留美にお食事会に誘われていた日である事などすっかり忘れ、夏希は松本孝明という60歳手前の紳士と『中国飯店 六本木店』の個室にいた。 松本は夏希が新卒で入社した時の部門のパートナーで、ロマンスグレーが映える端正な顔立ちと柔和な語り口で、テレビのコメンテーターとしても活躍していた。現在はファームを離れ、大学院で教鞭をとっている。 松本が新刊を上梓した際にお祝いのメールを送った所、食事に誘われたのだ。...
朝の番組を担当しており、かつ局切ってのエースアナである花凛は、終日ほぼアナウンス室にいない。 今夜の食事会の話も、LINEで連絡が来ただけだった。 ―レミちゃん、今夜20時に六本木の『中国飯店』集合でよろしくね♡お相手は素敵な方々なので。 タクシーに乗りながら、せめてもう少し情報をもらえないかと気を揉む。相手のスペックを、会う前に調べておきたい。 しかし花凛には聞けぬまま、私は『中国飯店』へと向かった。...
今や、すっかりポピュラーな中華メニューのひとつ、「黒酢の酢豚」。実はここ、『中國飯店 六本木店』がいち早く手掛けた料理であることをご存知だろうか。1973年、中国人オーナーが開業するにあたり「上海の名物料理である黒酢を使った酢豚を出したい」とメニューに載せたのが始まり。 酢豚といえばサンザシやケチャップを使った“赤くて甘い”ものが主流だった時代に、パイナップルはおろか野菜も一切入れない、豚肉のみの潔い酢豚...
「おじいちゃんのお誕生日、楽しかった?『中国飯店』でお祝いなんて、豪華だね」 「あはは、うちは何かイベントがあると、いつもあそこでお祝いするんだ。別に堅苦しい感じじゃないけどね。僕の中学受験のお祝いとか、妹の旦那さん一家との顔合わせも『中国飯店』だったなぁ」 にこやかに語るきんちゃんを眺めていると、英里の心は次第に温まり始める。 「きんちゃんは、家族想いなんだね」 「英里ちゃんのこと...
F4として固い絆で結ばれた4人。だが今回初めて、一人の女性・ユイを巡ってF4の存続も危ぶまれる程の危機が訪れようとしていた。 六本木の『中国飯店』で、渡部以外の小倉、辻、高田がテーブルを囲んでいた。無言のまま、一通り飲み物が揃うと小倉が口を開いた。 「単刀直入に言うが、今日はユイちゃんの件で集まってもらった」 辻も高田も「当然」とでも言うように深く頷く。 「ぶっちゃけ俺らみんな、ユイ...
1973年にオープンした、六本木の移り変わりを見つめ続けてきた老舗中国料理店だ。深夜営業はオープン当初から。 常連客の間での認知度が高いのはもちろん、数ある系列店の中でも夜遅くにやっているのはここだけなので、『中國飯店』ならではの味を求めてやってくるゲストが多いという。 特に得意とするのは、上海料理の特徴とされる醤油系の煮込み料理。「五目つゆそば」の具材もそのひとつだ。また酢豚には、六本木店だけが希...
中国料理ならば、フカヒレ。味も素っ気もない素材を頂点にまで持って行く技術と情熱に、思いを馳せる。...
藤崎聡子さん (ワインスタイリスト) 「学生時代からよく食べに行っていたのですが、社会人になって勤め先が近所ということもあり、改めて伺ったところ、こんなに美味しかったのかと感動。味わいにブレがなく、いつ行っても安定した美味しさがあるのもポイント。お気に入りは五目そばで、軽くお酢を入れていただくのが私流の楽しみ方です」...
ブッチャーラボを併設し最高峰の和牛を揃えるこの店で、熱烈なファンをもつ逸品がタルタルステーキ¥15,000。 その日もっともタルタルに適した肉を使用し、一例は但馬太田牛モモ肉の赤みと霜降りのブレンドだ。 噛みごたえを感じられるよう角のある粗挽きにし、旨味の相乗効果を狙いキャビアやトリュフを加えたご馳走である。...
たとえば、この「WAGYUステーキタルタル」。 メゾンカイザーで特注したいちじく入りのバゲットがベースで、太田牛モモ肉にゴルゴンゾーラピカンテを合わせ、エディブルフラワーで彩りと苦みをプラス。そこに、ラトビア産のキャビアで仕上げ。 焼肉店でいうところのユッケだが、この店に掛かればここまで昇華する。...
―結局、ボクは西麻布に舞い戻ってきてしまうのか...。 西麻布の交差点で一人タクシーを降り、江森は静かに溜息をつく。 物心ついた頃から...と言っては大袈裟だが、港区生まれの江森は、10代の頃からこの近辺でばかりウロウロと遊んでいる。 もちろん、学生時代の溜まり場は主に広尾のジョナサンで、年代とともに洒落た店を使い、遊びの幅も広がったから、別に西麻布が嫌いでも飽きたワケでもない。 女...
港区女子は、それ単体では存在し得ない。 彼女たちの影には、太陽と月の如く、欠かせない相手がいる。 ー港区女子を生み出しているのは一体誰なのか その正体は、“ありあまる富”を持つ、港区おじさん。 彼らはいかにして港区女子と関係を持つに至り、どのようなライフスタイルを送り、そして、何を考えているのか。 ベールに包まれた港区おじさんの実態に迫っていく。 これまでに、タンバリン男と呼...
神戸牛、尾崎牛、松坂牛、近江牛、鹿児島牛、仙台牛、佐賀牛……etc.のA5ランクが並ぶセラーは圧巻。これほどのブランド肉の食べ比べができるレストランは、ほかにないだろう。 セラーから好みの肉をセレクトすれば、併設するブッチャーラボでカットされる。店名の「カーベリー」とは、肉の持ち味を損なわないように切り分けるという意味に由来するのだ。 手掛けるのは、国内外にレストランを展開した経験を持つ岡田賢一郎シ...
2015年12月、西麻布1丁目にオープンした”ブッチャーラボ”併設の和牛専門焼肉レストラン。 生産者の思いが溢れた特別で希少な和牛だけを取り揃え、”ブッチャーラボ”のセラーにて保存。その中から、その日の食欲や気分でお好みの肉をセレクト。その場でカットされた新鮮な肉を、最高の焼き加減で提供している。 住所:港区西麻布1-4-28 カルハ西麻布101 電話:03-5411-2911 営業時間:17:...
一見フレンチレストランかと見まごうスタイリッシュな外観。ブティックよろしく、セラーに陳列された肉も実にフォトジェニックだが、なんとこれ、神戸牛、尾崎牛、松坂牛、近江牛、鹿児島牛、……etc.のA5ランクのまさにブランド品なのだ。 これほどの肉を食べ比べができるレストランは、ほかにないだろう。セラーから好みの肉をセレクトすれば、併設するブッチャーラボでカットされる。 店名の「カーベリー」とは、肉の持ち...
~技があっての旨さであることを認識~ まずご紹介したいのが、このお店。精肉店が経営する焼肉店ゆえに、扱うお肉は新鮮な極上品ばかり。山形牛の雌のみを使用。生産者とともに、餌にまで留意して育てた牛を厳選して使用している。 さて、肝心のザブトンは、美しく入ったサシに目を奪われる。厚さ1cmのカットにもかかわらず、口に含んだ時の軽やかさはピカイチ。サラリと口溶け良く、肉汁豊かでありながら脂っこさは感じさせない。シルキーにしてエ...
銀座の人気店『加藤牛肉店』のオーナー・加藤敦氏が手がける、接待やデートなどにもぴったりの勝負店。ここのところ、焼肉店でも赤身肉優勢の時代が続いているが、『あつし』を訪れたなら、脂の旨さに思わず身もだえる霜降り肉をオーダーするのがマスト。 三角バラやリブ芯といった極上の霜降り肉は、口のなかですっと消えてしまうほどはかなく、美味さの余韻と胸を満たす幸福感が長く続く。焼肉店らしからぬモダンな空間も魅力だ。...
山形牛のポテンシャルの圧倒的な高さを追求したフルコースで、無類の肉好きをも驚かせる注目店が待望のランチを始めた。大判肉を幾重にも重ねたたたき丼を頬張れば、想像を超える濃い旨みと独特の風味が否応なしに味蕾を刺激する。 もう一つの“牛の生ハム”を使用したトロふりかけ丼は夜コースの〆でもお馴染み、ファンの多い逸品だ。...
「肉が好きで何が悪い。」 80年以上もの間牛にこだわり続けた結果、辿り着いたのが「山形牛の雌牛」だったという。オーナーで肉博士の加藤氏が自ら選んだ、A5ランクの最高級山形牛が味わえる西麻布の焼肉店が『焼肉ステーキあつし』だ。 キメが細かく柔らかな口溶けと濃厚な旨味と独特の風味をもつその肉は、一度体験すると忘れられないだろう。...
高級ホテルより気軽に、とはいえ落ち着いた空間で鉄板焼きを楽しみたい。そんなわがままに応えてくれるお店。磨き上げられた鉄板が映えるカウンター席に座れば、適度な距離感の接客で、彼女との会話も弾む。 肉を知り尽くしたシェフが厳選した極上山形牛のフィレ肉と乾燥熟成ランプ肉を食べ比べ、作り手のストーリーにこだわってセレクトされたワインを堪能しよう。「おいしかった」の言葉はもちろん、「楽しかった」と言わせることができるはず。...
金曜日、22時。久しぶりにF4全員が顔を揃えた。 4人は六本木の『An』で極上の肉を頬張りながら、ビールを喉に流し込んでいた。 F4リーダーの小倉義男(30歳)を筆頭に、辻啓介(27歳)、高田大和(28歳)、渡部和彦(35歳)の4人は、外資系メーカーでブランドマネージャーを務めており、公私に渡って強い絆で結ばれている。 全員、高いコミュニケーションスキルを持ち、おまけに爽やか。仕事も着実に成果を出しながら順調...
編集部一の胃袋の持ち主が選ぶのはガッツリ系ではなくお洒落な店。「ミッドタウンの近くにあり、大箱なので比較的入りやすいです。味も沖縄の黒毛和牛を使っていて、非常に美味。安心して利用出来ます」...
牛肉の生食が法律で規制されてから、いち早く国で定められた基準をクリアし、生肉類の提供を再開させた『炭火焼肉An』。霜降り黒毛和牛の上質な脂と柔らかなモモ肉に思わず頬がゆるむ牛刺しをはじめ、1日15食限定のユッケを求め、訪れるゲストも多い。沖縄・もとぶ牛の焼肉のサイドオーダーにぜひ!...
「動かざるもの食うべからず!」。東京カレンダー8月号では、殊勝にもこんなタイトルを掲げ、夏に向けたおすすめのトレーニングを紹介中。とはいえとはいえ、寄る年波に、以前とは脂肪のつき方も違う。なにより、痩せにくくなるわけです。 そんな編集部員が、文字通り、本当に重い腰を上げて向かったのは、バンゲリングベイ恵比寿。こちら業界人が東京イチ多い、キックボクシングジム。モデルさんや俳優さん、ミュージシャンの方々が会員に名を連ねます。 ...
・2014年…『炭火焼肉 なかはら』が移転オープン。予約困難店のプレミアム化が加速 ・2015年…『肉匠堀越』オープン。東京では珍しい焼肉割烹スタイルが話題に ・2017年…『USHIGORO S.』オープン。完全個室、コースのみ、スタッフが焼くなど従来の焼肉店のイメージを払拭...
「薫子、バイバーイ」 タクシーに乗り込む友人達を見送ると、薫子は代官山駅から東横線に乗り込んだ。 土曜の夜の開放感で浮き足立つ乗客達とは対照的に、薫子の気分は沈みきっている。渋谷駅まではたった1駅だが、空席に腰かけた。 ―お夕飯やっぱりいるって言ったら、小宮さん困るかしら…。しかも、完成したカルトナージュボックスは蓋が開かないなんて、呆れられちゃうよね。 「まもなく、渋谷…」 車内放送が流れる。考...
本来、今日は智也と食事に行くはずだった。急に接待が入った、とドタキャンされ、そのことを秘書仲間の絵梨に愚痴ると、「ちょうど1人足りなかったの!」と無理やり食事会に連れてこられたのだ。 「望月さん、残念ながら、里子は彼氏いるんですぅ~。」 望月の向かいに座る絵梨が、里子が答える前にそう言って、ぷるぷるとピンク色に潤った唇を突き出すしぐさをする。 「おっと、それは残念だな。俺、里子ちゃんみたい...
『格之進R』で使用するのは岩手県一関市の牧場で育てられた“いわて南牛”中心の黒毛和牛。月齢30~32ヶ月の雌牛を、日本古来より伝わる「枯らし」という熟成方法で、約30~40日間かけて余分な水分を抜き、旨味を限界まで凝縮させ、さらに脱骨後ウェットエイジングで15日~20日間熟成させる。 この黒毛和牛の旨味を凝縮させる格之進独自の「枯らし+ウェットエイジング」という手法と、牛を知り尽くした同店だからこそ実現し...
そろそろおせち料理にも飽きて、カラダが肉を欲している肉ラバーのみなさん! 2016年新春、都内で最も早く開催される肉イベント「肉フェスマーケット」で夢の”肉はしご”はいかが? 舞台となるのは、新宿高島屋。今年で開店20周年を迎える新宿高島屋の記念催事という位置づけも加わり、本日1/4(月)より、盛大にドドーンと開幕だ!2014年の初回開催からわずか2年で、通算270万人もの肉食グルメたちを魅了した「肉フェス...
「漫画展が面白かったからね、夜の食事会はキャンセルして、『とん豚テジ』に行ってきたの!」 妹は先日とは打って変わって上機嫌。「ジョジョくん」と呼ぶ期待値の低かった男とのデートが楽しかったらしい。 『とん豚テジ』は、昔から美鈴と私がお気に入りの韓国焼肉のカジュアルな店だ。初デートで自分からこの店に連れて行くとは、ジョジョくんの好感度はかなり高くなったのだと思う。 「ランチに『TWO ROOMS グリル | バー...
焼肉ブームは今年も衰えることなく、続々と新店がオープンした。今年を締めくくるように六本木にオープンした新店は、立地・雰囲気・味・コスパと何拍子も揃った、思わず女子が笑顔になってしまうデート焼肉店。さっそく紹介しよう。...
「社長、すいません。少し宜しいですか?」 こうして社長、と呼ばれるのにもいい加減慣れなくてはいけないのだが、未だに嬉しいような、照れくさいような気分になる。 声をかけてきたのは、リョウの実質上の右腕、加納(35)だ。 生真面目な性格の加納は、アイディアと行動力頼りのリョウを、持ち前のキメ細かさでフォローしてくれている。協調性もあり、アルバイトの人間たちのケアも怠らない。 きっちりとした仕事ぶりに、リョウ...
店名:熟成焼肉 肉源 六本木店 住所:港区六本木7‐15‐17 ユニ六本木ビル 2F アクセス:東京メトロ六本木駅2番出口から徒歩1分 定休日:年中無休 営業時間: ランチ:【全日】11:30〜15:00(L.O.14:30) ディナー:【月〜土】17:00〜28:00(L.O.27:30) 【日・祝】17:00〜24:00(L.O.23:30) 平均予算:ランチ 1,000円、ディナー 5,000円 ...
スタートから最後まで活躍する、ホームパーティではすっかりおなじみの存在のシャルキュトリー。 必要不可欠ではあるが、並大抵のものでは驚きもない。ならばここは、希...
イベリコ豚の輸入元の直営店。イベリコ豚の生ハムの中でも最高峰とされる4年熟成のハモン・イベリコ・ベジョーダがグラム単位で楽しめる。 日本国内では珍しくイベリコ...
『シャングリラズシークレット』で、きのこがぐつぐつと煮える「宝茸黒湯」を前に、ふと優子に目をやる。 すると彼女は急ピッチでドリンクを飲んでいる。彼女がこん...
その一方で、若い世代や女性には、すんなり受け入れられるのを感じるという。 「彼女から美容の知識や情報を教えてもらうことも多いです。食事もそう。きのこ鍋が絶...
「信じられないわよね。あの日の外銀飲みのメンバー、浩一さんも含め、全員既婚者だったのよ。私たち、まんまと騙されたわね」 みゆきは眉をひそめて嘆い...
漆黒に輝く「宝茸黒湯」は、中国雲南省の山岳地帯シャングリラの天然キノコを約30種類も使用し、秘伝のレシピによって煮出した栄養価の高いスープ。そこに、たもぎ...
食事会は、『シャングリラズ シークレット』で行われた。 カリナの友人の男性陣は、皆揃いも揃っておっとりとした雰囲気で、麻耶の苦手なギラギラとした...
『シャングリラズ シークレット』の宝茸黒湯は、中国雲南省の山岳地帯シャングリラの天然キノコを約30種類も使用し、秘伝のレシピによって煮出したスープ。 ...
本日11月27日に2周年を迎える六本木『シャングリラズ シークレット』から、これを読んでいる人だけが得をする、なんともスペシャルな企画が登場! こち...
仕事柄、高い物から安い物まで、毎日美味しいものを目にしている『東京カレンダー』編集部員たち。はたしてプライベートでは、どんなお店に行っている? それ...
『シャングリラズ シークレット』の宝茸黒湯は、中国雲南省の山岳地帯シャングリラの天然キノコを約30種類も使用し、秘伝のレシピによって煮出したスープ。そのス...
「なかなか見ごたえがあったね」 国立新美術館の展示は歩いても歩いても終わりにたどり着かず、僕らは途中何度か顔を見合わせて笑い合った。 「だいぶ歩いたし腹も減ったな。どこか食べに行こうか」 そして僕たちは美術館の裏道にある『魚輝』を訪れることにした。...
土鍋のふたを取った瞬間、うにといくらの迫力のビジュアルとふんわり香るダシが食欲を刺激してくれる。 土鍋御飯というと、蒸しうにで提供するお店が多いが、ここ『魚輝』ではレアであるのも特徴。いくらも同様に生の状態でごはんの上にたっぷりと盛られる。 うにといくらは毎朝8時に築地でご主人自ら選び抜いたものを使用。うには産地にこだわらず、その時土鍋に一番合ううにを選んでいるそう。この日は北海道産。いくらは北海道産の醤油漬けを仕入れ...
うにの土鍋御飯というと、蒸しうにで提供するお店が多いが、『魚輝』ではレアであるのも特徴。いくらも同様にほぼ生の状態でごはんの上にたっぷりと盛られる。 土鍋のふたを取った瞬間、うにといくらの迫力のビジュアルとふんわり香るダシが食欲を刺激してくれる。 うにといくらは毎朝8時に築地でご主人自ら選び抜いたものを使用。うには産地にこだわらず、その時土鍋に一番合ううにを選んでいるそう。この日は北海道産。いくらは...
美女が愛するのは寛ぎと厳選素材!銀座の紹介制高級寿司店出身の主人がこっそり営業する六本木の人気店はお魚好きな美女が思わず無防備になる秘密の穴場。 場所は六本木「国立新美術館」そばの裏道…気が付かなければ通り過ぎてしまう程だ。 料理の美味しさやボリューム感・リーズナブルな値段は勿論大事だが、美女はそれだけではダメ!お1人様でも居心地良く過ごせる大人の空間こそ重要なポイント。 入り口でまず靴を脱ぎ...
「日が浅いとお互い気を遣ってしまうので、『うにいくら土鍋飯』をはじめどんな人にも喜んでもらえそうな料理があるのでおすすめです。六本木という立地も◎ですね」...
送別会は、秀人が六本木『魚輝』を貸切予約していた。 約束の19時、誰よりも早く店に着いた理香は、「30歳ともなると、仲間うちの集まりにも和食を選ぶようになるのね」などと妙な感慨にふける。 掘りごたつに足を伸ばし、手持ち無沙汰にスマホをスクロールしていると、聞き覚えのある声がした。 「あれ?理香も来れたんだ...」 顔を上げると、冷ややかに理香を見下ろすあゆみと目があった。 「息...
つやめくようなうに、そしていくら! このメニューがいただけるのは六本木の路地裏にある『魚輝』。 うにの土鍋御飯というと蒸しうにで提供するお店が多いが、こちらではほぼ生の状態でごはんの上にたっぷりと盛られる。 土鍋のふたを取った瞬間、うにといくらの迫力のビジュアルとふんわり香るダシが食欲を刺激してくれる。 うにといくらは毎朝8時に築地で店主・高柳氏が自ら選び抜いたものを使用。うには産地にこだわら...
『今夜空いてる?』昼過ぎに来た社内メールの差出人は、別フロアで働く男の同期からだった。普段は仕事を終えたメンバーから集まり、最終的には大所帯となって飲むことが多い。なので、『今日は、サシで。』と続いて届いたメールに少し驚く。 連れられたのは、東京ミッドタウン近くにある『魚輝』。てっきり社員御用達のいつもの居酒屋と思っていたので、「よさそう!」と彼の腕をバシバシ叩いて喜んだ。顔をしかめてたしなめながら、彼も...
やっとの想いで取り付けた美女との食事の約束。今夜は絶対失敗できない!そんな紳士を絶品料理でアシストするのが六本木の『魚輝』である。 店主・高柳氏が作り出す美しく、繊細な料理の数々は、どれもお酒のペースを早めるパワーを秘めている。重なる杯、弾む会話……そんな2人の距離をグッと縮めるチャンスはシメにやってくる。 そっと注文しておいた魚輝自慢の「うにといくらの土鍋御飯」が登場!輝くうにといくらに彼女から歓...
涼子が時間ぎりぎりに六本木の『魚輝』に到着すると、既にいつもの大学同期の仲間たちが勢ぞろいしていた。平日なのに誰も遅刻してこないとは。さすがは愛が主役の会だ。 愛は慶応幼稚舎出身。大学卒業後は、(おそらく上得意客だからという理由で採用された)某ハイブランドに入社。新人は販売スタッフからスタートするはずだが、愛だけは特別待遇で最初からPRに配属されていた。 愛は正真正銘のお嬢様だが、実態はどちらか...
場所は六本木「国立新美術館」そばの裏道…気が付かなければ通り過ぎてしまいそうな場所に佇む『魚輝』。 入り口でまず靴を脱ぎ、全席掘りごたつ式のこじんまりとした店内に入れば、まるで家に帰ってきたかのような寛ぎとアットホームな空気感に包まれる。...
土鍋のふたを取った瞬間、うにといくらの迫力のビジュアルとふんわり香るダシが食欲を刺激してくれる。 土鍋御飯というと、蒸しうにで提供するお店が多いが、ここ『魚輝』ではレアであるのも特徴。いくらも同様に生の状態でごはんの上にたっぷりと盛られる。 うにといくらは毎朝8時に築地でご主人自ら選び抜いたものを使用。うには産地にこだわらず、その時土鍋に一番合ううにを選んでいるそう。この日は北海道産。いくらは北海道...
「紗奈は俺にとって大切なマリア様みたいな存在なんだよ。だから、ずっと俺のそばに居てほしい。結婚しよう」 それが東航平のプロポーズの言葉だった。 ザ・リッツ・カールトン東京45階の『タワーズ』で食事をしたあと、航平が取っておいてくれた部屋に入ると、お洒落な丸テーブルの上に赤い薔薇の花束とシャンパンが用意されていた。 ホテルの部屋から見えるハロウィンムードの賑やかな雰囲気の夜景が、秋吉紗奈の特別な日を祝福していた...
紗枝を部屋に迎え入れた喜多川は、上機嫌で缶ビールを飲んでいた。 「こんなに早いなんて珍しいね」 そう言いながら紗枝にも一本差し出してくるが、お酒を飲む気になれない紗枝はただ首を振った。 落ち込んだ様子の紗枝を見て、喜多川は訝しげに声をかける。 「どうした?体調悪い?」 「いえ…」 「何でも言ってごらんよ。まだ欲しいものがある?」 「違うんです、何もかも買っていただいて…感謝してます」 ...
「買ってあげるって言ったでしょ」 男性が言った「じゃあ、僕が買います」というセリフ。まさか、ただ隣に立っていただけの自分に買ってくれるという意味だなんて、思うわけがない。 突拍子のない提案に、紗枝は混乱した。 「そんな…貰えないです!お名前も存じ上げませんし…」 「名前が分かればいいの?喜多川と言います」 「いえ、そういうことではなく…」 暖簾に腕押しとはこういうことだろ...
「全然いいんだよ。飯なんて、どっかに食いに行こう。真希も仕事してたんだろ?とにかくその服、着替えたら(笑)」 健介に笑いながら指をさされ、彼の困惑していた表情の理由が分かった。自分は毎日着ているユニフォームだから違和感を感じなかったが、健介にとっては面白かったらしい。 「もう、案外似合うからいいでしょ」 玄関の大きな姿見に映る、ポロシャツ姿の自分は”愛され妻”とは程遠いかもしれない。 ...
ライブ感溢れるオープンキッチンや東京の景色を見渡せる大きな窓など、45階という立地ならではの開放的な空間が魅力の『タワーズ』。 大人のシックさとモダンさを感じさせる内装のため、六本木では難易度の高いランチデートでも、ムードを演出できる貴重な存在だ。 コンテンポラリーグリルに生まれ変わった同店は、多様なソースと共に斬新なグリル料理を提供。ディナーはもちろん、ブランチやランチでも楽しむことができる。 ...
2015年4月にモダンビストロとして生まれ変わった45階の『タワーズ』。モダンでカジュアルでありながら、エレガントさが漂う空間と革新的な料理はまさに、今の東京にフィットしたレストランといえる。 さらなる魅力は、『東京ミッドタウン』に隣接する好立地ならではの夜景。目の前にはつま先からてっぺんまで見える東京タワー、視線を変えれば東京スカイツリー®も一望。 さらに2皿¥5,000~とコスパも優秀。普段使い...
俊樹は、悪びれることなく平然と言ったのだ。奈緒が楽しみにしていたことも十分知っていたはずなのに。 「はっ!? 私より読書を優先するってこと?」 「今週忙しくて全然読書出来なくてさ。悪りぃ」 読書に負けるなんてあり得るのだろうかと、愕然とした。それに、俊樹がいなければインスタ用の写真を撮ってくれる人がいなくて困る。 急いでピンチヒッターとなる女友達に片っ端から連絡するが、誰もつかまらな...
6歳年上の夫、康介とはよくある食事会で知り合った。 志穂とは職場が同じ汐留だったため、初めは気軽なランチ仲間として会っていた。 それからは、自然と仕事帰りの夕飯の約束も増え、「志穂ちゃん」が「志穂」になり、平日だけ会う関係から休みの日も行動を共にするようになった。 康介は、仕事帰りのさりげないディナーと見せかけて、ザ・リッツ・カールトン東京の『タワーズ』でプロポーズをしてくれた。...
もっちりとした食感の米粉パン、シナモンロールなど、自家製のペストリーメニューが充実。それらをホテルのスペシャルブレンドの紅茶といただけるのが女性には嬉しいところ。ヨーグルトに関しては、ホルスタイン種の生乳を100%使用し、複数の乳酸菌で低温発酵させているというこだわりようだ。豊富なたまご料理にも注目! 【概要】 価格:¥3,900~(税サ別) 品数:80~90 時間:【平日】6:30~10:30 ...
「優子。ダメだ、私まだ二日酔いかも...」 「アキ、翔太さんって結構稼いでるっぽいよね。」 全く会話が噛み合っていないまま、六本木で開催されるお食事会に同僚の優子と徒歩で向かう。帰りはタクシー代が出るが、終電に間に合えばそのタクシー代はキープしたまま、白金高輪まで電車で帰る。OLの給料だけでは、東京では生きていけないのが現実だ。 「優子ってさ、何個シャネルの鞄物持ってるの?」 ふと隣...
2015年4月にモダンビストロとして生まれ変わった45階の『タワーズ』。モダンでカジュアルでありながら、エレガントさが漂う空間と革新的な料理はまさに、今の東京にフィットしたレストランといえる。 さらなる魅力は、『東京ミッドタウン』に隣接する好立地ならではの夜景。目の前にはつま先からてっぺんまで見える東京タワー、視線を変えれば東京スカイツリー®も一望。さらに2皿¥5,000~とコスパも優秀。普段使いに勝負の...
『ザ・リッツ・カールトン東京』創業時からシャンパン愛好家を虜にしているウィークエンド ブランチ。『タワーズグリル』では、前菜、卵料理、メイン、デザートとともにドン ペリニヨンを好きなだけ堪能できる。至高のシャンパーニュを味わいながら、優雅な休日を満喫したい。...
どんな堅物女子の心をも即座に溶かす東京タワーの光。意中の相手にそんな夜景と食事を楽しんでもらうなら『ザ・リッツ・カールトン東京』45階に位置する、クラシックアメリカングリル『タワーズグリル』がいい。5月の開業以降なら江戸紫に艶めく東京スカイツリーも眺めることができるので話題性もある。 希少な蝦夷豚や黒毛倉石和牛など、世界各地で研鑽を積んだシェフが確かな目で選んだ旬の食材を活かした料理は逸品揃い。ワインとグ...
トーストではなく、チャコールグリルで焼き目をつけたイングリッシュマフィンを使用。フランス産ジャンボン・ブランはマフィン同様、グリルに。トリュフもトッピングし、朝から香りで食欲を刺激する。エッグベネディクト"ザ・リッツ・カールトン"¥2,100...
あなたの遊び方、間違っていないだろうか? 大人になり、ある程度の経済力を手にすると、遊び方の流儀が問われるようになる。 酸いも甘いも経験し、東京で遊び尽くした港区民たちの、次なる遊び方。 そんな彼らの最新事情を、飲食店経営者であり港区おじさんジュニアと呼ばれる剛(32歳)が探っていく。 これまでに、パーティールームで興じるトランプの楽しさやガジェット大好き港区民、港区芸能人事情などを学んできた。 さ...
「普段は港区界隈で遊ぶことが多いので、ホテルニューオータニもいつもの行動範囲内。ホテルのプールって夏しか味わえないですし、港区上級者の遊びかも。」 そう楽しそうに話す彼女に、よく行くお店も聞いてみた。 「 『田中田』や『澤いち』、それに『ツバキ』などが好きです。六本木にあるカラオケバー『エスタード』もよく行きますね。」...
高級感溢れるエントランスを抜けると、優雅な時間を演出する7つの部屋が登場。ホテルのスイートルームや自宅のリビングのように寛ぎながら、一流シェフによる料理やお酒とカラオケを楽しんで。 部屋専任のコンシェルジュ付きでプライバシーも厳守! 【Karaoke data】 料金の目安:2時間 ¥20,000~ 予約方法:電話または来店対応可 混雑具合:事前予約がおすすめ...
本格はの広東料理『海鮮名菜香宮』。西麻布は星条旗通り沿い、ひと際目を引く白亜の建物がそれだ。「食在広州」の言葉もあるほど食材に恵まれた広東の地。 そのあっさりとして穏やかな味わいは、日本人にも親しみやすい料理として知られているが、中でも、ここでは、店名に示すが如く、“海の幸”に特化。身体に優しい上品な広東海鮮料理の粋を堪能させてくれる。...
中国料理でアワビといえば、〝乾貨(ガンフォ)〟が一般的。 海鮮名菜を謳う『香宮』も無論、冷蔵で3〜4年熟成させる、とびっきりの干しアワビをストックするが開店当初から一貫して供するメニューに、活けアワビを使った料理がある。 「生のアワビを煮込んだら、どうなるんだろうという好奇心があった」。そうして誕生したのが、料理長の篠原裕幸氏によるアワビのステーキだ。 独特の歯触りと、豊かな磯の香りで珍重されるエゾアワビを活けのまま...
赤坂璃宮のオーナーシェフ譚彦彬氏のプロデュースで2011年に誕生した広東料理レストラン。インテリアから器、盛り付けまですべてが洗練された大人の空間で、広東料理の神髄というべき新鮮な海の幸や、焼物の技が堪能できる。 「広東料理は脂っこくない体にやさしい中華料理。素材の味を生かし、繊細で複雑、かつキレのある味わいを存分に楽しんでください」と語るのは篠原裕幸料理長。優美ながら香港の香りを感じさせる料理に合わせ、ボル...
にっこり微笑む社長の言葉は、強がりとは思えない。莉央は呆気に取られた。 —社長は、どうしてそんなに強くいられるの…? すると社長はさらに続ける。 「人になんて言われようと愛する存在があったから。『ノエミー』っていうブランドは、私にとっては我が子同然だもの。結婚してもしてなくても、人生で胸を張って愛せるものさえあれば、人ってブレないのよ。それは仕事でもいいし、趣味でも家族でもいいのよ」 —胸を張って愛せる...
—瑠璃子ちゃん、先日はありがとうございました。良かったら今度あらためて食事に行きませんか!? 起き抜けにベッドの中で、ケンジからのLINEのメッセージを見た途端、瑠璃子は驚いて飛び起きた。 ケンジとは、2週間前に『トラットリア イルフィーゴ インゴルド』で開かれた食事会で出会った。それは、瑠璃子の大学時代の同級生・マイに誘われて顔を出した食事会だった。 ケンジは、群馬・高崎に本社を構える自動車部品の専門商社の...
弘樹が指定してきた『トラットリア イル フィーゴ インゴルド』は私の好きなイタリアンのお店の一つでもあった。...
六本木の裏通りにある『トラットリア イル フィーゴ インゴルド』は駅から少し遠いにも関わらず、相変わらず混んでいて、にぎやかな店内には熱気が溢れていた。 何だか妙に緊張してしまい、テーブルに置かれた水を飲み干す。前回の流れを考えると、良い感じなことは間違いない。一人で色々思い巡らせているところに、さゆりは登場した。 「このお店、雰囲気よくて素敵だね。弘樹くんのオススメ教えて!」 「でしょ?ここ...
六本木の裏路地。イタリアの伝統料理と活気溢れるサービスで人気の「トラットリア イル フィーゴ インゴルド」。 尾崎牛のランイチや徳島産すだち牛のフィレ肉等を、備長炭でシンプルに焼き上げるビステッカの旨さでも定評のある同店で、今、ブレイクしているのが長期熟成の“阿蘇王”こと熊本のあか牛。 この春からの新アイテムだ。あか牛を扱うにあたり「ありとあらゆるあか牛を試してみました。その中から選んだのがこ...
西麻布のど真ん中にもサプライズを仕掛けるにはピッタリのレストランがある。「egoist(わがまま)× cuisine(台所)」をコンセプトにしたレストラン『エゴジーヌ』は、フレンチを中心に和や伊のテイストを加え、ジャンルにとらわれない料理を提供してくれる。 料理はコースのみ。厳選した旬の食材を使い、シェフのオリジナリティ溢れる料理を少量多皿全10品と満足度の高い構成だ。 十分な席幅があり、ゆったりとプライベート感が感じ...
貴志が予約してくれた西麻布『エゴジーヌ』。 亜希がわざと5分遅れて店に入ると、すでにカウンターに懐かしい背中が座っているのが見えた。 そのビジュアルは思いがけず切ないような甘酸っぱい記憶を呼び起こし、亜希はそんな自分に戸惑ってしまう。 「久しぶり!」 余計な残像を振り払うように亜希は貴志の背中をぽん、と叩き、少しだけ距離をあけて右隣に座った。 「おお、亜希。元気そうだな、変わってない」 そう...
西麻布のど真ん中でサプライズを仕掛けたい時にピッタリの店がある。「egoist(わがまま)× cuisine(台所)」をコンセプトにしたレストラン『エゴジーヌ』は、フレンチを中心に和や伊のテイストを加え、ジャンルにとらわれない料理を提供してくれる。 料理はコースのみ。厳選した旬の食材を使い、シェフのオリジナリティ溢れる料理を少量多皿全10品と満足度の高い構成だ。 十分な席幅があり、ゆったりとプライベ...
西麻布のど真ん中にもサプライズを仕掛けるにはピッタリのレストランがある。「egoist(わがまま)× cuisine(台所)」をコンセプトにしたレストラン『エゴジーヌ』は、フレンチを中心に和や伊のテイストを加え、ジャンルにとらわれない料理を提供してくれる。 料理はコースのみ。厳選した旬の食材を使い、シェフのオリジナリティ溢れる料理を少量多皿全10品と満足度の高い構成だ。 十分な席幅があり、ゆったりと...
翌日の朝は、沈んだ気持ちで出社した。昨夜はさすがに、佳樹と別れた寂しさのせいか、ほとんど眠れなかったのだ。本当にこれで良かったのかという後悔の念すら抱き始めている。 どんよりした気分でオフィスのドアを開けると、いきなり滝沢と遭遇した。 「神崎さん、おはよう!」 暗い気分を吹き飛ばすような笑顔に、心臓がドキンと大きく跳ね上がる。 同時に私は、ハッとした。これは自分で決めたことなんだから、くよくよしてないで...
「陽菜、久しぶりー。元気だった?」 優雅な足どりでこちらに向かってくるのは、陽菜の大学時代の友人、麻衣。 色白ですきとおるような肌に、品よく配置された大きな猫目。常に少し開かれたうすい唇は、いつも、そこはかとない色香をただよわせている。 「元気よ。麻衣も元気そうね。相変わらずきれいな肌。どこのスキンケア使ってるの?」 「やだ、陽菜のところのよ。陽菜こそ、どんどんきれいになっていってるじゃない。だれかいい...
「英里ちゃん、本当に彼氏いないの?」 咲子の古い友人だという男は、切れ長の一重の目を大袈裟に見開いて言った。 「そうなの、きんちゃん。英里は2年付き合った彼と別れたばっかりで傷心なのよ」 咲子は宣言通り、さっそく英里に男を紹介すべく、小ぢんまりとした3人の食事会を『金蔦 六本木』にて開催してくれた。 「きんちゃん」というのは愛称で、彼の本名は金之助という。 「英里ちゃんみたいな...
食の宝庫博多。博多の鍋と言えばもつ鍋や水炊きを想像する人も多いだろう。だが今年味わいたいのは、博多第三の鍋とも呼ばれる「博多炊き肉鍋」だ。一度食べたらやみつきになるその鍋とは、博多・春吉に本店を構える『金蔦』が考案したオリジナル鍋。 東京ミッドタウンのすぐ裏、地下に位置するお店を示すものはさりげなく「金蔦」と掲げられた看板のみ。この知る人ぞ知る隠れ家感が女子の心をくすぐるのだ。店内はナチュラルシンプルモダ...