ただでさえ風味が抜群なポルチーニ茸に、さらに甘海老のコクが合わさったら…、ただ事でないほどの旨味の洪水が押し寄せてくる逸品だ。 「シチリアの雄大な景色や人懐っこい性格に惹かれて……」と語るシェフの大下竜一氏がシチリアでの修業経験を活かし、下町情緒ある白山に2014年にオープンしたのがこちらの店。 「ポルチーニと甘海老のヨランダ」は、海と山の幸をあわせた人気メニューで、片方だけにひだがあるパスタの食感も面白い。こちらはア...
「シチリアの雄大な景色や人懐っこい性格に惹かれて……」と語るシェフの大下竜一氏。シチリアでの修業経験を活かしたレストランを、下町情緒ある白山に2014年夏にオープンした。 お得な「シチリアセット」は、前菜の盛り合わせや選べるパスタなど全4皿で構成。「ポルチーニと甘海老のヨランダ」は、海と山の幸をあわせた人気メニューで、片方だけにひだがあるパスタの食感も面白い。 ズラリとそろったシチリア産ワインは、店内でエチケットを見な...
海外の観光客も多数訪れる人気の「谷根千」エリアに、今年5月にオープンした同店。店主がイタリア修業時代に培ったノウハウは「イタリアで食べたパスタを、そのままの味で」という思いをこめたメニューに反映されている。 自家製パスタは卵入りや具入りなど常時8~9種。旬の食材によってメニューも随時変わるため、彼女と訪れたその時こそが、そのメニューとの一期一会。カウンターのみの店内でそんなコースを堪能したら、ふたりは親密になるしかない。「前...
マトンの野性味を損なわないためにも、使用する素材はトマト、玉ねぎと、7種類のスパイスのみ。長時間焼き込んだマトンはスプーンで触れたとたんに解れるほど柔らかく、滲み出た肉汁がルウに深みを与える。辛さは控えめだが、好みを伝えれば調整も可能だとか。 「素材を引き立たせるスパイスの使い方が絶妙なんです」...
築地市場でまず“たこ”に驚いたという、店主の佐藤由之氏。下処理や扱い方が料理人によってあまりに違う。がぜん興味が湧き「一から十までやってみたい」と、千駄木にたこの専門店を開いた。 名物たこしゃぶに選んだのは、北海道釧路産の水だこ。身質は極めて柔らかく、一度凍らせてからスライサーで薄切りにする。昆布出汁は温度が高いと白っぽく硬くなり、低くても旨みを逃がす。その中間のいい頃合いで“しゃぶしゃぶ”とやるのが極意だ。...
白せんまいのせんまい漬けやギアラの醤油焼きなど、夜はおまかせのコースのみで、仕入れと季節と店主の気分によって千差万別のホルモンが味わえるのが『一富士』。新潟は青木酒造の酒粕が届く時期になると、シビレの粕汁やミノの粕漬けが舌を楽しませてくれる。 打線の切れ目なく、次々と打ち出される『一富士』の夜のコースは、まさに"もつ天国"。肉好き、内臓好きでなくとも、魅了される工夫が随所にあって、変化に富んだ肉の各部位の魅力に、思わず虜とな...
ホルモンと日本料理、という、一見そぐわなさそうな2つの要素を、見事に両立させているのが、ここ「一富士」。 その日の入荷状況から組み立てるおまかせのコースで、さまざまな牛モツの魅力を引き出した、多様な料理を、ゆったりと落ち着いて楽しめる。 部位と、個々の鮮度に応じて、包丁の入れ方や火入れも細やかに変える。ただ生で、あるいは単純に焼いただけのものとは異なる、繊細な食感や風味が際立つ。 そして、たとえばテールスープの煮...
ホルモンと日本料理、という、一見そぐわなさそうな2つの要素を、見事に両立させているのが、ここ「一富士」。 その日の入荷状況から組み立てるおまかせのコース(写真はすべて5,250円のコースより)で、さまざまな牛モツの魅力を引き出した、多様な料理を、ゆったりと落ち着いて楽しめる。 部位と、個々の鮮度に応じて、包丁の入れ方や火入れも細やかに変える。ただ生で、あるいは単純に焼いただけのものとは異なる、繊細な食感や風...
日本のイタリア料理の先駆者でもある片岡護シェフがプロデュースする、西麻布のイタリアンレストラン。アートのように繊細なイタリア料理で人気。過去4回参加している片岡シェフ自身も日本酒に造詣が深く、“日本酒とイタリアンの会”も開催している。 住所:港区西麻布3-24-9 上田ビル B1F TEL:03-5795-2950今までにない「お酒と料理」の提案を通じて、日本酒の魅力を発信することをコンセプトにしたダイニングバー。酒ソムリ...
黄金色の衣の中身はどうなっている? そんな風に、ひと串ごとに、好奇心をかきたてられるのが『串揚 伊佐』。 老舗である根津の『はん亭』で修業を積んだ料理人・佐藤嘉恭さんが驚きに満ちた串揚げでゆったりともてなしてくれる小体な店だ。細やかな仕事ぶり、すっきりと美しい空間……、ゲストが気分よく過ごせるようにとの思いが満ちている。 基本の串揚げは、季節のものを中心におまかせ12本で4,410円。あとはお腹の具合と相談しながら全種...
料理人歴37年、瀋陽出身の付雲發氏が腕を揮う『餃子付家』が、連日地元客で賑わいを見せている。店名に餃子と掲げるだけあり、ナスやトマト、ピーマン入りなど水餃子だけで11種も揃えるという力の入れぶり。タレもプレーンか麻辣、にんにくから選ぶことができる。ツルッとした皮の舌触りと素材の味をしっかり感じる餡のハーモニーが絶妙で、足繁く通うファンが多いのもうなずける。ローカルな雰囲気の店内で、つかの間のトリップ気分を味わおう。...
「前菜で肉加工品やチーズ、野菜のマリネをつまみ、セコンド・ピアットで肉や魚をしっかり食べる。その間にあるプリモ・ピアットは、“粉”を味わうべきカテゴリー。この流れを、決して崩したくはないのです」。 『ヴォーロ・コズィ』西口大輔シェフの言葉をそのまま皿にのせたのが、“ポレンタとタレッジョチーズのラヴィオリ”。口の中に含み、ゆっくりしっかり噛み締めることで、口腔内全体が粉の旨みを感知する。90年代半ばに修業したミラノ『サドレル』で西...