「優里ちゃん、今日も最高にかわいいね」 『レストラン エール』に5分遅れで到着した優里を見るなり、隆一は目尻をぐにゃんと下げた。 優里が微笑むと、隆一はさらに目尻を下げて、ギョロギョロしたその目は、糸のように細くなる。 「今日はちょっと話したいことがあるんだ。ひとまず何か飲もう…そうだな、ロゼでも頼む?」 −話したいことって…。やっぱりね。 優里は、やはり隆一は自分に告白しようとしているのだと確信...
「七海、諒太くんとの同棲生活はどう?」 銀座の『レストラン エール』で、姉はにっこり微笑みながらそう尋ねた。 「うん、なかなか楽しくやってるよ」 今夜は、姉の沙耶と久々に姉妹水入らずのディナーを楽しんでいる。 専業主婦の姉には小学生の息子がいるため、こうして夕食をともにすることはめったにない。今日はそんな姉から「子どもがサマーキャンプ中だから、久々にディナーでも」と、浮かれた声で誘われたのだった。 ...
仕事を終えた奈々子は、田中から指定された『レストラン エール』に向かう。 奈々子がグルメ雑誌を教えてからというもの、田中は勉強を重ねているらしく、どんどんレストラン偏差値を上げている。 最近は、奈々子を喜ばせるお店ばかりを選ぶようになった。その度に、奈々子は田中の成長を嬉しく感じるのだ。...
銀座駅から中央通りを1ブロック歩いたビルの8階。『レストラン エール』は、女性と行けば必ずデートが成功するレストランとして口コミでも話題だ。その理由は、味だけじゃなく、見た目もフォトジェニックなメニューばかりが揃っているから。一皿一皿ごとに女性の歓声が上がること間違いナシのフレンチレストラン。 ここで味わいたいのは、インスタでも話題になっている「フォアグラのソフトクリーム」。...
翌週、あゆみは女友達と食事の約束をしていた。場所は銀座の『レストラン エール』。落ち着いた雰囲気で、見た目にも美しいフレンチがいただけるお店だ。 「インスタ映えする料理だから」と言って誘ってきたのは、2歳年下の瑠依。春馬と知り合った食事会に呼んでくれたのも、この瑠依だ。 「あゆみさん、あの後も春馬くんと会ったりしてます?」 春馬と、食事会の後で恵比寿の『イスィ』へ行ったことまでは話していた...
海外旅行やレストランの話は、内部生の仲間となら必ず盛り上がる鉄板ネタ。ネットで評判の人気店だけでなく、旅行好きの友人や赴任している現地の友人たちにオススメも聞いてお店を選ぶのが沙羅にとっては当たり前だった。 いつもの友達に話すそんなつもりで沙羅は話題を振ったが、彼は興味が無さそうだった 一方、大学時代から沙羅のことが気になっていた原田は、なんとか次につなげたいと言う一心で、少ない引き出しからレストラ...
-美鈴ちゃん、もし時間があれば、久しぶりに会えませんか?もちろんヒマ潰しでもOKです 18時の勤務終了とともに、ジョジョくんからラインが届いた。メーカー勤務の彼のお盆休みはかなり長いらしい。実は、夏休みに予定ゼロというジョジョくんに何度かデートに誘われたのだが、イマイチ気が乗らずに断っていた。 今日の女子会は、銀座の『レストラン エール』で20時からだ。時間潰しでいいと本人が言うなら、お茶くらい...
ランチは仲良しの同僚と繰り出す康松さん、その気になるディナー事情は? 「大学時代の5人組と、定期的にディナーに行くんです。このときばかりはオシャレな服を着て、メイクも丁寧に仕上げて。男性と行くより、女子会の方が気合いが入るんですよね(笑)」。 おすすめとして挙げてくれたのは、昨年9月『EXIT MELSA』8階に移転オープンした『レストラン エール』。 「実はまだ伺えていないのですが、移転前の...
理想的な結婚を、適齢期にした沙織、32歳。 誠実で、外見も稼ぎも良い夫と安定した結婚生活を送り、3年になる。 今回は38歳にして年下の会計士と結婚を決めた、生真面目な女の気合いに溢れた結婚式に出席することになった。しかしその緊張感溢れる会場で、沙織が目にした衝撃の光景とは……? 東京結婚式明細 vol.6:10年不倫を乗り越え結婚に辿り着いた女。その清々しいほどの幸せの秘密とは? 麗子は結婚でき...
合コンでかなりタイプの子と知り合い、初デートの場所を探していたところ食通仲間が「この店、絶対女子は好きだって!しかもそんなに高くない。」と教えてくれた。 早速ネットで調べてみると、野菜パフェやフォアグラのソフトクリームなど、確かに女性が喜びそうだ。食べログは4超えだから味は問題ないだろう。場所は銀座…、新しくなったエグジットメルサか。 雰囲気も良さそうだし、ディナーコース6,800円ならご馳走しても...
そもそも結婚願望があまりないという涼太。そんな彼が婚前契約を結ぶことに興味がないというのは当然だろう。 弁護士の結婚適齢期は大きく二つに分かれる。一つは、比較的早い時期。大学やロースクール時代からの彼女と、司法試験直後に、あるいは、司法修習時代からの彼女と、弁護士として働き始めて間もなく結婚するタイプだ。自分を支えてくれた彼女を大切にする誠実なタイプといえよう。もっとも、弁護士になってからは激務の毎日...
恵比寿の実力店『ビストロ 間』が、9月18日から『レストラン エール』として銀座で新たなスタートをきった。 形態としてはあくまでレストランだが、銀座にしてコース¥6,500と良心価格なのは変わらず。 それでいて料理は見目麗しいフレンチへと進化。このグラスのなかの鹿肉は、アートのようでいて食べれば肉としての充足感も万全である。...
※写真は@matsu_matsu_lifestyleさんの投稿よりイベント名:パルム・ドール 2008 ヴィンテージ ローンチングパーティー 開催日:10/21(月) 会場:ティエリー・マルクス ダイニング(中央区銀座 5-8-1 銀座プレイス 7F) ※今回は『東カレ倶楽部』メンバー5名が参加しました。...
花音の広報部への異動が正式にアナウンスされた日、私たちはお祝いと称し、仕事終わりに『ビストロ・マルクス』で乾杯をした。 俊介の一件で疎遠にはなってしまったが、彼女の仕事への取り組み方は私から見ても素晴らしいもので、販売実績もトップクラス。 抜け駆けするように本社異動が決まっても、周囲を納得させるだけの存在感があった。 「花音、おめでとう」 「広報部なんて素敵!さすがだわ」 同僚たちからの祝福の言葉に、...
店名:BISTRO MARX(ビストロ・マルクス) 住所:中央区銀座5-8-1 GINZA PLACE 7F 営業時間:ランチ 11:30~14:30 カフェタイム 14:00~16:30 ディナー 18:00~23:00 バータイム 21:30~24:00 定休日:無休、バータイムは日曜・祝日定休日 電話番号:03-6280-6234 URL:http://www...
ーたしかに…。これは問題だわ。 旬とのやりとりのあと、しおりと会社の近くにあるバラエティショップに向かった。そこでキャッチコピーが書かれているポスターを見て愕然としたのだった。 葵の言うとおり、美琴が担当している新商品のキャッチコピーとそれは、たしかに酷似してる。 同価格帯のライバルブランド化粧品については毎日のようにチェックしていたが、ティーン向けのプチプラコスメまで完全に把握できていな...
名前:宏美 年齢:30歳 職業:化粧品メーカー勤務 年収:400万 結婚歴:2年 前夫の年齢と職業:35歳・大手食品メーカー(父の会社)勤務 黒の麻素材のワンピースにフラットシューズ、そしてカゴバッグというカジュアルな装いで、銀座の『ビストロ・マルクス』に現れた宏美。 「前夫の譲治とは、食事会で知り合いました。その時私は27歳で、とにかく結婚したくてしたくて、たまらなかったんです」...
お酒を楽しんだ後や、ちょっとハードな仕事を終えてお疲れの時、無性に甘いものを食べたくなる人が多いのでは? そこで注目してほしいのが、銀座4丁目交差点の「GINZA PLACE」内にある『BISTRO MARX(ビストロ・マルクス)』。 同店では、ちょっと遅めの20:30から「GINZA4丁目(シメ)パフェ」を展開。これが女子に大好評で、ついに第3弾となる新ラインナップがお目見えしたのだ。 夜に...
銀座の街並みを我がものにできるテラスが人気!おなじみGINZA PLACE内『ビストロ マルクス』から、極上のスイーツタイムを約束する新メニューを紹介したい。 それが、「アフタヌーンティー“ルージュ”」と、20:30から提供スタートとなる「GINZA4丁目(シメ)パフェ」だ。 開放的な昼下がりを楽しんだり、ディナーデート後に夜風を浴びながら銀座の夜景を満喫したり。 お好みのシーンに合わせて、最...
銀座に繰り出した私たちは、当時オープンしたばかりの『ビストロ・マルクス』に奇跡的に入ることができ、はしゃぎながら席についた。 しばらくは職場での近況などをアップデートしていたが、ふいに会話が途切れたとき、開放感とワインの力も手伝って、私は健太のことを吐き出してしまいたい衝動に駆られた。 しかしオフィスでの百合さんの含んだ表情を思い出し、そっと、様子を伺うようにして彼女を覗き込んでみる。 私...
日程:6/30(金)まで 時間:11:30~15:30(L.O.14:00) 18:00~22:00(L.O.20:30) 料金:1名様 ¥7,500(税サ込) (90分制フリーフロー、前菜3種のプレート) ※天候やテラス席の空き状況により、テラス席をご用意できない場合もございます。ご了承ください。 《ご予約・お問い合わせ》 店名:BISTRO MARX 住所:中央区銀座5-8-1 G...
あれほど憧れていた“プレ花嫁”なのに、周囲が盛り上がれば盛り上がるほど、英里はその肩書きに重さを感じてしまうのを無視できなくなってきた。 ―はぁ。 仕事終わりのエレベーターの中で、無意識に大きな溜め息をついてしまった自分が嫌になる。 ―もっと、幸せでいなきゃいけないのに...。 だが、きんちゃんを好きな気持ちに嘘はないはずなのだ。 さっさと帰宅して、彼の温かな身体に抱きつき、お...
巷で、よく耳にする格言がある。 「結婚したくないと言っていた男に限って、次の恋人とアッサリ電撃婚したりする」 というものだ。 結婚願望のない彼氏を持つアラサー女にとって、これほど悲惨な事態はない。 その男に、年単位の時間を費やしたのなら尚更だ。 英里が吾郎に執着し、惨めにすがったことで後味の悪い破局を迎えてしまったのは、そんな恐ろしい未来を危惧したからでもある。 吾郎のこ...
ブリオッシュならではのふわとろ、サクサク触感のフレンチトーストに「おいしい~!」と歓声を上げた英里を、きんちゃんがふざけて写真に収めようとしていた。 それに応えようと英里がそのまま笑顔を向けると、iPhoneを構えるきんちゃん越しに、信じられない光景が目に入った。 吾郎が、女の子と肩を並べて、店に入ってきたのだ。 英里の笑顔は、一瞬で凍った。 長身の吾郎は、ラフなジーンズにTシャツと...
「以前はコンサートの前とか、いまは映画やドラマの撮影で体力をつけなきゃというときにお肉を食べるんです。ハンバーガーも大好きです!食べた瞬間、思わず笑顔になっちゃう。元気注入フードですね(笑)」と、バーガーを見事に完食! 「ハンバーガー専門店が増えているのは知っていたけど、フレンチのシェフが作ったものを食べるのは初めて!肉も美味しいけど、パンもほんのり甘みがあって、バランスがいいですね」と無邪気にハンバーガ...
豊かな日本の食材と、洗練された技術によって生み出される、上質なフランス料理が愉しめる『BISTRO MARX』。昨今の日本フレンチ界で、まさに注目株のレストランのひとつである。 『BISTRO MARX』の特徴は、ブーランジェリーが併設されていること。パン職人としての顔を持つマルクス氏によって、「料理とパンの融合」をコンセプトに、絶品パンの数々が勢ぞろい! さらに、銀座の街を独占しているような気分に...
カジュアルでありながらも豊かな日本の食材と、洗練された技術によって生み出される、上質なフランス料理が愉しめるのが『ビストロ・マルクス』。そして一番銀座らしい眺めを独占できてしまう眺望が最高のテラスバー、さらにブーランジェリーを併設しているのも特徴的。 高名なフレンチシェフであると同時に、パン職人としての顔を持つマルクス氏。「料理とパンの融合」をコンセプトに絶品パンが勢ぞろいしそう。 中でもイチオシは...
正直、さとみと同じ化粧品を使うなんて負けを認めるような気もしていたのだが、鏡に映る夏希はさとみとも違う、生き生きとしたオーラを放っていた。 すっかり見違えた姿にテンションが上がり、夏希は急に誰かに会いたくなった。今日、孝之は何をしているのだろうか。 しかしLINEのトークルームを開いたところで、手を止めた。 せっかく綺麗になった姿を見せるのだから、自分を無下に扱った孝之では惜しい。さとみと食事へ行ったことへの...
「愛華!久しぶり〜。元気だった?」 少し出てきたお腹をさすりながら、フラットシューズにゆったりとしたワンピース姿のアリサさんが『ティエリー・マルクス』へやって来た。...
銀座四丁目交差点に立つ「GINZA PLACE」内のガストロノミーレストラン『ティエリー・マルクス』が、ランチメニューをリニューアル! フランスの料理界を牽引するシェフの一人であるティエリー・マルクス氏監修の同店。このたび、氏のエッセンスをより気軽に堪能できるリーズナブルなコースも登場した。 銀座の街を眼下におさめる、大人のデートには持ってこいのロケーションで、贅沢なランチタイムを過ごしてみてはいか...
男性から食事に誘われたら、ひな子は必ずこう答える。 「メニューによります😏最近忙しいので......」 美貌・知性・若さという女の市場価値を決める3大条件、すべてにおいて最高値を誇る女・ひな子。 ―中途半端な店に、私を誘わないで― そのセリフの意図を汲み取った選ばれし男たちは、高飛車に肥えた彼女の舌を唸らせるべく、東京中の美食をめぐり、試行錯誤を繰り返す。 『ペレグリーノ』、『Fu...
「ぜひ一度、『広尾湯』にも行ってみてください」 石神の言葉に、今度はサトコがこくりと頷いた。 サトコが選んだのは広尾の物件だった。住所は南麻布で、駅から徒歩7分の部屋。大きな特徴はないが、清潔感溢れる気持ちの良い部屋ではあった。 「決め手はなんだったんでしょうか。参考までに聞かせていただけませんか?」 石神が、ワインを喉に流しこみナプキンで口元を拭ったあとに言った。その一連の動作があまり...
マッスーが指定したのは、ひな子の予想通り『ティエリー・マルクス』であった。 去年秋にできたばかりで、今銀座で最も注目を浴びていると言える、正統派モダンフレンチのレストランだ。 店名でもあるティエリー・マルクス氏は、パリのジョエル・ロブションでもシェフを務めていたらしいが、期待値以上にクリエイティブで繊細な料理を堪能できると高評価が絶えない店である。 白を基調とした上品な店内を進むと、個室に...
—今日の食事会、銀座だって。遠くない? ホットヨガのクラスが終わり携帯を見ると、友人の咲子からLINEが入っていた。 —確かに、ちょっと遠いね。港区界隈で開催してくれればいいのに。 岩盤浴の上で行うヨガでかいた汗を拭きながら、返信を打つ。行くか行かないかはお店次第かな、と思いながら咲子の返事を待ってみる。 咲子は家賃30万の六本木のマンションに住んでおり、自称タレントだ。しかし顔は“...
いつの時代も、靴が女性を素敵な場所へと誘う。 どんな靴を履くのか。そこに女性の今後の人生に対する、強い意思が宿る。 2017年の東京を歩きゆく女たち。 彼女たちは、人生のパートナーとして、どのブランドの靴を選ぶのか。 靴と東京と私。靴なしでは、女の人生は語れない。...
店内は白を基調としたシンプル、かつ自宅に招かれたような温かみを感じられる空間を演出。革新的な料理を、繊細な技で味わえるガストロノミーを展開する。それが『ティエリー・マルクス』だ。 フランス料理の歴史として古くから受け継がれてきた伝統を守りつつ、新たな挑戦や革新を加える。マルクス氏独自の世界観がどんどん広がる。プライベート感がたっぷりな空間は、ダイニングも少人数で落ち着いた雰囲気。さらに奥へ進むと個室が1室...
「クラウディー ベイは、みずみずしいフルーティな香りと弾けるようなミネラル感で、女性受けのいいワインですね」とは、ゼネラルマネージャーの齋藤康平氏。 コースの冒頭に供される前菜でまず、その言葉の意味を体感するはずだ。また、飲んだあとに余韻が長いのも特徴。 都心のきらめく夜景とともに、いつまでも鮮やかな印象を残す。...
エントランスから案内され、奥に進むとガラス張りの壁一面に広がる夜景と、ゴージャスなシャンデリアに圧倒される。まさに、非日常という言葉がぴったりの空間だ。 大切な相手は、接待やデートのテッパンである壁際のソファにエスコート。奥に位置する席は、プライベート感も高く、ふたりの会話にも集中できる。 料理は、モダンシーフードがコンセプト。フレンチをベースにしながらもジャンルに捉われず、現代的タッチで季節を表現している。 ス...
ロゼの万能性を体感できる滋味豊かな一皿 壁一面のガラス窓の外には星屑のような東京の夜景。天井からは眩いシャンデリアが下がり、とことん賛沢な気分を味わわせてくれる「フィッシュバンクトウキョウ」は、仔牛のバロティーヌを主役にした目にも楽しいメインディッシュが提案された。 「仔牛にはモリユ茸を詰めています。ロゼの魅力は食材を選ばない万能性。それが実感できると思います」(福永敏之シェフ)滋味豊かな仔牛と茸の...
「お母さんには結婚を反対されてるの。でも、私は自分の意思を貫くつもり」 私がきっぱりとした口調でそう言った瞬間、その場が静まりかえり、空気が凍りついたのがわかった。 「七海、どういうこと…?」 皆が、怪訝な顔で私を見つめている。 今日は、高校時代の女友達と銀座の『レ コパン ドゥ ドミニク・ブシェ』に集合していた。親友の美寿々が皆に久々に声をかけて、女子会を開催してくれたのだった。 同じ長野の高校...
「奈緒が昔付き合ってた圭太、結婚したんだって!」 久しぶりに大学時代の友人である千尋、杏奈と『レ コパン ドゥ ドミニク・ブシェ』での女子会。 「久しぶり〜、元気?報告したいことが山積み!」という女子会お決まりの挨拶を差し置いて、千尋から開口一番に出たのは、元彼・圭太の結婚情報だった。 女子会でも元彼の話なんて勘弁してほしいと思っていると、 「圭太って、あのマザコンの?何でもかんでもママに決めてもらって...
仏ガストロノミー界の牽引役、ドミニク・ブシェ氏による初めてのビストロは、美味しさと楽しい時間の「パルタージュ(分かち合う)」がテーマ。 二ツ星の味を継承しつつ、親しみのある食堂として、本店で人気の逸品をはじめ、“同じ釜の飯”であるココット料理、ステークフリットや米を使った創作料理といった日仏のソウルフードなどがいただける。...
まるでフランス料理のフルコースが丸い器に詰め込まれたようである。『レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ』は巨匠ドミニク・ブシェ氏がてがけるビストロ。フランス人が懐かしむビストロ料理と日本人の国民食である「米」を使った創作料理を出す。それならばぜひ丼を! そんな無謀なリクエストに対して巨匠が見せたのは余裕の笑顔だった。 約50年の長きにわたり料理界で活躍するシェフのすごみは、素材の澄んだ滋味を引き出す力。丁寧...
昼から銀座でフレンチでもどう?なんて彼女を誘えるのがここ。 シェフは、『銀座レカン』を始め、数々のフランスの星付きレストランで研鑽を重ねた今帰仁実シェフ。彼の"自然への敬意"を込めた料理は昼夜問わず、おまかせのみで展開する。驚くのはランチなのにメインディッシュの前に3品もの料理が登場する皿数の多さ!...
日本酒は繊細ゆえ、古典的なフランス料理のしっかりしたソースには合わせにくい。今帰仁シェフ流のマリアージュのコツは、料理のソースの味を控えめにすること。日本酒を「第2のソース」と捉えているのだとか。 今帰仁シェフが渡仏した1998年、かの地では日本酒はまだトレンドではなかった。が、在仏中に「日本人としてのアイデンティティを持ちたい」と思うようになったことをきっかけに、自国の食文化である日本酒に注目。 というわけで、200...
『銀座レカン』を始め、数々のフランスの星付きレストランで研鑽を重ねた今帰仁実シェフ。彼の"自然への敬意"を込めた料理は昼夜問わず、おまかせのみで展開する。驚くのはランチなのにメインディッシュの前に3品もの料理が登場する皿数の多さ。鮮魚と旬野菜をたっぷり使って季節感を演出した料理は、どれも充分なポーション。だが誰もがペロリと完食してしまう軽やかな仕上がりに、改めて確かな技術を実感できるはずだ。...
結婚3年目の杉本夫妻。ふたりの思い出のお店が、銀座で本物のリヨン料理を提供するこの店。 「実は、プロポーズもここなんです!」(唯さん)と嬉しそうに語ると、「誕生日など、人生の節目に訪れたくなる、安心できる味」(拓也さん)とのこと。 銀座のちゃんとしたお店で食事するのは、やはり何よりの思い出になるのだ。...
本格フレンチレストランを営む場所としてはややマニアック過ぎると言って差し支えないであろう街・虎ノ門。ここで濃いフレンチ好きの熱い支持を集めていた『サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ』がこのたび銀座にお引っ越し。新旧の名店がひしめく東京屈指の美食エリアに進出を果たした。 もちろん、脇坂尚シェフが追求し続けている、リヨンおよびリヨネ地方の伝統料理が並ぶメニューは虎ノ門時代とほぼ変わりなし。リヨンの料理に多用され、かつ、小石原が深く愛...
開業以来初めてのクリスマスシーズンを迎え、11/15(水)から全館を上げてクリスマスムードを盛り上げる演出を展開中の「GINZA SIX」。 その一環として、B2Fのフードフロアのショップを中心に、クリスマス向けの特別商品が続々登場している。 今回はその中から「ケーキ」に絞り、「GINZA SIX」でしか手に入らない限定品も含む、目移り必至のラインナップを紹介していこう!※価格は全て税抜です。『オリジンヌ・カカオ』が贈...
「お肉といえば熟成肉でしょ。今度のデートも熟成肉に行きたい」という彼女のオファーにこたえるのもいいが、男たるものさらに上をいく提案をしたいもの。今の時期なら、「旬を迎えたジビエの鴨、食べてみたくない?」と返すのはいかがだろう。 フランス語で野生鳥獣を指すジビエは、牛や豚に比べ脂肪が少なく、香り良さ、肉の旨みが強烈な味わい。大人の冬のデートでは押さえておきたい味覚だ。せっかく行くなら銀座のフレンチ、こんなお店はいかがだろうか?...
店舗名:LA BELLE LUNE(ラ・ベルリュンヌ) 住所:中央区銀座8-7-2 銀座藤井ビル2 B1F 営業時間: ランチ:11:30~16:00 ディナー:18:00~24:00 ※要予約 定休日:日曜 ご予約: TEL 03-6274-6459 E-mail labelleluneyoyaku@gmail.com URL:https://www.labellelune.tokyo/...
「肩肘張らずに美味しいものを食べてほしい」という十時シェフ。 銀座を代表するレストランのひとつでありながらも、かしこまることなく、ゆっくりと食事ができるのがうれしい。 日本の旬を大切にした料理は、国内から選りすぐった食材を使い、日本人に愛される優しく大らかなひと皿へと集約されている。 『銀座レカン』で長く総料理長を務めた十時シェフだけに、その確かな技術は揺るぎないが、今年は新しく溶岩グリラーを導入し、さらなる美味...
かつて『銀座レカン』の総料理長を務めた日本屈指のフレンチ料理人・十時シェフが自然派レストランをコンセプトに開店。 極上素材を使った正統派フレンチが食べられる。ハンバーグに使われる牛肉は、放し飼いで牧草を食べて育った健康的な赤毛和牛のもの。 荒く挽き、ごろごろとした肉の食感を残し、つなぎもほとんど使っていないため、食べると噛み応えがあり、肉本来の旨みが凝縮した味わい。香ばしくカリッと焼き上げた手作りのパンも、ぜひともお替...
食材の可能性を最大限に引き出す自然派レストラン 26歳の時、斉須氏が休暇で日本に帰ってきた際に、『銀座レカン』の料理長だった城さんから「若いやつがフランス行きたいというから話をしてやってくれ」と言われて話をしたのが最初の出会いだったという。 「まるで若いころの自分に会っているような感覚で仲良くなったんです」 斉須氏がこう話すのは、『GINZA TOTOKI』の十時亨シェフだ。 「フランス時代も、...
野菜や魚介類に旬があるように、肉にも季節の味がある。「これからの季節はまさに“仔羊の旬”。仔羊は初夏からが旨い!」 そう顔をほころばせるのは銀座で本物の味を追求し続けている『レディタン・ザ・トトキ』の十時亨シェフ。羊料理に定評があり、自身も羊を愛してやまないシェフが選んだ肉、それが「焼尻プレ・サレ」である。 「そもそもプレ・サレとはフランス・ブルターニュ地方の海岸で、潮風の塩分を豊富に含んだ牧草を食...
デートは翌週の金曜になった。約束をしてから、私は浮き足立っていた。 久しぶりのデートに何を着て行こうかと悩みながら、弘毅からの連絡を待つ。 しかし、前日になっても何の連絡もない。 ようやく弘毅から連絡が来たのは、当日の朝だった。 ーどこ行きたい?気になっているお店とかある? え・・嘘でしょ? 初デートなのに、当日になってもまだお店の予約をしていないのだろうか? —どこでもいいよ...
優里との初デートは翌週の金曜だったが、その日は想像以上に早くやって来た。朝、優里にLINEを送る。 ーどこ行きたい?気になってるお店とかある? —どこでもいいよ。弘毅に任せる! 同期らしいあっさりとしたやり取りを終え、店を予約した。 同期とは言え、僕は優里の食の好みも今住んでいる家の場所も何も知らないことに気がつく。 とりあえず銀座ならば会社から程よい距離にあるし、間違いはないだろう。そう思い、気にな...
店内に入ると、足元を木漏れ日をイメージしたライトが照らし、その奥に流木が立ち並ぶ森が出現する。ここは『アジル』、開店1年目でミシュランの一ツ星を獲得したフレンチだ。そのウェイティングバーで彼女を待っている。 ただ高いだけ、有名なだけの店選びでは、誠意は伝わらない。味はもちろん、心から楽しめる身の丈に合った雰囲気も重要だ。...
―もう、あんな風にあの人と会うことはないんだから。しっかりしないと......。 詩織は正男のために自宅で手料理をしながら、英一郎を頭の中から追い払うことに努めていた。 鰹節と昆布から丁寧にとった出汁を、白身魚の煮つけ、味噌汁、青菜のお浸し、出汁巻き卵といったメニューに、それぞれの分量で取り分け少しずつ料理を仕上げていく。 計画的に献立を調理する流れ作業が、詩織は決して嫌いではなかった。 ...
「どうも、お久しぶりです」 あゆみはニコリと微笑み、ワイングラスを合わせた。目の前に座る松岡も、41歳の男性らしく、目尻に皺を寄せて深みのある笑顔を向けて来た。 松岡は、あゆみが勤務するインテリア会社の取引先で、大手百貨店の営業戦略部で部長をしている男だ。 これまで、何かのプロジェクトの区切りや担当者の異動のタイミングなどで、会食を重ねた相手だ。 松岡も離婚経験者で、もう何年も一人で...
名店『エスキス』が同じビルの2フロア下にオープンさせた姉妹店『アジル』。店名は、仏語で「泥」や「粘土」という意味。家畜の餌の牧草や、野菜、陶器の源が泥であることにちなんだネーミングだ。 根源的な自然の力強さを空間や皿の上にちりばめた『アジル』の料理は、主素材の存在感を出した骨太なアラカルト。コースで出される繊細な『エスキス』の料理とは対照的だが、村島輝樹シェフいわく共通点もあり、食材に対するアプローチ方法...
1Fはデリカテッセン、2Fはレストランとして2014年にオープン。朝は焼きたてパンやコーヒー、昼夜は美味しい料理を求める新橋OLでにぎわっている。 レストランのメインディッシュは肉料理が中心。知床鶏、イベリコ豚などブランド肉を使っているのに、ほとんどが1,000円台前半。 松尾シェフはパン屋での経験もあり、キッシュやパイ包み焼きがお得意。新橋女子のハートをつかむのも納得だ。...
店名:katsuki 銀座本店 住所:中央区銀座7-11-12 相鉄フレッサイン銀座7丁目内 2F 電話番号:03-6264-5186 営業時間:11:30~22:30 (日曜・祝日は11:30~18:00 L.O.17:00) ランチ:11:30~14:00 カフェ:14:00~17:30 ディナー:17:30~22:30(L.O.21:30) 席数:96席...