暮れかけた夕日を背に、昨日のコンサート成功も兼ねて乾杯する二人。仕事終わりの夏のビールは、どうしてこんなに美味いのだ。 ◆ 「で?どうなのよ阿部さん...
今回、美紗子ちゃんのリクエストにぴったりと叶った店がここ、『エル ブランシュ』。 雰囲気は、パリ16区のブローニュの森のそばに立つアパルトマンの一室、そんな静...
小川智寛シェフはかつて、フランス各地で3年間の修業を積んだ実力派。特に素材にはこだわり、野菜はシェフの故郷・福井の契約農家から届く無農薬野菜が主。魚、肉も...
Q3.金融の仕事を選んだ理由は? アメフトの先輩がウォールストリートにある証券会社で働いていて。その彼に「お前は日本語もしゃべれるし、いいんじゃない」と。それで、「一度会社に遊びにくれば」って誘ってくれたんです。 トレーディングフロアを見学したときに、彼らが何をやっているかはさっぱりわからなかったけど、なんか楽しそうだなって。 あと、両親が経営していたレストランもウォール街に勤める人が多く住むエリアにありまし...
2015年秋にオープンしたこちらのお店は、“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”がコンセプト。 「鴨胸肉のポワレ ペリグーソース」など王道ビストロメニューはもちろんだが「〆にパスタが食べたい」という欲望もかなえられる。トリュフが香る名物のスフレオムレツは必ず注文したい一品。ナチュラルなものから国産、ハイレンジまでそろったワインもお楽しみだ。...
2015年秋にオープンした『ビストロチック』は、“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”がコンセプト。 「鴨胸肉のポワレ ペリグーソース」など王道ビストロメニューはもちろんだが「〆にパスタが食べたい」という欲望もかなえられる。 トリュフが香る名物のスフレオムレツは必ず注文したい一品。...
「明日は我が身ね...。30歳でハイスぺ男と破局なんて、恐ろしすぎる...」 一連の話を説明すると、戦友・みゆきは手のひらで口を覆い、震え声で言った。 今夜は東麻布の『ビストロチック』に集合している。“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”がコンセプトの店内は、肩肘張らずともオシャレな、普段使いにピッタリの店である。...
静かな東麻布エリアに、ピンクのネオンが鮮やかに輝く『ビストロチック』。 コンセプトは、“ニューヨークでフランス人が営むビストロ”だ。...
忙しく、まともな昼にありつけなかった麗子は、空腹に誘われるまま『ビストロチック』で遅めのディナーをとることにした。...
「翔太って、本当に最低な男ね」 棘のある言葉とは裏腹に楽しそうにニヤリと微笑んだのは、麻布十番の『ALLIE』で落ち合った由利子です。...
<今週の麻布十番住人> 名前:麻里奈 年齢:27歳 出身:埼玉 職業:PR会社勤務 ステータス:独身 趣味:ワークアウト 好きな店:『ヴィア ブリアンツァ』 『ALLIE』のカウンター席に現れた麻里奈は、“都心の最前線の女”をそのまま体現するような外見をしていた。 スリムな身体に、目鼻立ちが品よく整った綺麗な顔。肌は艶々と輝いているし、シックなミニワンピから伸びる形の良い脚に思わず目を奪われて...
そのドヤ顔...いや、得意気な表情は、まるで小学生の男子がプラモデルを自慢するような幼さがあり、やはり何となく憎めない。 29歳、外資系メーカーで活躍するマーケター、そして、この甘いマスク。 要するに彼は今、この熾烈極める東京恋愛市場に於いても、向かうところほぼ敵ナシ状態なのである。多少調子に乗るのも致し方ない。 「まぁ...そうですね。今彼女はいませんけど、デートする子には困ってないかな...
―優樹くん、まだあの人と連絡とってたんだ...。 自宅に戻った麻里は、つい先ほどの衝撃的な場面が頭から離れず、一人胸を痛めていた。 しかし、自分だって人のことをとやかく言える立場でない。麻里こそ、昨晩は和也と一線を超えるところだったのだ。 今年も残すところあと少し。クリスマスも目前と迫っているというのに、この皮肉な状況に、麻里はほとんど心が折れかけている。 ―優樹くんと年内婚約なんて...
朝5時、恵は眠いながらも早起きし、顔を洗って薄化粧をする。ジョギングをするのですぐに取れてしまうが、それでもすっぴんという訳にはいかない。 たまに会う亮介という男は、六本木に住んでいて、IT系の会社に勤めていると言っていた。 彼の後ろを走っていた時、タオルを拾って渡したことをきっかけに、色々と話すようになったのだ。 港区には美男美女が溢れているが、亮介には、見た目以上に人を惹きつける何かが...
翌日の金曜日、あゆみは桜井と麻布十番の『アリエ』 に来ていた。 「桜井くん、成人式以来かしら?もう10年以上経つけど本当に変わってないわね」 「あゆみは綺麗になったよな~。すっかり東京の女って感じがする」 「あら、ありがとう。もう東京に出てきて10年以上になるから、確かにもう東京の女ではあるわね」 そう言って、桜井と目を合わせて笑い合った。 桜井とあゆみは、中学の同級生だ。中...
目に美しく華やかで、味わい深く、食後感は軽やか。食べ慣れた大人が望む理想のフレンチを作ってくれる原島忠士シェフは、「日本人の心にささり、リラックスして楽しんでもらえるフランス料理」を目指し、秋は秋刀魚、冬はフグなど、誰にとっても馴染み深い旬の食材を生かすことに心を砕く。 たとえば秋刀魚は塩で締めてミキュイにし、トラフグはフリットやロティにするといった具合で、どの料理も脂分控えめで滋味深く、野菜もたっぷり。...
グルメな友人に「最近一番美味しかった店教えて」と聞いて、変ってきた答えがこの『アリエ』。麻布十番に最近できた店で、ミシュラン一つ星フレンチ『ランベリー』から独立したシェフとソムリエが2人でやっているらしい。 シェフがフグ調理師免許を持っていて和の食材も扱うそうだ。そのフグのフリットがびっくりするほど美味しかったと言うのだ。 コースはお任せで10,000円、アラカルトもある。ワインも白なら6〜7,00...
前職では大手テレビ局の通販番組制作部で、演出や商品開発を担当。ヒット商品を生み出すも、母の死を機に健康について考えるようになり、トレーナーの道に進むことを決意。 「予防医学や栄養学を伝えて、日本の健康寿命を伸ばしていきたい」と意気込む。 フリーで活動し4年、現在は南麻布の高級会員制ジム・恵比寿のジムで働く。ジムには経営者や有名人の方がたくさん来るので、様々な価値観に触れることができるのが楽しい。 結婚は「年齢は気...
フレンチというと白いクロスが敷かれたテーブル席が多数派だが、初期デートとなると距離が詰めづらい。そこで推すのがシェフズテーブルのフレンチ『釜津田』。 隠れ家的な入り口から続く階段は、ポップアートに彩られた空間。そしてデートを好転させるのは、オーナーシェフ・釜津田 健氏がこだわったカウンターだ。調理場とカウンターをフラットにし、ライブ感を高めたという。さらに奥行きもあるのでふたりの会話に浸ることもできる。 「我が家に招く...
この店をオープンするにあたって、シェフの釜津田 健さんが最もこだわったのは食材。 海の幸、山の幸が豊かで、以前から注目していた能登半島に赴き、生産者に直接会って見極めてきた食材の数々が、この店のメニューを支えている。 鶏肉よりずっと旨みが強い七面鳥、無農薬のコシヒカリ、味の濃い有機野菜などがそろう。...
この店をオープンするにあたって、シェフの釜津田 健さんが最もこだわったのは食材。 海の幸、山の幸が豊かで、以前から注目していた能登半島に赴き、生産者に直接会って見極めてきた食材の数々が、この店のメニューを支えている。鶏肉よりずっと旨みが強い七面鳥、無農薬のコシヒカリ、味の濃い有機野菜などがそろう。...
その日は、会社の友人とヘルシーで美味しいものを食べようと、女3人で麻布十番のビストロ『T'astous』を訪れていた。ここは、無農薬野菜や九州産の魚介をコースで楽しめる、コスパも雰囲気も良いお店だ。...
幸夫から指定されたのは、麻布十番の『タストゥー』。麻布通りの二の橋と三の橋交差点の間にあるレストランで、ネオ・ビストロと呼ばれている店だ。 「あゆみちゃん、やっと会えて嬉しいよ」 向かい合って座る幸夫が爽やかな笑顔を向けてきた。その笑顔を見て、あゆみは考える。 ―この人だったら、幸せにしてあげたいと思える……? そう思いたいと自分に言い聞かせているだけかもしれないが、もし再婚するなら、やはり一番の候補は...
喧騒を離れ落ち着いた雰囲気の中で楽しめるのは、パリと南西部の郷土の味を堀江シェフが再構築したフレンチ。長野県・大島農園の無農薬野菜や長崎を中心とした九州産の魚介など、吟味を重ねて入手した食材は、その味を引き出すため手をかけ過ぎないように調理。 そこに、例えば「キハタのポワレ」はキハタの下に下仁田ねぎ、大根が敷かれ、ソースにゆずを使うなど、「日本の鍋をイメージしています」と遊び心、アイデアをまとわせることも...
飯倉片町の交差点から六本木方面に向かうと、すぐ左手にオレンジ色の椅子が並ぶテラスのあるブラッスリー。 ここのテラス席がひと際パリっぽい雰囲気を持っているのは、店が街中に風景として溶け込んでいることの証。インテリアもパリで買い集めたものが多く、それらが醸し出すテイストも、それにひと役買っている。 そして、おすすめのロゼシャンパンに合わせるのが牛トリップのトマト煮。隠し味に使っているペルノーと、チーズとトマトが一体となった...
特別だと思っていたのは、私だけだったの−? 広告代理店でコピーライターをしている橋本杏(24歳)は、同期の沢口敦史(24歳)に淡い恋心を抱いている。 “友達以上”の態度をとる敦史に期待してしまう杏。 しかし学生時代からの親友・優香と敦史を引き合わせてしまったことから関係が一変。 強がることしかできない杏をよそに付き合い始めた二人。 だが優香はその裏で既婚者・入江との関係を清算しきれておらず、彼に誘われ...
「この後、どうされますか?」 時刻は、まだ22時半。しかも金曜だし、もう1軒行きたいところだ。ところが残念なことにやり残していた仕事があり、何としても今日中に終わらせたかった。 「ごめん、まだ仕事が残ってて」 素直にそう言ったのだが、目の前の麻耶は明らかに疑心暗鬼の目をこちらに向けている。そして顔には、“本当に金曜のこの時間から仕事なのか?”と書いてある。 「お仕事・・・そうなんですね。こんな遅くから大...
楽しい会話をしているうちに、あっという間に時間は過ぎていく。 もう少し一緒にいたいけれど、ここで私の方から2軒目に誘ったら軽い女と思われるだろうか? 初デートの正解はなんなのだろう。 女性は、さっくり1軒目で帰るべきなのか、それとも2軒目へ行っても良いものなのか。心の内では悩みながらも、勇気を振り絞って彼に尋ねた。 「この後、どうしますか?どこかもう一軒行きますか?」 しかし、...
相原勇輝は昔からすこぶるモテた。 とはいっても、女という女が全員、彼に惚れていたわけではない。 絶世の美男子というわけでもなく、一見すれば“普通”の彼のことを「アレのどこがいいの?」と斜めに見ている女ももちろんいた。 私も、そのうちの一人。 ちょっとモテるからって調子に乗り、女を取っ替え引っ替えしている勇輝のことを、内心「くだらない男」だと思っていたくらいだ。 けれど…1年前の...
あなたの遊び方、間違っていないだろうか? 大人になり、ある程度の経済力を手にすると、遊び方の流儀が問われるようになる。 酸いも甘いも経験し、東京で遊び尽くした港区民たちの、次なる遊び方。 彼らの最新事情を、飲食店経営者であり港区おじさんジュニアと呼ばれる剛(32歳)が探っていく。 前回は週末の新たな過ごし方を知った剛。さて、今回は? 「剛さん、Instagramのアカウント持ってますか...
「あら、さすが殿。あの都内で一番口説ける店と名高い、『SUGALABO』にも訪問済みなのかしら?電話番号非公開って聞きましたけど」 「姫にはやはり、敵わないな」 そしてひな子の目の前に、『ペレグリーノ』のスペシャリテ、生ハムの王様“クラテッロ ディ ジベッロ”が差し出された。 ―お、美味しい......! 発酵バターと平焼きパンと共にいただくそれは、まさに「一生に一度は食べたい」と称...
麻布十番という飾らない街で、親しいふたりにマッチするカジュアルな雰囲気を体現しているのが、こちらの『カラペティバトゥバ!』。 白木の無垢材を使ったコの字カウンターとスタッフの作り出す和気あいあいとした雰囲気は、親密なふたりにしっくりくる。...
太郎は、『カラペティ・バトゥバ』の個室で女性の話をじっと聞いている。 目の前には、今日会ったばかりの有香と明子が座っているが、先ほどから2人は激しい攻防戦を繰り広げている。 果たして、この食事会の行き着く先はどこなのだろうか・・・? ◆ 話は2時間前に遡る。フットサル仲間の翔から誘われ、太郎は今日の食事会に参加したのだ。 翔は広告代理店勤めで、顔が広い。何度か翔が開催している食事会へ参加したことが...
「初デートで利用すると恋がうまくいく」といわれている『カラペティバトゥバ!』。その理由は、ほどよいカジュアル感。コの字型に配されたカウンター中心のお店で、横並びの密接感に自然と会話も弾む。 さらにカウンターの中心からは、ベテランソムリエ長オーナーのサービスがふたりの緊張をほぐしてくれるのもポイント。...
裕太から依頼され、ルナが手配したのは、5月7日(月)の食事会。 裕太は麻布十番の人気店『カラペティバトゥバ!』の個室を予約してくれた。 店選びによって、男性側の気合の入れ度が分かる。今回は、男性陣もそれなりの期待をしていたようだ。...
<今週の麻布十番住人> 名前:譲治 年齢:39歳 出身:両国 職業:色々やってる ステータス:既婚(結婚8年目) 趣味:サーフィン ◆ 「こんばんは」 柔らかな笑みを浮かべて『カラペティバトゥバ!』にやってきた譲治は、この店の洒落た雰囲気にぴったりの、品の良い大人の色気を醸し出す男だった。 少し浅黒い肌に、同じく日焼けでやや色素の薄くなった髪。おそらくノーブランドと思...
淳平君に出会ったのは、ユニマットビルに入る『カラペティバトゥバ!』で開催された食事会の席だった。 「淳平は営業チームの後輩なんだけど、いい奴でさ。お姉様方、可愛がってあげて」 淳平君の会社の先輩であるトオルさんと私の友人が知り合いで、この会が開催されることになったらしい。 汐留にある広告代理店勤めのふたりは、ダークスーツにニュアンスヘアー、袖元から覗く時計はパネライ。 こういった席で...
瑠璃子は、ワインスクールのクラスメイトであるアキと麻布十番の『カラペティ・バトゥバ』に食事に来ていた。先日アキが放った一言が、ずっと心につかえていたのだ。 ―ユウスケさんの本当の正体、知りたい? 結局あの日は聞きそびれてしまったが、今日こそ真実を聞き出そうと、少しそわそわしながらこの日を迎えた。 あれからユウスケとは、変わりなく連絡を取り続けている。パリに行っていた彼は、帰国するな...
『カラペティバトゥバ!』は、昨年冬から半年間、類焼により休業していたが、7月に同じ十番の大通り沿いで復活を遂げた。 場所は麻布十番のユニマットビル。『ELE TOKYO』など、港区でお馴染みの遊び場にも近く、彼女もその場所にピンと来るに違いない。...
2016年の年末、ビル火災被害にあい惜しまれながらも休業していた『カラペティ・バトゥバ』が同じ麻布十番でリニューアルオープンを迎えた! メインは以前と変わらずスタイリッシュなコの字カウンター。しかもこのカウンター板、火災被害にあった前店のものを削ってそのまま使っているのだ。店への強い想い入れが感じられる。...
そこから何回かデートを重ねた。聡は、これまでの埋め合わせをするかのように色んなところに連れて行ってくれた。 付き合っているときに良く行っていた『カラペティ・バトゥバ』や『クチーナ ヒラタ』、あとは取引先とたまに行くと言う『レフェルヴェソンス』や、なかなか予約が取れない人気店『エクアトゥール』など、デートのレストランの幅も大分広がっているようだった。 久しぶりの港区デートは、大人になれば楽しいもの...
遅い時間や2軒目でも少しちゃんとしたワインや料理が欲しい。そういう時にここを知っていれば困ることはない。ワインはフランス中心。 〆に1杯だけ美味しいブルゴーニュを、なんてリクエストにも応えてくれる。...
扉を開けると洗練された大人の空間が広がり、そこには心地のいいジャズが流れる。営業時間は午前2時まで。 ディナーをしっかりと楽しむ客もいれば、2軒目に訪れる店としてワインを嗜む客もいる。隠れ家的な立地も相まって、遊び慣れた大人が通う、格好の遊び場となっているようだ。...
由紀とのデートは、麻布十番に移転したモダンフレンチの真骨頂『Sublime(スブリム)』にした。 以前の新橋店も好きだったが、麻布十番店も気持ちの良い空間で、デートに最適な店だ。 特にスペシャリテの『発酵マッシュルームのソース』は僕の好物でもあり、是非由紀に食べさせたいと思ったのだ。...
デートの日程はすぐに決まり、私たちは出会った翌週末に食事へ行くことになった。 彼が予約してくれたのは、新橋から麻布十番へと移転した『Sublime(スブリム)』だった。 “次世代レストラン”として注目されているお店だ。健太郎君は、店選びのセンスまで良かった。...
家で夕飯の支度をしていても、恭子のことがやっぱり頭から離れなかった。鍋の火加減を横目で気にしながら、スマホで久しぶりにFacebookを開く。 恭子はめったなことでは自ら投稿をしない。そのため、彼女のタイムラインは友達によってタグ付けされた写真で埋められている。 ここ1、2年のバカンスの写真。シチリアのタオルミーナに、スペインのメノルカ島やギリシャのミコノス島。 地中海やエーゲ海の美しさに...
ニューノルディックとモダンフレンチ、そしてクラシック。これら3つの要素を併せ持つこれまでにない新しい形式のフレンチレストラン。それが、ここ『Sublime(スブリム)』だ。 「料理のシンプルさと盛り付けのセンスの良さ。そこがニューノルディックの魅力ですね。でも、食べて美味しいのはやっぱりフランス料理」。皿にソースを注ぎながら、加藤順一シェフがそう言えば、オーナーソムリエの山田栄一氏も「何を食べたのか、食後...
※この店舗は、移転しています。詳しくは、下記店舗情報よりご確認ください。デートに誘われて「新橋に新しくできたフレンチだよ」と聞いたら、一瞬「え、新橋?」と思うかもしれない。 いえいえ、ご心配なかれ。『スブリム』は、とっても上質でエレガント、でもほっこりできるようなフレンチレストランなのだ。 美しく、さらに美味なる料理ばかり。今年、絶対に押さえておきたい新店の誕生だ。新橋というと駅前にはチェーン店や居...
店内には連日大きな笑い声が響き、フレンチの名店とは思えぬ活気を見せる。「快楽的に食を楽しんでほしい」とシェフの横崎哲氏。 気取らずに食事ができる雰囲気、そして贅沢な素材を惜しみなく用いるスタイル。ゲストは横崎氏のエスコートにより、食への喜びを心から実感するのだ。...
たしかに、今から振り返るとフォトグラファーのリュウジさんとの出会いは、私の運命を大きく変えたかもしれない。 東京に全く知り合いもコネクションもなかった私に、様々な世界を見せてくれ、そして東京のイロハを教えてくれたのは彼だった。 三田にある『綱町三井倶楽部』でのカクテルパーティーに、ハイブランドのオープニングパーティー。パリの撮影同行。そして一緒にご飯へ行けば、すぐに現れる芸能人たち。 でもそれよりも何よりも、...
気がつけば深夜2時を回っており、そろそろお開きの時間だ。 ふと真理亜を見ると、松田さんが「送っていくよ」と言っている。私はタクシー代を貰い、一人でタクシーに乗り込んだ。 二人に見送られながら、何故か急に虚しくなる。 私の実家は、東京にある。東京と言っても、少し外れの方だ。大学を出たら一人暮らしをすると決めており、池尻大橋に念願の部屋を借りた。 どうして私は、一人で頑張って家賃を払わなければならないのだろ...
前回までのあらすじ 34歳、既婚者の”私”は、妻子持ちの結城の社交的な印象とは異なる内面に、不思議と惹かれていた。パークハイアットから望む美しい夜景を目の当たりにし、夫である蒼太が海外赴任の関係で離れて暮らしていた際、精神的に追い込まれていた過去の記憶が蘇ると、結城との情事に迷いが生じるが、ついに一線を越えてしまう。 第9話:天空のジャズバーにて、幾多もの光の粒子に包まれる。結婚した当初、私達は市況環境や共通の知人の話...