前回までのあらすじ 34歳、既婚者の”私”は、妻子持ちの結城の社交的な印象とは異なる内面に、不思議と惹かれていた。パークハイアットから望む美しい夜景を目の当たりにし、夫である蒼太が海外赴任の関係で離れて暮らしていた際、精神的に追い込まれていた過去の記憶が蘇ると、結城との情事に迷いが生じるが、ついに一線を越えてしまう。 第9話:天空のジャズバーにて、幾多もの光の粒子に包まれる。結婚した当初、私達は市況環境や共通の知人の話...
寒い時期に食べたくなるのが、濃厚な割下で煮込んだ「すき焼き」。その旨さは言わずもがなだが、ただ美味しいだけでは芸がない。 そんな時は『三田ばさら』の「トマトすき焼き」がおすすめ。そのメニュー名を聞くだけで好奇心をそそるはずだ!...
濃厚な割下で煮込んだすき焼きの旨さは言わずもがなだが、ただ美味しいだけでは芸がない。『三田ばさら』の「トマトすき焼き」は、まず、そのメニュー名を聞くだけで彼女の好奇心をそそるはず。 牛脂の代わりに鍋にオリーブオイルとニンニクを敷き、大玉のトマトと玉ねぎを並べ、そこに甘辛な醤油風味の割下をジュワッと注ぎ込む。鼻腔をくすぐる甘く香ばしい湯気に高鳴る胸。...
夏に食べたくなる野菜のひとつ「トマト」。予約の取れない名店『三田 ばさら』の「トマトすき焼き」は、夏でもビールとともに味わいたい! 牛脂の代わりに鍋にオリーブオイルとニンニクを敷き、大玉のトマトと玉ねぎを並べ、そこに甘辛な割下をジュワッと注ぎ込む。鼻腔をくすぐる甘く香ばしい湯気だけでもビールが進んでしまうだろう。 煮込んでもさっぱりとしたトマトの酸味を楽しめるよう、甘みよりも酸味が強めのトマトを使用...
港区であれば東京の頂点であるという発想は、正しいようで正しくはない。 人口約25万人が生息するこの狭い街の中にも、愕然たる格差が存在する。 港区外の東京都民から見ると一見理解できない世界が、そこでは繰り広げられる。 これはそんな“港区内格差”を、凛子という32歳・港区歴10年の女性の視点から光を当て、その暗部をも浮き立たせる物語である。 港区内で頂点を極めた者に与えられるキングとクイーン...
「酒、いけるよね?」との問いかけに顔を戻すと、こちらをじっと見つめていた。目が合った瞬間、ふわっとほどけたように彼の目尻が下がる。職場では見せない藤田のプライベートな笑顔に隙をつかれ、裕美はその甘い魅力にくらっとした。 『三田ばさら』にはいくつかのコースメニューがあるが、注文すべきはやはり「トマトすき焼き懐石」だろう。まず最初に、手の込んだ八寸が楽しませてくれる。季節ごとに旬の食材がふんだんに使われており...
机の上で携帯電話が鳴っている。慎吾からだった。 「そっか、今日は日曜日か...」 日曜日の20時は、慎吾と電話をする時間だった。 「慎吾、ごめん...」 鳴り続ける携帯電話の画面を見つめながら、着信音が途切れるまで画面を見つめ続ける。 「慎吾、本当にごめん」 ゴロンと横になった瞬間、狭い家の片隅に両親が送ってくれた信州産の野菜が入った段ボール箱が目に入る。両親と慎吾の顔が...
オーディションの翌週、福岡県のテレビ局出身の玲奈とランチをしていると電話が鳴った。 玲奈とはアナウンサー試験時代によく一緒になり、お互いキー局(東京)、準キー局(大阪)もダメで地方局まで回った地方行脚チームだった。苦楽を共にした同志のような存在だ。辞めて東京に戻ってきたタイミングも一緒で、最近よく会っている。 プロデューサーからの話によると、先日受けたオーディションにいたプロデューサーが会いたい...
~リッチだけどヘビーじゃない これぞ進化鍋の代名詞~ 濃厚な割下で煮込んだすき焼きの旨さは言わずもがなだが、ただ美味しいだけでは芸がない。『三田ばさら』の「トマトすき焼き」は、まず、そのメニュー名を聞くだけで彼女の好奇心をそそるはず。 牛脂の代わりに鍋にオリーブオイルとニンニクを敷き、大玉のトマトと玉ねぎを並べ、そこに甘辛な醤油風味の割下をジュワッと注ぎ込む。鼻腔をくすぐる甘く香ばしい湯気に高鳴る胸。...
濃厚な割下で煮込んだすき焼きの旨さは言わずもがなだが、ただ美味しいだけでは芸がない。『三田ばさら』のトマトすき焼きは、まず、そのメニュ ー名を聞くだけで女性の好奇心をそそるはず。 牛脂の代わりに鍋にオリーブオイルとニンニクを敷き、大玉のトマトと玉ねぎを並べ、そこに甘辛な醤油風味の割下をジュワッと注ぎ込む。鼻腔をくすぐる甘く香ばしい湯気に高鳴る胸。主役の肉は、安定した品質を提供するため産地や銘柄は限定せず、...
“日本のものづくり”をテーマに掲げるこちらは、寺社仏閣を彷彿させる木の温かな空間が心地いい。希少部位を含む約30種類の焼鳥と引き立て合う酒のラインアップが圧巻だ。 「COEDO 生ビール 毬花」と「常陸野ネストビール ピールエール」のドラフト2種を含む、計20種のクラフトビールをはじめ、約30種の日本ワインや日本酒。さらに、壁一面にずらりと並ぶ世界各国のワインの数々と、圧巻の品ぞろえが自慢だ。お酒好きな女性をエスコートするの...
引き戸を開けると、まだ初々しい木の香りが漂う店内。オープンからわずか4ヵ月。前職がウェブクリエイターだったという店主が、北千住の名店『バードコート』での5年の修業を経て独立したこちら。 奥久慈しゃもを使い、紀州備長炭で焼き上げるのは、小細工なし、地鶏の旨さを引き出すことを追求した焼鳥だ。料理はコースが中心。店主厳選の日本酒やワインとともに名店仕込みの味を!...
「龍平さんが、女性に求めるものは何ですか?」 三田にある『御田町 桃の木』のカウンター席で、美優(みゆう)は瞳をウルウルとさせながら龍平に問いかける。 美優とは以前から知り合いだったものの、こうして二人で食事に行くのは初めてである。 現在27歳、独身でメガバンク勤めの美優。 フェリス女学院出身の育ちの良いお嬢様で、家柄の良さも垣間見られる。 「そうだなぁ。平和な人?太陽みたいに明るい人、とか。あと...
ワタシもカミさんも呑兵衛である。どうしてもワインが飲みたくなったとき、我が家は中華へ行くことが多い。理由はアラカルトで一気に頼めて早いから……。 なかでも『桃の木』は近所ということもあり、ちょくちょくお邪魔する。まず何よりも先に子供用の干し貝のチャーハン(3,500円)を頼み、大人の部スタート。子供が食べきるまでに、ワインと上海よだれどり、スペアリブの唐揚、などスパイシー料理を。 同時に頼んだ本日の直送鮮魚をいただいて...
『桃ノ木』を知ったのは、対談本の書籍の打ち上げで、出版社の編集者が連れて来てくれたのがきっかけだという。 「僕は中華が大好きなんですが、ここのお料理は今までいただいいてきた中華とまったく違った。すぐに家族を連れて再訪したら、みんなも大好きになってしまいました」 一体、今までの中華とは何が違うのか。 「軽いんですよ。とろみのあるような料理がない。ほとんどつないでないんです」 料理人の小林さ...
■プロフィール せがわあずさ 食に特化したリレーションサービスを提供する株式会社食レコ代表取締役。ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」新宿校の主幹講師も務め、食やワインを通じた豊かなライフスタイルを発信中。 オフィシャルブログ...
若林英司(『レストラン タテルヨシノ』総支配人) 「素材の持ち味を最大限に生かした本物の野菜料理が味わえます」...
毎日食べても飽きないようにとの配慮から、現地よりややソフトに仕上げるが、この味を信頼するスペイン人シェフのリピーター客も多いとか。注目すべき進化を遂げるのは新店ばかりではない。この店の真摯な姿勢に触れれば「まっとう進化」の真髄が見える。...
「こういったホッピーが似合う庶民的な雰囲気のお店は心を許せる相手としか行けません。この店はとにかく肉の質が高くコスパが最高。港区っぽくないギャップをまた喜んでもらえたら」...
細い路地に小さな軒が連なる慶應仲通り商店街の一角。七輪の煙が立ち込める昭和風情たっぷりなホルモン店がこちら。 「亀戸の『ホルモン青木』系で、質、量ともに文句なし。店内に人気ランキングが掲示してあるのもうれしいところ。もちろん、主役のホルモンも美味ですが、切り落としカルビなどの肉系も充実。満足必至ですね」...
凛とした所作と快活な人柄が印象的な店主・山本晴彦氏は、全国に名を馳せる岐阜の名店『たか田 八祥』の出身。師である高田晴之氏の元で、12年に渡り腕を磨いた。その真髄は、正統派日本料理の枠にありながら、自在な発想で食材の旨さを引き出す柔軟性。 そんな名人の技は、ゲストの反応が直に伝わるカウンターという舞台で、さらに研ぎ澄まされている。2011年の開店以来、連日大盛況の人気店。本格日本料理のカウンターとしては、絶対に外せない一軒である。...
土鍋の中でつやつやと炊きあがる新米と、愛らしく添えられた銀杏や新イクラを見れば、ここ『晴山』の技術と遊び心がわかる。 10月下旬、通常の新米よりやや遅れて届く熟成米。あえて収穫を遅らせることで、旨みが凝縮されるのだという。この時期は香ばしく焼きあげた秋鮭、新イクラ、銀杏を添えて。土鍋の中で織りなされる秋の味覚の共演は、この時期だけの美味。...
語り口は明朗快活。しかし、ひと度包丁を握れば“実直”のひと言が所作より滲み出る。カウンターで目にする、店主の立ち居振る舞いは実に眩しい。 「料理が美味しいのはもちろんですが、気持ち良く食べていただく空間を作るのも、料理人の大切な仕事。楽しんでいただいてなんぼだと思っています」 山本晴彦氏は岐阜で全国に名を馳せる日本料理店『たか田 八祥』の出身。学んでいたのは東京にある調理師学校だったが、そこで特別講...
凛とした佇まいの中に垣間見える柔和な一面、あるいは遊び心。土鍋の中でキリッと炊きあがる新米と、愛らしく添えられた銀杏や新イクラを見れば、ここ『晴山』に送られるそんな賛辞も腑に落ちる。正統派日本料理の確固たる基盤の上に、柔軟な感性が積み上げられて生まれる美しき一皿。 手がけるのは店主・山本晴彦さん。岐阜の名店『たか田八祥』で12年に亘り腕を磨いた人物だ。師である高田晴之さんの元で学んだのは、日本料理の枠を軽々と...
たしかに、今から振り返るとフォトグラファーのリュウジさんとの出会いは、私の運命を大きく変えたかもしれない。 東京に全く知り合いもコネクションもなかった私に、様々な世界を見せてくれ、そして東京のイロハを教えてくれたのは彼だった。 三田にある『綱町三井倶楽部』でのカクテルパーティーに、ハイブランドのオープニングパーティー。パリの撮影同行。そして一緒にご飯へ行けば、すぐに現れる芸能人たち。 でもそれよりも何よりも、...
気がつけば深夜2時を回っており、そろそろお開きの時間だ。 ふと真理亜を見ると、松田さんが「送っていくよ」と言っている。私はタクシー代を貰い、一人でタクシーに乗り込んだ。 二人に見送られながら、何故か急に虚しくなる。 私の実家は、東京にある。東京と言っても、少し外れの方だ。大学を出たら一人暮らしをすると決めており、池尻大橋に念願の部屋を借りた。 どうして私は、一人で頑張って家賃を払わなければならないのだろ...
食にうるさい麻布の住民たちから15年以上愛され続けている小料理店。旬の食材はひとつひとつ産地や品種を厳選。 いつ訪れても、「その時期、一番旨いものを食べさせてくれる」と評判だ。なかでも人気なのが「すっぽん鍋」。根の部分を太らせた仙台セリと、炭火で焦げ目をつけた焼き餅、焼きねぎを合わせるのが『あら㐂』流。滋味あふれるすっぽんの上品な味わいが魅力だ。...
小宮山雄飛さんおすすめの水餃子の店がこちら。「麺も餃子もレベルが高い。複雑な辛さがたまらない麺をまず堪能し、スープを飲んで味わったあと、麺にスープをかけるんです。そうすると辛さが和らぎジャージャー麺のような担担麺のような味に変化して、2度美味しい感動があります。水餃子も本格的な肉厚な皮、溢れ出る肉汁に病みつきで。化学調味料を一切使ってないのもいいし、にんにく、ニラ不使用なので、打ち合わせ前でも安心」と美味しさを語る。 「ここ...
「本場さながらの水餃子がとにかく美味しい」と雄飛さんに連れてこられた先は、ご夫婦が営む本格的な家庭料理が魅力の中華店。雄飛さんが通うきっかけは? 「近くの耳鼻科のあと、ふとランチで立ち寄ったのが最初。麺も餃子もレベルが高くてすぐ虜に。複雑な辛さがたまらない麺をまず堪能し、スープを飲んで味わったあと、麺にスープをかけるんです。そうすると辛さが和らぎジャージャー麺のような担担麺のような味に変化して、2度美味しい感動があります。水...