隠れ家鮨店でのお忍びデートに!食通を唸らせる六本木の実力派
「番組終わりに行くことが多かったね。今は難しいけど、遅い時間にちょうど良くて」と語る、六本木にある御用達の鮨店。 お店を訪れるきっかけは「東京カレンダーを見て、自分で電話した」とのこと。 場所は飯倉片町交差点に近い裏通りにあり、看板も出ていない上、引き戸を開けて中へと進んでも、細い通路しか見えない。 まさに〝ザ・港区〞な雰囲気を醸し出している。...
飯倉片町の交差点に近い外苑東通りから一本入り込んだ静かな一角。ここまで来ると、誰かに出くわす可能性はぐっと下がる。そして、駅から離れたこういう場所には、腕に自信アリな実力店が多い。 口コミのみで人気急増中の『鮨 六式』のカウンターは連日賑わっているが、3つある個室は比較的予約しやすいとのこと。日頃、公に会えないふたりには、一番小さな個室にある横並びで座れるソファ席をオススメしたい。...
2020年はすべてのことが、劇的に変化していった。 それを柔軟に受け入れ、フィットし、さらには、逆境をものともせずに前を向く、そんな姿勢が求められたこと。 ...
カウンター個室で堪能する怒涛の握り30貫に、舌の肥えた大人たちも唸る
ダークで洗練された、艶やかな設えが女心を掴む。もちろんお鮨もただ者ではない。 おまかせフルコース(¥30,000)は握りのみの全30貫。大満足の内容にはリピータ-も多い。 名刺代わりに、鮪の突先の手巻きが手渡され「あまりの美味しさに一瞬で虜に♡」という声も。 店主の佐藤博之氏が「脂ノリより味と香りにこだわる」という鮪の握りにもファンが多い。...
おまかせのみのメニューは握りで何と30貫が登場する。その理由を「鮨店に求められるものはやはり握り」と店主の佐藤博之氏は説明する。3つに分かれたカウンター個室はどこも6席。合計18席のスペシャルシートはつねに舌のこえた大人たちで埋まっている。...
「明後日の20時から、銀座の『はっこく』の個室を取っているのですが、いかがですか?」。 メッセージの主は、先日知り合ったグルメと評判の経営者。突然の誘いに驚きつつも、「ぜひ、よろしくお願いします!」と送る。 数秒後には「ありがとうございます。お腹を空かせてきてください。楽しみましょう」と返信がきた。名物“突先”に始まり、お菓子のクレームブリュレの如き卵焼きで終わる怒涛の握り30貫コースが、鮨通に評判...
世界の鮨通が訪れる国際的な美食の街“銀座”。新旧合わせ、数多の鮨店が鎬を削るこの鮨の聖地に、またひとつ、キラ星の如き一軒が産声をあげた。2月3日にグランドオープンを迎えた『はっこく』がそれだ。 雑居ビルの3階、エレベーターを降りれば、そこは仄暗い無機質な空間。 漆喰の壁に洗い出しの床とイマドキのモダンフレンチ!?を彷彿とさせるウェイティングスペースに対し、個室は吉野檜のカウンターも清々しい凛然と...
艶やかな男女が、様々なドラマを繰り広げる「レストラン」。 20年目を迎えた月刊誌最新号では、長年のレストラン取材の知見を活かし「今、本当に使えるデート鉄板店」...
女性や若者も気軽に一人鮨を!1万円の絶品おまかせは、普段使いにぴったり
そんな空間で味わうのは「おまかせコース」(1人前10,000円)。つまみ3品、握り10貫という大満足のコースを、この価格で楽しめるのは嬉しい限り。 つまみ3品を楽しんだ後は、握り10貫が供される。地元・沖縄で『きさらぎ寿司』を営む父の影響もあり、幼い頃から鮨職人を目指してきた金城氏。 リーズナブルな値段でありながらも、使用するネタや食材に一切妥協はしない。 毎朝自ら豊洲市場に出向き、納得のいく良質なネタを仕入れて...
「おひとり様だって、気軽に美味しい鮨を楽しみたい…」。そんな希望に応えてくれるのが、今回紹介する『スシキサラギ』だ! 2016年に開業して以来、良心的な価格設定で着実にファンを増やし続けてきた人気店の魅力を紹介しよう。握りのなかでも同店を訪れる人の楽しみとなっているのが「うにと酢飯のマリアージュ」。 シャリに生うにを混ぜ込みスプーンに盛った贅沢な一品だ。口に運べば、うにの旨みと甘みが口いっぱいに広がっていき、一気に“口...
外観はバーやカフェを連想させ、初めて訪れたなら、「あれ?今夜はお鮨じゃないの?」と戸惑う相手の姿を見られるかもしれない。 白木のカウンターは鮨屋そのものだが、コンクリートの内装は洋のテイストで、ハイチェアのカウンターに座ると、オシャレなイタリアンにでもいるような感覚に陥る。そんなデザインは、若い人たちにも手の届くお鮨を、という若き店主・金城和樹氏の思いが込められたもの。 料理もコース¥7,000とい...
ピンクの壁を進んだ先に待つ、上質な和空間。食通が愛する麻布十番の隠れ家
麻布十番商店街から一本入った、網代公園向かいに建つ小さなビル。 出迎えるのはなんと、怪しいオーラを放つピンクの壁とシャンデリア。正直〝鮨屋〞があるとは思えないビルのエントランスに一瞬たじろぐ。 初めて『鮨みうら』を訪れる人は、まずこのカウンターパンチを喰らうだろう。しかし階上にあがり暖簾をくぐればまた、驚かされるのだ。...
関西発の人気鮨店が銀座へ進出。グルメ通も唸る職人のユニークな逸品に魅了される
ある程度、食に明るい人なら、口コミサイトなどで存在を知っているかもしれない。 ミトミえもん、こと見冨宣浩氏は39歳という若さで、前澤友作氏の食のブレーンを務める正真正銘のフーディーである。 彼が太鼓判を押す3軒を紹介する。 株式会社33代表取締役社長。広告代理店勤務を経て独立。モットーは「美味しいもののためなら、地方から世界の果てまで。S級からC級まで」。インスタ(mitomi_emon)では、日々食の情報を発信中 ...
「美味しいもの」は人を必ず笑顔にさせる。 「素敵なレストラン」で過ごす時間は、私たちの人生をいつも彩ってくれていた。 東京カレンダー最新号では、名だたる...
十番でコスパ抜群の握りコース!江戸前鮨の真髄を伝える鮨店
場所は、麻布十番駅から徒歩3分に位置する。 人気のパン屋『ポワンタージュ』の隣といえば、わかる人も多いはず。 目印は、宵に灯る看板のみで、シンプルな入り口ゆえ見逃さないように注意が必要だ。...
美味しいものを食べると幸福を感じ、素敵なレストランで大切な人と過ごす時間は人生を豊かにする。 自由な外出が叶わない今は、行きたい店リストをアップデートする時期...
麻布十番の驚きと楽しさに溢れた人気鮨店!独創的な逸品に心躍らせる
今回紹介するのは麻布十番にある『鮨 薪介(しんすけ)』。 ほうれん草など旬の野菜もネタに組み込み、奇をてらうわけではなく完璧に調和した美味しさを発見できる店だ。 多彩なつまみに、驚きのネタ、そして大将との愉快な会話という、三拍子揃った人気店の魅力をお伝えしよう。...
鮨処なのにBARを併設!銀座で遊ぶ大人たちが放っておかない、とっておきの隠れ家
階段を降りると入口にシックなバーがあり、奥には銀座らしい寿司のカウンターが広がるという、興味がそそられる隠れ家。 絶品寿司を味わった後、スムーズにバーへと移動できるデートに最適の隠れ家『銀座すし 松村』の魅力をお伝えしよう!数ある銀座の鮨処の中でも、遊びなれた大人たちの心をグッと掴んで離さないのが『銀座すし 松村』。 同店最大の特徴は、鮨店でありながらバーを併設しているところ。 コースを味わった後、バーでゆっ...
知らぬ者はたどり着けない銀座の隠れ家!至高の江戸前鮨を優雅な空間で堪能する
『SUSHI B GINZA』は見事に隠れている。場所は小籠包でおなじみの『ジンホア(京華小吃)』の店内。そう、一度、別の店に入らないと辿り着けないのだ。 『SUSHI B GINZA』は元々、限られた人をもてなす迎賓館的存在だった。その後、縁あってパリに進出。...
巷のレストラン情報を見ると、大人な雰囲気を表現するために「隠れ家」という言葉が乱用され過ぎている気がする。 果たしてそのすべては、良質なレストランなのだろうか...
初めて銀座で鮨を味わうならココに決まり!若き大将が作り出す、和やかな雰囲気が魅力
幼い頃に食べた鮨の美味しさに感動して以来、ひたむきに鮨職人を目指し続けた彼が手がける握りは、どれも端正で心に染みる美味しさ。 最初の一貫には旬の白身魚が供され、続いてまぐろ、車海老、小肌、貝類、穴子とリズミカルに客の食べるペースに合わせて握られていく。 お客の満腹具合も考慮してシャリの大きさを調整し、臨機応変な対応をしてくれるのも鮨ビギナーには嬉しい限りだ。...
名店の味を引き継ぐ。職人の技が光る江戸前鮨に舌の肥えた大人たちも納得
しかも、おまかせのコースは1万8,000円と最近にしては良心価格。2019年、鮨ラバーのハートをがっちり掴んだ理由もよく分かる。 ご主人の佐藤浩二さんは、西麻布の名店『鮨真』出身。「鮨屋は、やっぱり鮨を楽しんでもらいたいから」と、シンプルなつまみは出るものの、コースの主軸は、あくまでも握り。...
東京カレンダー最新号は『2019年、間違いなかった店』を大特集! 思わず何度も通ってしまった「日常を豊かにする店」、ここぞの時に使った「納得感のある高級店」、...
このクオリティで通し営業!銀座駅から徒歩2分、使い勝手抜群の粋な店
銀座で鮨を食べようと思うと、ランチかディナーでなくてはならないと思うもの。しかし『銀座 鮨 み富』は、『新富寿し』の流れをくみ、11時30分~21時30分まで通し営業なのである。 遅めのランチやちょっと早めの夕食など、さまざまなシーンに対応してくれるのである。その気軽さがなんともありがたい。...
仕事終わりサクッと立ち寄れる寛ぎの場!絶品鮨から多彩な逸品にお酒が進む
入社して数年は、よくふたりで飲みに行っていた。だが、10年が経ち、互いに責任のある立場になり、その機会もめっきり減った。 「そうだな。久々に行くか」...
東京を謳歌している大人たちは、よく働き、よく遊ぶ。東京カレンダーでは、このフェーズに達する年齢を社会人10年目の「32歳」と定めた。 そこで月刊誌3月号では、...
銀座の隠れ家鮨の名店といえばここ
『銀座久兵衛』などで腕を磨いた若き大将・山根さんは銀座の店ながら“楽しく食べられる店”を心がけ、「食べ方やネタのことなどわからないことは何でも聞いて欲しい」と言う。 “刺激”もこの店の数ある魅力のうちのひとつ。鮪は香りの良い国産もののみ使用。シャリはネタによって赤酢のシャリと米酢のシャリを使い分けるなど、大将が握るのは、強いこだわりに支えられた伝統的な江戸前だ。 この日はコースの中から、「赤身」、「新子」、「うに」、「...
目的の『鮨 竜介』へと下りる階段は狭く、まるでトンネルのよう。だが、下りきった先に品格のある白木の扉が待つ。...
銀座の寿司の注目株だ店主の山根竜介氏。お店は地下にひっそりと佇む...
「今朝は最高の鮪が仕入れられました」大間で釣れたという立派なハラカミを前に、柔らかく微笑む店主の山根竜介氏。銀座という激戦地に店を構えて早一年。巡る四季を経てますます充実のときを迎えている。 握りは王道。ネタの旨みの濃淡に応じて、シャリは2種類を使い分ける。鮪なら赤。「鮨屋ですから、しっかり食べてほしい」。そんな思いを込め、夜のおまかせで13貫は握る。口に運べば、ネタとシャリの一体感が圧倒的。真っ直ぐな旨...
「歳をとってからでいい」「敷居が高そう」。私たち世代の銀座離れが激しい昨今。 「別に銀座じゃなくってもよくない?」、そんなムードが漂っている。果たして、銀座は...
江戸前の仕事が光る王道の鮨!趣向を凝らした巻物も人気
たっぷりとマグロの赤身やトロを入れた鉄火巻きを〆に楽しむのが、鮨好きの間で人気になっているのはご存じだろうか。そのブームの火付け役となったのが、今回紹介する『鮨処 新橋 鶴八』である。 鶴岡氏が開いた神保町の老舗『鶴八』から暖簾分けを許された『新橋 鶴八』で修業を積んだ五十嵐氏が腕を振るう名店である。 「神田鶴八鮨ばなし」という名著に感銘を受けて鮨職人を目指したという、五十嵐氏は『新橋 鶴八』で学んだ伝統も守りつつ、独...
「私、もともとお喋りなんですけど、このお鮨を口にしたら喋るのが勿体なくなる。それほど美味しい。明日、番組関係者に自慢するのは決定ですね!」...
この、赤身に中トロ、大トロとマグロ3種類をミルフィーユのように重ねた究極の鉄火巻きを見よ! 各店それぞれ趣向を凝らした鉄火巻きが、鮨好きの間でブームとなっているが、最も美しいと言われるのが新橋の名店『新橋 鶴八』だ。 コースの〆に待ち受ける迫力の鉄火巻きは、一度食べたら虜になること間違いなし!...
丸の内、汐留、虎ノ門に勤務するビジネスマンだったら、とりあえず飲みは迷わず「新橋」。JR、銀座線、浅草線が使える交通の便も魅力だろう。 駅前の肉バルや居酒屋で...
「鮨とワインと銀座」でハズせない名店
ランチタイム限定の丼にも、職人の技と仕事に妥協は一切無い。 『鮨 からく』は『鮨 奈可田』出身の戸川氏が平成元年に開店した高級寿司店。「銀座江戸前鮨研究会」を主宰するなど江戸前回帰の第一人者でもある。 店名がついた「からく丼」は、新鮮なうちに仕込んだ脂がのったまぐろや中落ちに、毎朝活きた状態から店で割くふんわりとろける食感の穴子、そして鯉がこれでもか!と共演する贅沢な丼。 江戸前ならではの丁寧な手仕事と味わいを存...
銀座の『奈可田』出身の戸川さんが平成元年に開店した高級寿司店。「銀座江戸前鮨研究会」を主宰するなど江戸前回帰の第一人者でもある。 江戸前の高級寿司と聞けば、値段が気になるところだが、ランチは1,000円からという粋さ。店名がついた「からく丼」は、新鮮なうちに仕込んだまぐろや中落ち、穴子、鯛がのっている。 それぞれ時間をおいた旨みが出ており、漬けは奥深いしょうゆの風味が生きた味。中落ちは、口の中でみずみずしくとろける美味...
「銀座のカウンターで一流の鮨を食べる」。この言葉に憧れるも、やはり勇気が出ないという人も多いだろう。踏み切れない最大の要因は、お会計が読めないからではないだろうか。 そこで紹介したいのが、真摯に江戸前の仕事を守りつつ、懐の深い名店『鮨 からく』である。 江戸前のまっとうな鮨に、ワインとのペアリングをし、大将の解説も要所要所でついて、2万円という明朗会計!足を運んでほしい名店だ。...
ランチの海鮮丼でも有名だが、江戸前の「まっとうな寿司」が頂けることで人気の店、銀座『鮨 からく』。 こちらで絶対にお得なのはおまかせの盛り合わせ8,000円。中トロやマグロの漬け、鯛の胡麻和えや玉子焼きなどの定番のほか、季節のネタが色々と盛り込まれたセットだ。 上記のほかにも、初夏が旬のマダコを4~5時間も煮て仕上げるタコの桜煮、北海道産のバフンウニなども、夏が旬。この時期の美味しさが詰まった宝箱の...
銀座ランチの海鮮丼でも有名だが、江戸前の「まっとうな寿司」が頂けることで人気の店、銀座『鮨 からく』。 真摯に江戸前の仕事を守りつつ、一見さんも来やすいようにランチで門戸を広げる、懐の深い名店だ。 店主の戸川基成(きみなり)氏に、「まずこれを頼んだら粋!」という基本の寿司ネタを握ってもらった。...
カウンターの後ろには、大型のワインセラーが設えられ、その上には垂涎のシャンパンやグランヴァンのボトルがずらり。そして、客席で江戸前鮨に舌鼓をうつゲストの傍らにも、当然のように脚付きのグラスが。『鮨からく』では、これが当たり前の光景である。 店主・戸川基成氏は、店を開いて以来、ごく当たり前に日本酒を主体に扱ってきた。が、土地柄なのかゲストからの要望が多く、また近隣のレストランのソムリエたちとの交流もあったこ...
初夏に食べたい寿司の代表格といえば、なんといっても新子だろう。梅雨の時期に旬を迎えるため、寿司好きなら今ちょうどそわそわしているころでは? 光りものの中で最高級とされる新子は、ニシン科の魚であるコノシロの稚魚のこと。人気ネタのコハダも新子同様に成長するとコノシロになるが、新子の場合は体長4~10cm弱と、より小さいものだけを指す。 一貫に対して新子が6枚付けなど、枚数が多いほど、魚体の小さい“走り”...
ランチ時の銀座で一番正しい¥1,500の使い方は、『鮨からく』で江戸前丼を食べること。私は他に思いあたりません。 名だたる高級ブランド店が立ち並ぶ通りの地下に、このお鮨屋さんはあります。土地柄、入るときはビビってしてしまうかもしれませんが、安心してください。 ランチは¥1,000の「づけ、鯛のごま和え丼」もある、庶民にも優しい高級店です。 私のイチオシ「江戸前丼」に乗るネタは3種類。 醤油に漬け...
江戸時代から8代続く老舗!伝統を守っている『吹き寄せちらし』は必食
創業は文化文政、江戸時代から8代続く鮨屋。「席数が少なく、周りにガヤガヤ感がないので、ひとりでも浮かないし、本当に味がわかる人が集まる店なのでむしろひとりがカッコイイ」...
本格江戸前で、コスパが高い店となると…ランチしかない。 夜の半分の予算で腹一杯。こんなバーゲン、見逃すな。香りと食感。『鮨かねさか』の主人・金坂真次氏は、この繊細な感覚を大切にする。 例えば、平目の昆布締め。強く締める鮨屋も多い中、あえて平目ならではの食感を残して昆布の香りをのせる。煮蛤は柔らかくふわりとした食感と香りが失われないよう火加減に常に目を配り、鮮やかな色合いの車海老には芝海老のおぼろを隠す。 なるほど口に...
何故、彼らはそこに集うのか。 一体、あの交差点界隈に、何が潜んでいるというのか。 今回、月刊誌の舞台となるのは、西麻布を中心とした「港区」。 絶対...
『すきやばし次郎』で研鑽を積んだ熟練の技が光る。銀座で極上の江戸前寿司を堪能
鮨が時代とともに進化したように、名店の味も姿を変えて受け継がれる。店主の高橋青空氏は『すきやばし次郎』で12年にわたり研鑽を積んだ人。板場での所作は美しく、凛とした空気を纏う。 握りは修業先の流れをくむ圧巻の質。ネタの選定、シャリの塩梅、どれも隙がない。...
見るからにたおやかで初々しく、それでいて、どこかなまめかしいような艶やかさを秘めた小さなイカ――これが“新イカ”。大人の親指ほどしかない墨イカの赤ちゃんである。新子と同様、鮨通垂涎のこの逸品、以前は初秋を告げる味として、8月頭から末にかけてが旬と言われていたが、最近はひと月余りも早まってきているとか。 「うちでも七夕頃から、鹿児島出水港で揚がる新イカを握り始めます。ハシリは高価で鮨屋泣かせですが、その旬の短さ、新イカ特有の食感や...
『すきやばし次郎』で12年間研鑽を積み、独立。店主・高橋青空氏は若いが、すでに実力派の風格を兼ね備える。師匠譲りの目利き、素材を活かす丁寧な仕事、美しい所作から生まれる端正な握り。熱い視線が注がれる期待の鮨店だ。...
高級鮨のこと初めなら、まずはこちらへ
銀座の寿司店の頂点といえば、間違いなく『銀座 久兵衛』があげられるだろう。創業80年を超える老舗だが、常に満席続きの繁盛店だ。 銀座8丁目の本館と別館を含め、フロアは8つあり、1日に300人が来店するという。 しかし3代目の今田景久氏は「敷居を高く思わずに、まず1度は気軽にご来店頂きたい」と語る。 その証拠に、周年記念としてランチを2,000円引きで提供しているのだ。今回は織部コース(7,500円 → 5,500...
超有名鮨店・銀座『久兵衛』の手土産に太巻きがあるって、ご存知ですか? 久兵衛といえば鮨酢に砂糖を加えないのが特徴の一つですが、太巻きは敢えて加糖にする事でふっくらとした仕上がりを保つことが出来るそう。 シャープな甘味とほのかに芳ばしさを感じる付焼き穴子、滑らかでカステラのような優しい口当たりの芝海老のすり身が贅沢に使用された玉子焼き、板摺り胡瓜、甘辛く煮た椎茸と干瓢、茹で海老が様々な食感と絶妙な味バランスを作り出す...
昭和10年の創業以来、北大路魯山人や志賀直哉など、多くの粋人を魅了してきた老舗。雲丹やイクラの軍艦、砂糖を使わぬシャリなど、この店を発祥とする先駆け的な取り組みは数知れず。最高素材を卓越した技術で捌き、間合いを計りながら、すっと差し出される美しい握りの数々は、真の名店と呼ぶに相応しい。伝統に胡坐をかかず、細やかな心配りでゲストに至福の時間を提供するもてなし。このホスピタリティこそが、老舗の歴史を紡いでいくのだろう。...
予約が取れない超人気店!エンタメ性溢れる一品に心が弾む劇場型鮨店
「このボタン海老、凄いでしょう。北海道は増毛で揚がったものです」。スペシャルな素材を披露しながら、満面の笑みを浮かべるご主人の天本正通氏。その生き生きとした表情に応えるかのように客の歓声が上がる。店と客が一体となって盛り上がる新しい形の劇場型鮨店。それがここ『東麻布 天本』だ。 2016年6月のオープン以来(否、開店前から)数カ月先まで予約が取れない同店、人気の秘密は、ひとえにこの臨場感溢れる楽しさと天性の明るさを持つ天本氏...
「あの店、まったく予約が取れないらしいよ」 東京で「食」を愛する人々が、時に口にする言葉だが、何も、そのお店を批判しているわけではない。むしろ真逆で、お店への...