「あー、泉!久しぶりー。元気にしてた?」 「浩子、美樹、久しぶり!」 湿った空気の中に、ほんのりと秋の気配が漂い始めた金曜日の夜。私は大学時代からの...
初デートは、戦場と言っても過言ではない。 会話を盛り上げるために頭を高速回転させる男。それに合わせつつ、ちょっとした言動や会話で男をふるいにかける女。 ...
7月28日(木)、20時。 早速、今回めでたく東カレによりマッチングし、初デートすることになった2人の経歴を紹介したい。 男性の名前は誠人...
6月の週末の夜、希は昌大と一緒に銀座へ向かっていた。 「たまには、素敵な所で食事しよう。銀座のレストランを予約したから、おしゃれしてきてね」 ...
世界最高峰の美食タウン・銀座において、多くのグルメを魅了してきたフレンチ『ラール・エ・ラ・マニエール』。 そんな名店がこの5月、新たなシェフを迎え、...
来月、付き合って3年になる彼女が30歳の誕生日を迎えます。メモリアルな30歳という日を、どのようなレストランでお祝いすればよいでしょうか?お店選びに悩んで...
シェフの清水将氏は、フランスの3ツ星『マルクベーラ』時代、朝の4時から野山に分け入り山菜やキノコを収穫。『アルページュ』では自家菜園を持つアラン・パッサー...
5丁目から1丁目へ銀座内移転を果たした『ドミニク・ブシェ トーキョー』。新店舗はシェフのアパルトマンにおよばれしたかのような、コージーで温かな雰囲気を演出。 料理や文化、技術の“継承”をテーマに、コースにはブシェ氏の料理人人生におけるエポックな料理が組み込まれる。2000年誕生の「牛テールの赤ワイン煮込み」もそのひとつ。添えたじゃがいものピュレにトリュフをあしらい強さを加えたのは、東京店シェフ・厚東創氏のアイデア。 フ...
しかし、そこから私は裕司さんの感情や思いが掴めず、物憂い気持ちを募らせることになる。 初回のデートは明らかに良い感じだったし、LINEも来る。向こうから誘いも来る。それなのに、一向に距離が縮まらないのだ。 2回目は、銀座の『ドミニク・ブシェ トーキョー』で食事を楽しみ 、その後はコンラッド東京のバー 『Twenty Eight』で夜景を見ながら飲むという、典型的なデートコースで、私たちは夜景に酔いしれた。...
そこから、僕たちは何度かデートを繰り返した。 2回目のデートは、『ドミニク・ブシェ トーキョー』に行った。その後コンラッド東京のバー 『Twenty Eight』で夜景を眺めながら飲んだ。 絵に描いたようなデートコースに彼女もうっとりしてくれていたと思う。 3回目は 『ディキシー ダイナー 恵比寿』で昼下がりにランチ。美由紀が飼っている犬に会いたいと、僕がリクエストしたのだ。 犬好きの僕は...
1丁目の路地。ビルの2階にあったのは『ドミニク・ブシェ トーキョー』だ。 店内はまるでシェフの邸宅を思わせるセンスよく温かな空間。壁も椅子も凛としたスタッフもすべてが上質。クラシックとは無縁の雰囲気。銀座らしくない、と思った。 案内された個室にはシェフズテーブル。目、耳、舌にも楽しいフレンチは、ただただ私を幸せにした。サービスも一流。銀座が私を許容してくれている。しかも「いい女」として。海外にいっし...
2015年夏、5丁目から1丁目へ銀座内移転を果たした『ドミニク・ブシェ トーキョー』。新店舗はシェフのアパルトマンにおよばれしたかのような、コージーで温かな雰囲気を演出。 料理や文化、技術の“継承”をテーマに、コースにはブシェ氏の料理人人生におけるエポックな料理が組み込まれる。2000年誕生の「牛テールの赤ワイン煮込み」もそのひとつ。添えたじゃがいものピュレにトリュフをあしらい強さを加えたのは、東京店シェ...
約束の週末、美咲は、雅彦に指定された店に向かった。銀座のフランス料理店『ドミニク・ブシェ トーキョー』だ。 美咲にとってはランチで訪問するのが精一杯の、憧れのレストランだ。雅彦からLINEで店のリンクが送られてきたときは小躍りしそうになるほど嬉しかった。 店に到着すると、雅彦が、同僚の男性と共に先にテーブルについていた。 「美咲さん、初めまして。雅彦くんと同期の光博といいます。」 そ...
「百合ちゃん、今日は誘ってくれてありがとう。こうやって二人きりでゆっくり話すのって、久しぶりだよね」 『ロテスリーレカン』でのランチを楽しみながら、美織はにっこりと微笑んだ。 美織と百合は、青山学院大学時代の同級生で、ともに29歳。 卒業してからはすっかり疎遠となっていたが、共通の友人の誕生日パーティーでバッタリと再会したのはつい先日のこと。それ以来、こうして再び連絡を取り合うようになっていた。 「私も...
40年以上続く老舗フランス料理店・銀座レカンの姉妹店。多様なローストの技術をコースにふんだんに駆使し、正統派フレンチを提供している。 ランチコースはリーズナブルながら、アミューズからキャフェに至るまで絶妙の火加減と充実のコース内容が舌を楽しませてくれる。とくに部位によって焦げ目や柔らかさの口当たりの変化が堪能できるローストチキンは絶品。 また、2014年にリニューアルした空間やサービスも、昼とは思えない優雅さが楽しめる...
40年以上続く老舗フランス料理店・銀座レカンの姉妹店。多様なローストの技術をコースにふんだんに駆使し、正統派フレンチを提供している。 ランチコースはリーズナブルながら、アミューズからキャフェに至るまで絶妙の火加減と充実のコース内容が舌を楽しませてくれる。とくに部位によって焦げ目や柔かさの口当たりの変化が堪能できるローストチキンは絶品。 また、2014年リニューアルした空間やサービスも、昼とは思えない...
2014年12月に移転オープンした『ロテスリーレカン』は、重厚なインテリアだった『銀座レカン』に対し、明るい空間とブルーの配色がとても爽やかだ。 しかし、『レカン』のエッセンスは店内にちりばめられている。カジュアルラインといってもホワイトクロスにはクリストフルのカトラリー、リーデルのグラスが並び、ロブマイヤーのシャンデリアはまばゆいばかり……。...
-+-+--+-+-+--+-+--+-+-+--+-+--+-+-+--+-+--+-+-+- アペリティフ:SANDEMANTE 前菜:オマール海老とホワイト ポートコンソメジュレ 桃のクーリーとアーモンドムースと共に アミューズ、魚料理 肉料理:ローストポーク マデラの芳香 デザート、ミニャルディーズ、コーヒー渡邉料理長がお届けするフェアのスタートは、夏の香り爽やかなアペリティフ。フレッシュな清...
パリが認めた日本人シェフは今でこそ珍しくないが、吉野 建シェフこそ先駆者だ。 8区の店で16年もオーナーシェフを務め、日本人の繊細な感性を活かして素材の滋味を素直に表現する「テロワ(大地)の料理」で本場を魅了してきた。 今秋で11周年を迎えた銀座店でも、重鎮のスタイルは不変。スペシャリテはジビエ料理だが、味わいはいたって上品で、フレンチ初心者にも向く軽やかさ。 驚くほど開放的な店内も壮観で特別な時間を共有する別格...
人生には思いがけない出来事が、いくつも用意されている。 良いことばかりが人生ではない。 受け止めきれずに取りこぼしてしまうこともあるだろう。時には呼吸ができないほど苦しい時もある。 そんな困難に直面し、心が折れてしまいそうになった時、ほんの少しだけ背中を押してくれる存在に出会えたら、人生は好転していくのかもしれない—。 これは生まれ月の違う12星座の女たちが、ある存在をキッカケに自分を取り戻していくストーリ...
ディナーの最中も、康一郎は優里の写真を撮ったり、手を握りしめたり、食事以外に忙しそうだった。 見かねた優里が「ちゃんと食べて!」とふざけて頬を膨らませると、「優里ちゃんといられるの、幸せなんだもん」と言って、止めようとはしなかった。 そんな康一郎が告白してくるのは、時間の問題だと思っていた。 優里の心は、もちろん「YES」。そして、今夜は康一郎と過ごすことになるのだと、心の準備を整える。 ...
世の中には2種類の妻がいる。 結婚して何年経っても夫にレストランで誕生日を祝ってもらえる妻と、そうでない妻。 かつて“女子力おばけ”と呼ばれた女、萌美(32)は、もちろん前者だ。 今日は『タテル ヨシノ銀座』で迎える32回目のバースデー。繊細なネイルアートが施された指先で、萌美はメニューをめくった。 「ランチでもメインは選べるのね。和牛のランプか、鴨か…テート・ドゥ・コション、って何...
吉野建シェフが盛りつけに対して重視するのは、「皿の中の色彩、曲線や流れ」。その哲学を示す好例が、写真の料理(¥23,100のコースの前菜)だ。 中央の手長エビのサラダ仕立ての周囲を飾るのは、エビと相性のよいカリフラワーのクリームの白い曲線と、バジルのソースの伸びやかな流れ。繊細な甘みをもつ手長エビは、殻つきのままソテーすることで、身に殻の香ばしさが移されている。 その手長エビの風味を引き立てるのが、...
『レストランタテル ヨシノ 銀座』 ~吉野建シェフの料理への情熱を体感~ 海の色を表現したネオ・トラディショナルな空間が印象的。吉野シェフのスペシャリテの数々が味わえる。ディナー¥10,000 ~...
吉野建シェフが焦がれた「テット・ド・ヴォー ソース・トルテュ(仔牛頭肉のゆで煮 ソース トルチュ)」。だがこの料理を、フランスのように仔牛を入手できる環境にはない日本で、再現するのは難しい。そのため吉野シェフは仔豚でこの煮込み料理を作り、彼自身のスペシャリテへと成長させた。 それがさらに進化したのが、「浜名湖すっぽんのココット煮」。下処理後、ぶつ切りにしたすっぽんをブイヨンで煮、その煮汁にセージやバジル、タイ...
連絡先を交換した一週間後、思い切って自分から和彦を食事へ誘ってみた。 —美羽:もし良ければ、お食事ご一緒させて頂けませんか? するとすぐに返信が来て、私たちは初デートをすることになった。しかも初デートは『ベージュ アラン・デュカス』で、私は更にテンションが上がっていた。...
—とは言え、ただの社交辞令だったんだろうなぁ。 彼女と連絡先を交換してから、僕はそう思っていた。それに立場上、“仕事の関係で繋がれば得をする”と思われることも多く、美羽もそんな感じの一人だと決めつけていた。 しかし美羽は他の子たちと違い、真剣に僕のことを恋愛対象として見てくれていたらしい。 —美羽:もし良ければ、お食事ご一緒させて頂けませんか? 知り合ってから一週間後に来たLINEに少し驚きつつも、断る...
まず一軒目は『ベージュ アラン・デュカス 東京』。東京の一等地にオープンして15年になる不動の名店だ。 店が入るのは「シャネル 銀座ビル」の10階。そう、ここはシャネルとフレンチの巨匠であるアラン・デュカス氏とのコラボレーションであるレストラン。 ハイブランドが並ぶ銀座には、ブランドを冠したレストランが点在しているが、その先がけが『ベージュ アラン・デュカス 東京』なのだ。...
2018年秋にリニューアルした同店のインテリアは、世界のシャネルブティックすべての設計を担当するデザイナーのピーター・マリノ氏がプロデュース。 総料理長を務めるのは、生産者に直接仕入れ交渉をするなど、アラン・デュカス氏のエスプリが受け継がれる小島 景氏。 シェフパティシエのシルヴァン・コンスタン氏によるアニバーサリーケーキは、シャネルの代表作のハンドバッグ「マトラッセ」を表現している。...
店名:ベージュ アラン・デュカス 東京 住所:中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング 10F 営業時間:ランチ 11:30~16:00(L.O.14:00) ディナー 18:00~23:30(L.O.20:30) 定休日:月曜・火曜、夏季、年末年始 電話番号:03-5159-5500...
そこには『ベージュ アラン・デュカス』でにっこりと笑う、シャンパングラスを持った彼女の笑顔があった。他の投稿をみると、どうやら彼女は仕事で昇進したようだ。 ―すごい…。 なぜだか分からない。だが香織は彼女の投稿を見た瞬間、嫉妬よりも何よりも、“完敗だ…”と思わずにはいられなかった。 ―拓斗の本命で、その上仕事でも昇進して…。確かに雅也さんの言う通り、今の私では到底叶わない…。 しかし...
記念日に、彼女が大好きだからと奮発して連れて行った『ベージュ アラン・デュカス 東京』でも、「個室じゃないと落ち着かない。」と言われてしまって。彼女を喜ばせようと頑張っただけにショックでした。 また僕の仕事が忙しくなる一方で、彼女の唯一のレギュラー番組が終了することになりました。アナウンサーの世界って過酷ですよね。一流大学を出て、かつモデルの様なビジュアルの子の中での競争な訳ですから。 僕も近い...
「...僕のプリンセスへ」 シャネル銀座ビル最上階の『ベージュ・アラン・デュカス東京』にて、濃厚なチョコレートとヘーゼルナッツのデザートをうっとりと堪能していた美波は、この日、人生最大の幸福も一緒に味わった。 恋人の孝太郎がスッと人差し指を立てて店員に合図をすると、大きな白い薔薇の花束が目の前に現れたのだ。 「...ど、どうしたの...?急に、こんな素敵なお花...」 突然の演出に驚...
今まで25年間生きてきて一番嬉しかったのは、藤田さんから「結婚したい」って言われた時。 『ベージュ アラン・デュカス 東京』で食事中、何気なくプロポーズされた直後は、あまりにも突然すぎて冗談かと思った。...
コース名:クリスマス特別コース 場所:ベージュ アラン・デュカス 東京(中央区銀座 3-5-3 シャネル銀座ビルディング 10F) 提供期間:12/20(水)~12/25(月) 提供時間: ランチ 11:30〜(L.O.14:00) ディナー 18:00〜(L.O.20:30) 内容: ・12/20(水)※通常メニューあり ランチ 13,000円/ディナー 38,000円(税込・サ別) ・12...
スリリングな体験は恋に結びつきやすいと言われるが、そんな心理がデートにプラスに作用するのが高級フレンチ。たとえばフレンチの巨匠とシャネルが手を結ぶ『ベージュ アラン・デュカス 東京』は、凛とした緊張感のある空気に気分が上がる一軒だ。 「料理はファッションにおけるコレクションと同様、季節感を大切にするものです」というデュカスの考えに基づくコース(¥14,000〜税込サ別)は、重さを排除したモダンなスタイル。...
質の高い料理とサービスで、常に最高のものを提供する「アラン・デュカス・エンタープライズ」と最高級ファッションブランド「シャネル」に共通する“シンプルかつエレガント”なエスプリが、料理と空間の細部にいたるまで表現されている『ベージュ アラン・デュカス 東京』。 インテリアのすべては、世界のシャネルブティックすべての設計を担当するデザイナー、ピーター・マリノ氏が演出。 テーブルアートには、陶磁器やクリス...
◆ 翼から「会社を辞めようと思う」と言われた時は、本当に別れようと思った。だが、夢に向かって頑張る彼を、素直に応援したいと思えたし、そのタイミングで別れを切り出すのは酷なことに思えたのだ。 信じた通り、翼は自分の会社を始めて、順調に業績を伸ばし、最近はやっと時間の余裕もできたようだ。 ―この勢いに乗って結婚まで進めば理想的― そう思っていた矢先に、また翼が「忙しいから、しばらく会えな...
大都市・東京と言う舞台を最大限に活かし、目を輝かせながら東京生活を謳歌する人がいる一方で、大都市の黒い波に呑まれて奈落の底に突き落とされる人もいる 。 東京生活を生き抜く上で、知っておくべきルール。 武器も持たず、手探り状態で進む人より、先に攻略法を知っている人が得をし、 東京ゲームを制する仕組みになっている。 ステップアップしていくのか、道を踏み外すのか...... 一つの選択が、人生を大...
波乗りの後、夕方からの美帆との待ち合わせに大遅刻しました。その日は波が良くて、気づけば予定よりかなりの時間が過ぎてしまったんです。海の中では時間が分からないので……。 言い訳ですが、週末に湘南で波がいい日というのは、僕みたいなサラリーマンサーファーにとってはかなり希少なんです。さらに帰り道は大渋滞していて、結局、約束には3時間遅れ。 美帆は想像以上に怒っていました。渋滞で遅れる、と何度か伝えたに...
アラン・デュカス氏に「私の料理哲学を最も理解する日本人料理人」と言わしめた小島 景総料理長。使う野菜は、自らが毎朝、鎌倉の市場へ足を運んで仕入れるこだわりぶり。 食材はもとより、ソースひとつ、切り方ひとつ、美味しさと美しさのための手間暇を惜しまず、妥協なく作られた珠玉の料理が婚礼を彩る。「婚礼のゲストは年齢・出身地・性別が様々。その全てに喜ばれるメニューを心がけています」。 至福の祝宴がここに。...
テーブルマナーをはじめ、牡蠣や海老など魚貝類の食べ方で相手の考え方や生き方が見えます。つまり人生が見える。私は器用な食べ方より、どこか不器用さがある方が好きです。...
紅葉が終わらないと何となくクリスマスという気持ちにならないわよね。木枯らしが吹いて、裸になった木に電飾が巻きつけられた街の景色を見て、ようやく「あ、そろそろクリスマスか」とやる気になったところで、もう遅い。 もし、クリスマスを外でディナーしようと思ったら、10月から始めた方が賢明。レストランの予約も2ヶ月前から受け付けるところが多いと考えると、正確には、10月23日から始まるのよ。 12月になっ...
東京のライフスタイルを紹介して15年の東京カレンダーが、東京に住む女性たちをエリアごとに分類した「東京女子図鑑」女性の趣味趣向は、居を構えたエリアに如実に現れ、よく行くレストラン、出没場所で形成、強化されていく!? 本日は、人気の街《銀座》。秋田から上京して、アパレル企業に就職し「三軒茶屋」「恵比寿」に住んだ綾が、次に引っ越した街とは・・・? 前回:28歳OLが選ぶ街「恵比寿」。いつでも脱げる臨...
自宅から自転車で10分か15分。鎌倉駅の駐輪場にママチャリを置いたら、駅東口から徒歩3分ほどの鎌倉市農協連即売所に、急ぐ。 『ベージュ アラン・デュカス東京』総料理長・小島景氏の、いつもの日常だ。この市場に通い、既に10数年。ニース、モナコでの修業中に野菜に開眼した彼にとって、生まれ育った街に農家が直接販売を行うこの場所があることは、幸福な運命だったのだろう。 市場は正月三が日を除き、毎日開く。4班に分か...
正直、さとみと同じ化粧品を使うなんて負けを認めるような気もしていたのだが、鏡に映る夏希はさとみとも違う、生き生きとしたオーラを放っていた。 すっかり見違えた姿にテンションが上がり、夏希は急に誰かに会いたくなった。今日、孝之は何をしているのだろうか。 しかしLINEのトークルームを開いたところで、手を止めた。 せっかく綺麗になった姿を見せるのだから、自分を無下に扱った孝之では惜しい。さとみと食事へ行ったことへの...
「愛華!久しぶり〜。元気だった?」 少し出てきたお腹をさすりながら、フラットシューズにゆったりとしたワンピース姿のアリサさんが『ティエリー・マルクス』へやって来た。...
銀座四丁目交差点に立つ「GINZA PLACE」内のガストロノミーレストラン『ティエリー・マルクス』が、ランチメニューをリニューアル! フランスの料理界を牽引するシェフの一人であるティエリー・マルクス氏監修の同店。このたび、氏のエッセンスをより気軽に堪能できるリーズナブルなコースも登場した。 銀座の街を眼下におさめる、大人のデートには持ってこいのロケーションで、贅沢なランチタイムを過ごしてみてはいか...
男性から食事に誘われたら、ひな子は必ずこう答える。 「メニューによります😏最近忙しいので......」 美貌・知性・若さという女の市場価値を決める3大条件、すべてにおいて最高値を誇る女・ひな子。 ―中途半端な店に、私を誘わないで― そのセリフの意図を汲み取った選ばれし男たちは、高飛車に肥えた彼女の舌を唸らせるべく、東京中の美食をめぐり、試行錯誤を繰り返す。 『ペレグリーノ』、『Fu...
「ぜひ一度、『広尾湯』にも行ってみてください」 石神の言葉に、今度はサトコがこくりと頷いた。 サトコが選んだのは広尾の物件だった。住所は南麻布で、駅から徒歩7分の部屋。大きな特徴はないが、清潔感溢れる気持ちの良い部屋ではあった。 「決め手はなんだったんでしょうか。参考までに聞かせていただけませんか?」 石神が、ワインを喉に流しこみナプキンで口元を拭ったあとに言った。その一連の動作があまり...
マッスーが指定したのは、ひな子の予想通り『ティエリー・マルクス』であった。 去年秋にできたばかりで、今銀座で最も注目を浴びていると言える、正統派モダンフレンチのレストランだ。 店名でもあるティエリー・マルクス氏は、パリのジョエル・ロブションでもシェフを務めていたらしいが、期待値以上にクリエイティブで繊細な料理を堪能できると高評価が絶えない店である。 白を基調とした上品な店内を進むと、個室に...
—今日の食事会、銀座だって。遠くない? ホットヨガのクラスが終わり携帯を見ると、友人の咲子からLINEが入っていた。 —確かに、ちょっと遠いね。港区界隈で開催してくれればいいのに。 岩盤浴の上で行うヨガでかいた汗を拭きながら、返信を打つ。行くか行かないかはお店次第かな、と思いながら咲子の返事を待ってみる。 咲子は家賃30万の六本木のマンションに住んでおり、自称タレントだ。しかし顔は“...
いつの時代も、靴が女性を素敵な場所へと誘う。 どんな靴を履くのか。そこに女性の今後の人生に対する、強い意思が宿る。 2017年の東京を歩きゆく女たち。 彼女たちは、人生のパートナーとして、どのブランドの靴を選ぶのか。 靴と東京と私。靴なしでは、女の人生は語れない。...
店内は白を基調としたシンプル、かつ自宅に招かれたような温かみを感じられる空間を演出。革新的な料理を、繊細な技で味わえるガストロノミーを展開する。それが『ティエリー・マルクス』だ。 フランス料理の歴史として古くから受け継がれてきた伝統を守りつつ、新たな挑戦や革新を加える。マルクス氏独自の世界観がどんどん広がる。プライベート感がたっぷりな空間は、ダイニングも少人数で落ち着いた雰囲気。さらに奥へ進むと個室が1室...
2016年5月、同ビルの8F〜10Fに本格フレンチ『レストラン・オザミ』が満を持して登場した。丸山宏人さんが長年温めてきた構想を全て詰め込んだという「夢の集大成」が実現。 同社が長年培ってきたノウハウと、「自社ビルだからこそ実現できる」という破格のサービスが、レシピや盛り付けにも見事に発揮されている。...
世界中のセレブを虜にしてきた、イタリアの高級靴ブランド・レネカオヴィラ。 私がこの靴と最初に出会ったのは、大学の卒業旅行でイタリアを訪れた時だった。 あまりにも美しい、芸術作品とも呼べるクリスタルのビジューが施された靴を一目見て、私はすっかり恋に落ちた。 女性なら、誰もが一度はあるのではないだろうか? “靴と目が合い”、そしてその靴を“何としてでも持って帰りたい”という衝動に駆られたことが。 その...
銀座や丸の内を中心に、正統派フレンチレストランを展開するオザミ ワールド。銀座のど真ん中に所有する自社ビルの1~4階に3月にオープンした「プティ オザミ」もまだ記憶に新しいが、同ビルの8~10階に満を持してオープンしたのが本格フレンチの新店『レストラン・オザミ』だ。 細い路地に面した1階のテラス席は、本場のパリを彷彿とさせる開放的な雰囲気。ふと脇に目を向けると、小さな看板が、8階への入口を教えてくれる。...
昼から銀座でフレンチでもどう?なんて彼女を誘えるのがここ。 シェフは、『銀座レカン』を始め、数々のフランスの星付きレストランで研鑽を重ねた今帰仁実シェフ。彼の"自然への敬意"を込めた料理は昼夜問わず、おまかせのみで展開する。驚くのはランチなのにメインディッシュの前に3品もの料理が登場する皿数の多さ!...
日本酒は繊細ゆえ、古典的なフランス料理のしっかりしたソースには合わせにくい。今帰仁シェフ流のマリアージュのコツは、料理のソースの味を控えめにすること。日本酒を「第2のソース」と捉えているのだとか。 今帰仁シェフが渡仏した1998年、かの地では日本酒はまだトレンドではなかった。が、在仏中に「日本人としてのアイデンティティを持ちたい」と思うようになったことをきっかけに、自国の食文化である日本酒に注目。 というわけで、200...
『銀座レカン』を始め、数々のフランスの星付きレストランで研鑽を重ねた今帰仁実シェフ。彼の"自然への敬意"を込めた料理は昼夜問わず、おまかせのみで展開する。驚くのはランチなのにメインディッシュの前に3品もの料理が登場する皿数の多さ。鮮魚と旬野菜をたっぷり使って季節感を演出した料理は、どれも充分なポーション。だが誰もがペロリと完食してしまう軽やかな仕上がりに、改めて確かな技術を実感できるはずだ。...
結婚3年目の杉本夫妻。ふたりの思い出のお店が、銀座で本物のリヨン料理を提供するこの店。 「実は、プロポーズもここなんです!」(唯さん)と嬉しそうに語ると、「誕生日など、人生の節目に訪れたくなる、安心できる味」(拓也さん)とのこと。 銀座のちゃんとしたお店で食事するのは、やはり何よりの思い出になるのだ。...
本格フレンチレストランを営む場所としてはややマニアック過ぎると言って差し支えないであろう街・虎ノ門。ここで濃いフレンチ好きの熱い支持を集めていた『サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ』がこのたび銀座にお引っ越し。新旧の名店がひしめく東京屈指の美食エリアに進出を果たした。 もちろん、脇坂尚シェフが追求し続けている、リヨンおよびリヨネ地方の伝統料理が並ぶメニューは虎ノ門時代とほぼ変わりなし。リヨンの料理に多用され、かつ、小石原が深く愛...
「どうしたの?ぼんやりして」 美月がランチを予約していたらしい『シェ・トモ』で、ふいに顔を覗かれ我に返る。 妻に何かを悟られてしまわぬよう十分に気を配り、今は彼女との時間に集中しようと努力をしているはずなのに、気づけば上の空になってしまう自分がいた。 「いや、別に」と誤魔化すようにしてウォーターグラスを手に取った僕を、美月はじっと眺めている。そして急に、改まったそぶりを見せた。 「…ねぇ。廉に、話がある...
「お肉といえば熟成肉でしょ。今度のデートも熟成肉に行きたい」という彼女のオファーにこたえるのもいいが、男たるものさらに上をいく提案をしたいもの。今の時期なら、「旬を迎えたジビエの鴨、食べてみたくない?」と返すのはいかがだろう。 フランス語で野生鳥獣を指すジビエは、牛や豚に比べ脂肪が少なく、香り良さ、肉の旨みが強烈な味わい。大人の冬のデートでは押さえておきたい味覚だ。せっかく行くなら銀座のフレンチ、こんなお店はいかがだろうか?...
店舗名:LA BELLE LUNE(ラ・ベルリュンヌ) 住所:中央区銀座8-7-2 銀座藤井ビル2 B1F 営業時間: ランチ:11:30~16:00 ディナー:18:00~24:00 ※要予約 定休日:日曜 ご予約: TEL 03-6274-6459 E-mail labelleluneyoyaku@gmail.com URL:https://www.labellelune.tokyo/...
「肩肘張らずに美味しいものを食べてほしい」という十時シェフ。 銀座を代表するレストランのひとつでありながらも、かしこまることなく、ゆっくりと食事ができるのがうれしい。 日本の旬を大切にした料理は、国内から選りすぐった食材を使い、日本人に愛される優しく大らかなひと皿へと集約されている。 『銀座レカン』で長く総料理長を務めた十時シェフだけに、その確かな技術は揺るぎないが、今年は新しく溶岩グリラーを導入し、さらなる美味...
かつて『銀座レカン』の総料理長を務めた日本屈指のフレンチ料理人・十時シェフが自然派レストランをコンセプトに開店。 極上素材を使った正統派フレンチが食べられる。ハンバーグに使われる牛肉は、放し飼いで牧草を食べて育った健康的な赤毛和牛のもの。 荒く挽き、ごろごろとした肉の食感を残し、つなぎもほとんど使っていないため、食べると噛み応えがあり、肉本来の旨みが凝縮した味わい。香ばしくカリッと焼き上げた手作りのパンも、ぜひともお替...
食材の可能性を最大限に引き出す自然派レストラン 26歳の時、斉須氏が休暇で日本に帰ってきた際に、『銀座レカン』の料理長だった城さんから「若いやつがフランス行きたいというから話をしてやってくれ」と言われて話をしたのが最初の出会いだったという。 「まるで若いころの自分に会っているような感覚で仲良くなったんです」 斉須氏がこう話すのは、『GINZA TOTOKI』の十時亨シェフだ。 「フランス時代も、...
野菜や魚介類に旬があるように、肉にも季節の味がある。「これからの季節はまさに“仔羊の旬”。仔羊は初夏からが旨い!」 そう顔をほころばせるのは銀座で本物の味を追求し続けている『レディタン・ザ・トトキ』の十時亨シェフ。羊料理に定評があり、自身も羊を愛してやまないシェフが選んだ肉、それが「焼尻プレ・サレ」である。 「そもそもプレ・サレとはフランス・ブルターニュ地方の海岸で、潮風の塩分を豊富に含んだ牧草を食...
1974年に開業し、多くの人々に愛されてきた日本クラシックフレンチの代表格。 ビル建て替えのために2年4ヶ月もの休業を経て2017年6月にリニューアルオープン。重厚でゴージャスな内装から、明るく洗練されたムードのメインダイニングに生まれ変わった。 7代目料理長は、『ルシャスリヨン』や『ロテスリーレカン』の料理長を努めた渡邊幸司シェフ。 『銀座レカン』が培ってきた伝統的なフレンチのベースを崩すことなく、フレッシュな...
昭和40年代、それまでホテルの専売特許だったフランス料理が、その流れを街場へと移し始めた1974年、今はなき『マキシム・ド・パリ』や『ロオジエ』と共にグランメゾンの先駆けとしてオープンしたのが、ここ『銀座レカン』だ。 井上 旭氏や城 悦男氏など往年の名シェフ達を輩出してきたこの名店が、ミキモト本店の改修工事に伴い、しばしの眠りについたのは、2015年1月15日のこと。そして、およそ2年半の時を経て、新生『銀座レカン』が新たな...
デートは翌週の金曜になった。約束をしてから、私は浮き足立っていた。 久しぶりのデートに何を着て行こうかと悩みながら、弘毅からの連絡を待つ。 しかし、前日になっても何の連絡もない。 ようやく弘毅から連絡が来たのは、当日の朝だった。 ーどこ行きたい?気になっているお店とかある? え・・嘘でしょ? 初デートなのに、当日になってもまだお店の予約をしていないのだろうか? —どこでもいいよ...
優里との初デートは翌週の金曜だったが、その日は想像以上に早くやって来た。朝、優里にLINEを送る。 ーどこ行きたい?気になってるお店とかある? —どこでもいいよ。弘毅に任せる! 同期らしいあっさりとしたやり取りを終え、店を予約した。 同期とは言え、僕は優里の食の好みも今住んでいる家の場所も何も知らないことに気がつく。 とりあえず銀座ならば会社から程よい距離にあるし、間違いはないだろう。そう思い、気にな...
店内に入ると、足元を木漏れ日をイメージしたライトが照らし、その奥に流木が立ち並ぶ森が出現する。ここは『アジル』、開店1年目でミシュランの一ツ星を獲得したフレンチだ。そのウェイティングバーで彼女を待っている。 ただ高いだけ、有名なだけの店選びでは、誠意は伝わらない。味はもちろん、心から楽しめる身の丈に合った雰囲気も重要だ。...
―もう、あんな風にあの人と会うことはないんだから。しっかりしないと......。 詩織は正男のために自宅で手料理をしながら、英一郎を頭の中から追い払うことに努めていた。 鰹節と昆布から丁寧にとった出汁を、白身魚の煮つけ、味噌汁、青菜のお浸し、出汁巻き卵といったメニューに、それぞれの分量で取り分け少しずつ料理を仕上げていく。 計画的に献立を調理する流れ作業が、詩織は決して嫌いではなかった。 ...
「どうも、お久しぶりです」 あゆみはニコリと微笑み、ワイングラスを合わせた。目の前に座る松岡も、41歳の男性らしく、目尻に皺を寄せて深みのある笑顔を向けて来た。 松岡は、あゆみが勤務するインテリア会社の取引先で、大手百貨店の営業戦略部で部長をしている男だ。 これまで、何かのプロジェクトの区切りや担当者の異動のタイミングなどで、会食を重ねた相手だ。 松岡も離婚経験者で、もう何年も一人で...
名店『エスキス』が同じビルの2フロア下にオープンさせた姉妹店『アジル』。店名は、仏語で「泥」や「粘土」という意味。家畜の餌の牧草や、野菜、陶器の源が泥であることにちなんだネーミングだ。 根源的な自然の力強さを空間や皿の上にちりばめた『アジル』の料理は、主素材の存在感を出した骨太なアラカルト。コースで出される繊細な『エスキス』の料理とは対照的だが、村島輝樹シェフいわく共通点もあり、食材に対するアプローチ方法...
ユキは、あることを決意した。 自分から、隆一に結婚の話を持ちかけようと。 もちろん少なからず、抵抗は感じている。普通は男からするものでは?と。 しかし、結婚した友人たちは彼氏に少しずつプレッシャーをかけていったことを思い出し、ユキは決意を固めたのだ。 隆一から言って欲しいという気持ちはあるが、彼からプロポーズされることを、今は期待できそうにない。 ◆ ユキと隆一の出会いは、大学の先輩である倉...
銀座のテッパンデートなら、こんな店がオススメだ。目の前でトリュフのハンバーグを仕上げてくれる『アヒル ギンザ』。 全てが一流の仕事が施され、見ていて飽きない。ハンバーグの上にかける赤ワインソースも2日間ほど煮込まれた特上のもの。 仔牛の骨と、ニンジンやタマネギなどの野菜を一緒に煮出してこして残ったフォンドヴォーに、赤ワインと赤ワインビネガーを加えた贅沢ソースだ。...
「もやはハンバーグの域を超えている」「これまで食べたハンバーグの中でベストかもしれない」。 食べた者の口からこんな感嘆の声が漏れると噂のハンバーグが、銀座にあるのをご存知だろうか? その正体は、フレンチ鉄板料理『ahill ginza』の看板メニュー「ahill特製ハンバーグステーキ」。あろうことか、中にフォアグラが隠れていて、ナイフでカットすると、とろ〜り顔をのぞかせるというではないか。...
こちらも銀座Velvia館の8Fにある『フレンチ鉄板焼き ahill ginza』。鉄板フレンチというジャンルを世に広めた西麻布『アヒル』の銀座店だ。 その趣は、白を基調に開放感に溢れ、奥にはシャンデリアを配した個室も用意。シェフは「プレゼンテーションに一層こだわりたい」と意欲的。コースは、プリフィクスとおまかせの全3種を用意。A5ランクの黒毛和牛とフォアグラのハンバーグなどスペシャリテはそのままに、野菜...
鉄板フレンチというジャンルを世に広めた西麻布『アヒル』の銀座店。その趣は、白を基調に開放感に溢れ、奥にはシャンデリアを配した個室も用意。白石智章シェフは「プレゼンテーションに一層こだわりたい」と意欲的。コースは、プリフィクスとおまかせの全3種を用意。A5ランクの黒毛和牛とフォアグラのハンバーグなどスペシャリテはそのままに、野菜を中心に素材の新規開拓にも余念がない。進化を重ね飛躍するその様をしかと見届けたい。...
通常のコースもいいけれど、有名シェフの人気店ならば、シェフおすすめのメニューを楽しみたいもの。そこで今回は六本木『プロバンスミレイユ』、代官山『モン・プレヴォー』などのフレンチレストランで修業ののち、現在はオーナーシェルとして活躍する、内田 実さんに“東カレオリジナル”コースを作っていただいた。 同店の人気メニュー「函館大沼牛ロースステーキ(200g)」とアラカルトの前菜、サラダ、自家製パン、ハウスワイン(グラス)をチョイス...
銀座の地に創業37年目を迎えた老舗フレンチがある。オーナーシェフの本間賢氏が創り上げるのは、自ら厳選した旬の魚介や野菜をふんだんに使い、長年培った技と経験で素材の旨味を最大限に引き出した極上のフランス料理。 合わせるワインはフランス産のみ、30種類以上が並ぶ。ディナーコースは5,400円~。上質な料理・空間・サービスが揃う、大切な人とぜひ訪れたい名店である。...