渡辺淳一氏や伊集院 静氏など政財界や文豪に愛される和食の老舗。夜は接待のお客でいっぱいになる。ランチも夜同様に品物重視で魚を選び、丁寧に手をかけられた品が並ぶ。 この日の焼物であるかますも、水がますではなく、身にコクのある本がますを使用。 「昼だからと気を抜いた商売はしていません」との言葉通り、火で炒ったまろやかな粗塩をかけて一夜干しされた焼魚が出される。 味噌汁も味が変わらないよう、出す分だけ小鍋でつくるなど、...
~丁寧に手をかけられた本物の和食を味わう~ 渡辺淳一氏や伊集院 静氏など政財界や文豪に愛される和食の老舗。夜は接待のお客でいっぱいになる。ランチも夜同様に品物重視で魚を選び、丁寧に手をかけられた品が並ぶ。 この日の焼物であるかますも、水がますではなく、身にコクのある本がますを使用。「昼だからと気を抜いた商売はしていません」との言葉通り、火で炒ったまろやかな粗塩をかけて一夜干しされた焼魚が出される。 味噌汁も味が変...
渡辺淳一氏や伊集院 静氏など政財界や文豪に愛される和食の老舗。夜は接待のお客でいっぱいになる。ランチも夜同様に品物重視で魚を選び、丁寧に手をかけられた品が並ぶ。 この日の焼物であるかますも、水がますではなく、身にコクのある本がますを使用。「昼だからと気を抜いた商売はしていません」との言葉通り、火で炒ったまろやかな粗塩をかけて一夜干しされた焼魚が出される。 味噌汁も味が変わらないよう、出す分だけ小鍋で...
無数の飲食店が軒を連ねるコリドー街で、うっかり見逃してしまいそうな看板だけを頼りに2階へ。狭い階段を上ると、喧騒を忘れる上品な空間が広がる。個室も完備し、接待にもデートにももってこいだ。 焼き鳥の名店『鳥よし』の主人が3~4年前から構想していた新業態で、その名の通り、割烹の上質な料理に炭を使った調理をふんだんに取り入れている。 開放感あふれるカウンター内の厨房には立派な焼き台が鎮座し、その様子もまたごちそうだ。...
「五感を超えて、“八感”で愉しませる」がコンセプトの割烹料理店。焼き魚の“香り”やハモの骨を切る“音”が生み出す臨場感の中で、旬の高級食材を用いた至高の和食が味わえる。 通常の5コースのほか、6品8,640円と8品1万6,200円の「東京カレンダー特別コース」も用意。書や日本画で彩られた風雅な空間は、接待にも最適。大切な人をもてなす際にはぜひ利用したい。...
希少部位に骨付き塊肉。アメリカンステーキからフランス直輸入の肉ビストロ、そして焼肉店の高級化まで、さまざまな動きを見せてきたここ数年の牛肉ブーム。 その渦中にあって、多くの肉ラバーが、今、注目しているのが、次なる肉トレンドの有力候補“肉割烹”だ。 さりげなく和の要素を加味したこの牛肉懐石というスタイルを、いち早く取り入れたのがここ『ゆうざん』。昨年の11月に開店した“肉割烹”だ。 東京ではまだ目新しいものの、実を...
各界の名士たちがおもてなしをするとき、得意顔で紹介する店である。「二度と同じものは出しません」と、30年以上ものあいだ蓄積してきた何千枚のメモには、顧客の当日の食事が詳細に記録されている。 箸の行き交いで好みを判断し、その流れで料理を構築するコースは、まさに食のオートクチュールだ。 〆には、「ワガママいっていいかい?」と甘える常連たち。名物のキノコパスタは6本、オムライスはスプーン1杯、といいつつ、「やっぱり室井さんの...
各界の名士たちがおもてなしをするとき、得意顔で紹介する店である。「二度と同じものは出しません」と、1980年より蓄積してきた何千枚のメモには、顧客の当日の食事が詳細に記録されている。 箸の行き交いで好みを判断し、その流れで料理を構築するコースは、まさに食のオートクチュールだ。 〆には、「ワガママいっていいかい?」と甘える常連たち。名物のキノコパスタは6本、オムライスはスプーン1杯、といいつつ、「やっぱりカレーが食べたい...
500年の歴史をもつ『うかい』が、この春初めての割烹『銀座kappouukai』をオープンした。この注目店が今夏に展開するのは、日本の夏の魅力がぎっしり詰まったフルコース。食事が始まると、まずそのプレゼンテーションの美しさに驚くはず。 例えば炭焼き八寸は笹などの緑があしらわれ、皮付き姫もろこしの炭焼きや鮎の唐揚げが至極華やかに並ぶ。そして目玉は“鱧すき鍋”。鱧出汁の中に身をくぐらせれば、身はその出汁を瞬時に吸い込み白く縮れる。こ...
この店を知っているだけで、ちょっとした優越感を味わえる。銀座8丁目のビル2Fにある『みな美』だ。手間暇、時間と愛情をかけて作る女将の家庭料理が自慢の店。 素材の持ち味を生かした煮魚やおひたし、ジューシーな牡蠣フライに締めの和風オムライスまで。派手ではないが、ごまかしのない家庭料理は郷愁そそられる味わい。 あんまり疲れた顔で愚痴っていると女将にピシッと活を入れられるような、そんな人柄も人気で、常連客が足を運ぶ店だ。...
思わず「ただいま」と扉を開けたくなるような、アットホームな和食店。そう感じるのは、店の雰囲気はもちろん、身体を気遣うような優しい料理の味わいから。 おまかせのコースは、ごはんがセットになった9品とおつまみ8品の2種類が基本。銀座らしからぬ値段設定に感謝。 土鍋で炊き上げるごはんは、季節ごとにアレンジを効かせた浅利、蟹、松茸などが登場し、それを目当てに訪れる常連も多い。...
この店を知っているだけで、ちょっとした優越感を味わえる。銀座8丁目のビル2Fにある『みな美』だ。手間暇、時間と愛情をかけて作る女将の家庭料理が自慢の店。 素材の持ち味を生かした煮魚やおひたし、ジューシーな牡蠣フライに締めの和風オムライスまで。派手ではないが、ごまかしのない家庭料理は郷愁そそられる味わい。 あんまり疲れた顔で愚痴っていると女将にピシッと活を入れられるような、そんな人柄も人気で、常連客が...
素材の持ち味を生かした煮魚やおひたし、ジューシーな牡蠣フライに締めの炊きこみ御飯まで。派手ではないが、ごまかしのない家庭料理は郷愁そそられる味わい。女将の人柄も相まって客足が引きも切らない。...
素材の持ち味を生かした煮魚やおひたし、ジューシーな牡蠣フライに締めの和風オムライスまで。派手ではないが、ごまかしのない家庭料理は郷愁そそられる味わい。 あんまり疲れた顔で愚痴っていると女将にピシッと活を入れられるような、そんな人柄も人気で、常連客が足を運ぶ店だ。...
煮魚からおひたし、深川オムライスなど。馴染み深いが、ごまかしのないしみじみとした家庭料理が味わえる店。女将・砥上親美さんを慕う顧客も数え切れず。...
東銀座から徒歩8分、伝統ある料亭が立ち並ぶ街並に、静かで堂々とした佇まいの『銀座あさみ』はある。 いただくべきはずばり、鯛茶漬け。ごまだれ、くるみ、カシューナッツをベースにした香ばしいタレにお好みでわさびを溶して丼にかけ、さらにその上から煎茶を注げば準備完了。ゴマの風味が、卸したての真鯛の旨みを引き立てる。...
東銀座から徒歩8 分、伝統ある料亭が立ち並ぶ街並に、静かで堂々とした佇まいの『銀座あさみ』はある。 いただくべきはずばり、鯛茶漬け。ごまだれ、くるみ、カシューナッツをベースにした香ばしいタレにお好みでわさびを溶して丼にかけ、さらにその上から煎茶を注げば準備完了。ゴマの風味が、卸したての真鯛の旨みを引き立てる。 さらに、わさび、しそのアクセントも噛むごとに効いてくる。計算された味のバランスは圧巻だ。お浸し、小鉢、香の物、...
今や銀座名物とも言うべき同店の鯛茶ランチ。日に2~3回転、2~30人が味わうベストセラーメニューだ。人気の秘密は、真鯛を使えばこそのピュアな脂と旨味。 そして甘みを抑え、クルミとカシューナッツを加えてキリリと男前に仕上げた胡麻ペーストにある。そのコク味と香りの高さに、アツアツの深蒸し煎茶の香気が見事にマリアージュ。あえて出汁を使わぬことで、すっきりと洗練された味わいに仕上げている。...
年季の入った雑居ビルの2階。あらかじめ存在を知らなければ少々見つけづらいロケーションだが、それだけに、毎夜銀座に通じた紳士淑女で賑わう。店主の松井邦夫氏は、昭和52年に銀座で自身の店を構え、55年から現在の場所へ。 マグロ、あわび、毛ガニなど上質な鮮魚料理のほか、メニューには肉じゃが、卵焼きといった家庭の食卓に並ぶような品もあるが、職人のひと仕事が施されたその味は、違いが歴然。長年、ナイトシーンで名を轟かす所以だ。...
仕事が終わった後、田代シェフが“ほっとしたい時”に訪れるのが、銀座で30年以上も小料理屋を営む『きく』。 シェフのお気に入りは、今や『きく』の代名詞になりつつある「小アジフライ」だそう。 「『きく』は河豚や煮つけなど、他のものも美味しいんだけど、 “あの小アジフライを食べたいな”と思ったらすぐ行きますね。」...
サラリーマンの聖地・新橋の路地裏に潜む『さかな地鶏 舞浜』は、40年前からご主人の叔母が座敷のみの割烹料理を営み、平成10年、居酒屋にリニューアルした魚の名店だ。 開店前から行列を覚悟するランチは、千円均一で焼魚か煮魚を選ぶというシンプルさも潔くて好感が持てる。...
魚好きであれば誰もが知っているボリューム満点、味満点の新橋の人気店。何度行っても「銀ダラの煮付け」が売り切れているので、再チャレンジを繰り返し、全ての定食を食べてきました。 人気の銀ダラはもちろん美味しいけれど、こちらの鮭やメダイの焼き魚も印象に残る味わいです。魚というより、肉と呼びたくなるようなその肉汁あふれるジューシィな身に、お米が止まらなくなります。「ごはんは半分で結構です」なんて遠慮したら後悔したのが初回訪問。 ...
サラリーマンの聖地・新橋の路地裏に潜む『さかな地鶏 舞浜』は、40年前からご主人の叔母が座敷のみの割烹料理を営み、平成10年、居酒屋にリニューアルした魚の名店だ。 グルメな雄飛さんはどんな時にこちらへ?「新橋近辺で思いっきり魚を食べたい気分の時に伺うのが定番です。開店前から行列を覚悟するランチは、千円均一で焼魚か煮魚を選ぶというシンプルさも潔くて好感が持てます。」 さっぱりしたい時は焼魚、こってり味...
高級店が立ち並ぶ銀座八丁目の雑居ビル。そう聞くとなかなかハードルが高いと感じてしまうけれど、この場所で、リーズナブルに京料理が楽しめるとあって人気なのが『くいもんや す多ち (すだち)』。 小さなエレベーターにのって3階へ。扉を入るとそこにはキッチンをぐるりと囲う12席のカウンターに、溢れんばかりのお客さん!...
ー今夜はクライアントとの接待で遅くなるから。 そう志穂にLINEで伝える。 今井チームのメンツは、『和食えん』で待っているらしい。クライアントに外国人が混ざっている場合、接待で使うこともある店だ。...
熟練した料理人が腕を振るう和食を、カジュアルな和の空間でいただける『和食えん』。外国人をもてなすお店としても需要が高い。 ホッと寛げる掘り炬燵式の和の空間とその場所から望む煌びやかな夜景という、その対比が新鮮に感じるのではないだろうか。最大12名まで利用可能という大人数に対応できるのも貴重だ。 シンプルに魚や野菜の素材そのものの味わいを尊重する料理が自慢。そのため、出汁には徹底したこだわりを持ち、昆布と鰹で朝から丁寧に...
新橋の飲み屋街に位置しながらも、カウンターでしっぽりと和洋取り混ぜた、旬のおすすめ料理を味わう割烹スタイルが楽しめる『新ばし 久』。 ファンの多いアジフライは、素材の味を生かすために下味はあえてこしょうのみ。塩と自家製タルタルソース、酢キャベツを添えるので後はお好みで。 まずはそのままかぶりつけば、衣はサクサクッといい音を奏で、身はふっくらと柔らか。アジの風味と衣の香ばしさにしばしうっとりする。...
ここは和洋取り混ぜた、旬のおすすめ料理を味わう割烹スタイル。ファンの多いアジフライは、素材の味を生かすために下味はあえてこしょうのみ。塩と自家製タルタルソース、酢キャベツを添えるので後はお好みで。 まずはそのままかぶりつけば、衣はサクサクッといい音を奏で、身はふっくらと柔らか。アジの風味と衣の香ばしさにしばしうっとりする。...
すだち蕎麦。メニューは一例「日替わりで楽しめるおばんざいがメインですが、お刺身もお肉も天ぷらも揚げてくれます。お酒好きの気さくな女将が迎えてくれますよ」。...
フリーの料理人だった頃は国立大学卒者の月給が70円だった時代に、500円もの大金をもらえるほどの腕前。その容貌は歌舞伎の名優、六代目尾上菊五郎に似ていると評判が立つほど。『本店 浜作』はそんな板前界のトップスター、故塩見安三氏によって生み出された。史上初めてのカウンター割烹である。 大正13年(1924年)に大阪で創業し、昭和3年(1928年)に銀座に進出した『本店 浜作』は瞬く間にセレブが押し寄せる人気店となり、全盛を極めるこ...
18歳から料亭や寿司屋で修業し、和食一筋を貫く主人・熊澤さんが2010年に開店。毎朝、築地に出向き、魚を見きわめるのは、「いいネタを使わないと日本料理はダメになる」との信念から。 ランチといっても手は抜かず、夜に出すのと同じ魚を使い、主人自ら包丁を握る。「お客様の顔を見て仕事をすれば、下手なことはできません」と昼も夜もカウンターの前で見事な包丁さばきを見せる。 ばくだん丼は、オリジナルの醤油で漬けにした白身やいか、たこ...
創業47年の老舗割烹料理店。おばんざいスタイルで供する煮物や汁物が名だたる著名人に愛されてきたお店だ。店名の通り、汁八汁などの汁ものや煮物が名物だが、これからの時期は岩ガキがおすすめ。見た通りプリプリの身を口にほうばれば、濃厚でクリーミーな味わいが広がる。 また、注文ごとに鍋に移し替え卵とともに煮込んで仕上げる肉豆腐も人気。〆の食事には豊富な種類から選べる味噌汁を、ぜひ味わってみて。...
カウンターに並ぶのは、筑前煮や玉子焼き、おひたしなどの大皿料理。銀座のクラブで遊び慣れた大人たちが、ホッとするような味を求めてやってくるような店だ。 だがこの店、実はラーメンが旨い。それもそのはず、オーナーは葛西のラーメン店『ちばき屋』を経営する千葉憲二さん。 料亭の「鯛にゅうめん」をイメージしたという「鯛そば」は、鯛からとっただしと自家製のストレート麺を合わせたシンプルな逸品。あっさりと上品な、大人にふさわしい味だ。...
“夕河岸の鯵売る聲や雨上がり”と永井荷風が詠み、かの新井白石はその著書『東雅』で“鯵はアジなり”とまで礼讃した、日本を代表する大衆魚・鯵。年間を通して食べられてはいるが、夏の季語として使われているように、旬は5~7月。一説によれば味の良さからこの名があるとも言われている。 「鯵は青魚特有の風味を持ちつつもクセがなく、味わいは淡白。それでいて、豊かな旨みを兼ね揃えた優等生。特に6~7月は肉厚で脂ものり、最高ですよ」 人懐っこい笑...