名前:稔(35歳) 職業:大手メーカー勤務 推定年収:900万 水曜18時半。待ち合わせの『インペリアルラウンジ アクア』に稔さんは、5分前に現れ...
17F『インペリアルラウンジ アクア』では、なんとL.O.24時のミッドナイトハイティーを提供。 乾杯用シャンパンに、三段スタンドには和牛イチボ肉の赤ワイ...
メールを送ってから15分ほど経った頃、期待していなかった彼女から返信がきた。 「今、『インペリアルラウンジ アクア』にいるの」 ー帝国ホテルな...
私、まだいけるよね?まだ、大丈夫だよね? 俊哉さんに背を向け、瞼を閉じた。 ◆ 「満理奈、この間の雑誌も見たよ!新しいミニ財布、可愛...
「帝国ホテル 東京」本館最上階に位置するバーラウンジ『インペリアルラウンジ アクア』でも、フリーフローが開催中だ。 この通称「アクア」は、夕方は落ち...
『お茶屋Bar楓』に着くと、ベージュの柔らかいシルク地のシャツにチェックのタイトスカートを履いた彼女が、一人でカウンター席に座っていた。 今日は珍しく、ウ...
お客様が心から寛げるよう、カウンター席を座敷にしています。京都祇園の歴史あるお茶屋のように、奥行きが感じられる造り。カウンター背面に竹林の坪庭を配し、また靴を脱いだ...
筋金入りの日本酒好きは、秋の到来を待ち望む。なぜか。ひやおろしが発売されるからである。ひやおろしとは、秋から春に醸した酒を蔵で静かに寝かせ、ひと夏越えたところで出荷...
「…千明さん、大丈夫ですか?」 『NAMIKI667 Bar&Lounge』のカウンターで、右隣から、聖が私を心配そうに覗き込む。 「もしかして、遅れてきたこと怒ってますか?そうですよね…自分から誘っておいて待たせたりして…」 勝手に反省を始めた聖を、私は慌てて制した。 「違う違う。怒ってない。っていうかそもそも私が早く着いただけで、聖くん遅刻してないし。ちょっと疲れてボーッとしちゃって…で、何の話だっ...
【平井家・結婚3年目当時の事情】 妻:真琴 年齢:31歳 職業:外資系化粧品会社勤務 夫:和也 年齢:31歳 職業:外資系コンサルティングファーム勤務 「夫が浮気している。それを知ってしまった瞬間、妻がどういう気持ちになるかわかります?…あの絶望はきっと一生、忘れられないですね」 ハイアットセントリック銀座のバー『NAMIKI667 Bar&Lounge』のカウンター席に姿勢良く腰掛けた美女は、...
名前:真琴(仮名) 年齢:36歳 職業:外資系化粧品会社勤務 「夫が浮気している。それを知ってしまった瞬間、妻がどういう気持ちになるかわかります?あの絶望はきっと一生、忘れられないですね」 真琴は、外資系コンサルティングファームに勤める同い年の夫・和也と8年前に結婚。子どもはまだおらず、外資系化粧品会社のマーケティング部門で働いている。 そんな二人の世帯年収は二千万円を超えており、都会のD...
後輩・酒井聖と待ち合わせをしたのは、銀座の一等地にありながら落ち着いた雰囲気が魅力の、ハイアットセントリック銀座のバー『NAMIKI667 Bar&Lounge』。 少し早めに着いてしまったが、後輩に遠慮することもないだろう。先に一杯頼んで待っているとするか…。 そう思って足を進めたとき、カウンター奥に、見知った顔があることに気がついた。 −あれって…村尾くん? 私か彼、どちらかが人...
本日1/22(火)は、『ハイアット セントリック 銀座 東京』の、1stアニバーサリー! 開業1周年を記念して、ゲストに驚きと喜びをもたらすスペシャルアニバーサリープランが登場した。期間限定の「1周年ステイプラン」や、人気のダイニング・バー&ラウンジ『NAMIKI667』で提供する「1周年ディナー・ランチセット」、さらにはオリジナルの「1周年カクテル」をご用意! リピーターはもちろん、まだ一度も訪れ...
「まさか、麗華に誘われるとは思わなかった」 シフトのない週末に待ち合わせをしたハイアットセントリック銀座のオールデイダイニング『NAMIKI667』で、テーブルに着くなり花音はそう小さく呟き、こちらをチラと睨んだ。 といっても、その目に以前のような嫌悪は滲んでいない。むしろ俊介の一件で仲違いをしてしまう前…普通に仲の良い同僚だった時にもなかったような、ある種の連帯感のようなものさえ感じる。 ...
「はぁ。今日もお酒が美味しいわ」 ハイアット セントリックの『NAMIKI667』のカウンター席。 龍平の隣で、ため息交じりにドライマティーニを飲んでいる洋子が呟いた。 洋子は、龍平が以前勤めていた会社の後輩で、今でもたまに飲みに行く仲だ。 「相変わらず龍平さんは若いですよね。何も変わっていないというか」 そう言う洋子の顔は、どこか疲れているようにも見えた。 「どうした?...
店名:NAMIKI667 住所:中央区銀座6-6-7 ハイアット セントリック 銀座 東京 3F 営業時間: ■ダイニング 朝食 7:00~11:00(Buffet close 10:30) ランチ 11:30~14:30(L.O.14:00) ディナー 18:00~22:00(L.O.21:00) ■バー 土曜~水曜 11:00~24:00 木曜・金曜 11:00~25:00 【問い合...
好き、じゃなきゃ結婚できない。 でも好き、だけでも結婚できない。 東京で勝ち組でいつづけるには生まれ・学歴・収入・ビジュアルが複雑に絡んでくる。欲望と打算と、認めたくない妥協と。 勝ち組と言われる結婚をした夫婦たちは、どう折り合いをつけハイスぺ婚に至ったのか? 披露宴で聞かされる新郎新婦の馴れ初めなんて、正直もう聞き飽きた。 ハイスペ婚に辿りついた夫婦たちの、これまでの人生とは? ハイスぺ男子である...
【今週の就活女子】 ・名前: なぎさ(27歳) ・現在の勤務先:大手広告代理店 ・出身大学:早稲田大学 ・就職時の内定企業:現在の勤務先のみ 「お待たせしました」 21時を回った頃、なぎさは待ち合わせ場所の『バー&ラウンジ マジェスティック』に現れた。 彼女は、仕事帰りとは思えぬほど妖艶なオーラを纏っており、ダウンライトに照らされた姿に思わず目を奪われる。 真っ赤な口紅に、ボディラインを...
レストラン『Fish Bank TOKYO』のすぐ隣に併設しているため、店内で席を移るような感覚で、バーに行くことができる。 ペアシートから望む大パノラマは圧巻。遮るものなく目の前に広がる。ほかに、200種類が並ぶバーカウンターなど、シチュエーションによって使い分けられる客席もこちらのバーの魅力だ。 数あるカクテルのなかでも人気を誇る「SHIODOMEジントニック」は、ライムではなくすだちを使用する...
華やかさだけでなく、奥深さや歴史もシャンパーニュの魅力。それらすべてを知りたければ、名ソムリエ阿部誠氏の懐、ヴィオニスに飛び込んでみたい。 こちらを訪れたら飲んでほしいというのが、コクと果実味が力強く、エレガントさも備えた「コード・ノワール・ロゼ」。そして、オーナーもスタッフも女性と言うメゾンで作られた、しなやかな飲み心地の「ファム2000」。 ほかにもスペシャルなキュヴェからスタイリッシュな造り手まで、300種以上の...
大谷石の壁。バックバーに埋め込まれたテラコッタ。帝国ホテル旧本館の「ライト館」の気配が色濃く残るこのバー。 バーテンダーに上手なバーの使い方を尋ねると、アペリティフに注目してほしいと言う。オンとオフの間で、気分をリセットする時間。夕食の待ち合わせ場所として、軽く一杯。...
巨匠フランク・ロイド・ライトの代表作である『ライト館』の面影を今も残す文化遺産的なバー。 1920年代の空気感を偲ぶ優美な空間でいただく琥珀色の一杯は、何物にも代えがたい贅沢な余韻を残す。ここはひとつ、オリジナルラベルのブレンデッドウイスキーを注文し、ゆっくりと変化を楽しみながら、よき時代に思いを馳せたい。それが大人の嗜みというものだ。...
昨夜、諒介の事務所の代表・堤が行きつけの帝国ホテルの『オールド インペリアル バー』で、諒介はこう告げられた。 ー森島、お前は自分に自信がないんだ。それが今のお前に最も足りないものだ。いいか、人を育てることは、自分自身を育てることでもあるんだ。 星野はまだまだ未熟だが、お前のような男なら、彼女の才能をきっと伸ばせるはずだー 上海の美術館の設計を堤に任されたことは心から嬉しかった。だが、後輩を育...
一羽丸ごとほぐした旨味豊かなローストチキンやみずみずしいトマトなどの具材を、香ばしい薄めのパンで挟んだ味わい深い一品。 厚さ4.5cmのこだわりは昭和初期から変わらない。添えられたポテトもタップリ。¥2,160。...
フランク・ロイド・ライトの代表作「ライト館」。その面影を残しているのがこのバーだ。メニューにはライト館時代から伝わるカクテルも存在する。伝統の価値は重く、ゆえに、ゲストの心を捉えて放さない。まさに文化遺産的なバーである。...
『帝国ホテル 東京』の歴史は、フランク・ロイド・ライトの存在抜きには語れない。世界的な建築家として名を残した彼の代表作「ライト館」が建てられたのは、1923年のこと。1967年に老朽化のため取り壊されるまで、日本のシンボリックなホテル建築として燦然と輝き続けた。 “東洋の宝石”と形容された姿を求めて、今も海外から訪れる人が絶えないという。その面影を館内で唯一残すのが、『オールドインペリアルバー』だ。 ...
カツサンドに使われる白金豚の厚さは1cm 近く!ボリューム満点で、脂が軽くて実に旨い。 サンドにはほかに、メンチカツやビーフカリーなども用意。白金豚のカツは単品でもオーダーすることができ、さらにポークソテーにしてもらうことも可能なのだ。 店名のカモメとは出身地である岩手・大船渡の市の鳥。だから、三陸産の食材を一番に考え、名物のカツサンドなら白金豚、そのほか、海草やキノコなどは岩手産を選んでいる。 店の佇まい、主人...
カツサンドに使われる白金豚の厚さは1cm近く!ボリューム満点で、脂が軽くて実に旨い。サンドにはほかに、メンチカツやビーフカリーなども用意。白金豚のカツは単品でもオーダーすることができ、さらにポークソテーにしてもらうことも可能なのだ。 店名のカモメとは出身地である岩手・大船渡の市の鳥。だから、三陸産の食材を一番に考え、名物の「カツサンド」なら白金豚、そのほか、海草やキノコなどは岩手産を選んでいる。 店の佇まい、主人・佐々...
カツサンドに使われる白金豚の厚さは1cm 近く!ボリューム満点で、脂が軽くて実に旨い。サンドにはほかに、メンチカツやビーフカリーなども用意。白金豚のカツは単品でもオーダーすることができ、さらにポークソテーにしてもらうことも可能なのだ。 店名のカモメとは出身地である岩手・大船渡の市の鳥。だから、三陸産の食材を一番に考え、名物のカツサンドなら白金豚、そのほか、海草やキノコなどは岩手産を選んでいる。 店の...
店の佇まいも、主人・佐々木徹勝氏の立ち居振る舞いも、完全にオーセンティックバー。しかし、「きちんと数えたことないですが、60品はあると思う」と佐々木さん。フードの充実に目を見張る一軒だ。 佐々木氏は銀座の名店『モンドバー』に21年在籍。店長まで務め上げたバーテンダー。6年前に遡る、この店のオープン当初は今の半分ぐらいの品数だったが、「どんどん増えていきました」とのこと。...
着物を召した〝お姉さまたち〞が、極上の癒しを提供するバーラウンジ。玄米を使用したカレーなど、深夜まで手の込んだ食事が取れるのも嬉しい。 10名程度まで利用可能な個室を〝離れ〞に接近戦で攻めるもよし。知っていれば確実に上級者。...
カレーが美味しいバーといえばこちら。銀座から四谷に移転し、さらに人気となっている。 店主が昼夜を問わず仕込むカレーは、銀座にあった某有名カレー店の味を引き継いだもので、国産牛ほほ肉を贅沢に使用した欧風デミグラス系のコク深い味。 淡路産玉ねぎの甘みとスパイスの辛みが絶妙なバランスだ。限られた大人が口にできる、この上ない美食体験だ。...
ランチはカレーショップ、夜はピアノバーという異色の店がこちら。 店主の黒澤佳代子さんが昼夜を問わず仕込むカレーは、銀座にあった某有名カレー店の味を引き継いだもので、国産牛ほほ肉を贅沢に使用した欧風デミグラス系のコク深い味。 淡路産玉ねぎの甘みとスパイスの辛みが絶妙なバランスだ。限られた大人が口にできる、夜の銀座のこの上ない美食といえよう。...
ランチはカレーショップ、夜はピアノバーという異色の店。 店主の黒澤佳代子さんが昼夜を問わず仕込むカレーは、銀座にあった某有名カレー店の味を引き継いだもので、国産牛ほほ肉を贅沢に使用した欧風デミグラス系のコク深い味。 淡路産玉ねぎの甘みとスパイスの辛みが絶妙なバランスだ。限られた大人が口にできる、夜の銀座のこの上ない美食。...
オーナーの“黒澤”佳代子氏、そして幸運の象徴である四葉の“クローバー”から、『Kuro-Bar』と名付けられたこの店。 週末にはピアノバーとなり、女性ボーカリストによるライブが行われる。名物は某有名店の味を引き継いだビーフカレー。スパイシーでコク深いカレーの余韻を味わいつつ、フィニッシュは同じく人気のウイスキーソーダ割りで締めくくりたい。...
ランチはカレーショップ、夜はピアノバーという異色の店。店主の黒澤佳代子さんが昼夜を問わず仕込むカレーは、銀座にあった某有名カレー店の味を引き継いだもので、国産牛ほほ肉を贅沢に使用した欧風デミグラス系のコク深い味。 淡路産玉ねぎの甘みとスパイスの辛みが絶妙なバランスだ。限られた大人が口にできる、夜の銀座のこの上ない美食。...
サンボアといえば言わずもがな、日本のオーセンティックバーの代名詞。大正7年から続く暖簾を掲げるには、10年以上の修業とサンボア全店のオーナーからの推薦が必要だという。この厳しい掟をクリアしたのが、この『数寄屋橋サンボア』だ。 銀座では珍しく路面店のバーなので、待ち合わせには入り口横の窓際が最適。落ち合えた後は、他のゲストに場所を譲り、奥へ移動する気遣いも忘れたくない。...
大正7年創業の日本を代表するオーセンティックバー、サンボア。この偉大なるレジェンドから暖簾分けを許され、2010年にオープンしたのが『数寄屋橋サンボア』だ。 銀座では珍しい路面店のため待ち合わせにも重宝するが、その居心地の良さを味わえば、この店でしっぽりとグラスを傾けたくなること必至。名物の氷なしハイボールを飲りながら、大正浪漫に浸りたい。...
サンボアといえば言わずもがな、日本のオーセンティックバーの代名詞。 大正7年から続く暖簾を掲げるには、10年以上の修業とサンボア全店のオーナーからの推薦が必要だという。この厳しい掟をクリアし2010年に開店したのが、この『数寄屋橋サンボア』だ。 オーナーの津田敦史氏はバーでの粋な振る舞い方についてをこう語る。 「もともと、サンボアは待ち合わせに使われることが多かった店なので、エスコートや気配り...
関西を中心に同じ名の下、店主が独立採算制で自身のバーを営む『サンボア』。銀座5丁目に続く、ここは東京での2軒目として誕生したサンボアだ。主の津田敦史氏は大阪・堂島の老舗サンボアで8年、銀座で2年を過ごした。 「大阪での独立も考えましたが、銀座で感じた空気感があまりに印象的で」。堂島で使われていた木製ショーケースを譲り受け、そこに薫陶を受けた師の写真を飾っている。「人と人との繋がりを肝に銘じ、良いサービスと...
関西を中心に同じ名の下、店主が独立採算制でバーを営む『サンボア』。東京2軒目のこの店の主、津田敦史氏は大阪・堂島の老舗サンボアで8年、銀座で2年を過ごした。堂島で使われていた木製ショーケースを譲り受け、その志を受け継ぐ。...
ボトラーズを中心に約200種のウイスキーを用意。キャラメル、洋梨、海水など、香りや味のチャートが記されたメニューは、個人的にもウイスキーを愛し、その魅力を少しでも分かりやすく伝えたいというオーナーの思いの表れだ。 自店の樽で熟成させるこだわりのモルトも用意。古い木材やアンティークを多用した幻想的なインテリアが、特別な時間を演出してくれる。...
ボトラーズを中心に約200種のウイスキーを常備。キャラメル、洋梨、海水などの香りや味のチャートが記されたメニューを2人で覗いて選び出す。新たなおいしさの酒に出会えれば、いつもと違う夜が始まる。...
「披露宴の式場、うちの伝統でここって決まってるんだけど良いかな?」 帝国ホテルの『ランデブーラウンジ』のバーで、ゆっくりとカクテルを楽しんでいたとき。 沙織が不意に聞いたその言葉が、思えばそれがプロポーズだった。 「どういう意味?まさかプロポーズのつもりなの?」 「ああ。えっと、ごめん。段取りを間違えたな」 宗次郎は、バツが悪そうに頭を掻いた。沙織は思わずため息混じりに失笑する。同時にその不器用さ...
帝国ホテルの『ランデブー ラウンジ』に現れた朋美。 「松崎の家はなんでも帝国ホテルなんですよ。私たちの結婚式はもちろん、2人の娘のお食い初めも、七五三も、毎年のお誕生日会まで全部です」 やれやれといった感じで話し出した彼女だが、特に嫌がっている様子はない。むしろ彼女の表情や言葉の端々からは優越感がにじみ出ている…と感じるのは思い過ごしだろうか。 白襟が付いたRenéの紺色ワンピースに、黒のバーキン30、フェラ...
名前:淳平 年齢:32歳 職業:外資系戦略コンサルティングファーム勤務 年収:1,200万 結婚歴:1年半 前妻の年齢と職業:28歳・看護師 待ち合わせ場所である帝国ホテルの『ランデブーラウンジ』へやって来た淳平はすらりと背が高く、目を引くような容姿だった。 実家が家業を営んでいると聞き、滲み出る品格に納得する。 穏やかで、優しそうな淳平。そんな彼が離婚したのは、約2年前のこ...
真紀子に連れられ、『ランデブーラウンジ』に入る。 さっさと上座に座った真紀子は、紅茶をオーダーするとそのままメニューをパタンと閉じた。義母と美月は、慌てて「同じものを」とお願いする。 ウェイターが立ち去ったのと同時に、真紀子は単刀直入に切り出した。 「一から、色々と報告を受けているわ。千代子さんも美月さんも、頑張ってくれてるんですってね」 美月は思わず身構えた。 先ほどまでの高...
【今週の就活女子】 ・名前:恵里奈(26歳) ・現在の勤務先:外資系投資銀行 ・出身大学:東京大学 経済学部 ・就活時の内定企業:現在の勤務先のみ 待ち合わせ場所の『ランデブーラウンジ』に現れた恵里奈を一目見るなり、その美しさに息をのんだ。 大きなアーモンドアイに、すっと高い鼻筋とキュッと口角の上がった唇。眉と目の間隔やチークの位置に至るまで、彼女の顔は、美人の黄金比率そのものだ。 ...
ロビーに隣接し圧巻の広さを誇るラウンジは、落ち着いた雰囲気を保ちながら、行き交う人々の活気も程良く、タイピング音も気にならない絶好のノマドスポット。 老舗の一流ホテルゆえ、何よりサービスがいいので安心して仕事ができる。 【Judgement】 Wi-Fi :★★★★☆ 長居 :★★★★★ 電源 :★★★☆☆ メニュー:★★★★☆ 空間 :★★★★★...
典型的な結婚できない女、杏子、32歳。 慶應大学卒業後、丸の内の某外資系金融でセールス職に就き、年収は2,000万円を優に超える。 美人だがプライドが高くワガママな彼女は、男運が悪く全くモテない。さらにハイスペックゆえ、男が近寄りたくない女ナンバーワンとまで噂されている。 婚活に危機感を持ち始めた杏子は、結婚相談所に登録した。婚活アドバイザーの直人からアドバイスを受け、少しずつ男女のノウハウを...
会話は、お互い探り探りで進んでいった。 しかし、二人とも変に緊張しているせいか、プロフィール交換のような表面的な会話ばかりで、イマイチ盛り上がりに欠ける。 ―きっと、この場所が悪いんだわ。この「相談所感」から脱却するのがベターかも知れない...! もう獲物は逃すまいと、杏子は半ば必死だった。他の女に盗られてしまった正木のような失態は、二度と繰り返したくはない。 杏子はこの『ランデブー...
直人の仕事の速さは、外資金融で活躍する杏子も脱帽するほどだった。 相談所を訪れた2日後の夜には、さっそく1人目との面会が設定された。おかげで杏子は、知樹のことを思い出す暇もない。 指定された場所は、帝国ホテルの『ランデブーラウンジ』だった。初めてのマッチングが行われたのと同じ場所である。 ―あれはもう、3ヵ月も前のことなのね。また、振り出しに戻っちゃった...。 これまでの婚活を振り...
-明日ですが、11時に帝国ホテル1F『ランデブーラウンジ』にて、飯島様とのお席を予約しています。宜しくお願い致します- 明日は初めて、結婚相談所で紹介を受けた飯島という35歳の経営者と会う予定だ。 彼は先日杏子が「会いたい」のオファーの中からYESの返事を出した男性で、前日に婚活アドバイザーの直人から詳細のメールが届いた。 結婚相談所のサービスは、予想をはるかに上回るほど徹底していた。場所...
銀座・金春通りにひっそりと佇む、レンガ作りの店。一見開くのをためらいそうなほど重厚な雰囲気の扉だが、勇気を出して踏み入れれば、銀座の夜の悦楽に心ゆくまで浸ることができる。 名バーテンダーとして知られる保志雄一氏が開いた店のひとつであり、スタッフの腕前やサービスには定評アリ。店が得意とするカクテルで、ウイスキーの新たな魅力を知るのも一興だ。...
バー好きであれば知らぬ者はいないであろう『BAR 保志』の保志雄一氏が手がける新店。一枚板の端正なカウンターと銀座らしい重厚感、細やかなサービス、そして極みのカクテル、いずれも一流の名にふさわしい。...
酒好きのみならず、その名を聞けばどこかワクワクする気持ちにさせる『洋酒博物館』。 世界の洋酒を3000種類以上揃え、そのうちモルトウイスキーが900本以上を占めるという。ウイスキーラヴァーはもちろん、ビギナーが第一歩を踏み出すのにまさに相応しい老舗だ。世界のアンティーク・シェイカー200台が展示されている店内は、それだけでも一見の価値アリ。...
重々しい鉄の扉を押し開け、階下へ降りれば、深紅の絨毯と黒い調度品が織りなす艶やかな陰影の世界。 サードステップに移行した二人。この段階では絶対に店選びの手間暇を惜しんではいけない。 そしてここは、完全会員制(赤坂・六本木共通)に移行したバー『ネプラスウルトラ銀座』。 「いいお酒をお出ししたいと思ううち、オールドボトルが多くなってしまいました。しかし、巷ではそういったボトルには希少価値がついてしまいます。そこで、納得の...
重々しい鉄の扉を押し開け、階下へ降りれば、深紅の絨毯と黒い調度品が織りなす艶やかな陰影の世界。ここは、2011年より完全会員制(銀座・六本木共通)に移行したバー『ネプラスウルトラ銀座』。 「いいお酒をお出ししたいと思ううち、オールドボトルが多くなってしまいました。しかし、巷ではそういったボトルには希少価値がついてしまいます。そこで、納得のいくお酒を納得のいく価格でご提供しようと会員制に踏み切りました」と、タキシードをパリッと...
同じお金を払うなら、ハイリターンを得る。そんな遊び上手への扉をそろそろ開こう、というのが、今回のテーマ。『ネ プラス ウルトラ』は、銀座と六本木に店舗を構える会員制のバーだ。バックバーには、店主古田氏が集めたヴィンテージのウイスキーやブランデーが並ぶ。1970年代のものを中心に、遡れば1950年代まで。 お金を出してもやすやすと手に入らない1杯に、氏の語る深い知識が加わる。それで1杯¥1,000~。女性を連れ...
“知る人ぞ知る”という言葉がそのまま当てはまる、銀座の外れの隠れ家バー。 栃の木の一枚板を使ったカウンターに目を奪われるが、同じく栃の木を随所に配した雰囲気の良い個室3室も抜群の居心地。心安らぐウッディな空間は、二人はもちろん大人数で訪れても楽しめること間違いない。ウイスキーはオフィシャルからボトラーズ、オールドボトルまで幅広く揃う。...
銀座の老舗『三笠会館』の地下という立地ゆえ、待ち合わせにも最適な一軒。 店ですすめているのが、昔はよく呑まれていたという“ウイスキーフロート”という呑み方だ。冷たい水にウイスキーを浮かべるようにして呑めば、ストレートや水割りとはひと味違ったウイスキーの一面が楽しめる。シックな雰囲気のカウンターで、古きよき銀座の雰囲気を味わいたい。...
銀座にバーは数あれど、これだけ意外性に満ちた店はそうはない。銀座のファッション発信地として知られた『小松ストアー』の跡地に華々しく存在する『ドーバーストリートマーケット ギンザ』。最新鋭のファッションブランドが集結し話題を集めたが、ここにバーが存在することを知っている人は少ないだろう。 ビル最上階の一角。まるで息を潜めるようにして佇む『コマツ バー』には、毎夜、遊び慣れた大人たちが集う。基本的には会員制だが、電話予約を入れれ...
連日、多くの買い物客が詰めかけるギンザコマツ。しかし、最上階には大人のための隠れ家がある。重厚な扉の向こうは別世界。真空管アンプから流れる、温かなジャズの調べも心地よい『コマツ レストラン&バー』だ。ワインのほか、ウイスキーなどのハードリカーも充実。 原則的に会員制で、集う誰もが好みの一杯を傾けている。料理は高級フレンチやイタリアンを食べ尽くした大人がふと思い出す、子供の頃の御馳走。メニューにはナポリタンやハンバーグも並んで...
バーの麺料理としておなじみのナポリタン。しっかり炒めた香ばしさ、ハムの燻香と、ケチャップの懐かしい甘みに相応しいのは、シングルモルトならではの柔らかいスモーキーフレーバーのある白州。 白州は、クラッシュアイスを詰めたグラスに注ぐ「ミスト」で。味わいが、より柔らかく伝わってくる。 なるほど納得のペアリング。...
銀座にバーは数あれど、これだけ意外性に満ちた店はそうはない。2012年3月、銀座のファッション発信地として知られた『小松ストアー』の跡地に華々しくオープンした『ドーバーストリートマーケットギンザ』。 最新鋭のファッションブランドが集結し話題を集めたが、ここにバーが存在することを知っている人は少ないだろう。ビル最上階の一角。まるで息を潜めるようにして佇む『コマツバー』には、毎夜、遊び慣れた大人たちが集う。基...
オイスターバーを展開するゼネラル・オイスターでは、牡蠣の旨味たっぷりの「クラムチャウダー」が楽しめる。 “クラムチャウダー”をアレンジし、ふわふわの泡に包まれたメニューはこの季節、一度は食べたい絶品スープだ。 定番のクラムチャウダーに牡蠣の出汁がたっぷり。さらにベーコンの香りの泡をのせたカプチーノ仕立て。心も体もほっとあったまるはず。...
オイスターバー『EMIT FISHBAR』は、創業17年目を迎える日本最大級のオイスターバーチェーン『ゼネラル・オイスター』がラグジュアリーな「GINZA SIX」のために生み出した新ブランド。 新鮮な牡蠣をはじめ、豊富な種類のシーフードを使った創作料理を思う存分楽しむことができる。 ここでいただける生牡蠣の目玉は、安全性にこだわり抜いた「ミネラルオイスター」だ。...
久々に会うカリナとは、話題の銀座SIXで待ち合わせることにした。 6階のオイスターバー『EMIT FISHBAR』にたくさんの戦利品を持って現れたカリナは、髪をバッサリと短くカットしていて、まるで別人のようだった。...
華々しく銀座のド真ん中にオープンし、目下話題を独占中の大型商業施設「GINZA SIX」。その6Fにあるオイスターバー「EMIT FISHBAR」で、なんと4500円という特価で牡蠣づくしのセットが楽しめる「オープン記念セットメニュー」が登場中だ。 開催期間は、5月20日までの期間限定! 数あるGINZA SIXの名店の中で、どこに足を運ぼうか決めかねている人は、このチャンスを逃す手はないだろう。 ...