エリート商社マンの妻の座を勝ち取った“Bランク女”の変貌。31歳の花嫁が犯した唯一のミス
「ごめん、里奈。待った?」 広尾の『Sudachi』にやってきた廉は、暑そうに首筋の汗を拭った。 私が退職して以来、久しぶりに再会した廉は、南国の商社マンらしく少し日に焼けていた。 そして、その横顔と胴体には、若い頃には見当たらなかった脂肪が薄っすらと存在感を帯び始めている。にも関わらず、「モテそうだな」なんて反射的に思ってしまった自分に驚いた。 しかし私の知っている廉は、広尾のオシャレな和食をサクッと...