焼き鳥×生ビールというイメージが強い上野の街に、ロティサリーチキン×ベルギービールという概念を打ち出した。その狙いは的中し、朝〆の大山鶏を使ったロティサリーチキンは、客の9割が注文するほどの人気に。 店内のロティサリー専用マシンで焼き上げる大山鶏を使った「ロティサリーチキン」が人気。ハーブやスパイスは控えめな味付けで、鶏そのものの味わいを前面に出したタイプだ。...
焼き鳥×生ビールというイメージが強い上野の街に、ロティサリーチキン×ベルギービールという概念を打ち出した。その狙いは的中し、朝〆の大山鶏を使ったロティサリーチキンは、客の9割が注文するほどの人気に。焼き上がりまでの時間を彩るのは、フランスの素朴な家庭料理と、15種ほどがそろうベルギービール。苦みや酸み、麦のロースト感など、それぞれの違いを楽しみながら、主役の堂々たる登場を待とう。...
ホテルならではのエレガントな空気がある。しかし下町浅草らしい活気もある。シックなバーの面影もあり、ダイニングの開放感もある。およそあらゆる要素を内包し、どんなゲストもその懐に受け入れる。それがここ『R レストラン&バー』の持ち味だ。 エレベーターで13階に上りフロントを通り抜けると、東京スカイツリーを望む煌びやかな夜景にまず圧倒される。特等席のテーブルに落ち着くか、夜景を背にバーカウンターに陣取るか、それとも寒さに負けず絶景...
賑やかな浅草の観光地から離れた浅草寺の裏手側、〝観音裏〞と呼ばれるエリアがいまアツい。もとは花街として栄え、そこに集まる芸者に合わせて、玄人好みな店が点在していた。 その流れを受け、近年は若き店主によるお洒落な店が急増。そして、観音裏ブームを爆発させたのがここ『ペタンク』だ。人の少ない時間であればカウンター越しの会話も醍醐味。速水さんはハンガリーとフランスで料理経験のある山田氏の話に興味津々。 「ハンガリーのクルマはス...
浅草寺を裏手に抜けて、しばらく歩くと辿り付く閑静な一角。この界隈は観音裏と呼ばれ、いま、食通たちがこぞって訪れる注目のエリアとなっている。 そんな最旬のグルメ街に、2017年新たに誕生した超新星『ペタンク』を紹介しよう!カラアゲにビールを一杯楽しんでチャハーンを食べて帰って行く男性もいれば、女性二人でワインと小皿料理をしこたま楽しむ人もいる。『ペタンク』の楽しみ方は、訪れた人がその時の気分で決めればいい。山田シェフも「美味し...
店名の“ガンゲット”とは、レストランでもビストロでもない、飲んで、歌って、踊れる“酒場”。 『ガンゲット・ラ・シェーブル』では、そんな陽気な酒場の雰囲気を感じながら、豊富にそろったワインや気取りのないフランスの家庭料理を味わうことができる。 14時の開店と同時に「ちょっと1杯」とやってくる近所の常連がいたり、カップルがワインを飲みながらおしゃべりに花を咲かせていたりと、みな居心地のいい店内で思い思いの時間を過ごす。...
店名の“ガンゲット”とは、レストランでもビストロでもない、飲んで、歌って、踊れる“酒場”。オープン以来、「下町にパリあり」と評判を呼んでいる『ガンゲット・ラ・シェーブル』では、そんな陽気な雰囲気を感じながら、豊富にそろったワインや気取りのないフランスの家庭料理を味わうことができる。 14時の開店と同時に「ちょっと1杯」とやってくる近所の常連がいたり、カップルがワインを飲みながらおしゃべりに花を咲かせていたりと、すっかり浅草の...
日本人には耳慣れないが、フランスにはレストランでもビストロでもない“ガンゲット”というジャンルの飲食店があるのだという。自由気ままに食事をし、歌って踊ってにぎやかな時間を過ごす“大衆酒場”のような位置づけで、ルノワールの名画〈ムーラン・ド・ラ・ギャレット〉にも、人々がガンゲットで思い思いにダンスや会話を楽しむ様子が描かれている。 焼き鳥とワインを楽しめる店として、浅草でつとに知られた『萬鳥』が、このガンゲット...
『プティ・デビュー』の味を継承したビストロ料理とワインとの相性は言わずもがな。スタッフの出身地から集められる旬の食材もシェフの手にかかれば、さらに輝きを増す。温かく楽しい雰囲気のなか、料理とワインを楽しみたい。...
ここの「牛ハラミのステーキ」を食べて、彼女のご機嫌がよくならないわけがない! 世田谷・若林のビストロ『ゴンアルブル』。ここで腕をふるうのは『ベージュ アラン・デュカス東京』でフレンチの技術を学んだ翁長太三さんだ。一流の技術でカジュアルに提供するビストロ料理とワインとの相性は言わずもがな。...
「30歳のお誕生日、おめでとう」 麻里子は、30歳という節目の誕生日を高史に祝ってもらっていた。 高史が予約してくれていたのは、最近話題の『ナベノ-イズム』。以前、麻里子が行ってみたいと言ったのを覚えてくれていたようで、サプライズで連れて来てくれた。 その優しさが、よけいに麻里子を喜ばせた。 少し前までの麻里子の予定では、この日は大きなダイヤモンドの指輪が左手薬指できらめいているはずだった。まさか、...
ー数日前ー 「千晶、会いたかった」 隅田川沿いをふらふらと歩いていた千晶を、涼ちゃんは背後から包み込んだ。 その瞬間、千晶の中で長らく渦巻いていた、疑い、嫉妬、不安などの負の感情が一気に消えていく。 −ああ私、ずっと涼ちゃんに抱かれたかった。 抗いようのない本音に気づいてしまったら、もう強がっていられなかった。私は、やっぱり涼ちゃんが好きなんだ。そう認めるほかない。 「私も、会いたかった」 ...
男性から食事に誘われたら、必ずこう答える女がいる。 「メニューによります」 男をレストラン偏差値で査定する、高飛車美女ひな子が、中途半端なレストランに赴くことは決してない。 彼女に選ばれし男たちは、高飛車に肥えた彼女の舌を唸らせるべく、東京中の美食をめぐり、試行錯誤を繰り返す。 最近は、セレブ王子・久保と『Naveno-Ism』、『茶禅華』での2on2、M気質な港区おじさんジュニアとの『...
グルメな友人たちのSNSで頻繁に見てはいたが、窓から目前にスカイツリーを望む『ナベノイズム』の店内は、期待以上に素敵だった。 これから提供される、目にも舌にも美しい料理を想像すると心が踊る。 正木はすでに着席していて、千晶を認めると会釈をし、軽く手を挙げた。 「千晶さんは、いつもオシャレですね」 開口一番、正木は紳士的にそう言ってくれたが、その社交辞令的な言い方から、褒め言葉かどうか...
−今夜は、19時にここで。 プラチナ通りを歩きながら、正木から届いたLINEを確認する。 後輩・あずの紹介で初めて会った翌日から、彼とはほぼ毎日LINEのやりとりが続いていた。 彼は会っている時はもちろん、LINEのやりとりすら紳士的で優しく、常に気を遣ってくれるから居心地が良い。 随分前に予約していたのだという『ナベノイズム』に同行する相手に選んでくれたことも、素直に嬉しい。 ...
「いつまでも、姫のお兄さん扱いに甘んじていられませんからね」 先日の『ナベノイズム』での久保の一言が、ふと耳に蘇る。 -ずっと、食事だけの関係ってワケにも行かないのかしら。 そんな風に思うと、ひな子は何となく、胸の奥にむず痒さを感じてしまう。 男たちに蝶よ花よと扱われるのはもちろん嫌いではないし、気分が乗れば、多少イチャつくことだってある。ふざけて色っぽい駆け引きのような会話をするの...
夕暮れ時のその美しい景観に、ひな子は素直に感動と癒しを覚えた。 「姫、いかがですか。なかなかロマンチックな場所でしょう」 「本当に、素敵なところ...」 そして、早々に運ばれた『Nabeno-Ism』のシグネチャーであるアミューズ・ブーシュに、ひな子はさっそく心を奪われた。...
「ミシュランガイド東京2017」の一つ星をはじめ、本誌の「2016レストラン・オブ・イヤー」でグランプリにも輝くなど、多くの受賞歴を持つ浅草の話題店。 『ジョエル・ロブション』元総料理長を務めた渡辺雄一郎さんがエグゼクティブシェフとなり、腕を振るう本格派フレンチ。 浅草という立地を活かしながら、日本人シェフという出自も踏まえ、和食材を積極的に取り入れた独自色、独創的な料理が多くの人を虜に。ディナーコ...
11月21日発売の月刊誌『東京カレンダー』のカバーガールの米倉涼子さんは、実は「東京カレンダー」愛読者。「気になったお店を予約して、〝東京カレンダーを見て来ました〞と伝えたりしますよ」と、かなりの食通。 ドラマ撮影前夜は和食の惣菜と焼き魚を作ったそうで、話を聞く限り本当に食べることが好きそうだ。そんな米倉さんが、グランプリの『Nabeno-Ism』を訪れてコースをテイスティングした。 まず米倉さんが...
ミシュラン三ツ星に輝き続ける『ジョエル・ロブション』のエグゼクティブシェフを務め上げた渡辺雄一郎シェフが、待望の独立を果たした。料理人生の集大成に選んだ場所は、浅草駒形の隅田川沿い。 アミューズには駒形『種亀』の最中や御徒町『大心堂』の雷おこしが並び、スペシャリテには、両国にある『ほそ川』の朝挽きした蕎麦粉を使用。江戸ソバリエの資格を取得した際、特に感銘を受けた一軒で、シェフ自らが出勤前に取りに行く。...
ミシュランの星を世界で最も多く獲得した『ジョエル・ロブション』。その日本一号店である、恵比寿の『シャトーレストラン ジョエル・ロブション』のエグゼクティブシェフとして11年間支え、3つ星を9年間守り続けた渡辺雄一郎氏。 ジョエル・ロブションの元に21年間勤め上げた渡辺シェフが築いた、自身のメゾン『ナベノ-イズム』は浅草の駒形。隅田川のほとりで日ごと催される宴はいったいどんなものなのだろうか?...
記念日や誕生日など、ちゃんとしたディナーを楽しみたいときに地元民が訪れるというレストランが、2003年、浅草橋にオープンしたこちら。 オーナーシェフの高田修平さんは、日本での修業の後、南仏プロヴァンスでも料理人として経験を積んだ人物。 地中海の薫り漂う料理は、新鮮な野菜と魚介類をふんだんに用い、素材の特長を生かして調理する、ヘルシーなもの。食べる側の体調や環境に寄り添って仕立て上げてくれる。...
御徒町にオープンした、お洒落な雰囲気の中でカジュアルにフレンチを楽しめるビストロ。オーナーシェフの中野育弘氏はフランス料理に魅せられ、渡仏し、料理の腕を磨いた。 スペシャリテは岩手産ホロホロ鳥のグリル。フランスではポピュラーだが、日本ではまだまだ知られていないホロホロ鳥の美味しさを紹介したいと力を入れている。...
完熟トマトを丁寧に濾して一晩は寝かすというガスパチョの味わいは実に繊細で爽やか。季節のフルーツが隠し味。食欲がわいて元気が出る。完全予約制で限定一組という特別感のある空間で味わえる。...
下町風情を残す田原町に店を構える『インダルジ』は、現代的なフレンチを打ち出す気鋭のレストラン。オーナーシェフはアメリカ人初のミシュラン一つ星を獲得したリック・トラモント氏に師事し、地元に凱旋した鎗田陽一郎氏だ。カウンター5席のみの店内で掲げるのは、1日1組限定の“ 完全予約制スタイル”。料理は月替わりのおまかせコースのみで提案する。...
厳しい外気が肌を刺すようになると、浅草橋が恋しくなる。目指すは、アルザス料理の店、「ジョンティ」である。 寒い季節には、寒い土地の料理がいい。民族の知恵が詰まった郷土料理は、体を芯から火照らせて、寒さから身を守ってくれるからである。 さて「ジョンティ」には、食べなくてはいけないものが多くある。1000円のランチもいいが、嬉しいことに昼でもアラカルトが選べ、そのほとんどが、1000円台であるから、悩みは多い。シュークルー...
フランスの東端、アルザス。スイスとドイツに隣接する国境の地。オーナーの富田氏はワインが好きで醸造元を巡るうちこの地に辿り着く。可愛らしい町並みと温かい人々に触れてアルザスに惚れ込んだ。何より記憶に残ったのは、収穫後にワイナリーでおばあちゃんが出してくれたシュークルート。 体を動かしたあとのご馳走は最高に旨かったし、ボリューム満点に盛られたそれを皆で食べる幸福感は素晴らしかった。その喜びを味わってほしいと思い、オープンしたのが...
舞台は今年、創業70周年をむかえる『月見草』。雷門とは目と鼻の先に位置し、周囲にも老舗の店が集まる街の中心という格別のロケーションにある。...
10年、向島に小さな隠れ家が誕生した。シェフ・恩田清氏の自宅を改装した店内は、まるで知人宅に招かれたような温かな空間。供されるのは、埼玉の親戚の農園で採れた野菜などを使った洋食。ブルギニオンなど伝統的なフレンチからクリームコロッケなど懐かしの洋食がずらり。...
体温とは、一般的に身体が持つ温度の事を言うが、もしかすると、“身体が感じる温度”という捉え方もあるのかもしれないと、しみじみ思う店に出逢った。 その店の名は『onda』。スカイツリーのお膝元として脚光を浴びている墨田区・向島に、今年の7月オープンしたばかりの洋食店だ。 店主の恩田清氏は、もともと生まれも育ちも向島。最近でこそ、街の雰囲気も変わってきたが、昔からの住民はいたって冷静に、その状況を受け止めているという。 「時代が...