翌朝。僕の大きめのTシャツを着ながらコーヒーを飲んでいるアキは、起きてきた僕に他の女と同じようなことを言ってくる。 「このお家、お部屋余ってるじゃない?引っ越してこようかなぁ」 僕の住む『ラ・トゥール代官山』は代官山に君臨する、泣く子も黙る高級レジデンスだ。 中には車のまま部屋へ直行できるタイプの部屋もあり、家賃が500万を超える部屋もあるのだが、大人気の物件で中々空かないのが現状だ。 僕の部屋はガレージ付...
「それでは、お互いの自己紹介でもしましょうか」 ルナさんがセッティングしてくれた食事会というだけあり、男性陣は好物件揃いだった。 有名企業の御曹司・室田と医者の黒田。3人の職業はバラバラだったものの、高島を始め、皆優しそうな雰囲気だ。 「女性陣の名前も伺えるかな?みんな可愛いけど、何繋がりなの?」 話をふってきたのは、室田だった。室田は陽気な人柄が滲み出ており、先ほどから盛り上げ役に徹してくれている。 ...
「隠」。その一字は風流な趣を表し、「隠」の意味を忍ばせる。住宅街の中、ひっそりと佇むこの店は、1日限定5組の完全予約制。そこでは完全なる美食空間を提供する至上のもてなしが待っている。 Y「お鮨屋さんにしては照明が落としめ。美味しいけど気取ってなくて、カジュアルに行きやすいです。」...
「隠」。その一字は風流な趣を表し、「隠」の意味を忍ばせる。住宅街の中、ひっそりと佇むこの店は、1日限定5組の完全予約制。そこでは完全なる美食空間を提供する至上のもてなしが待っている。 料理人歴30年を超える店主・井上雅史氏は、食材に限らず店に置くもの見られるものすべて、産地・作り手の元に足を運び、自らの目で見出だし、ときに体を使って生産者とともに獲得する。ゆえに彼は、客に何を聞かれても答えられないというこ...
寒い冬には、やっぱり芯から温まれるお鍋が良い! 前菜やお造り、江戸前にぎり寿司、お鍋に締めまで堪能できる、落ち着いた和食パーティーもおすすめだ。 人気の日本酒「獺祭」などのフリードリンクが付いているので、より満足度の高い内容となっている。 当日予約も可能なので、「今日はお鍋食べたいね」なんていう日のためにチェックしておこう!...
まだクリスマスディナーを予約していない人必見!融合レストラン『XEX』の各店で、クリスマスコースの予約を開始した。 代官山や愛宕、丸の内など、それぞれの店舗によって展開されるメニューは様々。イタリアンに寿司、鉄板焼といったバラエティ豊かなラインナップとなっている。 東京夜景を眺めながらの食事か、はたまた個室でしっぽりデートか。それぞれの好みのジャンルとシーンから、お店を選択してみて。 各店、予約の受付を開始したば...
レーストップスの甘い雰囲気をライダースで締め、スカートと唇の色をリンクさせるのがこだわり。 金曜夜のデートにはお鮨が欠かせないようで、「平日は炭水化物を抑えているけど、金曜だけは気にせずご褒美として!」と、大のお気に入りの『鮨 尚充』に通い続けて、2年になるという。 「ゆっくりと話ができるカウンターのお鮨屋さんは、デートでよく使います。女同士でわいわい楽しむ二軒目には、最新クラブの『オクタゴン』が一押し。音質が良くて、...
「おっ、理恵子。お疲れ」 指定された中目黒の『鮨 尚充』に到着すると、先日の不機嫌そうな態度とはガラリと変わり、新太郎は温和な笑みで理恵子を迎えた。 「いや、この前は悪かったよ。俺も離婚で色々大変だったし、あの時は結構酔っててさ...。たぶん、気を許せる理恵子に当たった節もあると思うんだ。マジ、悪かった」 そうして素直に頭を下げる新太郎を目にすると、理恵子はほんの少しだけ自尊心をくすぐられた。 いずれに...
2回目のデートは、中目黒の『鮨 尚充』で食事をした後、日本酒バーへと流れた。見たこともないようなシックな雰囲気の、会員制バーだ。 お酒の力もあり、私たちの距離は初デートのときよりもっと近かった。膝と膝が当たりそうな近さのカウンター席。私の胸は高鳴り続けていた。 そして帰り際、耐えきれずに思わず自分から言ってしまった。 「私、大毅さんのことが好きです」 本当は、もっと時間をかけて言うべ...
–うまい寿司でも食おうぜ。 元彼・祐介に誘われ、私たちは中目黒の『鮨 尚充』で待ち合わせた。 祐介と会うのは、およそ3ヶ月ぶりだろうか。...
極上のうにを、数種類食べ比べる…そんな夢のような寿司店が、中目黒にある。グルメの間ではつとに知られる名店『鮨 尚充(たかみつ)』だ。 こちらの店の「おまかせ」コースは、握りとつまみが交互に登場するスタイルだ。普段からうには握りとつまみ、それぞれ2種ずつ登場するという。それだけですでに4種が味わえる!...
極上のうにを、数種類食べ比べる…そんな夢のような寿司店が、中目黒にある。グルメの間ではつとに知られる名店『鮨 尚充(たかみつ)』だ。明るい笑顔で出迎えてくれたのは、ねじり鉢巻き姿が粋な店主の安田尚充氏。 入荷しているうにを聞くと、最高級天売島産バフンウニ(巨大!)をはじめ、北海道産から九州産までがずらり8種も登場! 「ちょっとしたうにパーティですね(笑)。仕入れのときいいものを見つけると、どうしても...
極上のうにの握りを、何種類も食べ比べる……!そんな夢のような寿司店が、中目黒にある。 グルメの間で話題の名店『鮨 尚充(たかみつ)』だ。明るい笑顔で出迎えてくれたのは、ねじり鉢巻き姿が粋な店主の安田尚充氏。 ずらりと並ぶうに箱は壮観!「ちょっとしたうにパーティですね(笑)。仕入れのときいいものを見つけると、どうしても買ってしまう性分で…気付いたらこんなに」と安田氏が笑う。...
友人と会話を楽しもうという夜に、緊張感が漂う鮨カウンターは敬遠されがちだ。しかし、そんな思い込みを覆してくれるのがここ。 「とにかくリラックスして欲しい」という主人の安田尚充さん。その言葉通り、大きな声で笑って、和気あいあいと鮨を味わえるのが魅力。まず、冷えた瓶ビールで乾杯すれば、目の前に鮨店らしからぬ光景が。 カウンターには器ケースのルイ・ヴィトンのトランクが置かれ、煮切り醤油はバカラのフラワーベ...
慎也は、中目黒にある『鮨 尚充』を予約してくれていた。高級ウニの食べ比べができる、ウニ好きにはたまらない人気店なのだという。 真子の父も、真子も鮨の中でも特にウニが大好きで、食事会の時にそんな話をしていたのを覚えてくれていたようだ。 真子はエスカレーター式の女子校で育ったこともあり、新しい人間関係を構築するのが得意ではない。さらに、六本木や赤坂の、夜景の綺麗なレストランなどを予約されてしまうと、...
路地裏にある鮨ツウがこっそり通う人気店。無農薬のシャリ、天然もののネタを使って旨い肴と鮨を握る。質が高いのに、おまかせでも1 万円台で堪能できるのも嬉しい国内外の人気ブランドのPRを多数手がける小林さんが「まさに私好みのお鮨屋さん」というのがこちら。 「握りもですが、おつまみも最高! 魚のクオリティが高いうえ、出てくるタイミングも◎。すべてにおいて大好きです」...
運転席でハンドルを握るポルシェ君Ⅱが、ふとした瞬間に見せる物悲しげな雰囲気が哀愁を漂わせている。時計にも服にも全くこだわりはないというが、着古した茶色の革ジャンを見ると、彼の飾り気のない性格が分かるような気もする。彼のポルシェも、華美な高級品というよりも寧ろ「長年の相棒」という言葉がしっくりくる。...
『鮨幸』で15年もの研鑽を積み、2011年に開店。理想の鮨を追求する安田尚充氏からしばらく目が離せない...
中目黒に『鮨 尚充』の暖簾を掲げた、安田尚充氏だ。16歳の若さで知る人ぞ知る名店、自由が丘の『鮨幸』に入るも、10代は迷いがなかったわけじゃない。だが、実家に戻っても台所に立っては鮨を握る自分に、「この道しかないんだ」と答えを出す。 親方と女将は親同然。恩には報いねばならぬ。ここからが正念場。2階建ての店で2階カウンターを任されて6年が過ぎる。この時、赤坂のとある名店に出合わなければ、もう少しだけ独立は遅かっ...
駅前の喧騒からひと呼吸離れ、目黒川の並木が借景にもなっている『鮨 おかだ』。 席に着くと眼前のネタケースには、主人・岡田照夫氏の出身地・岡山県をはじめとする瀬戸内の魚介類がずらり。立派な野菜も姿良く置かれている。...
駅前の喧騒からひと呼吸離れ、目黒川の並木が借景にもなっている『鮨 おかだ』。席に着くと眼前のネタケースには、主人・岡田照夫氏の出身地・岡山県をはじめとする瀬戸内の魚介類がずらり。立派な野菜も姿良く置かれている。 「岡山は野菜も果物も魚介にも恵まれ、一級品が穫れる場所なんです。最初に修業したのも岡山なので、やはり多く使いたくなりますね。つまみには季節の野菜も取り入れるようにしています」 また、最近は赤酢や砂糖を強く効かせ...
赤羽で70年続く江戸前鮨の名店『すし処 みや古分店』が2015年、中目黒に支店を出した。大将には、幼少のころから手伝いをしながら粋な職人である父の仕事を見て育った4代目・野口伊織さんが大抜擢。おまかせコース(¥13,000~)は先付け、煮物、お造りなど料理6品が出て、次に鮨8貫と続く。...
赤羽で70年続く江戸前鮨の名店『すし処 みや古分店』が中目黒に支店を出した。大将には、幼少のころから手伝いをしながら粋な職人である父の仕事を見て育った4代目・野口伊織さんが大抜擢。おまかせコース(¥13,000~)は先付け、煮物、お造りなど料理6品が出て、次に鮨8貫と続く。 通い詰めるほど美味い中目黒の新店5選...
赤羽で70年続く江戸前鮨の名店『すし処 みや古分店』が、この春、中目黒に支店を出した。それも駅にほど近い山手通り沿いというから、その意外性に驚いた鮨ファンも多いだろう。 きっかけは本店に惚れ込んだ常連が鮨屋の経営に興味を示したこと。鮨を食べながらそんな話をしているとき、4代目となる野口伊織さんが大将に大抜擢され、そのまま店を開く運びとなった。 白木のカウンターに鏡面仕上げのくるみによる戸棚など、内装...
とある7月の平日の深夜、絵美里と健夫は中目黒の『いろは寿司』で肩を並べて寿司をつまんでいた。 Webデザイナーの健夫(40歳)は、絵美里が週1、2は一緒に飲んでいる仲良しオッサングループの1人だ。スタイリストやカメラマン、クリエイティブディレクターなど、業界系こじらせマンで構成されているそのグループの中でも、群を抜いて健夫は恋愛に関して奥手と言える。 ポロシャツにネイビーかベージュのチノパンが定番スタイルの健夫の小...
久しぶりに集まった3人は、中目黒にある『スゥリル』に来ていた。旬の野菜がふんだんにあしらわれた、芸術品のように美しい料理の数々を堪能しながら、あゆみは近況を話し...
中目黒から徒歩7分ほど、駅前の喧騒とはほど遠い「裏ナカメ」エリアにある、フランス料理店『SouRiRe』。 決してわかりやすい立地ではないが、住宅地に隠れてひ...
妻という生き物は、噂話が大好物である。 中目黒にある隠れ家フレンチ『スゥリル』。 入口右手のソファ席を陣取るように、華やかに着飾った女たち...
オーナーシェフの湯澤さんは、銀座『ル・マノアール・ダスティン』にてスーシェフを務めた経歴を持つ。 ここでいただけるのは、日本の四季を感じられる食材を...
川越シェフが推薦するのは住宅街にひっそりと佇むフランス料理店。正統派フレンチをベースに、四季折々の食材を使った料理をコースで提供する。 「雑誌に掲載...
湯澤貴博シェフは『アンフォール』出身。シェフの技巧としては安定感を誇り、メニューも完成の域に達したものばかりだ。また、そうでなくては技量の善し悪しをしっか...
ビフォア『エル・ブリ』。料理が料理らしく、素材が原型をとどめながらも、エスプリが発揮されていた時代。輝かしい80’ S~90’ Sのフランス料理を体現する...
気がきく英理奈はすぐに僕と麻友をLINEで繋げてくれた。 そこから暫くLINEのやり取りが続き、食事へ行くことになった。こういうのは、タイミングが大事である。 初対面からだいぶ時間が空いてしまうと、それに比例して気持ちも冷めていく。 テンポの良いやり取りをしながら、麻友からのLINEを楽しみにしている自分がいた。 肝心の食事は二人でも良かったのだが、御礼も兼ねて英理奈を誘おう。そう思い、僕たちは再び3人...
英理奈が繋げてくれたLINEのおかげで、その日から私と悠馬は積極的に連絡を取り合っていた。 彼女がいないと言っていたのは本当のようで、私たちはすぐ次に会う約束をする。しかし英理奈に気を使ったのか、悠馬は英理奈も呼ぼうと言い始めた。 —もちろん良いけど、せっかくなら二人で行きたかったな… そんなことを思いながらも、代官山にある『シドロス』へと向かった。しかし、ここから彼が考えていることがわからなくなり、迷宮入り...
カリフォルニア育ちの帰国子女ならぬ帰国兄弟が切り盛りするシーフードダイニング。 「西海岸風の洒落たインテリアとヘルシーな魚介メニューが中心で、女性人気は上々。ほかのお客さんとの交流も楽しく、一人飯を済ませることもあります」。...
ひとたび足を踏み入れれば、まるで海外にいるかのような錯覚に陥る店である。なにせ客の8割が外国人で、店内の会話はほぼ英語。そしてカジュアルでいてセンスの良い内装や料理のラインアップも、日本で育った人が作った店とはひと味違うユニークなものだ。 オーナーの白子兄弟がこの店をオープンさせたのは昨年9月。店名の『CEDROS』とは、兄弟が長く住んでいたサンディエゴにある通り名だ。 店では海に近いその地をイメー...
進化系焼き鳥として有名な『中目黒いぐち』。真っ黒なエントランスはバーのような佇まいで、店内では鮨屋を思わせる白木のカウンターが出迎える。強力なダクトにより煙がほとんどでないなど、クールでモダンな印象にまとめている。 同店のメニューは「おまかせコース」のみ。全23品を2時間ほどかけて、少しずつ提供するスタイルだ。 コースの前半はフォアグラのコロッケやレバーパテなど、洋風なイメージの料理も並ぶ。メインディッシュの焼き鳥の後...
宅配ピザでおなじみの『ピザーラ』は、超一流フレンチ『ジョエル・ロブション』と同じ会社が運営している。...
哲也が予約してくれた『恵比寿 米ル』は、中目黒の人気焼鳥『いぐち』が“最高の大人の秘密基地”として去年の夏にオープンした話題の和食店だ。 「お酒、あんまり強くないんだね。無理しないでね」 哲也の人の良さそうな笑顔に、志乃の胸はチクリと痛む。 同い年の、爽やかな好青年。内部生上がりの早稲田大学出身で、大手IT企業勤め。 学生時代は少しやんちゃだったという話で先日は盛り上がったが、サトシ...
進化系焼き鳥として有名な『中目黒いぐち』。真っ黒なエントランスはバーのような佇まいで、店内では鮨屋を思わせる白木のカウンターが出迎える。強力なダクトにより煙がほとんどでないなど、クールでモダンな印象にまとめている。 同店のメニューは「おまかせコース」のみ。全23品を2時間ほどかけて、少しずつ提供するスタイルだ。コースの前半はフォアグラのコロッケやレバーパテなど、洋風なイメージの料理も並ぶ。メインディッシュ...
焼鳥1串の分量に想いを馳せたことはあるだろうか?店によって違いはあるものの、およそ1串45g、多くて60gと言われている。 「それだと焼鳥5本でお肉を300g食べたことになりますが、そんなに召し上がらない女性は多いですよね」とは焼鳥業界で20年研鑽を積み、独立を果たした井口勝広氏。焼く側よりもゲストの目線で考え辿りついたのが、少量で幅広い部位が食せるピンチョスをおまかせコースで供すスタイル。特に丁寧に下処...
腸に豚肉と鶏のつくねを詰め、旨みの濃度にこだわった意欲作。恐竜をイメージさせるビジュアルからその名を“いぐちザウルス”に。口中にジュワっとほとばしる肉汁に、思わず咆哮をあげること間違いナシ?!...
最近は、焼き鳥店もバラエティに富んでいる。その中でもこちら「中目黒いぐち」はかなりの進化系だ。真っ黒なエントランスはバーのような佇まいで、鮨屋を思わせる白木のカウンターや、強力なダクトにより煙がほとんどでないなど、クールでモダンな印象にまとめている。 おまかせコースのみのメニューも、やはり進化系といえる。コースは全部で23品。2時間ほどかけて、美味しいものを少しずつ提供する。 コースの前半はフォアグ...
焼き鳥1串の分量がどのくらいか知っていますか?店によって違いはあるものの、およそ1串45g、多くて60gだそう。つまり単純計算しても焼鳥5本でお肉を約300gとなかなかのボリューム。 「もっと焼き鳥を楽しんでほしい。」と、焼く側よりもゲストの目線で考え、辿りついたのがピンチョススタイルのおまかせコースを供する『中目黒いぐち』。少量ずつ幅広い部位が食せるとあって人気も高い。 普段、自分のオーダーではな...
『中目黒いぐち』といえば本誌読者にも馴染みがあるだろうが、イタリアンではなく進化系の焼き鳥屋だ。 おまかせのみのコースで全部で23品。2時間ほどかけて、美味しいものを少しずつ提供する。コースの前半はフォアグラのコロッケやレバーパテなど、洋風なイメージの料理も並ぶ。メインディッシュの焼き鳥の後には、野菜やハツ、ボンジリなどの一口サイズのピンチョスが続く。 しかし、それで満足して店を後にしてはならない。...
『ティ ピッキオ』で開かれた陽子の送別会。 ー藤沢さん、自ら退職願を出したと聞いたけど…。 春菜はいてもたってもいられなくなり、思い切って陽子の隣の席に腰を下ろす。 「藤沢さん、お疲れ様でした…でも急に退職されるなんて、どうして…?」 「ほら、課長独りぼっちでしょ、家族もいないし。その上仕事もなくなっちゃって…。東京から出るっていうし、支えてあげたくなってね。」 春菜が怪訝な顔をしたのが分かったの...
目黒川沿いのビルの3階に店を構える一軒。鮮やかな黄色い壁に写真や絵が飾られた、愛らしくも異国情緒を感じる空間が広がる。「アマルフィの料理は、守りに入っているかと思いきや斬新な一面もあるのが魅力ですね」と語るのは、アマルフィとナポリで研鑽を積んだ渡部公彦シェフ。 たとえば、カツレツをレアのマグロで作る、というのも一般的なイタリア料理にはない試みだ。アクアパッツァに貝類を入れないのも、アマルフィやナポリならでは。トマトやオリーブ...
過去に付き合ったり、関係を持った男たちは、なぜか皆、日比谷線沿線に住んでいた。 そんな、日比谷線の男たちと浮名を流してきた香織は、上京後立て続けにタワーマンションに住む篤志や弁護士の孝太郎と付き合うがどちらもあっけなく終わる。初めてのワンナイトや社内恋愛も経験したが、恵比寿に住んでいた涼とは、彼の転職を機に同棲することになり、香織は東京で初めての幸福な恋愛に浸っていたが……。 日比谷線の女 vol....
LINEを送信すると、すぐに誠から返事が来た。 「ちょうど今夜飲む予定だった奴がこれなくなってさ、ちょうど良かった。19時に『中目黒 KIJIMA』でどう?」 涼子は「了解、ありがとう」と返し、時間に間に合うよう会社を出るため、自席に戻り仕事を片付け始めた。 ◆ 涼子が店の前に着くと、そこには誠が立っていた。 「…もしかして、待っててくれたの?」 「まぁな、前道に迷ったことがあったろ?今回も...
白濁したスープの表面には、鶏の旨みをたっぷり含んだ黄金色の脂が浮かび、中にはぷりっぷりの鶏肉と、スープを吸い込んだ艶やかな野菜がぐつぐつと煮込まれている。見た目もさることながら、辺りに漂う香りが食欲をそそる。 訪れる客の約8割が女性。やはりコラーゲン目当てである。国産鶏のガラやもみじ(鶏足)を大量に用い、香味野菜とともに8〜10時間煮込んだスープは、とろりとした喉越し。飲んだ後の唇を舐めてもその旨みを感じるほど濃厚で、これが...
大土橋真也シェフは、『ジョージアンクラブ』、『ジョエルロブション』を経て、渡仏。帰国後は『レストランアニス』という、グルメが喜ぶ店の出身なので非常に評価が高い。 お料理はストーリーがありとてもアーティスティック。一皿ごとにワインと、パンのペアリングがあるのも楽しい。 メニューは旬によって変化する。この日の前菜には馬肉のタルタル。刻んだエシャロットのピクルスを最後に合えることで馬肉そのもの香りが感じられ、噛んだ時にちょう...
目黒川沿いに位置する『クラフタル』。同店のシェフを務めるのは、『ジョージアンクラブ』、『ジョエルロブション』を経て、渡仏し、帰国後は『レストランアニス』という、グルメが喜ぶ店の出身である大土橋真也シェフだ。 そんな実力派シェフが創り出す料理8皿を7,000円で味わえるコースには、パンペアリングがセットに。また、希望があればノンアルコールペアリングにも対応。 その時期の料理に合わせたドリンクを、ソムリエが選び抜き、美しい...
ちょっと頑張った時のご褒美ディナーや誕生日など、いつもより少しだけ特別感を求めるならビルの2階に隠れたモダンフレンチへ。『クラフタル』は窓から目黒川の緑が眺められる開放的なイメージが印象的。 中でもカウンター席は、満席のフロアの中では静かでリラックスできるとあってリピート率が高い。オープンキッチンは近いけれど、あえて横目で眺める位置関係は計算の上。 親密な会話を楽しんだり、キッチンを眺めたり、時には...
花見客でごった返す川沿いを、美味しそうな匂いと屋台のシャンパンの誘惑を振り切りながら、なんとかたどり着く。扉をあけて店に入れば、大きな窓から桜が一望できる!特等席はやはり窓際。席に座って桜を眺めれば気分はもちろん急上昇だ。 大土橋真也シェフは、『ジョージアンクラブ』、『ジョエルロブション』を経て、渡仏。帰国後は『レストランアニス』という、グルメが喜ぶ店の出身なので非常に評価が高い。桜の季節ならなおさら、こ...
その店、フレンチレストラン『CRAFTALE』は、なんと明日の9月11日(金)オープン! 昨日、プレオープンにお邪魔してきましたので、そのご報告を。 お店は目黒川沿い。住所は青葉台になるので、比較的落ち着いたエリアです。店内はモルタルとステンレスを基調とした、シックで落ち着いた雰囲気。シェフ曰く「手術室のような無機質な感じにしたかった」とのこと。静かでありながら、力強さを感じる内装はかなりクールです。店内...
寒さの厳しい金曜日。期待と不安に胸を膨らませながら、私は中目黒の駅へ降り立った。 大々的にプロモーションされた、駅の高架下リニューアルの際に何度かこの界隈の飲食店へ来たが、こうして改まって中目黒に来るのは半年ぶりだった。 すれ違う人の中にストリート系の服装で、ちょっと色が黒くて体格の良い人がいたら、LDH関係者かと思ってしまうのは私だけなのだろうか・・・。 そんなことを考えていると、向こうから一人の男性がやっ...
『フェリチェリーナ』は全席カウンターという物件を得て、2011年夏、中目黒にオープンした。 料理は食材第一、シンプルな調理法でその良さを引き立たせる。シェフの濱本直希氏が毎日築地に出向いて魚介を仕入れ、野菜は船橋や長野から無農薬野菜を取り寄せる。13席中、4席のシェフズテーブルに座れば、厨房でシェフらが立ち働く様子をつぶさに見ることが可能。 一見、しっとりとした佇まいの店だが、カウンター席で自分だけの静かな時間を満喫し...
そのあと彼と過ごした時間は驚くほどに濃密だった。朝も昼も夜も連絡を取り合い、それでも飽き足らず深夜まで電話をした。 デートは大抵週末だった。金曜日に中目黒にある彼の家に泊まり、翌日は散歩がてら代官山の蔦屋に行って過ごした。夜は『フェリチェリーナ』や『リストランテ カシーナ カナミッラ』で、その日買った“戦利本”をお互い嬉々として見せ合った。...
目黒川の桜は都内でも有名な桜の名所。そんな目黒川が近い中目黒駅徒歩7分の立地にあるのが、全席カウンターのイタリアン『フェリチェリーナ』。 料理人はふたり、大関淳士氏と濱本直希氏。ともに広尾時代の『アロマフレスカ』に入店し、以来原田慎次氏の薫陶を受けた。料理は、食材第一。毎日築地に出向いて魚介を仕入れ、野菜は船橋や長野から無農薬野菜を取り寄せる。確かな味を求めて訪れる客で連日満席。 夜桜の美しさに心打...
東京のライフスタイルを紹介して15年の東京カレンダーが、東京に住む女性たちをエリアごとに分類した「東京女子図鑑」女性の趣味趣向は、居を構えたエリアに如実に現れ、よく行くレストラン、出没場所で形成、強化されていく!?今週の女子は、アラレちゃんメガネが都内1似合う中目黒の女性たち《なかめ女子》です。 前回:東京女子図鑑 Vol.1:六本木に生息する女子《ポン女》 都内有数の夜遊びエリア・恵比寿と、品のい...
四角い箱の、窓側の2面とキッチン側の1面が全てカウンター。『フェリチェリーナ』は全席カウンターという物件を得て、2011年夏、中目黒にオープンした。 シェフの濱本直希氏は広尾時代の『アロマフレスカ』に入店し、以来原田慎次氏の薫陶を受けた。グループ内で何度か異動し、シェフも経験。力を蓄え、技術を身につけた上での独立である。...
『アロマフレスカ』出身の濱本シェフが腕をふるうカウンター式イタリアン。シェフ自ら築地や生産者の畑に出向いて食材を仕入れ、日替わりでメニューを提案。 いつ訪れても新たな料理に出会えるのが嬉しい。ディナーは¥6,800のコースのみで、前菜、パスタから4品、メイン1品を好きに選べるプリフィクススタイル。 国産の魚介と野菜をアレンジしたメニューが中心で、パスタをたっぷり食べたければパスタ3品と前菜1品にメイ...
目黒川を渡って路地を1本奥に入った場所に、何やら賑やかな光を見つける。周りにはあまり店がない静かな場所にひっそりと佇むこちらの店が、『ムール&ビストロ massa 中目黒』。 3階建ての一軒家ビストロで、1階にはカウンター席、2階はカジュアルで明るいテーブル席、そして3階にはプライベート感満載のソファ席と、フロアによって様々な顔を持つ使い勝手の良い店だ。...
僕らが知りたいのはやっぱり「口説けるレストラン」!そして実はコスパがいいなら更に助かるっていうのが本音だ。 今年4月にオープンした一軒家ビストロ『ムール&ビストロ massa 中目黒』は、プライベート感たっぷりのソファ席でコスパ抜群のコースが楽しめる新店。 今のうちにチェックしていて損はない!...
山手通りを池尻大橋方面に進み、中目黒駅を越えて右折すると彼の家に着いた。上目黒1丁目、目黒川沿いにある10階建てのマンションだった。近くには有名なチーズケーキ屋『ヨハン』やイタリアンレストラン『バッチョーネ』があり、閑静な住宅街ながらも街としての賑わいも残している。 彼の部屋は4階だった。間取りは1LDKで、10畳ほどのリビングからは桜並木が見下ろせる。目黒川沿いで駅から徒歩5分圏内、この立地だと家賃は20万円ほどだろうか。...
一方肉業界では、この時期、博多『万十屋』の六本木店開店を皮切りに〝もつ鍋〟旋風が吹き荒れる。フィーバー自体は1年余りで沈静化するが、それまでの〝もつ=ゲテモノ〟のイメージがこのブームで幾分緩和されたのは事実だろう。 91年、牛肉の輸入自由化で焼肉業界も活気づく中、メキメキと頭角を現してきたのが、〝豚肉〟。白金豚に平牧三元豚、アグー豚etc.数々の銘柄豚が市場を賑わし、豚自慢のレストランが話題を呼んだ。 この豚ブームには...
あと半年で開店20年を迎える『バッチョーネ』。小島史朗シェフは開店当日から今日まで同じ銘柄の豚を変わらず350gの塊で焼き続ける。...
夜食も飲みにも対応でき、さらに内装もスタイリッシュという、かつて中目黒にはなかったタイプの蕎麦店が誕生。東京でもそう数の多くない出雲蕎麦に特化した店である。殻のついた蕎麦の実をそのまま製粉した香り高い蕎麦に出雲の純米酒を合わせれば、ひとときの旅気分すら味わえる。 通い詰めるほど美味い中目黒の新店5選...
うどんではよく見かけるが蕎麦としては珍しい「釜玉蕎麦」があるため、「たまごと蕎麦好きにはたまりません!」と広告キャンペーン、写真集、CDジャケット、など幅広い分野でアートディレクションを行なう秋山さん。 「桜の季節にお邪魔したら、窓いっぱいに桜が咲いているのが見えて美しかったです」...
夜食も飲みにも対応でき、さらに内装もスタイリッシュという、かつて中目黒にはなかったタイプの蕎麦店がこの春誕生した。 しかも、東京でもそう数の多くない出雲蕎麦に特化した店である。『出雲蕎麦 錦織』は、島根県を訪れたオーナーが出雲蕎麦の美味しさと島根の美しさに感銘し、その地方色を東京にもっと伝えたいという想いから作った店。なのでここで提供される蕎麦は、どこまで現地の味に近しいかがポイントに。 それを実現...
中目黒にうまい蕎麦の店があると聞き、やってきました。目黒川沿いを青葉台方面へ5分ほど。ここが、3月にオープンした『出雲蕎麦 錦織』です。中目黒といえばEXILE。EXILEといえばHIROさん。ということで、こちらはHIROさんが出雲蕎麦の味に惚れ込み、出店を決めたというお店です。そういえば事務所との距離も目と鼻の先ですね。はい。目黒川沿いの2階にあり、店内からは目黒川だって見られます。桜だって、青の洞窟だって...