―もう、会っちゃいけないのに……。 咲希は大阪に帰る荷物を持って、圭太との待ち合わせ場所の恵比寿駅へと向かっていた。 夏休みに大阪に帰る前に、圭太にランチに誘われていたのだ。 梨江子に対する罪悪感は日増しに強くなり、自分でもどうしていいか分からなくなっている。 「咲希ちゃん、おはよう」 待ち合わせ5分前に着いたのだが、今日は圭太が先に改札の前で待っていた。圭太の私服はもう見慣れたが、それでもやはり...
「実はね、会社辞めたんだ。そのことを、LINEじゃなくて口頭で伝えたくて」 『ビストロ アム』にやって来た杏奈は、春を飛び越して初夏のような装いだった。花柄のワンピースに、淡い色のデニムジャケット。その姿が眩しくて、もうそろそろ見慣れても良いはずなのに僕は思わず満面の笑顔になってしまった。 彼女は、出会ったときから変わらない。いつも僕の心を温かく照らしてくれる、大切な人だ。 だからこそ、もう手放したくない。離...
厳選した野菜をたっぷりと使った新感覚のフレンチ。初めてならスペシャリテのパフェやお米料理が組み込まれたコースを。 大満足のコースが¥5,184なので財布に優しく嬉しい限り。女子にも安心してごちそうできる!...
「聞いて。この間の食事会、最悪だったのよ」 美貴は今日、恵比寿の『ビストロ アム』で、定例の女子会だった。乾杯したとたん、同期の杏奈が先週行ったという食事会の話を始めた。 杏奈が明らかに不満そうだったので、「どうしたの?」と聞くと、こう言った。 「男性陣は大手証券会社勤務って聞いてたのに、それは一人だけで、あとは聞いたことないような会社の人だったの」 その話に、美貴は心から同情した。...
「野菜のパフェ、食べに行かない?」そう誘われて断る女性はいないだろう。40種類以上の野菜を使ったディナーコースが楽しめるフレンチレストラン『ビストロアム』。 コンセプトは゛しっかり野菜、ちゃんとフレンチ”。心と ゛âme(魂)” が躍るような料理を、普段よりも少しだけ贅沢な空間でリッチに楽しめるのだ。 恵比寿東口から5分。 物理的に2人の距離が近づくほどの、小さな通り沿いに佇む一軒家。外の静けさとは...
麗子は結婚できないタイプの女だと思っていた。 20代の頃から結婚願望が強い女だったが、如何せん真面目というか、神経質というか、今どき珍しいほどお堅いタイプだからだ。 彼女は親が官僚というお嬢様で、そのお堅い性格は外見にもそのまま反映されている。艶のある黒髪はいつもハーフアップにピッタリとまとめ、美人だが少々キツめの顔には化粧品売り場の美容部員のように隙のないメイクが常に施されていた。 理想...
山岡昌治シェフが、キノコが大好きだから『マッシュルーム』。これ以上素直な愛情に満ちたネーミングがあるだろうか。素晴らしい! キノコの魅力は?と問うと 「生物として、まだまだ謎が多いところがミステリアスで、心惹かれ続けている大きな理由です。もちろん、食材としての素晴らしさも魅力!キノコ自身の、ほかのものにはない風味がある上、一緒に調理した食材の味を含んでくれるところも好きだし、ナメコのようなぬめりのある種類も、食感が楽しいね...
山岡昌治シェフが吟味した国内中の生産者や猟師から届く天然キノコや、今治の漁師から届く鮮魚などを正統派フレンチの技法で組み立てるきのこ専門店。 ¥5,000のコースはアミューズ、前菜、主菜、デセール、カフェ&プティフールという内容。今回のメインは今治から届く鮮魚をキノコのストックなどでプレゼにしたもの。多様なキノコが織りなす食感と味の幅広さに魅了されて。...
※記事内で紹介している店舗『イクラ』は、店名を『HaRe Gastronomia』へ変更しています。 この記事は、店名変更以前の情報です。過去に付き合ったり、関係を持った男たちは、なぜか皆、日比谷線沿線に住んでいた。 そんな、日比谷線の男たちと浮名を流してきた香織は、上京後立て続けにタワーマンションに住む篤志や弁護士の孝太郎と付き合ったが、どちらの恋もあっけなく終わった。その後は初めてのワンナイトや社...
フランスのミシュラン星付き店など国内外の有名店で研鑽を積んだ森茂彰シェフによるレストラン。 トリュフをはじめとする高級食材を盛り込んだコースは実に壮観。1日数組だけというのも女心をくすぐるポイントで、とっておきの日に予約したい一軒だ。...
2014年2月、デイリーに使えるカジュアルなフレンチから、ファーストクラスのようなプレミアム感のあるフレンチへと一新。ゆとりのあるカウンターに個室も洗練させ、「非日常のひと時を堪能していただきたい」とゲストは1日2〜3組限定。 恵比寿『タイユヴァン・ロブション』やフランスの星付きレストランで研鑽を積んだオーナーシェフ森茂彰氏の本領が発揮されている。メニューはコースのみに絞り込み、その日の仕入れに応じて内容を変更。全国各地から...
「あれ、マナミちゃん二日酔い?今日は静かだね。」 「昨日、色々とお酒を混ぜてしまって...」 「え〜ちゃんぽんはダメだよ、ダメ。二日酔いにもなるし、お酒にも失礼だし。ワインとシャンパンは兄弟みたいなものだから良いけど、ビールとかサワーは混ぜちゃダメだよー。今日はどうする?やっぱり最初は泡かなぁ...」 こちらが話さなくて良いので助かるが、二日酔いの時に俊明のお喋りは中々辛かった。しかし『m...
突然の休業の報せが届いたのは“暦の上ではディセンバー”(ちょい古い!?)。リニューアルオープンを心待ちにしていた『mori』が内装、料理コンセプトを一新し、再スタートをきった。 オーナーシェフの森茂彰さんは、南仏の星付きレストランや恵比寿『タイユヴァン・ロブション』で腕を磨き、6年前に『ブラッスリーmori』をオープン。技術の確かさを感じさせる料理と“破格”でワインを楽しめる店として安定した人気を得ていた。リ...
『中勢以』の熟成豚と出合い、衝撃を受けたという森氏。ゲストにもその美味しさを味わってほしいと、極上の熟成肉を使った料理の数々で魅了する。...
特別な日にはグランメゾンのシェフによる肉料理を堪能するそう。 「正統派フレンチで安心できる味と空間があります。仔羊のココット焼きはお肉が柔らかく、肉の味を最大限に引き出すソースも秀逸。牛頬肉のブレゼなども絶品です」...
「え、嘘でしょ?マナミ、そんなレベルの男で良いわけ?」 翌週末、『セリエ・デ・ディーム』でランチの最中、店中に響き渡るような大きな声で、港区女子・楓に相変わらずの上から目線で思いっきり小馬鹿にされた。...
銀座『ペリニィヨン』で料理人としての道をスタートし、ニースやブルゴーニュの名店、赤坂『シュマン』で研鑽を積んだ五木田祐人シェフが腕を振るうビストロ。伝統的なレシピを大切にしながらも独自のアレンジを加えている。 平日は手軽なセットが中心だが、休日には食べ応えあるコースを提供。「ホリデーランチコース」は、前菜とメインが選べるシステム。昼から贅沢な時間を約束してくれる。...
「素材を生かした旨いもの屋です」というスタンスの気取らぬビストロだが、フレンチの伝統的なソースを常に何種類も用意して使い分けるのは、五木田シェフが修業した名店『シュマン』譲り。「フォアグラのパテ」に添えられたソースのエレガントな味わいは、ため息もの。 惜しみなく手間を注いでつくられる内臓料理や、クラシックなビストロ料理をアレンジした骨太な料理は、すでに食通の注目の的。ワインバーとしても利用できるとあり、ワ...
豪華でファンシーな空間はデートや記念日にぴったり。代名詞の選び放題デザートワゴンに愛犬も大興奮!東カレがお薦めする『ワン!ダフルレストラン』は、以下の条件を満たすお店たち。 ①犬関係なく、とにかく食事が美味しい ②外ではなく店内で食事ができる 美食で鳴らす東カレ専属グルメ犬「かつお」氏をお招きし、都内の『ワン!ダフルレストラン』を求めるこの連載。 第2回は代官山より徒歩3分、住宅街を一本裏手に入った創業30年の歴史...
皮はパリッと、身は柔らかく焼き上げ、「桜島小みかん」のドライパウダーを仕上げに添えた「黒さつま鶏」のメイン料理をはじめ、一皿ごとに鹿児島の食材のおいしさと感動に出会えるランチコース。ご希望に応じて、ディナータイムでの提供も可能。(※予約時に要相談) プチ贅沢なランチ女子会や、休日に大切な人と一緒に味わいたい逸品に仕上がっている。...
-+-+--+-+-+--+-+--+-+-+--+-+--+-+-+--+-+--+-+-+- アペリティフ:西瓜、塩、泡 アミューズ、前菜2品、肉料理 魚料理:平スズキ アボカド フィノ デザート: ピオーネ デラウェア ポート、他1品 小菓子、食後のお飲み物後藤祐輔料理長の今回のフェアメニューのポイントは、魚料理を中心に味わっていただくこと。 スタートは、スイカと「ファイン リッチ マディラ」を活かした風味豊かな...
隠れ家的フレンチで食の色彩に心を奪われる 恵比寿の喧騒を離れたビルの2階に位置する『レ ジャン』には隠れ家という言葉が似合う。誰かの私邸にでも招かれたような寛ぎを覚える空間で振る舞われるのは、野菜の魅力をさまざまな形で活かしたフレンチ。 井上岳彦シェフが「口ゼとのバランスを意識して彩りを大切にした」と語る一皿には、炭火でしっとりと口ゼ色に焼き上げられた仔牛肉を主役に、鮮やかな色合いの春野菜が添えられている。料理が五感で...
6種の香草が使われた、渡辺恒シェフのアロマティスバターソースと、熟成フィレ肉の相性が抜群。横浜野菜がさらに元気を添える。マダム由香子のおすすめワインと共に味わうと至福の時間が訪れる。...
訪れたことはなくても、この店名を知っている人は多いだろう。 現在、恵比寿や銀座などデート人気の高い街を中心に8店舗を展開する『鳥幸』だ。 どの店もダウンライトにカウンター、そして地鶏の旨い串で、連日艶やかな男女で賑わっている。 中でもデートの場として最も人気なのが『鳥幸WINE PAIRING』だ。 恵比寿には3店舗を構えるが、ここが群を抜いてデート需要が高い。...
ワイン×焼き鳥と言えばこの店をなくしては語れない。デートにぴったりな焼き鳥店『鳥幸WINE PAIRING』だ。 この機会に、ワインテイスター・ソムリエの大越基裕さんに、焼き鳥店でのワイン選びの法則を教えてもらおう。 「焼き鳥とワインのペアリングは、脂質をどう中和させるかがテーマです。また、ワインの重さはタレの濃淡、部位の脂のボリュームによって決定されます」と大越さん。 一般的には醤油を使うことから、赤ワインと合...
舞台のような焼き台とカウンターに連なるワイングラス。人気焼き鳥店『鳥幸』の4店舗目として2016年6月に開店したここでは、名ソムリエ・大越基裕氏監修のもと、焼鳥1本ごとに世界各国のワインをペアリングするコースも展開。 希少部位をはじめとする焼き鳥はそのままに、アラカルトは店名の通り、フレンチそのもの。レアな部位をオーダーする際にも、極上のペアリングをお忘れなく!...
ワインと一緒に頂く焼き鳥というスタイリッシュなスタイルで、銀座や乃木坂など都内に展開する「鳥幸」の恵比寿2号店がこちら。 夜だと、カジュアル使いというよりもデートや接待などで足を運びたい店だが、その焼き鳥がランチでも丼で味わえる。 甘すぎないオリジナルのタレに絡んだ焼き鳥が贅沢にご飯の上に。ふっくら炊けたごはんと一緒に頬張れば、ああ…、至福の味。...
乃木坂本店をはじめ、銀座、恵比寿でも「予約が取れない」と評判の『鳥幸』は、ワインと焼き鳥を愉しむという「オシャレ焼き鳥」の草分け的存在。 恵比寿駅より徒歩3分の好立地に、2015年6月にオープンした出来立てほやほやの『鳥幸French』は「焼き鳥×ワイン」に加えて、フレンチという要素も加わり、パワーアップ。 「French」と言うだけあって、メニューには焼き鳥の他、野菜のテリーヌや鴨のローストなど、...
ワインと焼き鳥を愉しむという草分け的なオシャレ焼き鳥の『鳥幸』だが、今回は焼き鳥×ワインに加えて、フレンチという要素も加わり、デートに最強の焼き鳥屋が誕生! それがこちら『鳥幸French』。2015年6月26日オープンの、出来立てほやほや。せっかくだから、デートでは「こんなの初めて」な新鮮な感動を意中の彼女に与えたいもの。 デートにぴったりのお店、見つけちゃいましたのでここにご報告致します!...
「ごめん。俺、やっぱ無理だ…って。そう言われました」 『TOOTH TOOTH TOKYO』のバーカウンターに腰掛け、今回の報告者・優奈は困り果てた様子でため息を吐いた。 パープルのカシュクールワンピから覗く足が美しい。艶々としたストレートの黒髪とプラム色のリップが目を惹く、オリエンタルな美女だ。 しっとりとした雰囲気を持ち、濡れたような瞳が印象的。パッと目立つタイプではないが、独特の存在感がある。こういう色...
「ごめん。俺、やっぱ無理だ…って言われました」 『TOOTH TOOTH TOKYO』のバーカウンターに腰掛け、今回の報告者・優奈は困り果てた様子でため息を吐いた。 しっとりとした雰囲気を持ち、濡れたような瞳が印象的な女性。パッと目立つタイプではないが、独特の存在感があるため、こういう色気に惹かれる男性は多いだろう。 しかし彼女はつい先日、付き合ってまだ1ヶ月も経たぬうちに、彼から別れを告げられてしまったらしい。...
光と鏡の螺旋階段から始まり、一歩足を踏み入れれば妖艶な空間が広がる。。17mのカウンターや鉄網のカーテンなどは、インパクト抜群。非日常な雰囲気ながらも客席がゆったりと配置されているので、リラックス感して会話に集中できる。飲み放題がついたコースは、全6品。...
店名:TOOTH TOOTH TOKYO(トゥース トゥース トーキョー) 住所:渋谷区東3-17-12 トレディカーサ恵比寿 B1F 営業時間: 【月曜~木曜】 ランチ 11:30〜15:30(L.O.15:00) ディナー 18:00〜26:00(L.O.25:00) 【金曜・土曜】 ランチ 11:30〜15:30(L.O.15:00) ディナー 18:00〜28:00(L.O.27:00)...