東京カレンダー | グルメ・レストラン、ライフスタイル情報
伝統を徹底的に貫くスタイルに脱帽。一流の技と極上の江戸前鮨に出会える銀座の鮨店
パンチの効いた塩加減が絶妙。...
西麻布の交差点から少し入った、住宅街の中にある『鮨 青木』西麻布店。 西麻生でお鮨という、何ともバブルな響きだけど、今日は尊敬する経営者の方と、外国からゲストが来られているということで、通訳も兼ねて御同席。...
客の方が緊張してしまいそうな銀座の名店。しかし、そんな空気を吹き飛ばすのが店主の青木利勝氏だ。豪放かつ快活な会話と端正な立ち姿。そして握られる鮨は、堂々たる体躯からは想像できないほどの繊細さで客を魅了する。 香りを残しふわりと仕上げた煮蛤、透明感溢れる身の下にうっすら桜色の海老おぼろをしのばせたサヨリ、酸味と甘みが引き立つよう熟成した赤身……。江戸前の伝統を徹底的に貫いた技に脱帽である。...
すずらん通りの『なか田』で先代の父が修業時代を過ごし、独立から20年を経て銀座に戻った歴史を持つ『鮨 青木』。父の意志を受け継ぐ青木利勝氏は幼い頃からこの街に親しんできた。 「父の思い出の銀座もあれば、もちろん私の銀座だってある」と語るが10年程度のサイクルで巡っていた変化が、この2、3年は特に激しくなったと言う。 「銀座は昔、ファッションも飲食店も一流、いらっしゃる方も一張羅を着て、という街であったんです...
先行きがまだまだ不透明な今、それでも前を向いてポジティブに活躍している人々がいる。 そんな2021年上半期に巷の話題をさらった「著名人たち」を、これまた話題を...
鮨デートの正解はココだ!憧れの「銀座で鮨」がお手頃に楽しめる店
創業200年を数える柳橋の『美家古鮨』の4代目であり、〝握りの神様〞と言われた故・加藤博章氏。そんな大人物の最後の弟子が、『銀座 鮨 わたなべ』の渡部佳文さんだ。 湯島の名店『鮨 一心』で25年にわたり料理長を務め、加藤氏の教えを受けた。 江戸前の定義は「ネタに仕事を施すこと。まずいものが一つでもあってはならない」としつつ、シャリに砂糖を、玉子に出汁を使わないなどの決まりがある。 昔は江戸の近海で獲れた魚を使...
銀座の鮨屋は、品書きがなく、1人前2万〜3万円するのが当たり前。ゆえに誰もが足を運べるわけではないが、『銀座 鮨 わたなべ』は飲み物を含め2万円でお釣りがくる稀有な一軒。 桧のカウンターや木製冷蔵庫は高級感に溢れているが、主人の渡部佳文氏が目指すのは「自分も行きたいと思う価格の店」だ。 席に着いたらまずは「マスターズドリーム」(850円、税別)で喉を潤し、気分をリラックスモードに切り替えよう。...
魚のクオリティ、抜かりのない江戸前の仕事、このふたつが最上級のレベルでいてコースが¥13,000なのだから驚きだ。 「生は意地でも使いたくない。その魚の味が最も活きる仕事をするのみです」と店主の渡部佳文さんは言う。 マグロやコハダを口に含めば、それがどういうことなのか実感する。絶妙な舌触りにそこから広がる旨み、シャリのバランス、見た目の美しさ、すべての完成度が高い。 「私自身の懐でも行ける金額...
粋で小体な味の実力店がひしめきあう荒木町界隈。その路地裏で見つけた清楚な佇まいのこの店が『鮨わたなべ』。2014年6月に店を構えたニューフェイスだ。 木曽檜のフラットなカウンターも清々しい店内で、ひとり鮨を握るのは店主の渡邉匡康氏。肝をかませたカワハギの握りや黄味酢オボロをのせた春子の一貫などひと手間かけた握りもさることながら、酔客の舌を喜ばせているのが多彩な酒肴の数々。今が旬の香箱蟹をはじめ、カマスのた...
鮨は不動の人気ジャンル。予約を取ることすら難しいような超人気店も存在するし、おまかせの値段も高騰の一途をたどっている。 そういったエクスクルーシブな世界が、東...
祇園の芸鼓だった女将の気配りが光る!客の好みに合わせて握りを出す、銀座では稀な店
入店するとまず、本日のうにがずらりとプレゼンテーションされる。そしてワインのように、3〜4種をテイスティングさせてもらえるのだ。 そこで好みを握ってもらうもよし「全部美味しくて選べない!」となれば、盛り合わせの小丼をお願いすることもできる。...
銀座で、こんなにもはんなりとした趣のなか、絶品の握りをつまめるなんて! 京都・祇園で芸妓として活躍した女将が、細やかなおもてなしで出迎える『鮨処いし原』。 銀座鮨デビューにも最高な、優しく楽しい名店の魅力をお伝えしよう。...
カウンター個室で堪能する怒涛の握り30貫に、舌の肥えた大人たちも唸る
ダークで洗練された、艶やかな設えが女心を掴む。もちろんお鮨もただ者ではない。 おまかせフルコース(¥30,000)は握りのみの全30貫。大満足の内容にはリピータ-も多い。 名刺代わりに、鮪の突先の手巻きが手渡され「あまりの美味しさに一瞬で虜に♡」という声も。 店主の佐藤博之氏が「脂ノリより味と香りにこだわる」という鮪の握りにもファンが多い。...
おまかせのみのメニューは握りで何と30貫が登場する。その理由を「鮨店に求められるものはやはり握り」と店主の佐藤博之氏は説明する。3つに分かれたカウンター個室はどこも6席。合計18席のスペシャルシートはつねに舌のこえた大人たちで埋まっている。...
「明後日の20時から、銀座の『はっこく』の個室を取っているのですが、いかがですか?」。 メッセージの主は、先日知り合ったグルメと評判の経営者。突然の誘いに驚きつつも、「ぜひ、よろしくお願いします!」と送る。 数秒後には「ありがとうございます。お腹を空かせてきてください。楽しみましょう」と返信がきた。名物“突先”に始まり、お菓子のクレームブリュレの如き卵焼きで終わる怒涛の握り30貫コースが、鮨通に評判...
世界の鮨通が訪れる国際的な美食の街“銀座”。新旧合わせ、数多の鮨店が鎬を削るこの鮨の聖地に、またひとつ、キラ星の如き一軒が産声をあげた。2月3日にグランドオープンを迎えた『はっこく』がそれだ。 雑居ビルの3階、エレベーターを降りれば、そこは仄暗い無機質な空間。 漆喰の壁に洗い出しの床とイマドキのモダンフレンチ!?を彷彿とさせるウェイティングスペースに対し、個室は吉野檜のカウンターも清々しい凛然と...
艶やかな男女が、様々なドラマを繰り広げる「レストラン」。 20年目を迎えた月刊誌最新号では、長年のレストラン取材の知見を活かし「今、本当に使えるデート鉄板店」...
関西発の人気鮨店が銀座へ進出。グルメ通も唸る職人のユニークな逸品に魅了される
ある程度、食に明るい人なら、口コミサイトなどで存在を知っているかもしれない。 ミトミえもん、こと見冨宣浩氏は39歳という若さで、前澤友作氏の食のブレーンを務める正真正銘のフーディーである。 彼が太鼓判を押す3軒を紹介する。 株式会社33代表取締役社長。広告代理店勤務を経て独立。モットーは「美味しいもののためなら、地方から世界の果てまで。S級からC級まで」。インスタ(mitomi_emon)では、日々食の情報を発信中 ...
「美味しいもの」は人を必ず笑顔にさせる。 「素敵なレストラン」で過ごす時間は、私たちの人生をいつも彩ってくれていた。 東京カレンダー最新号では、名だたる...
鮨処なのにBARを併設!銀座で遊ぶ大人たちが放っておかない、とっておきの隠れ家
階段を降りると入口にシックなバーがあり、奥には銀座らしい寿司のカウンターが広がるという、興味がそそられる隠れ家。 絶品寿司を味わった後、スムーズにバーへと移動できるデートに最適の隠れ家『銀座すし 松村』の魅力をお伝えしよう!数ある銀座の鮨処の中でも、遊びなれた大人たちの心をグッと掴んで離さないのが『銀座すし 松村』。 同店最大の特徴は、鮨店でありながらバーを併設しているところ。 コースを味わった後、バーでゆっ...
初めて銀座で鮨を味わうならココに決まり!若き大将が作り出す、和やかな雰囲気が魅力
幼い頃に食べた鮨の美味しさに感動して以来、ひたむきに鮨職人を目指し続けた彼が手がける握りは、どれも端正で心に染みる美味しさ。 最初の一貫には旬の白身魚が供され、続いてまぐろ、車海老、小肌、貝類、穴子とリズミカルに客の食べるペースに合わせて握られていく。 お客の満腹具合も考慮してシャリの大きさを調整し、臨機応変な対応をしてくれるのも鮨ビギナーには嬉しい限りだ。...
銀座の隠れ家鮨の名店といえばここ
『銀座久兵衛』などで腕を磨いた若き大将・山根さんは銀座の店ながら“楽しく食べられる店”を心がけ、「食べ方やネタのことなどわからないことは何でも聞いて欲しい」と言う。 “刺激”もこの店の数ある魅力のうちのひとつ。鮪は香りの良い国産もののみ使用。シャリはネタによって赤酢のシャリと米酢のシャリを使い分けるなど、大将が握るのは、強いこだわりに支えられた伝統的な江戸前だ。 この日はコースの中から、「赤身」、「新子」、「うに」、「...
目的の『鮨 竜介』へと下りる階段は狭く、まるでトンネルのよう。だが、下りきった先に品格のある白木の扉が待つ。...
銀座の寿司の注目株だ店主の山根竜介氏。お店は地下にひっそりと佇む...
「今朝は最高の鮪が仕入れられました」大間で釣れたという立派なハラカミを前に、柔らかく微笑む店主の山根竜介氏。銀座という激戦地に店を構えて早一年。巡る四季を経てますます充実のときを迎えている。 握りは王道。ネタの旨みの濃淡に応じて、シャリは2種類を使い分ける。鮪なら赤。「鮨屋ですから、しっかり食べてほしい」。そんな思いを込め、夜のおまかせで13貫は握る。口に運べば、ネタとシャリの一体感が圧倒的。真っ直ぐな旨...
「歳をとってからでいい」「敷居が高そう」。私たち世代の銀座離れが激しい昨今。 「別に銀座じゃなくってもよくない?」、そんなムードが漂っている。果たして、銀座は...
江戸前の仕事が光る王道の鮨!趣向を凝らした巻物も人気
たっぷりとマグロの赤身やトロを入れた鉄火巻きを〆に楽しむのが、鮨好きの間で人気になっているのはご存じだろうか。そのブームの火付け役となったのが、今回紹介する『鮨処 新橋 鶴八』である。 鶴岡氏が開いた神保町の老舗『鶴八』から暖簾分けを許された『新橋 鶴八』で修業を積んだ五十嵐氏が腕を振るう名店である。 「神田鶴八鮨ばなし」という名著に感銘を受けて鮨職人を目指したという、五十嵐氏は『新橋 鶴八』で学んだ伝統も守りつつ、独...
「私、もともとお喋りなんですけど、このお鮨を口にしたら喋るのが勿体なくなる。それほど美味しい。明日、番組関係者に自慢するのは決定ですね!」...
この、赤身に中トロ、大トロとマグロ3種類をミルフィーユのように重ねた究極の鉄火巻きを見よ! 各店それぞれ趣向を凝らした鉄火巻きが、鮨好きの間でブームとなっているが、最も美しいと言われるのが新橋の名店『新橋 鶴八』だ。 コースの〆に待ち受ける迫力の鉄火巻きは、一度食べたら虜になること間違いなし!...
丸の内、汐留、虎ノ門に勤務するビジネスマンだったら、とりあえず飲みは迷わず「新橋」。JR、銀座線、浅草線が使える交通の便も魅力だろう。 駅前の肉バルや居酒屋で...
憧れの“銀座で寿司”ならここ!気軽に極上のコースがいただけるランチも魅力
昼の一人前握り(¥3,500)の内容の濃さは、想像の2~3倍以上のはずだ。 ここでは握り8貫プラス、サラダ、茶碗蒸し、玉子焼き、巻物、汁物、さらにデザートが付くという大盤振る舞い。...
誘った相手を陶酔させる完成度。和やかな空間で、最高に旨い鮨を味わえる店
カップルで鮨。それは選ばれしものたちの到達点。しかし、気を付けなければいけないのは、その鮨は「最高に旨い」必要がある点だ。 このお店の鮨をひと言で表すなら、端正。岩央泰氏の握りはそういう握りだ。人肌程度に温かい、シャリは口に運べば優しく解れ、次いでネタの旨みが溢れ出し、渾然一体となる。誘った相手を陶酔させる完成度だ。 白木のカウンターでゲストと対峙する店主の岩央泰氏は「肩肘張らず、気軽に召し上がっていただきたいと思って...
ひと言で表すなら、端正。岩央泰氏の握りはそういう握りだ。人肌程度に温かい、シャリは口に運べば優しく解れ、次いでネタの旨みが溢れ出し、渾然一体となる。誘った相手を陶酔させる完成度だ。同じ銀座で「縁あって」移転したのは2012年9月。『小十』のあった場所だが、当の本人に気負いは全くない。「店内もほとんどそのままです」。 『いわ』の看板を掲げたのが2008年。旧店は『かねさか』の経営だったが、今回は名実ともに本当の独立。...
研鑽を積んだ『鮨かねさか』から独立して2年半。オープンして間もなくミシュランの星を獲得した注目の店である。毎朝築地で仕入れる魚は産地やブランドには頓着しない。その日良いものをひたすら求め、魚によっては店で寝かせてから包丁を入れる。 江戸前の技で丁寧に仕込んだ鮨ダネは、昼も夜も同じもの。違うのは値段だけ。「ランチはお試しで味をみていただければ」と語るのは店主の岩央泰氏。魂を込めた氏の握りを存分に頬張り、午後...
『すきやばし次郎』で研鑽を積んだ熟練の技が光る。銀座で極上の江戸前寿司を堪能
鮨が時代とともに進化したように、名店の味も姿を変えて受け継がれる。店主の高橋青空氏は『すきやばし次郎』で12年にわたり研鑽を積んだ人。板場での所作は美しく、凛とした空気を纏う。 握りは修業先の流れをくむ圧巻の質。ネタの選定、シャリの塩梅、どれも隙がない。...
見るからにたおやかで初々しく、それでいて、どこかなまめかしいような艶やかさを秘めた小さなイカ――これが“新イカ”。大人の親指ほどしかない墨イカの赤ちゃんである。新子と同様、鮨通垂涎のこの逸品、以前は初秋を告げる味として、8月頭から末にかけてが旬と言われていたが、最近はひと月余りも早まってきているとか。 「うちでも七夕頃から、鹿児島出水港で揚がる新イカを握り始めます。ハシリは高価で鮨屋泣かせですが、その旬の短さ、新イカ特有の食感や...
『すきやばし次郎』で12年間研鑽を積み、独立。店主・高橋青空氏は若いが、すでに実力派の風格を兼ね備える。師匠譲りの目利き、素材を活かす丁寧な仕事、美しい所作から生まれる端正な握り。熱い視線が注がれる期待の鮨店だ。...
高級鮨のこと初めなら、まずはこちらへ
そんな彼が席に着き、店のドリンクメニューをチェックすると『サントリー ジャパニーズ クラフトジン ROKU(六)』があるのを発見。 すかさず「乾杯に」とソーダ割をオーダー。 独立以来、多くの経営者の話に耳を傾けてきた彼が先輩らから学んだこと。 それは、“背伸びだとしても上質なものに触れること。常に新しいものを吸収する柔軟な姿勢であること”の重要性だ。 そう強く思わせるきっかけとなった酒が、ROKUだ。 ...
銀座の寿司店の頂点といえば、間違いなく『銀座 久兵衛』があげられるだろう。創業80年を超える老舗だが、常に満席続きの繁盛店だ。 銀座8丁目の本館と別館を含め、フロアは8つあり、1日に300人が来店するという。 しかし3代目の今田景久氏は「敷居を高く思わずに、まず1度は気軽にご来店頂きたい」と語る。 その証拠に、周年記念としてランチを2,000円引きで提供しているのだ。今回は織部コース(7,500円 → 5,500...
超有名鮨店・銀座『久兵衛』の手土産に太巻きがあるって、ご存知ですか? 久兵衛といえば鮨酢に砂糖を加えないのが特徴の一つですが、太巻きは敢えて加糖にする事でふっくらとした仕上がりを保つことが出来るそう。 シャープな甘味とほのかに芳ばしさを感じる付焼き穴子、滑らかでカステラのような優しい口当たりの芝海老のすり身が贅沢に使用された玉子焼き、板摺り胡瓜、甘辛く煮た椎茸と干瓢、茹で海老が様々な食感と絶妙な...
昭和10年の創業以来、北大路魯山人や志賀直哉など、多くの粋人を魅了してきた老舗。雲丹やイクラの軍艦、砂糖を使わぬシャリなど、この店を発祥とする先駆け的な取り組みは数知れず。最高素材を卓越した技術で捌き、間合いを計りながら、すっと差し出される美しい握りの数々は、真の名店と呼ぶに相応しい。伝統に胡坐をかかず、細やかな心配りでゲストに至福の時間を提供するもてなし。このホスピタリティこそが、老舗の歴史を紡いでいくのだろう。...
料理の主役は”鮪”。こだわりの素材と磨き上げた腕で握る極上鮨
接待慣れした重役をもてなすならば、無難な高級店よりも、普通の店では味わえないようなちょっとしたサプライズが必要。 美味しいものは最早食べ尽くした、レストランに対して、味プラスαを求めている“食の偏差値”高めな難敵を陥落させろ!〝ギャップ萌え〞という言葉をご存知だろうか。 「頼りなさそうに見えて実は力持ちだった」、「強面な人が雨に濡れた子猫を助けていた」といったような、要は〝外見や第一印象からは意外性のある内面を見てドキ...
空気をはらむ握りは驚きの食感!余韻が脳裏に刻まれる、麗しき握りの数々に感動
そんな『鮨 かねさか』と『ROKU』は、一流の職人こその、共通した緻密な生産過程がある。 複数の蒸留器を使用するといった細かな技術を用いた『ROKU』は、香りや味わいを最大限に活かし、繊細で丁寧な味わいの和食にも、絶妙に寄り添う。 完璧な仕込みによるネタで握られた鮨には、職人の技が活きたクラフトジン『ROKU』でつくったジンソーダを。両者が調和したとき、それは贅沢な食体験となる。...
本格江戸前で、コスパが高い店となると…ランチしかない。 夜の半分の予算で腹一杯。こんなバーゲン、見逃すな。香りと食感。『鮨かねさか』の主人・金坂真次氏は、この繊細な感覚を大切にする。 例えば、平目の昆布締め。強く締める鮨屋も多い中、あえて平目ならではの食感を残して昆布の香りをのせる。煮蛤は柔らかくふわりとした食感と香りが失われないよう火加減に常に目を配り、鮮やかな色合いの車海老には芝海老のおぼろを隠す。 なるほど口に...
ミシュランの星獲得店!趣向を凝らした鮨と酒肴の数々に目も舌も喜ぶ
銀座『鮨 よしたけ』のカウンターに、日本を代表するふたりのミュージシャンの姿があった。意外にも、これがサシで握りをつまむ、初めての機会だ。「同じクラスには1度もなったことがない同級生って感覚だよね」と宮沢さんが笑えば、谷中さんも「そうかもしれませんね」と応える。店主・吉武正博氏が明太子ゼリーののった白子の酒蒸しを供する。「うん、面白い!」と谷中さん。 店主は多くの和食料理人と懇意にする人物。そのため発想は柔軟で驚きと美、そして旨...