焼き鳥とオイスターをメインに、充実したワインリストを兼ね備えたワインバーのような焼き鳥専門店。 肉質の柔らかい阿波尾鶏の焼鳥はポーション大きめで、ワインとの相性を考えたアレンジが加えられる。 ソムリエがセレクトとするワインのほかにモルトやカクテルもありそろう。...
風情ある街並みが残る人形町。その一角に佇む、築80年以上の古民家に新たな息吹が吹き込まれた。かつてこの場所にあった老舗足袋店の名前をそのままに受け継ぎ、フレンチ料理店として生まれ変わったのである。 店のコンセプトは、「フレンチシェフ」と「唎酒師」とのコラボレーション。本場フランスで修業をした経験を持つシェフと、唎酒師の資格を持つ店主が「お互いの個性を活かして、何かコラボレーションできないか」と話し合い、『伊勢利』をオープンさ...
2001年にホノルルで初めて開催された「JOY OF SAKE」。美味しい日本酒を、美食やエンターテイメント共に味わう”パーティースタイル”が人気のイベント。近年は、海外での日本酒人気とあいまって、回数を重ねるごとに規模を拡大してきた。 ここ数年は、日米の複数都市で実施、7/22のホノルルでは1500名を超える参加者が日本酒に酔いしれた。そして、9/16のニューヨークに続き、11/2(水)東京にて2016年度のフィナーレを迎...
腕を振るうのは若き肉スパートの片柳シェフ。ショーケースに並ぶ黒毛和牛を見ながら、七輪で焼き物が楽しめる。肉を焼いて喰らうという行為の空間にはあるレベル以上の高い緊張感から解放されたものだけが醸し出す、リラックスした親密さが溢れている。 “刺身の代わり”の銘柄牛赤身ランプ肉のレアカツや、中バラのフィレに近い希少部位であるカイノミなど“肉スパート”ならではの、こだわりぬいたコースを堪能したあとはその日オススメ肉を使った〆カレー。...
ショーケースに並ぶ黒毛和牛を見ながら、七輪で焼き物が楽しめる『和牛銘菜 然』。 肉を焼いて喰らうという行為の空間にはあるレベル以上の高い緊張感から解放されたものだけが醸し出す、リラックスした親密さが溢れている。 “刺身の代わり”の銘柄牛赤身ランプ肉のレアカツや、中バラのフィレに近い希少部位であるカイノミなど肉スパートならではの、こだわりぬいたコースを堪能したあとはその日オススメ肉を使った〆カレー。 ゴロッとした大...
大正12年創業。江戸前鮨の開祖と言われる両国『興兵衛ずし』の流れを汲む、東京きっての老舗、『㐂寿司』。この正統派鮨の名店で“あんこう鍋”が頂けるのをご存知だろうか――。 「祖母が昔、よく作っていた鍋で、お座敷での宴会コースに組み入れている」とは三代目主人の油井隆一さん。 具はあんこうとウドのみ、の潔さがいかにも江戸風だ。が、そのシンプルさに反し、下ごしらえの丹念さは半端ではない。あんこうは胃、皮、ひれなどと骨以外は余す...
江戸前鮨の由緒正しき系譜に名を連ねる店のひとつだ。初代は華屋与兵衛の流れをくむ店で修業し、現店主の油井隆一氏が3代目。木造一軒家の風情あるたたずまいが、言わずして店の歴史を物語る。 時折見せる独特の握りも伝統の中から生まれたもの。例えばゆで玉子をネタにしたような「ひよっこ」は、黄身の部分に仕事を施す。古くて新しい握りが、ここにはある。...
江戸前鮨の開祖と言われる両国『興兵衛ずし』の流れを汲む、東京きっての老舗、『喜寿司』。大正12年創業。木造一軒家の風情ある佇まいが、言わずして店の歴史を物語る。 すべてのネタに丁寧な仕事と技が感じられ、白酢、赤酢、塩のみを使用したさっぱりとした味わいのシャリと合わさり、口の中でホロリと崩れる繊細さと共に見事な調和と余韻を生み出す。 例えば玉子をネタにしたような「ひよっこ」は、黄身の部分に仕事を施す江...
「予約しないと食べられない裏メニューを食べに行かない?」。そんな誘い文句が使える『やましょう』のジンジャーもつ鍋。人形町店限定の鍋で、本来は春夏限定のメニュー。 それ以外の季節は裏メニューとして、事前の予約がないと食せない幻のメニューとして知る人ぞ知る存在となっている。...
~事前予約必須の裏メニュー 美肌効果抜群の鍋で誘う~ 「予約しないと食べられない裏メニューを食べに行かない?」。そんな誘い文句が使える『やましょう』のジンジャーもつ鍋。人形町店限定の鍋で、本来は春夏限定のメニュー。 それ以外の季節は裏メニューとして、事前の予約がないと食せない幻のメニューとして知る人ぞ知る存在となっている。...
ー素敵な今井ご夫妻。どのような食生活を送っているのでしょうかー 旦那さま:お互い、辛い物、タイ料理が好きなど、食の好みが似ているので、レストラン選びなどでは、行きたいお店が一致しますね。肩肘張ったレストランというよりは、お互い素でいられるようなリラックスできるお店が好きです。 —お気に入りの日常使いレストランを教えてください!— 旦那さま:レストラン、ではないかもしれませんが(笑)タイ料理...
事前予約必須、人形町店限定の人気鍋「ジンジャーもつ鍋」。本来は春夏限定のメニューとして登場するが、それ以外の季節は裏メニューとして、事前の予約がないと食せない幻のメニューとして知る人ぞ知る存在。 「さっぱりともつ鍋を食べて貰いたい」と、生姜をふんだんに使用したスープは、牛テールと豚足をじっくりと煮込んだ濃厚な塩味ベース。たっぷりコラーゲンが抽出されているため、煮込む前はゼリー状。グツグツと煮込むうちに融け...
宝暦10(1760)年、今から250年以上も前に創業した軍鶏料理専門店『玉ひで』発祥の親子丼。 明治24(1891)年ごろ、鍋のシメに卵でとじた軍鶏肉をごはんのおかずにして提供したものが、その原型とされる。 朝びきの新鮮な東京軍鶏を使用し、固めの白米にトロトロの卵が合うのなんのって……軍鶏ならではのたくましい弾力と卵のコクにも注目。 剛柔併せ持つ食感、甘みを控えた仕上がり、すべてにおいてひとときも口を飽きさせない。...
過去に付き合ったり、関係を持った男たちは、なぜか皆、日比谷線沿線に住んでいた。 そんな、日比谷線の男たちと浮名を流してきた香織は、上京後立て続けにタワーマンションに住む篤志や弁護士の孝太郎と付き合うがどちらもあっけなく終わる。初めてのワンナイトや社内恋愛も経験したが、恵比寿に住んでいた涼とは恵比寿での半同棲を経て中目黒アトラスタワーで同棲したが、その恋も終わってしまい……? 日比谷線の女 vol.8...
一時は、100mほどの行列ができたこともあったという。そんな浅草橋で一時代を築いた名酒場が移転を余儀なくされ、場所が変わってからはかつての賑わいも落ち着いたが、それでも一般的な人気店と比べれば随分な繁盛ぶりだ。 名物は、炭火で焼き上げるもつ焼き。常に10種類ほどが揃う。皿ナンコツや塩煮込みといった小皿料理も粒揃いだ。...
時代には、100mほどの行列ができたこともあったという。そんな浅草橋で一時代を築いた名酒場が移転を余儀なくされたのが2003年。場所が変わってからはかつての賑わいも落ち着いたが、それでも一般的な人気店と比べれば随分な繁盛ぶりだ。 名物は、炭火で焼き上げるもつ焼き。常に10種類ほどが揃い、中にはカシラとシシトウを刺した白獅子という変わり種もある。皿ナンコツや塩煮込みといった小皿料理も粒揃いだ。...
時代には、100mほどの行列ができたこともあったという。そんな浅草橋で一時代を築いた名酒場が移転を余儀なくされたのが9年前。場所が変わってからはかつての賑わいも落ち着いたが、それでも一般的な人気店と比べれば随分な繁盛ぶりだ。 名物は、炭火で焼き上げるもつ焼き。常に10種類ほどが揃い、中にはカシラとシシトウを刺した白獅子という変わり種もある。皿ナンコツや塩煮込みといった小皿料理も粒揃いだ。...
実は私、焼きそばがあまり好きではない。全国の焼きそばフリークを敵に回すような発言をお許しいただきたいのだが、祭りで食す、油ギトギトな感じ、ちょっとヌルっとする感じが苦手なのである。 そんな私が出会った最愛の焼きそばが今回ご紹介する『あぺたいと』の一皿。見た目は他の焼きそばとさほど違いがない?やもしれないが、これが劇的に違う!食感がパリッとしている。本当の意味で焼いているそば、なのだ! こちらのお店のポイントは「両面焼き...
実は筆者、焼きそばがあまり好きではない。全国の焼きそばフリークを敵に回すような発言をお許しいただきたいのだが、祭りで食す、油ギトギトな感じ、ちょっとヌルっとする感じが苦手なのである。 そんな私が出会った最愛の焼きそばが今回ご紹介する『あぺたいと』の一皿。見た目は他の焼きそばとさほど違いがない?やもしれないが、これが劇的に違う!食感がパリッとしている。本当の意味で焼いているそば、なのだ!...
「お蕎麦は昔から大好き!最近のお気に入りは、『蕎ノ字』さんです。天ぷら屋さんなのですが、コースの〆のお蕎麦がすごく美味しいの! 甘みがあって、細切りなのにコシもしっかり。おなかいっぱいのはずなのにおかわりしたいほどでした」...
「結婚は人生の墓場って、本当よね...。吾郎はいいなぁ。独身は勝ち組よ。」 久しぶりに再会した美加は、才巻海老の天ぷらを一口齧り、生気のない顔で言った。今夜は彼女の自宅からほど近い、人形町の『蕎ノ字』に来ている。 人妻と二人で会って良いものかと吾郎は少し考えたが、今日は「話を聞いて欲しい」と、彼女に呼び出されたのだ。 「なんだよ急に。新婚生活は楽しくないのか?」 「結婚して1年も経てば、もう新婚じゃない...
「蕎麦屋が始めた天ぷら屋です」と話すのは、この道30年の店主・鈴木利幸氏。地元のみならず全国の食通が足を運んだ静岡県島田市に構えていた店を、日本橋人形町に移転した。 天種は、駿河湾から直送する桜えびや太刀魚といった地魚や、島田人参、玉取茸など、静岡食材を多用。2種の油でカラリと揚げたら、蕎麦のかえしでいただくのが『蕎ノ字』流だ。 〆の蕎麦は、エレガントな粗挽きの二八。蕎麦粉は、栃木の益子町産をメイン...
離婚後、祐実は死に物狂いで仕事に励んだ。寛とは、連絡を取っていない。気にならないと言えば嘘になるが、何も考えないようにした。淡々とした日常を送ることが、今は精神衛生上、何よりもいい気がしたのだ。 それから1ヶ月ほど経ったころだろうか。寛から突然、連絡が来た。 「私も、ついに決着がつきそうです。来週の月曜『焼き鳥 丈参』に予約が取れたので、久しぶりにどうですか?」 祐実は少し悩んだが、「大丈夫です」と返事した。 ...
それは、『タンネ 浜町本店』という赤と白を基調とした可愛らしいドイツパン屋だった。土曜の昼前、店内は多くの女性たちで賑わっている。 祐実は、かたつむりのような形をした甘いドイツパン、シュネッケンを買い、せっかくだから浜町公園で食べようとテイクアウトにした。 緑豊かな浜町公園には、子供たちが大勢いる。 ベンチに座りシュネッケンを一口食べると、さくりとアーモンドの香ばしい匂いが口の中に広がった。一口食べると止まら...
水天宮からの帰り道、純が携帯を取り出し「蕎麦が食べたい」と言って人形町に向かって歩き出した。水天宮から人形町通りを歩き、甘酒横町の交差点を右に曲がる。 「なんか小旅行に来た気分だな」 そう言って純は珍しそうに辺りを見回していたが、浅草で生れ育った祐実には、下町の面影残る人形町の街並はひどく懐かしいものに思えた。 若者から老夫婦まで色んな世代の人がいて、雑然と並ぶ文字と色があって、砂糖と醤油の甘じょっぱい匂いが立ち...
部の予算管理を任せられているユキオは、毎週社長と東出部長、ユキオの3人で打ち合わせの場がある。ユキオは、それを狙った。13時からのミーティングの前に、社長を昼食に誘ったのだ。 場所は水天宮前駅近くの『浜町かねこ』。ここの十割蕎麦が、社長は大好物だ。記憶力のいいユキオは、飲み会の席で社長がちらっと話していたことを覚えていた。...
~喉越し軽やかな新蕎麦と旬の天ぷら~ 旨酒、佳肴、粋な蕎麦ー。三拍子揃った洒落た蕎麦屋が、ここ『浜町かねこ』だ。ご主人の金子泰史さんは、あのミシュランも認めた蕎麦処『蕎楽亭』で、二番手を務めていた実力の持ち主だ。 この店では、修業先仕込みの揚げたて天ぷらを始め、鱧と松茸の小鍋仕立てなど季節の味を取り入れた、気の利いたつまみが興をそそる。...
店主の谷和幸氏は香川県高松市出身。讃岐うどんの名店『もり家』にて8年間研鑽を積んだ後、2010年東京の日本橋人形町に進出、讃岐の伝統的な製法にこだわった専門店をオープン。 生地は気温・天候・湿度に合わせて塩分濃度や加水率を調整。その日の生地の様子を見ながら、6〜7時間かけて踏んでは寝かせる作業を繰り返し、独特の強いコシを生み出す。 毎日4時間以上かけて作る出汁も、香川県伊吹島産「伊吹いりこ」など厳選された天然素材のみを...
◆ 桜の蕾がまだ固いある日の土曜日、咲良たち親子は、人形町にある『玄冶店 濱田家』にタクシーで向かっていた。 「まさか濱田家だとはね」 「何?ママ、行ったことあるの?」 「百貨店の呉服売場のお招きでよく来てたのよ。着物たくさん買わされたけどね」 「ここは赤身が本当に最高なんだよ。そう言えば、あの頃の着物と帯、まだおまえの実家にあったよな。咲良、全部貰っちゃえば」 「まだ咲良には早いわよ。あ、でも...
樫井雄介さん(食コラムニスト) 「もともと店主が修行していた赤坂の津やまによく行っていて、彼が独立することを知ったので、足を運んだのが通いはじめたきっかけ。津やまで学んだ技術を昇華させ、コストパフォーマンスの高い料理を供する店主の姿勢に感動させられます。冷やしトマト煮を冷酒と一緒にいただくと夏の到来を感じます」...
過去に付き合ったり、関係を持った男たちは、なぜか皆、日比谷線沿線に住んでいた。 そんな、日比谷線の男たちと浮名を流してきた香織は、上京後立て続けにタワーマンションに住む篤志や弁護士の孝太郎と付き合うがどちらもあっけなく終わる。初めてのワンナイトや社内恋愛も経験したが、恵比寿に住んでいた涼とは恵比寿での半同棲を経て中目黒アトラスタワーで同棲したが、その恋も終わってしまい……? 日比谷線の女 vol.8:北千住のシェアハウ...