路地にまかれた打ち水、軒先に置かれた鉢植え……そんな下町情緒溢れる路地を行くと、古式ゆかしい木造家屋がふいに現れる。ビビッドな色ガラスの扉を開き、上り框で靴を脱ぐ。 どこか懐かしい店内に歩を進めれば小さな中庭を囲むようにしてテーブル席、備長炭が煌々と燃え盛る炉。その周囲にはカウンター席が設けられている。 大正時代に建てられた一軒家をモダンに改築した設えに俄然、期待が膨らむ。ゲストの高揚に応えてくれるのは、“肉の総本山”...
路地にまかれた打ち水、軒先に置かれた鉢植え……そんな下町情緒溢れる路地を行った先にふいに現れる木造家屋が『江戸肉割烹 さゝや』だ。 大正時代に建てられた一軒家をモダンに改築したという店内に歩を進めれば、小さな中庭を囲むようにしてテーブル席、備長炭が煌々と燃え盛る炉。その周囲にはカウンター席が設けられている。 ゲストの高揚に応えてくれるのは、“肉の総本山”を名乗る同店ならではの美味の数々。...
食前酒を飲みながら「なんだかお互い、いい歳になったよね」そう言って香織は笑った。 相手は香織より15歳年上の48歳。名前は白鳥健一郎。小さな不動産会社を経営し、新富町に事務所を持っている。 本人からはっきりと聞いたことはないが、千代田区にある大病院の娘を母に持ち、仕事なんてしなくても十分に余裕のある暮らしが送れるほどの財力を持つ家庭に生まれたそうだ。今は彼の従兄弟が4代目の院長を務めているらしいと共...
「本日から、どうぞよろしくお願いします」 理事長・大野は、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。 優里は、男なら誰もがイチコロの、とびきりの笑顔とともに挨拶する。 しかし、大野はこちらを一瞥し、「ああ」と呟いただけで、再び新聞に視線を戻した。 −え、なに。コミュニケーション能力ゼロのタイプ?それとも…目が悪いのかしら? この笑顔に目尻を下げない男がいるものだと、面食らってしまう。が、よくよく考えて...
紹介者なしでは足を踏み入れることができない、高級老舗料亭『つきじ治作』。 80年以上に渡って、政財界をはじめ、多くの著名人に愛されてきた同店の名物・水炊きなどの料理とおもてなしを、一見さんでも満喫することができる注目のプランが登場! しかも、同店の通常価格に比べるととてもお得になっているので、“料亭=敷居が高い”と感じている若い人たちにも、ぜひこの機会に足を運んでみてほしい。店名:つきじ治作 住所:中央区明石町14-...
築地に800坪の敷地内には滝が流れ、150匹の錦鯉が優雅に泳ぎ、四季折々の風情を楽しめる圧倒的なロケーションを誇る老舗高級料亭『つきじ治作』。 政財界等からも長く愛され続け、特に名物の水炊きを求めて多くの著名人が訪れている名店だ。 そんな高級料亭である『つきじ治作』が「若い方や女性、日頃あまり利用のない多くのお客様に知っていただきたい」、「ご利用いただけるきっかけを作りたい」という思いから、お手頃な...
今年の始めに、創業以来初となる”一見さん優遇プラン”を打ち立て、話題をさらった『つきじ治作』。連日の満員御礼で、予約が取れない日も多かったという。それもそのはず、紹介者なしでは足を踏み入れることすら叶わなかった空間を、驚くべきコスパ価格で堪能できたのだから。 そしてこの度、『つきじ治作』が再びやってくれた!日本の猛暑を、涼やかに優雅に乗り切るために、”納涼 鱧尽くし 会席”が1万5,000円で堪能できるイ...
門をくぐり石畳を進むと、今では再現不可能と言われる2mを超える焼き物の土瓶が見える。創業者であり初代総料理長兼店主であった本多次作が、信楽の名工に焼かせ、その運搬が新聞に掲載され騒ぎになったほどのしろものだ。 敷地に一歩足を踏み入れただけでまるで別世界。至る所に贅が尽くされた建物を見るだけでも価値を十分感じていただけるはずだ。最近では、海外からのゲストの接待などにも多用されているという。...
手始めに、“ウニ専門店”というパンチの効いたお店から紹介しよう。 築地場外の奥まった場所にある、河岸の倉庫を改装した『海栗BAR Kai 一章』。 扉を開けると、1階は艶やかな壁の紅色が印象的な鮨カウンター席、2階はゴージャスなワインセラーやソファが並ぶバーラウンジ、そして3階は屋根裏の座敷、という築地らしからぬ空間が出迎えてくれる。 築地に3店舗展開する鮨の名店『秀徳』の総板長である柳博史氏によるウニ料理は20...
築地場外の奥まった場所にある、河岸の倉庫を改装した一軒。扉を開けると、1階は艶やかな壁の紅色が印象的な鮨カウンター席、2階はゴージャスなワインセラーやソファが並ぶバーラウンジ、そして3階は屋根裏の座敷、という築地らしからぬ空間が出迎えてくれる。 築地に3店舗展開する鮨の名店『秀徳』の総板長である柳博史氏によるウニ料理は20種類以上。常時3種類以上のウニをそろえ、食べ比べメニューも用意する。赤酢のしゃりで握る小ぶりな鮨は、絶品...
築地の鴨問屋『鳥上商店』がプロデュースする鴨料理専門店。専用農場で育てた蔵王深山竹炭水鴨は、ミネラル豊富な竹炭水や発酵菌を餌に与えているため臭みがなく、やわらかい肉質と濃い味わいが特徴。高品質の鴨肉を他店より安く提供できるのも直営の強みだ。 鴨しゃぶは7時間以上煮込んで作るスープが絶品で、出汁の香りを胸肉に纏わせほお張れば、じんわり広がる脂の甘みと肉の深い旨みに思わず目を瞑る。鴨の全部位を使ったフワフワのつくねも主役級の存在...
明太子の聖地・福岡県で、製造販売までを一貫して自社で行なう明太子専門店『かねふく』。そんな有名なブランドの明太子を思う存分味わうことができるのが『築地 ふく竹 本店』だ。 まず、鍋が席へと運ばれてきた瞬間の歓声があがることは必至。キャベツやニラの上にどーんと豪快に明太子が盛りつけられた様子はインスタ映えすること間違いなし。...
この時期、鍋は食べる機会も多くて、ベタな鍋ではちょっと食べ飽きてしまうこともあるのではないだろうか? そんな鍋続きの冬にももってこいなのが『築地 ふく竹 本店』の名物「明太もつ鍋」である。 今回は、〆まですごい名物「明太もつ鍋」の美味しさを動画でたっぷり紹介しよう!...
明太子の聖地福岡で、製造販売までを一貫して自社で行なう専門店『かねふく』。 福岡土産としても有名なブランドだが、そのかねふくの明太子を思う存分味わうことができる店が、東京筑地にある。...
築地唯一のうに専門店『うに虎喰』では、常に産地別で5~8種類の食べ比べを楽しめるのがうれしい。 この丼に使用するうには国産の5種。右から釧路産エゾバフンウニ、青森むつ産ムラサキウニ、北方四島産エゾバフン、根室産キタムラサキ、根室産のバフンウニ。中でも北方四島産がとりわけクリーミーで甘く、青森むつ産は粒の際立ちとすっきり感があるな…と、その違いを一つ一つ味わっていけるのが嬉しい。 うにが5種の味比べができるので全く飽きな...
最高の海鮮が集う築地の中でも珍しいウニ専門店の名物丼。時期により一番美味しいウニを文字通りこぼれる量で提供する。添えられたノリに巻いていただくもよし、大胆にすくって頬張るもよし。新鮮なウニを満喫して。...
「毎日安くて旨いものを提供するだけ。古い人間だから、昔ながらの大きな鮨だよ」と語るのは、この道40年の店主。 円を描くように並ぶ「にぎり寿し(1.5人前)」は、12貫のうち3貫がマグロ。赤身や中トロ、大トロなど、極上のネタを使用する。 大トロの中でも最も旨いとされるカマが、当たり前のように仕入れられることからもネタのレベルの高さがわかる。「刺身定食」や、「ねぎとろ丼」も人気が高い。 店に集う仲買人たち曰く「他所で...
過去に付き合ったり、関係を持った男たちは、なぜか皆、日比谷線沿線に住んでいた。 そんな、日比谷線の男たちと浮名を流してきた香織は、上京後立て続けにタワーマンションに住む2人の男と付き合ったが、どちらの恋もあっけなく終わった。その後は初めてのワンナイトや社内恋愛も経験するが、どれも長続きしない。そんな香織の次なる相手は……? 日比谷線の女 vol.4:ディープな街・上野に住む先輩と、禁断の社内恋愛に目覚める ブライダル...
タワーマンション。略して、タワマン。一昔前は、富裕層や成功者が住むイメージが強かったが、今では物件数も増え、裾野が広がってきている。湾岸から赤坂・六本木などの都心まで。様々なエリアにタワマンはあり、エリアによって居住者層も異なるだろう。 2016年の東京でタワマンに住む選択をしている、タワマンラバーたち。彼らはいったい、どのような価値観でどんなライフスタイルを送っているのか。今週は元国際線のCAで子育てに...
カオスにして、サンクチュアリ。粗にして野だが卑ではない。 その仲買人が集う本拠地が、ここ『本種』です。包丁を握って45年の大将が、くわえ煙草の仲買人と丁々発止のやりとりをしながら日々、“メシ”を作っています。 寿司屋というと照れます。「うちはメシ屋だから」といって。 好きすぎて、本誌でも紹介したのがこちらの記事、「むやみに行列に並んでいませんか?真に並ぶ価値のある厳選ランチ4店」(https:...
凛とした文字と白い看板は、一見、天ぷらの店とは思えないモダンな造り。天ぷらにはビールか冷酒かと思いきや、こちらではワインの品揃えも多岐に渡っているこだわりのラインナップだ。店主は英語も堪能。海外のお客様にも喜んでもらえる天ぷら屋である。 契約農家から現地で直接買い付けする厳選野菜をはじめ、毎日築地から仕入れる鮮度抜群の魚や野菜を、天ぷらとして揚げることで味わいを引き出すのに成功している。 中でもアワビの天ぷらは白眉とい...
日頃、全身全霊でお客に美味しいものを提供しているシェフが、通いつめてしまうお店があるとしたら、 そこは美味しくって、居心地いいに違いない!! そこで様々なジャンルの名店のシェフ達に、彼らのとっておきの行きつけのお店を教えていただいた。 お気に入りポイントやエピソードなどもあわせてどうぞ! ………………………………………………………………………………………… 質問項目は5つ。 ■Q1.下記①~⑧のジャンルで「行きつけ...
おまかせで、それぞれの魚にあった方法で手を加えたお鮨が楽しめました。おつまみも丁寧な仕事がされていて。大将が季節の魚や調理方法についてお話をしてくださるので、とても面白い。お店の佇まいも凛としていて、雰囲気も良いですね。 築地のてんぷらの『清壽』も好きです。衣の薄い上品な天ぷらで、あっさりしているので、女性でもコース全部食べられます。夜も遅くまで入れるのが嬉しいですね。 ーカジュアルなお店に行くこと...
過去に付き合ったり、関係を持った男たちは、なぜか皆、日比谷線沿線に住んでいた。 そんな、日比谷線の男たちと浮名を流してきた香織は、上京後立て続けにタワーマンションに住む2人の男と付き合ったが、どちらの恋もあっけなく終わった。その後は初めてのワンナイトや社内恋愛も経験するが、どれも長続きしない。そんな香織の次なる相手は……? 日比谷線の女 vol.4:ディープな街・上野に住む先輩と、禁断の社内恋愛に目...
凛とした文字と白い看板は、一見、天ぷらの店とは思えないモダンな造り。天ぷらにはビールか冷酒かと思いきや、こちらではワインの品揃えも多岐に渡っているこだわりのラインナップだ。店主は英語も堪能。海外のお客様にも喜んでもらえる天ぷら屋である。 契約農家から現地で直接買い付けする厳選野菜をはじめ、毎日築地から仕入れる鮮度抜群の魚や野菜を、天ぷらとして揚げることで味わいを引き出すのに成功している。中でもアワビの天ぷ...
「職場からの帰り道、店の前を通るたびにずっと気になる店があった。」と言う小野寺氏。凛とした文字とその白い看板に、最初は天婦羅の店だとは思わなかったという。 一方で、『清壽』の噂はかねてより聞いており、「天婦羅のお店なのにワインが豊富だとか、作り手さんがわざわざ出向く店だとか、噂をいろいろ聞いていたのでワイン好きとしては非常に興味があった。」そう。 自分が気になっていた店こそが『清壽』なのだと気づいた...
「ほら、どこか柚子のような優しい香りと酸味でしょう? 日本の土で育ったレモンだからですかね」 美しく見せるためのワックスも、もちろん使われていない。 畑に入ることはそれほど多くないというが、収穫された野菜をピックアップしてから店へと向かう。これは清水氏が、毎日欠かさず続けてきた日課だ。 「あ、山椒の花が膨らんできてますね。来週には使える。いつもは赤出汁の浮身として使うんですけど、今回はどうしよう?」 ...
築地にある『新三浦(しんみうら)』は、明治43年創業の、博多名物"水たき"の老舗店。高級店で頂くお得なランチが周辺のOLやサラリーマンに人気だ。 ランチメニューの中でも一番人気が、水炊きにも使われる極上の鶏肉を使って作る、親子丼。 高級感ある器で登場した親子丼。その蓋を開けると現れるのが、濃いめの割り下で程よい色染まったとろとろの半熟卵。 見た目は濃いめだが、口に入れてみると甘さが控えめで鶏肉の味をしっかりと感じ...
老舗店が連なるもんじゃストリートに、2015年3月にオープンした『海鮮もんじゃ もへじ』。 ひと際モダンで幅広い藍色ののれんが目立つこの店は、築地市場内に店を構える明治四年創業の老舗魚がし直営のもんじゃ焼き店。...
月島といえば「もんじゃ」ですよね。もう、駅を出た瞬間からもんじゃの香りがしてくる位ですからね。そんな月島に「おもしろいお店があるんです」とのお誘いをいただき、やって来ました。 今年の3月にオープンした『海鮮もんじゃ もへじ』は、明治4年創業の築地の魚店が母体。そこから仕入れる新鮮な魚介を使ったもんじゃが楽しめます。さらに一品料理が豊富すぎて、もんじゃに辿り着くまでが長い! との評判。否が応でも、期待が高まります。...
銀座や築地にほど近い勝どき駅から徒歩10分ほど。ファミリータイプでありながら、共用部のラグジュアリーさが際立つ高級タワーマンション。 エントランスフロアでは、学校帰りの小学生が連れ立って歩いており、買い物帰りの奥様方がお茶を飲んでいる光景も見られた。このタワマンの中で幸せな家庭生活がたくさん営まれていることをうかがわせる。 このタワマンの住人、妙子さんは37歳、公認会計士の夫と二人の子供を持つ専業主婦だ。端正な顔立...
時々仕事が終わらず、深夜銀座からタクシーに乗って帰るのですが、その時、晴海大橋から見える、豊洲の高層ビル群の夜景を見ると、不気味に巨大化した海に浮かぶ根無し草のように見えることがあります。その中に、何千、何万という人が暮らしているんですよね。皆、東京に何を期待してしがみついているんだろうとふと思います。人々を惹きつけて止まない魅力は、この東京のどこにあるんだろうかと・・・ 東京に来てから、ずっと、その...
築地の場外でもひときわ活気ある通りの一角にある『築地虎杖 魚河岸千両』。築地場内から毎日仕入れてくる活きの良い魚を、昼は海鮮丼、夜には酒の肴としてオールマイティーに楽しめる魚介料理店だ。 店内は市場の活気をそのままに、築地という場所ならではのライブ感も楽しめる。 カウンター席からは、職人たちの調理する姿がすぐ目の前に見られるという臨場感たっぷりな雰囲気の中で、絶品の海鮮に舌鼓を打てるのだ。...
築地の場外でもひときわ活気ある通りの一角にある『築地虎杖 魚河岸千両』。 「全国から新鮮な魚介の集まる築地ならではの、様々な海鮮の楽しみ方を体感してほしい」。そんな思いから考案されたのが、看板メニューでもある「元祖 海鮮ひつまぶし」。色とりどりの海鮮で彩られた、目にも美しいこの1品は、かつてグルメレポーターの彦摩呂氏も、「海鮮の宝石箱や〜!」と評したほど。 美麗なビジュアルもさることながら、その最大の魅力は、3通りもの...
一石二鳥、一挙両得……。これらはトクした気分が味わえる代表的な四字熟語だが、この「海鮮ひつまぶし丼」は、これに勝る“一石三鳥”が味わえる名品。 まずは海鮮丼として食し、次はウニをかき混ぜてウニご飯に。そして最後は出汁をかけてお茶漬けとして〆る。 味の変化に驚きつつ、気付けば桶は空っぽ。食べたあとの満足感はもちろん三倍だ。 具材はまぐろ、真鯛、金目鯛、いか、甘エビなど全12種類で、ウニは特盛りも可能。まさに宝石箱と...
一石二鳥、一挙両得……。これらはトクした気分が味わえる代表的な四字熟語だが、この「海鮮ひつまぶし丼」は、これに勝る“一石三鳥”が味わえる名品。 まずは海鮮丼として食し、次はウニをかき混ぜてウニご飯に。そして最後は出汁をかけてお茶漬けとして〆る。味の変化に驚きつつ、気付けば桶は空っぽ。食べたあとの満足感はもちろん三倍だ。 具材はまぐろ、真鯛、金目鯛、いか、甘エビなど全12種類で、ウニは特盛りも可能。まさに宝石箱という表現...
まさに宝石箱……と言わずにはいられないメニューがこちらの海鮮ひつまぶし丼だ。 しかも「ひつまぶし」とあるだけに三通りの頂き方があり、変化する味わいは最後まで食客の舌を喜ばせてくれる。 まずは海鮮丼として食し、次はウニをかき混ぜてウニご飯に。そして最後は出汁をかけてお茶漬けとして〆る。味の変化に驚きつつ、気付けば桶は空っぽ。食べたあとの満足感はもちろん三倍だ。 具材はまぐろ、真鯛、金目鯛、いか、...
日本に古くからある蕎麦という文化を、今に伝える役を担う若き店主が作り出す蕎麦と蕎麦前の逸品料理は、どれも「粋」な品ばかり。今もっとも注目すべきは『文化人』ではないだろうか。...
大人が銀座で遊ぶなら、寿司ならここ、BARならここ、蕎麦ならここ、と行きつけの店を作っておきたいものだ。 銀座で蕎麦ならば…と考えた時、各名店が挙がるなかでも、今もっとも注目すべきは『文化人』ではないだろうか。 日本に古くからある蕎麦という文化を、今に伝える役を担う若き店主が作り出す蕎麦と蕎麦前の逸品料理は、どれも「粋」な品ばかり。...
青柳の貝柱を霰に見立てて「あられそば」、蒲鉾などでお多福を象れば「おかめそば」。季節の風情や、江戸っ子の洒落っ気を、今に伝える名が残る蕎麦屋のお品書き。 「磯雪そば」もそんな蕎麦のひとつだが、もうほとんど見られなくなった。何とも寂しい限りだが、現代の築地にこの蕎麦を供する店がある。34歳の若き店主・松田裕次郎氏は言う。 「この蕎麦をやられていた有名な老舗があって、自分の店でも出せたらいいなぁと思った...
東京の台所・築地の小さな裏路地にある一軒に案内された。昔の風情が残る路地には、面白い発見がありそうなワクワク感がある。辿り着いたのは、築地育ちの食いしん坊店主が営む居酒屋だ。 築地で仕入れた天然の鯵が信じられないくらいに分厚く、その堂々たる存在感に驚かされる。相反して一口頬張れば、ふわふわとした身の柔らかさにまた驚く。築地の新鮮な天然ものだからこそ実現できる食感だとか。 一口頬張るごとに、ビールを煽らずにはいられない最...
東京の台所・築地の小さな裏路地にある一軒に案内された。昔の風情が残る路地には、面白い発見がありそうなワクワク感がある。辿り着いたのは、築地育ちの食いしん坊店主が営む居酒屋だ。 築地で仕入れた天然の鯵が信じられないくらいに分厚く、その堂々たる存在感に驚かされる。相反して一口頬張れば、ふわふわとした身の柔らかさにまた驚く。 築地の新鮮な天然ものだからこそ実現できる食感だとか。...
~粋な料理とごはんが旨い和食処~ 下町の風情漂う築地の路地裏。元三味線のお師匠さんの家だった一軒を改装したのが『酒斎 伊とう』。去年8月のオープンだ。「うちは居酒屋以上割烹未満」。そう語るご主人の伊藤卓也氏は、仏や伊など洋食畑を歩んだ後、『新ばし 久』で修業。和食に転向した異色派だ。 コースは5品¥5,000と7品¥6,800の2種類。¥6,800からのコースでは、フライも登場するものの、料理は純粋な和食。土鍋ごはんの...
メニューは、あんこう鍋のコースのみ。 この店の味を一度知ってしまったら、毎年必ず訪れたくなる、虜になってしまった常連客は数知れず。...
「メニューはあんこう鍋のコースのみという店です。身と皮、そして一匹から少量しか取れない肝までたっぷり贅沢に盛り込んだあんこう鍋に、突き出し2品と刺身、お新香、雑炊が付くコースが1人前¥7,000(税込、写真は3人前)。2時間制の予約困難店ですが、21時以降なら比較的予約が取りやすいそう。忘年会&新年会にオススメ!」...
少々体が疲れているときや、はたまた海外から帰ってきたとき、高垣さんがホッとしたいときに欲するのは、やっぱり和食。とくに寒いこの時期に恋しくなるのは、何といっても鍋! 「冬になると行きたくなるのが月島の『ほていさん』!名物のあんこう鍋は、あん肝好きの私にとって、夢のような贅沢なお鍋♡しかもここはいつ行っても活気があって、お客さんがみんな笑顔なイメージ。大勢でひとつのお鍋を囲むとそれだけで楽しい気分になります...
2016年1月、下町情緒あふれる月島に彗星のごとく現れた『Shellman』は、それまでの月島のイメージをガラリと変えたと言っても過言ではないだろう。 店名の通り、貝類、蟹や海老などの甲殻類、卵や殻つきの野菜など、「シェル(=殻)」つきの食材に特化した割烹だ。ショーケースに並ぶ食材を目の前にするカウンター席に、個室やテーブル席も完備。スタイリッシュな和空間は、ここが月島だということを忘れてしまいそうになる。...
『備長炭火焼 じげ 築地店』の名物となっているのが、「マグロ中落ち」だ。中落ちと聞くと既に骨から剥がされたものが出てくると想像するかもしれないが、同店では骨付きのまま中落ちを提供するのだ! 予約しなければありつけないが、多くの人がこの料理を求めて事前に予約してから訪れるという。まず注目したいのは、その大きさ。直径40cmほどの大皿で提供され、大人数ならばもっと大ぶりの骨付き中落ちが登場する。この料理が席に運ばれる度にあちこち...
すごいインパクトのある定食がある!という、小宮山さん行きつけの創業20年の名店を求め路地裏へ。 「こちらは築地にあるということもあり、外国人の友人を連れて行くと絶対にウケる店です! 味はもちろん最高ですが、見た目のインパクトが凄くて衝撃を覚えますよね。ちょっとエンターテインメント的な要素もあり、鮪が食べられるお店は珍しいのでは?」...
旬の魚をリーズナブルな価格で味わうなら、やっぱり築地。築地場外に6店舗展開する『虎杖』の中でも、グループで楽しむならこの『虎杖 裏店』がおすすめ。新鮮な刺身の盛り合わせは、そのコスパのよさに驚くはず。 ウニやイクラなど12種類ものネタを惜しげもなく使った「海鮮ひつまぶし」はぜひ試したい人気メニューだ。オーナーが京都出身なので、一品料理には、ホッとするような京風のおばんざいも。 昼は観光客で賑わう築地場外も夜はひっそりと...
築地場外のお店だけに、今回使用する魚介類は、生のホタテや有頭エビなど、ゴージャス。魚だけでなく、貝や甲殻類など種類の違うものをミックスすると美味しい! 「夕食の刺身や、鍋を作ったときの具材を数切れずつ残しておくと、翌日豪華なグラタンが楽しめますよ。スーパーで売っているおつまみ用の小さな刺身盛り合わせを使うのもおすすめ!」(『虎杖 裏店』長谷川さん)冷凍シーフードミックスを解凍して使ってもOK!...