厳選された旬の食材を使用した、お造り、蒸し物、揚げ物など、素材の旨みを存分に味わえるメニューを提供する『ご馳走 たか波』。 こちらでは、築地仲卸「嘉徳」でキャリア30年を越える目利きが毎日選りすぐる活魚・鮮魚がいただける。...
「正木進一郎です」 『ご馳走 たか波』の個室で彼に出会った時、千晶の胸は無条件に高鳴った。 あずが紹介してくれた36歳独身男性は、爽やかで長身で、いわゆるイケメンだったのだ。 「立花千晶です。今日はよろしくお願いします」 涼ちゃんと付き合い始めてからは出会いの場と疎遠な生活を送っていたため、およそ2年のブランクがある。 妙に緊張してしまい、杓子定規な固い挨拶をしてしまった。 「ちょっと先輩、...
今夜は、5月にオープンしたばかりの西麻布の『ご馳走 たか波』に来ている。...
店名:ご馳走 たか波 住所:港区西麻布 3-13-14 LA・RES 西麻布 B1F 電話:03-5413-6686 営業時間: 【昼の営業】 11:30~15:00(L.O.14:30)※日曜~土曜まで営業 【夜の営業】 〈月曜~金曜〉17:00~23:00(フード L.O.22:00/ドリンク L.O.22:30) 〈土曜・日曜〉17:00~22:00(フード L.O.21:00/ドリンク ...
外食となるとフレンチやイタリアン、中華料理を選ぶことが多いという、テレビでもおなじみの料理研究家の土井善晴さん。が、ちょっとお酒が飲みたいというときに出かけて行くというのが、西麻布の『魚料理 田はら』だ。 「気安く、家庭的な雰囲気がいい。仕事でよく行くテレビ局の近くなので、帰りに寄ることも多いです」 親の代から続く鮮魚店を営んでいた田原和雄さんがこの店を開いたのは1992年。魚は目利きも扱いもプロゆえ、シンプルな料理も...
—ん・・・?今、写真撮った? “写真、撮っていい?”など、一言も無かったことに驚いていたのだが、本人は特に気にも留めぬ様子で話を続けている。 「うわぁ、とっても綺麗だし、美味しそう!」 けれども今の時代、写真くらい大目に見るべきだろうし、女の子は写真を撮るのが好きな人種だ。 「亜希ちゃんって、ご飯は何系が好きなの?」 「そうだなぁ〜前はイタリアンとか好きだったけど、最近は和食が好きかな」 「和食いい...
「亜希ちゃんってさ、本当にスタイル良くて可愛いよね」 店へ着くなりマジマジとこちらを見つめながらそう言ってくれる大志。 「全然そんなことないよ〜」 笑顔で否定したが、素直に褒めてもらえて嫌なわけはない。 「いや、本当に彼氏いなくて良かった」 改めて大志を見つめてみる。実は“軽い人だなぁ”と思っていたけれども、彼は良い人なのかもしれない。 「大志くんって、いい人だよね」 「そう?いい人って、...
名は体を表す。まさに、「ぜいたく丼」だ。 全国から届いた極上の海の幸が寿司屋ばりにそろっている『田中田』で、圧倒的な人気を誇る〆のご飯もの。 丼サイズ/小サイズ/極小サイズの3タイプがあり、写真は極小サイズ。 女性の華奢な両手にすっぽり収まる大きさの丼に、厚切りどころかサイコロカットとでも言いたい大トロ、きらめくイクラ、そして黄金色のうにをご飯が見えなくなるまでびっしりと盛り付け、小さいながら...
「ルナさん、今日のお相手って“あの”武田さんですか?」 店前で待ち合わせをしていた麻衣が、嬉しそうにルナの元に駆け寄ってきた。 今日の食事会は麻衣と桜子。そして相手は投資家として成功を収めている武田と、その友人だった。 男性陣の総資産額はかなりのものになるだろう。 ルナはこの手の人たちとの繋がりが深く、結婚したいと願う女子たちはその人脈に群がってくる。 男性陣もルナの周囲には可...
彼女の希望を聞きながらも、頭の中では幾つかの候補が上がっていた。外苑前に最近オープンしたイタリアンでもいいし、広尾に好きなフレンチがある。 しかし杏奈からの返事を見て、 僕は一瞬戸惑う。 —何でも嬉しいです!ただ、実は今炭水化物抜きダイエット中で・・可能ならば、イタリアンかフレンチ、中華以外がいいです^_^ —そうなんだ!分かった、それ以外で探すね。 あれほどの美女なのだから、これく...
—何か食べたい物ある? 毎回この質問の答えに困るのだが、最近炭水化物抜きダイエットを行っているため、イタリアンや中華などコッテリ系以外が良い。 申し訳ないと思いながらも素直にそのことを伝えると、光一さんはすぐ「分かった!」と返信をくれ、西麻布にある和食の『田中田』を予約してくれた。 『田中田』は旬の食材が楽しめる上、小皿で好きな物を頼める。誰と行っても楽しめる、西麻布界隈で好きなお店だった。...
ホテルニューオータニのプールに大人たちが集まるのには、訳がある。広いプール、アクセスの良さに加え、サービスが充実しているのだ。 例えば、プールサイドの一角に位置する、ラグジュアリープライベートコテージ「スーパーカバナ」。...
一度コツを掴んでしまえば、夫に対して嘘をつくことは、そう難しいことではない。 そもそも妻と呼ばれる女達が、どれだけ夫に対して本音で喋っているのかも分からない。 結婚後1年が経つ頃には、遥は小さな嘘が家庭を円満にすることを学んだ。 ねぇ、怒っているの?と聞かれ、怒っていないと答える。得意そうに話していることに、同意していなくても相槌を打ってやる。 だから遥は、夫の大輔から何故そんなに機...
誰が呼んだか、キャッチフレーズは“最高級居酒屋”。博多の人気店『田中田』が、2014年満を持して東京へ進出。毎夜、旨いものを求める客で賑わっている。 その理由は、「一番良いものだけを仕入れる」という妥協のない食材選びと、バリエーション豊富なメニュー、そして通も目を剥くシャンパンのコレクションも、関係しているのでは。オンリストだけでも50種超。ちなみに、最高額はサロン1997のマグナム14万7000円也。 ...
旬の魚介やA5ランクの黒毛和牛を鉄板焼きで楽しめるアットホームなダイニング『鉄板焼 きだんち』。芸能人や有名人も通うという西麻布の隠れた人気店だ。古民家を改装した天井高の店内はどこかほっとする居心地のよさ。 誰もが間違いなく一度は食べたいと思う看板メニューの『生うにたっぷり出汁巻き』。なんと、生うにと出汁巻き玉子という最高のコンビネーションを実現させてしまった。今にも崩れそうなほわほわの玉子に包まれているのは濃厚でクリーミー...
都内のふぐ料理で唯一のミシュラン三ツ星店のこちらに、とあるご仁から招待受け初来訪したのが『山田屋』。大分県臼杵を出自とするこちらは、ふぐも臼杵産にこだわる。 弾力があり、ほのかな甘味が愉しめるふぐ鍋も別格だが、コースで供される白子を炙った料理は単純明快にウマい。火入れが完璧で、白子の薄膜で覆われた身はトロトロと溢れ出す。シーズンの時にしか愉しめない特別感もひとしおです。...
広尾の『LA TERRE』に現れた深山は、写真で見るより少しふっくらしていたが、そんなこと少しも気にならないくらいスマートな男だった。 品よくスーツを着こ...
この道30年以上のベテランシェフがふたり体制で営むという贅沢なフランス料理店『ラ・テール』。シャンデリアが煌めくゴージャスな客席に面したオープンキッチンでは、金子満...
「港区女子が求める見栄えの良さ・特別感など全てが揃っている店。経験値が高い麻里奈のハードルは高いですが、その分彼女が求めるニーズをよく熟知しておくこと...
この道30年以上のベテランシェフがふたり体制で営むという贅沢なフランス料理店『ラ・テール』。 シャンデリアが煌めくゴージャスな客席に面したオープンキ...
本格的なビストロの味が深夜まで楽しめる店。ノスタルジックな店名には「気軽に立ち寄れるフランス料理店」というシェフの思いが込められている。...
本格的なビストロの味が深夜まで楽しめる店。 ノスタルジックな店名には「気軽に立ち寄れるフランス料理店」というシェフの思いが込められている。 メインディッ...
全面ガラス張りながら落ち着いた店内。メインディッシュには、和牛や仔羊など肉を中心に用意。とくに横田シェフのハンバーグは絶品だ。...
店名からはちょっと想像しにくいが、実はここ、本格的なビストロの味が楽しめる隠れた名店。 “食堂”というだけあって、おひとりさま女子でも人目を気にせず...
青山「根津美術館」前から西麻布方向へと抜ける一方通行。今年この道沿いに続々とビストロができ“平成のビストロ通り”(若い方のために解説すると、昭和の頃“ビス...
2015年に中目黒で開業し予約の取れない有名店となった『極上肉料理 だいごろう』が、2019年3月西麻布に移転した。 この店のコース内で味わえる名物が、「スー...
2015年に中目黒で開業し予約の取れない有名店となった『極上肉料理 だいごろう』が、2017年に恵比寿に移転。今回は、中目黒時代から提供を始めた常連客限定の裏メニュ...
2015年に中目黒で開業し予約の取れない有名店となった『極上肉料理 だいごろう』が、2017年に恵比寿に移転。今回は、中目黒時代から提供を始めた常連客限定...
2015年3月、中目黒に新たな肉料理の名店が誕生した。マンションの2階にある小さな空間は1日4組限定で要予約、となかなかハードルが高い。 しかしその...
結局、僕が予約したのは『アズール エ マサウエキ』の個室だった。 ここの個室は店奥にあるが、店員さんたちの対応や気遣いが素晴らしいので、きっとうまくしてくれるに違いない。そう思い、この店にしたのだ。...
初対面の日からちょうど一週間後。友達と六本木で食事をしていた時に、仁からLINEが入った。 —仁:今六本木で飲んでいるんだけど、どこか近くで飲んでいたりしないよね? 仁からのメッセージを見て、嬉しくなる。 出会った翌日にお礼のLINEを送りあったままそれっきりだったが、心のどこかでは連絡を待っていた。私はすぐに返信を打つ。 —英理奈: 私も今、乃木坂にいます!後で合流しますか(^^)? こうして、...
「英理奈ちゃんって、今彼氏いるの?」 気合を入れて予約した『アズール エ マサウエキ』で 、あくまでも平静を装って聞いてみる。 いつも集団でいたため、これまでなかなか突っ込んだ質問ができずにいたのだ。 「半年前に別れて以来、彼氏はいないよ〜。仁さんは?」 僕も数ヶ月前に別れたばかりで、現在彼女はいない。何ともタイミングの良い出会いに、一人で舞い上がる。 「そうなんだ!でも英理奈...
グルメ激戦区でもある西麻布で異彩を放っているのが、こちらの『AZUR et MASA UEKI』だ。フレンチの鬼才・植木将仁氏とカリフォルニア・ナパバレーの名門ワイナリー『AZUR WINES』がタッグを組み誕生したワイナリーレストランである。 植木氏といえば、南仏で修業を積み、帰国後は東京や軽井沢で数々の名店を手がけてきた海外からの評価も高いシェフ。そんな植木氏が、日本の食材と伝統文化をフレンチを通...
西麻布の交差点を抜け一方通行の小道に入ると、金曜日の夜らしく寄り添って歩くカップルにつかえてしまい、タクシーは中々前に進まなくなってしまった。 今日は、先日のお礼にと武田に『アズール エ マサウエキ』に誘われているのだ。19時半の待ち合わせまで後5分しかない。 歩くのと変わらないスピードになってしまった車内で、先程までメールの確認をしていた携帯をしまい鏡を取り出す。わずかな明かりに照らされた表情から...
「龍平さ〜ん♡」 西麻布にある『AZUR et MASA UEKI』にやって来たのは、先日知人の紹介で知り合った綾子だ。 「龍平さんとこうして二人っきりでお食事できるの、すごく楽しみにしてたんです♡」 綺麗な真っ白い歯を見せながらニコッと可愛らしく綾子に微笑まれ、龍平は思わずたじろぐ。 綾子を紹介してくれたのは、龍平の学生時代の友人・勝(マサル)だった。 「いい加減に、誰かと向...
今回の食事会は、先週、西麻布の『アズール エ マサウエキ』の個室で開催されたものだった。...
いよいよ迎えた、陽介との約束の日。 聡子は久しぶりに、女子力全開で食事会に臨んだ。 お肌は毎晩シートパックで潤し、バスタブには美容効果の高いオイルを混ぜ、風呂上がりにはマッサージをしながら全身にボディクリームを塗り込むのも欠かさなかった。 何より気合いを入れたのは、ヘアメイクとファッションだ。 念入りなベースメイクに、春らしい色のチークやリップ。アイメイクは敢えて控えめに、柔らかな印...
◆ その連絡からちょうど1時間後に、夏希は久しぶりに孝之と向かい合っていた。 「…久しぶりだね」 2週間ほど会っていなかっただけなのに、少しギクシャクした感じだ。 しかしお酒が進むと緊張もほぐれ、孝之は夏希の顔を見つめて、こう言った。 「少し会わない間に、雰囲気変わったな。…綺麗になった」...
◆ 「あの日、既読になったのになかなか返信がなかったから…。何か失礼なことしちゃったかなって、気が気じゃなかったです」 西麻布にある『アズール エ マサ ウエキ』で、透君はそう言ってほほ笑んだ。普段すっきりした切れ長の目は、笑うと思いきり目尻が垂れて、その顔を見ると一気に緊張が解きほぐれる。 その日、私たちはたくさんのことを話しながら、ワインを楽しんだ。ワイン好きな私のために、本格的なペアリン...
西麻布交差点から徒歩3分の好立地に位置するのがこちら。フレンチの鬼才と称される植木将仁氏を招聘し、カリフォルニア最上級ワインと日本の優れた食材とフレンチのマリアージュが堪能できる。素材に寄り添い、“野菜は野菜以上に、魚は魚以上に”表現するシェフ・植木氏の料理が、五感を刺激すると食通からも注目を集めている。 写真は月替わりのコース(¥15,000)「秋の装い」のメイン、「荒波を乗り越えて(能登島イノシシのガ...
店名:AZUR et MASA UEKI(アズール エ マサウエキ) 住所:港区西麻布2-24-7 西麻布MAビルディング 1F 電話:03-6805-1147 営業時間:17:00~23:30(最終入店 22:00) 定休日:日曜 席数:60席(メインダイニング34席/バー6席/プライベートダイニング3室20席) URL:www.restaurant-azur.com 予約フォーム:https:...
留美にお食事会に誘われていた日である事などすっかり忘れ、夏希は松本孝明という60歳手前の紳士と『中国飯店 六本木店』の個室にいた。 松本は夏希が新卒で入社した時の部門のパートナーで、ロマンスグレーが映える端正な顔立ちと柔和な語り口で、テレビのコメンテーターとしても活躍していた。現在はファームを離れ、大学院で教鞭をとっている。 松本が新刊を上梓した際にお祝いのメールを送った所、食事に誘われたのだ。...
朝の番組を担当しており、かつ局切ってのエースアナである花凛は、終日ほぼアナウンス室にいない。 今夜の食事会の話も、LINEで連絡が来ただけだった。 ―レミちゃん、今夜20時に六本木の『中国飯店』集合でよろしくね♡お相手は素敵な方々なので。 タクシーに乗りながら、せめてもう少し情報をもらえないかと気を揉む。相手のスペックを、会う前に調べておきたい。 しかし花凛には聞けぬまま、私は『中国飯店』へと向かった。...
今や、すっかりポピュラーな中華メニューのひとつ、「黒酢の酢豚」。実はここ、『中國飯店 六本木店』がいち早く手掛けた料理であることをご存知だろうか。1973年、中国人オーナーが開業するにあたり「上海の名物料理である黒酢を使った酢豚を出したい」とメニューに載せたのが始まり。 酢豚といえばサンザシやケチャップを使った“赤くて甘い”ものが主流だった時代に、パイナップルはおろか野菜も一切入れない、豚肉のみの潔い酢豚...
「おじいちゃんのお誕生日、楽しかった?『中国飯店』でお祝いなんて、豪華だね」 「あはは、うちは何かイベントがあると、いつもあそこでお祝いするんだ。別に堅苦しい感じじゃないけどね。僕の中学受験のお祝いとか、妹の旦那さん一家との顔合わせも『中国飯店』だったなぁ」 にこやかに語るきんちゃんを眺めていると、英里の心は次第に温まり始める。 「きんちゃんは、家族想いなんだね」 「英里ちゃんのこと...
F4として固い絆で結ばれた4人。だが今回初めて、一人の女性・ユイを巡ってF4の存続も危ぶまれる程の危機が訪れようとしていた。 六本木の『中国飯店』で、渡部以外の小倉、辻、高田がテーブルを囲んでいた。無言のまま、一通り飲み物が揃うと小倉が口を開いた。 「単刀直入に言うが、今日はユイちゃんの件で集まってもらった」 辻も高田も「当然」とでも言うように深く頷く。 「ぶっちゃけ俺らみんな、ユイ...
1973年にオープンした、六本木の移り変わりを見つめ続けてきた老舗中国料理店だ。深夜営業はオープン当初から。 常連客の間での認知度が高いのはもちろん、数ある系列店の中でも夜遅くにやっているのはここだけなので、『中國飯店』ならではの味を求めてやってくるゲストが多いという。 特に得意とするのは、上海料理の特徴とされる醤油系の煮込み料理。「五目つゆそば」の具材もそのひとつだ。また酢豚には、六本木店だけが希...
中国料理ならば、フカヒレ。味も素っ気もない素材を頂点にまで持って行く技術と情熱に、思いを馳せる。...
藤崎聡子さん (ワインスタイリスト) 「学生時代からよく食べに行っていたのですが、社会人になって勤め先が近所ということもあり、改めて伺ったところ、こんなに美味しかったのかと感動。味わいにブレがなく、いつ行っても安定した美味しさがあるのもポイント。お気に入りは五目そばで、軽くお酢を入れていただくのが私流の楽しみ方です」...
アンティークの味わい深いインテリアが並ぶ空間で、フランス製の鋳物鍋STAUB(ストウブ)を使用したココット料理が楽しめるネオビストロ。 伝統的なフランス料理をベースにしたオリジナルメニューが豊富で、食材は国産、ワインは自然派にこだわっている。...
西麻布の交差点から徒歩数分。ひっそりとした路地裏に、まるでマンションのようなエントランス。こんな場所に店があるなんて、誰が想像するだろう? 「え?もしかして自宅マンション?」と驚かせてしまうかもしれないが、中に案内すればホッと一安心。 入り口の隠れ家感とは裏腹に、店内は木のぬくもりを感じるアットホームな空間。まるで自宅のような、気取らずカジュアルな大人のデートに“ちょうどいい”雰囲気がある。...
奈緒と康作が出会ったのは、4年前の食事会だった。 康作は、浅黒い肌に彫りの深い顔立ち、身長180cmのがっしりした体型に真っ黒なロングコートを羽織っており、欧米人に引けを取らないオーラを纏っていた。当時、康作は32歳。 駐妻に強い憧れを抱いていた奈緒は、康作と付き合い始めた直後から結婚を意識し、「将来は駐妻だね」と周囲に煽てられ、奈緒もすっかりその気になっていた。 プール付きの家で家事はメ...
西麻布の交差点から徒歩数分。ひっそりとした路地裏に、まるでマンションのようなエントランス。こんな場所に店があるなんて、誰が想像するだろう? 「え?もしかして自宅マンション?」と驚かせてしまうかもしれないが、中に案内すればホッと一安心。 入り口の隠れ家感とは裏腹に、店内は木のぬくもりを感じるアットホームな空間。まるで自宅のような、気取らずカジュアルな大人のデートに“ちょうどいい”雰囲気がある...
西麻布のカジュアルフレンチ『ハウス』。弾んだ男女の声を妙に遠くに感じながら、香奈はワイングラスに映る自分の唇をじっと見つめていた。 ―倉田さんの奥さん、2人目妊娠中だって。 ここに来る前、食事会までの時間を潰していた『ローダーデール』で、西麻布仲間の愛が香奈に告げた言葉が頭から離れない。 “そんなはずはない”という希望と、“やっぱり”という諦めが、交互に香奈を揺さぶる。「妻とは別れる」と言...
西麻布の路地裏。夜な夜な美女たちが集うのは、アンティークのインテリアが心地よいネオビストロ。彼女たちのお目当ては、新鮮な旬の食材を使い「ストウブ」で仕上げたココット料理だ。 「このスタイルでお出しすると会話が一層弾みますね」とはフロア中川知志氏。これからの季節はさらに活躍の場が増え、テーブルには熱々の状態の料理が並ぶ。料理に合わせてセレクトした自然派ワインと一緒にココット鍋を囲めば、ゲストとの距離もぐっと...
アンティークの味わい深いインテリアが並ぶ空間で、フランス製の鋳物鍋STAUB(ストウブ)を使用したココット料理が楽しめるネオビストロ。伝統的なフランス料理をベースにしたオリジナルメニューが豊富で、食材は国産、ワインは自然派にこだわっている。西麻布にありながら、ほっこりとした空気感があるので、デイリーなデートにも、女子会にも使える店だろう。 K「合コンにはここの半個室がおすすめ。外からは見えづらいけど、中か...
―確かあれって元商社勤務の…。名前は思い出せないけど、似てる。 32歳になったレイナが行った食事会に、見覚えのある顔があった。 食事会の場所は、西麻布の『ハウス』。20時のスタートとともに何とか駆け込んだ。32歳になったレイナは今年マネージャーに昇格し、仕事は多忙を極めている。 今日の相手は、IT系の会社経営者だったはずだった。しかし、犬のような人懐っこい笑顔が4年ほど前に出会ったあの商社...
アンティークの味わい深いインテリアが並ぶ空間で、フランス製の鋳物鍋STAUB(ストウブ)を使用したココット料理が楽しめるネオビストロ。 伝統的なフランス料理をベースにしたオリジナルメニューが豊富で、食材は国産、ワインは自然派にこだわっている。 女子会でも人気の一店。これから寒くなる時期に向けて覚えておきたい一店だ。...
こちらの定番メニューはなんといってもココット料理。数あるメニューの中でも、脂肪が溶けにくい不飽和脂肪酸を含む土佐赤牛の赤身肉ハンバーグが高垣さんのお気に入り。中には旨味を足すフォアグラが入っていて、ちょっぴり大人味。...
◆ 太一との気まずい日々を送っている愛子に、寛から連絡が来た。愛子はあの苦い思い出から迷いながらも、今回の件を寛に相談しようと心に決め、約束を取り付けた。 当日、先に着いたのは愛子だった。愛子が西麻布の『ハウス』を選んだのは、最近の荒んだ心を、ウッディな店内とストウブで仕上げるココット料理で温めてもらいたいと思ってのことだった。...
こちらの定番メニューはなんといってもココット料理。数あるメニューの中でも、脂肪が溶けにくい不飽和脂肪酸を含む土佐赤牛の赤身肉ハンバーグが人気。中には旨味を足すフォアグラが入っていて、ちょっぴり大人味。 活気溢れるカジュアルなオープンキッチンと、同じ椅子やテーブルはないのに統一感のある内装は女子ウケも良さそう。ワインも種類豊富に取り揃え、居心地の良さについ長居をしてしまう。...
西麻布の『HOUSE』は、ちょっと大人の隠れ家的雰囲気があって好き。西麻布にありながら、ほっこりとした空気感があるので、デイリーなデートにも、女子会にも使える店だろう。 ここに来たくなるのは秋。というのも、STAUBで調理したメニューが多数あるからだ。その中でもフォアグラが中に入ったハンバーグは最高! STAUBで調理すると、食材の旨みがギュッと抽出される気がしていい。 使われる牛肉は脂肪が溶けにく...
家に帰ってきたかのようなくつろぎ。フランス製の鋳物鍋「staub」を使ったメニューが自慢だ。...
『十々 西麻布店』のネギタンは、ひっくり返してもネギが落ちないのが不思議だ。細かく刻まれたねぎは肉との密着率が高く、ひっくり返しても落ちないのだ。 多くの焼肉店が“肉には赤ワイン”というなかで、シャンパンやワイン好きがニヤリとする白ワインなどが揃っているのもポイントだ。...
焼肉好きのあいだで「西麻布に十々あり」と称される言わずと知れた人気店。キムチやサイドメニューは手作りにこだわり、安全で体によいものを提供する。 中でも、愛らしいビジュアルで食客をとりこにしているのがこの塩ユッケ。胡麻油と細かく刻んだネギの風味が豊かな逸品だ。 ほかにも、牛刺しやワサビ、韓国のりとともに食す常陸牛の生ロース飯もオンメニュー生肉ラバーを救うありがたい店だ。肉質のよさはもちろん、仕事の丁寧さもダイレクトに伝わ...
熾烈を極める東京婚活市場。 その中で「結婚したいのに結婚できない」と嘆く女には、いくつかの共通点がある。 ある行動により自分の市場価値を無駄に下げる女、逆に実態なく価値を上げ過ぎて機会損失している女……。 具体的に、24時の誘いに乗る女・亜季、都合のいい女・里子の事例を紹介してきたが、今回登場するのは、港区に生息する「提案してしまう女」。 「敦子さん、今度焼肉にでもいきませんか?」 そ...
藤崎さんの『十々 西麻布店』歴は約25年! 深夜5時まで営業しており、かつグラスがきちんとリーデルであるのが安心して行ける理由のひとつだそう。 多くの焼肉店が“肉には赤ワイン”というなかで、シャンパンやワイン好きがニヤリとする白ワインなどが揃っているのもご贔屓ポイントだ。 「肉の脂分は酸があると食べやすくなるので、私は白でまとめますね。レモンと肉が合う原理と似ています。 脂が多いものにはソーヴ...
焼肉好きのあいだで「西麻布に十々あり」と言われるほどの有名店。キムチやサイドメニューは手作りにこだわり、安全で体によいものを提供する。胡麻油と細かく刻んだネギの風味が豊かなネギ塩ユッケのほか、牛刺しやワサビ、韓国のりとともに食す常陸牛の生ロース飯もオンメニュー。肉質のよさはもちろん、仕事の丁寧さもダイレクトに伝わる。...
六本木駅から徒歩5分。西麻布の閑静なエリアに、ひっそりと佇む隠れ家的なしゃぶしゃぶ専門店『しゃぶしゃぶ九 西麻布 本店』。 九州の「九」から店名を取っている『しゃぶしゃぶ九』。ここのこだわりは、その名の通り九州の食材を使った料理の数々だ。...
あなた。 あなた今、何歳くらい?20代、それとも30代? 私の話なんて、つまらないわよ。...え?それでも知りたいですって?あなたも変わってるわねぇ...。 私が東京に出てきたのは18歳の時。それからずっと港区在住。 かれこれもう20年も東京にいるなんて、自分でもびっくりするけど…。 今夜はね、昔からの友人に頼まれて、若い後輩女子を連れて『しゃぶしゃぶ九 西麻布 本店』に来ているの。いわゆる、お食...
初デート以降、僕たちは時間をあけずに何度も会い続け、遂に4回目のデートを迎えることになった。 —4回も二人きりでデートに行ける時点で、かなり見込みはあるよな? そう思いながら、今日こそは決めようと気合を入れる。店は『しゃぶしゃぶ九 西麻布 本店』を予約した。...
店名:しゃぶしゃぶ九 西麻布 本店 住所:港区西麻布1-4-43 ニシアザブNKビル 2F 営業時間:18:00〜28:00(L.O.27:30) 定休日:日曜 電話番号:03-6432-9378(受付時間 16:00〜27:00) HP:http://ss9.co.jp/...
六本木駅から徒歩5分。西麻布の閑静なエリアに、ひっそりと佇む隠れ家的なしゃぶしゃぶ専門店。 その名は『しゃぶしゃぶ九 西麻布 本店』。完全個室制で店頭に看板もナシ。この界隈が遊び場の人にとって新たな和食スポットとなりそうだ。 しかも、この店は東カレの人気動画『港区おじさん』の撮影場所でもある。...
東京生まれ東京育ちの彼女たちと比べ、私が外見や収入で劣っているわけではない。 人脈も多くオシャレと評判の私は、むしろ皆のリーダー的ポジションであった。しっかり者で、食事会や誕生日会の幹事も大抵私がこなす。 ...けれど、やはり根本が違う気がするのだ。 例えば彼女たちは芸能人やモデルを見ても、絶対に驚かない。親の名前を聞くと、誰もが知っている老舗企業の重役だったりする。私からしたら信じられないような金額を、平気...
西麻布の大通りから少し離れた住宅街にひっそりと姿を表す。毎日入店のための暗証番号が変わり、予約時に教えてもらうというシステムに、入店時から心が踊る。 元々は普通の住宅だったという一軒家バー。1階はプライベートラウンジとしてソファが置かれ、2階はバーカウンター、3階は個室という作りだ。家の中で居場所を探すように、自分の好きな場所を探すのがおすすめの使い方。 実際「○階のあの場所で」という指定を予約時にしてくる人は多いとか...
西麻布交差点に立つ度に、胸がざわつくのは何故だろうか。 上京してから10年経ち、もう心は東京にある。それなのに、ふと虚しくて不安になる気持ちを、未だに私は抱えている。 ◆ 「美咲、Happy Birthday~!!!」 『サイタブリア バー』に、歓喜の声が湧き上がる。扉を開けると、たくさんのバルーンで装飾された部屋に、いつもの仲間。そして色鮮やかなお花が、いたるところに飾られてあった...
イノッチはすぐに電話をくれ、近場の『サイタブリア バー』で落ち合うことになった。 アイスコーヒーを一口すすり、財布から小銭を出す。イノッチと会えることでようやく気分が落ち着いたが、自分をあそこまで拒否する潤の反応を未だに心が処理しきれていない。 自分の手を振り払った時の、あの冷たい目。まるで汚らわしいものを見ているかのような目つきで麻耶を一瞥し、振り向きもしないで去っていった潤。 なんであ...
男というのは何故、何歳になっても考えることが変わらないのだろうか。 どんなに年齢を重ねても考えていることは基本的に変わらず、女性にモテたい、カッコ良く見られたいという欲が湧く。そして自分達が一番だと信じている。 “彼ら”を見ていると、港区という狭い世界で必死に何かを守ろうと、縄張り争いをしているようにしか見えなかった。 ◆ 「凛子ちゃんは、ゴルフするの?」 今日は美奈子の誕生日...
「香奈、30歳おめでとうー!」 港区女子仲間に呼び出されて『サイタブリアバー』に到着すると、馴染の顔ぶれが集まって香奈を待ち構えていた。仲間たちが、香奈のサプライズバースデーパーティーを開いてくれたのだ。 正確には、香奈の誕生日はまだ2週間以上先である。しかし港区女子は、お誕生日は月で祝う。つまり、今月は幾度となく香奈のお誕生日会という名目のパーティーが開かれる予定である。今日は、その第一弾に過...
“みゆきちゃん、用事終わったらここおいでよ。俺の友達、紹介する!https://tabelog...” 付き合って1か月になる彼、太一から届いたLINEをこっそり見て、みゆきは周囲に気づかれぬよう俯いたまま、にんまりと微笑んだ。 今宵、みゆきは西麻布の『サイタブリア バー』にいる。 港区でよく遊んでいる女友達の誕生日会に顔を出しているのだが、そろそろ飽きてきたところだった。 そもそも...
「そうなの?なんでそう思うの?」 「俺が将来田舎に住みたい、って言ったらNiceって言ってくれて。俺のこのロハス精神に理解を示してくれてさぁ。」 アキが田舎暮らしに興味があるとは、意外だった。青山で生まれ育った自分にとって、都心以外で暮らすなんて、到底考えられない。 「それでアキちゃんが圭介のこと好きなのかどうかは分からないけど。」 アキの上昇志向と“東京の女”という感じが好きだった...
西麻布の大通りから少し離れた住宅街にひっそりと姿を表す。毎日入店のための暗証番号が変わり、予約時に教えてもらうというシステムに、入店時から心が踊る。元々は普通の住宅だったという一軒家バー。 1階はプライベートラウンジとしてソファが置かれている。2階はバーカウンター、3階は個室という作りだ。家の中で居場所を探すように、自分の好きな場所を探すのがおすすめの使い方。...
<23歳・東京出身者・必須アイテム> ☆女性版 ・女子大生という冠はもう失ったという自覚 ・去年までチヤホヤしてくれていた経営者・芸能人の見極め(いらないアイテムは削除) ・ワンランク上の世界を見せてくれる年上のリッチな彼氏 ・西麻布のバーとホテルのバー(『サイタブリア バー』『MADURO』など) ☆男性版 ・学生時代とは違う、カジュアル且つ初任給でも払えるような話題のお洒落なお...
※1『ル ブトン』。木の扉を開けるとそこは日本人のためのビストロ※2『サイタブリア バー』。2階のバーカウンターの側にあるプライベ—トラウンジ。インテリアはすべてニューヨークで買い付けたもの...
交際が始まり、約3ヶ月が経った。週末はお互いの家(僕の家に来る割合の方が高かったが)に泊まることも増え、仲良く過ごしていた。 ここまで付き合っていて思ったのは、英玲奈には何も嫌なところがない、ということ。些細なこともあまり気にならないし、居心地の良さは抜群だ。 そんなことも大きかっただろう。しかしそれ以上に、僕と英玲奈の関係を一気に進めるようなキッカケがあったのだ。 それは、ある土曜の朝だった。 僕の家...
アッサリと交際が始まった私たちだが、意外に相性は良く、いつのまにか週末はいつも一緒にいるようになっていた。金曜は、拓海の家に泊まるのがお決まりだった。 そんなある土曜の朝のこと。昨夜も拓海の家に泊まったため、一度自分の家に着替えに戻らなくてはいけない。 「家に帰るの面倒だなぁ・・・」 朝起きるなりため息をつく私に、拓海がニコニコしながら寄ってくる。 「そしたら一緒に住んじゃう?」 「いやいや、ここに二...
2017年のオープン以来、少量多皿の名イタリアンとして人気を博す。アンティークの和皿を使い、感性を高められるようなコースは見事。全12品¥9,000と、全18品¥13,000のコースがある。是非ワインペアリングと共に楽しみたい。...
「...麻里ちゃん、コレ、ずっと欲しがってたでしょ?」 サトシが取り出したカルティエの箱の中には、ダイヤ付きのピンクゴールドのベニュワールの時計が、上品におさまっていた。 『珀狼』のカウンター席の薄暗い照明をうけて、それはまさに目が眩むような輝きを放っている。 「うそ......どうして......」 これまでもサトシは、ケンカや浮気のたびに、こうしてお詫びのプレゼントをサプライズで...
「麻里ちゃん、まだ怒ってるの?ごめんよ、俺が悪かったよ」 もう38歳だというのに、久しぶりに会ったサトシは、媚びるような猫なで声で麻里をなだめる。 どうしても最後にもう一度話がしたいという彼の誘いに応じると、サトシは今年3月に西麻布にオープンしたばかりの話題のイタリアン『珀狼』をサクっと予約してくれた。 麻里がずっと気になっていたこの『珀狼』は、少量多皿のコーススタイルで、かつ艶っぽさと隠...
この間は、西麻布の『珀狼』に行ってきましたよ。 メリハリをつけて、「外食したな」と感じられる特別感のあるレストランをチョイスするようにしています。 あとは、疎遠になっていた女友達との交流とか、女性ならではの感性で楽しめる遊びも、意識して楽しむようになりました。 アフタヌーンティーって、キラキラした若い女子大生の趣味みたいで30歳を超えた私には恥ずかしかったんですけど、話題の場所に女友達と行...
しかし予想に反して、こちらはすぐに既読になった。やっぱり考え過ぎだったようだ。 —忙しくて、LINEを打つ時間がなかったんだろな。 そう思い直すことにした。 アプリの不具合だってあるだろうし、仕事で忙しい時にLINEを頻繁にチェックできるほど暇ではないだろう。 そう思うと、心が少し軽くなった。...
西麻布―。東京きっての老舗ビストロからアバンギャルドな劇場型レストラン、そしてパリ発の熟成ステーキの名店etc.。話題のレストランがひしめき合うこのエリアは、粋な大人にこそ似合う街。 往時より、時の食トレンドに敏感なエピキュリアンたちが集まる味の奥座敷として、変わらぬステータスを誇っている。そんな美食スポットにまたひとつ、注目の隠れ家レストランが誕生した。...