太陽の輝きを感じさせるような明るさと力強い味わい。そして、どこか懐かしい温もりに溢れたシチリア料理。その醍醐味を存分に楽しめるのが『ドンチッチョ』だ。 数ある名物料理の中でも1、2を争う人気メニューが、ご覧の“鰯とウイキョウのカサレッチ”。 石川シェフによれば「日本で言えば、カツ丼みたいに、シチリアではどこにでもある庶民的なパスタ」だそうで、味の決め手は何といっても鰯とウイキョウのバランス。...
雅史さんは、以前よく遊んでいたグループの中のひとりだ。 もともと私の女友達が彼と親しく、それに便乗して私もよく遊んでもらっていたのだ。 しかしいつのまにか集まる頻度が減り、雅史さんとも会えぬまま時間が過ぎていた。 彼とたまたま再会したのは、表参道の『トラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ』。女子会をしている時に、嬉しそうに話しかけてきてくれた雅史さんを見て、思わずこちらも笑顔になった。 「美希ちゃん!...
美希とは数年前からの知り合いだ。といっても、お花見やクリスマス会など仲間内のイベントで、時々顔を合わせる程度の仲だった。 メンバーの何人かが結婚してからは皆で集まる頻度も減り、いつの間にか会うことすらなくなっていた。 ところがある日、表参道の『トラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ』で友人と食事をしていたとき、僕たちは再会した。 ひとつ向こうのテーブルに座る、店内で一際目立つ美女。それが...
この店はいつ訪れても、心を高揚させてくれるグルーヴ感に満ちている。オーナーシェフの石川 勉氏は、2000年に外苑前『トラットリア・ダ・トンマズィーノ』を開店。瞬く間に超人気店となり、評判を呼んだ。 そして、さらにパワーアップする形で移転オープンした、ここ『トラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ』は、この10月で12年目に突入。 「イタリア料理を食べたいときはここでなくては」と、長年通い詰める常連客...
太陽の輝きを感じさせるような明るさと力強い味わい。そして、どこか懐かしい温もりに溢れたシチリア料理。その醍醐味を存分に楽しめるのが『ドンチッチョ』だ。 数ある名物料理の中でも1、2を争う人気メニューが、ご覧の“鰯とウイキョウのカサレッチ”。石川シェフによれば「日本で言えば、カツ丼みたいに、シチリアではどこにでもある庶民的なパスタ」だそうで、味の決め手は何といっても鰯とウイキョウのバランス。 なるほど...
「この間の結婚式、良かったわね」 「ほんとね。亜美、すごく幸せそうだった」 魚介の冷静パスタをフォークに絡ませながら、聡子は大きくうなずいた。顔は笑っているが、相変わらず元気のないような感じがした。 「聡子、元気ないね。明夫君とうまくいってないの?」 桃香は、単刀直入に聞いてみた。聡子は勝ち気な性格なので、自分から「悩み事がある」とは決して言わない。しかし、何か思い悩んでいることには間違...
客層がよくアッパーな雰囲気でありながら肩肘はらない店内と、シェアしたくなる料理に気づけばお酒がすすんでしまう。 「しぶに」エリアの有名店で、期待を裏切らないスタッフの丁寧な対応は「来てよかった」と思わせるものだ。 青山学院大学裏の表参道寄りにあるため、ファッション関係の人も多く集まりいわゆる“業界人”的なノリも愉しめる。...
先生は、最終授業の翌週に学校全体での修了式があることを話してくれた。 「修了式では、ブラインドテイスティング大会を開催します。希望者は誰でも参加できるので、よかったらこのクラスからも誰か出場してみませんか?」 そう言って、クラス中をぐるりと見回す。美咲が思わず目を伏せると、隣で芹那が素早く手を挙げた。 「はい!私、出場します」 自信たっぷりな芹那の声に、美咲が驚いて顔をあげた瞬間、先...
シチリアの暖かな風土と郷土料理が楽しめるお店。オリーブオイル、塩、まぐろのからすみ、ケッパー、アンチョビなど、シチリアの食材にこだわった現地さながらのシンプルで上質なシチリア料理を提供してくれる。 数ある名物料理の中でも1、2を争う人気メニューが、ご覧の“鰯とウイキョウのカサレッチ”。石川シェフによれば「日本で言えば、カツ丼みたいに、シチリアではどこにでもある庶民的なパスタ」だそうで、味の決め手は何といっ...
友人の紹介で出会った健太もそのうちの一人だった。年は3つ上の30歳で、東大卒のメガバンク勤務。入社してすぐ大阪に転勤になったが、この春の異動で東京に戻ってきたという。 彼は背が高く顔も悪くないのだが、東大卒のメガバンク勤務という堅い雰囲気を払拭できない何かがあった。 本人もそれを気にしているのか、わざとふざけた感じで絡んできたり、「俺はちゃらんぽらんだから」などと事あるごとに言ったりするのだが、...
—なるほど。イタリアンで女性が好きなお店は?— 淳子:イタリアンなら『ドンチッチョ』とか『ランテルナ・マジカ』ですね。かなりヘビーユースしてます。あの陽気な感じが大好きで、皆でシェアしながらわいわい食べるとついつい飲みすぎてしまう(笑)お酒をいっぱい飲む子と行くと楽しいですね。 加奈子:あぁ、その2店は何度行ったか私も分かりません。パスタも美味しいし間違いがない。それでいて、肩肘はらずにあのお値段で...
「女なんて、どうせ金を持っている男が好きなんだろう。そう、思っていました。」 商社に勤める拓哉(25歳)は、千葉県浦安市で生まれ育ち慶應義塾大学経済学部を卒業。現在3年目のまだまだ青い下っ端の使い走り。これからお話するのは、就職を機に千葉から出て東京でひとり暮らしを始めた拓哉の、金と仕事と女に奮闘しながら年齢を重ね上り詰めていく、人生ゲームのようなお話です。 僕が、大学2年生のときの冬休み。 就職...
私にとってのそのひとつに『トンマズィーノ』(現『トラットリア シチリアーナ ドンチッチョ』のカジキマグロのパレルモ風がある。それまでのカジキといえば照り焼きか粕漬けのイメージしかなかった私に、火を通したこの魚の旨さを初めて教えてくれたのがこれ。 まず目を見張ったのはジューシーさだ。しっかり火が入っているにも関わらず、身はしっとりとして豊潤。口中に溢れ出る旨みのジュースは肉汁とでも呼びたいほどの存在感だ。 ...
思い出深いレストランの緊急アンケート結果報告。最終回は番外編として、アンケート回数は少なかったものの、目を引いたのが渋谷の『トラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ』。なぜかここで業界人目撃情報が多い。...
『トラットリアシチリアーナ ドンチッチョ』といえば、連日連夜大盛況なことでつとに有名。常にレストランシーンを牽引するイタリアンの1軒である。水野 学さんも「愛してやまない東京のレストランベスト3に入ります」と熱っぽく語るほど。 では、水野さんにとってこの店の魅力は?と問うと「僕がレストランに求める3条件である、味・サービス・インテリアのみならず立地を含めた“雰囲気”、この3つを完全に満たしているから」と即答。...
太陽の輝きを感じさせるような明るさと力強い味わい。そして、どこか懐かしい温もりに溢れたシチリア料理。その醍醐味を存分に楽しめるのが『ドンチッチョ』だ。 数ある名物料理の中でも1、2を争う人気メニューが、ご覧の“鰯とウイキョウのカサレッチ”。石川シェフによれば「日本で言えば、カツ丼みたいに、シチリアではどこにでもある庶民的なパスタ」だそうで、味の決め手は何といっても鰯とウイキョウのバランス。 なるほど口にすれ...
渋谷の喧騒から外れ、並木橋の交差点を左に曲がって少し歩く。人通りも少なくなったその道沿いに『イル フューメ』はある。...
「どうぞ、奥に座って」 並木橋からすぐの『イル フューメ』。 大谷が直前に電話を入れてくれ、店を訪れるとカウンターが2席だけ空いていた。 これはデート…ではないのだけれど、長い間、昭人以外の男性と二人きりで食事に行く機会などなかったから、私はどぎまぎする心を必死で隠した。 テーブルにつき、そっと大谷の横顔を伺う。 けれども彼は、いつもどおりの涼しい顔。 …隣にいるのが私だろうが誰だろうが、き...
この世で最も美しいのは、女性の体の流れるようなラインである。とは、ある世界的な写真家の言葉だ。 それはカウンターだって同じこと。真っ直ぐなモノは端正ではあるが、やはり流線のあるカウンターの艶めかしさにはかなわない。...
『オステリア アルコ』といえば、素材に合わせた自家製パスタが名物。なかでも毎年5~8月によく出るのが“イタリア産サマートリュフのタヤリン”だ。 タヤリンとは卵を使った細いパスタのことで、ここでは卵黄のみで練り上げ包丁による手切りで仕上げている。 極めて細いパスタはほどけて溶けるような繊細な口あたりで、卵の風味も相まりトリュフの味が完璧に重なる。軽めの赤ワインとのマリアージュがまた魅惑的だ。...
ピエモンテ地方と言えば、バローロやバルバレスコを生むイタリアきっての銘醸地。修業時代をピエモンテで過ごし、深淵なるワインの味と郷土料理の奥深さに魅了された岡田圭介シェフ。 帰国後は静岡・三島の『ヴィラ ディ マンジャペッシェ』などで新鮮な食材と向きあいながら腕を磨き、一昨年末に『オステリア アルコ』を開いた。...
素材の滋味を引き出す自然派イタリアンが美味...
昼でもOKな人は誠意が5割増し。店も任せると、送られてきたのは表参道の『マーサーブランチテラスハウス トウキョウ』。 カジュアルで話しやすいビストロは、休日の昼にぴったりだ。ちょっといい趣味しているかも。 このデートが思いのほか楽しくて、あっという間に15時。アイドルタイムは4時間欲しいから残念顔を見せつつ解散した。...
表参道に建つデザイナーズビル。そのルーフトップで開かれるのは、NYスタイルのBBQだ。セントグレース大聖堂や副都心の夜景が、洗練された空間をよりエレガントに演出する。 最大で同時に4組までというコンパクトな設計も、特別感を煽る。...
今回伊藤さんが訪れたのは、骨董通り近くにある、一面ガラス張りのデザイナーズビル最上階のダイニング。 太陽が差し込む中、フレンチトーストが評判のブランチメニューを。夜は眼下に広がる夜景と共にイタリアン&ステーキが楽しめる優雅な空間。...
ニューヨークのペントハウスのようなスタイリッシュ空間で、きらびやかな夜景が一望できるお店。全天候型対応で、18mあるテラスからは『セントグレース大聖堂』や青山周辺、新宿副都心を望む夜景を楽しむことができる。 女子会をするグループも多いという、この店でおすすめなのは「フォアグラトリュフライス」。ニンニクをしっかり効かせた濃厚なガーリックライスの上にふわふわのスクランブルエッグとフォアグラのシンプルなソテーを...
仕事終わりに同僚と飲みに行く場合、なんとなく店を選ぶのが一般的だろう。でも、うだるような昼をともに頑張った日は、ご褒美的一杯も必要なはずだ。 そんなテーマに完璧に合うのが、まさかの“平日BBQ”。それも舞台は表参道駅から徒歩1分の屋上テラス。 実はこれ『マーサーブランチテラスハウストウキョウ』が4月末よりフリードリンク+BBQのセットを屋上テラスにて提供し始めた最新企画。...
表参道駅からほど近く、デザイナーズビルの最上階に位置する。ガラス張りの開放感のある店内に、テラスからは新宿の夜景が望める。テーブルのランプと店内の明かりのみのテラスでは、赤らむ顔も気にならない。...
店名:マーサーカフェ テラスハウス 住所: 渋谷区神宮前5-50-3 アーバンテラス青山4F TEL : 03-5467-2551...
表参道の青山通りと骨董通りが交わる場所に立地する、ランドマーク的存在のレストラン。ニューヨークのペントハウスにあるような雰囲気が印象的だ。 一面ガラス張りの店内からは、ライトアップされたセントグレース大聖堂の煌びやかな佇まいや、新宿副都心方面の夜景が一望できる。まさに、絶好のロケーションだ。 料理は「高級食材をカジュアルに」をコンセプトとした、ニューヨークイタリアン。トリュフやフォアグラなどの高級食...
「優作さんって、デートはいつもこうゆう所でお食事されているんですか?」 運ばれてきたグリーンサラダを見ながら、目が笑っていない笑顔でクミが話しかけてくる。表参道の『MERSER CAFFE TERRACE HOUSE』は女子が好きそうな雰囲気満載で、コスパもいいので同期主催の食事会でも良く使う。 「あーそうだね。接待も多いし、日頃からお店はリサーチしてるかな。」 「へぇー商社の方って、毎...
セントグレース大聖堂の煌びやかなライトアップや青山周辺の夜景を臨める。NYのヒップなホテルのペントハウスのような雰囲気と、高級食材をふんだんに使った料理。ちょうどいい距離感のサービスで、まさにデート向けといった様相。 カフェタイムからディナーまで全方位的に使える頼もしいお店。...
ビールを一口飲んで「美味しいなぁ」と感慨深げにもらす美女は、ファッションデザイナーの市川麻衣子さん。お酒は2年ぶりだというその訳は、1歳になるお子さんの子育てがあったからだ。「先日、断乳をして。元々お酒が大好きなので、今日はうれしい! テラスで飲む夏の一杯は最高ですね」と幸せそうな笑顔があふれる。 ここ『MERCER CAFE TERRACE HOUSE』の5階にある“トップガーデン”は、きらめく夜景を一望で...
「え、彼も実家暮らしだったの?」 遥が先日の圭介との温泉旅行で知った事実を打ち明けると、みなみは大きな目を更に見開き、そう答えた。 「そうなの。驚いちゃった。」 遥は、気にしていない風を装い、乾杯したばかりの白ワインを口に運ぶ。 みなみとは大学時代からの付き合いだ。遥がショックを受けた時についつい強がってしまうのを、みなみは知っているはずだ。 金曜夜の『タベルナ アンド バール イタリアーノ タ ...
店名は、サルデーニャ島の西部に位置し、地中海貿易の中心地として栄えた港街「タロス」より。“神様の左足”と伝えられるサルデーニャ島では魚介類をふんだんに使った料理や、羊飼いの島でもあるこの土地ならではの羊肉を使った料理が特徴的。 長い歴史の間に、スペインの支配が続いた影響か、イタリア本土とは異なる食文化が形成されたのだ。 象徴的な食材である、カラスミやペコリーノチーズ、フレーグラ(魚の卵という意味の粒状パスタ)、パーネカ...
渋谷の『タベルナアンドバール イタリアーノ タロス』で、イタリア・サルディーニャ地方の料理に舌鼓を打ちながら、僕は瑠璃子に上機嫌で語る。 「新しい職場、出だしは好調ってとこかな。部下もいい子達が多くて、よかったよ」 瑠璃子はにこにこと笑いながら、相槌を打っている。 「僕も、恭子さんが僕にしてくれたように、部下を守ることができる上司になりたいんだ」 僕が熱弁すると、それまで微笑んでいた...
海と山の恵みを活かしたシンプルなサルデーニャの味を再現する『タロス』。メニューも魚介料理をはじめ、小皿前菜、グリルなど、実にバラエティ豊か。 このところひそかに人気なのが、タロスの料理教室。料理後はもちろん美味しい試食付き。...
店名は、サルデーニャ島の西部に位置し、地中海貿易の中心地として栄えた港街「タロス」より。“神様の左足”と伝えられるサルデーニャ島では魚介類をふんだんに使った料理や、羊飼いの島でもあるこの土地ならではの羊肉を使った料理が特徴的。 長い歴史の間に、スペインの支配が続いた影響か、イタリア本土とは異なる食文化が形成されたのだ。 象徴的な食材である、カラスミやペコリーノチーズ、フレーグラ(魚の卵という意味の粒...
海と山の恵みを活かしたシンプルなサルデーニャの味を再現する『タロス』。メニューも魚介料理をはじめ、小皿前菜、グリルなど、実にバラエティ豊か。...
海と山の恵みを活かしたシンプルなサルデーニャの味を再現する『タロス』。メニューも魚介料理をはじめ、小皿前菜、鮮魚のオーブン焼き、グリルなど、実にバラエティ豊か。空間も、明るく開放的。...
「僕たちらしいウエディングにしよう」 そんな彼と選んだ舞台がレストラン『カシータ』。 表参道の中心という立地がまず素敵だけど、何より、料理が素晴らしく、いつも心まで満たしてくれていた。 付かず離れずの心地良いサービスもまた、ふたりが通い続けた理由。 大好きなレストランで皆を迎える。ウエディングを考えたとき、真っ先に浮かんだ選択肢だった。 これまでいろいろな結婚式に参列してきたけど、お仕着せはイヤだ...
それから、数年後―。 翠はその日、買ったばかりの紺のマキシ丈ワンピースをクローゼットから取り出し、急いで袖を通した。 バタバタと外出の準備をしてお昼前には家を留守にし、表参道へと向かった。今日は久しぶりに絵里と凛と会う約束の日だ。 新規プロジェクトがひと段落した後、凜は転職し絵里は会社を辞めていた。翠と凛の仲が戻ってから徐々に3人で集まるようになり、2人が会社を辞めたあともその仲は続いてたのだ。 駅に着くと...
今まで付き合ってきた男たちは、高身長で細マッチョ、塩顔のイケメンばかり。だからこそ、彼らは女性からモテたし、大勢の中から自分を選んでくれたかと思うと、大事にしなくちゃとか、少しくらいのわがままは目を瞑ろうなどと思ってしまった。 そもそも見た目重視で男を選び、さらにそんな男の機嫌を伺うように付き合っていたのが問題だったのだ。 ー次に付き合う人は、顔ではなく中身で選ぶ。 そして、男に媚びる女ではな...
【広告代理店マンの人気が高い女性の層】 年齢:20代 職業:一般職OL 【広告代理店マンと結婚したいと思う理由TOP3】 第1位:一緒にいて楽しそう 第2位:仕事も遊びも全力 第3位:話が合いそう...
19時。仕事をなんとか切り上げて、急いで席を立つ。 今夜は、慶應大学時代のゼミの親友と表参道で飲む予定なのだ。 『レストラン カシータ』に到着すると、店内でも抜群に目を引く美しい女が、席に着いたままひらひらと手を振っている。親友の金城凛香(きんじょう・りんか)である。 凛香は、170センチ近い長身に、針金のように細い手足を持つモデル系美人だ。 緩やかなカールのかかったロングヘアに、ス...
「どこかで見たことある!」という気がして、半個室から漏れ聞こえるワードを紡いで、彼らの正体を紐解いていく。 図らずも騒ぐミーハー心は、抑えきれない。...
夏の空をひとり占めするかのような、開放感抜群のテラスが魅力のお店。 テーブル席、並んで座れるソファー席などシーンによって使い分け可能なのが嬉しい。23時まで営業なので、「2軒目でもう一杯だけ!」なんて際にも活躍しそうだ。...
女性と夜を愉しむのなら、このレストランを外すわけにはいかない。高級リゾートを思わせるダイニングとハイクオリティな料理の品々。だが、それだけではない。 「アマンプロで感銘を受けた、本当にお客様主体のサービスを、東京で提供したかった」というオーナーの理念に共感したスタッフから成るというカシータ。...
午後8時10分、亮介は店の中で、少しだけ緊張しながら待っていた。 「遅れてごめんなさい」と言って現れた香奈は、パリッとしたパンツスーツが良く似合っていた。女性のスーツ姿はカッコよくて色気がある。ブランドが一目で分からない、上質な皮の鞄を持っているのも好感が持てた。 ここは、表参道にある『レストラン カシータ』。美味しい料理だけでなく、接客も素晴らしく、亮介のお気に入りである。...
前回までのあらすじ 神奈川県の公立高校から、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、丸の内の大手人材会社に勤める絵理奈(28)。周りの友人たちは“恋愛対象になるのは最低でも早慶レベル"と口を揃える。彼女自身も、明治大卒の元カレからのプロポーズを断り、様々な学歴の男とのデートを試みる。 そんな折、早稲田男子・浩哉との残念なデートを経て、大手商社マンとの食事会に臨んだ。しかし、社会人デビューの東大卒・宏太に...
ちなみにこの夜の後も『Casita』のこのクルーズプランが気に入ってしまって、親友のお誕生日会でも驚かせてもらいました。このときは、サーベラージュをさせてくれたり、妊婦さんもいたのでこのケーキの近くにある『Volvic』が親友の名前、“KAYO”になっていました。 さて本題です。...
いやぁ、進化してますね、『Casita』。 それじゃあ最後にクライマックスのサプライズ、『YUMIKO CHANDON』を超えた話をば、しましょうか……。やだなー、やだなー、こわいなあー(稲川淳二風に)。 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ と、ここで文字数多すぎとレッドカードハズカムー!! ということで、次回、【後編/3月24日(木)配信】へ続きます! (最後のサプ...
イタリアの郷土料理と評判の極旨地鶏が共演 表参道駅から至近で広々テラスを有する『カシータ』。シェフの秋田和則氏はイタリア5州で腕を磨き、郷土料理に親しんできた。その彼が提案するのは「大和肉鶏×春キャベツのストゥファート」。 「ストゥファートは煮込み料理のこと。大和肉鶏の繊細かつコクのある肉質を、ロゼの華やかな香りと奥行きのある味わいが引き立ててくれるはずです」なお、大和肉鶏は一般の約2倍の期間で飼育...
夏バテ対策には、お酒をガブガブ飲んで夏バテと気付かないように気をつけます。でもなんだかダルオモーというときには、いつもより泡酒を流し込んで亜鉛を摂りまくります。 マグナム泡と、牡蠣です。 カリスマ男優「しみけん」氏が、海綿体増殖のため亜鉛を90mg摂取しているという事を聞いてから、亜鉛は意識的に摂取します(ナゼ)。成人男性の10倍です。 ちなみにナマ牡蠣は、過去50個食べたことがあります。...
今春に全面改装した『Casita』には、「ワインガーデン」というカジュアルエリアが誕生。夜風の下、気持ちよく過ごせるカウンターやテラスがあり、夏のエスコートに。また、ファインダイニングで食事をした時は、最後は予約必須のガゼボのソファでゆっくりすごすのもいいだろう。...
渋谷駅新南口から徒歩1分。ひっそりと人通りの少ない通りに建つオフィスビルの2階が『Ma Maison Passagegarden (マ メゾン パサージュガーデン)』。 一見、こんな所にレストランがあるのかとびっくりするような雰囲気の中、照明に照らされた小さな扉を開けると2階のレストランへ続く階段が現れる。...
「日本ワインの魅力を伝えたい」。そんな熱い気持ちを胸に2015年11月にオープンした日本ワイン専門レストラン。北海道、長野、岡山、鳥取など、各地のワイナリーと直接交渉して仕入れた日本ワインは100種類以上を誇る。 食材選びにもとことんこだわり、ピロール農法を行う農家の野菜や北海道産エゾ鹿を使用するなど、日本の文化に合わせたマリアージュを追求している。...
キャットストリートの表参道側に立つ、創業30年を超えるトラットリア。淡路島や萩からの直送鮮魚や八街産の野菜など、産直素材を活かしたシンプルイタリアンで、幅広いゲストに支持され続けている。 ディナーは4,800円のプリフィクスコースが中心だが、アラカルトでも利用できる。メニューには手打ちを含む10種前後のパスタが並び、目移り必至。...
「え…お熱、ですか?」 幼児教室からの電話だった。 上司の篠崎ちゃんや社員の女子たちと『レストラン ズッカ』でランチをしていた志穂は、思わず立ち上がってしまう。...
閑静な住宅街と個人店が混在する桜丘町は、渋谷の中でも知っているとポイントが高いエリア。中でも、ほっと一息つける癒しのイタリアンといえばこの店だ。 木の温もりが溢れるお洒落な店内とテラス、そして採れたて野菜と館山直送のフレッシュな魚介を活かした料理の数々は女性受け間違いなし! シェフがメニューの相談に乗ってくれたりと、距離感も抜群で居心地がいい。予算5000円からで格別の時間を過ごすことができるので、まったりと過ごしたい...
契約農家から仕入れる野菜に加え、館山直送の魚介など厳選した素材が自慢のイタリアン。なかでも、旬の野菜のグリルは絶品で、ヘルシー志向の女子が絶対に喜ぶこと間違いなし。 リーズナブルな価格帯も合コン向きと言えるだろう。3月下旬にはテラスに桜が置かれるので、お花見をしながら合コンをすることも可能だ。...
アパレルの会社が集まるエリアに近いため、PR系の女性たちの間でも人気の店となっている。 道順は青山学院大学に沿って歩くだけなので初めてでも分かりやすい。仕事終わりの女子会にも最適で、行き帰りの散歩も楽しいお喋りの時間だ。 2種提供されるパスタは、まずは中にカボチャとリコッタチーズの入ったアニョロッティから。赤、白問わず好みのワインと合わせて楽しみたい。...
オーナーシェフ・對馬幸憲さんは、南青山の高級イタリアン『リヴァ デリ エトゥルスキ』出身。メニューはおまかせコースのみ。どの皿も美しく、味わいも繊細だが、遊び心も忘れない。 「イタリア版おじや」ともいえる庶民食・リボリータをコロッケにして鯛と合わせたり、コース途中にサプライズのひと皿を挟むなど、独創性に満ちた料理が楽しめる。...
「短い間でしたが、お世話になりました!」 頭を下げ、心ばかりのお礼のお菓子を配りながら、狭いオフィス内を回る。 聖羅から、自分を疎んじていた篠崎ちゃんの話を聞いて以来、やはり気まずさが拭えなくなってしまったからだ。 スピード感のある華やかなオフィス。 ここで働き始めた頃は、専業主婦時代に感じていた退屈さや出口の見えないモヤモヤが解消されたような気がした。 だが、子供の熱で思うように出社できず、会社...
返信がない、というのはやはり怒っている証拠だ。付き合ってからというもの、朝の出勤時、昼休み、仕事が終わってから。常にLINEで連絡を取っていたのだ。 こういうときは、自分の思いを真摯に伝える以外に方法はない。付き合うときも、耕二はしつこくアタックし続けようやく振り向いてもらったのだ。 ランチをした月曜からずっと無視され続け、不安で握りしめていたスマホが鳴ったのは、金曜の23時だった。 「明日、20時からだった...
渋谷ヒカリエ11階、開放感溢れるカジュアルダイニングの店。席数は204席。広々とした店内には、半円形のソファ席やボックスシートがゆったりと配置され、渋谷の街を見渡せる爽快なテラス席も完備。気軽なランチから夜景を眺めながらのディナーまで様々なシーンに対応可能だ。 同店の料理の監修を手掛けたのは、『アロマフレスカ』の原田慎次氏。若者だけでなく、大人も遊べるエリアへと進化した街・渋谷にフィットする〝ネオトラット...
「いつも遊ぶのは港区。渋谷はちょっと騒がしくて苦手……」とぬかす小娘を「ここはそういう渋谷とは違うから!」と、半ば強引にでも連れて行きたくなる名店がある。 渋谷駅を降り、スクランブル交差点を渡ってセンター街方面へと歩を進める。「これぞ渋谷」と言わんばかりの喧騒を抜けながら連れの女性の脳裏には不安がよぎっているかもしれない。しかし、そんな不安は店の戸を開けた瞬間に消し飛ぶだろう。 「え、こんなレストラン渋谷にあったんだ」...
扉を開けると、そこには白を基調にまとめられた空間が広がる。凛とした空気が漂いながらも、どこか温かみがあり、寛げる雰囲気だ。 実は、横浜『SALONE2007』や南青山『イル テアトリーノ ダ サローネ』と同系列、いわゆる〝『サローネ』系〞の一店であるこちら。リラックスできて、かつ味やサービスについては妥協しない食事が楽しめるとオープン以来、着実に評価を高めてきた。...
便利だが、大人のグルメのイメージが薄い渋谷。でも、だからこそ渋谷でいい店を知ってると、本当にアンテナが張ったグルメな人だなと思える。 渋谷のリストランテならココ!という人気店『ビオディナミコ』は、何度足を運んでも感動を味わえる場所。今回は、毎月訪れたくなる『ビオディナミコ』の魅力を紹介しよう。...
シェフはイタリアはトスカーナのトラットリアなどで5年間修業を積んだ辻大輔氏。体で覚えたトスカーナの味を基本に、独自の解釈を加えたひと皿ひと皿を完成させる。華のある盛り付けも魅力。...
『パンツェロッテリア』では、フレッシュでボリュームたっぷりな食材を、 高品質の小麦粉でつくったオリジナルの生地に包んでいる。 その生地を、植物性オイルの中で最高品種かつ、最もヘルシーと言われる 「綿実油」で揚げて完成するのが「パンツェロッティ」だ。 写真は、モッツァレッラ、ゴルゴンゾーラ、ゴーダ、そしてレッドチェダーの4種類のチーズと、イタリア産のペンネが混ざりあった味と風味はチーズ好きには堪らない「4種類のチーズ」。...
約20種類をラインアップする、フライドピッツァ専門店。具材を包み込み、植物油の中でも最もヘルシーとされている綿実油で揚げている。「サーモンとオムレツのチャウダーソース」(¥1,100)は、ソースを生地に入れて食べても◎。ペットOKなので、散歩途中にもぜひ。...
最近、食べられる花「エディブルフラワー」が人気らしい。食用菊や、スミレの砂糖漬けなど、食用花自体は昔から存在していたが、今「花」が華麗に劇的に進化を遂げている。そんな花を使った、フルコースを堪能できるレストランがあるらしい。...
熱々のスープで皿を満たすスタイルは開店当初から。現社長の本田浩三氏がほかにない個性を求めて考案した。 タイトルも独創的な「絶望のスパゲティ」¥1,300はミートソースに忍ばせた黒オリーブのみじん切りがコクを醸す人気作。 仕上げに加える生クリームの効果から名に反してマイルドな美味しさでクセになる。 オーダーの度に茹でる「ディ・チェコ」1.6mmのコシもしっかり。80年代に勃興した“イタめし”黎明期のプライドを今に伝...
『ホームズパスタ』は、1988年創業の老舗スパゲッティ専門店。木の温もりあふれる店内に入り、メニューに目を通すと「絶望」という文字を発見。 常連とおぼしきお客は、なんの躊躇もなく「絶望ね」と、店に入るやいなやスタッフに告げている。これが『ホームズパスタ』では日常的な光景なのだ。この「絶望」とは、同店名物のスパゲッティのひとつである。...
「絶望を大盛りで!」「絶望ふたつ!」 老舗スパゲッティ専門店『ホームズパスタ』を訪れると、そんな奇妙なオーダーが多数聞こえてくる。 この「絶望」とは一体どんなメニューなのか?! その正体をお教えしよう。1988年から続く老舗だけに、やはり名物パスタが多数存在する。「ニンニクとトマトと唐辛子のパスタ」もそのひとつ。 なんと1皿で、ニンニクは2片ほど、唐辛子は3本も使用するというしっかりと辛味が効...
新規店開拓に精を出しつつも、昔からのご贔屓詣でも欠かさないのが高垣さんの流儀。「渋谷の『ホームズパスタ』は、一人でもサクッと行けるフランクな雰囲気が好きで、昔から通い詰めてます。ココでは『ニンニクとトマトと唐辛子のパスタ』一筋! 浮気はしません!」...
27年間変わらないスタイルを貫く、渋谷のスパゲティ専門店。女性がひとりでも訪れやすく、フランクな雰囲気が人気。 こちらで、辛党の人たちやニンニクラバーから人気のメニューが「ニンニクとトマトと唐辛子のパスタ(¥1,200)」。スープ仕立てでボリュームたっぷり。使うニンニクは1 皿につき、2 片と大量かつ、まさに味の決め手。あつーい夏にこそ、食べたくなるメニューだ。 長年通う常連さんも多く、幅広い層から...
ナポリ出身のジーノ氏が日本人の同士と共に「本場のピッツァをもっと気軽に味わって欲しい」との想いを凝縮し、2011年5月に誕生させたのが『ナポリマニア』。 がっつりピッツァを食べたいときも、ワインを気軽に愉しみたいときも、その日の気分に合わせて使える自由気ままなイタリアンだ。...
ナポリ出身のジーノ氏が日本人の同士と共に「本場のピッツァをもっと気軽に味わって欲しい」との想いを凝縮し、2011年5月に誕生させたお店。 がっつりピッツァを食べたいときも、ワインを気軽に愉しみたいときも、その日の気分に合わせて使える自由気ままなイタリアン。...
カルシウムや鉄分、ビタミンCが豊富。古代ローマ時代から食用だけでなく、媚薬として使用されていた由緒ある(?)ハーブです。...
気さくなカフェやバルが増えつつあるこのエリアで、まず空腹を満たしに訪れたのは『ナポリマニア』。生粋のナポリ人とイタリア各地で修業した料理人がタッグを組んでオープンしたここはピッツェリアだが、入口付近のカウンターはバルと呼ぶのがふさわしいオープンな雰囲気。 お目当ての「ナポリマニア」は、トマトソースにルッコラ、小エビ、ニンニク、カラスミをトッピングした看板ピッツァで、チーズを使っていないため重くなく、程よく...
ナポリ出身のジーノ氏とナポリで修業を積んだマリオ氏が「ピッツァをもっと気軽に味わってほしい」との想いを凝縮し、2011年5月青山に誕生。 15種ほど揃うピッツァは、ランチならコーヒー付きで800円、ディナーでも1,000円からと手頃な価格だが、味はナポリ仕込みの本格派。 ガラスケースの中に並び、目で見て選べる惣菜と共に本場の味を楽しめる。...
ナポリ出身のジーノ氏とナポリで修業を積んだマリオ氏。「本場のピッツァをもっと気軽に味わって欲しい」との想いを凝縮し、この5月に誕生。...
『オステリア ヴィネリア ラ・コッポラ』を手がけるのは、イタリア・ミラノの名店『スカレッタ』から世界で唯一暖簾分けを許された実力派シェフ筒井力丸氏である。 彼が作り出す料理は、食べた人の心を惹きつけて離さない。そんな彼の料理に惚れ込み、通うようになる常連も多数。 カウンターには筒井シェフとの会話を楽しむ人の姿もちらほら見うけられる。 アットホームでとても居心地がいい雰囲気だ。筒井シェフも「うちは二回目からは常連で...
そして事件は、この日の午後に起きた。 僕はとんでもないミスをやらかしてしまったのだ。 カタログなど、DM送付の管理も重要な業務のひとつで、最新のカタログ送付がちょうど数日前に完了したばかりだった。 顧客の中には、このDM送付を希望しない人達がいる。単にDMがいらないという理由の顧客ももちろんいるが、なかには特別な事情があって希望しない人もいる。 それは例えば、妻ではない女性に商品を購入した客だ。 ...
「あ、そうなんだ。そう言えば、私もこの間Tinderでマッチした人とデートしたんだけど……」 彼女たちは亜美の話はそこそこに、自分たちの恋愛話に花を咲かせていた。 桃香は当初、亜美の「デーティングアプリで彼氏ができた」という話にとても驚いた。しかし現代の恋愛市場において、デーティングアプリは出会いの一つの手段として“当たり前のように”使われているという現実を知ったのだ。 特に、同じテーブルにい...
今夜は渋谷の喧騒からも、表参道の洒脱な雰囲気からも離れてゆっくり飲み明かしたい。 そんな大人の望みを受け止めてくれるのが『オステリア ヴィネリア ラ・コッポラ』である。 人気のシチリア料理店『ドンチッチョ』の姉妹店として誕生した同店は、今や『ドンチッチョ』にも負けない人気ぶりなのだ。...
青山学院大学に沿って緩やかにカーブする脇道。人気のシチリア料理店『ドンチッチョ』からすぐの場所に、姉妹店がオープンした。コンセプトは、居酒屋感覚でカジュアルにつまんで飲める自由な一軒。ワインは、単一かつ土着品種を中心に、イタリア全州からセレクトする。 料理も各地の郷土料理をベースにアラカルトで展開し、スプマンテに合わせたい前菜から、じっくりと火を入れた肉料理までバリエーション豊かにそろえる。早い時間からし...
―圭介:会食終わったよー。後輩と軽く飲んで帰るね。 圭介は遥にLINEを送り、部署の後輩・池田との会話を続ける。 「え、大石さん、彼女出来たんですか?うわー、めでたいな。いつ以来ですか?何個下ですか?かわいいですか?写真見せてくださいよ。うわー、めっちゃ美人じゃないですか。賢そう、綺麗系。え、で、出会いは?デートはどこでしたんですか?」 接待の肩の荷が降り、酔いが回り出した後輩から、圭介は質問攻めに合う。 ...
イタリアで9年間修行を積んだオーナーシェフの星 誠さんは、「自分は器用ではないから、長くいてしみつけた方がいいと思いました」とどこまでも謙虚な人柄。 帰国後、料理を食べるお客の表情を見たいと、このオープンキッチン式の小さな店をオープンさせた。 スペシャリテとして一品は、パルミジャーノ・レッジャーノとトリュフを惜しみなく使用したイタリアらしいオムレツだ。...
99年にフィレンツェに渡り、’08年に帰国するまでの9年間。星誠シェフは料理人として一番大切な時期をイタリアで過ごした。 「オリーブを摘んだり、休日にサッカーを見たり。料理だけでなく、イタリア人と同じ暮らしをしたかったんですよね」 少し照れながら、長期の渡伊理由をそう語る。滞在中、街場の家庭料理店から三ツ星『Dal Pescatore』まで、イタリア各地のレストランで研鑽を積み、帰国前の数年間はフィレン...
昼過ぎから始まったデートの締めは、固定ファンも多い人気店『オステリア アッサイ』へ。 こじんまりとした店内はシェフの息吹が感じられ、一皿一皿に温もりがある。 本場イタリアで修行を積んだシェフが織りなす料理はどれも絶品だが、特に人気のパスタ(キターラ)を食せば、彼女の胃も心も満たされること間違いなし。...
「ねえ、昌大の会社にも時短で働いてる人いるでしょ?やっぱり佳乃さんみたいに大変そう?」 希が、神泉の『オステリア アッサイ』で、目の前に座る昌大に尋ねると、彼は「うーん」と言って首を捻った。 大手化粧品メーカーで営業をしている昌大とは、付き合って1年半になる。27歳の希より2歳上の29歳。モデルのように背が高く、素朴な顔から誠実さがにじみ出ているような男だ。 友人の紹介で知り合い、互いに恵...
パスタ(うどんも含む)は味が渗み込んだのが好みだ。『アッサイ』のスパゲッティ・アッラ・カレッティエラ=ピリ辛トマトソースは、麺の1本1本に味が渗み渗み。 ひと口食べて思うのだ。あー、イタリアに長かった星シェフのDNAの半分は、もうイタリア人になっちゃってるなって。アツアツさ加減とか、強烈パンチの後スッキリな辛みの感じや、ボリューム感もそう。まだまだ伸び盛り。思いっきりイタリア道を貫いて欲しい。...
1953年創業。まだまだイタリア料理は日本人に馴染みが薄かった時代に、スパゲティが身近になるようにと創業者が試行錯誤。 日本独自のスパゲティを生み出すべく研究した結果、「昆布粉」を入れると日本人の味覚にフィットする味になることを発見。 これが後の「和風スパゲティ」の隆盛へとつながった。 客からの要望で作ったキャビアのパスタをベースに生まれた「たらこスパゲティ」は¥1,058。 これが、日本における「たらこス...
スパゲティ界のマルチクリエイターといっても過言ではないほど、多くの日本生まれのメニューを生み出した日本初のスパゲティ専門店『壁の穴』。 創業の1953年以来、日本の食材を使ったスパゲティを、多数開発しつづけてきた。そのメニューの数とクリエイティビティは目を見張るものがある。...