何事にも通ずることだが、刺激も過ぎると、だんだんと飽食気味になるものである。ただ、世の中には、クセになる刺激というものも確実に存在する。 料理人としてのスタートは決して早かったとは言えないが、その“種”が心のなかに芽生えたのは、わりに早期であった。 子供の頃、親に連れられて行った四川料理店で、はじめて雲白肉に出合ったときの感動を今でも忘れることはないという。...
酸味と塩味、辛みで全体の味をまとめるという四川料理のベーシックな調理法にのっとった担々麺が人気の『蜀彩』。 「調味料も食材も至って普通です」と村岡拓也シェフは言うが、白胡麻の芳しい香りとマイルドな風味が楽しめる豆乳入り担々麺は、味がくどくならないように酢を多めに使い、芝麻醤と豆乳のコクをすっきり上品にまとめた逸品だ。 自家製ラー油の爽やかな辛さもクセになる。辛みの強いラー油を使っているが、酢の割合が多いためマイルドな味...
酸味と塩味、辛みで全体の味をまとめるという四川料理のベーシックな調理法にのっとった担々麺が人気の『蜀彩』。 「調味料も食材も至って普通です」と村岡拓也シェフは言うが、白胡麻の芳しい香りとマイルドな風味が楽しめる豆乳入り担々麺は、味がくどくならないように酢を多めに使い、芝麻醤と豆乳のコクをすっきり上品にまとめた逸品だ。自家製ラー油の爽やかな辛さもクセになる。...
何事にも通ずることだが、刺激も過ぎると、だんだんと飽食気味になるものである。ただ、世の中には、クセになる刺激というものも確実に存在する。 料理人としてのスタートは決して早かったとは言えないが、その“種”が心のなかに芽生えたのは、わりに早期であった。子供の頃、親に連れられて行った四川料理店で、はじめて雲白肉に出合ったときの感動を今でも忘れることはないという。...
こちらがその自慢の逸品、成都式汁無し坦々麺。今では誰もが愛するこの料理、やはり本物の味わいは格別である。 本場四川に伝わる味を村岡氏が独自にアレンジしたその坦々麺は、圧倒的に奥の深い味わいで、いくらでも後を引く旨さである。...
まずは肉汁あふれる餡の秘密に迫ろう。キャベツやネギなど餡に使う5種類の野菜は、食感を重視して粗切りが鉄則。 そこに挽肉ではなく、自家製の塩麹に一晩漬けこんだ豚肩ロースを1cm大のサイコロ状にカットしたものを加える。野菜の水分は絞らずにそのまま加えて皮の中に閉じ込めるのがポイントだそう。 独自ブレンドの焼き粉で美しい羽を纏わせれば、名物羽根木餃子の完成だ!...
静かな住宅街がメインの千歳船橋は、雄飛さんが最近注目する面白いエリアだというので案内してもらった。 「成城で飲んでいて、帰りにどうしてももう一軒行きたくてね。女優で餃子好きでも有名な鈴木砂羽さんが美味しい!と推薦していたのを思い出し、足を運んだのが最初。 駅近の商店街に、居酒屋がちょこちょこあって、ちょっとした下町ハシゴ酒文化が、このエリアには根付いています」。...
壁面にぎっしり書かれたメニューは店主の引き出しの多さを物語る。一流の広東料理店で長年修業し、今も年に何度か香港へ訪れて学び取った料理はまさに本流。 とはいえ、誰もがカジュアルに楽しむことができるのが何よりの魅力だ。...
壁面にぎっしり書かれたメニューは店主の引き出しの多さを物語る。一流の広東料理店で長年修業し、今も年に何度か香港へ訪れて学び取った料理はまさに本流。とはいえ、誰もがカジュアルに楽しむことができるのが何よりの魅力だ。...
扉を開けて、驚くのは壁の黒板に書かれた膨大なメニュー。築地から毎日仕入れる海鮮は五島列島産アラカブ、串木野産マハタなど割烹さながらの充実ぶり。他にも牛タンステーキ、フカヒレ、香港トリッパなどなど日替わりの料理が黒板からはみ出さんばかりに列挙されている。 『聘珍樓』で10年以上腕を揮った林慎一シェフ。数年前にパリを訪れた際、現地のビストロを見て「ジャンルやスタイルに関係なく、料理人、フロアスタッフ、ゲストが三位...
「昔からあるものを、丁寧に」が木下シェフのモットー。 実は〝ビストロ料理の定番”と言えるものを1品1品丹念に作るには、とても手間暇がかかり、他店では本来の料理法から...
「地元の人が仕事帰りにふらりと寄ってくれるビストロを作りたかった」と話す木下聡二郎シェフ。世田谷線の松陰神社前駅の目の前にあるこの店は、まさにそんな場所になりつつあ...
「昔からあるものを、丁寧に」が木下シェフのモットー。 実は〝ビストロ料理の定番〟と言えるものを1品1品丹念に作るには、とても手間暇がかかり、他店では本来の...
メニューはどれもビストロの定番料理ばかり。 "昔からある料理を、丁寧に作り上げていくこと"が、木下オーナーシェフのモットー。 じんわりと低温で火入れ...
『柴崎亭』とは、2011年に調布市柴崎に開業(現在、一号店はつつじヶ丘に移転)して以来、多くのファンを獲得し続けるラーメンの名店である。 そんな人気店が、2019年3月に2号店となる『柴崎亭 梅ヶ丘店』がオープンした。同店のラーメンを求めてオープン前から並ぶ人もいるほど、人を魅了し続ける『柴崎亭』。その魅力を余すところなくお伝えしよう。...
行列ができるほどの人気店でありながらも、通ってくれるファンのために常に新しいラーメンの味を探究しつづける『柴崎亭』。 これからもラーメン界に、次々と新たな感動を届けてくれる名店であり続けるだろう。...
遠方からのラーメンマニアも多数足を運ぶという人気店『らぁめんや やしげる』。立川の名店「ととホンテン」で腕を磨いた店主が営む。 こだわりは「きちんと素材の栄養が採れる体にいいラーメン」。科学調味料は無添加、出汁や具に使う食材にもこだわっている。 「塩らぁめん」は、そのスープの上質さが存分に味わえるひと品。無添加というと淡泊なのかと思う予想は全く裏切られ、パンチのある濃厚なうまみが感じられるクリアスープが、特注の縮れ平打...
芸能人のファンも多い、行列必至の人気店がこちらの「らあめん英」。 1994年のオープン当時は、まだ東京では豚骨スープが一般的ではなかったが、全く臭みがなくコクと旨味のみが感じられる丁寧なスープで受け入れられた、「元祖東京とんこつラーメン」を謳う店である。昨今のとんこつ醤油ブームの先駆けと言えるだろう。 今や渋谷などにも「英」「渋英」などの支店を構えるが、こちらが本店。...
まずはチャーシューで日本酒を一杯、という楽しみ方をするお客も多い、昼から呑めるラーメン店。1986年創業で、30年以上愛され続ける老舗だ。 店主は年に何度かは店を休み、1ヶ月単位で海外旅行に行く愛すべき自由人。それゆえ話題も豊富で、酒に合うつまみも旅からインスパイアされ新メニューが増えていく、超個性的な店である。 ラーメンは酒とつまみを存分に楽しんだ後、〆に頂くのにピッタリの東京らしい支那そばスープ。昆布、にぼし、スル...
広島風お好み焼きの名店『八昌』。その暖簾分け店として、東京で愛されているのがこちら。 広島風の特徴である「そば入り」は、鉄板にクレープのように薄く焼いた生地にどっさりのキャベツ、もやし、そして揚げ玉、かつお粉といったトッピングもここで生地と重ね、豚肉をのせてじわじわと火を通す。 別では広島風お好み焼きの定番「磯野製麺」から仕入れる中華麺をゆで、鉄板でジュージュー。そばをカリッと焼き込むのは『八昌』ならではだそう。...
広島風お好み焼きの名店『八昌』。その暖簾分け店として、東京で愛されているのがこちら。 広島風の特徴である「そば入り」は、鉄板にクレープのように薄く焼いた生地にどっさりのキャベツ、もやし、そして揚げ玉、かつお粉といったトッピングもここで生地と重ね、豚肉をのせてじわじわと火を通す。 別では広島風お好み焼きの定番「磯野製麺」から仕入れる中華麺をゆで、鉄板でジュージュー。そばをカリッと焼き込むのは『八昌』ならではだそう。 ...
名前に同じ「昌」がつく、こちらの『八昌』のお好み焼きは広島風の特徴である「そば入り」で、僕がおすすめする名店だ。 経堂駅から徒歩1分ほど。カウンターとテーブル席がある。 魚介や肉の鉄板焼き、つまみもあるが、ここはもちろんそば入りお好み焼きを紹介する。 まず、鉄板にクレープのように薄く焼いた生地にどっさりのキャベツ、もやし、そして揚げ玉、かつお粉といったトッピングを生地と重ね、豚肉をのせてじわじわと...
広島風お好み焼きの名店『八昌』。その暖簾分け店として、東京で愛されているのがこちら。 広島風の特徴である「そば入り」は、鉄板にクレープのように薄く焼いた生地にどっさりのキャベツ、もやし、そして揚げ玉、かつお粉といったトッピングもここで生地と重ね、豚肉をのせてじわじわと火を通す。 別では広島風お好み焼きの定番「磯野製麺」から仕入れる中華麺をゆで、鉄板でジュージュー。そばをカリッと焼き込むのは『八昌』な...
「行くと決めたらすぐ予約します。でないと、すぐ一杯になっちゃうので」と東山さんが愛用する人気の鉄板焼き店。広島の名店、『八昌』で修行した店主が経堂にて暖簾分け。 「下手すると週一通ってる。アットホームな雰囲気は女性にも人気です。ピカピカに磨かれた鉄板で焼かれる料理はどれも絶品。都心に勝るとも劣らない味でこのコスパ。2人で1万円? 超えたことないですね(笑)」。...
居酒屋や焼肉店が立ち並ぶローカルな地下街で、あきらかに異彩を放つ『サバンナ』。たった5 席の空間は一見スナックのようだが、ここはれっきとしたアフリカ料理店。カランガという炒め物やオメナというドライ鰯のフライなど、日本人にはなじみの薄いメニューが並び、好奇心をかきたてる。...
居酒屋や焼肉店が立ち並ぶローカルな地下街で、あきらかに異彩を放つ『サバンナ』。たった5 席の空間は一見スナックのようだが、ここはれっきとしたアフリカ料理店。 カランガという炒め物やオメナというドライ鰯のフライなど、日本人にはなじみの薄いメニューが並び、好奇心をかきたてる。...
ワイン好きの女子会なら、迷わず経堂の『Mitsu-Getsu』へ。 レストランの下に系列のワインショップを持つこの店は、膨大な銘柄の中からソムリエが厳選した“通常リスト”と、ワイン好きならば一心に眺めてしまう“極厚熱(?)リスト”を用意。 下高井戸で人気を集めた『蜜月』の移店リニューアルとあって、昔からの常連も多いが、15時から営業している使い勝手のよさと料理のおいしさで、新規ファンも獲得中。昼下がりにゆったりとグラス...
ワイン好きの彼女と週末のブランチデートとなったなら、迷わず経堂の『Mitsu-Getsu』へ。レストランの下に系列のワインショップを持つこの店は、膨大な銘柄の中からソムリエが厳選した“通常リスト”と、ワイン好きならば一心に眺めてしまう“極厚熱(?)リスト”を用意。 下高井戸で人気を集めた『蜜月』の移店リニューアルとあって、昔からの常連も多いが、15時から営業している使い勝手のよさと料理のおいしさで、新規ファンも獲得中。昼下が...
ワイン好きの彼女と週末のブランチデートとなったなら、迷わず経堂の『Mitsu-Getsu』へ。レストランの下に系列のワインショップを持つこの店は、膨大な銘柄の中からソムリエが厳選した“通常リスト”と、ワイン好きならば一心に眺めてしまう“極厚熱(?)リスト”を用意。 下高井戸で人気を集めた『蜜月』の移店リニューアルとあって、昔からの常連も多いが、15時から営業している使い勝手のよさと料理のおいしさで、新規フ...
この暗闇で知り合った男女は実にさりげなく、それでいて一番近しい存在になるに違いない。 そう予感させる理由は、この店の道楽とも呼べるマニアックなワインのラインナップにある。 「どんな高級ワインも飲んでなんぼ」と考えるオーナー高橋寿典氏。彼は作り手にこだわり、自分の舌で選んだワインを提供する。年に一度は渡仏し、地方を巡って、現地のワインを購入。そのリストはワイン通にとって、ちょっとしたお宝だろう。苦労して集めた...
生ハム、パスタ、フリット……。正真正銘、“鮨”店のメニューリストである。 「まさかイタリアンと鮨の店になるとはねぇ」。そう屈託なく笑うのは、店長の土屋陽平氏。土屋氏は、名店『経堂美登利寿司寿矢』の2階を長年任されていた人物。新店を開こうとした時に、偶然常連からイタリアンのシェフを紹介されたのがきっかけ。 しかし、これが正解だったのは、訪れるゲストの幸せそうな顔を見れば分かる。...
名店が手がけるだけあって、供されるネタは確かなものばかり。 湯霜を施し、旨みと水分を閉じ込めたヅケは特製ダレで半日寝かす。江戸前の技で旨みが引き出されたルビー色のそれは醤油を適度に吸い、まぁじんわり旨いのなんの。 脂の乗ったトロヅケも必食モノ。タネの甘みやコクを際立たせる酢加減が絶妙...
『ホットケーキ つるばみ舎』で味わえる「ホットケーキ」は、ホットケーキとはこうあるべきという理想型と言える。 銅板で焼き上げることで生み出される、美しい黄金色の焼き目。ナイフを通せば、表面のカリッした感覚のすぐ後に、ふんわりと柔らかな感覚が伝わってくる。 まずは生地の美味しさを堪能。焼き立ての香ばしさを楽しみつつ頬張れば、奥久慈卵を使用した贅沢な生地の美味しさが口いっぱいに広がっていく。...
2012年3月に惜しまれつつ閉店した老舗『万惣フルーツパーラー』で修業を積んだ冬木氏が焼き上げるホットケーキが名物の『ホットケーキ つるばみ舎』。 「ホットケーキ」が絶品であることは言うまでもないが、1日8食限定の「ホットケーキのたまごサンド」も見逃せない!ホットケーキの間にたまごサラダをたっぷり入れた逸品。 生地に使用する卵同様に、奥久慈卵を使用したたまごサラダは、たまごのコクが程よい塩気で引き立ち、ホットケーキとの...
口当たり良いふわふわの生地が、どこか懐かしい味わいのホットケーキ。そして旬のフルーツとコク深いの生クリームをたっぷり使用したフルーツサンド。 この2品を目の前に、どちらかを選べと言われたら…あなたならどっち派? 今回はこの2品がどちらも人気を誇るスイーツ店『ホットケーキ つるばみ舎』で、究極の選択を実践してみた!ホットケーキの美味しさを知ってしまったら、もう他のオーダーは考えられないと思うところだが...