『オステリア アルコ』といえば、素材に合わせた自家製パスタが名物。なかでも毎年5~8月によく出るのが“イタリア産サマートリュフのタヤリン”だ。 タヤリンとは卵を使った細いパスタのことで、ここでは卵黄のみで練り上げ包丁による手切りで仕上げている。 極めて細いパスタはほどけて溶けるような繊細な口あたりで、卵の風味も相まりトリュフの味が完璧に重なる。軽めの赤ワインとのマリアージュがまた魅惑的だ。...
ピエモンテ地方と言えば、バローロやバルバレスコを生むイタリアきっての銘醸地。修業時代をピエモンテで過ごし、深淵なるワインの味と郷土料理の奥深さに魅了された岡田圭介シェフ。 帰国後は静岡・三島の『ヴィラ ディ マンジャペッシェ』などで新鮮な食材と向きあいながら腕を磨き、一昨年末に『オステリア アルコ』を開いた。...
素材の滋味を引き出す自然派イタリアンが美味...
あの「新東京いい店やれる店」にも選定されている通り、『2031』の夜は隠れ家的でいてSEXY。隣は静かな松濤の住宅街で、このルーフトップだけがそんな環境のなかで色めいている。そして靴を脱いで大きなソファから空を見上げれば、どこの街にいるのかも忘れてしまう。カジュアルで脱力系なので肩肘はらずリラックスできるはず。...
フランスの3つの星つきレストランでの経験をもつ笹川幸治さんがひとりで切り盛りする『プティバトー』は、カウンター8席のみの小さな店。 ビストロではあるけれど、一度食事をしてみれば、笹川さんの地に足のついたフレンチの技量を体感するはず。 わかりやすいのが、この前菜盛り合わせだ。テリーヌや自家製ハム、自家製スモークサーモンなど5種の料理がのり、丹念な作りにいっさい妥協はなし。 熟れたワイン好きの大人が集まるのも納得だ。...
肩肘張らずに上質な料理が楽しめる、カウンターフレンチ。もちろんコースもあるが、基本はアラカルト主体。気分に合わせて、フレンチを堪能できる。...
井ノ頭通りから3分ほどの場所に建つ『プティ バトー』は昨年2月のオープン。オーナーシェフの笹川幸治氏が代々木上原で8年続けた店を移転したのだが、プリフィクスコースを供するレストランからわずか8席のみのカウンターフレンチへとスタイルを変えた。 「前の店のお客様にも来ていただける場所だし、商業エリアと住宅地の中間のような町の雰囲気も気に入ったから」と笹川シェフ。ここではサービスもひとりでこなすが、「料理の中身はレ...
神奈川県の愛川町の自然農野菜を取り入れている『ビストロ ホリテツ』では、シェフの堀岡徹也さん自身も週に一度は産地に出向くほど野菜に力を入れている。 その地では、何も耕さない自然な土で農薬も肥料も一切使わずに野菜を栽培。市場に出ているものより見た目は不格好だけれども、味の力強さは食べてみれば歴然だ。 だから肉のメインディッシュにも、この通り20種もの野菜をつけあわせている。自然な色のグラデーションも美しく、心も彩られるひ...
愛らしいイラストが描かれた暖簾をくぐると、カフェのような空間が広がる。気軽に入りやすい設えは、「若い世代に、もっと和食を楽しんでほしい」というオーナーの想いをかたちにしたもの。 そんなカジュアルさの一方、料理は本格派。季節の土鍋ごはんは外せない逸品だ。...
愛らしいイラストが描かれた暖簾をくぐると、カフェのような空間が広がる。 気軽に入りやすい設えは、「若い世代に、もっと和食を楽しんでほしい」というオーナーの想いをかたちにしたもの。...
カウンター席越しに広がるフルオープンキッチン。ライブ感溢れる音や香りが、食欲をかき立ててくれる。 福井の銘酒『黒龍』の酒粕を餌に育った「黒龍吟醸豚」は、グリルまたはカツレツが選べる看板料理として常連客を魅了する。...
渋谷で寿司を味わうならオススメが『鮨 五徳』。提供される美しい寿司や前菜には、毎朝、大将自身で築地から仕入れる鮮魚を使用する。 一品一品に細やかな仕事が施された寿司は、大将・上野さんの味への探究心から生み出された魂の味!...
NHK裏の宇田川遊歩道沿いに佇む『鮨 五徳』。オープンして10年、この地でずっと人気を博し続ける名店だ。 提供される美しい寿司や前菜には、毎朝、大将自身で築地から仕入れる鮮魚を使用。一品一品に細やかな仕事が施された寿司は、大将・上野さんの味への探究心から生み出された魂の味! そんな絶品寿司コースの全貌を美味しさとともにお伝えしよう。...
「何か面白いことがしたい」それが口癖。店主の上野純平氏は常に意欲的。等々力の鮨屋で12年間修業し、独立前の数カ月間はなんとフレンチ店で研鑽を積む。 酒肴に焼き茄子のムース、蛤のスープサラダなどが揃うのはそんな経験ゆえ。 対して、握りは江戸前の古典的な仕事で勝負。異色だが、調和する、じっくり付き合いたい気鋭の鮨店だ。...
穴子の紫蘇バター焼きや焼き茄子のムースなど、一風変わった酒肴が揃うが、対して握りは基本をしっかり守った江戸前。気鋭の職人技がきらりと光る。...
わずか8席という狭小スペースで、本場顔負けのタイ料理を提供する話題の1軒。店を開いたのは、ポルトガル料理『クリスチアノ』の佐藤幸二さん、タイ料理『ソイナナ』の赤木伸治さん。 タイ人料理人ウィチャイさんの出身地である東北イサーン地方の料理を中心に、魚介などの発酵調味料を使った多彩な料理を提供。日本の食材を用い、一品一品、試行錯誤を重ねて、より本場の味に近づけている。...
わずか8席という狭小スペースで、本場顔負けのタイ料理を提供する話題の1軒。 店を開いたのは、ポルトガル料理『クリスチアノ』の佐藤幸二さん、タイ料理『ソイナナ』の赤木伸治さんのふたりだと聞けば、何やらありそうでしょ? 「タイにはもっと美味しくていろんな料理があるのに、なぜ日本にはないの?」というふたりの純粋な疑問がそもそものきっかけに。...
わずか8席という狭小スペースで、本場顔負けのタイ料理を提供する話題の1軒。 予約の取れない『クリスチアノ( ポルトガル料理)』の佐藤幸二さんと、タイ料理『ソイナナ』の赤木伸治さんのふたりオーナーが仕掛ける。 「タイにはもっと美味しくていろんな料理があるのに、なぜ日本にはないの?」という純粋な疑問がそもそものきっかけに。タイ人料理人ウィチャイさんの出身地である東北イサーン地方の料理を中心に、魚介などの...
ちなみに、昨日分かったんですが、彼、会社の女の子を妊娠させちゃったそうですよ。若いときって、まるで生まれたての雛が初めて見たものを親と思うように、初めて教わった先輩に全幅の信頼を寄せるんですよね。27歳の女性だそうです。私が秋田から出てきて、10年かけて得た結婚を、彼女は、あっという間に得ちゃうんですから若い子って賢いですよね。 どちらを取るかは明白ですよ。まぁ、でも彼は念願の子供を授かったわけですから。素直に良かったと...
開放感あるガラス張りの入口が目印。定番のビストロ料理をはじめ、自家製メルゲーズやモロッコ風サラダなどのマグレブ風料理も各種揃っている。...
キーボードのエンターキーを叩く音にさっきから隣の席の後輩がびくっとしている。だけどこの怒りを押さえられない。どうしたらいいのだろう。つい1時間ほど前、部長から、前日終電ギリギリまでかかって仕上げた企画をフロアに響き渡りそうな声でこき下ろされたのだ。 ダメ出しされるならまだ分かる。皆の前で言う事ないじゃないか。(部下をダメにするハウツー本には、怒るときはマンツーマンでと書かれてる!) 大きな溜め息をついたとき...
パテやキッシュのほか、メルゲーズ(羊のソーセージ)やクスクスなど北アフリカの料理も並ぶ。「基本はフレンチですが、そこに自分の好きなテイストを加えています。季節や仕入れでアレンジするので、メニューより実際の料理のバリエーションは多いんですよ」とシェフの吉川倫平さん。一皿をシェアしても満足してもらえるようにと量も多め。 スタイリッシュなフレンチのビストロという枠にははまらない、オリジナリティがつまったこちら。駅か...
そこからやや渋谷方面に進んだ先にあるのが昨年7月にできた『ピニョン』。通りに面した窓は開かれ、店の奥には中庭も見える風通しの良い店だ。 「1年以上かけて物件を探したが、この開放感がイメージ通りだった」と、オーナーの吉川倫平氏。都内の老舗ビストロを皮切りにフランスはボルドーでの修業も経験した吉川氏だが、ビストロ料理とメニューに並ぶ自家製のメルゲーズやモロッコ風サラダなど、マグレブ風の料理が店のウリ。旅先のモロッ...
渋谷にある『瑞兆』のかつ丼。ここは、かつ丼専門店。店内はカウンター8席のみ、メニューは、かつ丼(1,000円)とビールのみだ。 席に着くやいなや、女将さんにごはんの量を聞かれる。オーダーしてから目の前で豚カツを揚げて、待つこと10分ほど。どんぶりからこぼれ落ちそうなかつ丼の登場だ。...
卵でとじないから、かつはサクサクのまま!なのが新しい...
蓋を開けると、豚カツの香ばしい香りと甘タレの匂いがフワッと広がり、食欲がそそられます。 このかつ丼の特徴は、卵でとじないこと。出汁を敷かずに玉子が焼かれ、半熟状態の玉子の上に揚げたての豚カツがのせられます。 そして、ご飯にはタレがまんべんなくかけられていて、豚カツと玉子がのせられた後にさらに上からタレがかけられて完成。 煮汁で煮られないので、揚げたての豚カツ自体がサクサク感のまま。半熟玉子と絡めて...
初デートでも寛げてしまいそうな、なんとも平和なムードに溢れたビストロである。 シェフの田中篤さんとそのパートナーが営んでおり、おふたりの穏やかな人柄が店を家庭的な雰囲気にしているのかも。 それでいて食事は内臓系が旨い、ガッツリ肉ビストロ。必食なのがトリップのカツレツで、新鮮なハチノスを香味野菜で柔らかく煮込んでからカリッと揚げている。 食べ飽きないよう、煮込み野菜のソースとタルタルサラダがついているのも心憎い。...
本場ポルトガルの味を忠実に再現し、日本ではなかなかお目にかかれない「玉子タルト」を購入できるのが『ナタ・デ・クリスチアノ』。 国産の厳選小麦を使ったパイ生地の中央にたっぷりと詰められたカスタードクリーム。これを高温で焼き上げることで、外側はサクサクで香ばしく、中のクリームはやさしい甘さと玉子の味わいがとろりと広がる仕上がりになる。 パイ生地にはポルトガルの塩が使われているため、ほんのりとした塩気がクリームと絶妙にマッチ...
おおもとはポルトガルの首都・リスボンから少し離れた街の修道院で生まれた「玉子タルト」なのだそう。アジアで売られているものは、ポルトガルのタルトをアレンジしたものなのだ。 本場ポルトガルの味を忠実に再現し、日本ではなかなかお目にかかれないその「玉子タルト」が味わえるのがこちらの店なのだ。...
富ヶ谷に2年前にオープンしたナタ・デ・クリスチアノは、ポルトガル菓子専門店だ。 一番人気のエッグタルトの材料は玉子、小麦粉、砂糖、生クリーム、バター、塩のみのシンプルなもの。シンプルながらも味わい深いタルトは、最高に美味しい。 仕事で疲れた午後の休息時間に、優しい気持ちになれる味わい。仕事相手とともにみんなで食べれば、思わず笑顔がこぼれる手土産となるだろう。...
「外はサクサク、中はトロ~リ!」と、ひと口食べれば思わず笑みがこぼれるエッグタルト(¥200)は、ポルトガルの伝統のお菓子。幾層にも重なるパイ生地にカスタードクリームを流し入れ、オーブンでこんがりと焼き上げる。いわゆる“奥渋谷”で甘くて香ばしい匂いがしたら、この店のせいだ。 「買いやすい価格だし、包装もカワイイので、撮影現場の差し入れなんかにも選びます!」と、市川さんが通うのも納得なのだ。...
ふっと一息つきたいときにぴったりの焼き菓子、エッグタルト。一時期、マカオや台湾のスイーツとしてブームになったこともあったが、じつはポルトガルのお菓子。 アジアで売られているものは、これをアレンジしたものなのだ。おおもとはポルトガルの首都・リスボンから少し離れた街の修道院で生まれた「玉子タルト」なのだそう。 本場ポルトガルの味を忠実に再現し、日本ではなかなかお目にかかれないその「玉子タルト」を求めて日...
園内にはいくつかの売店があるが、ウディ・アレンの映画「ジゴロ・イン・ニューヨーク」を気取るなら、代々木公園駅至近の話題の店でテイクアウトを楽しみたい。 杉窪章匡さんプロデュースのパン屋『365日』では、粒チョコがキャッチーな「クロッカンショコラ」を。 上の写真の、ポルトガル食材店『ナタ・デ・クリスチアノ』では、カステラの原型「パン・デ・ロー」を。低アルコールの微発泡ワイン、「ヴィーニョ・ヴェルデ」で大人...