薬食同源の考えが、今も普段の食生活にキチンと受け継がれている韓国の食卓。素肌の綺麗な女性が多いのも、そうしたバランスの取れた食事が大きく関係しているようで、「牛や豚の骨から摂るコラーゲンたっぷりのスープやキムチをはじめとする多彩な発酵食品。そして焼肉やポッサム、サムギョプサルにしても、常にたっぷりの野菜と一緒に食べる。これが、美肌と健康の秘訣でしょうか」。 そう言って微笑むのは、チェ・ジウ似の女主人のユーヒさん。ここ麻布十番...
薬食同源の考えが、今も普段の食生活にキチンと受け継がれている韓国の食卓。 素肌の綺麗な女性が多いのも、そうしたバランスの取れた食事が大きく関係しているようで、「牛や豚の骨から摂るコラーゲンたっぷりのスープやキムチをはじめとする多彩な発酵食品。そして焼肉やポッサム、サムギョプサルにしても、常にたっぷりの野菜と一緒に食べる。これが、美肌と健康の秘訣でしょうか」。...
薬食同源の考えが、今も普段の食生活にキチンと受け継がれている韓国の食卓。素肌の綺麗な女性が多いのも、そうしたバランスの取れた食事が大きく関係しているようで、「牛や豚の骨から摂るコラーゲンたっぷりのスープやキムチをはじめとする多彩な発酵食品。そして焼肉やポッサム、サムギョプサルにしても、常にたっぷりの野菜と一緒に食べる。これが、美肌と健康の秘訣でしょうか」。 そう言って微笑むのは、チェ・ジウ似の女主人のユーヒさ...
下町情緒溢れる、麻布十番商店街の中に地元マダムにも愛される焼肉の名店がある。目黒の老舗高級焼肉店の料理長が満を持して出店した『焼肉 おくむら』だ。 若きオーナー、厨房スタッフともに有名焼肉店出身という、肉のエキスパート集団のこだわりが光る名店である。 店内は、清潔感がありつつもゆったりとした品が良く、落ち着いた雰囲気の中で質の良い食事が楽しめる。 佐賀牛や前沢牛、米沢牛のA5ランクのみを直接仕入れ、より厳選された...
十番在住の在日マダムが真っ先に「美味!」と挙げた焼肉店。聞けば、オーナー、厨房スタッフともに有名焼肉店出身、肉のエキスパート集団だ。人気のラインナップ、タン、カルビ、ハラミは、まさに「肉厚」。メニューでは、和牛A5のみの表記だが、実は松阪、近江、米沢と、その日一番の状態のブランド牛が皿に盛られる。表面を2~3分火に当てるくらいで口に含めば、厚さを忘れるくらい、やわいのだ。...
開店は今から20年程前。当初は「六本木に近いから、〆のラーメン代わりに、韓国スープもいいんじゃないかと」。飄々と、店主の永井茂伸氏は言う。 だから、今でも店頭の看板には「スープ専門店」の文字。もちろん専門ではなく、一品料理もたくさんそろっている。今や名物のチョンゴル(鍋料理)がタッカルクッスだ。 牛骨から取ったベースのスープに、鶏とじゃがいもを投入。少し透明感のある「特殊なうどん」も入れ、刻みネギもたっぷり散らす。それ...
家入さんのおすすめは、若鶏の中に朝鮮人参やナツメなど漢方として使われている食物を詰め、時間をかけて煮込んだ参鶏湯(サムゲタン)料理の専門店。手作りにこだわり、本場で伝授された味を守り続けていて、テイクアウトや通販もある。 「ひとりでも入りやすい雰囲気なのでよく行きます。名物のサムゲタンは、ヘルシーなのに奥深い味わい。体も温まって胃腸にも優しいので、体調が優れないときにも、おすすめです」。...
スポーツ選手や多忙な著名人がこぞって訪れる理由は、「ここの料理を食べると元気が出るから」。ぐらぐらと煮える白濁したスープが五臓六腑に染み渡り、体が火照る。少し冷めたらトゥッペギ(器)ごと再度火にかけてくれ、また熱々を口にできる。サービスまでが本場式。それは、客がこの料理を食べる意味を、店主が真摯に思う証だ。30年前単身韓国に渡って得たのは、料理の味だけではないことがわかる。...
いまの彼氏とつき合い始めて半年。片想いから始まった関係だからか、ときめきも追いかける気持ちも変わらなく、逃してはいけない人だという思いは積もるばかり。 だから、自分に磨きをかけてきた。ヨガもするし、食事にも気を使って、夜のハイカロリーは避けている。ただし、月イチの女子会を除いては、だ。 友人のユミはフリーアナウンサーで、人に見られる仕事だけに美意識も高い。でも、本当は私と同じく大の食いしん坊。 食後の鍋にごはんを入れ...
包丁目を1回入れるごとに高温の食洗器で包丁を洗浄し、水分を取る布巾を何十枚と用意する。そして、店で出す前に必ず試食して安全性を確認する。『山本牛臓』の前身となる店を大阪で始めた7年前からやってきた当たり前のこと。それは牛の内臓を刺身で出す際の基礎的な仕事だという。レバーやセンマイ、ハツなど内臓の刺し身を出すのは週のうち水曜〜金曜の3日間。仕入れてから、鮮度と熟成のバランスで美味しく食べられるのが、その限られた曜日となる。 どれも...
斜めに傾けられた鉄板の上を透き通った脂が下へ下へと流れ落ちる。ここの名物、「極厚熟成サムギョプサル」¥1,880は、まず肉の旨さがずば抜けている。 岩手県産の銘柄豚である岩中豚は、名だたるとんかつ店でも採用されるほど、柔らかく旨みのある肉質が特徴。...
こちらのお店では豚の肉質にこだわり、鹿児島県産の黒豚を使用している。そしてなにより特筆すべきは、バラ肉の分厚さ。 「厚さはうちが日本一」と謳い、33mmを誇る。専用の石板はじわじわと温度が上がるため、肉にゆっくりと火が通るのを待つこと10分。 黒豚特有の質のいい脂を受け止めた、酸味の強い自家製キムチとともに噛み締めれば、もう至福。豚肉の新しい美味しさに開眼するに違いない。 豚肉でスタミナを充電すれば、今年も1年が...
韓国で美味なサムギョプサルといえば済州島の黒豚だが、こちらも鹿児島県産の黒豚を使用。そしてなにより特筆すべきは、バラ肉の分厚さ。「日本一」と謳い、33㎜を誇る。専用の石板はじわじわと温度が上がるため、肉にゆっくりと火が通るのを待つこと10分。黒豚特有の質のいい脂を受け止めた、酸味の強い自家製キムチとともに噛み締めれば、もう至福。豚肉の新しい美味しさに開眼するに違いない。...
始まりは、5年前の夏だった。 その当時私には付き合って間もない別の彼がいたのだけれど、あまりに度を超えた束縛にうんざりしていて、終わりにするタイミングを見計らっているような状態だった。 私が珍しく、いつもは断る百合さんの誘いに乗ったのは、そんな経緯があったからだ。 「ねぇ美和子、お願いがあるんだけど…」 夕刻、定例会議を終えて席に戻ると、百合さんが両手を合わせるようなポーズで声をかけてきた。それだけでも...
「もや鍋」という名前だけで、まず「それってどんな鍋なの?」と思わせる秀逸なネーミング。しかも実物のビジュアルインパクトも、ご覧の通り。鍋の縁に、細もやし、キャベツ、九条ねぎ、そして肉をこんもりと。食べる前から歓声が上がりそうではないか。 肉で野菜をくるむようにして、出汁でさっと煮たら、店の自家製ポン酢または焼肉のタレベースの特製ダレをつけて食す。肉が入る鍋では、主役はあくまで肉で野菜が脇役に回っている場合も多いが、この「もや鍋」...
東京のコリアンタウンといえば大久保の名が真っ先に上がるが、麻布十番も焼肉を含む韓国料理の店が結構多いのはご存じだろうか。 各店に名物があり、しのぎを削り、盛り上がっているのは昔から。こちらは店名にあるように純豆腐が表の主役だ。ご飯とかっ込んでサッと席を立つひとり客も多い。が、それだけではもったいない。この店の裏の主役ともいえる「石板サンギョプサル」。これを味わってもらわねば。 豚バラ肉を脂を落としながら、表面がカリカリ...
ひとりでも食べに出かけることがあるほど好きな店。 「気軽に食べられる韓国料理屋でこちらのスンドゥブが大好きです。ほかにサムギョプサルとチヂミも美味! ランチも夜も色々な楽しみ方ができるお店です」...
東京のコリアンタウンといえば大久保の名が真っ先に上がるが、麻布十番も焼肉を含む韓国料理の店が結構多い。各店に名物があり、しのぎを削り、盛り上がっているのは昔から。こちらは店名にあるように純豆腐が表の主役。ご飯とかっ込んでサッと席を立つひとり客も多い。が、それだけではもったいない。調味料から手作りしているオモニが泣くというものである。この店の裏の主役ともいえる「石板サンギョプサル」。これを味わってもらわねば。 ...
芸能人や著名アスリートも通う麻布十番きっての人気韓国料理店。高級食材を惜しげなく使い、食材の旨みや香りを活かした美味しくてヘルシーな料理をいただける。 看板メニューは、ベースのスープにこだわった参鶏湯。過度な塩味や化学調味料に頼らず牛骨と鶏ガラで出汁をとった白濁スープに、高麗人参などの薬膳の香りが漂い、食べたそばから体がポカポカ温まる。丁寧な仕事が伝わる、本物の味を求めて遠方からも多くの人が訪れる。...
赤坂の予約の取れない韓国料理店が、今年5月麻布十番に姉妹店をオープンとは嬉しい知らせ。韓国料理は「手の味」と言われ、作る人の技術と同じくらい心が大切。オーナー兼料理家・金順子氏のそれをしっかり受け継いだ若手シェフが、長年のファンを首肯させる。オープン2カ月でこちらも連日満席の盛況ぶり。なので、まずは2軒目使いが賢い選択。深夜に生マッコリ&つまみが本国らしくていい。...
亮介が予約してくれたのは、麻布十番にある『クチーナ ヒラタ』だった。 「こちら、私の友達の彩香です」 紹介された彩香はなかなかの美人で、亮介の嫁にグ...
「こちら、私の友達の彩香です」 食事会の当日。 私と佳菜子夫妻、そして拓海は麻布十番にある『クチーナ ヒラタ』のテーブル席で向かい合って座っていた。...
人は、“麻布十番”という街にどんなイメージを持つだろうか? 港区民が住まうセレブタウン。都内屈指の名店が集まるグルメの街。それとも、庶民的で気取らな...
智美が「そうそう、それ」と言いながら、麻里子のスマホを覗き込んでくる。 小さく音を出すと、イントロの音楽が流れスマホ画面には赤ちゃんが映った。 ...
もし夏バテでも、この店のカッペリーニならするすると入ってしまう。麻布十番で30年近く愛されるイタリアンの名店『クチーナ ヒラタ』。 現在は町田武十(...
約束の日、待ち合わせ場所に指定されたのは麻布十番の『クチーナヒラタ』。 敦子は何度か来たことがある店だったため、久しぶりに会うスタッフに挨拶しな...
今夜のデート先は、お決まりですか? 大好きなあの人の笑顔が見たい!しかし…。 「どこに行ったらいいのだろう?」 「何をしたら喜んでくれる?」...
人間、本当にショックな出来事があると、記憶が飛ぶようだ。 その夜。杏子はふと気づくと、白ワインを片手に、『クチーナ ヒラタ』にて、知樹に熱心に口...
「初回は絶対に外さない、誰もが知っている大定番で攻めます」 まだ相手のことをそこまでよく知らないうちは、何を食べても美味しいことが明確な、定番の...
埼玉県出身のユリ、27歳。大手損害保険会社でエリア総合職として勤務。強い自立心を持った彼女が、彼氏と同棲していた港区を抜け出し、代々木上原という地で、迷い...
「私最近、彼氏ができたんですけど、彼の結婚願望がすごいんですよ。育休とって子育てしたいとか言ってって。今時っぽいですよね(笑)」 そう優子が話出...
昼はプリフィクスコースが4種類、夜はアラカルトを自由に組み合わせて楽しむ気軽なスタイルの『クチーナヒラタ』。 シェフの町田氏は、仕事の厳しさ、調理の...
もし夏バテでも、この店のカッペリーニならするすると入ってしまう。麻布十番で30年近く愛されるイタリアンの名店『クチーナ ヒラタ』。現在は町田武十(たけじゅ...
先代の薫陶を受けた町田武十氏が麻布十番で23年の歴史を誇る名店の味を守る。今回のパスタのように素材の持ち味と食感を活かしつつも一体感ある仕上がりにするため...
新宿の大手百貨店の新システム構築案件を受注し、先方の社長への御礼会食も実施した。これからチームを組成してプロジェクトに入る。私は全体を統轄する事業部長とし...
陽子が愚痴りたそうだったので、2人で軽く夕飯を食べて帰ることにし、『オルソ』に立ち寄った。 「私もすでに結婚している友達何人かいますけど、あそこまで露骨に...
仕事が終わり、麗子に指定された麻布十番の『オルソ』に向かった。この店は地下にワインセラーが併設されており、ワイン好きな麗子とたまに来る店だ。...
新宿の名店『オステリア ヴィンチェロ』の齋藤シェフの監修のもと、南イタリアのマンマの味を予算6,000円から気軽に楽しめる穴場的な店。フードメニューは勿論...
暮れかけた夕日を背に、昨日のコンサート成功も兼ねて乾杯する二人。仕事終わりの夏のビールは、どうしてこんなに美味いのだ。 ◆ 「で?どうなのよ阿部さん...
今回、美紗子ちゃんのリクエストにぴったりと叶った店がここ、『エル ブランシュ』。 雰囲気は、パリ16区のブローニュの森のそばに立つアパルトマンの一室、そんな静...
小川智寛シェフはかつて、フランス各地で3年間の修業を積んだ実力派。特に素材にはこだわり、野菜はシェフの故郷・福井の契約農家から届く無農薬野菜が主。魚、肉も...
◆ 「ほんと久しぶりだな、元気にしてた?」 「あ、はい。まぁぼちぼちと…。飯田さんは?向こうでもご活躍されてるって聞きましたよ」 私たちは場所を移...
真理子がニューヨーク一人旅から戻って、あっという間に1か月が過ぎた。 宏人とは、あれから緩やかなペースで連絡を取り合っていたが、今日は出張で日本にやってき...
麻布十番にある、和食料理『暗闇坂 宮下』のカウンター席で、気づけば、本日2合目となる日本酒が既に空いていた。 「美佳さん、何かあったんですか・・...
麻布十番駅から徒歩1分、新一の橋交差点のすぐ側。名店ひしめくこの場所で、今年っぽい進化系鍋〝貝しゃぶしゃぶ〞を提案するのは、2016年8月にオープンした『THE XUN TOKYO』だ。 しゃぶしゃぶ専門店といえど、大鍋を囲む大衆的な雰囲気とは一線を画す。扉を開けると、シャンデリアが輝くリュクスな空間に白と黒を基調としたシック&ゴージャスな店内は、ザ・麻布十番といった雰囲気。...
秋も深まり鍋シーズン到来に先駆けて登場したのが、〝貝しゃぶしゃぶ〞。提案するのは、8月にオープンした『THE XUN T OKYO』だ。 広東省の郷土料理「粥底火鍋」がベースのこの鍋の楽しみ方は、まず白湯スープをそのままひと口。次に8種類の貝を鍋に入れて味わい、貝のエキスたっぷりのスープで野菜やきのこをしゃぶしゃぶ。 時間の経過とともに貝の旨みでスープに深みが増し、最終的にはとろとろのスープへと味の変化を楽しめるのが魅...
“きのこしゃぶしゃぶ”で人気を博す六本木『Shangri-La’s secret(シャングリラズ シークレット)』が、8月1日、満を持して姉妹店『THE XUN TOKYO(ザ シュン トウキョウ)』をオープン!この秋一番の話題店になることは間違いない。 今度の主役は貝。たくさんの貝を秘伝のスープで“しゃぶしゃぶ”した後は、旨みが凝縮されたスープで締めの1品を…。まさに貝が主役の新感覚エンターテインメント鍋だ!...
「翔太って、本当に最低な男ね」 棘のある言葉とは裏腹に楽しそうにニヤリと微笑んだのは、麻布十番の『ALLIE』で落ち合った由利子です。...
<今週の麻布十番住人> 名前:麻里奈 年齢:27歳 出身:埼玉 職業:PR会社勤務 ステータス:独身 趣味:ワークアウト 好きな店:『ヴィア ブリアンツァ』 『ALLIE』のカウンター席に現れた麻里奈は、“都心の最前線の女”をそのまま体現するような外見をしていた。 スリムな身体に、目鼻立ちが品よく整った綺麗な顔。肌は艶々と輝いているし、シックなミニワンピから伸びる形の良い脚に思わず目を奪われて...
そのドヤ顔...いや、得意気な表情は、まるで小学生の男子がプラモデルを自慢するような幼さがあり、やはり何となく憎めない。 29歳、外資系メーカーで活躍するマーケター、そして、この甘いマスク。 要するに彼は今、この熾烈極める東京恋愛市場に於いても、向かうところほぼ敵ナシ状態なのである。多少調子に乗るのも致し方ない。 「まぁ...そうですね。今彼女はいませんけど、デートする子には困ってないかな...
―優樹くん、まだあの人と連絡とってたんだ...。 自宅に戻った麻里は、つい先ほどの衝撃的な場面が頭から離れず、一人胸を痛めていた。 しかし、自分だって人のことをとやかく言える立場でない。麻里こそ、昨晩は和也と一線を超えるところだったのだ。 今年も残すところあと少し。クリスマスも目前と迫っているというのに、この皮肉な状況に、麻里はほとんど心が折れかけている。 ―優樹くんと年内婚約なんて...
朝5時、恵は眠いながらも早起きし、顔を洗って薄化粧をする。ジョギングをするのですぐに取れてしまうが、それでもすっぴんという訳にはいかない。 たまに会う亮介という男は、六本木に住んでいて、IT系の会社に勤めていると言っていた。 彼の後ろを走っていた時、タオルを拾って渡したことをきっかけに、色々と話すようになったのだ。 港区には美男美女が溢れているが、亮介には、見た目以上に人を惹きつける何かが...
翌日の金曜日、あゆみは桜井と麻布十番の『アリエ』 に来ていた。 「桜井くん、成人式以来かしら?もう10年以上経つけど本当に変わってないわね」 「あゆみは綺麗になったよな~。すっかり東京の女って感じがする」 「あら、ありがとう。もう東京に出てきて10年以上になるから、確かにもう東京の女ではあるわね」 そう言って、桜井と目を合わせて笑い合った。 桜井とあゆみは、中学の同級生だ。中...
目に美しく華やかで、味わい深く、食後感は軽やか。食べ慣れた大人が望む理想のフレンチを作ってくれる原島忠士シェフは、「日本人の心にささり、リラックスして楽しんでもらえるフランス料理」を目指し、秋は秋刀魚、冬はフグなど、誰にとっても馴染み深い旬の食材を生かすことに心を砕く。 たとえば秋刀魚は塩で締めてミキュイにし、トラフグはフリットやロティにするといった具合で、どの料理も脂分控えめで滋味深く、野菜もたっぷり。...
グルメな友人に「最近一番美味しかった店教えて」と聞いて、変ってきた答えがこの『アリエ』。麻布十番に最近できた店で、ミシュラン一つ星フレンチ『ランベリー』から独立したシェフとソムリエが2人でやっているらしい。 シェフがフグ調理師免許を持っていて和の食材も扱うそうだ。そのフグのフリットがびっくりするほど美味しかったと言うのだ。 コースはお任せで10,000円、アラカルトもある。ワインも白なら6〜7,00...
鮨屋のようなカウンターに松の盆栽。麻布十番でも『中目黒 いぐち』らしさは健在だ。 柔らかさと味のバランスが秀逸な大山鶏のもも正肉を使った「ねぎま」(基本コース¥4,800からの1串)は、火の入れ方がすべてを決める。 ウバメガシの備長炭を使用し、絶妙な返しを重ねて丁寧に焼き上げていく。...
今年9月、串揚げと天ぷらがメインの4号店目『中目黒いぐち 上ル』を恵比寿にオープンしたことでも話題の『中目黒 いぐち』。中目黒はピンチョススタイルの焼鳥、2号店の恵比寿ではスポイトに入った調味料で味の変化を楽しませる焼肉など、ユニークなメニューが評判だ。 こちらはその3号店目にあたり、黒を基調とした空間はしっとりと艶っぽく“デートで肉”なシチュエーションにぴたりとハマる。 冬の看板メニューは、炭火で焼いた鶏と旬の野菜、...
気軽に美味しい&お酒が進むB級グルメといえば焼き鳥!デート向けの艶系焼き鳥店の先駆けとして確固たる地位を築いているのが『中目黒 いぐち』だ。 ピンチョススタイルの独特のプレゼンテーションで楽しめるが、今では焼き鳥の他、スポイトに入った調味料で味の変化を楽しませる焼肉、串揚げ、天麩羅など多彩なバリエーションで魅了する看板もドアサインも全くない隠れ家グループだ。...
いま、まさに“飛ぶ鳥を落とす勢い”の人気を誇る『中目黒 いぐち』の3号店目が美食の街、麻布十番にオープンした。 中目黒はピンチョススタイルの焼鳥、2号店の恵比寿ではスポイトに入った調味料で味の変化を楽しませる焼肉など、ユニークなメニューが評判だ。 黒を基調とした空間はしっとりと艶っぽく“デートで肉”なシチュエーションにぴたりとハマる。新店の冬の看板メニューとして、登場したのが、炭火で焼いた鶏と旬の...
<今週の麻布十番住人> 名前:アキラ 年齢:29歳 出身:横浜 職業:外資系メーカーのマーケター ステータス:独身 趣味:レストラン開拓 好きな店:『SAVOY』 高層レストランの少ない麻布十番で人気の『ヒルトップカシータ』の最上階のルーフトップテラスに現れたアキラは、少々ギラついたファッションに身を包んでいた。 芸能人が愛用する某ストリートブランドのパーカーに、高価そうなダメージジーンズ、そして...
高層レストランの少ない麻布十番で人気の夜景スポット『ヒルトップカシータ』。エントランスに入ると、まず飛び込んでくるのは開放感のあるガーデンプール。もちろん泳いだり出来るわけじゃないがビル内にあるプールが非日常感をさっそく演出する。 さらに書斎のようなホームダイニングが続き、いよいよ最上階にはルーフトップテラスがある。...
だが、しかし。 「俺、本当に麻里ちゃんのことが......」 この“......”の続きを聞くことは、なかなか出来なかった。 麻里が優樹を促すように温かな笑みをたたえ、辛抱強く彼の言葉を静かに待っていても、なかなか決定的な一言を口にしないのだ。 「麻里ちゃん、本当に俺......」 しかし優樹は、何度も“その一言”を口にしたそうな気配を見せる。 ―きっと、一度目のデートで...
大学は別々になってしまったが、2人の仲に大きな変化はなかった。海外旅行やバイトに明け暮れていたら、あっという間に就職活動が始まった。 リーマンショック後の就活は苦戦したが、2人とも無事に内定が出た。絵理奈は大手人材会社、哲也は中堅の電機メーカー。彼の最終面接の結果が出たときは一緒にいた。大手町のスタバで鳴ったiPhone。電話を切った瞬間、ハイタッチして喜んだ。 就職したてに迎えた誕生日、麻布十...
「この眺め、最高じゃないですか?やっぱ東京タワーが見えるのはいいよなぁ。」 先ほどからこの麻布十番の『ヒルトップ カシータ』の景色を褒めまくっている広樹は、奈々より1つ年下の商社マンだ。ジャニーズ系の可愛い顔をしていて、本人もそれを十分に分かっている。この年代の商社マンにありがちなギラギラ感たっぷりで、まるで自分を中心に世界が回っているのかとも言わんばかりの自信で溢れている男だ。 そして何が気に...
豊富な法律知識を武器に、緻密なロジックを組み立て相手を論破していく弁護士は、女性を口説くときも理論派なのだろうか。素朴な疑問を口にすると、彼はいつもの人懐っこい笑顔を浮かべた。 「好きな女の子ができたら、デートにガンガン誘う。論理的に口説くかって、いったい弁護士を何だと思ってるの(笑)。まあ、口説くっていうか、どうやって好きになってもらうかは一生懸命考えてるよ。俺の場合、見た目がちょっとチャラそうに見...
◆ あのあと夏希は武田に「YES」の返事をし、無事交際がスタートした。いざ付き合ってみると、何をあんなに思い悩んでいたのかと拍子抜けするほど順調に進んだ。 何より、武田といる時は変に気を張ることもなく自然体でいられるのが、夏希自身、不思議なほどだった。 これまで仕事中心の生活を送っていた夏希は、“どうせ女だから”とか“女のクセに”と言わせる隙を与えてはならないと無理していたのだろう。 プロジェクトが佳境に入...
店の住所に着くと、そこは猥雑な雑居ビル。看板もなく、階段を3階まで上がってもそっけない鉄扉があるだけだ。しかし、その鉄扉の奥こそ、『中目黒 いぐち 上ル 麻布十番店』。 暗闇に白木のカウンターが浮かびあがる和モダンな空間が広がり、雑居ビルからのギャップは凄まじい。 カウンターに腰をおろせば、先ほどまでの迷子のような不安が一気に安堵へと変わる。その瞬間、もう緊張はない。...
オシャレ焼鳥屋『中目黒いぐち PIN』 でも有名な “いぐち” 。 旬の食材を少量多種で提供する “いぐち・スタイル”(ピンチョススタイル) は、今回の新店舗も健在だ。「少しずつでも沢山の種類をいっぱい味わいたい!」という食通こそが一番満足できるスタイルとなっている。麻布十番駅4番出口から30秒。古びたビルを3階まで上り、鉄扉のドアを開けて中へ入ってみよう。こちらの店も例のごとく看板などのガイドは一切なし...
江戸時代の面影を残す国際文化会館のカフェ 急な鳥居坂沿いに立つ『国際文化会館』。国内外からの学術研究者や知識人など、会員利用者向けのラウンジだが、一般利用も可。坂の途中にあるので、店内は1階ながら、素晴らしい緑の庭園が広がる。 幕末は武家屋敷、明治以降は初代外務大臣、井上馨かおる、三菱財閥の岩崎小こ やた彌太の邸宅があった場所。池や木々、石を設えた格式ある日本庭園は、京都の庭師が今も手入れを引き継ぎ、美しい姿を残す。...