きっかけは、無農薬無化学肥料栽培の米生産者・松下明弘氏との出会い。甘みだけではない力強く、膨らみのある米の旨さに「定食屋」を開くことを決意した。ゆえに、米には徹底的にこだわり、少量ずつ土鍋で炊き上げる。無論、主力の焼き魚も絶妙。例えば、脂ののった銀ダラは、粕漬けにして美しい焼き色が付く程度に焼き上げる。出汁の利いた味噌汁や日替わりの小鉢も、体に染る旨さ。通うが正解の小さな名店だ。...
この道30年以上のベテランシェフがふたり体制で営むという贅沢なフランス料理店『ラ・テール』。シャンデリアが煌めくゴージャスな客席に面したオープンキッチンでは、金子満...
「港区女子が求める見栄えの良さ・特別感など全てが揃っている店。経験値が高い麻里奈のハードルは高いですが、その分彼女が求めるニーズをよく熟知しておくことが大事かな...
この道30年以上のベテランシェフがふたり体制で営むという贅沢なフランス料理店『ラ・テール』。 シャンデリアが煌めくゴージャスな客席に面したオープンキ...
肉食女子とデート肉なら、カウンターで熟練の肉焼き技術を楽しめるこの店。時間をかけて最大限に肉の旨さを引き出すフレンチスタイルで火入れを行う。 メイン食材は、飼...
螺旋階段を下り、扉を開き、さらに階段を下ると、開放感溢れる店内が広がる。洗練されたテーブル席、奥に1室だけある個室、シックなバーカウンターも魅力的だが、初めて訪れる...
螺旋階段を下り、扉を開き、さらに階段を下ると、開放感溢れる店内が広がる。洗練されたテーブル席、奥に1室だけある個室、シックなバーカウンターも魅力的だが、初...
2015年2月にオープンしたばかりのこの店の自慢はフレンチの技法で火入れをするステックキュイジーヌ。 なかでも最高級ステーキ肉と称される「短角牛」の...
3大商社で順調にキャリアを歩んでいる彼らは、間違いなくエリートだ。 だが、20代の商社マンの給料は、年下である24歳の楓のそれを遥かに下回る。 楓は、高給取りが偉いなどと思ったことはこれっぽっちも無い。 確かに外銀でのハードワークは高給によって報われているとも言えるが、必ずしも人の仕事ぶりや努力と給料は比例しない。 金融という業界が高いマージンで回っているだけだし、その会社の構造だって関係してくる。 ...
薫と亜里抄と女子会をした翌週金曜日。 百合はずっと目標にしている女性とともに、有栖川公園近くの『クリオーゾ』にいた。...
「『クリオーゾ』は、オシャレをして、大人っぽい気分で出かけたくなる素敵なイタリアンです」 広尾駅からすぐの便利なアクセスだが、階段を下った地下に広がる店内には、ゆったりとした時間が流れる。食事の時間帯にコース料理を満喫するもよし、少し遅い時間に訪れてアラカルトとワインで過ごすもよしと知っていると重宝するレストランだ。 「実は私、トマトが苦手なのですが、こちらのお料理ならペロリといただけちゃうんです。...
フルオープンキッチンに面するカウンターの一角には旬の魚介を収めたショーケースが鎮座。この店内で、ゲストとの距離感と、扱う素材の状態に徹底してこだわるシェフの姿勢を明確に示している。その志はパスタも然り。食べて旨いのは当たり前。ときには大胆な発想から生まれる、主役が明確なパスタは美味の、その先にある楽しさまで伝えている。...
仕事と家の往復しかなく、合コンにも行かなくなったので(笑)たまのリフレッシュとして、春香と近所の美味しいお店を開拓するようになりました。広尾は都内でもレストランの激戦区。蒲田や芝浦時代はレストラン不毛地帯でしたから、嬉しい限りです。 定番の『ラボンバンス』から始まり、家から近い高樹町付近の南青山7丁目の日赤通りのお店はかなり開拓しました。イタリアンの激戦区なんですよね。『イル テアトリーノ ダ サローネ』、『ペガソ』や『...
~イタリアの伝統料理をリストランテ仕立てに昇華~ 店名の由来である”小劇場”でシェフが腕を振るう“魅せる”イタリアン。全12皿の月替りのコースは、イタリアの伝統料理や地方料理を再構築したクチーナクレアティーヴァ。 現地で感銘を受けたメニューを、シェフがリストランテ仕立てに昇華。スパイスによる味の変化や、盛り付けなどを工夫し、絵画のように繊細な作品を生む。それらに感嘆の声を上げる客の姿、店名が意味する“小劇場”そのものである。...
気心知れた間柄の人と訪れるという瀬川さん。もちろん、この店にもワインのポイントがある。 「イタリアのビオワインが楽しめます。自分も知らないような面白い品種があって、こんなものがあるんだ!というワインが出てきます。新しいマリアージュの楽しみを教えてくれるお店です」...
ここは、横浜随一のイタリアンと呼び声も高い『サローネ2007』が手掛けるリストランテである。カウンターに立つのは、同店でフロアマネージャーを務めた西嶋大明氏だ。料理は、統括シェフとして腕を揮ってきた樋口敬洋氏が担当し、素材の質感、味と香りの組み合わせに妙味を湛えた料理をコースに絞って供す。両者が絶妙に融合した、注目のカウンターイタリアンだ。...
炭火焼とワインを楽しめるビストロ『レ・ビノム』の姉妹店、西麻布の住宅街に潜む隠れ家一軒家『びのむ』。 供されるのは、前菜とおでん、土鍋で炊き上げる季節のご飯とデザートで構成する「おまかせコース」¥8,400~のみ。多彩なおでんから自分好みの5つを選択することが出来、自分好みのコースを組み立てられる。 とはいえ、おでん種を煮込むのは和風だしではなく鴨のコンソメスープだ。それも6年前の開店以来注ぎ足されているもので、口に含...
ここ最近、デートのチョイスとして選ばれる機会がじわじわ増えてきている、“おでん”。西麻布でおでんを楽しむなら、もちろんデートで訪れたい。 フレンチと和食を経験したシェフが織り成す、ここでしか味わうことのできないおでんを、ワインやシャンパンに合わせて楽しむ隠れ家『びのむ』。 供されるのは、メインがおでんというコース料理のみ。とはいえ、おでん種を煮込むのは和風だしではなく鴨のコンソメスープだ。それも6年前の開店以来注ぎ足さ...
炭火焼とワインを楽しめるビストロ『レ・ビノム』の姉妹店、西麻布の住宅街に潜む隠れ家一軒家『びのむ』。 供されるのは、前菜とおでん、土鍋で炊き上げる季節のご飯とデザートで構成する「おまかせコース」¥8,400~のみ。多彩なおでんから自分好みの5つを選択することが出来、自分好みのコースを組み立てられる。 とはいえ、おでん種を煮込むのは和風だしではなく鴨のコンソメスープだ。それも6年前の開店以来注ぎ足され...
真夏の陽射しで身体がなんだかお疲れ気味・・・。そんな時には、敢えてのおでん♥ じっくり煮込んで味の染みたおでんが疲れた心身を癒して体力回復。 おでんは冬の代名詞という人も、真夏におでんはアリなんです!!東京駅直結、アクセスも抜群な「黒塀横丁」にあるおでん屋『羅かん』。 こちらでは関西風塩味ベースの「出汁おでん」と、合わせ味噌の「味噌おでん」、2通りの楽しみ方が出来るのが魅力の1つ。 「出...
供されるのは、メインがおでんというコース料理のみ。とはいえ、おでん種を煮込むのは和風だしではなく鴨のコンソメスープだ。それも6年前の開店以来注ぎ足されているもので、口に含めばタネの味わいと共に、スープの香と旨みがブワッと広がる。 柔軟な発想から生まれたおでんは、ワインと合わせるとため息がこぼれる美味しさ。タネは季節ごとに変化するが「まだまだ試してみたいタネはある」と店主・野尻氏は意欲充分。進化し続ける『びのむ...
『レ・ビノム』の姉妹店。こちらは、おでんとワインを謳い、住宅街の路地を入った一軒家を舞台に、オーナーソムリエの徳原誠氏とシェフの野尻晴雄氏が供す。料理とおでんで構成するコースは8,400円~。...
1日10人限定のプライベートレストラン。「木曜、土曜のアラカルトデーなら、男ひとりでも利用しやすい。素材を大切にし、野菜が美味しいのでサラダが食べたくなる店です」...
舌だけではなく、目や耳など五感をフル活用して楽しむ、いわゆる“劇場型”レストラン。普通の店では物足りないという欲張りな彼女をぜひ招待して欲しい。 レストラン自体がまるでひとつの舞台のような特別感があり、目の前で食材が華麗に調理されていく姿を楽しむことができるのだ。 店のコンセプトは「無垢」と「調和」。そのイメージの通り、店内は黒を基調にしたしっとり洗練された特別な空間が広がる。...
広尾の日赤通り沿いといえば、駅から離れているにも関わらず名店が揃う、“できれば人には教えたくない店”が立ち並ぶエリア。ここに、また新たな名店がオープンしてしまった! 舌だけではなく、目や耳など五感をフル活用して楽しむ、いわゆる“劇場型”レストラン。普通の店では物足りないという欲張りな彼女をぜひ招待して欲しい。 レストラン自体がまるでひとつの舞台のような特別感があり、目の前で食材が華麗に調理されていく...
〝無垢と調和〞をテーマに、空間、料理、酒、すべてにオーナーシェフである渡辺史門氏の感性がちりばめられている『Si』。木曜と土曜はアラカルトのみ。それ以外の曜日は、一斉スタートのペアリングディナーが供される。 ジャンルレスの料理だが、刺激の強いスパイスや砂糖は不使用で、塩やみりん、オリーブオイルなどは数種類を使い分けるこだわりをもつ。ワインはビオ、日本酒は長期熟成タイプなど、合わせるお酒にも個性が光る。 ...
ANA・ひらまつ・自治体3者の熱い想いから実現したこの企画。納税者は「返礼食事券」を通じて、ふるさとに眠る美味しい食材と巡り会える絶好のチャンスが得られる。さらに一度ファンになれば、指名買いをしてくれる可能性も高く、地方自治体にとっては願ったり叶ったり! そんな両者の橋渡し役を担うのが、ひらまつグループのシェフたちだ。シェフ自らがその土地に直接出向き、生産者と語らい、味わった素晴らしい食材を厳選。その食材を使用した期間限定の...
小川大樹氏が料理長に就任した際、自らのセンスで「総合芸術としての料理」を追求するために意識したのは、「(お出しした時に)お客様の顔が明るくなるような盛りつけ」。ソースは味だけでなく、視覚的な華やかさを出すためにも不可欠だ。 コンソメを含ませた聖護院大根にフォアグラのソテを合わせた写真の前菜(ランチコースより)には、やわらかな酸味とコクのあるベアルネーズソースをたっぷりと添え、赤ワインとポルト酒で煮込んだ山椒を細い線のように配...
レストランウエディングの草分けである『レストランひらまつ』。「美味しい料理でもてなしたいから」と選ばれることも多い。 「美味しいことはもちろん、心まで満たされる祝宴となるように」と、常に期待される以上を目指し、スタッフの持つ力を最大限に発揮して婚礼を支えていく。 抜群のチームワークが強みだが、それは仕入れ先も含んでのこと。小川大樹料理長自らが信頼を寄せる産地から、安心できる良質な食材を直接仕入れている。...
東京のレストラン史を語る上で欠かせない、東京で、いや、恐らく日本で一番長い歴史を持つビストロである。 が、最近じわじわと人気が高まりつつあるのが、このローストビーフ。オーナーの関根進氏が惚れ込んだA4ランクの飛騨牛を使ったひと品だ。「A5でもA3でもなく、A4が良かった。赤身の味わいと脂のバランスがちょうどいいんだね」 9代目のシェフである江畑雄一氏は、塩をした塊肉の表面をしっかり強火で焼いて焼き色をつけた後、高温のオ...
東京でも随一の歴史を誇る創業41 年を数えるビストロ。 近年、様々なお惣菜を自由に取り分けられる名物メニュー「サラダ・シテ」も復活し、コスパの高いディナーが幅広くアレンジできる。 メインをはるボリューム満点の肉料理も多彩なため1万円で十分満足できる。ローストビーフも人気の一品。...
「東京のビストロ」を語る上で欠かせない存在、それが西麻布『ビストロ・ド・ラ・シテ』(以下『シテ』)だ。1973年開店の老舗ビストロ。 この街に今よりもっと活気があった頃には、外苑西通りに並行している、『シテ』のあるこの道は「ビストロ通り」と呼ばれていたほどメジャーな存在だ。 正直言って、西麻布エリアは近年、ちょっと元気がない印象を受ける。人影もなんとなく少なめだ。そして、長年『シテ』のオーナーとして...
創業41年。昨年の東京カレンダービストロ特集でも巻頭を飾ったが、原点に立ち戻る今企画でもやはり欠かせない存在だ。「オープン当初、フランスの味をそのまま持って来た『シテ』をもう一度」と名物オーナーの関根氏の思いも新たに、今年2月から「最後のパートナー」大竹シェフを迎えた。 「俺が思うビストロは、シャルキュトリやパン、なんだって自分のところで作るのがやり方」と氏が語る通り、こちらのカスレは、豚のソーセージ、羊...
ビストロと名のつくレストランは、日本に数多くある。だが、西麻布『ビストロ・ド・ラ・シテ』ほど、その名にふさわしい場所は、ない。 深紅のベンチシート、木のテーブル、ロートレックのポスターや古きパリの写真、ギシギシと音を立てる木の床、良き具合にくすんだ壁や柱……。そのすべてに、時間と客の愛着がたっぷりと染み込み、成熟した店だけが持つ安らぎが、漂っている。座れば、さあ今日も美味しいものを、たらふく食うぞという気分が...
広尾商店街の裏手にあるウッディな居心地のいい空間。 ここはフレンチの巨匠・吉野建氏が手がけるビストロとして2011年にオープンした人気店。 現在は、シェフの猪口氏が厨房を預かり、吉野シェフの看板料理や定番のビストロ料理を美味しくリーズナブルに提供している。料理は季節により異なるので、常連になっても毎回新しい発見があるはずだ。...
マリネして一晩ねかせたサーモンにスモークをかけ、オーブンで数分焼き、余熱でゆっくり火を入れる。料理人の技と経験が必要とされる吉野シェフのスペシャリテ「サーモンのミキュイ」は、うっとりするほどなめらかな食感が持ち味。 この名物を受け継ぐ猪口シェフは、「付け合わせこそ違えど、味わいは本店と同じ」と胸を張る。しかもディナーコースは¥4,200からというリーズナブルさ。激戦区の広尾で食通に愛され続ける理由である。...
巨匠・吉野建氏によるパリ『ステラマリス』、東京『タテルヨシノ』のビストロ版として、2011年春にオープン。タテルヨシノのオープニングスタッフである町田寛夫氏が厨房を預かり、ビストロの定番料理や吉野シェフの看板料理を、独特のスタイルで提供している。 たとえばテット・ド・コションは鉄製の両手鍋で出したり、山ウズラのローストは木のトレーで出すなど、手の込んだ料理を敢えてラフに盛りつけ、カジュアル感を演出。しかしソー...
パリの『ステラマリス』をはじめ、芝、汐留、銀座の3店舗を合わせて、全部で5つものミシュランの星を持つ名料理人、吉野建シェフ。これまで、ガストロノミーばかりを手掛けてきた吉野シェフが、この4月新たな挑戦の場として広尾にオープンしたのが、ここ『ラ トルチュ』。オーセンティックなフランス料理を中心にした、街場のビストロである。 「いくらおいしくても、“ガストロ”では出せないフランスの郷土料理や家庭の味は、いっぱいあ...
ワイン好きだからといって、高級ワインでもてなしたところで、ありがちな接待で終わってしまう。ならば、お目にかかれない、レアモノで攻めてみるというのも一考だ。 祇園の『リストランテキメラ』の姉妹店であるここは、イタリアンでありながら、シャンパーニュは約100種、ワインは500種以上を誇る。有名どころを押さえながらも、小さなドメーヌによる生産量の少ない銘柄が充実するリストは、1万円前後が中心。知る人ぞ知る銘柄が中心ゆえ、価格が...
前回までのあらすじ 慶應大学卒業後とある総合商社に勤めた拓哉。20代を「渋谷」「西麻布」で過ごし、挫折を経験し「蒲田」へと引っ越す。その後スタートアップ企業「5MINUTES」へと転職し、経営幹部に。仕事の光が見えてきた、拓哉の38歳の時のお話。 東京人生ゲーム第4話:35歳芝浦での勝負。大企業の看板を下ろした僕は通用するのか? 皆さん、こんにちは。 突然ですが、かの有名な藤沢数希先生はこう言っています。「1回...