店名通り、世界的に愛されるスコットランドのカリラ蒸溜所のウイスキーが豊富で、カリラだけでも常時100本が口開けされている。定期的に現地に赴き仕入れるマニアックな銘柄との出合いも楽しみだ。 渋谷という場所柄、幅広い年齢の人々が思い思いにウイスキーを楽しむフランクな雰囲気は、間違いなく店の魅力。初心者も臆することなく飛び込める懐の深さがうれしい。...
そして最後に訪れたのは10年以上通ういう『バー・ピアノ』。ひと際異彩を放つこちらのバーは、渋谷でクラブや古着屋を経営するオーナーのセンスをちりばめた隠れ家。 真っ赤な照明の店内に一歩足を踏み込めば、鹿の剥製に、怪しい絵画、シャンデリアにトルコランプが吊り下げられ、ここが横丁、いや日本であることも忘れてしまう異次元空間だ。 「怪しくて謎な店でしょ〜。ここは店主も謎なんです〜(笑)」店主の松村逸夫さんと乾杯し、やっぱり笑顔...
“酒スペシャリスト”山本将守氏が代表を務める名古屋の酒店直営の純米酒バー。味わうべきは「きき酒コース」(¥2,000)だ。 1時間の制限時間内であれば、スタッフセレクトの日本酒が1銘柄50ml、何種類でも楽しめる。緩急付けたコース仕立てで好みの一杯へ誘導してくれる女店主・玉木里沙氏の手腕にも酔いたいところ。...
サイバーエージェントの藤田 晋氏にその辣腕ぶりを認められ、26歳という若さでグループ会社の社長に就任した山内隆裕氏。 「渋谷は十代の頃からなじみの深い街。圧倒的なエネルギーがあって、この場所から世界に発信される文化も多い。若者の街というイメージを持たれがちですが、渋谷の魅力は多面性にあると思う。 最近、奥渋谷という言葉もよく耳にしますが、松濤はもちろん、円山町や桜丘など、大人が寛げるお店が増えてきているのは、とても嬉し...
「圧巻なのが、エカイエ職人の盛り合わせと名付けられた牡蠣とエビの盛り合わせ。このビジュアルだけでも盛り上がれますよ」と絶賛するのが、広島の食材や物産を使ったイタリアンがそろうこの店。 「広島から取り寄せる鮮魚のカルパッチョなど、牡蠣の種類も豊富で何を頼んでも新鮮でヘルシー。モヒートやリモーネなど、飲みやすいお酒もそろっているので、女性を酔わせるのにもいいかも!?」。...
「お待たせ」 私より少し遅れ、セルリアンタワー東急ホテル内のバー『ベロビスト』にやってきた廉は、どことなく不機嫌そうに隣のカウンター席に腰を下ろした。 つい先ほどまでの酔いはすっかり冷めているようだが、廉はまるで学生時代のようなぶっきらぼうな口調で「ビール」とバーテンダーに頼んだ。 「時間、平気なの?旦那は?」 「出張よ。あれを出張と呼べるのか分からないけど」 私が自嘲気味に答えると、廉は「そうい...
静香が家から出て行き、井上はそれまでずっと見ていなかったスマートフォンを慌てて確認した。 着信が3件、LINEも2通ほど届いていた。 ―今から井上さんの家、行ってもいい? 1通目のメッセージは、1時間ほど前に来ていた。そして2通目のメッセージに、井上はひどく心を痛めた。 ―井上さんに、どうしても会いたくなっちゃったの。 これまで井上がどんなに好意を口にしても、ハナは決してこんな甘えたこ...
美しく移ろいゆく街の表情を眺めながら、豊富なワインを中心に世界の銘酒とシェフおすすめお料理でおもてなししてくれる『ベロビスト』。こちらの人気企画「ベロビスト グレイスフル モーメント」では、名門と言われるメゾンのシャンパーニュをフリーフローでいただけるのだ。 第6弾となる今回は、世界最大のシャンパーニュメーカー「ポメリー」。2/17(金)・24(金)の2日間限定で開催される。フリーフロー以外にも、1グラス...
大手IT系メディア企業CNAの初・女性執行役員に抜擢されたリサ、28歳。 動画サイト『B Channel』の買収により、新たな女性執行役員マリコが登場する。マリコは入社早々、「ルブタンを履いた悪魔」として社内に次々と旋風を巻き起こす。リサをライバル視するマリコは、一緒に登場したイベントでリサを罠にはめるが…? 社長・平尾太一の命令でマリコと同じイベントに登壇したが、彼女の策略でとんだ恥をかいてしまった。...
40Fのバー『ベロビスト』は、新宿副都心、神宮、六本木、そして遠く富士山までのドラマティックな景色に囲まれる絶景バー。ソファ席からは東京タワー、カウンターからは新宿副都心、とシーンや相手によって眺望を使いわけるのも大人のテクニック。午後4時からと早めのオープンなので、昼空→夕刻のマジックタイム→夜景と、変わりゆく空をゆっくりと眺めるのもあり。...
“奥渋谷”エリアに「サンドウィッチが超絶美味い!」と噂のバーがあると聞いて潜入取材へ。 とあるビルの地下に行くと、入り口には「会員制」との文字が。『松濤倶楽部』は、オーセンティックな雰囲気で落ち着いた空間が印象的。 そんなこちらのバーの常連に人気のメニュー「松濤メンチカツサンド」(¥2,000税別)を早速注文。 メンチカツは、つなぎを一切使っておらず、お肉の旨みがぎゅっと詰まった贅沢なお味に。オーブンで焼き上げて...
サンピースのハイボール¥750。「値段の割にモルトがしっかり感じられる」「国産だからこそ応援したくなる」。クラフトウイスキーの魅力を語る代表の安倍大揮氏。昨年7月に店を開く際、国産が再評価される今、「ウイスキーなら次の注目は小規模生産者」と約20種類を青田買いした。 「個性を競う大手と違い、どこもシンプルな味わいで、日本人好み」。何杯でもイケる飲みやすさを啓蒙している。...
柊が村上春樹好きだと知ったのは、そんな関係が1年以上続いたときだった。 その日は桃子が同僚の結婚式で渋谷に来ており、珍しく渋谷で会うことになった。 「お腹空いてないよね? バーにしようか」 と彼が連れて行ってくれた『八月の鯨』はセンター街の一角のゴミゴミしたビルにあって、普段柊と行く店と比べると雰囲気も平凡だった。けれど、カウンターに腰を下ろし、柊に「どうする?」とさりげなく差し出されたメニュー表を見て、桃子は胸...
一般の人は入ることができない、入口に守衛がいる完全シークレットバー。 「マンションの一室をリノベした完全貸切スタイルで、ふらっと入れない秘密の場所(笑)。 夜な夜な限られた遊び人たちが集まる面白いお店。ミュージシャンやアパレル、マスコミなど様々。 渋谷にはこんな知る人ぞ知る、秘密のお店もあるんです!」...
ただ酒を飲むだけなら家でもできる。だが、バーという空間で飲む酒には、心地よく酔う以上の恩恵がある。横並びに座るバーカウンターにおいて、縦の人間関係はない。職業も役職も年齢も関係なくともにグラスを傾ければ、必ず何かが生まれる。 そして、その架け橋となるのがバーテンダーだ。良いバーテンダーの下に良客が集い、都市の文化が創られていく。 「バーは真夜中のフリースクール」とは、伝説的バーテンダー、Danny氏の言葉。氏は、外苑前...