少量多皿な構成で魅了!和の精神と中華のテクニックが融合した進化形料理
例えば鮮度やサイズへの留意はもちろん、「姿蒸し」の“蒸す”という行為ひとつにも深慮。 蒸す際に、卵と足の身の部分に火が均一に入るよう蟹の足に蓮の葉を巻く。そうすることでパサパサになりがちな身の味までをも最大限に引き出す。 ひとつの甲羅に、オス・メス双方の身と味噌、そして卵や白子を詰めて提供する際も、ベストなバランスで味わえるように日々配合を微調整するきめ細やかさ。...
かつては武家屋敷が立ち並び、現在はドイツやフランスなどの大使館が点在。そんな南麻布の閑静な住宅街に、「食通」と「港区女子」から支持を集める中国料理店がある。今年2月にオープンした『茶禅華』だ。 もともと大使館員の住まいだった一軒家を改装して作ったという店内はグレーを基調とし、それが、ところどころに配されている李朝の調度品や景徳鎮の器などと相まって、独特のオーラを纏っている。 「ドラマティックですよね」 そう語るの...
ここ1~2年、食の世界で最も面白い動きを見せている料理のジャンルは? といえば、それはまさしく中華料理だろう。マニアックな地方郷土料理や少数民族料理に目を向ける料理人もいれば、フレンチよろしく少量多皿料理の新しいスタイルで勝負をかける店、そして、伝統料理を踏襲しつつも独自のアレンジを加味、現代人の嗜好に合わせたモダンな料理に昇華させている実力派シェフなどなどまさに百花繚乱! 30代の中華料理人たちの活躍ぶ...
「あの店、まったく予約が取れないらしいよ」 東京で「食」を愛する人々が、時に口にする言葉だが、何も、そのお店を批判しているわけではない。むしろ真逆で、お店への...
センスが光る白金台の絶品中華!アイデア満載のコースは前菜から心奪われる
白金台の路地にあるビルの2階。そこで、今食通の注目を集めているのが『ShinoiS』だ。 “中華の年”ともいわれた2019年の11月オープンながら、すでに予約困難店の仲間入りを果たしている。 オーナーシェフの篠原裕幸氏は、若手料理人によるコンペティション「RED U-35」でグランプリに輝き、上海や香港でも活躍してきたキャリアの持ち主。本場でエグゼクティブ相手に戦ってきたその手法に唸った。...
中華の年だった、とも言い切れる2019年、グルメ通の大人たちが熱い視線を注ぐ新星。それが、この11月に白金台の路地裏にひっそりとオープンした『ShinoiS』だ。 オーナーシェフの篠原裕幸氏は、若手料理人の登竜門的料理コンペティション「RED U-35」で見事グランプリに輝き、上海のレストランではエグゼクティブシェフとして采配を振るった鬼才だ。...
「美味しいもの」は人を必ず笑顔にさせる。 「素敵なレストラン」で過ごす時間は、私たちの人生をいつも彩ってくれていた。 東京カレンダー最新号では、名だたる...
鮮烈なスパイスを感じる火鍋体験!〆は麻辣スープを活かした担々麺で決まり
麻辣スープは四川の成都産の唐辛子と青花椒、紅花椒が鮮烈なスパイスのハーモニーを放つ。 麻辣の気持ちいい痺れを感じたら、白湯が中和に一役買う。半日鶏ガラを炊いたスープは白濁した色のとおり、こっくりマイルドで、クセになる。 そして8種類のきのこによるスープは、きのこの旨みが詰まり、滋養強壮を感じる味わいだ。 スープ3種で薬膳が20種類以上使われているので、汗をかきながらもじんわりと力みなぎる一品だ。...
東京カレンダー最新号のテーマは、「攻めないお洒落」。 レストランやオフィスを舞台に、リアルに活用できるファッションルールを厳選して掲載! お洒落すぎるこ...
ワインとのペアリングができる白金の中華店!臨場感あるシェフズテーブルも人気
カウンターで料理を待つ時間も、『私厨房 勇』の醍醐味である。 例えば炒飯が中華鍋の上で舞う様子、紹興酒を鍋肌にあてた時の“ジュワッ”という音など、目の前で繰り広げられるすべてのシーンが躍動感に溢れ、食欲が刺激される。...
『私厨房勇』の提案する私房菜とは、有名シェフが自宅に友人を招き、食事を振る舞う香港式の食文化。主体となるのはコースメニュー。ゲストの要望を聞き、その人のためのコースを組み立てる。その手間ゆえ、席はカウンター8席のみ。 ベースとなるのは広東料理。自家製の干肉のようなクラシカルさもあれば、豚の角煮と黒酢を合わせる独創的な一皿も。「今度は何を食べようか」。店を出る頃には、次回への期待に心高まる。リピート必至の俺の厨房。...
原勇太シェフは松戸で『中国麺飯勇』を開いていていたが、白金に場所を移し2014年5月に『私厨房 勇』を開店した。 主体となるのは8品前後のコースメニュー。原シェフが丁寧にゲストの要望を聞いてくれて、ゲストの好みに合わせてくれる。 私厨房というネーミングは、香港でシェフが限られたゲストを招いて振る舞う「シィフォンチョイ(私厨菜)」から。 ゆったりとした、わずか8席のカウンターに座れば、眼前の光景に、...
白金の人気店『私厨房 勇(ユン)』。¥6,500のコースの〆には炒飯が人気だが、この季節にイチ押ししたいのが「青海苔と飛子のとろみスープ麺」(要予約)。 麺をすすれば口の中で飛子がプチプチプチ! とテンポよく弾け、青海苔の香りがふわりと広がる。見た目の清涼感だけでなく、さっぱり塩味のスープも夏だから食べたい理由のひとつ。...
無難な味よりこだわりのある味に惹かれます ラーメンを選ぶのは、仕事が遅くなったりして、簡単に食事を済ませたいとき。 上品な味が好みですが、わざわざ食べに行くなら、無難でこだわりのないラーメンより、お店の個性がはっきりと味に出ているようなラーメンのほうが好きです。 落ち着いて食べたいので、お店がきれいかどうかも大事なポイントだと思います。...
特に野菜を使った料理の印象が強い。「蕪と干し貝柱の中華風ポタージュ」や「天然車海老の中国野菜の炒め」が印象的だ。もちろんメインや〆の担々麺もあるが、すっきりとした中華料理だったと記憶している。...
贅沢に配されたカウンターは、すべての席から原 勇太シェフの機敏な調理風景が臨めるシェフズテーブル。毎年訪れる香港で受ける刺激が投影された料理の数々は、一見シンプルだが丁寧な仕事が施され、食べ手の五感に訴えかてくる。 合わせるワインは、フランス・ジュラ地方で造られる「ヴァン・ジョーヌ」(グラス¥1,620)をぜひ。ナッツのようなコクのある深い味わいは、ドライシェリーや紹興酒のニュアンスがあり、原氏の料理とも...
一流な大人たちの立ち振る舞いに触れ、自分を磨き上げる。 そのためには、慣れ親しんだテリトリーを脱して、新たなフェーズへ。 ずっと気にはなっていたが、大人...
四川料理の達人が辿り着いた究極の火鍋!食べるほどに旨みが増し汗が噴き出る
2017年3月に五反田にオープンした『ファイヤーホール陳』。同店をプロデュースしたのは、四川飯店グループ総料理長の菰田欣也氏だ。 夜は四川火鍋専門店、そして昼には、四川伝統の「宜賓燃麺」を始めとする麺専門店に変身する。 「宜賓燃麺」とは、四川料理の名物である和え麺のこと。汁なしの麺で、麺に醤油や辣油が絡みつき、まるで炎のようにみえることからその名が付いたという。 そして、夏におすすめしたいのは「汁あり冷やし担々麺...
夏はもう目の前!この時期こそ食べたいのが、カラダの中から汗が噴き出す辛ウマ料理だ。 今回紹介するのは2017年3月オープン以来、予約の電話が鳴り止まないという『ファイヤーホール陳』。 それもそのはず、同店のプロデュースを手がけたのは、四川料理の名店である四川飯店グループ総料理長・菰田欣也氏なのだ! 夜だけでなく昼からその辛ウマが爆発する新店の魅力をたっぷりお伝えしよう。...
中国の辺境の地で愛されている田舎料理や家庭料理を再現!白金の隠れ家中華
辺境の少数民族の街で愛されている料理。そんな知られざる中国の田舎料理や家庭料理を、自ら体験し、再現・再構築している小山内耕也氏。 江西省や湖北省といった中国南方~西方系、内陸部の料理が主体で、日本ではほとんど耳にも口にもしない食材や調味料を使って豪快に調理する。そのため、およそワンシーズンに1度は、本国のコアなエリアを訪れ、食材の買い付けを行っている。 定番化している人気メニューに加え、来店する度に新たな逸品に出合える...
名店ひしめく白金北里通り商店会に誕生した一軒。「日本では食べられないような、現地の風を感じる料理を味わってほしくて」と語るのは、オーナーシェフの小山内耕也氏。麻布十番の『ナポレオンフィッシュ』を人気店に導いた人物だ。 江西省や湖北省といった中国南方から西方の少数民族の料理を中心に、日本ではほとんど耳にも口にもしない食材や調味料を現地から仕入れて豪快に調理する。メニューは¥5,000のコースのみ。...
生演奏を聴きながら優雅に、上海蟹や北京ダックなど本格中華を味わえる店
オフィス街から少し外れた静けさの中に、洒落た一棟のビルが佇む。そんな『倶楽湾』は、1階から4階までのフロアを有する中華料理店。本格的な中華をプリフィックススタイルでいただけるレストランだ。 名物の上海蟹や北京ダックは、見た目にも華やか。日本で初めてこれらの料理を提供したという本店の逸話も手伝って、相手との会話も盛り上がる。 さらにこちらの2階席では、生演奏が行われており、本物のサウンドに耳を傾けながら食事がいただけ...
野菜山盛りの“タンメン”が名物!白金高輪で地元民に愛され続ける中華料理店
むかし、むかし、僕はある男性ファッション誌の編集部にいました。同じオフィスには女性ファッション誌の編集部もあり、現在は食メインのフリーライターとして活躍中の小寺慶子さんもそこで編集者として働いていました。当時から食べることが大好きだった小寺さんに僕は尋ねました。 「美味しい餃子屋ってどこ?」 すると、小寺さんは迷いもなく「大宝」と即答。その日から僕は『大宝』の餃子が大好物になりました。 『大宝』は創業昭和33年の東京を代...
ゴージャスな店内で頂く本場の中華料理!高揚感を味わえる『富麗華』姉妹店
今年注目のあのお店、実は本店があの高級店ということを知っていますか? ひとり2万円は下らないあの高級店の味が楽しめるカジュアルなセカンドライン、知れば納得、そして知っていればなお、お得感を得られる2号店。本店情報とともに、どうぞ!現在、都内に9店舗を展開する『中国飯店』のなかでも人気の高い麻布十番の『富麗華』。その姉妹店として位置づけられるのが『倶楽湾』だ。3フロア構成で、1階と2階は広々としたダイニグ、中2階にラウンジ、3...
軽やかな味わいが新しい。本格中華料理とワインにほろ酔い気分
「脇についているセカンドとの会話を小耳に挟むと、また「今の皿出すタイミング、1秒遅いよね」なんて、すごい精巧なんです。それでいて腰が低く、大好きな料理人ですね」 味わいの違いだけではなく、きめ細かな接客姿勢も谷シェフには興味深く映る。 たまには一味違う中華を味わいに、三田まで足を運ぶのもよいだろう。...
■プロフィール せがわあずさ 食に特化したリレーションサービスを提供する株式会社食レコ代表取締役。ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」新宿校の主幹講師も務め、食やワインを通じた豊かなライフスタイルを発信中。 オフィシャルブログ...