店主のこだわりが随所に。素材の味を活かした、正統派懐石料理を銀座で味わおう
名物「さわらのわら焼き」。12月は蓋つきの器に盛って、プレゼントを開ける楽しい気分を演出している。¥20800のコースより...
階段の途中に鎮座する鍾馗様に導かれるまま、下へ向かうと飛石に砂利、蹲の設え。一枚板の美しい檜のカウンターに腰を落ち着ければ、何とも贅沢。ランチとは思えない健やかで落ち着いた心持ちになる。 国内外で高い評価を集める『ぎんざ 一二岐』。店主である吉澤定久氏は長く京都で研鑽を積んだ気鋭の料理人。自身の名を冠した、この店を新たに開いたのは一昨年末のことで、以来、ランチも夜と同等の懐石料理を供してきた。 それにしても、コース¥5...
東京カレンダー最新号は「素敵な年末にしたい」がテーマ! 年末のメインイベントたるクリスマス、その舞台を王道の「フレンチ」にするか、もしくはあえて「穴場」な高級...
心安らぐ和空間。ミシュラン三ツ星『かんだ』出身の料理人が腕を振るう和食店
銀座からタクシーでワンメーター。かつては、歌舞伎の劇場が立ち、芝居興行の中心的存在でもあった新富町界隈。 今、この地が、銀座や東銀座に次ぐ新たな美食スポットとして密かに注目を浴び始めている。 それというのも、ここ数年、イノヴェイティヴ フュージョンを標榜する『チウネ』、名門『京味』出身の和食店『味ひろ』などなど食通垂涎の話題店が次々に誕生しているからだ。 こうした状況の中、またひとつ、未来の名店を志望する一軒がオ...
丸の内、汐留、虎ノ門に勤務するビジネスマンだったら、とりあえず飲みは迷わず「新橋」。JR、銀座線、浅草線が使える交通の便も魅力だろう。 駅前の肉バルや居酒屋で...
本店は上越で120年以上続く老舗料亭。新潟の味をカジュアルに味わえる和食ダイニング
右上.「河豚の子粕漬け」¥900、左上.「くじら塩糀漬け」¥800、下.「たらの子粕漬け炙り」¥900など酒が進む珍味...
歴史ある料亭街、東銀座に佇む本格和食
銀座で今、最もホットな美食エリアといえば、東銀座界隈。観光地化しつつある銀座の華やかな中央通りに比べれば、幾分庶民的とはいえ、グッと落ち着きのある街並みが続く。 それもそのはずで、この東銀座から築地にかけてはもともと料亭街。今も『東京吉兆』、『金田中』などの老舗料亭が往時の面影を留めている。その名残、というわけでもないだろうが、本格派の割烹料理店が集約しているのもこの辺りだ。 『井雪』、『あさみ』、『ぎんざ 山路』とい...
素材を活かす味付けが秀逸。プライベート空間で愉しむ銀座の割烹料理
京都で摘草料理を学んだ経験を持つ店主が2013年、銀座にオープンさせた割烹料理屋。野菜や山菜を巧みに扱い、素材を活かした味付けを施す。旬の素材や九州から仕入れる魚介を味わおう。時期によっては「琵琶湖の天然大鰻」にも出会える。 料理はおまかせのみ。おおよそ10品の内容。写真は先付(2人前)。花わさび、野蒜(のびる)、せり、たけのこなどの旬の食材を素材に合った調理法で提供される。...
粋な演出にも脱帽!季節の味覚を散りばめた料理に、心躍ること間違いなし
都心から何時間もかかる地方の不便な立地でありながら、東京をはじめ、全国各地の食通やプロの料理人たちがこぞって予約する名店が各地に存在する。滋賀県湖南市、最寄り駅から2キロの場所に在った『日本料理しのはら』もそんな一軒だ。 その有名店が、今秋、銀座二丁目に移転を果たした。シンプルな印象の店内だが、天井に栃の木、棚に赤杉、カウンターに檜を贅沢に使用。麻の葉をモチーフにした立体感ある壁も特徴的だ。...
本格割烹ながら気軽な値段なのが嬉しい!銀座で味わう最高のおもてなし
「秋の食材を巻いたので秋巻」というこちらは、なめこの食感が楽しい一品。中華というより和の味わいなところが新鮮。ご主人の佐藤寛幸氏。予約をすれば、ランチにも対応してくれるとのこと。...
銀座4丁目。昭和通りにほど近い、真新しいビルの6階に『寛幸』はある。店主・佐藤寛幸さんは予約のとれない割烹の名店『晴山』に務めたのち昨年秋に独立。そう聞くと正統派和食と構えがちだが、出来たお店は意外すぎるほどにカジュアル。 バーのような趣と、BGMのジャズが心地よい使い勝手のいい料理店だ。席数は8席。隣客との適度な距離感も落ち着く。 「うちは深夜まで営業していますし、堅苦しくない雰囲気にしたかったので内装をあえてバーっ...
職人の探求心が行き着く、究極の日本料理。滋味豊かな料理に舌鼓
和食×ワインを愉しむならこの店。京都『新山』などで研鑽を積んだ、店主・吉澤定久氏は、実力派として注目される料理人。巧みな食材使いが際立つが、味わいはあくまでも優しく、料理は染み通るような滋味にあふれている。だからこそ繊細な日本ワインが合うと見抜いていたのだ。 レギュラーで揃えているのは勝沼醸造や小布施ワイナリーなど。どちらもワイン造りに独自の哲学を持つひとクセありのワイナリーだ。ゆるぎない信念を持つ料理人ならではのチョイスである。...
「形から入り、形を抜ける」。 古くから日本の芸能、芸事で言われ続けてきたこの言葉は、日本料理にも当てはまるに違いない。高みに自らを置き、先達の仕事をくり返し見て、倣い、技術を身につける。その先にある心得を得るためにまた、くり返す。 今年8月末、昭和通り向こうの銀座の路地裏に『一二岐』を構えた吉澤定久氏は、栃木県出身。寿司屋を営む実家を手伝い、日本料理人となることを夢見た。修業するなら本場でと、19歳で上洛。京都『新山』などで合...
昼、夜ともに1組限定。重厚感漂う隠れ家で、日常を忘れて贅沢な美食体験を
銀座にある一室とは思えぬ静謐さと、美食への期待が膨らむ重厚な店構え。"優雅な隠れ家"。そんな言葉が似合うのが、ここ東家だ。 昼、夜とも1組限定で、さらに「予約時に好みの食材はもちろん、ホストとゲストがそれぞれ何名様なのかなど、打ち合わせをさせていただきます」とは接客担当者の弁。 そして供される、厳選の旬材をふんだんに使った日本料理の数々。そう書くと、肩肘張った懐石のような料理を想像するが、「伝統を守りつつも、自分の味覚に従...
名店を渡り歩き、日本料理界の未来を嘱望される坂内氏。独立に際し選んだのは、銀座。」 予約は1組限定、夜のコースは¥20,000と¥25,000の2本勝負だ。が、ここで得られる感動を思えば決して高くはない。戸を開けると、日常を忘れる茶室のような空間が出迎える。料理は、先付けから甘味まで8品。ひとつひとつの食材の持ち味がしっかりと伝わるにも関わらず、口の中で美しい印象をもって融合する。 『ランベリー』時代を共にした大塚氏が賞賛する...
坂内氏がこのひと皿で表現するのは、日本料理ではまだノウハウの少ない牛肉への"挑戦"。最適な熟成と、塊のまま炭火焼にすることで、繊維質の食感と旨みは最高潮へと導かれる。合わせたのは、松茸とエボダイ。1+1が3になるような、相乗効果で美味を追究。...
走る走る。坂内晃氏、疾風の如く駆けている。目の前には巨大な獲物が。追いつけるか。うーん、追いつけない。敵もさるもの、差は広がるばかりである。ひとりは『小十』奥田透氏。もうひとりは『龍吟』山本征治氏だ。徳島『青柳』時代から、2人の跡をずっと追いかけ続けて来た。 『小十』の立ち上げ直後から、奥田氏の下で働く。「お釈迦様の手の上で遊んでいる感じ」の7年だった。職を辞した後、ひととき、『龍吟』では厨房を見せてもらい、...