名前:神山真理子 42歳(仮名) 住まい:白金高輪/平日、富山/週末 職業:元女医 家族:開業医の夫と娘1人(8歳) アッパー層は、子供の教育に惜しみなくお金をかけることができる。子供の教育のためなら、地方と東京でデュアルライフを送ることさえ厭わない人もいる。 真理子は、都内の大学病院で内科医として勤務していた元女医。結婚して母親になった現在は、娘を東京の有名私立小学校に通わせるために平日は白金高輪に住み...
「明子ちゃん。あのね、どうも相手は恵比寿に住んでいるような気がするの」 「ウッソー!なんでそんなことがわかるの?」 ここは、1万2,000坪という広大な庭園を望める『スラッシュカフェ』のラウンジです。向かいの席で大きな目を見開いているのは、会社員時代の私と夫の関係を知る、唯一の後輩・明子ちゃん。 明子ちゃんは一昨年イタリア人の男性と結婚し、子供をもうけずDINKS生活を謳歌しています。 ...
結婚式の二次会も終わり、すっかりお開きとなったタイミングで、杏奈が「少しお茶しない?」と声をかけてくれた。 独身ふたりが囁き合っているのに気づいたのか、有希もアイコンタクトをしてくる。そして3人でもう少し話そうと、『スラッシュカフェ』に向かった。 軽めの前菜をいくつか注文し、オリジナルビールで再度乾杯する。 気付けば、独身はこの3人だけ。既婚者組は披露宴の後すぐ、それぞれの家族の元へと帰っ...
八芳園の『スラッシュカフェ』の片隅に、可愛いと綺麗が高次元で融合したような顔立ちの女性が緊張した面持ちで座っていた。 こちらに気付き、立ち上がって挨拶をする所作の美しさにも見惚れてしまう。華やかでありながらも派手では無く、Van Cleef & Arpelsのアルハンブラのペンダントがとても良く似合っていた。 ◆ やっぱり個室のある所にすれば良かったかしら…。あまり、人様にお話しできる事で...
「......まるで茶番ね」 一連の報告を済ませると、みゆきは呆れたように笑った。 「それで、結婚願望については?ラブラブなうちに、きちんと確認した方がいいわよ」 今日は白金台の八芳園内にある『スラッシュカフェ』に来ている。ここはテラス席あり、広々とした庭園の眺めも最高で、使い勝手の良いカフェだ。 「はっきりとは聞いてないけど...。でも優樹くん、“麻里ちゃんを俺のものにしたい”なん...
イベント名:Farm to Table “MOON BEER TERRACE” 開催期間:9/30(土)まで 場所:スラッシュカフェ(港区白金台1-1-1 八芳園内) 営業時間: 【月曜~金曜】17:00~20:00入店(2時間制) 【土曜・日曜・祝日】17:00~19:00、19:45~21:45(2部制) 公式サイト:http://www.happo-en.com/event/beerterra...
丁寧に整えられた庭園は、訪れたゲストたちの目をいつでも楽しませてくれる。そして今回のディナーを供する『スラッシュカフェ』は、心も身体も元気になり、人生までもが豊かになるような、人に優しい料理をモットーとしたカフェだ。 そして今回の「Farm To Table」のこだわりは、その日、その時、農園から届いた野菜を使って、古山料理長が丹精込めた料理に仕上げるというものだ。もちろん、ワインの品揃えも自慢のラインナ...
東京のセレブと言えばシロガネーゼ、そしてなんとなく高い場所が好き、という単純な私たち夫婦は、白金に新しいタワーマンションが建つと聞き、購入を決意し今に至ります。 入居をした日は、それはもう泣くほど感動。寝室の窓から見えるレインボーブリッジや六本木ヒルズを眺めていると、ずっと憧れていた東京で、やっと自分の家、居場所を手に入れたという喜びと達成感で一杯でした。 「やまとなでしこ」を観て憧れていたように、...
「この庭は裏表なく、八方から眺めて美しい」それが八芳園 昭和25年(1950) 「東京のオアシス」というキャッチフレーズでオープン。伝統と格式のある大名庭園は、今でも人々を魅了してやまない。本館1階のカフェは、どの席からでも庭の緑を鑑賞できる。 ことに桜のシーズンはテラス席が特等席。咲き誇った花たちと触れあえるほどの近さ。お茶を飲みながら、鳥のさえずり、木々や風の音を耳に、安らかな気分になれる特別な...
屋内も、木目の温もりとスタイリッシュなデザインが、ゆとりと抜け感のあるしつらえで、女子会でもデートでも自然体で寛げる雰囲気。 だから、遊び慣れた大人や美女たちが夜な夜な集うのだ。...
ジューーーーーッと、コテを押しつけられた肉から白い煙が上がり、香ばしい匂いがする。このステーキがペアリングディナーのメインとなる一品だ。 刻印されているのは、南米・アンデス山脈山麓で造られるアルゼンチンのプレミアムワイン「テラザス」オリジナルの焼きゴテ印。“The BEEF Wine”の異名をもつ「テラザス」とのペアリングを楽しむために用意された肉だ。アンデス山脈の標高の高い場所で造られるワイン、南米料理、そしてベストマッチ...
コース名:ブラックアンガス牛ステーキを含む南米料理7品&飲み放題3時間コース 開催期間:2/1(水)~2/28(火) 店舗:THE TENDER HOUSE DINING 住所:港区白金台4丁目19-1 電話:03-6455-7728 営業時間:17:00~22:00 コース予約申し込み:http://www.tender-house.jp/restaurant/tender-house-dinin...
そのまま、シェラトン都ホテルの地下1階にある『M BAR』へと移動した。 「崇裕さんって、意外にお店詳しいんですね!」 「意外に、ってどういう意味?(笑)」 正直に言うと、今日会うまでは、崇裕がそこまで素敵なお店を知っているように見えていなかったからだ。だが、先ほどの1軒目といいこの2軒目といい、意外なチョイスだった。...
2軒目はシェラトン都ホテルのバー『M BAR』へと移動した。 「崇裕さんって、意外にお店詳しいんですね!」 「意外に、ってどういう意味?(笑)」 そんな和やかな雰囲気でお酒を飲んでいるうちに、話題はいつのまにか、お互いの恋愛話になる。 「そっか、じゃあ友美ちゃんは別れたばかりなの?」 「そうなんですよぉ。この年齢で別れるって、結構堪えますよね・・・」 友美は、不意に寂しそうな目をした。 彼女を...
9月某日。白金にある「シェラトン都ホテル」に中村さんを迎えた。 着替えを終え、『M BAR』に入ってくる。その瞬間も動じることなく、飄々とした様子だ。 撮影がスタートすると、開口一番「どんな感じに動いたらいいか、指示出してください」と、意表を突くひと言。...
智弘に指定されたのは『M BAR』の個室だった。 部屋に入ると、朝の帯番組を担当する男性アナウンサーに似ている、親しみやすいが端正な顔立ちの男が出迎えてくれた。 しかし、才色兼備と崇められる妻との馴れ初めを聞こうとすると、何やら神妙な面持ちで語り始めたー。 ◆ 妻の真央とは仕事を通じて知り合いました。 真央は、クライアントの広告宣伝の担当者で。歴史ある一部上場企業に勤めていて、...
街場のバーとは違って、ビジネスにもプライベートにも使える個室が用意されているのが、ホテルのバーの魅力。 なかでも都心にありながら、緑の杜に佇む『シェラトン都ホテル東京』には、その在り様がすでに隠れ家のようであるにもかかわらず、さらに人目を忍ぶことができる究極の個室が存在する。...
緑豊かな白金台の高台に佇む『シェラトン都ホテル東京』。その地下にあるこちらのバーは、隠れ家の雰囲気を漂わす紳士のための社交場だ。 竹や和紙を使い、日本の伝統美を取り入れた設えは心地の良い緊張感を漂わす。重厚なL字カウンターや抑えた照明も、適度に背筋を伸ばしつつ酒を愉しむ演出には丁度良い。一定の格式の中で味わう寛ぎの時間。紳士には時としてそんなバーが必要である。正統派のバーの引き出しとして押さえておく価値は...
クローズドな空間で会話が弾むカウンター、プライベート感覚あふれるリビングルーム、革張りのソファでくつろげるシガーラウンジ、CDプレイヤーで好みの曲をBGMにできる個室……。異なる雰囲気が魅力のロケーションに、ホテルのもてなしが調和する。 銘柄によりまったく違う個性を発見できるウイスキーのごとく、一緒に訪れる相手や気分でそれぞれの違いを楽しみたい。...
「凛花先生、今日も素敵なお花ですね。」 生まれ育った自由ヶ丘の実家を出て、白金で暮らし始めてから3年が経つ。 最初はフラワーアーティスト(様々な催し物会場やレストランを花で装飾する職業)として活動していたが、1年ほど前から時間のある日は自宅をサロンとして開放し、生徒さん達にブーケやリースの作り方を教えている。 「今日のお花は、2月の誕生花と言われているフリージアです。こちらをメインに、アレ...
クラシックな内装のM BARは、個室をはじめ個性的な空間を揃えた紳士の隠れ家。「トワイライトタイム」(~ 8:00PM)ではカクテルが¥525からいただけるので、アペにもおすすめ...
プラチナ通りを歩くと、美しいミントカラーに包まれたお店が目に入る。そこが1982年創業のチョコレート専門店『ショコラティエ・エリカ』。 同店の人気NO.1は、ミルクチョコレートの中にマシュマロとクルミがたっぷり入った「マ・ボンヌ」。 口に入れると、上品なミルクチョコレートの甘さの後に、マシュマロがふんわりと溶け、クルミのカリカリとした食感とさまざまな食感と味わいが広がっていく。 今回紹介する少人数の集まりにぴった...
松田はこの超人気スイーツを手に入れるため、休日の朝9時前から一人汗ダクで行列に並ぶ羽目になった。 さらには『ショコラティエ・エリカ』でチョコレートを買ってこいだの、シャンパンやノンアルコールのジュースも必要だという司令も下り、午前中から大忙しだったのだ。 「それにしても...吾郎先生の奥さん、妊娠中なんでしょ?真夏の妊婦さんて、体調管理とか色々と大変じゃない?迷惑じゃないかしら...」 春子はいつまでもブツブ...
結婚は、女の幸せ。 そう考える種類の女にとっても、結婚は必要条件に過ぎない。 結婚しただけでは満たされない。女たちの欲望は、もっと根深いものだ。 これまで、ポーセラーツサロン界でトップの座に君臨し続けてきたカリスマサロネーゼ・マリ。しかし同じマンションの下層階でおうちサロンを営む由美が徐々に力をつけ、目障りな存在となる。 子育てに時間をとられレッスン数を減らさざるを得ないマリは、転写シー...
初めてのデートで、男性がどんなレストランをセッティングするか。そこからわかるのは、相手のセンスだ。 美味しいことはもちろんだけど、雰囲気も、ロケーションも大切な要素だと思う。 過去には、いきなり超の付く高級店に連れていかれて、逆に、気持ちが萎縮してしまったこともあった。 ただでさえ、緊張する初デート。ちゃんとした服装で向かい合って……なんて、考えるだけで、少し億劫になってしまう。広告代理店の彼が誘ってくれたレスト...
店があるのは、北里通りから明治通りへと抜ける道の一角。 隠れ家サロンのような雰囲気で住宅街に佇む、無国籍料理の店。...
一度この店に来たらハマッてしまうリピーターが多いという、『酒肆ガランス』。 “外食経験値”の高い大人達の間でじわじわと人気が出ている隠れ家だ。店名の“酒肆”とは「酒を並べる」という意味で、諸国の料理や酒がボーダレスに並び、初めて店を訪れる客は誰もが「ここって何屋?」と反応する。...
「食通」な女性に惚れてしまった時ほどやりにくいことはない。都内の名店はすでに行っているし、新しい店の情報も詳しくて、話題の店をネタに誘っても「プレオープンでお邪魔したの」と返され、ガックリ…。 何度も食事デートをしていても彼女が心から満足するにはまだまだ足りないよう。そんなグルメな彼女を唸らせる店が、天現寺交差点よりすこし逸れた住宅街を抜けたところにある。 酒も料理もジャンルレスに並ぶ、無国籍料理店...
酒肆(しゅし)という居酒屋の意味をもつ言葉を店名に掲げた、この店の餃子はとにかく個性的!「専門店には敵わないから、ほかにないオリジナルな餃子をと考えました。こだわりは、パリパリの食感です」と店主・星野哲也氏は話す。 わずか4mmの厚さの「ガランス式焼き餃子」は、皮はパートブリック(小麦粉が原料の薄いクレープ状の皮のこと)、タレは煮詰めたシェリービネガーがベースというジャンルレスぶり。だが、食べると意外や「...
一度この店に来たらハマッてしまうリピーターが多いという、『酒肆ガランス』。 白金高輪駅から600m、ヒールで歩くにはちょっとハードルが高い。そんな時にサッとタクシーを捕まえる気遣いがあると、女子からのポイントがアップする。 向かう店は“外食経験値”の高い大人達の間でじわじわと人気が出ている隠れ家だ。店名の“酒肆”とは「酒を並べる」という意味で、諸国の料理や酒がボーダレスに並び、初めて店を訪れる客は誰...
前回は類さんオススメの『カンタラナス バル・ペピート』での模様をお届けしたわけだが、今回はその続きの2軒目をお届け! 1軒目の模様はこちら 親方が「類さんをお連れしたい、面白い居酒屋があるんです!」と案内したのは、白金の『酒肆(しゅし)ガランス』。...
料理のメニューを手に取れば、居酒屋の定番・ポテトサラダに、中東ではおなじみのひよこ豆ペースト・フムス、焼き枝豆にトリュフ塩添えのベルギーポテトフライ、生地から自家製の水餃子に鶏のマスタードパン粉焼き・小悪魔風、焼きたてのキューバンサンドイッチに、これまた揚げたてのカツを卵でとじるカツ丼etc.と、ラインナップがまったくもってジャンルレス。これには舌を巻かざるを得ない。 さらには、上記のような比較的ポピュラ...
とにもかくにも、酒がすすむ。なかでもおすすめメニューであった「うにと卵の紹興酒漬け」は、黄身とうにのねっとりとした食感に加え、濃いめの味付けが絶妙。この一皿でハイボール3杯いきました。 「〆で食べてください」と念押しされた「麻婆麺」も秀逸。ビリビリとした辛さの中にある旨味はヤミツキになること請け合い。とちゅうでごはんを投入し麻婆飯にしてくれる嬉しいサービスも◎。またいきまーす。...
とあるマンションの前でタクシーが止まった。 二軒目を口実に、麻里の家に誘われたのかと思い、健太郎は年甲斐もなく鼓動が早くなったが、壁に密やかに掲げられた『ガランス』の文字に、早とちりしてしまったことに気付き独り赤面した。 ー焦るな。勝負はまだこれからだ・・ー 扉を開けると、オープンキッチンの様子を見渡せるコの字型カウンターに、業界人らしきミドルたちが静かにワインを片手に談笑していた。端の席に陣...
ちょっと変わった串の美味しさに、お酒も進み、酔いがまわって来た頃がチャンスだろう。 「じゃあ、ちょっと隣で飲み直そうか」とひと言伝え、隣へ続く階段へスッと足を進めればいいだけである。面倒な2軒目へのタクシー移動や店探し、駆け引きも一切いらない。 そう、『牛泥棒』の隣には『BAR トナリ』が併設させているため、ちょっと雰囲気を変えて飲むことが可能なのである。...
和牛串が名物の『牛泥棒』の暖簾をくぐり、階段を上った先に現れる一軒。...
扉を開けた瞬間、思わず声を上げたくなる。それは「懐かしい」かもしれないし、「かっこいい」でもあるだろう。大正7年に建築された一軒家を大胆に改装。古いものの味わいの中に、新しさや居心地の良さを感じさせてくれるのが、白金の住宅地にあるこの店だ。 1階はカウンター席。木製のバックバーの堂々たる風格に圧倒される。大正から昭和にかけて作られたものだと推測されるが、その細工の精巧さや華やかさは古いものだからこそ持てるものだ。 2階...
とある土曜の夜、白金の古民家バー『きえんきえら』で絵美里と幸太郎はウイスキーが入ったロックグラスで乾杯を交わす。...
大正時代の古民家をリノベーションして作られたとにかく雰囲気抜群のバー。とても居心地がよく、おしゃれ。さらにドリンクやフードメニューも充実している。 「『ちょっと近くにいいとこあるんだ〜』なんて、さらりとこんなお店に連れて行ってくれたらテンション上がります!」とウエディングプランナーのTさん。...
2015年12月に白金にオープンした同店。今や押しも押されぬ人気店だ。 恵比寿『バーガーマニア』が手掛けた新店で『DAY&NIGHT』という店名通り、朝はコーヒーとトーストでモーニング、昼はサンドイッチランチ、夜はビオワインとグリル料理を楽しめる使い勝手のいい店である。 おすすめしたいのは「フィリーズチーズステーキサンド」。濃い目のステーキスライスとグリルしたオニオンが香り高く、一気に平らげてしまう美味しさ。 N...
2015年12月オープンの話題の店が白金のこちら。恵比寿『バーガーマニア』が手掛けた新店だ。 『DAY&NIGHT』という店名通り、朝はコーヒーとトーストでモーニング、昼はサンドイッチランチ、夜はビオワインとグリル料理を楽しめる使い勝手のいい店だ。 「フィリーズチーズステーキサンド」は絶対に食べてほしい逸品! 濃い目のステーキスライスとグリルしたオニオンが香り高く、一気に平らげてしまう美味しさ。NYではスタンダードなサ...
結局、私たちはその夜『Le Bar』で2〜3杯飲んだ。 ほぼ初対面だというのに、健一との会話はまるで疲れない。さっきまで一緒にいたおじさんみたいに媚びた相槌をうたなくても、無理やりに話題を探さなくても、彼と私の間には心地よい空気が流れているのだ。 それに、遊び慣れているというわけではなさそうだが、“一目惚れをした”はずの女性と二人きりになっても、彼は意外に落ち着いていて、そのスマートな仕草や振る舞いに好感も持てた。 ...
『茶禅華』からタクシーで約5分。 明治通り沿いにある、外から中が一切見えないバー『ル・バー』に到着だ。 『ル・バー』の店内はペンライトを使用しないとメニューが見えないほど暗い。 また、それぞれが仕切られた席の配置になっているため、彼女と一対一で向き合うには最高の空間だ。 店内が暗い分、店の奥側に位置する渋谷川のライトアップが、妙に幻想的に見える。それもまた計算のうち。 「暗くて、よく見えないね。」 ...
【今週の港区おじさん】 名前:修造 年齢:42歳 職業:輸入車販売会社経営 好きな店:『虎峰』『ル・バー』『ブリッヂ』 好きなタイプ:強くて勝気な女性...
「千晶さんって、どんなお仕事をされてるの?」 帰り道に立ち寄ったプラチナ通りの『アーヴィング プレイス』で、結衣はしきりに千晶の仕事の話を聞きたがった。 つい先日やり遂げた某家電メーカーの発表会のことなどを話すと、「すごーい」「かっこいい」などと大げさに感嘆する。 しかし目を輝かせて先を聞きたがるその様子は、多少芝居がかっているとはいえ本心であるように見えた。 「興味があるなら、結衣さんもお仕事してみた...
店を後にし、理解し難い状況を頭の中で整理する。人には親切にしろ、と幼い頃から教えられてきた。私が加奈子に何をしたのだろうか。なぜこんな酷いことができるのだろうか。 大人になると大きな声で泣き喚くこともできないが、悲しさと悔しさが入り混じり、プラチナ通りで思わず嗚咽の声が漏れてしまった。 「あら、凛花先生?どうなさったの?」 涙で滲んでよく見えない目をこすると、美しいピンヒールを履いた女性が目の前に立っていた。...
「マリさん!全然お変わりないですね。さ、上がってください。」 玄関ホールから続く、お城のような螺旋階段を降りてきた香織が、そう言ってマリを出迎えた。 ―全然変わってない。 彼女は褒め言葉として言ったのだろう。しかしマリはその言葉を屈辱的に受け取った。なぜなら、一方の香織はしばらく会わない間に驚くほどの変貌を遂げていたからだ。 末端まで手入れの行き届いた髪や爪、身を包む上質なシルクのドレス。そして物質的に...
東京では、初デートの街を五反田にすると女の子から冷めた目で見られることもある。 だが、おにやんまのうどんに感動したことをきっかけに、五反田という街のディープさにすっかり虜になり、周囲へ五反田の良さを啓蒙し、“五反田ラバー”の布教活動に勤しむようになった男がいる。 雑誌編集者・健太(29歳)。気になる女性・加代を五反田に誘うも、「えっ、ここ、五反田だし」と五反田ではデートと思ってもらえず、見事撃沈してしまう。 だが...
愛着のある東京のスポットはたくさんありますが、思い出深いのは、学生時代に年上の彼氏にデートで連れて行ってもらった『プラネタリウムBar』という、天井がプラネタリウムになっているロマンチックなバーです。 成人してお酒が飲めるようになったばかりの頃で、ドラマの中のようなオシャレな場所で「東京にいる自分」「東京でデートをしている自分」を実感したのをよく覚えています。すごく緊張しました。(笑) 小学館時代は、もともと食べる...
国内のクラフトビール10TAPのほか、200種を超える世界各地の瓶ビールがそろう店。評判の焼き餃子は、食べ応えある合挽き肉の餡を、厚めの皮で包んだ手作り。 ビールとこの餃子で軽食を済ます常連客も多いのだとか。ワインビネガーを使ったさっぱりした味のタレも美味い。...
同棲がスタートしてからは、お互い帰る時間を連絡し、同じくらいになるようなら目黒駅で待ち合わせて『ビストロシン』や『リパブリック』で食事を済ませて帰ることも多かった。 最初は何もなくガランとしていた部屋に、目黒通りのインテリアショップで選んだ家具を少しずつ増やしていくのが何よりも楽しかった。週末が来る度に、手をつないで目黒通りを歩く。疲れたらカフェで休憩し、東急ストアやマルエツで食材を買って帰り、まだピカピカの鍋で慣れない...
残業終わりの22時。 「先輩、サク飯しませんか?」と声を掛けてきたのは入社7年目、隣のチームに所属する29歳の後輩だった。 「サク飯」と言いながらも、その表情は暗い。なんかありそうだな。そう察して、短く「いいよ」と答えて会社を出る。 社内の人間に聞かれたくない話もあるんだろうと思い、丸の内周辺は避けようと考えたら、白金の馴染みの店が頭に浮かんだ。 遅い時間なら空いている可能性も高い。案の定、大将は「どう...
小走りで男の後を追いながら、数百メートルも来たところで勇気を出して肩を叩いた。 「待って!」 しかし、振り返った男は全くの別人だった。 「あの、何か…?」 「すみません…人違いでした!」 春香はぺこぺこと頭を下げて謝ると、逃げるようにその場を去ったのだった。 赤の他人を祐也と思い込むなんて、どうかしている。本当はまだ、次の恋愛に進む準備が出来ていないのかもしれないと、強く自分を責めた。 ...
博多から直送される鮮魚を使った豪快な料理に定評のある白金『福わうち』。〆の名物に「肉じゃがカレー」もあることだし、 “魚介+カレーで1万円”なひと皿を考えていただけないだろうか? と店主・三宮昌幸氏に相談したところ、快く考案してくださったのが、コレ。 「肉じゃがカレー」以外に、練り胡麻を使った「精進カレー」もメニューにあるため、それをベースにしつつ、旬の素材である貝をふんだんに使用。味の核となるのはなんといっ...
店名:こめの家 目黒店 住所:品川区上大崎2-15-14 高木ビル B1F 営業時間: 【月曜~金曜】16:00~24:00(フードL.O.22:30、ドリンクL.O.23:00) 【土曜・日曜・祝日】15:00~24:00(フードL.O.22:30、ドリンクL.O.23:00) 電話番号:03-6459-3297 席数:58席 URL:https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/...
今は、「軽く一杯飲みたいから」、「しっかりと食事がしたいから」と目的に合わせて店が選ばれる時代。高級志向ではなくカジュアル路線、とりわけ店主の個性を活かした地域密着の日常店が増えています。また、そうした店の多くが自然派のワインを扱っていることも注目すべき点です。 震災後、とりわけ強く感じたのは、店にとって大切なのは人と人とのつながり。カジュアルな雰囲気の店でも、我々はプロ意識を持って、お客さんには心から寛いでいただいて、心と心が...
スタッフは女性のみで4人。和気藹々とカウンターの中で調理し、時にはゲストのグラスにワインを注ぐ。彼女たちの作る、快活な空気が微笑ましい。 「バルセロナに行った時、市場で働く女性たちが本当に活き活きとしていて。彼女たちの、良い意味で力の抜けた仕事ぶりに感動したんです。その活気を表現したかった」と笑って語るのは女将の岩倉久恵さん。ここは人気店『立喰酒場 BUCHI』が手掛けたバル。バルと言ってもメニュー構成は柔軟で、トルティージャな...