東京カレンダー | グルメ・レストラン、ライフスタイル情報
東麻布の路地裏に佇む和食店。一風変わったシックなV字カウンターが心地良い
旬の恵みを堪能できることは和食の大前提。そこにプラス、誠実な店主のいる心地良い店に結局のところ通いたくなる。 ベテラン料理人が腕を振るう『麻布 塊』は、まさにそんな店だ。なおかつ空間や食材の組み合わせに個性が光るから面白い。 ◆ 赤羽橋の交差点から徒歩1分。桜田通りから1本中に入った路地裏に『麻布 塊』は居を構える。 風情ある麻ののれんをくぐり地下1階へ進むと、外の喧騒を忘れる落ち着いた空間。 と...
2022年は新たな一歩を踏み出した年。 苦しい時を乗り越え、時代に合わせて進化する強さと柔軟さ、たくましさを持つものこそが輝きを放つ世の中になってきた。 ...
肉の匠による“焚き火料理”が堪能できる店。大迫力の焼きのパフォーマンスで魅了する
薪焼きの新境地を開拓してきた末富 信さんが、自らの名を冠して始めた一軒がここ『膳処末富』。 麻布十番の路地裏にたたずむ一軒家の2階とあって、特別感もひとしおだ。 “焚き火料理”をテーマに焼きの可能性を追求したいとの思いを反映し、コースの“熱源”は炭と薪に留まらず、竹、藁、桜のチップなど、実に多彩。 ウイスキーのオーク樽のチップで炙る牛舌や炭火にフライドオニオンを散らすことで、シャトーブリアンに甘い香りを纏わせ...
“薪焼き和食”“薪焼き焼鳥”と、薪焼きの新境地を開拓してきた斯界の立役者・末富 信さん。 その彼が、自らの名を冠しオープンしたのが、ここ『膳処末富』だ。 “焚き火料理”をテーマに「焼きの可能性を追求したい」との思いから始めただけに、全16品前後からなるコース料理の熱源は、炭だけにとどまらず、薪、藁、桜のチップなど、多岐にわたる。 たとえば、シグネチャーメニューのひとつ「シャトーブリアン丼」は、玉ねぎの甘い香り...
数寄屋造りのスタイリッシュな店内で、名店仕込みの職人の日本料理を楽しめる
2016年に滋賀から東京に進出して以来、予約の取れない店として変わらぬ人気を誇る『銀座 しのはら』。 その主人である篠原武将さんが「後進が活躍できる場を」との思いから構えた新店が、ここ『銀座 きた川』だ。 場所は自身の店の目と鼻の先。店主は、篠原さんが移転した跡の滋賀の店舗で和食店を営んだ北川一行さん。 そこに、『銀座 しのはら』で初代料理長を務めた島袋洋平さんも加わり、盤石の布陣で客をもてなす。...
弱冠27歳で地元・滋賀に一軒家の懐石料理店を開くやいなや、たちまち評判となり、全国から予約が殺到。 2016年に東京に進出すると、さらにその評価を確かなものとした『銀座 しのはら』。 今や銀座の新・名店に数えられる店を作った主・篠原武将さんが、後進が活躍できる場を作りたいという思いから、自身の店の目と鼻の先に新店を構えた。 店の名は『銀座 きた川』。店主を務めるのは北川一行さんだ。...
名店のDNAを受け継ぐ、西麻布の超正統派和食店。和食に合う日本ワインをそろえる
和食の名店ひしめく西麻布界隈に、2022年1月誕生した期待の新星がここ『西麻布 野口』。 主人の野口正太朗さんは、弱冠33歳ながら『銀座小十』、神宮前『樋口』と和食の名門で腕を磨いた実力派だ。 独り立ちしたこの店では、気負うことなく地に足のついた料理で食通らの舌を捉えている。 「郷土料理や昔ながらの技術を大切にしたクラシックな料理が好き」とは野口さん。その言葉どおり、金沢の治部煮や大阪のハリハリ鍋といった郷土...
あの『銀座小十』、神宮前『樋口』などの名店で腕を磨いてきた店主による新店が西麻布に誕生した。 昨今、和食は派手な食材や見た目重視の傾向もあるが、あえて、季節の野菜で彩りを添える正統派で挑戦に出たのだ。 そんな新店『西麻布 野口』の店主・野口正太朗さんは、「目の届く範囲で仕事をして反応を見たかった」と語る。 客席はカウンターのみで、入口に個室を造るスペースもあるが、あえて床の間を作り掛け軸や季節の花でお出迎え。...
表参道に佇む静謐な隠れ家。希少な器で供される本格派の和食に感動する
根津美術館近くのビルの地下。 人目を忍ぶかのような店構えと趣向を凝らした料理で評判を得た『御料理 宮坂』がオープン7年目にして移転。店名も『宮坂』と変え、新たな一歩を踏み出した。 黒で統一したシックな雰囲気の前店に対し、瀟洒なマンションの1階に場所を移した新店は木の風合いを生かした明るく開放的な趣。...
表参道駅から徒歩5分。高級低層マンションに囲まれた一角に『宮坂』は居をかまえる。 南青山らしいスタイリッシュなエリアのど真ん中だが、店内に入れば一転、そこは背筋が伸びるようなしっとりした空間だ。 廊下に設えられた床の間には季節ごとの御軸がかけられ、カウンターの前は蹲のある中庭。 窓の京すだれも漆喰の壁も美しく、本物の和の内装は夜になれば艶やかさを放つと、ふたりに実感させる。 右上から時計回りに、ウニ、白バイ...
供されるお皿は一皿、一皿、料理が目の前に思わず息をのむ。盛りつけの美しさと、その圧倒的な存在感と共に、精妙さを感じさせるのは、京料理を見事に伝承している技術が影響している。 料理は、コースのみのおまかせで、2万2000円〜3万5000円(季節により変動)という内容。素材の旬を大事にし、産地を厳選している姿勢は目を見張る。 お酒はワインと日本酒が主軸。シェフの料理にもっとも寄り添う、こちらも厳選された...
三ツ星を連続で獲得する虎ノ門の名店。日本料理の伝統×革新の融合を五感で味わえる
『ミシュランガイド東京』の創刊以来16年、和食で唯一三ツ星を取り続けている『日本料理かんだ』の神田裕行さん。 和食界のレジェンドが、オープン19年目にして、2022年の2月に元麻布から虎ノ門に移転した。 新店の内装を手掛けたのは、現代美術作家にして建築家の杉本博司さん。 高層ビルの1階にありながら、入り口に看板は無く、その佇まいはまさに都会の隠れ家。三ツ星にふさわしい風格ある佇まいを見せている。 扉を開...
新天地は以前の3~4倍の広さだが、席数は変わらずカウンター8席と個室1室のみ。 日本を代表する名店『日本料理かんだ』が虎ノ門ヒルズのレジデンシャルタワーに移転したのは、料理やサービスの質をより高めたいから、だったそうだ。 大将の神田裕行さんは「席を増やしたら本末転倒」と語る。 そして今回、料理店として一層の高みを目指すべく神田さんが店舗設計を依頼したのが、現代美術作家・写真家として高名な杉本博司氏。 事...
お米とは、我々日本人にとって単に“主食”というだけの存在ではなく、日本人が日本人としてあるためのアイデンティティ、魂の拠り所といってもいいだろう。 時はまさに新米の季節。その真髄を味わいに、米に関しては一家言を持つ料理人『かんだ』の神田裕行氏に話を聞いた。 「新米の季節になると、コースの〆は土鍋で炊く、炊きたての白飯と梅干し。これがウチの定番です。米そのものの旨みをストレートに味わってもらいたいからね」...
『かんだ』の穴子ずし。瀬戸内育ちのせいか、体内穴子濃度は相当高い。よって、どうしても穴子には辛口になってしまいがちだが、神田さんの穴子ずしは別格。お寿司屋さんのそれとは別物である。小ぶりで身が厚すぎず、柔らかすぎず、旨みが際立っている。 ご飯を包み込んだ姿も愛おしい。すだちをチュッと搾ると、エレガントで清楚、都会的なひと品となる。握りがのっている器は、神田さんのお友達の作品。この器も「旨さ」に力を貸している。...
こちらははまぐりを出汁とした贅沢しゃぶしゃぶ。水ぬるむ春はまた、海藻の季節でもあり。中でも若布は、日本の伝統食材である海藻類の、いわば主役的存在。奈良時代には、朝廷への献上品や神饌として珍重され、給与としても用いられていたほどだとか。干したり塩蔵したりと、年間を通して口にすることができる若布だが、旬はまさに今。キラキラと海面を輝かせる海から水揚げされる“生若布”を食べられるのは、3〜4月のこの時期を置いて他にな...
名店がひしめく六本木界隈でもひとつ抜けた存在感を放つ割烹料理店『かんだ』。その料理を手がけるのは店主・神田裕行氏。ウィットに富んだ皿が渡仏して和食店を経営していた時代に培われたものなら、正統派の技は徳島の名料亭『青柳』での修業、『basara』総料理長時代の経験によるもの。この店は、その華々しい経歴の集大成と呼べるものだろう。 料理はおまかせコースのみ。真っ当かつ、どこかにひねりの利いたセンスの良い皿の数々が...
六本木の裏路地に佇む鴨料理専門店。刺身から焼き物まで、希少な鴨肉を味わい尽くせる
鴨料理専門店『感情』が位置するのは、六本木の雑居ビル3階。入るのに躊躇するが、扉を開ければ瀟酒な空間が現れる。 焼き台に立つ料理長・豊田 仁さんは、『INUA』『ア・ニュ』『桃仙閣』などで研鑽を積んだ若き実力派だ。...
「港区」。東京でもっとも艶やかであり、食のトレンド発信地と言っても過言ではない。まさに1年を締めくくる年末の華やかなデートにふさわしいエリアといえるだろう。 ...
日本料理『龍吟』出身の店主が手掛ける一軒。日常の喧騒を忘れられる、南青山の隠れ家
目の前でシャカシャカと音を立て、鰹節が削られる。「どうぞ」と削り立てのふわふわを、笑顔で差し出す店主の坂本慎吾さん。 口に含めば、柔らかい口溶けにまず驚き、口いっぱいに広がる強い旨みと香りにまた驚く。 静かに湯気を立てる鍋に入れれば、店中に出汁の優しい香りが充満。体ごと包まれる、この感覚も初体験だ。...
『伯雲』の店主の坂本慎吾さんは、日本料理歴19年で『龍吟』に10年在籍し、後半は料理長を任されていた。『龍吟』時代では『炎水』の伊藤さんの兄弟子にあたる。 一番大事なのは削りたてであるとしつつ「カウンターでひくからこそ香りが空間にまわる」と話す。 実際、間近で鰹節が削られると、嗅ぐというより香りを体感するといった瞬間を得て、昆布出汁に削り節が落とされると柔らかな芳香に包まれる。 仕上がりの理想は、鰹節の味が染...
この日供されたのは、春の訪れを感じさせる「蛤と筍しんじょうのお椀」。レアに火入れした蛤の甘さが際立つ。 お椀は、ゲストの目の前で鰹節を削り、出汁をとるところから始まる。鹿児島県指宿の本枯節を、雑味が出ないように、ごくごく薄く削りだす。 作業が始まると部屋いっぱいにいい香りが立ち上り、料理への期待は高まるばかり。...
『かんだ』出身の女性店主が腕を振るう正統派和食
鎌倉の古民家で地の味を生かした和食を提案し、高い評価を集めた『空花』が、神谷町駅のすぐ裏手に移転オープンしたのが約2年前。 「昼の需要が多い鎌倉に比べ、夜に勝負できる東京で自分の腕を試したかった」との言葉を裏付けるように、早くも一ツ星を獲得。 その実力を証明しているのが、女性店主の脇元かな子さんだ。 あの三ツ星和食店『かんだ』では7年間みっちりと修業。その後、銀座『AKOMEYA厨房』の料理長まで務めたキャリ...
凛とした空間に身を置けば、自然と気持ちも引き締まる。 大切な人と過ごす特別な時間を、格上げしてくれるような凛とした店が、また一つ東京に誕生した。 ◆ 神谷町駅の一歩裏手の道沿いに、この10月に移転オープンした『空花』。 元々は鎌倉に店を構えていた人気の和食店だ。 入り口の白い暖簾をくぐればそこは茶室を思わせる清閑な空間。タモ材のカウンターや京壁が落ちついた和の趣を漂わせる中、供されるのは目と舌を潤...
『銀座 奥田』出身の実力派。ダイナミックさの中に四季を感じる料理に魅了される
コロナ禍真っ只中のオープンだったにもかかわらず、早くも星に輝き名店の仲間入りを果たした『赤坂おぎ乃』。 店主の荻野聡士さんは『京都吉兆 嵐山本店』で8年、『銀座 小十』で7年研鑽を積んだ気鋭の料理人だ。 名だたる料亭と割烹の双方で学んだノウハウを、自身の店では独自に昇華している。...
八寸に焼物、揚物に食事まで、まるで懐石のコースを詰め込んだような豪華さ。 手間を惜しまず、旬味をしのばせた正統派の日替わり松花堂弁当には日本料理の真髄を伝える店主ならではの思いが詰まっている。...
和牛を突き詰めたシェフの逸品に唸る!臨場感溢れるパフォーマンスも魅力の肉割烹
L字カウンターの延長にあるのは大きなまな板。和牛を知り尽くす岡田賢一郎さんが、そこで松阪牛に刃を入れる。 「今は艶がないけど、空気に触れると真っ赤になりますよ。その食べごろを見ていただきたい」と、自ら実況中継。数秒後、岡田さんの言葉どおり、肉は美しい赤みを帯びる。 次にリズミカルに刻む作業は、包丁による瞬間熟成。まるでアリーナ席で見る和牛ショーなのだ。...
『肉割烹 岡田前』という店名は、店主の岡田賢一郎シェフが前職で「岡田前で」とシェフの目の前の席をリクエストされたことから付けられた。 満を持して2020年に開いた自身の店では、選び抜いた極上の和牛をスペイン製の釜を使い、客の目の前で炭火焼きにする。 そして、カウンター席がコの字なので全席もれなく臨場感あり。 店名にひっかけて、シャレを効かせたのがバス停を模した看板。降車したら、一番最初に撮影すべきスポットだ。...
カウンターとキッチンの隔たりを少なくしたことで、岡田シェフのショーのような躍動感あふれる仕事が間近に見られる。 肉を愛する思いは日に日に増し、「もはや肉の“ファン”ですね(笑)」と岡田シェフ。 選りすぐりの牛肉をゲストの目の前で手切りを、肉を極めた職人の技で魅せる。...
今回、お連れしたのは、麻布十番商店街にオープンして間もない『肉割烹 岡田前』。 肉のスペシャリストとして知られる岡田賢一郎さんの集大成とも呼べるこの店は、極上の黒毛和牛と、引き出しの多い岡田さんの知恵を掛け合わせた逸品をコース仕立てで提供する店である。 「毎号、素敵なお店が紹介されているので、今日はとても楽しみにしてきました。 気合いを入れてごはんを抜いてきたぐらい(笑)」と語る彼女の前に...
炊きたての土鍋ご飯で頂く「キャビアのせユッケご飯」はスペシャリテのひとつ。 その日、最も適した部位を使用するので、日によって異なるユッケが出てくるというのもお楽しみだ。 この日の部位はトモサンカク。 上質なキャビアが、これでもかと盛られ、あたたかいご飯に和牛の脂が溶け出して三位一体となる絶品丼だ。『岡田前』の主役である、ステーキ。この日は近江牛サーロイン。 肉厚にカットし、丁寧な火入れで...
銀座の一等地に潜む日本料理店。茶室を思わせる趣ある空間でしっぽり楽しめる
『銀座小十』、『銀座奥田』など日本料理の名店で研鑽を積んだ五十嵐大輔さんが、昨年9月に独立。かつて『東家』があった跡地に、自身の店をひっそりとオープンした。 和の趣あるモダンな空間を、ふたりで貸し切れるという特別感。加えて、自分たちのためだけに店主が腕を振るってくれるとあらば、その贅沢さに気持ちが高ぶる。...
誰しも、大切な夜のために強い切り札となるレストランを持っておきたいもの。 東京が浮足立つフェスティブシーズン直前の今、それを知っておくことは急務だ。 最...
和と洋を融合した新感覚“WASHOKU”。見渡す限りの絶景と共に、創作和食を堪能あれ
ワインセラーと樽酒のディスプレイが取り囲む、入り口すぐのバーカウンター。 オレンジのハイスツールが映える温かみのある雰囲気。 程よくリラックスした雰囲気の寿司カウンター席。 カウンターバックを彩る、メタリックなアートワークが涼しげな雰囲気を醸す。...
ごちそうの代名詞といったら、鮨。引き続き暑さが残る東京で、涼感、さっぱり感を求めるならば、大人は鮨だろう。 月刊誌最新号では、東カレらしく、大切な人との夜にぴ...
麻布十番の路地裏に佇む和食店。炭と薪を駆使した、独自の“焼き”の技法で魅了する
三ツ星和食店『石かわ』で9年、『紀茂登』で3年と斯界の名店2軒で研鑽を積んだ期待の新人・室井大輔氏。この7月、麻布十番にオープンした『麻布室井』の大将だ。 「『石かわ』では素材の組み合わせの妙とホスピタリティを。『紀茂登』の大将からは食材に潜むポテンシャルをいかにして最大限に引き出すかを学びました」とは室井さん。 その言葉通り、皿の構成はいずれもシンプル。修業先で学んだ料理へのスタンスを基軸としつつ、ここでは大将な...
銀座で無二の個性を放つ和食店。遊び心溢れるコース展開に魅了される
2007年に久我山で創業するや、独自のセンスから生み出される料理が楽しい居酒屋として、予約困難店に。 そして2020年に銀座へ進出すると同時に、コースでしっかりとした料理を供する日本料理店へと発展。 東京きっての食都でもその名を轟かせた『銀座 器楽亭』が、今年4月、さらなる飛躍を遂げた。銀座内で移転し、店名を『銀座 鼓門』と改めたのだ。...
この2年間、我々は「夜景」とは縁遠い生活を送ったと言っても過言ではない。 ようやく、元の生活を取り戻しつつある今年の夏こそ、開放的な気分をさらに後押ししてくれ...
日本酒好きが集う小さな和食店。手の込んだ料理が、月島の地元民の胃袋を掴む
メニューはアラカルトだが、まずは日替わりの突き出しから始まるのが同店のスタイル。 鮑の肝和え、穴子の煮こごり、丸茄子と白海老の揚げだし…酒好きの胃袋を射止める、手の込んだ逸品が御膳の上に燦然と輝く。 懐石料理店で修業を積んだ店主の料理は、割烹さながらの上品さで、しみじみと味わいに浸りたくなるものばかり。...
「カウンターが主体で、シェフが気さく」「客層もよく、同じ価値観を共有できる雰囲気」「アラカルトで頼めてコスパもいい」。 大人はそんな店に足繁く通う。コロナを経...
日本酒にこだわる人形町の和食店。女性店主の温かなおもてなしに癒される
のれんをくぐった先にある、日本酒が美味しい粋な和食店。 日本酒好きが通う渋谷の名店『ウメバチ』で経験を積んだ中村照葉さんが、人形町に『旬蕾』をオープンさせたのは2年半前。 30代になったばかりの彼女が目指すのは、「自分と同世代が普段使いできて、さらに日本酒の魅力を知ってもらえる店」だ。 「あて巻き」なる細巻きのラインナップは、チーズや筋子、薬味など常時5種類以上。 クセのないナチュラルチーズと18ヶ月熟成さ...
東銀座に隠れた小粋な酒場。割烹レベルの上質な料理を気軽に楽しめる
毛ガニの身が豪快にのった「三ぶんのカニサラダ」1,100円。 下はセロリ、にんじん、きゅうりを、和風ドレッシングとマヨネーズで和えたもの。 実はこの器は魯山人の作品だが、提供時には「緊張させたくないので」とあえて言わないとか。...
中華の要素を加えた独創的な和食店。心地よい空間でお酒が進み、デートにもぴったり!
“ちょうどいい心地よさ”を叶える、『ととら』は、距離を縮めたいデートにうってつけの路地裏の隠れ家だ。 威勢のいいスタッフの声もグループからの嬌声もなく、ふたりの会話を邪魔するものはない。 料理は鮮魚や京鴨など、素材を生かした和食の中に、「ハーモニー(鱧ウニ)ドッグ」といった遊び心あふれる1品を忍ばせるなど、会話が弾む要素もたっぷり。...
デートやひとりごはんに使える、カジュアルな和食店が増えている昨今。特に恵比寿は、個性が際立つ和食店が多い印象がある。中でも『ととら』は、大人の心を満たす要素にあふれていると話題だ。 カウンター内で腕を振るうのは、名古屋マリオットホテルで中華の料理人として経験を積んだ富田竜也さん。その経験を生かし、和食に中華のエッセンスを加えた美味なる料理を提供している。 大人たちの心をくすぐるメニューの数々を見れば、一度訪れた客のリピ...
意表を突くアイデア和食が楽しめる店。カウンター越しにのぞく囲炉裏の炎に癒される
フレンチの料理人がつくる和食に囲炉裏という意表を突くコンセプトの『深夜食堂GAMIN』。 フレンチ一筋ながら、グループ1の“アイデアマン”と称される藤井将之氏をシェフに据え、新たなスタートを切った。 秘密めいた階段を下り、店に入った瞬間、目に飛び込んでくるのはカウンターを温かく照らす囲炉裏の炎。 そのすぐ隣ではケバブがグリルされ、網の上では魚や野菜が香ばしさをまとい、どこか旅情を誘う和の趣が非日常感を後押しする。...
「とうもろこしのムースと生雲丹」1個¥800。バターで炒めて香ばしさを引き出したトウモロコシをマスカルポーネなどと合わせてムースに。雲丹のネットリした甘みとよく合う。「炙り漬けマグロとアボカドわさび」¥900。マグロは赤ワイン(!)も使う醤油ダレにおよそ半日、漬け込む。基本的な和食の手法を踏襲しつつ、遊び心も盛り込んだ酒肴がそろう。 カウンターの一角を陣取れば、そこはふたりだけの世界。ほの暗い照明の中、囲炉裏の炭火だけが揺らめい...
恵比寿駅を出て、「恵比寿ガーデンプレイス」前から、人の行き交う姿の少ない白金方面へ。 あの『オー・ギャマン・ド・トキオ』が、同じビルの地下に開いたこの店は〝深夜食堂〞という店名と同名タイトルの漫画の世界を彷彿とさせる、和をベースにした料理の品ぞろえが秀逸だ。...