「もう次に会うのは、年明けの恒例行事か〜」 大学時代からの親友・知恵とともに、忘年会と称して集まった『麻布 川上庵』。 この1年がどれだけ早く過ぎ去ったかをしみじみと語り尽くした後で、まどかは独り言のように呟いた。 “恒例行事”というのは、伊勢神宮参拝のことである。 ふたりはここ3年ほど毎年、年明けに伊勢神宮を訪れ良縁祈願しているのだ。 縁結びの神社やパワースポットは、はるばる伊勢まで訪れなくても...
今回の行きつけツアーは、木梨さんが遊び仲間やスタッフとよく蕎麦を食べにくるというコチラの店から始まった。 「ここんちのクルミだれせいろはびっくりするほどまろやかで絶品。俺が注文するのはコレか鴨南そばの二択。週に1回は口にしないと落ち着かないね」。...
とある水曜の夜、麻布十番の『川上庵』で絵美里は39歳の会社経営者、修二とテーブル越しに向かい合って座っている。今宵は20時より絵美里と修二を含む計8人の飲み会が開催されていたが、二次会が終わり、24時を回ったところで残ったのは二人だけになった。 「3次会に、カンパーイ! 遅くまでお付き合いいただいちゃって、すみません。」 「いえいえ、こちらこそ。」 絵美里は一次会での「結婚していないからっ...
その日は残り少ない同期の松田がベンチャー企業への転職を決めたというので、軽く蕎麦でも食べて帰ろうと会社帰りに麻布十番の『川上庵』に寄りました。 彼の転職への意気込みや熱意は強いようでしたが、話しているうち、2年付き合い結婚を考えていた彼女に転職を反対され別れることになったと、酔いに任せてかなり愚痴をこぼして始めました。 「女なんてどうせ金なんだよ。」 確かに先輩や上司でも、転職やクビになっ...
一歩足を踏み入れば、店いっぱいに立ち込める出汁の香りに、心が躍る。おひとりさまでも入りやすい、カフェのような雰囲気の人気店だ。 オーナーはこだわりの黄金出汁を広めるべく、神田小川町に一号店をオープン。博多の豊前を店名に掲げ、いまでは全国に5店舗を展開する。うどん連載も持つほど、東京のうどんに精通する雄飛さん。 「神田小川町店で好きになった店なのですが、他にはない細めでツルツルモチモチの食感が実に魅惑的。讃岐の太くてコシ...
稲庭、讃岐に次ぐ第三のうどんとして、ここ数年、都内でも店が増えている九州発の豊前うどんが自慢。...
品があり素材の風味を感じる『BUZEN』の黄金出汁と『SALUMERIA 69』の生ハムの相性が絶妙! 定期開催する生ハム会でゲストの高い支持によりメニュー化されたのが黄金出汁の生ハムうどん。 切りたて直後の生ハムをスープにくぐらせ、のど越しよい細切り麺と口中へ。生ハムにより刻々と旨みが深まるスープは飲み干す旨さ!...
肉料理界のヒットメーカーが、見事に時流をとらえた焼きそば店。圧搾一番搾り製法のなたね油で、産地直送の「アボカドポーク」や厳選したキャベツを炒めたら、ツルツル&もちもち食感を追求したオリジナル生麺や完全無添加のソースを加えジュージューと焼き上げる。ジャンクなイメージの強い焼きそばを、「安心・安全」に味わってもらいたいと“無添加”にこだわった。また、国産生姜を自家製甘酢で漬け込んだ刻み生姜、徳島県吉野川産青のりなど、トッピングまでも抜...
※この店は現在五反田に移転しております。 肉業界の風雲児、「ヤザワミート」が今年5月に開いた『バル チェローナ』は食の業界をざわつかせた。 「肉の名手が、一体なぜ、焼きそば屋を!?」。が、もともと素材を吟味することでは定評のある同グループ、「一般的にジャンクなイメージのある焼きそばを、無添加で、しかもとびきり美味しく」という志は、作る料理のジャンルが異なれど、同じ。かくして、麺、ソース、具、調味料に至るまで考え抜かれた...
肉業界の風雲児、「ヤザワミート」が2016年5月に開いた『バル チェローナ』は食の業界をざわつかせた。「肉の名手が、一体なぜ、焼きそば屋を!?」。が、もともと素材を吟味することでは定評のある同グループ、「一般的にジャンクなイメージのある焼きそばを、無添加で、しかもとびきり美味しく」という志は、作る料理のジャンルが異なれど、同じ。かくして、麺、ソース、具、調味料に至るまで考え抜かれた〝極上のB級〞たる焼きそばが誕...
控えめな店構えながら、確かな味と良心的なボリュームが評判を呼び、ランチ時は行列ができるほどの人気店。店主の小菅ケイ子さんは「豚骨、豚皮、鶏ガラから取っただしと野菜だしをブレンドしたスープがうちのちゃんぽんの味の決め手ね」と胸を張る。 白濁したスープはなるほど、いくつもの素材の味が醸し出す深みのある味。太いちゃんぽん麺にも、しっかりと味が乗る。 食べごたえアリの餃子や、ニラのほか玉ねぎや人参の入るニラ玉ハムカツ、シュウマ...
聞けば、通の間で“カレーラーメンの元祖”といわれているのがコレ。ルーツは、昭和30年開店の千葉・小見川にある『ミノワ食堂』の人気メニュー。この店の2代目にあたる『かれー麺実之和』の創業者が、その味をブラッシュアップし、専門店を立ち上げたのだ。 コクはあるが脂っぽさは控えめなカレースープに合うのはチャーシューより豚バラ肉と、しゃぶしゃぶ用の薄切りをトッピング。 なるほど、これは妙案。夜は名物鍋やサイドメニュー、アルコール...
麻布で気取らないけどうまいものを食べたいなという時は『鶏そば十番 156』で決まり。味は勿論、目にも楽しいコミカルな遊び心で楽しませてくれる餃子があるラーメン屋だ! 頼むべきマストアイテムは大ぶり厚皮餃子。ますはフォトジェニックな餃子のこんがりした焼き目に垂涎! 期待を裏切らないプクッと大ぶりな餃子の皮はモチッパリ!一気に溢れだすジューシーな肉汁と旨味、にんにくのパンチに野菜の食感と薫りが絶品だ。食べ応え満足度も申し分...
麻布で気取らないけどうまいものを食べたいなという時は『鶏そば十番156』で決まり。味は勿論、目にも楽しいコミカルな遊び心で楽しませてくれる餃子があるラーメン屋だ! 頼むべきマストアイテムは大ぶり厚皮餃子。ますはフォトジェニックな餃子のこんがりした焼き目に垂涎! 期待を裏切らないプクッと大ぶりな餃子の皮はモチッパリ!一気に溢れだすジューシーな肉汁と旨味、にんにくのパンチに野菜の食感と薫りが絶品だ。食べ応え満足度も申し分な...
国民的B級グルメといったらやっぱり餃子(とラーメン)は外せない! デートしていても無償に食べたくなる時があるものだがそんな時は『鶏そば156』で決まり。味は勿論、目にも楽しいコミカルな遊び心で彼女を喜ばせてくれる餃子があるラーメン屋だ! 頼むべきマストアイテムは大ぶり厚皮餃子!ますはフォトジェニックな見た目に彼女のファーストスマイルが見られるだろう。アニメタッチの絵皿は思わず写真を撮りたくなるほど。...
食べ続けても飽きない、男ウケする餃子を提供する餃子やたこ焼きなどサイドメニューも充実のラーメン店『鶏そば十番156』 。 「最近はほぼ毎日ここで〆のご飯を食べていますね。名物の鶏そばもよく食べますが、新作の大ぶり厚皮餃子にもはまっています。皮はモチパリ、餡はとてもジューシーで、噛んだ瞬間に肉汁の旨みと野菜の香りが一気に溢れ出します」(臺さん) 〆の肉汁を楽しむ少年のような無邪気さに、確実にロックオン...
もう分別がついた大人なら、深夜にラーメンをやっちゃいけないことは分かっている。「呑んで〆に!」なんてもってのほか。ですが、深夜までがっつり残業、気付けば昼から何にも食べていない・・・なんて場合、「もうどうにでもなれ!」って時、ありません? もはや、ストレス解消なんですが、とはいえ、どうせカロリーを摂取するなら(それもオーバーに)、美味しいものがいい。普段、健康に気をつけている分、どうせなら、がっつり行きた...
新しいものと昔からあるものが心地よく混在する、麻布十番商店街。『山半本店』の店主もそんな街の雰囲気に惹かれて、この場所を選んだのだと話す。 東京で麺というとパスタや蕎麦が主流のイメージだけれども、だからこそ、四国で昔から愛され続けている本当のうどんの味を知ってもらいという店主の拘りがある。 数種の小麦をブレンドして作る麺は、もっちりした食感とつるりとした喉ごしが特徴。四国中の海産物を使った出汁も雑味がなく、太めのうどんと相...
麻布十番商店街の魅力は“新しいものと昔からあるものが、心地よく混在しているところ”という人が多い。『山半本店』の店主もそんな街の雰囲気に惹かれて、この場所を選んだのだと話す。 「東京で麺というとパスタや蕎麦が主流のイメージだけど、だからこそ、四国で昔から愛され続けている本当のうどんの味を知ってもらいたかったんです」 数種の小麦をブレンドして作る麺は、もっちりした食感とつるりとした喉ごしが特徴。四国中の海産物を使った出汁...
麻布十番商店街の魅力は“新しいものと昔からあるものが、心地よく混在しているところ”という人が多い。『山半本店』の店主もそんな街の雰囲気に惹かれて、この場所を選んだのだと話す。 「東京で麺というとパスタや蕎麦が主流のイメージだけど、だからこそ、四国で昔から愛され続けている本当のうどんの味を知ってもらいたかったんです」 数種の小麦をブレンドして作る麺は、もっちりした食感とつるりとした喉ごしが特徴。四国中の海産物...
「愛媛県・松山の鍋焼きうどんは、土鍋ではなくアルミの鍋で供されるらしい」という話を小耳に挟んだのはいつのことだったか。松山に行く機会があったら、名物ザンギ(鶏のから揚げ)とともにぜひ食べてみなくては……と思っていたら、私が行く前にうどんの方が上京してくれました、万歳! もっとも、こちら『麻布十番うどん山半本店』はここが1号店。ですが、噂の鍋焼きうどんが食べられるのだからありがたい。 さて、目当ての「松山名物鍋...
縁起物なので、本来は除夜の鐘を聞きながら。…なのですが、ここ何年かは大晦日の早い時間にすましています。 行くのは決まって大晦日の風物詩として、行列を中継されている「更科堀井」です。 いつもそば好きたちで混んでいるお店ですが、この日だけは特別。地方から食べにきた人や、すでに酔った客やらでてんやわんや。大忙しの店員さんも普段では表さない、殺気立ったオーラが味わえます。ですので、この日のそばはいつもより気合いが入っている(と、思...
創業寛政元年、江戸時代中期から200年以上に亘り愛される老舗『更科堀井』だが、蕎麦への探究心は、今なお衰えない。 更科だけに甘んじず、20年以上前にもりそばも始めた。更科はもちろん主軸だが、今はもりそばのファンが圧倒しているそうだ。 現九代目の堀井良教の時代になってからは、そば粉は全国各地のその時期もっとも良い物を厳選。さらにすごいのが、九代目自ら今も時々、店で蕎麦を打っているということ。 今や名物となっているか...
探さないとわからないほど控えめな看板。エントランスを入ると、フィラメントのランプに照らされたしっとりとした空間が広がっている。そば職人・山田健人さんが妻の美求さんとスタートさせたこの店は、まさに本当の味を知る大人のための隠れ家。 日本酒を傾けながら、美求さんが手がける滋味溢れる料理をゆるりと楽しんだ後には、健人さんが目の前で名人芸ともいえる美しい所作で打ってくれる、極上のそばを堪能できる。...
カレー南蛮好きです。冬になると無性に食べたくなる、外せない麺と言ってもいい。近所ということもあり、よく行くのが麻布十番の『永坂更科布屋太兵衛』。こちらは具材を豚か鶏か選べるシステム。 ワタシはいつも豚をお願いしていますが、これがとろとろのカレーによく合う。よく飲んだなーという週の休日に、心と肝臓を癒しに。そんな時におすすめです。...
お酒は大好き。一度飲みはじめると、まわりが引くほど飲み続けてしまうワタクシ。パターンとして泥酔すると欲するのが、醤油ラーメン。深夜未明にふらふらと行ってしまうのが、麻布十番の『らーめん たくみ』。 ここは夜8時から朝6時まで。深夜のラーメン店らしく、客のほとんどは缶ビールや缶チューハイを楽しみながらラーメンをすする。ここで、頼むべきはらーめん。大ぶりなチャーシューに、メンマ。 東京ラーメンらしいあっさりとした鶏ガラが、...
麻布十番といえば、敷居の高いお店が集中しているイメージがあるかもしれないが、飲み放題で¥5,000のコースがある人気店があることをご存知だろうか? 京都の人気店『新福菜館』が東京進出1号店としてオープンしたのが1階のラーメン店、その2階の貸切スペース『お二階 隠れ』で、その脅威のコストパフォーマンスを誇るコースを注文することができる。...
前回までのあらすじ 結婚後、子どもを持たない生活を選んだ太一と愛子。結婚前と同様に時間とお金を自由に使い、お互いを尊重し干渉しない暮らしに満足している2人。 夫・太一の浮気に勘づいた愛子は、6年振りに偶然再会した昔の恋人・寛と2回目のデートに出かけた。一夜を共にする気でいた愛子だったが、寛には全くその気はなく、自信を喪失。太一の浮気相手・葵は、太一に本気になり始め、愛子に対する嫉妬を膨らませていた…。 東京DIN...