間と愛情をかけて作る女将の家庭料理が自慢の店。 素材の持ち味を生かした煮魚やおひたし、ジューシーな牡蠣フライに締めの和風オムライスまで。派手ではないが、ごまかしのない家庭料理は郷愁そそられる味わい。 あんまり疲れた顔で愚痴っていると女将にピシッと活を入れられるような、そんな人柄も人気で、常連客が...
素材の持ち味を生かした煮魚やおひたし、ジューシーな牡蠣フライに締めの炊きこみ御飯まで。派手ではないが、ごまかしのない家庭料理は郷愁そそられる味わい。女将の人柄も相まって客足が引きも切らない。...
素材の持ち味を生かした煮魚やおひたし、ジューシーな牡蠣フライに締めの和風オムライスまで。派手ではないが、ごまかしのない家庭料理は郷愁そそられる味わい。 あんまり疲れた顔で愚痴っていると女将にピシッと活を入れられるような、そんな人柄も人気で、常連客が足を運ぶ店だ。...
煮魚からおひたし、深川オムライスなど。馴染み深いが、ごまかしのないしみじみとした家庭料理が味わえる店。女将・砥上親美さんを慕う顧客も数え切れず。...
年季の入った雑居ビルの2階。あらかじめ存在を知らなければ少々見つけづらいロケーションだが、それだけに、毎夜銀座に通じた紳士淑女で賑わう。店主の松井邦夫氏は、昭和52年に銀座で自身の店を構え、55年から現在の場所へ。 マグロ、あわび、毛ガニなど上質な鮮魚料理のほか、メニューには肉じゃが、卵焼きといった家庭の食卓に並ぶような品もあるが、職人のひと仕事が施されたその味は、違いが歴然。長年、ナイトシーンで名を轟かす所以だ。...
仕事が終わった後、田代シェフが“ほっとしたい時”に訪れるのが、銀座で30年以上も小料理屋を営む『きく』。 シェフのお気に入りは、今や『きく』の代名詞になりつつある「小アジフライ」だそう。 「『きく』は河豚や煮つけなど、他のものも美味しいんだけど、 “あの小アジフライを食べたいな”と思ったらすぐ行きますね。」...
高級店が立ち並ぶ銀座八丁目の雑居ビル。そう聞くとなかなかハードルが高いと感じてしまうけれど、この場所で、リーズナブルに京料理が楽しめるとあって人気なのが『くいもんや す多ち (すだち)』。 小さなエレベーターにのって3階へ。扉を入るとそこにはキッチンをぐるりと囲う12席のカウンターに、溢れんばかりのお客さん!...
日本料理を、白木のカウンターで味わう。そう聞くと、食材の良し悪しを利き分ける鍛え抜かれた舌や器を見極める鋭い観察眼が必要なのでは?と身構えてしまうかもしれない。 けど、この店の主人、笹田秀信さんの優しい眼差しに迎えられた瞬間、そうした能力は不要だと感じるはずだ。 もちろん、身構える必要だってない。着席すると笹田さん、今度はハニカミながら自分の過去を語り始める。 「実は私も高校生の頃、好き嫌いが多く、偏食でした。魚...
やはり和食に欠かせない存在である白飯。その美味しさを味わいたいなら『新ばし 笹田』を訪れたい。 ここの白飯を口にすれば、改めて白飯の美味しさに気がつくだろう。しかし、特別凄いことをしているわけではない。 店主・笹田さん自身がその美味しさに感動したという、魚沼産のコシヒカリを使用し、精米仕立てを週に2~3回取り寄せる。これを九州高千穂の豊潤水で客の顔を見てから炊き始めるのだ。 炊き上がった白飯は、胸をすく香りと艶が...
一方、白飯なら『笹田』。仕事柄、旨いご飯はそれなりに食べこんでいるつもりだったのだが、ここの白飯を口にした時、改めて白飯の醍醐味に息を呑んだ。だからといって特別凄いことをしているわけではない。 米は笹田さん自身が感動したという魚沼産のコシヒカリ。精米仕立てを週に2~3回取り寄せる。これを九州高千穂の豊潤水で客の顔を見てから炊き始める。 こうして炊き上がった白飯は、胸をすく甘やかな香りと艶が素晴らしい...
新橋の飲み屋街に位置しながらも、カウンターでしっぽりと和洋取り混ぜた、旬のおすすめ料理を味わう割烹スタイルが楽しめる『新ばし 久』。 ファンの多いアジフライは、素材の味を生かすために下味はあえてこしょうのみ。塩と自家製タルタルソース、酢キャベツを添えるので後はお好みで。 まずはそのままかぶりつけば、衣はサクサクッといい音を奏で、身はふっくらと柔らか。アジの風味と衣の香ばしさにしばしうっとりする。...
ここは和洋取り混ぜた、旬のおすすめ料理を味わう割烹スタイル。ファンの多いアジフライは、素材の味を生かすために下味はあえてこしょうのみ。塩と自家製タルタルソース、酢キャベツを添えるので後はお好みで。 まずはそのままかぶりつけば、衣はサクサクッといい音を奏で、身はふっくらと柔らか。アジの風味と衣の香ばしさにしばしうっとりする。...
すだち蕎麦。メニューは一例「日替わりで楽しめるおばんざいがメインですが、お刺身もお肉も天ぷらも揚げてくれます。お酒好きの気さくな女将が迎えてくれますよ」。...
とある一日。 原稿を印刷所に送らなければいけない入稿日というのに、取材が終わっていないという日。昨日も編集部に泊まり込んだのに、ネバーエンディングな一日。もう楚の歌を歌ってしまいそうな、四面楚歌の夜。 顎が外れるくらいアクビをしまくりながら、スッピンのボロ雑巾というほうほうの体で出会ってしまったのが、こちらのお店『SAKURA SAKURA』。...
店主を中心にお客同士がゆるやかに繋がれるのは、良質な酒場であるなによりの証拠。新橋『酛』で働き、昨年独立した渡邉育美さんが営む『小料理バル KANADE』にも、そんなフレンドリーな空気感があふれる。 営業スタートと同時にぽつぽつ常連が訪れ、日が暮れるころにカウンター席が埋まることもしばしば。おばんざいをつまみ日本酒を飲みながら、お客同士のおしゃべりにも花が咲く。「小さい店だからこそみんなが楽しく過ごせる場所に」と渡邉さん。 ...
創業47年の老舗割烹料理店。おばんざいスタイルで供する煮物や汁物が名だたる著名人に愛されてきたお店だ。店名の通り、汁八汁などの汁ものや煮物が名物だが、これからの時期は岩ガキがおすすめ。見た通りプリプリの身を口にほうばれば、濃厚でクリーミーな味わいが広がる。 また、注文ごとに鍋に移し替え卵とともに煮込んで仕上げる肉豆腐も人気。〆の食事には豊富な種類から選べる味噌汁を、ぜひ味わってみて。...
“夕河岸の鯵売る聲や雨上がり”と永井荷風が詠み、かの新井白石はその著書『東雅』で“鯵はアジなり”とまで礼讃した、日本を代表する大衆魚・鯵。年間を通して食べられてはいるが、夏の季語として使われているように、旬は5~7月。一説によれば味の良さからこの名があるとも言われている。 「鯵は青魚特有の風味を持ちつつもクセがなく、味わいは淡白。それでいて、豊かな旨みを兼ね揃えた優等生。特に6~7月は肉厚で脂ものり、最高ですよ」 人懐っこい笑...