こだわりの和牛や旬の食材と、風雅な空間。西麻布の隠れ家的な懐石料理店
それゆえ、鮑と雲丹の「苺煮」のように郷土を感じる料理も随所に登場するのだ。 「とにかく美味しいものをお出ししたい」。コースを貫く芯は店主のそんな心意気。 その姿勢に感銘を受け、鮑、鮎、和牛と山海の美味を順に味わっていると心身が自然に満たされていく。...
■店舗概要 住所:港区西麻布4-11-4 尾花ビルB1F TEL:03-6419-7894 営業時間:17:00~(L.O.22:30) 定休日:日曜・祝日 席数:カウンター7席、個室2(8名 6,000円(税サ別)、4名 3,000円(税サ別)) HP:http://www.tokiiro.tokyo/...
西麻布界隈で一目置かれる和食店。旬食材の旨味を最大限に引き出す料理への探求心
「筍といえば京都が一番という方が多いですが、僕自身の好みで言えば、福岡の合馬の筍に軍配が上がりますね」 そうきっぱりと言い切るのは、『霞町 やまがみ』のご主人、山上知亮さん。 その言葉通り、1〜2月のハシリの時期は鹿児島・蒲生の筍を用いるものの、3月からは、合馬の筍をふんだんに用いた筍尽くしのコースがお目見え。 毎春の名物として評判を呼んでいる。貝との和え物やお椀の具、焼き筍に筍ごはん等々、いずれ劣らぬ筍料理が並...
新旧交代は世の常。和の名店として多くの食通らが通いつめた『霞町 すゑとみ』の末富康雄氏が、修業先だった『分とく山』の跡地に暖簾を掲げたのは、今をさること13年前。2005年のことだ。そして、今、また、新たな世代交替が行われた。 今年3月に勇退した末富氏の後を受け、同じ場所にてスタートした『霞町 やまがみ』がそれだ。 新たに店主となったのは山上知亮氏、38歳。専門学校を卒業後、数店で修業。10年前に『霞町 すゑとみ』の門...
「何、食べに行く?」「和がいいかも!」 そんな会話が、大人になるにつれ増えていくような気がする。歳を重ねると「和食」の素晴らしさに改めて気付く。 しっと...
知る人ぞ知る西麻布の隠れ家和食はココ。思わず笑みがこぼれる最高の肉割烹を大切な人と
店の奥へ歩みを進めると、珪藻土の壁に囲まれた白木のカウンターには「アルフレックス」のゆったりとした座り心地のチェアが、わずかに6席。 『赤坂 菊乃井』と『かんだ』出身と、いわばサラブレッドの店主・常安孝明氏の仕事をかぶりつきで体感できる特等席。 なので、港区界隈の美食家たちの間では早くもプラチナシートになっている。...
現在、コースの3〜4割を肉料理が占め、その豪華さと同レベルの、トリュフや蟹、いくらなど高級食材の数々の合わせ技でゲストを魅了している。 この日は、北海道産の大粒で艶やかないくらが。独自のルートで、非常に珍しい山梨県産の黒トリュフが入荷することも。穏やかで奥ゆかしい香りが和食によく合う。...
東京カレンダー最新号は、最旬の「お肉が美味しい店」を大特集! ヘルシー志向な女性からも大人気の「赤身」、人気再燃中の「タレ焼肉」、デートにも使える「お洒落焼鳥...
広尾の小路に潜む大人の隠れ家。和食とワインでいい時を過ごそう
帰り際にサラリと蕎麦を。それを、こんなに贅沢な空間で、というのは西麻布ならでは。 外苑西通りの広尾と西麻布の間、一本入り込んだ路地裏に佇む『こうもと』は、もともと会員制だったお店で、今もその隠れ家な雰囲気は健在。 1階はカウンターとテーブル、2階は個室となっており、3階はバーラウンジという設え。上品で豪勢、かつ秘密めいた空間はこの街特有のもの。...
場所は広尾学園の近所。だが確かに発見しにくい場所にその店はあった。 重厚な鉄の扉を開けると、そこには和の趣がたっぷりの池を擁した入口。中には端正な木のカウンターと、ウッドを基調にしたモダンな和邸宅といった空間が広がる。 2003年に「パーティや観劇後に、ドレスアップした姿で違和感なく過ごせる洗練されたお店がないから」と女性オーナーがオープンしたこの店は、頑なにメディアへの露出を避けて来た。もちろん現在も紹介制だ。...
料理のクライマックスには、皆が必ず注文する「葱そば」3階のワインバー『Y’in』が別店舗として営業中。入口は別で、営業は深夜2時まで。食事は『こうもと』より出前することも可能だ。グランヴァンからカジュアルワインまで銘柄も豊富に揃えている...
忙しかった平日も終わり、明日は休み。さぁ、今宵は何をしようか?こんなワクワクする高揚感を感じられるのは「金曜夜」だけの特権だ。とはいえ、東カレ世代は、バカ騒ぎをしな...
これぞ真の隠れ家!選ばれしもののみに開かれる秘密の美食空間
室内に漂う、凛としつつも温もりのある空気感は無駄な装飾を削ぎ落とした成果か。あるいは店主・中田昇氏の穏やかな人柄ゆえか。 座ればすぐに根の生えてしまいそうな居心地の良い椅子があって、目の前には奥行きも十分なカウンター。マンションの1室にあって完全紹介制。1日1回転の料理屋である。 開店は2009年。故郷の富山で10年間、フレンチレストランを営み、本国での修業経験もある中田氏が、ふと思ったのだ。...
女性ウケ間違いなし!個室もある、西麻布の創作和食店
記念日はいつもと違う雰囲気で彼女を楽しませたい。そんなときに足を運んでもらいたいお店が、西麻布にある創作和食店『ふるけん』。西麻布で和食――何やら敷居の高い印象を受けるが、心配ご無用。店主の古川弘英さんはこう語る。 「和食って聞くと、やっぱりマナーとか作法とか気にして尻込みしてしまうお客さんもいらっしゃるんです。一方ウチのお店のコンセプトはカジュアルに和食を楽しんでもらう。イメージとしては割烹と居酒屋の中間、肩の凝らない高級...
五感を研ぎ澄まし、日本料理の真髄を味わう贅沢。三ツ星を獲得した元麻布の名店
お米とは、我々日本人にとって単に“主食”というだけの存在ではなく、日本人が日本人としてあるためのアイデンティティ、魂の拠り所といってもいいだろう。 時はまさに新米の季節。その真髄を味わいに、米に関しては一家言を持つ料理人『かんだ』の神田裕行氏に話を聞いた。 「新米の季節になると、コースの〆は土鍋で炊く、炊きたての白飯と梅干し。これがウチの定番です。米そのものの旨みをストレートに味わってもらいたいからね」...
『かんだ』の穴子ずし。瀬戸内育ちのせいか、体内穴子濃度は相当高い。よって、どうしても穴子には辛口になってしまいがちだが、神田さんの穴子ずしは別格。お寿司屋さんのそれとは別物である。小ぶりで身が厚すぎず、柔らかすぎず、旨みが際立っている。 ご飯を包み込んだ姿も愛おしい。すだちをチュッと搾ると、エレガントで清楚、都会的なひと品となる。握りがのっている器は、神田さんのお友達の作品。この器も「旨さ」に力を貸している。...
こちらははまぐりを出汁とした贅沢しゃぶしゃぶ。水ぬるむ春はまた、海藻の季節でもあり。中でも若布は、日本の伝統食材である海藻類の、いわば主役的存在。奈良時代には、朝廷への献上品や神饌として珍重され、給与としても用いられていたほどだとか。干したり塩蔵したりと、年間を通して口にすることができる若布だが、旬はまさに今。キラキラと海面を輝かせる海から水揚げされる“生若布”を食べられるのは、3〜4月のこの時期を置いて他にな...
名店がひしめく六本木界隈でもひとつ抜けた存在感を放つ割烹料理店『かんだ』。その料理を手がけるのは店主・神田裕行氏。ウィットに富んだ皿が渡仏して和食店を経営していた時代に培われたものなら、正統派の技は徳島の名料亭『青柳』での修業、『basara』総料理長時代の経験によるもの。この店は、その華々しい経歴の集大成と呼べるものだろう。 料理はおまかせコースのみ。真っ当かつ、どこかにひねりの利いたセンスの良い皿の数々が...
エグゼクティブもリピートする、“記憶に残る”王道の和食懐石
獺祭(だっさい)で知られる旭酒造の桜井博志社長は、大事な方をお連れする店の条件として「何より、美味しいということが大前提です」ときっぱり。「まずは味が大事で、それから相手によって立地や雰囲気などを勘案してお店を決めます」 確かに、あの獺祭を造っている桜井さんが連れて行ってくれるのだから美味しい店に違いないと、同行者の期待はふくらむだろう。そして桜井さんは、「和食屋さんなら獺祭がないと困りますね(笑)」と続けた。 「ご一...
お気に入りの和食店として『霞町 すゑとみ』に続いて紹介してくれたのは、広尾の人気店『分とく山』。野崎洋光料理長とは同郷(福島県)で、共通するものがあるという。「東日本大震災後の復興支援でもご一緒させてもらったんだけど、野崎氏の熱い想いとエネルギッシュな活動は本当に素晴らしいですよ。」と語る。 「インパクトはありつつ、素材を知り尽くした野崎さんならではの自然の美味しさと日本の旬を感じさせる素晴らしい料理。それに野崎さんの笑顔。...