「オレ、美優と付き合うことになったから」 オサムからの突然の報告に、准一と雅紀は目を見開いた。 「あの美優ちゃんと?!おい、いつの間に。まさかお前、この前のアレからか?」 勘のいい准一がすぐに思い当たり問い質すと、オサムは照れた表情で「まあな」と言ってこくりと頷いた。 「やっぱりなー!」 「めでたいな、この野郎!」 准一と雅紀が口々に祝福の言葉を述べる。オサムが美優のこと気に入っていたのは、2人...
焼物を中心とした広東料理とヴァン・ナチュールというこれまでになかったスタイルで、中華好き、ワイン好きに支持されている青山『楽記』が、2015年1月から1階で立ち飲み営業をスタート。 ワイン1杯からチャージなしで利用でき、焼物4〜5種類を少量ずつ盛り付けた“おひとり様盛り”もオーダーできるとあって、常連客を中心に連日大賑わいだ。もちろんメニューにある1品料理もすべて注文できる。窯焼き鴨や叉焼がずらりと吊るされた厨房はすぐ目の前...
『楽記』は焼烤(広東式焼物)とヴァン・ナチュールの店。 東カレのライターとしても活躍する木原美芽氏は、 「かつて菊地さんの後をついて香港を旅したことがあるけど、彼と一緒にいれば絶対美味しいものが食べられる(ただし食べ過ぎて発熱した)。」と、この店で名誉厨師として参加の菊地和男氏を絶賛。...
昨年はいくつか話題の中華料理店がオープンしたが、もっとも華々しいデビューを飾ったのは、おそらく青山の『楽記』だろう。六本木『祥瑞』や銀座『グレープガンボ』(現在閉店)など、超人気店のオーナーで、日本にヴァン・ナチュールを広めたことでも知られる勝山晋作氏による“肝入り店”に、東京中の食いしん坊が「待ってました!」とばかりに飛び付いた。 スタンスは、あくまでワインバー。だが、本格的な広東料理や、香港から持ち帰った...