レディースクリニックからの帰り道。『サラベス東京店』のテラス席でブランチをとりながら、みゆきは考えていた。 やるべきか、やらざるべきか。 いずれにしても夫に相談しなくてはならない。 その時、LINEの通知音が鳴った。夫の芳樹からだ。 「出張前バタバタしててごめん!帰ったらゆっくり話そう。連休どこ行きたいか考えといて(スタンプ)」 芳樹は、昨日から仙台出張で不在だ。前はこんな気遣いなど見せもしなかっ...
運よく入れた『サラベス』でエッグベネディクトを食べ終え、韓国お土産のシートパックを大量に手渡し、そして話題はお決まりの流れでお互いの恋愛事情アップデートへと移る。 ふんわり巻き髪を耳にかけながら、婚約したばかりの彼のことを嬉しそうに話す26歳のシバユカは、同性から見てもハッとするほど輝いて見えて、私は思わず本音をこぼしてしまう。 「ああ、羨ましいわ。私なんてもう付き合って2年、ずっとプロポーズされるの待ってるんだけ...
イベント名:ルーフトップビアガーデン 期間:8/31(木)まで 時間:18:00~23:00 ※日曜・祝日は実施いたしません。 場所:サラベス東京店(千代田区丸の内1-8-2 鉃鋼ビルディング 南館2F/3F) 電話:03-6206-3551 公式HP:http://www.sarabethsrestaurants.jp/...
「27歳のスッチー?ふぅん」 まゆこは大きな瞳を意地悪そうに細めて言った。彼女はハルの同期で、商社の秘書室で働いている。 二次会のあと、二人は『サラベス東京店』に移動し、たまたま近くで食事会を終えたまゆこと合流し、三人仲良く“レモンリコッタパンケーキ”をシェアしていた。...
28歳の陽菜は、焦っていた。 女が結婚に最も焦る29歳まで、あと1年。何とかしなければ、「30歳までに結婚できなかった女」として、世間から烙印を押される。そんな気がしていた。 「やばいよね」 女子会では、いつもこのワードが飛び出す。皆、本当は何が“やばい”のかも分かっていないはずだ。 Facebookを開けば、ご丁寧に「○歳までに結婚」と自分の年齢にカスタマイズされた広告が表示される...
今週からはやっと暖かさが感じられるようになり、春本番!人気レストランでは、徐々にテラス席の営業が開始されている。これから紹介する店は、今の時期しか味わえないメリットがたくさん。 昨年12⽉に東京の⽞関⼝・⼋重洲にオープンした、アメリカNY発祥のレストラン『サベラス東京店』がルーフトップテラスの営業をスタートした。このテラスの魅力は、何と言っても”八重洲桜通りの桜”を一望できること! 春の心地よい風に...
NYの朝食と言えばこの店を置いて語れない。『サラべス』では、ニューヨーカーに⻑く愛される⼈気の朝⾷メニューに加え、NYレシピによる新メニューも充実している。 新店の東京店はガラス張りの2階にあり、⽇中はあたたかい光がたっぷり差し込み、見晴らしもよく、爽やかな⼀⽇を始めるのにぴったりな雰囲気。 注目のNYミニバーガーは、小ぶりサイズながらも、パティではなくミートボールにしたことで牛肉の旨みと肉汁がたっ...
『イレール 人形町』で再会した男は、寛と言った。 濃い眉毛に彫の深い顔立ちで、体は大きいがとても繊細そうな男だ、と祐実は思った。 「へぇ、最近人形町に引っ越されたんですか。でも何でまた、突然?」 その問いかけに、祐実は何も返すことができなかった。すると、寛はすぐに話を変えてくれた。 「……いろいろありますよね。僕は妻と別居してちょうど1年。前は中目黒に住んでいたんですけど、気分転換に、東京の東側に住んで...
祐実の会社には産休から復帰してキャリアを積む女性もいるが、それはほんの一握りだ。時短で働く女性のほとんどはいつもイライラして余裕がないか、女性として諦めているか。どちらかだ。 正直、どれにもなりたくない。 かと言って子どもがいない人生というのも、想像ができなかった。 全て欲しいのに、何も欲しくない。そんな気分だった。 麗子は結婚しているが、子どもはいない。こんな話をするのは、初めてだった。すると麗子...
フランスの星付きレストランで研鑽を積んだ島田哲也シェフ。彼が恵比寿にてオープンした名店『イレール』が、ビストロスタイルで人形町に移転。 「コスパの良さに加え、カジュアルで酒のツマミも揃っているので、お腹の具合と相談して、適度にバランスを調整できるのがいいですね。肉はもちろん旨いですが、女性には季節野菜のテリーヌがおすすめ。彩りよくヘルシーなので喜ばれますよ」。...
自分が旨いと思うものを出そうとしたら、ほぼ自然派の食材になった。フランスの自然派農業を経験し、ナチュラルな食材の魅力を知った店主。その日仕入れた旨い食材しか使わないからメニューは毎日変わる。どんな料理が楽しめるかは、来店するまでわからないのだ。 シェフが発案したリフトで炭火との距離を少しずつ調節し、じっくり肉に火を通す。絶妙な火入れ術と塩のみの味付けで、口中にじわじわと広がる優しい旨みが堪らない。...
『ラ・ピヨッシュ』には数々の稀少肉を塊で味わえる、肉の名店だ。鹿やイノシシなどのジビエはもちろん、不定期ながらすごい肉が入るという噂が肉ラバーの間では有名。 取材時に手に入ったのは北海道・駒谷牧場の完全放牧野生牛「ジビーフ」と、全寮制有機農業実践校である、愛農学園農業高等学校で生徒たちが育てる「愛農ナチュラルポーク」。...
マッキー牧元さんがいつも気になっている稀少肉。具体的にはどちらがオススメかたずねたところ、 「『ラ・ピヨッシュ』に不定期ながらすごい肉が入るらしいんだよ……!」とのご回答。 そこで、ご対面と相成ったのが、北海道・駒谷牧場の完全放牧野生牛「ジビーフ」と、全寮制有機農業実践校である、愛農学園農業高等学校で生徒たちが育てる「愛農ナチュラルポーク」。「愛農ナチュラルポークは何度か食べたことがあるんだけど、生の状...
自分が旨いと思うものを出そうとしたら、ほぼ自然派の食材になった。フランスの自然派農業を経験し、ナチュラルな食材の魅力を知った店主の林真也氏。その日仕入れた旨い食材しか使わないからメニューは毎日変わる。どんな料理が楽しめるかは、来店するまでわからないのだ。 宮崎シェフが発案したリフトで炭火との距離を少しずつ調節し、じっくり肉に火を通す。絶妙な火入れ術と塩のみの味付けで、口中にじわじわと広がる優しい旨みが堪ら...
どうやら最近ロバ肉がじわじわ来ているらしいとの噂。都内で提供している店はまだ少ないが、炭火で焼く肉料理で人気を集める人形町『ラ・ピヨッシュ』では、月に2回だけロバ肉の入荷があるという。 オーナーの林真也氏曰く、イタリアのピエモンテかヴェネト、エミリア=ロマーニャではレストランのメニューに載っていることも多いとか。シェフの宮崎智洋氏が丁寧に焼き上げるロバ肉の断面は、じんわり赤みがかっていて、見ためだけでは、...
「やっぱり“稀少な肉”はいつも気になるねえ」。今、食したい肉は?という問いかけに、そう即答したマッキー牧元さん。具体的には?「『ラ・ピヨッシュ』に不定期ながらすごい肉が入るらしいんだよ……!」。 そこで、ご対面と相成ったのが、北海道・駒谷牧場の完全放牧野生牛「ジビーフ」と、全寮制有機農業実践校である、愛農学園農業高等学校で生徒たちが育てる「愛農ナチュラルポーク」。 「愛農ナチュラルポークは何度か食べたことが...
先月号の肉特集では、1カ月間ほぼ毎日欠かさず牛肉を食べ続けたが、それにまったく飽き足らず、向かった先は6月に人形町にオープンした『ラピヨッシュ』。自然な造りのワインと炭火焼き料理がウリの店で、先日、京都に訪れた際に立ち寄った某ワインショップのスタッフも「東京にすごく素敵なビストロができたと聞いています」と話していた。 認知度は早くも全国区、ウワサを聞きつけたグルマンで、店は連日盛況だ。人気の秘密は、フランスの...
お腹いっぱいで店を出て、2軒目は『ぶーみんヴィノム』へ。神田でワインバーを営んでいたオーナーが池袋の豚肉料理専門店『ブーミン』とコラボして作った、豚肉料理とワインの店だ。軽く1杯と1皿でも、しっかり食事でも、その日の気分で使い分けられる店で、今日はここでメインを食べるつもり。 まずはアミューズのチーズをつまみに、泡で乾杯。そして「ぶーみんの豚焼き」を注文。独特のタレの旨味が染みたしょうが焼き感覚の豚肩ロースの上には、生野菜が...
ぶーみんの「ぶー」は豚の「ぶー」。メニューの主役は豚肉料理である。「ワインと豚と世界のお料理」を掲げているから、豚抜きメニューもたくさんあるが、上手に選べば前菜から〆まで、めくるめく夢の豚フルコースが堪能できる。豚ラヴァーにとっては地上の楽園のようなレストランなのである。 オーナーの白根智彦氏によると「近所の人たちはみんな、ここは銀座じゃない、新富町だ、下町なんだって言い切るんですよ」とのことだが、銀座からも歩いてすぐ。...
ぶーみんの「ぶー」は豚の「ぶー」。メニューの主役は豚肉料理である。店のテーマに「ワインと豚と世界のお料理」を掲げているから、上手に選べば前菜から〆まで、めくるめく夢の豚フルコースが堪能できる。 店構えはパリのワインビストロ。食べて飲んで、ワイワイするぞ、な気分の時は思わず立ち寄ってしまう豚ビストロである。豚ラヴァーにとっては、まさに地上の楽園のようなレストランだ。「もち豚肩ロースステーキ」は見ているだけで...
多くのジビエ好きの心をつかんできた『Gyoran』が白金から八丁堀に移店。 狩猟免許を持ち、シーズン中は自らも狩りに出る羽立昌史シェフの料理はどっしりしたボルドーワインと好相性の骨太フレンチだ。 移店前から当店に通うゲストからは「肉の個性を際立たせるソース使いが秀逸」との声も。丁寧な調理を施した一期一会の料理は大勢でありがたくいただきたい。...
白金のビストロ『Gyoran gyoran』で活躍した羽立昌史シェフが八丁堀に移って開いたのは、パリの香りが漂うブラッスリー。ここで楽しめるのは、シェフが愛する「時代に逆行するようなクラシックなフランス料理」だ。 たとえば赤ワインでマリネしてからコンフィにしたフォアグラの冷製は、インゲンのサラダを添えた伝統的なスタイル。高級食材のカエルは名産地ドンブ産の小ぶりのものを香草でマリネし、注文ごとに素揚げしてエスカルゴバターで和え...
鮮度の良い食材は、そのヴィヴィッドな味わいで食後も記憶に残るもの。そんなデートを体験できるのが、新富町にひっそりと居をかまえる『サンシビリテ』。 静岡市出身のご夫婦が営むこの店では、静岡県の野菜と北海道からの魚を直接仕入れ使用している。函館で朝あがった魚は、その日のうちに空輸され、カルパッチョやグリルに変身。同じくとれたての野菜がわきに添えられ、一緒に食したときの滋味深さは格別だ。 客層は中央区在住の落ち着いたカップル...
『ル カフェ ドゥ ジョエル・ロブション』では、まるごとトマトを味わえるトマトのこちそうコースを提供中。トマトのドリンク、前菜、メインの構成で展開。 トマト、カニ、アボカドの色が鮮やかで、ほんのりスパイスが香るミルフィーユ仕立ての「トマトのガスパチョソース」。ガスパチョのソースは、トマトの甘味や酸味が絶妙なバランスで、より一層の深みを増してくれる。...
ヒロキと出会ったのは、仕事で訪れたフラワーアーティストの来日パーティーだった。 「あの…失礼ですが、こちらのハンカチ、落とされました?」 突然声をか...
スペインに本店をおくミシュラン二ツ星の東京店だが、レセプションを抜け2階へ上がると、シャンデリアが印象的なラグジュアリーなバルスペースがある。 あまり知られて...
どんなに素敵なレストランをセッティングしても、エスコートがぎくしゃくしていたら台無し。あまりにマニュアル本通りに展開されると堅苦しくて息がつまりそう......
焼き鳥とオイスターをメインに、充実したワインリストを兼ね備えたワインバーのような焼き鳥専門店。 肉質の柔らかい阿波尾鶏の焼鳥はポーション大きめで、ワインとの相性を考えたアレンジが加えられる。 ソムリエがセレクトとするワインのほかにモルトやカクテルもありそろう。...
鏡のように磨き込まれた鉄板の上に、オリーブオイルをひと吹き。やがて目が、耳が、無意識のうちに美食への期待に打ち震えゆくディナーの幕開けだ。 『ロイヤルパークホテル』最上階にあるこの店は、奇を衒わぬクラシカルな鉄板焼で勝負する。食材は産地指定、旬の味覚を吟味。オリーブオイルと香り付けのゴマ油、芳醇なバターで素材の持ち味を引き出していく。街場で噂になる鉄板焼店のように、ゲストの目を引く派手なパフォーマンスは敢えて封印。 そ...
2015年8月オープン。『日本料理・しゃぶしゃぶ 京都瓢喜』(銀座本店ほか)の姉妹店で、新たなスタイルの京会席を提案する。著名な空間デザイナーが手がけた店内は、銀箔と銀屑があしらわれた斬新かつスタイリッシュな装い。 各部屋に仲居が付く完全個室で、四季の会席料理が楽しめる。最高級の近江牛と白金豚を、京野菜を敷いたせいろ鍋で一緒に蒸して味わう名物の「蒸しゃぶ」もぜひ。...
ふんわりと出汁が香る蒸しゃぶに舌鼓 デートや接待で特別感のある鍋を味わうのなら、京都発祥の日本料理店『瓢喜 香水亭』へ。こちらの名物鍋は、特注のせいろに季節の京野菜をたっぷり敷き詰めた蒸しゃぶ。 近江牛や白金豚の蒸しゃぶといったレギュラーメニューのほかにずわい蟹やクエなど季節限定の海鮮鍋も用意する。今の時期は脂がたっぷりとのった鰤。野菜のうえに厚めにカットされた鰤を並べ、しっとりと蒸し上がったら、ポン酢か出汁につけてい...
◆ その週末の土曜、2人はマンダリンオリエンタルの『ケシキ』にて卒業ディナーを共にした。 食事も終盤に差し掛かった頃、直人が、窓から見える東京の街並みをもの言いたそうに見つめていることに気づいた。 「先輩、どうかしましたか?」 「おれ、年度が変わる来月からシンガポールに駐在することになった。」 直人は葵にそう告げ、葵は驚きつつもお祝いの言葉を述べた。 「これまでありがとうございました。ぜひ送...
■クリスチャン ルブタン ステイ(宿泊プラン) 販売期間:2019/3/18(月)まで 宿泊期間:2018/10/1(月)~2019/3/31(日) 価格:1泊1名 1,130,000円 内容: ・「オリエンタルスイート」(100 ㎡)での宿泊 ・『スパ スタジオ by マンダリン オリエンタル 東京』での施術 ・『マンダリンバー』での特製カクテル「ルージュ ルブタン」 ・「クリスチャン ルブタン」のコスメ(リップ...
週末の予約は不可という朝食ビュッフェなれど、それも上質さゆえの人気から。国産食材にこだわり、有機醤油や国産バルサミコ酢など、ビュッフェ台に並ぶ調味料も思わず試してみたくなる品ぞろえ。飲むもろみ酢からスタートし、ハイライトは山梨から取り寄せるハーブたまごの卵料理。濃い色の黄身は味わいも濃厚で元気が出る! 【概要】 価格:¥3,800(税サ別) 品数:約60 時間:【平日】6:30~(L.O.10:30...
厳選素材の上質さが光るのが、『ケシキ』の朝食。たとえば新鮮なハーブ鶏の卵は卵黄の色が濃く、それを使ったエッグベネディクトは名物のひとつ。また“ケールとキヌアの温製サラダ”や“チアシードプディング”などスーパーフードもおさえており、野菜ジュースの種類も豊富。 栄養満点の穀物と野菜をセンス良く、食べやすく仕立てている。そしてホテルのベーカリーで焼き上げる20種類以上のパンも、選ぶのに困るほど魅惑的。...
日本各地の食材とアジアの調味料を使った料理が楽しめるアジアンインスパイアダイニング。こちらでは山梨のハーブ地鶏の卵を使用。濃厚な黄身で作ったポーチドエッグは滋味深く、しみじみ旨い。カニのほぐし身と共に。エッグベネディクト¥2,000...
「澤村に聞きたいことが3つある」 麻友は、職場の上司・笠井修平と、日本橋の『レストラン サカキ』でディナーをしていた。 以前の約束では「すべてが片付いたら食事に行こう」ということだったが、どうやら長期戦になりそうなのでこのタイミングで話が進んだのだ。 グラスシャンパンで乾杯するやいなや、笠井から切り出す。 「まずは、三原愛の件。何があったか知っているか?突然退職すると言い出した」 「そうですか。本...
京橋にある出版社にいたときに、ランチタイムによく通ったお店である。コストパフォーマンスの高い洋食ランチを出してくれるので、ありがたい存在だった。 シェフの榊原氏は、名店で『北島亭』にて修業し、渡仏後、2003年より実家である『レストラン サカキ』4代目となった実力派ゆえ味は折り紙つき。 ここでは私の好みだが「海老フライ」をリコメンドしたい。毎朝、築地で食材を仕入れる同店らしく海老も程よいサイズ感ながら味は濃厚。衣も薄く...
多忙なビジネスマンにとってランチタイムは、つかの間の休息の時間。自身の会社の近く、またはお得意先の会社の周りに、ランチの名店を見つけることは重要だ。そこで、ご参考までに紹介したいのが『レストラン サカキ』だ。 このお店の営業形態は変わっている。ランチタイムは洋食、ディナータイムはフレンチとなるのだ。夜だとちょっと敷居が高いが、、、昼間はコストパフォーマンスの高い洋食ランチを出してくれるので、ありがたい存在...
もはや生姜焼きの枠を超え、豚グリルの生姜焼きソースと言ってもいい程の一皿が、京橋『レストラン サカキ』の「もち豚のポークジンジャー」。大人気のランチ限定(しかも20食!)メニューだ。 皿に堂々と横たわる主役の豚肉は、群馬産もち豚。シェフの榊原大輔氏曰く「脂が甘くて旨い」ロース肉を、厚さ1センチあまり、重さにして200グラムはあろうかというボリュームで提供する。 白飯にあうよう試行錯誤を重ねたタレは甘...
もはや生姜焼きの枠を超えている驚愕の一皿が、京橋『レストラン サカキ』の“もち豚のポークジンジャー”。夜はフレンチ、昼は洋食とふたつの顔をもつこの店のランチ限定(しかも20食!)メニューだ。 皿に堂々と横たわる主役の豚肉は、群馬産もち豚。シェフの榊原大輔氏曰く「脂が甘くて旨い」ロース肉を、厚さ1センチあまり、重さにして200グラムはあろうかというボリュームで提供する。そこには『北島亭』で修業時代、師の北島素幸...
口に入れた瞬間、ホロリと解れ、ネタとシャリが渾然一体となって広がる旨さ。この正統派握りに合うワインを追い求めたのが『日本橋 鰤門』。 合わないと際立つ生臭さ。要因を探るべく、試飲を徹底。コースの全料理と合わせて辿り着いた結論は各食材に含まれる鉄分と亜鉛で、前述のふたつは含有量の多いネタ。それらに合えば、ほかも申し分なく美味しく、それはシャンパンも同様。最終的には15本をリストアップした。 コクあるタイプは包み込むように...
人形町の『ユニゾン・テイラー・コーヒー・アンド・ビール』で、祐実はコーヒーを飲んでいた。 ここは5月にできたばかりの新店で、ハンドドリップのコーヒーをゆっくりと味わうことができる、お気に入りの店だった。 「ごめんね、待った?」 駅の階段を急いで駆け上がったと思われる寛が、息を切らしながらやってきた。 「ううん。大丈夫」 そう言って、祐実は読みかけの仕事の資料を閉じた。 マネージャーに昇進して...
しょっぱなからCheesy(チーズっぽい→臭い→クサい)な甘い画像で「このサッカリン野郎!」と唾棄されることを承知で、紹介します(微笑)。 大切な人のバースデー、どこでどうやってなにを食べてお祝いすればよいか、悩みますよね。結局、面倒くさくなって「誕生日? なんもせんよ」というひとも多いのではないでしょうか? だからこそ、一年に一度の特別な日こそ最大限にお祝いしてあげて欲しいのです。(そうすれば2ヶ月は文句いわないハズ...
店先に立つサインボードに、昭和の香り漂う書体で、こう書いてある。「モツイタリアン&がぶ飲みワイン」。笑ってしまうが、本気である。メニューを開けば、レバー、トリッパ、ハツ……モツの名がズラリと並ぶ。料理長の大胡田達朗氏も本気だ。 「もっとモツ料理を増やしたくて試行錯誤を繰り返しています」 事の発端はマネージャーの坂口丹氏がフィレンツェにいた頃。約6年間の現地暮らしで、ギアラの煮込みをパンに挟むランプレドットという屋台料理...
2001年にホノルルで初めて開催された「JOY OF SAKE」。美味しい日本酒を、美食やエンターテイメント共に味わう”パーティースタイル”が人気のイベント。近年は、海外での日本酒人気とあいまって、回数を重ねるごとに規模を拡大してきた。 ここ数年は、日米の複数都市で実施、7/22のホノルルでは1500名を超える参加者が日本酒に酔いしれた。そして、9/16のニューヨークに続き、11/2(水)東京にて2016年度のフィナーレを迎...