ただでさえ風味が抜群なポルチーニ茸に、さらに甘海老のコクが合わさったら…、ただ事でないほどの旨味の洪水が押し寄せてくる逸品だ。 「シチリアの雄大な景色や人懐っこい性格に惹かれて……」と語るシェフの大下竜一氏がシチリアでの修業経験を活かし、下町情緒ある白山に2014年にオープンしたのがこちらの店。 「ポルチーニと甘海老のヨランダ」は、海と山の幸をあわせた人気メニューで、片方だけにひだがあるパスタの食感も面白い。こちらはア...
「シチリアの雄大な景色や人懐っこい性格に惹かれて……」と語るシェフの大下竜一氏。シチリアでの修業経験を活かしたレストランを、下町情緒ある白山に2014年夏にオープンした。 お得な「シチリアセット」は、前菜の盛り合わせや選べるパスタなど全4皿で構成。「ポルチーニと甘海老のヨランダ」は、海と山の幸をあわせた人気メニューで、片方だけにひだがあるパスタの食感も面白い。 ズラリとそろったシチリア産ワインは、店内でエチケットを見な...
「え!あの、優しいだけの優一さんから、プロポーズされた?!」 週明け、ランチに訪れた『グリル&バー 流』。同僚のさゆみが場にそぐわぬ大声を上げるから、奈々は慌てて人差し指を口に当てる。 「ごめん…つい、取り乱した」 重そうな睫毛をぱちくりさせるさゆみに、奈々は弁解する。 「正式なプロポーズじゃないわよ。結婚前提に同棲しようってだけで…」 「同じでしょ!で、どうするの?」 さゆみは奈々の言葉を...
その名のごとく、ホテルの顔は緑豊かな庭園。小さいながらも年間約50種の草花が移ろい、ゲストに小さな癒しと安らぎをもたらしている。 そんな自然を愛でるレストランで楽しめるのが、ディナーのアラカルトではもちろん、ランチにもメニューに並ぶブイヤベースだ。魚介の出汁に、焼いたオマール海老の殻や魚のアラで味を重ねた旨みは、凝縮感にあふれ重層的。 ランチでは、産地などにもこだわった種類豊富な野菜のサラダバーも付くとあってお得感も抜...
世の女性が望むサプライズとは、花束や宝石のプレゼントでもなく、この店へ招待することかもしれない。 およそ店らしくない無骨な扉がひとつ。だがこれを開けば、色鮮やかなキッチンの奥に、テラス付きの特等席が待ち構えている。 1993年に誕生した人気店『オ・デリス・ド・本郷』のオーナーシェフ西村和浩氏が、かつての厨房階を改装しひとりではじめたフレンチは、まさに隠れ家。...
「1日限定1組のものすごく美味しいお店があるのだけれど」 そんなお誘いを受けたら断る女性はいるのだろうか? 1993年に誕生した人気店『オ・デリス・ド・本郷』のオーナーシェフ西村和浩氏が、かつての厨房階を改装しひとりではじめたフレンチレストラン『ククセモワ』。 ここは、ただの隠れ家じゃない。目印となる看板もなく、予約した客しかそこにレストランがあるとわからないのだ。 タイユバン・ロブションをはじめフランスの三ツ...
仕事帰りに、美味しいワインと料理で癒されたい夜には、こんな優しさに溢れた空間『メリメロ』に立ち寄って、明日への活力を充電してみてはいかがだろう?...
置かれているワインは、すべて“ヴァン・ナチュール”(無添加の自然派ワイン)。まだそんな言葉に耳馴染みのない、2003年のオープン当時からのスタイルだ。 やさしくて吞み口がスムーズなものが多く、仕事帰りで疲れていてもごくごくいける。 料理も素朴で体にやさしい「こねくり回さない料理」。契約農家や産地直送の野菜や魚貝、肉を用い、ハムやソーセージもできる限り自家製。ワインと一緒に楽しめば癒されること間違いなし。...
「ここはマニアックな無添加の自然派ワインのみ。おっ、何これって驚きのあるものが多くて非常に勉強になります。」と濵田氏。 好きなワインの名前をいくつか挙げると、ソムリエものってきてくれ、面白いものを出してくる。そのやりとりが楽しいそうだ。そんなワインに合わせた料理は化学調味料を一切使用していない郷土料理。 契約農家からの有機野菜、魚は九州天草から直送される天然もの、肉はすべてオーガニックミートといった...
南インド・ケララ州のホテルで修業を積んだ瀬島徳人さんが、2014年6月にオープンした店。 フレンチとインド料理が融合した唐辛子を使わないやさしい料理を、自然派ワインと共に楽しめる。 「ベンガル風チキンビリヤニ」は、高級インディカ米のバスマティライスのピラフと、美桜鶏入りカレーソース、ハーブやスパイスを土鍋に入れ、パン生地で密封してオーブンで焼いた料理。鶏やハーブ、バスマティライスが湯気までかぐわしい。...
そして到着したのは、夜景を一望するバルコニーシート。ソファに座ると、目の前には180度に広がる夜景が広がっていた。今まで色んな場所で東京の夜景は見てきたけれど、それは初めての景色だった。 「穴場でしょ。前に仕事で来たことがあって、プライベートで一度ゆっくり過ごしてみたいと思ったんだ。周りに高い建物がないから、何にも遮られずに広い範囲の夜景を眺められるのがいい」 その言葉どおり、六本木ヒルズに東京タワー、お台場の観覧車か...
シェフ、茂呂岳夫氏の手による料理の魅力は、ミシュラン三つ星のベルガモ『ダヴィットーリオ』、スペイン『エル・ブジ』などで培った現代的な手法を織り交ぜるメニューの数々。前菜とデザートは『エル・ブジ』の影響が色濃く、反対にパスタとメインは郷土色豊かなイタリアの味を踏襲。ふたつのスタイルを見事に両立させる力量は、推して知るべし、である。...
「発想の素は、自分が豚足好きだから」という、中島啓介シェフ。香味野菜と一緒にコトコト煮た豚足のぷるぷる感と酸味の効いたトマトソース、セルバチコのシャキシャキ感が個々の領域を侵すことなく共存する。自家製タリアテッレはミントを挟んでからのばし、裁断する細やかさ。手間は厭わぬが「ランチまでは手が回らない」というのも、頷ける。...
日本酒好きの彼女とカジュアルデートなら、『ミーサンキッチン(33kitchen)』へ訪れてみて欲しい。飯田橋駅から徒歩12分、閑静な住宅街の中にひっそりと佇むカウンター7席のみの店だ。 ここで楽しむのは、広島出身の店主河野氏が瀬戸内周辺の素材で創り上げる料理と、それに合わせる瀬戸内海の日本酒。...
『栄児』の丸藤ママは四川の生まれ。本場の家庭料理を日本に紹介するべく、板橋に店を開いた。 本郷は2店舗目。担々麺は汁あり、汁なしがあるが、断然、汁なし。底のほうから混ぜて混ぜて、全体的に味が渗み込んだところですする。 じゃなかった、すすっちゃいけません。必ずむせます。すすらず、そろそろと送り込む。これが、しっかりと辛い。辛いが、スカッと清冽な食後感に変わって心地よい。 麺の下に山椒やひき肉が潜んでおり、豪快に混ぜ...
『栄児』の丸藤ママは四川の生まれ。本場の家庭料理を日本に紹介するべく、板橋に店を開いた。本郷は2店舗目。担々麺は汁あり、汁なしがあるが、断然、汁なし。底のほうから混ぜて混ぜて、全体的に味が渗み込んだところですする。 じゃなかった、すすっちゃいけません。必ずむせます。すすらず、そろそろと送り込む。これが、しっかりと辛い。辛いが、スカッと清冽な食後感に変わって心地よい。...
フランクフルトソーセージに代表されるように、ドイツの肉でまっさきに思い浮かぶのが、ソーセージ。 ハンブルグの工場から直送されるバラエティ豊かなソーセージをカジュアルに楽しめるのが『インビスハライコ』だ。 (メニューは時期により変化する可能性あり)...
フランクフルトソーセージに代表されるように、ドイツの肉でまっさきに思い浮かぶのが、ソーセージ。ハンブルグの工場から直送されるバラエティ豊かなソーセージをカジュアルに楽しめるのが『インビスハライコ』だ。 ここで人気なのがドイツパンのなかでもフワッとした食感の“ブローチェン”というオリジナルパンに好きなソーセージをはさむことができるホットドッグ。チーズを練りこんだものやカレー味まで、その味わいは様々。ドイツビ...
2015年に彗星のように現れ、カレーマニアの注目を集めたカレーバル。スパイスつまみが得意な店主の安川さんが考案した「タンから」は、タンドリーチキン用に仕込んだ鶏肉を唐揚げにしたもの。ランチのどんぶりにしたところヒットしたとか。 味噌汁代わりのダルカレーが付いて、カレーと唐揚げがWで楽しめる。「タンから丼」¥900。...
「創業した頃からありましたよ。当時はやっているところ、まだまだ少なかったんですけど」。 温かい笑みをたたえながら、カレーのことを語り始めたご主人の山下淳一氏。この店の開店は昭和27年で、当時は画廊喫茶を名乗り、先代も画家だった。半年の休業期間を経て今ある場所に移転し、昭和55年に再開。その時から数えても33年の歴史がある。「セイロン風というのは英国の家庭風ってこと。小麦粉を使うんです。飴色になるまで、よーく炒めて……」。...
初代、主人の父ですけど、定次郎と言って果物屋の『万惣』さんで修業していました。その頃の慣例に従って、独立する際、万の字を貰い、屋号を『万定』としたんです」。 万定の果物屋としての創業は大正3年。今は閉店してしまったが、本郷通り沿いの一角に、その建物は残されている。フルーツパーラーが開店したのも「果物屋と同時期だった」とのことで、およそ一世紀にも及ぶ、暖簾を守っているのが外川喜美恵さん。カレーの誕生は昭和30年代だ。...
そのオーナーシェフである瀬島徳人氏は、本場のインドで感銘を受けてインド料理の道に入り、南インドのケララ州にある有名ホテル『DGH』で研鑽を積んだ腕の持ち主。大のカレー好きで、プライベートでも日々カレーを食べ歩くほど。そして、とうとう自身でもカレー屋をオープンしたのだ。 ひと口食べると、心地よい辛さが後を引き、スプーンが止まらなくなる。肉との相性のいいブラウンカルダモンをはじめ、多種類のスパイスが奥深い味わいを演出。パウダーに...