—2週間前— 正式に会社を辞める前に、有給消化期間として丸一ヶ月時間があった。 その間に新しい会社の準備や打ち合わせなどをしながらも、僕はこの期間を色々な人に会う時間にすると決めていた。 そんな中、僕が真っ先に連絡したのは龍太だった。 「へぇ、サトシ会社辞めたんだ。意外だな」 会社を辞めたことを伝えると、龍太は心底驚いていた。 ポーカーフェイスの彼が目を見開くくらい、僕が会社を辞めたのは意外...
五反田の『ボノミー』で研鑽を積んだ岩田秀一郎シェフによる独立店。クラシックな技法による味わいをモダンなビジュアルに仕立てた料理で、CPの高さに定評あり。 肩肘張らずリラックスできる居心地のよさ。「また連れてきて♥」と必ず言われると話すエビダンも!...
和也が予約してくれた『ici』は、カジュアルながらもきちんとした雰囲気のある、本格フレンチの店だった。同い年の男の子なのに、店選びのセンスは抜群だ。 また、和也は少し幼いのジャニーズ系の顔をした、ハルくんとはまた違ったタイプのイケメンである。 麻里は男の外見を重視するタイプではないが、カッコいい男の子とカウンター席に並ぶのは、もちろん悪い気はしない。 「で、麻里ちゃんは、何人彼氏いるの?」...
東京で30代前半のバツイチ女性は、モテる。 とにかくモテて、モテすぎる。 30代前半に限れば、結婚経験のない女性よりもバツイチ女性の方がモテるといっても過言ではないらしい。 計らずともバツイチとなり、落ち込んでいたあゆみ(32歳)だったが、離婚の先には薔薇色のバツイチ生活が待っていた!? 離婚後、食事会で知り合った6歳下の春馬から、結婚前から口説かれていた幸夫には婚約者がいると知らされる...
「あなた一体何がしたいのよ?」 春馬に呼び出された恵比寿の『イスィ』で、あゆみは問い質した。どうして彼はこんなにつっかかってくるのか。その理由が知りたいのだ。 あゆみの言葉を聞くと、春馬はしばしの沈黙の後ようやく口を開いた。 「別に、何がしたいとか目的なんてないよ。ただ、あゆみさんみたいにイタい女の人を見てるのが面白くて」 春馬は両方の眉を大げさなくらい上げて、「わかるでしょ?」とで...
翌週デスクでコーヒーを飲んでいると、後輩の女子社員からおずおずとしながら報告された。最近あゆみの下に配属されてきた27歳だ。 「あの、実はこの度結婚が決まりまして……」 「あら、そうなの。おめでとう!」 あゆみは心からの祝福を込めてそう言った。だが、後輩はなんだか申し訳なさそうにしているのだ。 ―もしかして、気を遣われてる……? あゆみの中で、離婚はもう終わったこと。後ろめたさ...
テーマは「フランスの美味しさをカジュアルなコースで」。そこで岩田シェフが腕を磨いたパリのレストラン『SENDERENS』やビストロでの味をプリフィクスで供してくれる。 そこには素材の力強さ、美味しさを「最小の足し算」でまとめあげた品々が並び、加えて、ドイツで活躍する韓国人作家の皿や南部鉄器の急須を使用するなど、アジアな雰囲気も随所に演出される。シェフの技術とマインドがちりばめられている(¥5,800)。可...
モダンで若々しく、でもどこかホッとするクラシカルな面も兼ね備えている。ボノミーで4年間シェフを務めた岩田秀一郎さんが開いたのは、今時のパリにありそうなキュートなフレンチ。 何かひとつ熱々の料理を出したいと考えた結果、シグネチャーはシェフ自身も大好きなパイ包みに。冬はジビエ、夏は魚介など訪れる度に違うフィリングに出会える。基本はプリフィクスコースだが、夜9時以降はワインと単品もOKと、深まる秋の夜にもおすすめだ。...
下野シェフがひとつの食材をふたつの料理へと仕立てる「ムニュードゥコンパレゾン」。素材の様々な可能性が感じられる魅力あるコースは、想像力の賜物だ。シェフがこだわりである”ありのまま”というスタイル。何度訪れても、そのたびに新しい発見と驚きがある。...
広尾の『ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー』は行きたかったお店だ。これは返信を打つべき理由がある。すぐに開封し、返信を打つ。 周りの友達からデートの鉄板、としてよく名が挙がってきていた『ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー』だが、実はまだ未訪問で、一度行きたいとかねてから思っていたお店だった。...
多忙かと思った里奈とのデートだが、日程はFIXできた。次は店選びだ。色々と店候補を頭の中で整理する。 広尾だったら、素材本来の味が楽しめるフレンチ『ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー』だったら間違いない。でも里奈のことだ、きっと色々な店に行っているだろう。 西麻布にできた話題の新店、『珀狼』などどうだろうか。そんなことを考えながら里奈とLINEしているうちに、徐々に不安になってきたことがある。 ...
フランス語で“ありのまま”を意味するア・ニュ。その瞬間の素材の魅力をありのままに伝えたいという想いから付いた店名だ。 多くのフレンチ通から支持される下野シェフが2009年にオープン、以来2010年から3年連続でミシュランガイドの1つ星を獲得している世の女性の憧れの店。...
「わぁ、素敵なお店!」 「よかった。しかも、今日は期間限定でフレンチと日本酒のマリアージュが特別に楽しめるんだ」 「日本酒とフレンチ?あまり想像ができないけど。ワインとかシャンパンはよく飲むけど、なかなか日本酒って飲む機会が少なくて」 「そうだよね。でも、きっと驚くから楽しみにしてて」 「サトシさん、日本酒まで詳しいんですね。日本酒に詳しい男性って素敵です」 「日本酒ビギナーのリサ...
-+-+--+-+-+--+-+--+-+-+--+-+--+-+-+--+-+--+-+-+- アペリティフ: 淡味 前菜:鮎のフリット グレープフルーツフィノ風味、他1品 アミューズ、魚料理 肉料理:石垣牛のロティ その内臓とひしおマデラ酒煮込み デザート、食後のお飲み物下野シェフは3種の「サンデマン」の持ち味を夏のランチメニューに活かした。 アペリティフには、新生姜と「ホワイト ポート」を合わ...
「桃子、村上春樹が好きって言う先生がいるよ」 二次会の途中で美里が強引につれてきた浩史は、背は高くないが胸板が厚く堂々としたたたずまいで、袖口からはパテック フィリップの時計が覗いていた。『風の歌を聴け』が愛読書だという彼。とんとん拍子に食事の約束が決まった。 彼が予約してくれたのは、広尾の『ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー』。王道に見えて、実は個性的でスパイシー。浩史らしい選択だ。...
様々な弁護士のライフスタイルや婚活事情を取材し、弁護士業界の現状や、弁護士の素顔に迫ってきた「弁護士婚活事情」。 最終回となる今回は、元プロ女子大生の美人弁護士が登場する。モテ職業の代表格である男性弁護士とは対照的に、女性は弁護士になった途端モテなくなると言われているが、そんな原則にはあてはまらない女性弁護士もいるようだ。<今週の東京婚活弁護士> 名前:芽衣27歳 勤務先事務所:銀座エリアの小規模法律...
同じ食材を「温かい料理」「冷たい料理」といった異なる温度や調理法で楽しめる、「ムニュードゥコンパレゾン」が『ア・ニュ』での瀬川さんのお気に入り。 「例えば、鴨を使ったお料理でも、胸肉のロティとコクのある肝のテリーヌの2皿がでてきます。その違いを楽しむのが醍醐味です。」 瀬川さん曰く『ア・ニュ』の雰囲気はデート向きで、デートでも訪れてみたいという。...
フレンチ業界きっての、シャンパンラヴァーなシェフといえば誰だろう?と思い、多方面にキキコミを敢行。その結果、白羽の矢を立てました、この方に! 広尾『ア・ニュル・トゥルヴェ・ヴー』の下野昌平氏である。 フランス滞在中にシャンパンの魅力に開眼し、オフの日も、料理のジャンルにとらわれることなく、食事と一緒に楽しむことが多いというからかなりのもの。 ハウスシャンパンに選んでいるのはアンリ・ジロー。「アンリ・ジロー...
ライチョウ特有の風味はエサとして食べてきた針葉樹のフレッシュな香りが由来だとされる。これを野ウサギ料理の定番、リエブル・ロワイヤルをイメージして、赤ワインで煮込んだ。コースにも組み込めるが、アラカルトでしっかりと味わうのがお薦めだ。¥10,000...
名店『シェ松尾』にて21年間務めた宮本英也シェフによる一軒。インスタ映え抜群の料理に彼女もうっとり。 野菜がたっぷり食べられるのも嬉しいところ。豊富な野菜やハーブに彩られた料理は気分も華やかに。...
「マナミちゃんさぁ、このお店に来たかったんでしょ?それとも俺に会いたくなっちゃった?」 まるで子供をからかうような顔つきて裕太がニヤついている。違うよ、と言いながらシャンパンを一気に飲み干したら胸が苦しくなった。 確かに、以前はただの良いお店に連れて行ってくれる、そして暇な時に会う要員だった。しかし今は何故かこちらが少し追いかける立場になっている。ダメだ、これでは立場が逆転している。 『エラン ミヤモト』のエ...
すべてのコースで提供されるこの店のスぺシャリテはエディブルフラワーとハーブが美しく盛られた「エランヴィタール」。青森の農園から届く完全無農薬のハーブを最初に食べることで、胃腸を活性化させ、続くコースへの食欲をかきたてる狙いもある。 「フレンチは重いといわれますが、僕の料理は不思議と胃にもたれないと言われるんですよ」と笑うのはシェフの宮本英也さん。野菜を多く使ったメニューは食べ応えがあるが、体の負担になりに...
フレンチの名店『シェ松尾』で21年間務め上げた宮本英也氏が、待望の独立を果たした。すべてのコースで登場する「“スペシャリテ”エランヴィタール」は、まさに料理人として積み重ねてきた技や感性、人と縁によって完成された一皿だ。 年間200種類以上栽培する青森の大西ハーブ農園から届く完全無農薬のハーブを使用して野菜やエディブルフラワーとともに盛り付け。その中に5種類の素材を隠したサプライズは女性が喜ぶこと請け合い...
“ピッチョリー”とはバスク地方で“バール”を意味する。本格的な現地のフレンチを小ポーションでワインといただけるこの店は、いわばフレンチ・バールなのだ。...
美食家の彼女を誘うなら、敢えてアットホームで家庭的な味を楽しめるフレンチなんていかがだろうか?やわらかな灯りと木目調のインテリアが、まるでフランスの田舎にある一軒家を訪れたような空間。 肩の力を抜いてアットホームな味を楽しめる名店『ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル』。ほのかな優しい灯りが照らすゆったりとした広めのカウンター席も、時間を忘れて寛げる。...
人気料理のひとつ、チンタ セネーゼは幻の豚と言われいまやフランスの3つ星店でも大人気。繊細で上品な甘みがある脂身は、煮込んでも型崩れすることがなく食感も豊か。他とは違う、と口に運んだ瞬間に確信できるはず。 そんな豚の旨味をふたつの調理法で食べ比べられるお得な一皿を是非ご賞味あれ。...
フレンチの名店『銀座シェ トモ』のオーナーシェフ市川知志氏が手がける、界隈の店も一目置く人気店。こちらでは、氏がフランス修業中に出合った郷土料理を展開する。 「家庭的な味を肩の力を抜いて楽しんでいただきたい」と店長の瀬戸さんが話すように、やわらかな灯りと木目調のインテリアが、まるでフランスの田舎にある一軒家を訪れたよう。 ゆったりとした広めのカウンター席も、時間を忘れて寛げる。訪れたら必ず注文したい...
鮮やかな青い庇と低い壁の奥にテラスを設えた外観はカフェのような気軽さがありながらも、テクニックはガストロ級の『クニオミ ル ネオ ビストロ』。 敢えてカジュアルな内装にすることで、入りづらいと思われがちなフレンチレストランの概念を変えた。温かな光の中、大人のビストロデートが叶う名店だ。...
パリのビストロに迷い込んだような、青い壁がお洒落な店内。ガストロの技術とビストロの雰囲気を味わえる“ネオビストロ”でいただけるのは、赤身肉に特化した料理の数々。 希少な熊本県産のあか毛和牛を中心に短角牛や馬肉なども揃い、絶妙な火入れで調理した赤身肉の美味しさに浸ることができる。あか牛のしっとりジューシーな味わいに、田中さんも思わず笑顔。オーダー率100%のパテや名物の焦がしナポリタンなどワインが進む逸品も食べ逃しなく。...
“テクニックはガストロ、雰囲気はビストロ”をモットーとする『クニオミ ル ネオ ビストロ』。小林邦臣シェフがキッパリと「肉を美味しく食べてもらうために野菜を用意している」というだけあり、メニューに並ぶのは7割肉料理だ。 自身の店をオープンさせてから積極的にドライエイジングをした牛肉を使うようになったという小林さんも、熊本のあか牛を熱烈に支持するシェフのひとり。 「自然に入ったサシと赤身のバランスが秀...
フランスの星付きレストランで経験を積み、『アディング・ブルー』のシェフを務めた小林邦臣さんが、今年3月に開いたネオ・ビストロ。 鮮やかな青い庇と低い壁の奥にテラスを設えた外観はカフェのような気軽さだ。敢えてカジュアルな内装にしたのは、フレンチはひとりで入りづらいと思われがちなため。しかし本当にカフェと間違われることが多かったため、夏からテーブルにはクロスを掛けるようにしたという。 オープンキッチンから客席を見...
広尾商店街の裏手にあるウッディな居心地のいい空間。 ここはフレンチの巨匠・吉野建氏が手がけるビストロとして2011年にオープンした人気店。 現在は、シェフの猪口氏が厨房を預かり、吉野シェフの看板料理や定番のビストロ料理を美味しくリーズナブルに提供している。料理は季節により異なるので、常連になっても毎回新しい発見があるはずだ。...
マリネして一晩ねかせたサーモンにスモークをかけ、オーブンで数分焼き、余熱でゆっくり火を入れる。料理人の技と経験が必要とされる吉野シェフのスペシャリテ「サーモンのミキュイ」は、うっとりするほどなめらかな食感が持ち味。 この名物を受け継ぐ猪口シェフは、「付け合わせこそ違えど、味わいは本店と同じ」と胸を張る。しかもディナーコースは¥4,200からというリーズナブルさ。激戦区の広尾で食通に愛され続ける理由である。...
巨匠・吉野建氏によるパリ『ステラマリス』、東京『タテルヨシノ』のビストロ版として、2011年春にオープン。タテルヨシノのオープニングスタッフである町田寛夫氏が厨房を預かり、ビストロの定番料理や吉野シェフの看板料理を、独特のスタイルで提供している。 たとえばテット・ド・コションは鉄製の両手鍋で出したり、山ウズラのローストは木のトレーで出すなど、手の込んだ料理を敢えてラフに盛りつけ、カジュアル感を演出。しかしソー...
パリの『ステラマリス』をはじめ、芝、汐留、銀座の3店舗を合わせて、全部で5つものミシュランの星を持つ名料理人、吉野建シェフ。これまで、ガストロノミーばかりを手掛けてきた吉野シェフが、この4月新たな挑戦の場として広尾にオープンしたのが、ここ『ラ トルチュ』。オーセンティックなフランス料理を中心にした、街場のビストロである。 「いくらおいしくても、“ガストロ”では出せないフランスの郷土料理や家庭の味は、いっぱいあ...
朝霧高原産のLYB豚は、脂の口どけの良さと甘みの強さで知られるブランド豚。『ル・ビストロ』ではそれを丸一頭仕入れ、余すことなく料理として提供。運が良ければ希少部位もいただける。 見た目もボリュームのあるスペアリブは、なんと350g。しっかりした肉質の豚が、炭火焼の香りと甘酸っぱいガストリックソースをまとったら、それは至福の味わい。骨のキワについた脂までしゃぶりつきたくなるおいしさ。女性のリピーターが多いというのもうなずける。...
過去に付き合ったり、関係を持った男たちは、なぜか皆、日比谷線沿線に住んでいた。 そんな、日比谷線の男たちと浮名を流してきた香織は、上京後立て続けにタワーマンションに住む篤志や弁護士の孝太郎と付き合ったが、どちらの恋もあっけなく終わった。その後は初めてのワンナイトや社内恋愛も経験するが、どれも長続きしない。そんな香織の次なる相手は……? 日比谷線の女 vol.5:愛とも恋とも違う、築地に住む15歳年上バツイチ男との10年...
山小屋をイメージしたおしゃれで広々とした店内の『Le Bistro』は、静岡県朝霧高原で育てられたという「LYB豚」を一頭丸々使ったメニューが豊富な骨太ビストロだ。 パテやリエット、豚胃袋と豚足、耳、舌のファルシなどビストロならではのメニューが展開されている。 中でも岩塩漬けで6日間寝かせた、木曜ランチ限定のLYB豚もも肉1本丸々ローストは、柔らかい弾力の繊維質にプルプルで甘みのある脂身が絶品。トラ...
静岡県朝霧高原で育てられたという「LYB豚」を一頭丸々使ったメニューが豊富な骨太ビストロ。 パテやリエット、豚胃袋と豚足、耳、舌のファルシなどビストロならではのメニューが展開されている。中でも岩塩漬けで6日間寝かせた、木曜ランチ限定のLYB豚もも肉1本丸々ローストは、柔らかい弾力の繊維質にプルプルで甘みのある脂身が絶品。 トラディショナルなフレンチを感じさせるマッシュポテトとともに一度は味わえば、ワ...
落ちついた木目調の店内は、凛々しい和の空間。ここでは繊細な日本料理と力強いフレンチが味わえる。 以前、修業していた和食の店でワインを勉強し、よりワインを楽しむためにとメインにフレンチを組み込んだという店主の坂宜則氏。「和もフレンチも出しますが、うちは蕎麦屋です」。 実は看板メニューは締めの手打ち十割蕎麦。ミックススタイルでありながら、一貫しているのは品の良さ。大事な相手との会食に利用したい。...
広尾駅から徒歩5分ほどの場所にある『ニク ビストロ ガストロス』は全国から選び抜かれた食材を取り扱う熟成肉ビストロ。 じっくりと100日以上の長期熟成による熟成牛100%で仕上げたハンバーグはまさに旨味の塊!ひと口頬張れば存分に引き出された熟成牛の旨味が口いっぱいに広がり、それと同時に熟成香が鼻孔をくすぐってくる。 また、焼き方にもこだわっていて、表面はカリッと香ばしく焼き上げながらも、中心部はレア状でとろとろジューシ...
ぺりかんの絵と手作り風の看板が目印の一軒家。友人の家に招かれたようなこぢんまりとした空間と、テーブルのキャンドルが女性を美しく照らし、心地よいムードが漂う。こちらでいただけるのは、ワインとそれに合わせたジャンルに捉われない料理。 ワインリストはあえて作らず、ソムリエでもあるシェフが約120種のバリエーションから、予算や好みを聞きつつ「これぞ!」な1本をセレクトしてくれる。 黒板メニューから好みの料理をチョイスするのもい...
皮はパリッと、身は柔らかく焼き上げ、「桜島小みかん」のドライパウダーを仕上げに添えた「黒さつま鶏」のメイン料理をはじめ、一皿ごとに鹿児島の食材のおいしさと感動に出会えるランチコース。ご希望に応じて、ディナータイムでの提供も可能。(※予約時に要相談) プチ贅沢なランチ女子会や、休日に大切な人と一緒に味わいたい逸品に仕上がっている。...
-+-+--+-+-+--+-+--+-+-+--+-+--+-+-+--+-+--+-+-+- アペリティフ:西瓜、塩、泡 アミューズ、前菜2品、肉料理 魚料理:平スズキ アボカド フィノ デザート: ピオーネ デラウェア ポート、他1品 小菓子、食後のお飲み物後藤祐輔料理長の今回のフェアメニューのポイントは、魚料理を中心に味わっていただくこと。 スタートは、スイカと「ファイン リッチ マディラ」を活かした風味豊かな...
この店を語る上で欠かせないのが、コース。価格は3,800円からと懐に優しいだけでなく、その内容も秀逸だ。手間を掛けたリエットやテリーヌ、バーニャカウダソースで味わう野菜にメイン。締めには”くずし”と謳う炊き込みご飯も登場。間口は狭いが、奥行きのある店内はカジュアルで、普段着使いが可能だ。リーズナブルでも、味は妥協したくない。そんな客で連日賑わいを見せる、注目のフレンチだ。...
「実はね、会社辞めたんだ。そのことを、LINEじゃなくて口頭で伝えたくて」 『ビストロ アム』にやって来た杏奈は、春を飛び越して初夏のような装いだった。花柄のワンピースに、淡い色のデニムジャケット。その姿が眩しくて、もうそろそろ見慣れても良いはずなのに僕は思わず満面の笑顔になってしまった。 彼女は、出会ったときから変わらない。いつも僕の心を温かく照らしてくれる、大切な人だ。 だからこそ、もう手放したくない。離...
厳選した野菜をたっぷりと使った新感覚のフレンチ。初めてならスペシャリテのパフェやお米料理が組み込まれたコースを。 大満足のコースが¥5,184なので財布に優しく嬉しい限り。女子にも安心してごちそうできる!...
希は…とにかく、とにかく可愛い。プライドの高いこの私が、思わず嫉妬してしまうほどに。 くっきり二重の大きな目、スッと鼻筋の通った小さい鼻、そしてぽってりとして口角の上がった唇が、小さな顔に黄金比率のように配置されていて、まるで”お人形さん”のようなのだ。...
「聞いて。この間の食事会、最悪だったのよ」 美貴は今日、恵比寿の『ビストロ アム』で、定例の女子会だった。乾杯したとたん、同期の杏奈が先週行ったという食事会の話を始めた。 杏奈が明らかに不満そうだったので、「どうしたの?」と聞くと、こう言った。 「男性陣は大手証券会社勤務って聞いてたのに、それは一人だけで、あとは聞いたことないような会社の人だったの」 その話に、美貴は心から同情した。...
「野菜のパフェ、食べに行かない?」そう誘われて断る女性はいないだろう。40種類以上の野菜を使ったディナーコースが楽しめるフレンチレストラン『ビストロアム』。 コンセプトは゛しっかり野菜、ちゃんとフレンチ”。心と ゛âme(魂)” が躍るような料理を、普段よりも少しだけ贅沢な空間でリッチに楽しめるのだ。 恵比寿東口から5分。 物理的に2人の距離が近づくほどの、小さな通り沿いに佇む一軒家。外の静けさとは...
麗子は結婚できないタイプの女だと思っていた。 20代の頃から結婚願望が強い女だったが、如何せん真面目というか、神経質というか、今どき珍しいほどお堅いタイプだからだ。 彼女は親が官僚というお嬢様で、そのお堅い性格は外見にもそのまま反映されている。艶のある黒髪はいつもハーフアップにピッタリとまとめ、美人だが少々キツめの顔には化粧品売り場の美容部員のように隙のないメイクが常に施されていた。 理想...
ビストロと聞くとカジュアルなイメージがあるかもしれないが、そんなイメージを覆す、味も雰囲気も大満足できる大人のビストロが、ここ恵比寿にはある。 まるでパリの老舗ビストロが現れたかのように、フランスらしさにこだわったフレンチビストロ『アベス』。...
まるでパリの老舗ビストロが現れたかのように、フランスらしさにこだわったフレンチビストロ『BISTROT de Paris アベス』。 テーマは“Bistro de Paris”パリからそのまま飛び出してきたかのような本場の雰囲気を体感できる、恵比寿のビストロの中でも人気店の一つである。 ここで楽しみたいのは、本場さながらのボリューム満点の料理と、チーズソムリエが厳選するフランス産チーズ。気取らないデ...
本場フランスと同じ、迫力あるポーションのアラカルトが人気。中でも黒毛和牛イチボステックは、その大きさとジューシーな味わいに誰もが大満足するはず。 フランス産チーズの種類も豊富で、ワインやシャンパン、ビールなどさまざまな飲物にぴったりのものをセレクトしてくれる。食後にはチーズワゴンも。ハレの日だけでなく、日常に根付いたフランス料理が楽しめる。...
仔羊といえば、ラムチョップなどロース肉を思い浮かべるが、『アベス』はもも肉で勝負。 「もも肉は筋があって硬い部位ですが、それをおいしくするのが僕らの役割。40分じっくりと火入れをして、肉汁を一滴も逃さず焼き上げています」と矢作シェフが話すとおり、肉質は驚くほどしっとり。 もも肉は運動で使われる部位なので、調理次第で旨みがどんどん倍増される。一度食べたらやみつきになる人が多く、リピート率も高いとか!...
―今日の女子会♡#love#happy#beauty#bestfriend 赤文字系雑誌の読モ・裕美は、自分が呼ばれなかった『アベス』での女子会のインスタ投稿を見て溜息をついた。 同じ雑誌の読者モデルでも、そのヒエラルキーははっきりと分かれている。 今日は、今一番人気がある奈々主催の女子会だった。20代後半向けの雑誌の中で33歳の裕美はもはや古株。奈々は27歳で、インスタグラムを中心に人気...
仕事柄、高い物から安い物まで、毎日美味しいものを目にしている『東京カレンダー』編集部員たち。はたしてプライベートでは、どんなお店に行っている? それは安くて美味しいお店に決まっている! 本当は教えたくないコスパの高いお店をこっそり開陳します!仕事柄、会食が多いけどプライベートで何度も訪れたくなる店が自分にとってのコスパ店、と大槻 篤編集長。 今年で9年目を迎える『ボッテガ ビオラ』はワイン好きのツボ...
◆ 12月25日金曜日 21時 太一は「彼女」の葵と恵比寿の『アべス』にいた。 愛子には外せない会食が入ったと言ったが、ある意味これはまさに「外せない会食」だよなと自分を正当化させながら葵とともに店に入った。 食事を終え、デザートが運ばれてくるのを待つ間に、太一は鞄からティファニーの箱を取り出しそっとテーブルに乗せた。...
二人でこの料理予算だが、あなどるなかれ。味は格別、かつ、満足度の高い塊肉をシェアして味わえる。 こちらのビストロでは、本場フランスと同じく、一皿で盛りがいいポーションのアラカルトが人気。 中でも黒毛和牛イチボステックは、その大きさとジューシーな味わいに誰もが大満足するはず。...
あ、三田通り沿いにある『Aponte』も忘れちゃいけない。ここは、3,000円〜のプリフィックスコースでおなかいっぱいになるし、店員さんもイケメン揃い(笑)意外に知られてないけど、4名の半個室みたいのもあるよ。女子会のメッカ『M House』があるのも恵比寿ならではだよね。ランチは駅前の『かどた』の焼き魚定食か、『リストランテ デラ コリーナ』の生うにのトマトクリームソースパスタがお気に入り。あ、おうどん食...
中村アンさんをどのレストランにエスコートしようかと考えた時に、編集部が真っ先に浮かんだのが恵比寿のビストロ『アベス』だ。料理がサーブされると、アンさんは「わー、すごい!」と歓声をあげた。狙いは成功! 『アベス』のメニューには「※当店の一皿のボリュームは2人前の量となりますので、シェアしてお楽しみください!」と記されている。テーブルに運ばれる皿は、ド迫力のポーションでふたりの気分をアゲてくれるのだ。 ...
『AU GAMIN DE TOKIO』はやっぱりデートで来るのが一番。オープンキッチンを眺めるだけで会話は弾むし、何より、木下威征シェフの料理には驚かされっぱなし。 感動を分かち合えばそれだけで距離がまた近づくように感じる。旬の食材で作る料理もまた愉快。春らしく今日は「2色のアスパラ」がおすすめとシェフ。...
2015年1月に白金から移転した恵比寿の隠れ家ビストロ『オー ギャマン ド トキオ』。 開放感があるカウンターでは、多くの食通をうならせる木下シェフの「魅せる料理」の技を、すぐ目の前で楽しめる。 ここに訪れた人のほとんどの人が注文するといっても過言ではないのが、人気メニュー「トリュフのふわふわスフレオムレツ」だ。 トリュフが香るオムレツは口の中でシュワっと溶けるスフレ食感が楽しめる。シャンパンとのマリアージュも堪...
この日の「冷菜の盛り合わせ」には、中央のスペシャリテの「とうもろこしのムースと生うに」を囲むように、人気の「根セロリのミルティコロール」、「自家製パテドカンパーニュ」などが並ぶ。 他にもメニューには「鴨もも肉のコンフィ」のようなフレンチのスタンダードメニューと共に、焼き茄子と合わせた「サンマのミルフィーユ」などの独創的な料理が並び、好奇心がくすぐられる。...
2015年1月に白金から恵比寿に移転した人気ビストロ。アイランドキッチンから調理の音や香りが伝わる店内は、あたかも“料理劇場”だ。 メニューには「鴨もも肉のコンフィ」のようなフレンチのスタンダードメニューと共に、「焼き茄子のなめろう仕立て 炙りイカの胡桃ソース」などの独創的な料理が並び、好奇心がくすぐられる。 わさび茶漬けから着想を得て生まれた「わさびパスタ」や、鉄板焼きのノリで生まれた「塩ヤキソバ...
「慎吾ちゃん、私に会えなくて寂しかった?」 目の前に座るマリエは綺麗で、改めて見とれてしまった。何だか、今日は一段と輝いているように見えるのは気のせいだろうか。 「う、うん。もちろん。」 素直に寂しかった、と言えないのが日本男児だ。そんなこと、恥ずかしくて言える訳がないのに、マリエはそのことを見透かして色々と言ってくる。そして毎回ドキドキしている俺は、完全にマリエの手のひらの上で転がされて...
同店は2015年1月に白金から恵比寿へ移転した。開放的なカウンターとSさんが太鼓判を押す美味しい料理に喜ばない女性なんて、いないはず。恵比寿のデートで訪れたい定番レストランと言えるだろう。 S「ここの女性ウケは抜群に高い! 椅子が少し高めのカウンター席からはオープンキッチンがよく見えて、手探り中のデートでも、シ~ンとなることがありません。」...
だが、いくら久美子が奈緒のことを見下そうとしても、結局選ぶのは頼樹なのだ。彼が自分を選ぶという自信は、正直な所60%ぐらいしか持てなかった。 ―本当にヤケ酒に付き合ってもらう、なんて事にならないよう頑張らないと……! 祐美の後ろ姿を見送りながら、久美子は気持ちを引き締めた。頼樹と奈緒の合コンの日は、久美子と岡田のデートの日でもある。場所は同じ『オー ギャマン ド トキオ』。ここで鉢合せするのだ。...
今日の食事会は恵比寿女子なら知ってて当たり前の『オーギャマン・ド・トキオ』。以前他の食事会で知り合ったIT系の会社経営者・裕太達とのお食事会だ。...
恵比寿は、次から次に新しいお店が出てくるからキャッチアップが大変! でも、仕事柄、ちゃんと流行のお店はチェックしてる。会食に混ぜたりして(笑)それくらい許してよね。 『AU GAMIN DE TOKIO』も白金から恵比寿に移転してきたよね。とうもろこしとウニのムースは必ず頼む大好きな一皿。ランチは、1Fにあるビストロカフェ『モード カフェ ギャマン』の手の形をしたオリジナルのバンズの「ハンドバー...
食いしん坊な橋本さんは食べ物の話が大好きで、グルメな男性たちからお店を教えてもらいメモをつけたり、また連れて行ってもらったりすることもある。『オー ギャマン ド トキオ』も、そんな1店だ。 「『オー ギャマン ド トキオ』は、食べているうちから“また来たいな”と思ったお店です。美味しいだけじゃなく、雰囲気もデートにぴったり。好きな人に連れてきてもらえたら、それだけで感動しちゃうかも。いい食材をオリジナリテ...
1月に白金から恵比寿に移転した人気ビストロ。アイランドキッチンから調理の音や香りが伝わる店内は、あたかも“料理劇場”だ。 メニューには「鴨もも肉のコンフィ」のようなフレンチのスタンダードメニューと共に、「焼き茄子のなめろう仕立て 炙りイカの胡桃ソース」などの独創的な料理が並び、好奇心がくすぐられる。 わさび茶漬けから着想を得て生まれた「わさびパスタ」や、鉄板焼きのノリで生まれた「塩ヤキソバ」など、白...
続きまして、、『オー・ギャマン・ド・トキオ』。白金より恵比寿に移転し、さらにパワーアップ。移転直後に伺いましたが、平日でも満員御礼!こちらもカウンター席がいいですね。木下シェフの調理姿は絵になります。メニューは、フレンチをベースにしながらも、遊び心、いたずら心が効いてお洒落。「わさびパスタ」なんてのも、あったり。 メインはやっぱり、肉、でしょう。Tボーンステーキは迫力満点!たまり醤油とはちみつに漬けたタス...
2014年12月に恵比寿にオープンした『MODE café GAMIN』。 人気フレンチ『AU GAMIN DE TOKIO』の木下シェフが新たに手がけたビストロカフェで、メニューやサービスにユニークな木下節が光る。 中でもオススメは、「手に包まれたハンドバーガー」。その名の通り、手を象った自然発酵のオリジナルバンズが面白いハンバーガーだ。 ひと口かじれば、GAMINグループで一頭買いしている帯広の短角牛の熟成肉...
東京のライフスタイルを紹介して15年の東京カレンダーが、東京に住む女性たちをエリアごとに分類した「東京女子図鑑」女性の趣味趣向は、居を構えたエリアに如実に現れ、よく行くレストラン、出没場所で形成、強化されていく!? 本日は、人気の街《恵比寿》。秋田から上京して、アパレル企業に就職したのをきっかけに「三軒茶屋」に住んだ綾。手取り23万円で、駅から5分の家賃7万円の1K、築5年のマンションで一人暮らしをしていた彼女が、次に引っ越...
どんなに行き届いたレストランにも必ず“死角”がある。それは、いい意味でゲスト同士が濃密な時間を過ごせるよう、レストラン側が払う配慮というものだ。 そんな死角とも言うべき半個室の空間を大切にするレストランがある。岡田宏シェフは、4年半のフランス滞在で、地素材をフル活用した本場のビストロ料理を極めた。 そのスピリットを東京で体現すべく、ここでは天然の魚介類や有機野菜など、国内外の吟味された食材を用いた季節感溢れる料理が看板...
フランスで修業した岡田シェフが腕をふるう。国内外の吟味された食材、有機野菜や魚介類を使った料理を季節感あふれる料理に仕立てる。 また、シェフはフランス滞在中に、住み込みでワイン造りに従事した貴重な経験をもつ。美味しい料理と厳選したワインを温かみのある店内でいただく幸せなひと時だ。...
いつ来ても美味しい発見のある店。『レストランオカダ』を形容するなら、この一言に尽きる。岡田シェフが吟味した山口県萩市の魚介類や国内外の良質な肉類などの食材を、フレンチベースの季節感を楽しめるメニューに仕立て、日替わりで提供。 ギャルソンの接客、店の雰囲気ともに温かく、極上の料理と心地よさについワインが進んでしまう。...
「慎吾、また痩せた?」 久しぶりに会う慎吾はどこか元気が無く、前からそこまでがっちりした体型ではなかったのに、更に痩せた気がする。 「慎吾、ちゃんとご飯食べてる?誰かご飯作ってくれる人とかいないの?」 つい、母親のような口調になってしまった。人が弱っているところを見ると、どうも放っておけない。何としてでも助けたくなってしまう。それが大事な慎吾なら尚更だ。 「俺は大丈夫だよ。それより美...
シェフが4年半のフランス滞在で学んだ、ビストロ料理を中心とした本場フランス料理が楽しめる店。 山口県萩より取り寄せている天然の魚介類や、長野県蓼科から届く有機野菜など、国内外の食材を用いた料理と美味しいワインを味わえば、誰もが自然と笑顔になる。カジュアルなデートにもおすすめだ。...
広尾の『レストラン オカダ』では、半個室の席を用意してもらった。人目があると話しづらい恋の話題も、ここなら安心だ。好みに合わせて選ぶフレンチのコースメニューという点も、みんなの好き嫌いを気にせず楽しめる為女子会にはぴったりだった。...
加奈子:カジュアルフレンチだと、広尾の『レストラン オカダ』も女子会の定番な気がします。 紗羅:確かに『レストラン オカダ』のコストパフォーマンスは最高。5,500円のコースで、前菜2品メイン一品と、かなり使い勝手の良いお店ですね。最後の焼きたてのフィナンシェ美味しいからどんなにおなかいっぱいでも食べてしまいます(笑)。客層も素敵で大人が安心して使えるお店ですよね。 淳子:私は最近和食での女子会も多...
シェフが4 年半のフランス滞在で学んだ、ビストロ料理を中心とした本場フランス料理が楽しめる店。 山口県萩より取り寄せている天然の魚介類や、長野県蓼科から届く有機野菜など、国内外の食材を用いた料理と美味しいワインを味わえば、誰もが自然と笑顔になる。...
どんなに行き届いたレストランにも必ず“死角”がある。それは、いい意味でゲスト同士が濃密な時間を過ごせるよう、レストラン側が払う配慮というものだ。 そんな死角とも言うべき半個室の空間を大切にするレストランがある。岡田宏シェフは、4年半のフランス滞在で、地素材をフル活用した本場のビストロ料理を極めた。 そのスピリッツを東京で体現すべく、ここでは山口県萩より取り寄せる天然の魚介類、長野県蓼科から届く有機野...
ー浩平くん。来週の金曜日空いてる?広尾に美味しいビストロ見つけたんだけど一緒にどうかな?ー この前の気まずい夜。 油断して最後に飲んだ桜色のカクテルは可愛いくせして度数が強かったようだ。 表面張力ギリギリの意識で結衣の勝ち逃げとなるつもりだったのに。 春を目前にして悪あがきのような底冷えの寒さに、帰り道、浩平はさも自然に結衣の手を握って、そして結衣は抗わなかった。 もちろん罪滅ぼしの気...
二回目のデートで二軒目の『Bar Rage』に誘えたかと思いきや、その場に親しげな他の男が出てきた。しかも自分より明らかにハイスペック。デューデリジェンスが厳しい結衣のことだ、おそらくあの男の方が自分より好みだろう。 深追いするのは、止めにしよう。 そう浩平はあの晩に結論を下した。すると数日後、結衣からのLINEが鳴った。 —浩平くん。来週の金曜日空いてる?広尾に美味しいビストロ見つけたんだけ...
◆ 「で、給料は上がったのか?」 スッキリしない気持ちを抱えたまま一人で食事する気にはなれず、僕は学生時代からの友人・裕太を恵比寿の『ル・リオン』に呼び出した。 「上がったと言えば上がったけど……。月6万上がったところで、何ができる?」 熱々の「カレ」を食べながら、投げやりな口調で裕太に言う。今日は何だか言いたいことが多すぎて、話が止まらない。 裕太はそんなことを話す僕を「まぁまぁ」となだめながら...
開店当時から落ち着いた印象であることは変わらないが、一晩置いたカレーの味が馴染むように、この空間もまた、10年を経てさまざまな調度品がよりしっくりと融け合っている。 店名に“ビストロ”と冠していても、微妙にアレンジが施されていたり、どことなくイタリアンの要素が混じっていたり……という店も多いが、ここは、どこを切っても「そうそう、ビストロってこうだよね!」と腑に落ちる。 田舎風パテ、エスカルゴ、カスレ、ゆでたまご+自家製...
<今週のお悩み女子> 氏名:奈緒 年齢:33歳 職業:外資系メーカー 営業職 住居:代々木上原 ステータス:独身 彼氏なし 「それでは…奈緒の帰国を祝して、乾杯!」 小雪の発声で、ワイングラスがぶつかり合う。 今日は、フランス転勤から帰還したばかりの奈緒を囲んで、サークル同期の仲間と恵比寿の『ル・リオン』に集まっている。 奈緒のパリでの生活ぶりは、小雪もSNSを通し...
今日は疲れたからワインとお肉!という日にオススメな肉ビストロがこちら。 人気の「カスレ」はビストロの代名詞と言える料理。このカスレのために鴨のコンフィとソーセージをイチから仕込み、豚足や豚のすねを煮込んでソースのベースを作る、手の込んだひと品だ。 一緒に煮る白いんげん豆はカスレに合う、皮が薄いのに煮崩れないフランス産の豆を選び、ここにすべての美味しさを染みこませるように仕上げる。...
フランス地方の郷土料理を中心としたトラディショナルなビストロスタイル。 自家製パンは近所にショップを持ち、評判の美味しさだ。何より、シェフのこだわりの詰まった一皿カスレは絶品。自家製サラミやパテのシャルキュトリーも見逃せない。...
骨太の肉料理を求め、肉ラヴァーが夜毎集う『ル・リオン』。シンプルに「旨いもの」を求道した味にワインが進む。 ファンが多いのは焼きにこだわった鴨のロースト。大きな塊で焼き、人数やリクエストによってカットを変化。カリリと焼きあがった表面の美しいブラウンとロゼ色に光る鴨肉の対比といったら!思いだしても垂涎ものだ。...
今年10周年を迎えた『ル リオン』は地元・恵比寿で愛される人気店。パリの街角にある老舗カフェの風情を思わせるテラスや赤いシートが印象的な店内、そして何より飾らないオーソドックスなビストロメニューが食いしん坊を惹きつける。 自家製の燻製ニシンやアンドゥイエットなど、シェフが手間を惜しまずに仕込んだ料理は奇をてらわない正統派。食べればどこか懐かしく心が温まる。グラスワインもそろっているが、たっぷり飲みたい時は...
鍋に鴨のコンフィとソーセージが入り、白いんげん豆と一緒にグツグツと煮ながら供される「カスレ」はビストロの冬の風物詩。 このカスレのために鴨のコンフィとソーセージが仕込まれ、豚足や豚のすねを煮込んでベースを作る。 一緒に煮る白いんげん豆はカスレに合う、皮が薄いのに煮崩れないフランス産の豆を選び、ここにすべての美味しさを染みこませるように仕上げるのが身上だ。...
今日はワイン!という日にオススメな肉ビストロがこちら。 写真左の「カスレ」はビストロの代名詞と言える料理。「加工肉を作るのが大好き」だという大杉豪シェフは、このカスレのために鴨のコンフィとソーセージをイチから仕込み、豚足や豚のすねを煮込んでソースのベースを作る。 一緒に煮る白いんげん豆はカスレに合う、皮が薄いのに煮崩れないフランス産の豆を選び、ここにすべての美味しさを染みこませるように仕上げる。 ...
「技術や感性を前面に表現するより、まず食べる人の気持ちを和ませたい」と川崎シェフ。季節の食材に寄り添い「あの時の料理がまた食べたい」といつまでもゲストの心に残るような料理にこだわる。店内は、全てのテーブルに目を配ることができる広さ。だからこそ、一人ひとりの要望に合わせてメニューの変更にも柔軟に対応してくれる。まるでオートクチュールのような料理とサービスに満足しないわけがない。...
1993年オープンの『レストラン アラジン』は、今年23年目。そして川﨑誠也シェフは昨年めでたく還暦を迎えた。 昨年は「あと10年健康に生きられるかどうか」なんてことを言いつつ、川﨑シェフの表情はすっきりと、年々柔和になっている印象だ。 料理はどれも巧みな技術を用いて完成度が高く、それでいてほっと心和むような味わいはもちろん変わらない。 素材をただ切って焼くのではなく、原型から形を変えて発展させたこういう料理は、...
今日は、来月の記念イベント会場の下見で真央と代官山に来ていた。その後に恵比寿まで足をのばし、『ガレット スタンド』でランチ中だ。 「好きなひとができないって単なるいいわけでしょ、ってイラッとしたのよ」 「どういうこと?」 「本当は、いいと思ったひとに好かれなかったから、自分も大して好きじゃなかった、って思いこみたいだけなのよ」 そう話しながら、陽菜は心の中であることに気づいた。自分も健太郎に対し、そうい...
大手ネット広告代理店で総合職として忙しく働く涼子。 スラリと背が高く、長い手足を持ち、目鼻立ちのはっきりした華やかさを持つ女性だ。 日ごろの激務は露ほども感じさせず、東京の街を颯爽と闊歩する。 社交的で頭の回転が速く、会食には欠かせない存在として、声を掛けられる事が多い。涼子もそういった場は好きで、多少の無理をしてでも掛けつけるのが、彼女の好かれる理由のひとつ。 もともと、美味しいものを食べるのが何より...
昨年夏にオープン以来、ランチタイムには店内が埋め尽くされるほどの人気店となっている恵比寿のガレット専門店『GALETTE STAND(ガレットスタンド)』! この度、もっと自由にいろんな場所で楽しめるようテイクアウトメニュー「ラップガレット」の販売をスタートした! 紅葉散歩や公園デートのおともはもちろん、多忙な折のデスクランチも満足のいく楽しいひと時に変えてしまう魔法のアイテムとしてお楽しみあれ♪...
石臼挽きしたそば粉のガレットに、自家製パテ ドカンパーニュを1 カット入れ、キャロットラペ、紫キャベツなどの野菜と一緒にラップした新感覚ガレット。この形は本場フランスにもまだ無いのだとか。 手を汚すことなくかぶりつけるスタイルは、食べ歩きにもぴったりだ。...
店内の石臼で挽かれる蕎麦粉100%のガレットは、パリッとした食感と香ばしい味わいが特徴。ひとたび口に運べば、その滋味深い味わいに食べ進む手が止まらなくなること請け合いだ。 こんな美味しいガレットがワンコイン(500円)で楽しめるというのだから、人気が出るのは必定。 ハム、卵、グリュイエールチーズがたっぷりと載った「コンプレット」は、見た目よりもボリュームがあるので男性にもお薦めの一品。 ランチ...
さまざまな食コラムを発信するオールアバウトのなかでも、大塚さんは編集部イチの食通として社内の信頼が厚い。 実際に恵比寿の名店について伺っても、セレクト理由に手練なコメントが多数。とくにデートにおすすめの店のリストアップがお得意のよう。 新店のチェックも抜かりなく、昨夏にオープンした『ガレット スタンド』への評価が高い。「ガレットは日本ではなぜか値段が高いですが、ここは本国フランス同様、安くてカジュア...