五感を刺激する絶品の麻婆豆腐は必食。センスが光る個性派の中華料理
『廣安』は、麻婆豆腐の醍醐味は辣油にあると実感させられる店である。 土鍋の蓋を開けた瞬間、ぐつぐつ煮たった鍋から芳ばしい香りを伴う湯気が立ち上り、食欲のスイッチが入る。 スパイスが入り混じる香りの中枢となっているのは2種の辣油だ。 シェフの田部広一郎氏が作るその辣油は、ひとつは八角や中国山椒、豆板醤などが入ったフレーバーが強いもの。 もうひとつはごま油と一味唐辛子主体のシンプルなものだ。...
辣油と胡麻だれのハーモニー豊かな四川担々麺に、ビシっとしびれる辛さに汗が噴き出る麻辣担々麺、夏限定の冷やし担々麺から裏メニューの汁なし担々麺まで、実に4種類もの担々麺がそろう『廣安』。 それに合わせて辣油も、香辛料たっぷりの香り辣油に辛み辣油、旨み増幅のためのにんにく辣油など3種も用意するマニアックぶりだ。これらを巧みに使い分けた4種を食べ比べてみるのも一興だろう。...
トレンディな食の達人が集まる恵比寿~広尾界隈に、食いしん坊魂に火をつける個性派の中華料理店がある。 『上海四川料理廣安』と記された看板がなければ、ここが中華料理店とは思えぬほどの目立たぬ店構え。どこか居酒屋チックな印象を受けるインテリアにも関わらず、メニューを開けば、意欲的な料理の数々に、食指が動く。 ピータンの卵まきや温蒸し鶏とレタスの特製醤油ソース、完熟トマトのエビチリソースに豚トロのオイスター...
自粛期間を経て「食」についての価値観が大きく変わった、なんて人も多いだろう。 「おうち」でも〝美味しい時間〞が過ごせることは分かった、でも、何か物足りない……...
恵比寿の人気中華は、落ち着いたデートに
2011年春には、広尾にオープンした『中華香彩ジャスミン』の料理長に就任。ここでは、山口シェフが熱意と技を注ぎ込んだ料理をアラカルトで気軽に楽しめる。 メニューには東坡肉の宝塔仕立てやよだれ鶏などの伝統料理がずらり。加えて中国の大豆味噌を使った魚介の炒め物や、ハーブやスパイスが利いたシンガポールのニョニャソースを添えた魚料理など、中国各地で今、楽しまれている味を紹介しているのも魅力的だ。 まだまだ若いが、中華にかけてき...
2016年3月10日で開店5周年。御存知の通り、5年前のその時期といえば、人々の足はなかなか外食に向かわなかった(当然ですが)わけで、オープンしたばかりのこのお店の行く末を心配する向きも多かった。 が、そんな逆境を跳ね飛ばし、見事、繁盛店に。今や、「コレド日本橋」にも支店があるほどだ。その理由は、1にも2にも、味の確かさ、そして、センスの良さ。 シェフは、中学生の頃から中華の料理人に憧れて中華街通いをしていたんだとか。...
今を遡ること11年前、女優・沢尻エリカは映画『パッチギ!』で多くの観客に鮮烈な印象を残した。スクリーンに映し出された白いチマチョゴリ姿はハッとするほど眩しくて、まさに純情可憐だった。 それとのギャップも影響しているのかもしれない、数年後からの彼女の一連の言動はメディアで大きく取り沙汰され、以降、世間からの注目を集めることになった。「エリカ様」という呼び名も浸透した。それはあまりにインパクトが強く、そのまま...
あーーーーーー暑い!こうも暑いと、やはり身体が欲するのは冷やし麺!とある休日の昼時に向かったのが恵比寿の『中華香彩 JASMINE』です。 言わずとしれた人気店のため、予約は必須。それはランチ時でも然り。この日も、午前中に思い立って、電話で予約。この一手間が美味しいものにありつくためには必要なんですよね。 目的はこちら!JASMINE名物のよだれ鶏を使った「特製ラー油香る よだれ鶏のせ冷やし麺(¥1...
種類豊富な珍しい麺に心躍る!“翡翠麺”の生みの親である老舗製麺会社が手掛ける店
まずオーダー時の麺のプレゼンテーションに、心奪われることは間違いない。色鮮やかな数種の生麺がお盆にのせられ、胸が高鳴る。 ごぼう麺、椎茸麺、四川山椒麺、コラーゲン麺などなど、かつて見たこともない個性豊かな麺は、それぞれの特性を生かすため形状もバラバラ。 すべては野菜や薬味を練り込んだプレミアム麺で、この店でしか食べられないものもちらほら。...
いまでは定番化している翡翠麺を、1980年に日本(おそらく世界)で初めて作ったのが橋爪製麺。そんな功績もある、創業65年の老舗製麺会社を知らない人は多いかもしれない。しかし、一度はここの麺を口にしたことがあるはず。というのも有名ホテルの7割、また名立たる中華の名店や一流シェフが、橋爪製麺の麺を御用達にしているからである。#そんな橋爪製麺が、実は昨年、広尾にレストランをひっそりとオープンさせた。気になる麺のオーダー時に、サプライズは...